「人の行く裏に道あり花の山」
証券の言葉で有るが、何度もここで書いているようにワイン、特にブルゴーニュワインにも当てはまるように思う。皆が羨む有名ドメーヌのワインをひけらかす楽しみも判るが、やはり古参と自負されるならば敢えて有名ドメーヌを避けてまだ知られてない新しい作り手や代替わりした作り手をじっくりと探していく一段上の楽しみを求めて次に続く人に啓蒙して欲しい気もする。まあ、そういう私も時には有名ドメーヌをひけらかしたりするのでまあ、ブーメランでは有るのだが。
閑話休題、 A.F. Gros と言えば一連の Gros Family の中でも余りイケてないという評価が定着して古参のブルゴーニュ通なら全く見向きもしなかったのだが、ここも 2015 年に代替わりしてかなり良くなったように感じる。以前は薄く焦点の無い作りでテロワールがよく判らない感じが有ったのだが抽出が少し強くなり(これは VT のせいも有るかもしれないが)焦点がきちんと定まり深み、凛々しさも感じられるワインになっている。惜しむらくは先日書いた Georges Noellat と比べて凝縮感が若干足りないところでは有るが、まあ、その辺は長い目で見てあげても良いのではと思う。
このワインも中々良い。村名格だがポテンシャルの有るクリマ。先に書いたように少し薄さを感じるがが伸びやかでピュア。完全徐梗だけあって果実味が綺麗に出ていて私の苦手な(苦笑)酢酸は皆無。安心して飲める。まあ、逆に言えば Arnoux-Lachaux や JY Bizot のような酢酸由来と思われる成分は無くオーソドックスな作りなので余り騒がれないのかもしれない。
自分の名( Mattias-Parent )を冠したワイン(ネゴス物?)も中々良いがちょっと高めなのでこの AF Gros の方がお買い得かもしれない。
個人的には父方の Parent も余りイケてないのでこちらの方も担当して頂けると廉価で高品質の CdB のワインが飲めるようになって嬉しいのだが。
Vosne Romanee Gaudichot 2004 (Forey) 2023/10/30
Saumur Champigny Poyeux 2012 (Clos Roug… 2023/10/28
Puligny Montrachet Pucelle 2018 (Morey-… 2023/10/23
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