ムルソーの場合、斜面の畑(シュヴァリエールなど)がミネラリーで繊細な味わいで、女性に喩えるならスレンダー美人(米倉涼子あたりかな)なのに対し、低地(ロルモーなど)の畑はふっくらとして親しみやすく、女性でいえばややぽっちゃりした可愛らしいタイプ(松浦亜弥あたりかな)という印象を持っています。
地図上低地にしか見えないのに、例外的に前者の味わいを示すことが多いのがラフォンのクロ・ド・ラ・バールで、この畑については自分の中で位置づけが整理し切れていません。

なお、個人的な意見ですが、
> ピュリニー・モンラッシェの混ざりけのない純粋で鋭角的な酸味
というのは一級畑の話で、村名の畑にはあてはまらないと思っています。 (2009年05月01日 21時55分01秒)

話飲徒然草〜Tokyo Meanderings

話飲徒然草〜Tokyo Meanderings

2009年05月01日
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カテゴリ: ワインコラム
0419meursaut.jpg
突発的な体調不良により、報告が遅れてしまいましたが、4月19日(日)、私が時折利用させていただく三軒茶屋A.K.さんと、平野弥の(というか、最近はエスプリ・デュ・ヴァン代表の、といったほうが通じますね)平野さんとのコラボによる「ムルソーのテロワールを楽しむ会」が催されました。

今回のワインは、アラン・コシュ・ビズアールが、平野さんのためにあえて仕立てたという、ネゴシアンブランド「ファビアン・コシュ・ブイヨ」ラベルのムルソーです。ネゴシアン名義ですが、中身は正真正銘ドメーヌものだそうです。

ところで、ムルソーのテロワールとは?
平野さん曰く、「80年代のムルソーは新樽の風味=ムルソーワインという図式が通用したが、ブルゴーニュの白のフレッシュ&フルーティ指向に伴い、今日では、新樽を強調したものは少なくなった。」、「ムルソーの特徴は、『独特の花の蜜のような甘い香り』『アーモンドを炒ったような香り』だが、これらの風味が前面に出てくるのは、5年はかかる。」、「アラン・コシュ・ビズアールにもこうしたニュアンスの香りと、複雑で奥行きのある味わいが感じられる。これは、ピュリニー・モンラッシェの混ざりけのない純粋で鋭角的な酸味とは対照的な味わいだ。」

今回は、それぞれの銘柄を単にテイスティングするというのでなく、いろいろな銘柄と料理を組み合わせて、マリアージュの可能性を探るという趣向でした。アラン・コシュのムルソーのみという一見狭いセグメントのワインたちが、実は幅広く料理に併せられるということを実感する会でした。

■ムルソー
熟したグレープフルーツ、黄桃、花の蜜、ミネラル、バニラなどの華やかな香り。厚みはないが、フルーティ&フレッシュなシャルドネ。酸がキラキラと綺麗。フィニッシュはバニリーなフレーバー。

■ムルソー・ロルム
厚みのある味わい。ミネラル感は相対的に乏しく、やや鈍重な印象。しかし「アボガドのエビのカクテル」にはよく合う。(特にアボガドと)

■ムルソー・リモーザン
白桃、ミネラル、白い花、甘く厚みのある果実味。余韻長く、バニラのフレーバーが絡む。美味しい。

■ムルソー・シュヴァリエール
強いミネラル感があって、酸もシャープ。ややシャバシャバした味わい。まるでシャブリのよう。ところが、この味わいが「螺貝とホタテのクリームミルフィーユ仕立て」によく合うんですね。面白い。

■ムルソー・レ・ルシェ
平野さんいわく、「コントラフォンのクロ・ド・ラ・バールに通じるニュアンスがある」。バニラ、黄桃、黄色い花、ミネラル。酸ががっちりしていちえ、厚みのある味わい。もう一声余韻が長ければ‥。この銘柄は、「アボガドとエビのカクテル」のエビとよく合ったほか、「マンステールとガレ・ド・ラ・ロワールのタルトフランペ」との相性も良好でした。

■ムルソー・レ・カス・テット
標高の高い畑。ミネラル感が強い。白桃、ゴールデンデリシャス、レモン、バニラ。ファットな味わいで含み香も豊か。タルトフランペや牛肉とも合いました。

■ムルソー・シャルム
還元香、火打石。さすがに村名とは一線を画する厚みのある酒質。固さを感じるミネラル。熟成に多少時間がかかりそう。

■ムルソー・グーテドール
白桃、白い花、ハーブ、バニラ。品のよい酸、フレッシュ感がありながらも厚みのある果実味が見事。順当にこの日一番の味わい。

1級の2種とは、あえて「牛肉のゴマと味噌のソース」を併せましたが、お店の工夫(ソースにもムルソーを使用?)もあって、白ワインにもかかわらずよく肉の風味をひきたててくれました。

