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2013.11.20

マックリントック「ブラックマジック」

(2)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1870)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　一連のマックリントックのインプレ・シリーズの最後は「ブラックマジック」です。どんな煙草なのでしょう。

　開封時の香りは、果物系のようでもあり、ナッツ系のようでもあり、洋酒とか蜂蜜とかの香りも感じます。ちょっと複雑です。カットは、かなり荒いラフカットで、大きな塊状のブラックキャベンディッシュとかがゴロゴロ入っているような感じです。湿気は普通です。

　これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、最初に来るのはナッツとミルクと果物の酸味を混ぜたような甘味でした。ただ、刻みが非常に荒いので火着きが悪く、なかなか安定して味わえる状態になりません。
　火種が安定すると、上記の味が楽しめるのですが、それはコッテリした類ではなく、むしろ軽い感じです。と言うより、やや薄味にも思えます。

　刻みが荒いせいか火着きは悪いですが、一旦火種が安定すると火持ちの方は改善されます。燃え進みはかなり遅く、着香の普通のパウチ物煙草とは思えないほどの長い喫煙時間になります。ほとんどフレイクのように圧縮された煙草のようです。ただその分、強めに吸っても過燃焼気味にはなりにくいようです。

　喫煙中盤になってくると、少しナッツ系の味が強まり、全体的にコクが増したように感じます。とは言え、元々コクもヘッタクレもないような軽快な味なので、コクが増すと言っても大した事はありません。

　喫煙終盤になって、ベースの煙草の紅茶系の甘さが出てきます。着香分が抜けてベースの味が出てきた訳ですが、その味はやや薄く、あまり糖分は強くありません。もしかしたらバーレー葉の割合が高くて、それがナッツ系の味と糖分の少なさを生んでいるのかも知れません。

　という事で喫煙終了。後味は軽い紅茶系の甘さが残り、残り香は少し果物系でした。
　全体的に見て、少し甘さを抑えた感じではありますが、味が薄いとも受け取れる喫味に終始したようにも思えます。何となくスパスパ吸うには適していますが、ドッシリ構えて吸うような喫味ではありません。

　これまで試してきたマックリントックのパウチ物４銘柄は、全部共通して果物あるいは柑橘系の味があって、全体的に軽やかな喫味が楽しめるお気楽な煙草でした。今回の「ブラックマジック」も、大筋でそういう喫味で、やや変わり映えがしないとも言えるのですが、まぁ、悪くはありません。

　喫煙時間は長くなりますが、お手軽・お気楽な着香煙草として、デイリーに楽しめる軽い煙草です。

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