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2013.12.29

ラールセン「エディション2014」

テーマ：パイプたばこを吸おう(1869)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　年末恒例のラールセンの限定煙草＝今年の「エディション2014」を開けました。これを開けると、本当に今年も終わりだなと実感します。

　今年の缶デザインは、シルバーっぽい灰色の地に、立体の金黒文字で「2014」と入っています。やや地味な色使いですが高級感は・・・、う～ん、あるかなぁ。

　開封時の香りは、力の限り南国フルーツです。ちょっとバニラの香りも混ざるでしょうか。煙草の説明ではパッションフルーツとなっていますが、ズバリその通りです。カットは、ラフカットのブラックキャベンディッシュがメインで、それに茶色のリボンカット＆ラフカットの葉っぱが混ざります。湿気は普通のようです。

　これを火皿内径22mmのパイプに普通に詰めて着火しますと、フルーツと言うより何かの花のような香りと、酸味の効いた果物的な味が来ます。甘味は適度に抑えられていて、本当に糖度がそれほど高くない果物を食べているような喫味です。しかもそれは如何にもトロピカルなフルーツ味なので、冬の年末年始と言うよりも、サマーバケーションで南の島のビーチで寛いでいるイメージが広がります。パッケージのイメージからは随分と違いますし、そもそも冬より夏が似合う味と香りです。

　火着き・火持ちは良く、気難しさは全くありません。とても吸いやすい煙草です。

　喫煙中盤を過ぎてくると、着香成分が抜けてきて、ベースの煙草の味が表に出てきます。それはバーレー葉の存在感が強く、甘味は抑えられていると同時に、鼻や舌への刺激が強めです。意外と渋めの喫味なのです。
　この段階でも甘味が抑えられサッパリ渋めの味なので、やはりぬくぬくしたい冬よりも、サッパリ過ごしたい夏向きの煙草のようです。

　喫煙終盤になってくると、着香はほとんど抜け切り、むしろ重厚な煙草感に溢れた渋い喫味になります。何か来年に向けて気を引き締めろと言われているような味です。なるほど、今年の缶デザインは、この段階の喫味をイメージしているようです。

　という事で喫煙終了。残り香はトロピカルでしたが、後味はサッパリした渋さでした。
　全体的に見て、序盤のトロピカルな喫味から、終盤の渋い喫味までの劇的な変化が非常に面白い煙草でした。そして、冬よりも夏向きの煙草のようです。ですから、売り切れる前に買っておいて、来年の夏まで待って吸った方が面白いかも知れません。

　味としても美味しいと思いますし、いっその事２缶買って、一つは年末年始に、もう一つは来年の夏に吸うというパターンも「あり」かも知れません。

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