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2008.12.21
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『友よ!大切な人よ』

内容
理佐子(戸田菜穂)に指定された教会にやってきた
貴子(鈴木京香)真由子(吹石一恵)たまき(桃井かおり)の3人
そこに、ついに理佐子が姿を現すのだった。
そして理佐子が真相を語りはじめようとした時、
夫・雄一(光石研)から、全てを聞かされたひとみ(長谷川京子)がやってくる。
ひとみの口から出たのは、、、『主人のせいなの』。。。。
金沢光介(春田純一)に、久木田(加藤虎ノ介)のことで恐喝された理佐子が
4人とのゲームをアリバイにして、金沢を殺そうとしていたのだった。
全ては、愛する久木田のため。。。。

でも、いざ殺そうとした時、、4人のことを思い出してしまったという。。。

その直後。勝沼刑事(小日向文世)が教会に踏み込んでくるのだった!!
傷害容疑で逮捕された理佐子
他の4人は、犯人隠避の容疑で逮捕されてしまう。。。。


敬称略



一応、解決編ということですね。

ま、、いろいろあったけど

愛する久木田のために、自分を犠牲にした理佐子
それにつけ込む、金沢の図

そんなところのようです。




あとはまぁ。結構、淡々と進んだ感じでしょう。
前半部分は、解決編に時間を費やし、後半部分は、その後。。ですね。

たしかに、これだけの人数がいるため
『それぞれの未来』は、絶対的に必要なわけである。

最後に貴子が語っている。。

『スキャンダル
 それはミステリアスで危険な香りを放つ言葉
 スキャンダル
 それは縁遠いようで意外にも日常に潜む出来事
 スキャンダル
 それは、女にとって大いなる生き甲斐
 つまり女は、
 スキャンダルによって美しく輝く。。。かもしれません

そう!
1つの『変化』を、スキャンダルによって自分のモノにした。

ということなのだろう。
このアタリは、サスガに『女性』ですので、
人によってはわかりにくさを感じる部分もあるだろうが、

ココにこそ、このドラマの根幹があるわけであり、
4人の掛け合いも含めた『オモシロ』も、この部分にあるわけだ。

『女性』だからこそ、『意味』があるのである。


ただ、ドラマとしてみれば、
前半は、若干分かり難いが、女の気持ちを前面に押し出し、
そこにある『友情』を取り上げながら、
理佐子が幸せを再確認するまで、
オモシロを入れながら、良い感じの友情の描かれ方だったと思います。

小ネタ気味で入れている、勝沼も
ある意味『男』を感じさせ、面白い部分だ。


そして、後半。
スキャンダルから得たモノをそれぞれが消化し昇華
次へとつなぎ、、ある意味『女の成長』『生き様』『強さ』を描いたと言えよう。


まずは、久木田&理佐子

理佐子『ナイフを手にした時
  思い出しちゃったの
  5人で乾杯して一緒にお酒飲んで、遠慮のない会話したこと
  もう一度、あの輪の中に戻りたいって思ったの
  おかしいでしょ
  アリバイに使うために呼んだのに
  のんきな主婦、利用してやるつもりだったのに。。。
久木田『戻れるよ、罪を償えば
  戻れるよ

理佐子が友情を口に出し、互いに愛を確認した瞬間だろう。

ということで、、、少しオマケ気味だが、
それぞれの決着


離婚を口に出す河合雄一。
雄一『離婚してくれないか
  俺は職を失う。
  コレからどうなるか、分からない、こんな男と一緒にいたら苦労するだけだ
ひとみ『私は官僚だから結婚したワケじゃないわ
  あなたが辞めたからって、別れる気無いわ

前回、ふられてますので、
全てを語った雄一を認めたと言う事なのでしょう


で、、鮫島賢治、、は、真由子に命令

賢治『俺の言うこと聞くんだな
真由子『私たち別れよう。
  私もう少し大人になりたいの
賢治『俺のこと捨てないでくれよ
真由子『今までホントにありがとう

最終的に証券マンの水谷が登場しているため、
どう言って良いか分からない状態だが、
喫茶店での仕事をしているところに現れていることからも

もしかしたら、、夫主導ではなく、自分主導への変化に変えようとしている。
と言うのもあるのかも知れません。
ココは、一番分からない部分。離婚して、、、ま、、ストーカーかもね(苦笑)


で哲夫は、、たまきに自分の決断と想いをぶちまける

哲夫『家には帰らない。家を出たいんだ
  たまきが言ったとおりだ。
  駿介の部屋は、僕たちの絆だった
  あいつの荷物捨てたよ
  そしたら、もう一緒にいるのは無理かなって。

ココも、微妙すぎて意味不明気味であるが。
逆に哲夫に『きっかけ』を与えたスキャンダルと捉えるべきなのかも知れません。


で、ベタにまとまった、秀典、貴子

貴子『帰ったら、夕飯の支度しますから
秀典『いいよ
  晩飯、咲希と2人で作っといたから
  貴子。ごめんな
  なんとなくお前のこと、ちゃんと見てなかったって言うか
  要するに、やり直そうってコトだよ

ココは、今を変えずに、次に進んだと言う事なのだろうね。


それぞれに変化が描かれた。

と言う事なのでしょう。

最終回だけを見れば、
結末のインパクトが、若干弱いためにどう考えればいいか微妙であるが、

女性が愛する者に抱いた気持ちを、
理佐子を基準にしながら、
それぞれが、『次』へと進んだような感じには、まとまっていると思います。

この微妙な雰囲気が、最難関なのは言うまでもありません。
ココにこそ『女性らしさ』が存在し、
それを理解しようとした男、理解できない男。..ココを夫と考えると
今回の4人のバラバラの結末が、ひもとくことが出来るのであろう。

妻を理解できた夫。夫を理解した妻。夫婦を理解する。
別れの選択により、なにかが見え始める夫婦
理解したため別れることを決めた夫婦。
そして、、、理解しようとする夫。。。そして、妻

選択肢が多すぎて、何が何だか分からない部分でもあるが
そこにこそ、感情移入のポイントの多様性を
表現しているとも考えることが出来るだろう


ま、、『好み』ですよね。



さて、ドラマ全体を見て
サスペンス調ではじまったこのドラマ
いつの間にかコメディタッチで、どこに行くかと思いきや、
基本的に『友情』『女性』そのアタリの微妙な気持ちを
細かく描いていた、面白いドラマだったと思います。
ただ逆に言えば、この部分のとらえ方、感じ方が人それぞれであるため
4人、、いや5人の人物を配置しても、
女性なら分かる部分でも、男性は分かり難い部分があったのも確かである。

だからこそ、サスペンスだと思って見ていれば、
余計に分かり難くなったであろう。。
そこがこのドラマのポイントでもあるのですけどね。
そう言った部分の転換が結構早かったのではあるが、
気付くことが出来たかどうかと言う部分にも、
オモシロ味を感じたか否かの問題を生じさせてしまっている。
そこだけは、もう1歩早い段階での展開が必要だったかも知れません。

ま、、、わたし的には、
今年、同じような雰囲気のドラマが多々あった中で、
このドラマが、ブレが一番少なかったように感じていますけどね。


これまでの感想
第9話 第8話 第7話 第6話
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Last updated  2008.12.21 22:48:38


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