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くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
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masashi25 @ コメント失礼します☆ ブログ覗かせてもらいましたm(__)m もし…
Tessera @ どうもありがとうございます。 カモメ7440さん 激励を頂き本当にありが…
カモメ7440 @ うまい! おそらく散文詩だと思います。 ショート…

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Dec 17, 2006
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カテゴリ: 柔らかい思念
医師にしてみれば、言い馴れた言葉なのだろう。「残念ながら、血液を介して既に転移している可能性があります。」
あたかも他人事のように医師の言葉を聞くとわたしは特に何も質問をすることもなく立ち上がり、病院を抜け出した。家に帰る途中で、わたしの感情はこの不治の病に打ちのめされていたけれども、わたしだけがこの不幸を背負わなければならないという不公平感だけはむくむくと頭をもたげてきて、ついに世の中の人々にわたしの不幸を分け与えてあげようと考え始めた。
わたしは献血しようと思った。わたしの血液に潜む悪性の異型細胞を多くの人々に送り込むのだ。
このような状況下で、どんなことにしろ、まだ自分の中に行動しようという意欲があることが嬉しかった。

しかし、献血する場所を探すことがすぐに物憂くなり、自宅への帰路を少しも変えることなく、重い足取りで歩き続けたのである。

そんな時にふと自分の腕を見ると、一匹の蚊がとまって血を吸っている。反射的に反対側の手が動き、蚊のとまっている場所を打ちすえた。それでも、その蚊は逃げ延びたのである。ぶーんと飛び上がり、その瞬間を私の眼は捉えたのであるが、すぐに視界から消えた。

あの蚊もわたしと同じ病を患うのだろうか、いや、あの蚊の体内で悪性の細胞が培養され、別の人を刺し、いつまでも叩き潰されることなく、多くの人々を刺し、わたしの悪性の細胞を世の中に蔓延させていくかもしれない。
そのような思いに至ると、わたしはあたかも長年に渡って計画してきた恐ろしい悪事をついに成し遂げた凶悪な犯罪者になったような気がして、つかの間とは言え、ひさびさに気持ちの高揚を楽しんだのである。





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Last updated  Dec 24, 2006 02:25:06 PM
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