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★ 『 THE UNLIMITED 兵部京介 』 (テレビ東京 月曜24:35)http://unlimited-zc.jp/作画 ★★☆☆☆期待度 ★★★☆☆TOKYO MX。 正式社名 「東京メトロポリタンテレビジョン」。年末年始のネットニュースで、 「MX の躍進がめざましい」…との記事を見かけた。少し前までは、都内ローカルの情報番組とか、都知事の定例会見とか、古い名作アニメの再放送とか、まあ、番組表でも特にチェック対象にはならない、別に無くても困らないようなチャンネルだった。しかし、この1~2年、深夜アニメに興味を持って以来、NHK の次にお世話になっていると言っても過言ではない。逆に言えば、アニメ好きじゃなければ、やっぱり、特に無くても困らないテレビ局なのだが、それ言いだしたら、ニュースやスポーツ中継さえ NHK でやって貰えれば、その他の大概の民放テレビ局は、無ければ無いでも、大して困らないような気がしないでもない。アニメだって、最近、ドラマやバラエティがつまらないから、ある意味、仕方なく (?) 観ている面もあるのだ。アニメが無ければ、漫画や小説読む時間が増えて、却って助かるかもしれん… (色々、論が破綻していることは認める)。…つうか、TOKYO MX。 どうでもいいけど、ここ1~2年の間にも、無尽蔵にアニメ放送が増えてないか?しかも、殆どは MX のオリジナル制作ってわけじゃなく、主要キー局が引き受けない作品を何でもかんでも引き受けてるんじゃないか…っつう節操のなさを感じる。とにかく、視聴率取れるなら、結果的に他局の 「宣伝」になるような行為も、なりふり構わない。元々は他局が放送してたアニメが映画化されるとなれば、当該の TVシリーズを再放送するのはまだいいが、『ハヤテのごとく!』 (テレビ東京系) の第3シリーズが放送される直前期に、親切に第2シリーズの再放送をやってくれたりする。テレ東から金もらってるのだろうか?…で、ここでやっと、表題作の話になるんだけど、正月にMX が、 『 絶対可憐チルドレン 』 の 「兵部京介」 名作選(6話) を、まとめて放送してくれたのだった。こういう、分かりやすい子供向けアニメらしいアニメを久しぶりに観たような気がしたが、意外に楽しかった。最近、余りにもアニメ作品が多すぎて、前作を観ていない2期作品やスピンオフ作品は、チェックするのを諦めているのだが、MX のお陰で、この 『兵部京介』 も観てみる気になった次第だ。今回、チルドレンはどうやら出てこないようで、作画も若干細密になって、少し 「大人向け」 な雰囲気。そうは言っても、宙に浮く 「エスパー」 とか、 「エスパー VSノーマル」 とか、 「潜入スパイ」 とか、これぞアニメの中のアニメ的な設定と、その分かりやすさ、テンポの良さは、ある意味、心洗われる。まあ、楽しみ…という程は期待してないが、安心して観られる、娯楽的な作品になることを期待している。【送料無料】絶対可憐チルドレン(1) [ 椎名高志 ]価格:410円(税込、送料別)[DVD] 絶対可憐チルドレン 01価格:3,686円(税込、送料別)
2013年01月10日
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★ 『 キューティクル探偵 因幡 』 (TOKYO MX 月曜 25:30~)http://cdinaba.com/作画 ★☆☆☆☆期待度 ★★☆☆☆…これって、やっぱり、『 心霊探偵八雲 』 をもじったタイトルなんでしょうか?「八雲 (立つ)」 と 「因幡 (の白兎)」、一応、日本神話に因んだ名前というのは、共通してないこともないけど、「キューティクル」 って、何だよ。センスがあるんだか無いんだかよく分からないタイトルネーミングに視聴を迷ったが、 「センスがある」 方に賭けて観てみた。そいで、えーと、観た感想なんですが…。私的には、このくだらなさ、嫌いではない。殆ど笑えないのだが、テンポが良いので、退屈はしない。…少なくとも今のところ。余り笑えないギャグでも、しつこく畳みかけるように繰り返されると、しまいには 「苦笑」 に近い笑いを引き出されるってことが、お陰で分かったよ。ただ、表現やギャグセンスが、そもそも、漫画向きなまま、アニメとして昇華しきれてないのかなと思う。… 「昇華」 なんて単語 使うのも気が引けるが。コマ割の漫画で読んだら、もっと面白いのではないかと思っていたら、案の定、ネットの感想サイトでは、 「原作漫画の面白さが出ていない」 という意見がチラホラ。小学生位の頃、よく、ノートにギャグ漫画を描いて、兄と見せ合って喜んでいたものだが、同列にするのは失礼かもしれないが、ノリとしては、そんな感じかなあ。多分、原作者は、クスクス笑いながら、楽しんで描いてるんだろうなあ…という、勢いは感じる。ただ、勢いというものは、往々にして 「空回り」 する危険もあるのだが。最近、たまに学生時代の同期で集まることがあるのだけど、男って、いいトシになっても、結構、空回りするんだよね…。特に 「受け」 を狙いだすと、自分たちだけで無駄に盛り上がって、周囲が引いてても分からなくなるみたい。時に、ギャグ漫画も、こういう状態に陥ることがある。男女に拘らず、作者と編集だけで盛り上がり過ぎて、肝心の読者がついて行ってない…とか。いや、この 『キューティクル探偵因幡』 がそうだと言ってる訳ではないのだが… (因みに作者は女性らしい)。適度な勢いを守れば、案外、アニメも面白くなっていくかもしれない。【送料無料】キューティクル探偵因幡(1) [ もち ]価格:580円(税込、送料別)
2013年01月08日
