日日是口実

日日是口実

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

suudarabushi

suudarabushi

Freepage List

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

佐久間秀明@ Re:4Kレストア第2弾!「第20回NHK紅白歌合戦」24年2か月ぶりの全編再放送!(02/11) いやー,一回見ているので事前に感想は短…
佐久間秀明@ Re:「第22回」に続いて「第20回」を4Kレストア!(01/31) 本日放送された、1969年第20回紅白早速コ…
November 17, 2023
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
私が昭和歌謡ファンになってすぐのころの話。

当然ではあるが、この趣味を声高に言い出した途端、クラスで
「変人」のレッテルを貼られ、恰好のイジメの対象になった。

今のように、ネットで同好の士と繋がれるなど夢にも思わず、
テレ朝の「博士ちゃん」みたいな番組もなかったし、変人だの
キチ●イだのと後ろ指をさされながら、四面楚歌の状態で(笑)
明治生まれのお歴々を、テレビで食い入るように見ていた。

そのころは、今と違って私の料簡がメチャクチャ狭かったので、
今の歌…そのとき流行っている歌を、つまり多人数を徹底的に
攻撃することで、自己を保っていたような気がする。

「今の歌=全部悪 昭和の歌=全部良い」というおバカ公式。
「光GENJIなんざ歌手じゃない!」「今の歌は日本の心が全く
ない!」「あんなもん聴いたら脳ミソが腐る!」「日本人なら
藤山一郎先生を聴け!これは義務だ!」みたいな(苦笑)。
こんなことばかり言うもんだから、そらクラスメートと喧嘩に
なるわな、毎日のように(笑)。今のパヨクみたいなもんよ、
私ゃ思想的に真逆だが。しかも口で言うから、なお始末に悪い。

平成3年(1991)の大晦日。当然のことながら、17時になって
テレビ東京にチャンネル回した中1の私。この年から新宿コマに
会場が移った「第24回・年忘れにっぽんの歌」が始まった。

3年前に私が作った同人本である「なつかしの歌声・放送全記録」
内にも記したが、「第24回・年忘れ~」は、このときにちょうど
大ヒットしていた「愛は勝つ」の出演歌手全員合唱で始まった。

その最新曲を藤山一郎・林伊佐緒・高田浩吉・織井茂子・青木光一・
初代コロムビアローズ・三浦洸一・三橋美智也・大津美子という
お歴々が、イマイチ歌を覚えきれぬまま(?)かなり必死になって
歌っていた。

私はテレビの前で 「なんで『青い山脈』とかの正しい昭和の歌を
オープニング曲にしないんだ!こんな低劣・愚劣な歌を先生方に
歌わせるなんて!」 と激高したのを思い出す。
嫌われるわな、こんなこと言う大バカ野郎は(苦笑)。

今になって見返すと、このオープニングはメチャクチャ貴重で、
メチャクチャ面白い。藤山先生の目が若干泳いでたし(笑)。

そして、この日「愛は勝つ」は日本レコード大賞に輝いて、
当然KANさんは「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たした。

「愛は勝つ」という歌を初めて聴いたのは、何曜日かは忘れたが
フジテレビでやっていた、山田邦子の冠番組「やまだかつてない
テレビ」の中。平成3年(1991)の夏前ぐらいだったと思う。

とにかく毎週流れてて、アッという間に覚えてしまった(笑)。
今の歌に対して否定的な立場でありながら(苦笑)。
ま~た悪口になってしまうが(笑)確か山田邦子が…愚にも
つかない内容の替え歌(笑)で歌っていたような記憶がある。
細かい歌詞が思い出せないが。

当時は徹底的に(流行に乗るヤツはみんなダメ!という理由で)
叩いていたが、改めて聴くと、これほど真っ直ぐで分かりやすく
ストレートな歌詞で、誰でも覚えられる歌はない。
「青い山脈」~「いつでも夢を」~「上を向いて歩こう」的な
歌の流れの、最後に来る歌と言ってもいいかもしれない。

中1の自分にタイムスリップして会ったら 「いずれね、物凄く
自己嫌悪に陥る日が来るよ」 と言ってやりたいものだ(笑)。




先月から、昭和50年代~平成初頭を彩ってきた音楽関係者が
次々と天国へ旅立ってしまっている。

前々回のブログの冒頭で谷村新司さん・もんたよしのりさん・

追うように、「シルエット・ロマンス」などのヒット曲で
お馴染みだった歌手の大橋純子さんと、「青い珊瑚礁」など
数々のアイドルソングを手掛けた、作詞家の三浦徳子さんも
相次いで旅立った。

大橋純子さんは、一昨年だったかの「歌謡祭」で生歌を聴く
ことができた。病後であったにも関わらず、伸びのある美声
だったのを思い出す。非常に小柄ながら素晴らしい声量で、
本物の歌手を見た(歌を聴いた)という印象だった。

そして今日…。KANさんが11月12日に亡くなったという報を
知って愕然とした。享年61。あまりに若すぎる死であった。

確か3月ごろに、病気で休養するというネットニュースは見た
記憶があった。
「メッケル憩室ガン」という珍しいガンに罹患してしまって、
発見されたときには、かなり進行していたという。

自分がリアルタイムで、その歌が流行っていたことを明確に
覚えている世代の歌手が鬼籍に入ってしまった…という報は、
正直言って骨身に堪えた。「まさか…」という感じ。

平成3年(1991)の歌なんて、戦前~戦中~戦後から見りゃ
今の歌みたいなもんじゃないか!という常套文句が言えない
時代に入ってきたのか…という思いが強い、正直。

「明治」「大正」どころか、当然「昭和」も。そして徐々に
「平成」も遠くなりだした…と思わずにいられない悲しい報
だった。KANさん自身も、志半ばというところがあったろう。

KANさんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  November 21, 2023 01:33:24 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: