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今日も福岡市では、「光化学オキシダント注意報」が発令!何度か県HPで確認しましたが、なかなか解除されず、一日室内で過ごしました。さて「インド先住民アート」の紹介は、今日が最終回。「ハザリバーグ画」・先住民の多いジャールカンド州の壁画で、村により絵のスタイルが全く異なる。・女性が室外・室内の壁に描く。ポップなデザイン・・・モダンアート風です。 色がシックで、幾何学的なデザイン。女性らしい、かわいらしさを感じるデザイン。繊細で細やかさの中に、力強さを感じるデザイン。 壁を黒く塗り、さらに白く塗った後、くしで引っ掻いた描き方。立体感が出て、他とは全く違う作風に・・・白と黒だけを使ったシンプルなものですが、味わい深い作品。壁の絵をそのままに、上から描くので、最初に描かれた雰囲気が残っています。 インテリア雑誌に掲載されているような、雰囲気のある室内。この地域でも、壁画は少なくなっています。昔は絵の具の材料を自分で採掘して描いてましたが、今は採掘禁止に。絵の具代がかかり、家事・育児に追われる女性にとってはめんどくさい作業です。保全には、金銭的な援助や、女性たちのやる気を起こさせることが必要です。写真撮影により、シルクスクリーンにした作品もあります。 他の場所で苦労したのは、壁画のある家を探すこと・・・何の情報もなく行ったハザリバーグでは、スムーズに見て回ることができたそうです。それは、プライベート博物館のパンフレットのおかげ。この博物館の館長さんは、周辺の村の壁画の収集・保全活動を行っています。壁画の保全にインド政府は援助しない・・・海外援助でまかなわれているそうです。いっしょに記念撮影した写真が、現地の新聞に掲載。保全を続けるには、「博物館の存在を、知ってもらうこと」も必要です。そしてこの村の壁画の保全活動には、蔵前仁氏も支援。15年間取材した先住民アートをまとめた、「インド先住民アートの村へ」を出版。オールカラーで、本の売り上げの一部を、寄贈。インド先住民アートの村へ [ 蔵前仁一 ]旅行人サイトでも購入可能(インド先住民ハガキ5枚セット進呈)「インド先住民アートの村へ」また、「実際に見てみたい!」そう思った方、意外と行き方は簡単。ニューデリーかカルカタから、ラーンチーに行き、そこからハザリバーグへ。プライベート博物館に行けば、いろいろ教えてもらえそうです。そして今日、ネットニュースで認知症病棟の壁に絵を描く様子を見ました。絵が描かれるまでは、壁紙をはがされていたそうです。認知症病とは、安全確保のために「閉鎖的」になっています。白い壁から外へ出ようとして、壁をはがしていたのかもしれません。絵が描かれてからは、全くなくなったのだとか・・・絵が描かれたことで、「心を和ませてくれるやさしい風景」に変化したからでしょう。イラストレーターが認知症病棟で描く理由絵は、昔から私たちの心をなごませるための必需品だったのかもしれませんね。
2019.05.24
今年のベランダの花は、「白」が多め・・・バラ、フランネルソウなど。他の色を引き立てるので、ベランダがいつもより華やかです。ジギタリス・・・去年はあまり花が咲きませんでした。今年は次々に花が咲き、まだ当分楽しめそうです。さて今日も、「インド先住民アート」の紹介。ゴンド画・ジャンガル・シンの絵が注目されたことで、世界的に有名に。・描く人がたくさんいるので、描き手によって少し異なる。 どこの家にもある、壁のリリーフ・・・かわいらしい芸術品ですね。ミーナ画・毎年11月の祭りの前に壁を塗り直し、女性が描き、毎年違う絵を見ることができる。・一定のパターンはなく、描き手により異なる絵。・クジャクやトラが、よく描かれる。・生活に密着したもので、紙に書いて売っている人はいない。 (写真にとり、シルクスクリーンとして売ってはある)外壁一面に描かれた壁画・・・毎年の作業となると、女性にとっては大仕事。床にも描かれていて、踏んで歩くことがめでたいと言われているそうです。 室内でも、床や壁に描かれています。かまどにも。 下書きなし、フリーハンドで描く女性たち。子供の頃から絵に囲まれ、芸術的センスが自然と身についたのでしょうね。ミーナ画を見ることができるのは、ラジャスターン州サワイマドプル。すぐそばのランタンボール国立公園は、ベンガルトラの生息地として有名。トラを見る外国人観光客が多く訪れるので、五つ星ホテルが存在。ペイントされたラクダも、よく見かけたそうです。家のあちこちに描かれた「ミーナ画」人々は、それぞれが描いた絵画に囲まれて生活しています。物があふれた私達より、心はとても豊かなのだと思いました。紹介するのは、あと一つです。