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★ 『 八犬伝 ‐東方八犬異聞‐ 』 (TOKYO MX 日曜22:30~)http://hakken-den.com/作画 ★★☆☆☆期待度 ★★★☆☆私は最近は、少女漫画だろうが少年漫画だろうがハーレムだろうがBLだろうが、そのジャンル分けだけで、拒絶したりはしないように心掛けている。昨年、 「よしながふみ」 や 「今市子」 など、BLでも面白い作品にたくさん出会えたのがきっかけだ。『化物語』 シリーズにしたって、設定だけ聞いたら、ただの「ハーレム (またはヘンタイ)」 アニメと言えなくもないが、作画 (背景センス) がすごく良かったので、それだけでも観る価値はあった。…なので、 (私にとって) 未知のアニメを観る時、キャラデザや主要登場人物を見ただけで 「つまらなそう」 と決めつけるのは、なるべくしないようにした方が良いと思っている。…良いと思うと思ってはいるのだが、この 『 八犬伝 』 …。「いい男がいっぱい」 + 「妖怪もの」 は、さすがにちょっとイヤな予感…。『 緋色の欠片 』 がやっと終わったと思ってたのに…。しかも、 「カッコいい男たち」 は、アニメとしては動かしにくい 「八頭身」 系なので、作画は余り期待できない。(絵が嫌いという訳ではなく、TVシリーズでクォリティーを維持するのが難しそう…という意味)そんな訳で、正直言って余り期待せずに観たのだが、初回を観た限りでは、設定が凝っていて、なかなか面白そうだ。やはり、原作漫画がちゃんと人気を得ているものは、それなりに面白いに違いない (例えBL系だろうと) と、ちゃっかり思い直し、視聴継続 決定した次第っす。ただ、主人公の1人、 「荘介」 役がアニメでは日野聡さんなんだけど、初回観た限りは、ちょっと違和感。ドラマCDでは 森川智之さんだったらしいんだが、私的には、そっちのイメージだなあ…。<関連日記>2012.3.15. なかなか奥の深い漫画家、今市子が描く大人の恋愛 2012.4.5. 初回観ての感想・・・ 『 緋色の欠片 』 2012.4.16. 切ない恋とSM心理と・・・ よしながふみ 『 執事の分際 』 2012.4.25. 勘違いが勘違いを呼ぶドタバタ劇・・・今市子 『 あしながおじさん達の行方 』 他2012.5.15.強くオススメ はできませんが ・・・ よしながふみ の BL 作品2012.7.4. 初回観ての感想 ・・・ 『 アルカナ・ファミリア 』 【送料無料】八犬伝(第1巻) [ あべ美幸 ]価格:609円(税込、送料別)
2013年01月07日
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謹賀新年。 年明け早々、くだらない与太話です。この前観た 『世界ふれあい街歩き』 (NHK BSプレミアム)で、萩原聖人がナレーションをやっていた。若い頃は、結構な人気俳優だった萩原君。何かのスキャンダル (※) やら、和久井映見との離婚やらで、何となく後ろ暗いイメージが定着しかけたところで、『冬ソナ』 のペ・ヨンジュンの吹き替えを担当し (2003年)、韓流ブームのどさくさに紛れて一定の存在感を持ち直した。(※) このスキャンダルの内容が全く思い出せず、つい、ネット検索で調べてしまった私でした。若手俳優として出だした頃は、ふてくされたような顔つきばかりが印象に強くて、声なんか気にしたことなかったが、ヨン様の吹き替えや、こうしたナレーションで聴いてみると、なかなか、 「爽やかな好青年風」 の良い声だ。ヨン様吹き替えの成功は、彼の表舞台での露出が減っていたことも、却って功を奏したのかな…と思う。余り俳優として売れてると、声主の顔がチラついて良くない。今さら俳優として、爆発的に人気が復活するとも思えないし、いっそのこと、アニメ声優含めて、声の仕事に専念すれば良いんじゃないかな…とも思ったが、しかし、この声に似た声をどこかで聞いたような気もする。その場では分からなかったが、後で 『 BLACK LAGOON 』(再) を観ていて、 「普通の青年役」 を演じてる時の浪川大輔に、ちょっと似てるかな…?と思った。( 「違う!」 と思った人、本題はソコじゃないので、ご容赦ください)浪川大輔は、ローティーンの少年役から、 『ルパン三世』 の石川五右ヱ門のような渋い青年、 『新世界より』 の不気味な化け物役まで、色々デキる人のようで、それはそれで、制作サイドは使い勝手がいいんだろうな、と思う。特に、最近の声優ブームの中では、 「内容がどうでも、浪川大輔がやるなら観る」 という固定ファンもいるだろうから、幅広い役をこなせる分、色んな作品で登用できて、有り難い存在だろう。声優養成学校等で、そういう風に鍛えられるのか、最近の若い女性声優も、幼い女の子役から、大人の女性、元気な少年役など、何でもこなせる人の方が多い位に思える。それでなくても、声優志望者が多い昨今、決まった声や演技しか出来ないのでは、似た声の声優がいくらでも出て来て、競争に勝てない時代なのかもしれない。けれども、色んな役をデキる声優って、声優本人としての人気が落ちたら、「便利屋」扱いに転じたり、見離されるのも早そうな気がするのは私だけ?勿論、小山茉美のように、シャロン・ストーンの吹き替えから『Dr.スランプ アラレちゃん』 のアラレちゃんまで、2パターンを演じ分けて成功した大御所もいることはいるが、小山さんは他の人に替えがたいような特徴や上手さがあったからなあ。本来は、野沢雅子なら 「元気な少年」 役、古谷徹なら 「ウブで生真面目なハイティーン」 役、森功至なら 「育ちの良い二枚目」役、 「オッサンやジジイ」 なら永井一郎…といった、その人を代表する強固なイメージがある方が、生き残りとか、この世界で名を残すという意味では、有利なような気がするのだが。「器用貧乏」 って言葉もありますからねぇ。…ま、大きなお世話だろうけど。<関連日記>2011.10.21. 最近の声優さん2011.10.22. 絶滅危惧種?・・・「鼻声」声優2012.3.17. 世界は「僕等」を中心に廻ってるらしい・・・『僕等がいた』(アニメ版)2012.3.20. やっぱり、アニメって「声が命」なのかな・・・。【送料無料】世界ふれあい街歩き BOX 8価格:13,230円(税込、送料別)BLACK LAGOON 001 BLACK LAGOON(Blu-ray) ◆20%OFF!価格:4,788円(税込、送料別)
2013年01月02日
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★ 『 となりの怪物くん 』 (テレビ東京、全13回)http://www.tk-anime.info/★ 『 神様はじめました 』 (テレビ東京、全13回)http://mikagesha.com/この 2作品、今期アニメの中でも結構お気に入りだったのだが、連載中の作品なので予想していたとは言え、中途半端なところで終了してしまった。最近の少女漫画原作の作品って、結局、第一目的は、原作や掲載誌の 「宣伝」 に過ぎないのかな~と、改めて思った。『 神様はじめました 』 に至っては、スポンサーから 「白泉社」丸出しで、アニメのストーリーの進行に合わせた内容のCM を毎回何度も流して、 『花とゆめ』 を宣伝してたし。少女漫画原作のアニメっていうのは、昔から、なかなか難しいようで、そもそもの読者の絶対数の少なさもあるだろうが、やはり、男子に比べて女子は、アニメまで熱心に観てくれるファンは少ないのかな、と思う。