キー太先生の不動産に関するいろいろ

2023.10.17
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カテゴリ: 不動産投資
こんにちは

今回は不動産投資(アパート・マンション経営)です。
​生活保護者を使った悪徳不動産屋の投資用アパートをご存じでしょうか? ​​
端的に言えば、一般社団法人と不動産屋とがグルになり
生活保護者をアパートに入居させることで家賃収入をかさ上げし、
利回りを上げて投資家にアパートを売る方法です。
生活保護者は、住宅扶助(家賃補助)で家賃を払うのですが、
一般社団法人が入居をまた他のアパートを斡旋するため、
短期で無断退去、引越しをしてしまうそうです。

そんな物件を買った投資家は次の入居者も決まらず家賃収入も半減して
ローンに窮してしまうのです。
つまり、生活困窮者を使ったサクラに騙されたという感じなのです。
なお、生活保護者が入居していることは売買時に告知されているので、
不動産屋に詐欺を問うのは難しく泣き寝入りするしかありません。

かつて、不動産仲介業界では、生活保護の住宅扶助(家賃補助)が
アパートの最低家賃水準と考えておりました。
ところが、郊外の築古アパートでは、市場家賃が住宅扶助額より
安いアパートでも空室が埋まらないことがめずらしくありません。
そのためにこのようなカラクリが成立するのです。

ちなみに住宅扶助は下記のように都道府県や級地(地域)や世帯人数等で上限が
決まっております(近年、引き下げられている傾向です)。

一般的な住宅扶助額 単身(1人)の場合 

 東京都   40,900~53,700円
 神奈川県  41,000
 埼玉県   37,000~47,700円
 千葉県   37,200~46,000円
 群馬県   30,000~30,700円
 茨城県   34,000~35,400円

 出典:住宅保護総合情報サイト(2019)

キー太先生も北関東でアパート投資をしましたが、東日本大震災以後
入居者の誘致に苦労しました。
しょんぼり仲介不動産屋から生活保護者を紹介してもいいですか?
と聞かれます。

生活保護の受給者は人口の 1.6%し かおりません。
受給率の都道府県別の 第1位 は(お察しの通り)大阪 3.18% です。
東京都は9位の2.07%です。

滅多にお会いする機会がない方たちですが、
キー太先生は3ケースほど生活保護者の入居者を経験しています。

 A   身障者の中年の独身男性(購入前からの入居者)でした。
   病気になられて(病院に)退去されました。
 B 働けない離婚歴のある中年女性でした。
   病気が治癒したことにより生活保護を打ち切られました。
     その後に家賃滞納が発生し退去しました。
 G 引きこもりの社会復帰支援を受けての20代の女性でした。
     職場になじめず離職。1ヶ月で退去しました。

東日本大震災の被災地を舞台に生活保護の申請、受給をめぐる理不尽を描いた
映画 「護られなかった者たちへ」 (2021年公開 佐藤健、阿部寛、倍賞美津子)を
ご覧になりましたでしょうか?

キー太先生のBケースの経験と感想ですが、
   ある日、市から保護打ち切りになりますので、
 直接家賃をもらってくださいと連絡がありました。
 元生活保護受給者でしたので、新たな保証人をつけられる訳もなく
 契約を終了することもできず、ハシゴを外されたのは大家も同じです。 
 先方から退去を申し入れてきたのでよかったのですが、
   退去先にアテがなければ、厄介なことになったと思います。

 キー太先生は家は人が住まなければ、仏つくって魂入れずと考え、
 家賃を下げても入居を優先させるスタンスですが、
 行政への不信感から生活保護者の入居は後ろ向きになりました。

投資用アパートを購入するときは、
入居者の属性、現時点レントロール(賃貸借条件)だけでなく、
過去5年ほどのレントロールの開示を求めることをお勧めします。

次回は入居審査の重要性です。​ ​​





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最終更新日  2023.10.17 00:00:15
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