それにしても、畑名つき村名って、(特に無名の畑については)今まで大して違いを気にせずに選んでましたが、並べて飲むとずいぶん違うものですね。シュバリエールとロルムなんて全く別物です。また、1級2銘柄は、さすがに村名よりワンランク上の構造と熟成能力を持っていることがよくわかりました。こうした微妙な違いを認識できるのも、平野さんの扱いによるボトルたちのコンディションの良さと、均一の入手経路によるものなのは言うまでもありません。
また、冒頭にも書きましたとおり、平野さん、木村さんのプラニングの妙といいますか、それぞれの銘柄と、料理との微妙なマリアージュを楽しむことができて、本当に目からウロコの会でした。平野さん、またよろしくお願いします。


★アラン・コシュ・ビズアール/ファビアン・コシュ・ブイヨのワインを探す★






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Last updated  2009年05月01日 18時55分06秒
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Re:ムルソーのテロワールを楽しむ会(05/01)  
Chobi0711  さん

Re[1]:ムルソーのテロワールを楽しむ会(05/01)  
shuz1127  さん
Chobi0711さん、おひさしぶりです。
>ムルソーの場合、斜面の畑(シュヴァリエールなど)がミネラリーで繊細な味わいで、女性に喩えるならスレンダー美人(米倉涼子あたりかな)なのに対し、低地(ロルモーなど)の畑はふっくらとして親しみやすく、女性でいえばややぽっちゃりした可愛らしいタイプ(松浦亜弥あたりかな)という印象を持っています。
>地図上低地にしか見えないのに、例外的に前者の味わいを示すことが多いのがラフォンのクロ・ド・ラ・バールで、この畑については自分の中で位置づけが整理し切れていません。

>なお、個人的な意見ですが、
>> ピュリニー・モンラッシェの混ざりけのない純粋で鋭角的な酸味
>というのは一級畑の話で、村名の畑にはあてはまらないと思っています。
-----
米倉涼子と松浦亜弥というたとえがわかりやすくて、思わず笑ってしまいました。解説ありがとうございます。(^-^) (2009年05月02日 09時59分47秒)

Re:ムルソーのテロワールを楽しむ会(05/01)  
joe-theo さん
詳細な記事、ありがとうございます。おかげで、個々の特徴と料理との相性をおさらいすることができました。
私の一番は、やや気難しくひきこもった感じながら1erの威厳を感じさせてくれたシャルム。グットドールは優等生すぎたかも。。。
それにしても今回のワイン会はプロの凄みを思い知ったイベントでした。これで生産者がいたらパーフェクトでしたね。

ところで、体調がまだくすぶっているようですね。
私の方も小康状態という感じですが、MRIやCTで問題なく、血液検査(エイズなどさまざまな感染症も含め)もクリアしているのにいまひとつピリッとしないのは、やはり精神的ストレスが主因のような気がしています。
shuzさんもご多忙でしょうから、このGWはクラシックを聴きながら静養されれば、何事もなかったように元気になれるかも!?
お子さんがいるとそうもいかないんでしょうが(笑) (2009年05月02日 19時18分41秒)

Re[1]:ムルソーのテロワールを楽しむ会(05/01)  
shuz1127  さん
joe-theoさん
>詳細な記事、ありがとうございます。おかげで、個々の特徴と料理との相性をおさらいすることができました。

いえいえ、体調不良を理由にアップが遅れて失礼しました。

>私の一番は、やや気難しくひきこもった感じながら1erの威厳を感じさせてくれたシャルム。グットドールは優等生すぎたかも。。。
>それにしても今回のワイン会はプロの凄みを思い知ったイベントでした。これで生産者がいたらパーフェクトでしたね。

そうですね。シャルムは、抜け目なく、個人的に1本購入しました。


>ところで、体調がまだくすぶっているようですね。
>私の方も小康状態という感じですが、MRIやCTで問題なく、血液検査(エイズなどさまざまな感染症も含め)もクリアしているのにいまひとつピリッとしないのは、やはり精神的ストレスが主因のような気がしています。
>shuzさんもご多忙でしょうから、このGWはクラシックを聴きながら静養されれば、何事もなかったように元気になれるかも!?
>お子さんがいるとそうもいかないんでしょうが(笑)
-----
体調のことをまさにアップしようと思っていたところでした。おかげさまでだいぶよくなりました。GWは、今のところ、子供をつれて浅草、お台場方面に日帰りで行く予定があるぐらいです。あとはのんびり過ごしたいところですが、はたしてそうさせてもらえるかどうか。。
ということで、お互い体には気をつけましょう。 (2009年05月03日 00時32分46秒)

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shuz1127 @ Re[1]:祝日セール情報1103 Holiday Sale Info(11/03) Echezeaux14さん、お久しぶりです。 10月…
Echezeaux14 @ Re:祝日セール情報1103 Holiday Sale Info(11/03) お久しぶりです。 ワインと関係ないです…

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