昔の長編作品で、ほぼ原作通りに最後まで制作されたのって、『 キャンディ・キャンディ 』 (1976~79年、全115話)くらいしか、思いつかないんですけど…。『 はいからさんが通る 』 (1978~79年、全42話) なんか、余りに酷い打ち切り方をされたので、原作者の大和和紀さんは、その後、一切の自作品のアニメ化を承諾しなくなってしまったらしい。最近も、よほど売れた作品 ( 『ハチミツとクローバー』、『のだめカンタービレ』、 『夏目友人帳』 など) は、2期以上続ける場合もあるようだが、表題の 2作品のように、もう、はなから宣伝が目的で、最後までやる気はないんだろうな…って感じの作品の方が多いように見える。原作を読んでないので、どこまで忠実だったのか知らないが、『 となりの怪物くん 』 は、登場人物を出すだけ出して、1人1人をきちんと描ききれないまま (と言うか、最初からその意図で) 終わってしまったし、 『 神様はじめました 』 も、恋愛関係の葛藤が面白くなってきたかということころで話が跳び、終盤は、なんだか 「消化試合」 を観ているような印象だった。勿論、 『 犬夜叉 』 や 『 BTOOOM! 』 のように、原作に追いついてしまったので一旦終了するってことは、少年漫画原作でも、いくらでもあるのだが、 「最後まで作ろう」 という作り手の情熱が、少女漫画の場合、最初から薄いような気がするのは私の偏見だろうか…。そんな中、 『 ちはやふる 』 の2期 (正確に言うと3クールめ) が1月から始まるのは嬉しいことだ。日テレは、 『 ルパン三世 』 や、 『 名探偵コナン 』 の原作ぐるみの引き延ばしのように、ちょっと、やり過ぎる傾向もあるが、『 犬夜叉 』 も一応、完結編までやってくれたし、ちゃんと最後まで、原作に忠実に完成してくれるものと期待したい。(まだ、原作が未完なので、若干の不安はあるが…)<関連日記>2012.10.6. 初回観ての感想 ・・・ 『 となりの怪物くん 』 2012.10.7. 初回観ての感想 ・・・ 『 神様はじめました 』 2012.11.11. 2012 秋 アニメ 私的 「暫定ランキング」 となりの怪物くん 1(完全生産限定版)(Blu-ray) ◆20%OFF!価格:3,360円(税込、送料別)[Blu-ray] 神様はじめました 1価格:3,032円(税込、送料別)
2012年12月29日
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★ 『トータル・イクリプス』 (テレビ東京、全24話)http://muv-luv-te-anime.com/最終評価 ★☆☆☆☆この作品の内容に関しては、ま~、一言で言えば、「私には面白くなかった」 としか言いようがない。全く入り込めない作品が 2クール続くほどツラいものはない…ということを改めて認識した。「1クールだと思ってガマンして観ていたら 2クールだった。今さらやめるのは、それまでのガマンが無駄になるようで、やめるにやめられん」 という、無意味な意地で見続ける虚しさ。これの場合、本当は初回観た印象で、やめるつもりだったのに、うっかり2回目を観てしまったのが、そもそもの過ちだった…。私は、アニメでよく描かれる、 「女性戦闘員の氾濫」 は、現実的ではないと思っている。例え、それが 「人対人」 の戦闘ではなく、戦闘機や人型兵器の「パイロット」 であったとしても…だ。「操縦技術」 や 「判断力」、 「度胸」 が男性に劣るだろう…というわけではない。 そういうのは、まあ、訓練や生育環境で何とでもなりそうだ。一番問題だと思うのは、 「生まれついての頑健さ」。パイロットだから、操縦さえ上手ければ良いってもんでもないだろう。…だったら、F1 だって、もっと女性ドライバーが活躍できても良さそうなものだ。実際の戦闘ともなれば、銃撃や接触等の衝撃に、極力耐えられる頑健さが不可欠。ちょっとした衝撃でムチウチになったり、多少の出血で貧血になったりしやすい女性を前線で闘わせるのは不安で仕方ない。それも、鍛えに鍛えた女子プロのような女性ならまだしも、オタク受けするような、小柄でフワフワした子供みたいな女性では特に。第二に、 「女性は妊娠する」 という残酷な事実。女性の社会参画が不可避な現代で、産休育休の権利保障は当然のことであり、少子化を食い止める為には、給与保障、デキ婚、未婚の母…何でもアリだと私は思う。…少なくとも、一般企業では。戦時下で労働基準法とか言ってられるかどうかはともかく、少なくとも、妊娠中の女性を戦闘に参加させるのは無理だ。「母体の安全」 とか単純な問題じゃなく、部隊全体の安全を考えれば、普通に考えて、いつ切迫流産を起こすか分からない妊婦が帯同してたら危なくてしょうがない。代替の戦闘員が有り余ってるならともかく、深刻な戦況下で「妊娠したので今日から産休で離脱」 なんて、他の隊員の士気にも影響しよう。「男女交際禁止」、 「ピルの服用を義務化」 したとしても、適齢期の女性である限り100%は信用できない。本人がしっかりしていても、バカな同僚男子や、敵国の捕虜になった際に餌食にならない、という保障もない。…こんな分かりきったことを、つい、力説してしまったのは、この作品では、当初、若い女性が闘う理由として、 「既に男性の多くが戦死してしまい、女子供しか残っていない」 という明確な理由を提示していて、それに納得がいったからだ。闘う相手が、地球人同士でなく、 「化け物のような姿で、ひたすら人間を食い尽くす」 未知の地球外生物だったり、米ソ冷戦など、地球上の覇権争いが絡む…といったシビアな世界設定も斬新で面白そうだと思った。…ところが、蓋を開けてみれば、のん気に 「水着回」 だの「温泉回」 だの、無駄な 「ハーレム化」 だのばかりが、鼻につき、最初の期待は見事に打ち砕かれた。こうなってくると、アニメでは 「暗黙の了解」 事項である、「人型ロボットである必然性」 にもイチャモン付けたくなる。やたら生命力は強いが、地を這うだけの生き物相手なら、フツーに考えて、地雷とか空爆とか遠距離ミサイルの方が効果が高かろう。それじゃ効かないと言うなら、いっそ、計画的に核爆弾を使ったらどうか。 生きたまま喰われることを考えたら、少々の放射能汚染の方がマシなように思えるが…。ま、多分、設定上、地雷やミサイルを使えない、何らかの理由があるんだろうけど、そんなもの、今さらどーでもいいって程、放送が終了したという解放感でいっぱいだ。トータル・イクリプス 第1巻 初回限定盤(初回生産限定)(Blu-ray) ◆20%OFF!価格:6,300円(税込、送料別)
2012年12月27日
