クラシック・アナログ盤の楽しみ
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英コロンビアでなく、独グラモフォンの一連の協奏曲録音を聴いた。シベリウス・チャイコフスキー・ブラームスそしてベートーヴェン。フェラスの音は好き嫌いが分かれると思うが、私はその艶やかな音色に強く惹かれる。ハイフェッツやリッチのような音とは明らかに異なり、かと言って技巧のみに走らない実に魅力的なバイオリニストだった。サポートはカラヤン/ベルリンフィルだ。特にブラームスとシベリウスは名伴奏だと思う。1960年代の録音としては水準以上で、聴いていて疲れないのも魅力だ。
2006年01月14日
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