2019.05.22
混みあっていたノースポール、カットしていたら発見!・・・テントウ虫ですビックリしたのか、あたふた大急ぎで移動しました。大きな鉢に植え替えたバラが、咲き始めました~花の重みで茎に負担がかかるので、とりあえず何か所か支えをしました。さて今日も、「インド先住民アート」の紹介。余談ですが、ジープの屋根にたくさんのインド人が載っているのをよく見かけたそうです。どうもみなさん、屋根の上に乗るのが好きなようで、率先して乗っていたそうです。自然を体で感じることが、好きなのかもしれませんね。ビトラ画・ステンシル技法で描かれている。・やはりチョーク(四角)の中に、馬と人などが描かれている。・室内に描くので、外からはわからない。・宗教儀礼で描くので、見られるのを嫌う人も。室内だけに描かれているビル画、どの家にあるのかわかりません。蔵前氏がインド人に尋ねたら、小学校に連れて行ってくれたそうです。「みんなの中で、壁に絵が描かれている人は手を上げて~」手を挙げた子供を呼び、家に連れて行ってくれるようにお願いしたとか。「え、授業中なのにいいの?」と驚くと、先生も「ノープロブレム」このゆる~い感じが、インドの魅力の一つかも?ビル画・小さな村で描かれていて、あまり知られていない。・現在描き手がほとんどいない。以上は昔のスタイルを残したものですが、現代のビル画は大きく変化。インテリア性重視の、シンプルなデザインに・・・商品として残るためには、ニーズにこたえる必要があるからでしょうね。「インド先住民アート」と言っても、なかなかバラエティ。ビル画は描くのに手間と時間がかかり、描き手がほとんどいないことがとても残念。他にもありますので、また後日紹介しますね。
2019.05.20
カットした花を、水につけ、毎日水を変えると、根が生えてきますよね。それを植えているのが、この「なんでもプランター」小さいながら、カーネーションが咲きました~こんなに小さいのに、花は立派!写真手前にもつぼみが見えます・・・無事に咲きますように。今日からあまり目にすることのない「インド先住民アート」を、少しずつ紹介します。もともとは家の壁や床に女性たちが描いていたもので、生活の一部でした。1930年代に起きた大地震で、救援に来たイギリス人が見て感動。「アート」としてヨーロッパで、有名に。外壁に描かれたものは、風雨にさらされ劣化、毎年壁を修復して新たに描いてました。そのため、二度と同じ絵に巡り合うことができませんでした。そこで紙に描くことを推奨し、生活費を得ることができるようになると、男性も描くように。売れることを意識して描くようになったため、少しずつ変化していきました。ミティラー画(マドゥバニ画)・儀式や家族の繁栄の祈りを込め、家の壁や床に直接描いてたもの。・本来は、母から娘へと伝承されてきたもの。・先住民アートの中で、一番人気があり、画家は何百人も存在。細やかな描写と、パッと目を引く鮮やかな色彩が特徴。男性画家が増え、色合いに変化が・・・ワルリー画 ・自然の風景が、絵の中にもりこまれている。・スクエア(四角)の中に、馬がいるのが特徴。・昔は米粉を水で溶いたものを使用していたが、今はポスターカラーで描く。 (ヒンドゥー教の神、ガネーシャが描かれています) (この絵には十字架が・・・クリスチャンなのでしょうね)ワルリー画の世界的評価を上げたのは、ジヴァ・ソース・マーシュ氏。彼が、村の生活の様子を描くようになりました。素朴で、温かみのあり、心がウキウキしてきませんか?彼の作品で一番人気は、布に描かれたこの作品。人も動物も植物も、みんな楽しそうです。「先住民アート」は、西洋美術などの影響を受けていません。それだけに、どれも素朴で個性的・・・強く印象に残ります。まだまだ他にもあり、実際村の外壁に描かれた様子を見ると、感動します。お楽しみに~
2019.05.19
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