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★『 BTOOOM! 』 (TOKYO MX 他、全12回)http://www.btooom.com/最終評価 ★★★☆☆今さらアニメに、 「現実性」 を求める気は毛頭ないが、この作品の場合、 「本人の意思を無視して拉致し、離れ孤島に置き去りにして殺し合いをさせる」 という舞台設定はともかく、個々の人物設定や人間模様は案外、ありそうに見えなくもないところが、高評価を得た要因ではないだろうか。恐らく、殆どの視聴者は初回で、主人公の青年を 「最低のクソ野郎」 位にしか思わなかっただろうが、最後には、少なからずの人が主人公に感情移入し、共感すらしたのではないかと思う。こういう殺し合いや裏切り合いがテーマの物語は個人的には余り好きでは無いし、正直、途中回で何度もイヤ~な気分にもさせられたが、そんな私ですら、最終回では、ある種の 「爽快感」 と言うか、 「ハッピーエンド感」 すら感じ得た。原作が連載途中である為、事態の全面解決に至らぬまま、中途半端なところで終了したにもかかわらず…だ。勿論、 「出来過ぎ感」 は否定できない。何でも他人のせいにするニートの引きこもりが、実は結構 「いいヤツ」 …というだけならまだしも、いきなり普通以上の 「社会性」 や 「順応性」 を発揮するなんて、あり得ないもいいところだ。だが、考えようによっては、この位の方が 「ショック療法」 になるのかもしれない。毎日、死と隣り合わせだった戦争中と比べ、平和な現代の方が、うつ病や自殺が減っているとは限らないように…。「生きるか死ぬか」 、 「殺すか殺されるか」 の疑心暗鬼の世界に放り込まれ、普通なら、 「自分のことしか考えられなくなりそう」 な状況の中で、案外、人は、他者への思いやりを発揮する場合もあるのかも…という、 「目から鱗」 的な物語だった…というのは過大評価か。少なくとも、おせっかいな幼なじみやら、ロリータっぽい幽霊やら、色気過剰の宇宙人やらが、頼まれもしないのに、よってたかってニートを更正させる…的なアニメよりは、ほんのちょっと現実的…ではなかろうか。キャラデザが比較的、劇画タッチなのも、このストーリーには合っていた。<関連日記>2012.10.11. 初回観ての感想 ・・・ 『 BTOOOM ! 』 2012.11.11. 2012 秋 アニメ 私的 「暫定ランキング」 【送料無料】BTOOOM!(01) [ 井上淳哉 ]価格:540円(税込、送料別)TVアニメーション BTOOOM! 01(初回生産限定)(Blu-ray) ◆20%OFF!価格:5,880円(税込、送料別)
2012年12月25日
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★ 『 マギ 』 (TBS 日曜 17:00~) 11話まで放送済みこれ、初回を見逃してしまったので、イマイチ、人物設定、世界設定が分からないままに見始めてしまったのだが、なんだか、えらく子供っぽい 「アラジン」 とか 「アリババ」 とかが出てきて、仲良さげに、つるんでいる…。よくよく考えると、 『千夜一夜物語 (アラビアンナイト) 』 って、 『アラジンと魔法のランプ』 とか、 『アリババと40人の盗賊』 とかのタイトルと、うっすらとした人物像しか知らない…ってことに、気づいた。もしかしたら、子供の頃に絵本やアニメで観たことがあったかもしれないが、詳細はさっぱり覚えていない。大ヒットしたディズニー映画 『アラジン』 すら、そーいや、観てない。…なので、お子ちゃまのアラジンちゃんと、ちょっとお兄ちゃんのアリババ君が仲良くしてるのは、なんだか 「違和感だらけ」 だけれども、 「こういう絡みもアリなのかな?」 と、ムリクリ納得して、ぼんやりと観ていた。だが、しまいには、 「シンドバッド」 とバッタリ出会って仲良くしてるに至っては、もう、何がなんだかよく分からない。…いや、これはさすがにオカシイだろう、と思って、検索して調べてみたら、やはり、それぞれの人物の名前や設定だけ借りてきて、1つの物語にしてるらしい…(そうなんですよね?)。「シンデレラ」 と 「白雪姫」 と 「眠りの森の美女」 が、同じ王子を巡って葛藤する、みたいなことなんでしょうか?ちなみに、私は、 「シンドバッド」 と言うと、昔、テレビ東京が自社でアニメも制作できないような弱小局だった時代に、短い輸入アニメを集めて夕方に放送していた頃に、よくやっていた 『シンドバッドの冒険』 の印象が強い。船乗りの少年シンドバッドが、マジックベルトを締めるとパワーアップし、悪者をやっつける…的な話で、子供の私には結構面白かった。…子供の頃は、 『ポパイ』 だろうが 『トムとジェリー』 だろうが、何でも面白かったのだから、自分でも当時の心境がよく理解できないが。<YOU TUBE 映像>少年シンドバッド_シンドバッドの冒険_日本語OPそれにしても、ストーリーをよく知らない (私だけか?) 割に、アラジンとかアリババとかシンドバッドとか、名前だけは、妙に馴染み深いのだから、 『千夜一夜物語』 って、それなりに面白いんだろうか…。原作を読んでみようか…と、このトシになって初めて思った。…あ、 『マギ』 自体は、今のところ、すごく面白くもないけど、つまらなくもない…という感じ。1つだけ、はっきり思うのは、今に始まったことじゃないけど、人物の髪の毛を、赤やら青やら黄色やら、とりどりにすると、作画全体がガタッと 「安っぽく」 なるな…ということ。まあ、分かりやすいのは有り難いんだけどね…。【送料無料】マギ(1) [ 大高忍 ]価格:420円(税込、送料別)【送料無料】千夜一夜物語(1) [ 大場正史 ]価格:1,470円(税込、送料別)
2012年12月19日
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★ 『 きせかえユカちゃん 』 東村アキコ (2000年~)レンタルコミックにて、既刊11巻 読了。東村さんの 『海月姫』 の世界が気に入ったので、読んでみた。主人公のユカちゃんは、小学6年生でありながら、人目をひく可愛い顔立ちとモデルのような体型で、オシャレが大好き。古着屋の娘でデザイナー志望の親友、みどりちゃんの店でコーディネートして貰った服を着て歩いていると、見た目は完全に高校生以上の大人にしか見えない …という設定。正月に渋谷なんかを通ると、どうみても小学生の容貌の女の子のグループが、いっぱしにオシャレして、多分 「109」 でゲットしたのであろう福袋を両手いっぱいに持ってゾロゾロ歩いてるのを見ると、私などは、「な、生意気な! 小学生は、正月にはスゴロクでもしてなさい!」 と、言いたくなってしまうクチだが、この漫画のユカちゃんは、見た目に反して、中身は全く色気のない小学生、それも、かなり幼い低学年レベル (精神年齢・推定6歳) で、そのギャップで笑いを取る。連載開始は 『海月姫』 よりも古く、1~2巻では、まだ、東村さん得意の 「漫才・コント」 ワールドは確立してない。ストーリー的にも最初のうちはヒロインの年齢どおりの小学生向けな感じで、ほのぼのはするが、笑い的にはイマイチ。それが、3巻 (ユカを一方的に懸想する真澄君の登場)あたりから、だんだん面白くなる。「コント」 調のギャグが冴えてくるのと同時に、ユカだけでなく、周囲の大人たちの恋愛や生き様にも焦点が当たり、話が広がっていく。ヒロインがユカちゃんであるというスタンスから大きく外れることはなく、邪気の無い子供の視点とギャグ要素を上手く絡ませているせいか、通常であれば、 「イヤな女」とか 「ダメな男」 と嫌われそうな新規キャラでも憎めず、抵抗なく作品世界に引き入れていく。ただ、こうした群像劇にありがちなことだが、話が散漫であちこちに跳び、本来ヒロインのユカも、だんだん、「ツッコミ役」 に転じていくため、イマイチ、どのキャラクターにも感情移入しにくい。 『動物のお医者さん』 (2012.11.8.の日記) とは逆に、ギャグ漫画に起こりがちな 「スタンス」 のブレが如実に目立ち、正直言って、面白さにも波がある (作者自身も、予想外に連載が長期になり、途中でテーマが変化したことは認めている)。まあ、ギャグ漫画だから、何でもアリっちゃあアリなんだが、子供たちはともかく、ユカ母の暴走 (非常識さ)には、さすがの私もちょいちょい引いてしまった。それはともかく、ユカちゃんの、徹底した 「色気より食い気」 主義には、心が洗われる。「イケメンに惚れられてのアイデンティティ確立」 とか、女友達をいちいち 「恋敵」 か 「協力者」 かに仕分ける …みたいな恋愛漫画に、ちょっとゲンナリしていた私には特に…。編集とのトラブルで、事実上、連載が休止状態とかで、コミックス発刊も中途半端なところで中断しているのは、少し残念だ。ところで、11巻も続いた作品… とは言うが、結構、巻末に過去の短編作品が掲載されている巻が多い。ギャグ作品とは全く別物の、シリアスな恋愛作品が多いが、あっさりしていながら、なかなかセンスの良い作品が多く、連載作品の巻末に入れられる作品にしては、割と楽しめる。<関連日記>2012.11.8. 「ブレない変人たち」 を描いた名作 ・・・ 佐々木倫子 『 動物のお医者さん 』 2012.11.15. 全編 「漫才」 の恋愛漫画 ・・・ 東村アキコ 『 海月姫 』 【送料無料】きせかえユカちゃん(11) [ 東村アキコ ]価格:410円(税込、送料別)
2012年12月11日
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★ 『 おしゃべり階段 』 くらもちふさこ (1978~79年作品)前回の日記で、中学の時に、保健体育の若い教師に 「無視されていた」 という経験を書いた。同窓会の二次会の席でチラッとその話をしたら、クラスが一緒になったことのない女性から、 「気のせいでしょ~。なんにも嫌われる要素無いじゃない。成績いいし、可愛いかったし…」 と一笑に付された。「可愛いかった」 云々は完全なお世辞にしても、実は、私にも、嫌われた理由は特に思い当たらないのである。2~3年生の頃になると、私も多少は反抗期で態度が良くなかったような記憶はあるが、1年生の前半は、おとなしすぎる位で、先生に口答えすることなど無かったし、むしろ、中年男性の教師たちには気に入られていた位だ。ところが、その保健体育の教師には、入学直後の比較的早い時期から、 「この先生、私のことが嫌いなんだな」 と常に感じさせられていた。少しでも可能性のある 「その理由」 を考えてみた。〇 その教師自身が、おとなしい女子が苦手だった?(大学出たての若い教師だったので、活発な女の子とはフレンドリーに喋っていた)〇 私には覚えが無いが、気づかないうちに、その先生に悪い態度 (無視するとか) をとった?〇 3年生に在籍していた私の実兄のことが気に食わず、妹の私まで嫌った?〇 私の容姿が嫌いだった?〇 私の邪悪で生意気な本性を見抜いていた?〇 別に嫌っていたわけでは無いが、全く眼中に入らず、意図せずに無視していた?〇 私のことを女として意識する余り、まともに見られなかった?勿論、 「最後の」 は冗談だが、とにかく、目もろくに合わせてくれなかったのは確かなのだ。授業中、一切、私を見ないし、当てることもない。休み時間に私と一緒にいた女子生徒と親しげに話すことはあっても、私には一切、話しかけない。「無視」 という行為は、周辺の人は案外気づかなくても、やられた本人には、身にしみて感じ取れるものだ。同窓会の席で、問題児だった男子が、 「英語の〇〇先生 (女性) には、3年間、1回も当てて貰えなかった」 とボヤいていたが、彼にとっては、他の男性教師に殴られたこと以上に、イヤな記憶らしい。今回の同窓会で、このことを思い出すまで、余り結びつけたことは無かったのだが、教師に嫌われる辛さを、かなり、さりげなく描いているのが、冒頭に挙げた 『 おしゃべり階段 』 だ。ヒロインは物語の冒頭で、人気の体育教師に髪型を見咎められ (天然パーマを誤解) 、一方的に叱りつけられたのがキッカケで、その教師から疎まれるようになる。くらもちふさこの描くリアリズムについては折に触れて言及してきたが、こうした、 「教師による理不尽な差別」 が、案外、些細なキッカケで、大した悪意もなく綿々と続いていく…というエピソードが、身にしみて共感できる。ヘタな作家なら、最終的に 「和解させて双方ハッピーエンド」 みたいな結末を描きがちだが、実際には、この作品のように、何も解決しないまま、生徒本人だけが内に痛みを抱えて卒業していくのが普通なのだ。こうした痛みを消化しながら、ヒロインが成長していく過程 (中学~予備校時代) をテンポよく描いている。「教師が未熟」 だと言ってしまえば、それまでだが、生きていく中、どうしようもなく、 「うまくいかない」 人間関係があるということ、その葛藤こそ大切な経験であることは、ずっと後になって分かる。最近の恋愛漫画に比べると、余りにあっさりと時が進行していくので (コミックス2巻) 、物足りなく感じる人もいるかもしれないが、一つ一つのエピソードに全く無駄がない。「友情、恋愛をテーマとした少女漫画」 を代表する名作だと思う。<関連日記>2011.11.10. 「少女漫画の王道」の安心感・・・『 ちはやふる 』 途中評価 2012.1.26. くらもちふさこ が描く、リアルな親子関係 2012.7.11. 天性のセンスが冴える ・・・ くらもちふさこ 『 駅から5分 』2012.10.15. くらもちふさこ が描く 「禁断の愛」 ・・・ 『 海の天辺 』 2012.11.30. 学校の教師だからと言って、精神レベルが高いとは限らない おしゃべり階段 1【電子書籍】[ くらもちふさこ ]価格:400円 (2017/7/9時点)
