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2024.12.04
カテゴリ： 安達瑶
降格警視3【電子書籍】[ 安達瑶 ]
私的にはどうもこのシリーズに厚みを感じられず、この時点でのカテゴライズ化は断念することにした。
警察庁のキャリアと思しき警視が降格の上、所轄の生活安全課長、警部、という設定がそもそも常軌を逸している。
警察庁の警視なんてあっというまになってしまうだろうから、この、警部殿のような年頃には警視正になっているだろうし、警察庁と都道府県警察は組織が違うからそもそも、降格して警察庁から都道府県警察に入るということはありえない。
そして、降格ということになると分限処分とか懲戒処分などでなったものだろうから、普通は、諭旨免職、依願退職の形だろうね…。
形がとても悪いと思うのは、課長の下の部下が全く出てこないところ。
だから私はこの警部殿は、もしかしたら警察官ではないのではないのか偽警部ではないのかと疑っている。
墨井警察署長もほんのちょっとしか出てこないのもその要因である。
その上、ミステリー的な話でない。
単なるドタバタだものなあ。
ただし、読んでいて楽しい物語ではある。
一般人に警察官が混じるからおかしくなるので、この警部殿がそもそも私立探偵という役で出るのなら自然に読みやすい話になるんだと思う。
日本にやってきた技能修習の外国人についての取材もきちんとしていて、なるほど、こんな悪い奴らが世の中に跋扈しているんだろうなとは容易に推察できる。
警察を無理に持ってきたのが失敗の要素だったと私は思う。（9/15記）
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