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2008.09.23
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カテゴリ: 映画感想


赤い服を着た謎の少女・おろち(谷村美月)。
ある嵐の夜。大きな屋敷にたどり着いた少女おろちは、
幼い姉妹、一草・理沙がいるのを見て、、『見続ける』決意をするのだった。
そこに、姉妹の母・門前葵(木村佳乃)が帰ってくる。
その強い意志を感じる自信ある行動は、大女優であることを彷彿とさせた。
だが、、何かを隠し、、そして、、怯えているようだった。
その部分にも興味を感じたおろちは、
屋敷の一部屋に何かを隠していることを知る。
しかし、、、おろちは、
懸けてある肖像画の目を使い監視することとし、、立ち去っていく。。。。
数日後。葵が、引退したことを知ったおろちは、

『目』により、観察すると、
どうやら何かがあったらしく、自暴自棄になってしまっていた。
危険を察知したおろちは、葵の元に向かうが、
暴走する車は事故を起こしてしまう。
身を挺して葵の命を守ったおろち。だが、葵の腕には。。。。
事情を理解したおろちであったが、負傷による出血により、
森の中で意識を失ってしまうのだった。
それは、、おろちにとって、、、、眠りの刻。。。。

そして、、時は流れた。

おろちは目覚めると、佳子(谷村美月)という少女になっていた。
流しの歌手をやっていたのだが、ある日のこと。
見たこともない女性により買い取られていく。。
その女性こそ門前理沙(中越典子)だった。
理沙は、母・葵の意思どおり女優となった一草(木村佳乃)を支えていた。
そして、、、思惑があり、佳子を買ったのだった。。。。。。

敬称略



これ、結構バランスがいいですよね。
『センス』と言ったらいいでしょうか。

楳図作品の映像化自体が、
基本的に、無理がありますよね。
忠実にしようと思えば、出来なくて。
映像化を意識しすぎれば、楳図ワールドが壊れるという。

でもこの映画。
基本的に、作品を重要視しながら、
『らしさ』というものを、忘れていない感じ。

たとえば、、木村佳乃さんvs中越典子さん
この部分なんて、、、かなり壮絶!!!
この2人の意気込みというか、、気迫を感じますよね。

女優魂の対決というか。。。そんな感じ。

ここだけでも、
この映画の面白さだけでなく、楳図ワールドが表現されている。

こういうことなんですよね。。。きっと。
センスの良さというか。。。それでいてくどくない。

当然、物語の流れも、
独特の楳図ワールドの迷走がうかがえるし(苦笑)
最後のどんでん返しも、
ファンならば、原作を知らなくてもうかがえる特徴ですよね。
もちろんそこにある、、

醜い顔、醜い心という話の根幹もありますしね。

悲劇的結末も、面白い部分だ。

ただまぁ、、、この映画。
基本的に『好み』というモノがありますので、
それが無ければ、、、多少の『許容力』が求められます!
そこがね、、、苦しいですよね、、、それが『世界』なんだけど。
ドラマとしてはね、、テンポを崩しているのも確かだし。。。
これもまた『世界』!!

わたし的には、、、結構楽しかったですけどね。
楳図作品、好きなんですよね。。。。。

ただヒトコト言えるのは、
先ほども書いたように、
木村佳乃さん、中越典子さん、そして谷村美月さん。
この3人を見るだけでも、十分満足できます(^_^)b





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Last updated  2008.09.23 23:31:03


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