2012年12月04日
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先日、中学の同窓会があった。地元が新興住宅地で地縁的繋がりが弱く、社宅等も多かったせいか、消息不明者が多く、卒業生約240名中、最終的に集まったのが、やっと80名くらい。まだ 10代、20代の人には想像つかないと思うが、私のトシになると、外見的な変化にもビックリさせられるが、それ以上に、個々の 「記憶の偏り」 に愕然とする。概ね、自分に都合の悪いことは忘れる傾向にあるらしく、いつも、一緒に通学する道すがらエロ発言ばかりして、純情だった私を困惑させていた女性 (今はすっかり、しとやかな雰囲気) に、そのことを言うと、 「そんな話、してないよ!」 と、マジな剣幕で言い返されてしまった。私は私で、当時、嫌いだった先生や男子に限って、こっちは全く身に覚えのない 「おかしな言動」 を覚えられていたりして、何とも言えない気持ちになった。特に、先生達は、トシとって定年退職したり、校長になってたり、見た目は立派な熟年世代になっていたが、何だか、私に関して覚えてるエピソードが余りにレベルが低くて、当時、先生との関係で悩んでいた自分がバカみたいに思えてしまった。「恩師挨拶」 のコーナーで、当時、何かと言うと、すぐに暴力をふるっていた教師たちが、 「当時は色々すいません。謝ります」 と言って、笑いをとっていたけれども、私自身はそんなに殴られた経験はないが、よくよく考えたら、そんな、笑い事で済むのかな…とも思ったり。今回、集まった人たちは、どちらかと言うと、優等生だった生徒が多く、当時よく殴られてた劣等生もいるにはいたが、比較的、その後の人生、まあまあ成功して幸せそうな人ばかり。私もどちらかと言うと、周りからは優等生と思われていたクチだが、実のところ、若い先生が苦手で、当時、保健体育の若い男の教師に無視されていたのがトラウマで、別に恨んでいるってわけではないが、今回の同窓会でも、何となくその先生には自分からは近寄れないでいたら、結局、一言も挨拶せずに終わってしまった。中には、未熟な教師のせいで、トラウマを引きずったり、その後の人生が狂った人もいるのではないかと思うのだ…。教師との関係に悩む小中学生には、自分が先生に嫌われたり、差別されていると感じる時は、それは、教師の方が未熟で、レベルが低いんだから気にしないで、と言ってあげたい。<関連日記>2012.2.17. 教師が生徒をサンドバッグ代わりにしていた、私らの中学時代 2012.6.27. イジメで人生が狂った A子の話 【送料無料】同窓会〜ラブアゲイン症候群 DVD BOX [ 黒木瞳 ]価格:13,646円(税込、送料別)
2012年11月30日
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★ 『 チャンネルはそのまま! 』 佐々木倫子 (2008年~)レンタルコミックにて、5 巻まで読了 (既刊5巻)。先日読んだ 『動物のお医者さん』 が面白かったので、佐々木さんの長編作品としては、私にとっては2作目。相変わらず作画は丁寧だが、独特の表情の固さも相変わらず。『動物のお医者さん』 の頃に比べると、一応、表情の変化は豊かになってるのだが、 「無表情」 がギャグ的要素になっていた 『動物の…』 と比べると、ちょっと中途半端。「狙い」 だと思っていた表情の固さも、単に 「表情つけるのが苦手」 だったのか…という感じがしないでもない。佐々木さんの作品は、これらのコメディ作品しか読んでないが、正統派な絵柄にしては、情緒的、感動的なストーリーには向かない気がするのは、やはり、この表情の固さが原因かもしれない。いっそ、大島弓子のように、簡略化された絵柄の方が、それほど表情豊かでなくても、何となく人物の心理に寄り添える感じがする。絵柄の中途半端さに比例するように、 『動物の…』 に比べると、ギャグの面白さも微妙にパワーダウン。面白いと言えば面白いが、ちょっと、 「狙い過ぎ」 な感じだ。『動物のお医者さん』 では、単行本巻末で堂々と、「動物に関するおもしろエピソード」 を募集していたが、あの作品が、殆ど、駄作なく面白かったのは、やはり、ネタを公募したことにもよるのかな~。さて、この 『チャンネルはそのまま!』 、地方 (札幌)テレビ局に 「バカ枠」 で採用された女子社員を中心に、弱小地方局の悲哀を描いているのだが、このヒロインの 「バカさ」 が限度を超えていて、慣れるまでは、結構、本気でイライラする。私は、 「今では」 、職場には、ある程度のバカが必要だと思っている。それは、 「バカは化けることがある」 とか、 「バカが意図せずアイデアを創出することがある」 とか、そんな、ポジティブな期待ではなく、あくまで、 「仕事のデキる人」 のモチベーション向上の為に…、だ。「仕事のデキる人」 というのは、バカが周りにいてこそ、引き立つ。「オラがしっかりせねば」 という思いが、責任感とアイデアを生む。守るべき子供が産まれて初めて、しっかりする母親のように、バカの存在が世の中を発展させるのだ (…言い過ぎたか?)。ただ、そんなことを、今現在、直接迷惑を被っている 「バカ係」 (バカのフォローをさせられる人) にいくら説いても、多分、癒やしにはならないだろう。ご愁傷様です…、 「バカ係」 の皆様。<関連日記>2012.11.8. 「ブレない変人たち」 を描いた名作 ・・・ 佐々木倫子 『 動物のお医者さん 』 【送料無料】チャンネルはそのまま!(1) [ 佐々木倫子 ]価格:980円(税込、送料別)
2012年11月28日
