久しぶりの投稿。コロナ治癒後別段体調不良というわけでもないのだがちょっと更新が滞っていた。歳を取ると感動、感心の閾が高くなりあまり執筆意欲が湧かないのが問題だ。
さて、ちょっと出遅れた感も有るが最近話題になったこの作り手の19について。
05辺りだっただろうか、先代から引き継ぎ、キレもあり中々良いと思っていて実際拙ブログでも Benoit Ente 、 Bachelet-Monot と並んで新御三家かと推していのだが、その後少し疑問に思えて少し距離を置いていた。残念なところは2つ、一つは VT によるバラつき、二つ目は良くも悪くも没個性的な感じで特にこの作り手の味というものは感じなかったのだが(これは Bachelet-Monot にも通じる)、この 19 を飲んでちょっとびっくりした。単なる村名格なのだが、まず包み込むような柔らかく心地よい酸を感じる。膨らんだ要素はないが Sauzet のように繊細さも無く、良い意味で中庸。新樽割合も低いため樽からのエピスは殆ど感じずワインはあくまでもピュア。フィニッシュにかけてもだれることが無く縦切れで淡く消えていく。この19を飲む限りではこれは今までのどちらかというとつっけんどんな彼のワインには全く感じなかったスタイルだ。 Coche 、 Ramonet や Lafon. Leflaive のような超一流の作り手と張り合えるだけの質を持った彼独特のスタイルを獲得したように思える。さて20がどうなるか楽しみだ。
とはいえども、あくまでも私的な感想だが、この作り手の三つ目の残念なところとして上位のクリマや密植キュベに(値段の割には)それほど感動する要素が見られないという事だ。これを飲んで少し高いキュベ、クリマも試してこの作り手の力量の極地を見極めたいという気になった。
があまりに高いので下山の身には分不相応かなとも思う。さてどうするか。
Vosne Romanee Gaudichot 2004 (Forey) 2023/10/30
Saumur Champigny Poyeux 2012 (Clos Roug… 2023/10/28
Puligny Montrachet Pucelle 2018 (Morey-… 2023/10/23
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