Meursault Perrieres 、疑いなく Meursault で一番の畑で歴史的にも非常に評価が高く19世紀後半には特級に格付けされていた。だが今ここで作られるワインは必ずしもMeursault最上のものとは限らない。ブルゴーニュの素晴らしいクリマの幾つかはクラシックの曲と同じように誰が弾いても(作っても)素晴らしい演奏(ワイン)が得られる半面、幾つかのクリマは難曲で mediocre な作り手が作るとどうも mediocre になるきらいが有ると思う。赤のそういう難曲的なクリマは幾つか過去に書いたが Meursault Perrieres は白の難曲と言えるだろう。個人的には Coche-Dury と Lafon (毀誉褒貶は有るが)が双璧で Negoce の Leroy が続き、この3つは確かに難曲を弾きこなし緊張感有る素晴らしい作品に仕上がっている事が多いが、他のドメーヌはどれも十把一絡げ的でこのクリマのポテンシャルを出し切っているとは思えない。それでいて結構値段は高い。
異論は認める。
さて、この作り手の Meursault Perrieres 。前にこの作り手の下の畑( En la Barre )を試して琴線に触れなかったと書いたが、ワンチャンス有るかもと、フラグシップのこのクリマを試してみた。結論から書いてしまうとやはり琴線には触れず個人的にはこの作り手は棄却しようと思う。作り的に十分緻密であり、アタックは非常に求心的で良いのだが中盤からだれてしまい、フィニッシュにまとまりが無くあまり杯が進まない。この村の新進気鋭の作り手として結構プロモートされてはいるが、個人的には Top Tier どころか Upper Second Tier にも入らず、せいぜい Mikluski 並の Middle Tier 位に入ってくる感じか。それでいて値段は Upper Second Tier 並だからちょっと恐れ入ってしまう。
このクリマなら個人的には少し緩いが同じくらい素晴らしい Geneveriere の方が難易度が低く、どの作り手もそれなりに纏まり、間違いが少ないような気がしている。
個人の感想です。
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