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★ 『 アオハライド 』 咲坂伊緒 (2011年~) レンタルコミックにて 4巻まで読了 (既刊5巻)。なんだか、ここんとこ、 「好いた惚れた」 の ド少女漫画ばかり読んでたら、さすがに 「私、何やってんだろう…」 と、我に返りつつある。少なくとも、私が高校生の頃、見た目も性格も完璧な 「少女漫画 男子」 は、殆ど身近にはいなかった。(当然ながら、自分のことは棚にあげてます)いや、勿論、当時はこっちの目も 「節穴」で、よくよく話してみれば、実はすごく将来有望な人もいたんだろうと思うが、当時は、何となくの 「格好良さ」 に気を取られたり、ちょっとした言動ですぐに幻滅したり…。見た目がよくて、男らしい 「くらもちふさこが描く」ような男子は現実にはいない…と分かった時、私は 『別冊マーガレット』 に見切りをつけた。そうは言っても、昔は容姿的にもファッション的にも 「ビミョー」 だった男性アイドル群も、最近は垢抜けて、数も増えている。もしかしたら、最近の高校には少女漫画的な美少年がうじゃうじゃいるのかもしれない…と思い、高校生の乗降が多い駅では、注意して彼らを見てみるが、これといった美少年は、やはり、滅多に見かけない。…何だか、自分でも論点がよく分からなくなってきたが、要するに、表題作も、典型的な 『別マ』 的 恋愛漫画だ、 …ってことだ。絵柄がキレイで男の子はカッコいいが、まあ、 「なかなかいないよね、実際には」 …以上。…という表現しか出てこない (しかも、どう見てもカッコいいのに、それほどモテまくっている設定ではない)。物語の滑り出し (中学時代) はちょっと切ない感じで良かったのだが、高校入ってからの話は、ご多分に漏れず 「引っ張りすぎ」。4巻目くらいになると、ちょっとゲンナリしてくる。まあ、中高生の女の子が、 「こんな男の子がいたらなあ」 と、夢見るには、よい作品かもしれない。…なんだか、あんまり感想になってないので、私が気付いた 「最近の恋愛漫画 あるある」 を挙げておく。〇 恋愛以前に、同性の友達関係で葛藤を抱えている〇 良い友達だと思ってた女の子が実は性悪で、嫌われ者だった女の子が実はいい子だったりする〇 冷たく見られがちなヒロイン (または相手役) に、犬猫を可愛がらせて、 「実は優しい」 をアピール〇 「犬猫に会いたい」 という理由で、男女が2人になる場や時間を設定〇 (葛藤を経て得た) 女友達が、異常に協力的。 常にヒロインの恋愛がうまくいくかどうかを気にしている<関連日記>2011.11.10. 「少女漫画の王道」の安心感・・・『 ちはやふる 』 途中評価 2012.2.15. 不覚にも、ちと引き込まれてしまった・・・ 『 僕等がいた 』 (アニメ版)2012.3.17. 世界は「僕等」を中心に廻ってるらしい・・・『僕等がいた』(アニメ版)2012.7.11. 天性のセンスが冴える ・・・ くらもちふさこ 『 駅から5分 』 2012.8.30. 最終的に誰と誰がくっついても、どうでもいい恋愛漫画 ・・・ 水城せとな 『 失恋ショコラティエ 』 2012.10.24. とんとん拍子で 「高校デビュー」 を果たしていく女の子 の お伽噺 ・・・ 椎名軽穂 『 君に届け 』 2012.11.15. 全編 「漫才」 の恋愛漫画 ・・・ 東村アキコ 『 海月姫 』 【送料無料】アオハライド(1) [ 咲坂伊緒 ]価格:420円(税込、送料別)
2012年11月26日
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前回の日記で紹介した 『 海月姫 』 の主要登場人物、蔵之介は、 「女装男子」 という設定。普段は女性にモテモテのイケメン男子で、恋愛対象も普通に女性だが、趣味 (と、政治家の父親への反抗心?)で時々女装する…という人。正直、このキャラ、このギャグ漫画限定の、全くの空想の産物だと思っていた。つまり、厳格に男子禁制の女オタク集団 「尼~ず」 に、男を介入させ、恋愛ストーリーを成立させる為には、蔵之介という女装男子を、むりくり設定するのが、都合が良かったのだろう…と。ところが、先日の 『とくダネ!』 の特集によると、ジョーダンでもフィクションでもなく、 「女装男子」 が最近、増えているのだと言う。番組では、実際に女装を楽しむ若い男の子数人を取材。家の中だけ、自分だけで楽しむ人もいるが、バッチリ女装して、繁華街に出掛け、女友達 (恋人ではない)と堂々と遊ぶ人もいる。恋愛対象は (本人曰わく) 女性で、男性には全く興味が無いという。昔から、女装趣味の男というのは、さほど珍しいものではなく、女装して楽しむ会員制の秘密クラブがあるらしい …という話はよく聞いていたが、若くて、普通に男性としての社会的立場がありつつ、女装趣味を隠すことなく人前に晒す人が現実に増えてるんだとしたら、ちょっと驚く。まあ、ナルシストと言ってしまえば、それまでなんだろうけど、恋愛対象が男でないとすると、イマイチ、 「動機」 がよく分からない。確かに、女が化粧したり、おしゃれするのは、 「異性にモテたい」 だけじゃなく、 「同性からもキレイだと思われたい」 とか、性別問わず 「きちんとしてると思われたい」 とかいう理由があることはある。…しかし、 「女装男子」 が女装するメリットって何?人様の趣味に 「メリットの有無」 を云々するのは全く邪道だとは思うが、家の中で秘密でやるならまだしも、わざわざ人に見せる心理がよく分からん。だって、番組で紹介されてた女装男子もそうだったけど、どんなに元がキレイな顔立ちの男性でも、どんなにバッチリ化粧しても、女性のホンモノの美人と比べると、やっぱり、何かが違うもの。…はっきり言って。勿論、完璧な美人にならないなら化粧する意味が無いとか言い出したら、女のブスの立場がないのだが。まあ、女装男子ならば、 「尼~ず」 じゃなくても、警戒心を抱かせずに女性に近づくことができる…っていうメリットはあるかもしれん。もう、この世の中、何でもアリみたいだから、女性にモテなくて悩んでいる男子は、試しに女装してみては如何だろう。…どういう結果になっても、責任は持てないが。<関連日記>2012.11.15. 全編 「漫才」 の恋愛漫画 ・・・ 東村アキコ 『 海月姫 』 【送料無料】女装男子アンソロジー価格:998円(税込、送料別)
2012年11月21日
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★ 『 海月姫 (くらげひめ) 』 東村アキコ (2008年~)レンタルコミックにて読了 (既刊10巻)。アニメ (2010年) は観てません。このところ、レンタルコミックやアニメのお蔭で、激しくツッコミつつも、 「古きよき少女漫画」 的なラブストーリーを読む機会が増えたが、これもその類と言えば、その類。ただ、ページの 9割は思い切りギャグだが。いわゆる、 「ボケ」 と 「ツッコミ」 が延々と続き、会話がどんどん脱線していく 「漫才」 、 「コント」 の世界。「地味」 を通り越して、 「キモいオタク女」 のみ入居が許される下宿集団、 「尼~ず」 に属するヒロインが、超リッチな政治家の息子と出会って、ドタバタドタバタ …というヤツ。この 「尼~ず」 が、度を超してヒドい。おしゃれも恋愛も仕事も、はなから諦め、親の仕送りで趣味だけの為に生きるニート集団。趣味も、アニメや漫画ならまだしも (?) 、ヒロインは 「クラゲオタク」 、他のメンバーも 「人形オタク」 だの、 「『三国志』 オタク」 だの、固執する対象は、 「二次元の男」ですら無い。「モテ男」 が 「地味な女の子」 に惚れる…的なストーリーはいまだに王道らしいが、 『君に届け』 にしろ、 『僕らがいた』 にしろ、 『好きっていいなよ。』 にしろ、近年、男女の 「身分的格差」 はかなり縮まりつつある。元気なだけが取り柄の孤児が、超絶リッチ貴族の御曹司に見初められる 『キャンディ・キャンディ』 みたいなのは、今や韓流ドラマでたまに見かける程度。最近の主流は、男がモテモテ…っつうても、高校内や狭い地域内レベルの話。さらに、実は案外 「フツーの男の子」 だということを、ことさら強調することによって、リアリティを持たせようとする。だけど、モテるモテないで、 「人間的価値」 が決められていた学生時代の価値観の 「儚さ」 を思い知らされる日が、十年後、数十年後に訪れるのは確かだとしても、そんなことを 「現役の学生」 に説いて、真に納得するだろうか?学校レベルの 「小物」 だからこそ、モテ男は 「天狗」になるものなのだ。現実には、暗いブスが学校一のモテ男を振り向かせる、なんてことは奇跡に近い。そう考えれば、反社会的とも言える 「オタク女」 と、世間知らずの 「政治家二世」 の組み合わせの方が、寧ろ、意表をついて、 「あり得る」 ような気もしてくる。政治家の妻は、お色気美人より、地味な方が有権者受けするだろうし。理屈はともかく、この作品は、かなり、私のツボにはまって、面白かった。ギャグのセンスが 10巻続いても衰えない。しかも、ところどころ描かれるシリアスなラブシーンには、不思議とキュンとさせられたりする。とは言え、3巻め位の時点では、この調子で 「惚れた腫れた」の話を延々やられたら、さすがに飽きそう…と思ったが、恋愛だけでなく、オタク女たちの精神的成長もしっかり描いているので、寧ろ、巻を追う毎にストーリーにドップリ浸かれる。何より、臆さずに 「尼~ず」 の中にズカズカと入り込み、彼女らと正面から向き合う、政治家一家の次男 (蔵之介) のキャラクターがすごくいい (カッコいい、という意味ではなく、人間性が)。この漫画、ある意味、 「オタクのニートも使いよう」 だという、提言なのかも。私も、チャンスがあれば、全てを諦めて内に籠もっている若い女性を叱咤激励し、化粧を施して変身させ、おだてて、こき使って、ひと儲けしたい。オタクの 「こだわり」 性は侮れない。うまく使えば、かなり有能に違いない。絵柄は作者本人が認めるとおり、雑な面もあるが、もともとは画力のある人なので、雑さが却って、いい味になっている。しかも、シリアスなシーンは打って変わって綺麗なペンタッチなので、そのギャップが場面転換のメリハリにもなっている。珍しく、アニメ版を、DVD借りてでも観てみたくなった。花森さん (ベンツオタクの運転手) の声が子安武人って、まさにイメージそのまんま。【送料無料】海月姫(01) [ 東村アキコ ]価格:440円(税込、送料別)【送料無料】海月姫 第1巻【Blu-ray】 [ 花澤香菜 ]価格:4,872円(税込、送料別)
2012年11月15日
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★ 『 動物のお医者さん 』 佐々木倫子 (1987~93年作品)レンタルコミックにて読了 (コミックス版 全12巻)。日頃、少女漫画についての感想文を書きながら、 「こんな基本的 (?) な作品も読んでなかったのか」 と怒られそうだが、 …読んでなかったんです。流行っていた頃、ちょうど、漫画を余り読まなかった時期だったということもあるが、タイトルとか、この漫画がきっかけでシベリアンハスキー犬がブームになったことなどから、 「獣医さんと犬が中心の、心温まる話」 を想像していて、うまく説明できないけど、その 「メジャー感」 、 「王道感」 に興味が持てなかった、というのが正直なところ。今さらながら、読んでみたら、なるほど、面白い。「獣医さん」 や 「犬や動物」 は、当然出てくるが、実際のところは、大学の獣医学部で勉強する学生と周辺の 「変人たち」 が織りなす ドタバタコメディ。まず、とにかく、ネーム (セリフ) が可笑しい。比較的 「常識的」 な人物と動物は、主人公 (ハムテル) と、その親友 (二階堂) と、飼い犬のハスキー犬だけで、彼らが周囲の変人 (動物) たちに、とことん振り回される。特に、老人 (祖母や教授) や、先輩院生らの、ブレない 「ワガママ」 ぶりと、どんな仕打ちを受けても、基本的に年長者を尊重して根気よく付き合う主人公達の姿は、今や失われかけている 「日本人の美徳」 を体現してる (…ような気がする)。こうしたコメディやギャグ漫画は、他にもあるだろうが、この漫画の特筆すべき点は、絵柄自体はシリアスな少女漫画風で、動物の描写も写実的なところ。現実の世界でも、真顔でヘンなこと言う人が妙に可笑しいことがあるが、作品世界全体が、そんな感じなのだ。また、作品通して登場人物の 「立ち位置の変化」 が余り無い。1 話完結型 (18P 平均) のギャグ作品が 12巻も続くと、主人公よりも、より笑いが取れる人物の出番が多くなったり、当初はまともだった主人公が、いつの間にか、一番の変人になっていたり…という 「変化」 がありがちで、それはそれで可笑しいこともあるのだが、そうした 「ブレる」 作品は、面白い時は面白いが、だんだん行き先を見失ったかのように迷走し、面白さがトーンダウンしていくことも多い。 この 「立ち位置の一貫性」が、長期連載にしては 「駄作」 回が少ないことの理由の一つではないかと思う。多分、リアルタイム (バブル期) に読んでいたら、都会の文系の大学生が、華やかなキャンパスライフを送っている (らしい) 時代に、牛馬や細菌相手に地味な実習しているのが、かなり新鮮だったのではないかな。「 (大学に) 予算が無い、貧乏だ」 と嘆きながら、学生たちの服装が、ジーンズや Tシャツではなく、案外スタイリッシュ (女性はスカート) だったり、髪型も乱れていなかったりするところが、今になって読むと、時代を感じて余計に可笑しい。それにしても、登場人物たちは皆、社会人としての常識には欠けているが、動物たちからどんなに酷い面倒や攻撃を受けても、終始、それらを見る目は愛情深い。「できれば、こうした温かさを自分も持ちたい」 と私に思わせてくれた点で、ヘタなお涙頂戴の動物交流物語よりも心の奥深く、じんわりとくる作品だった。【送料無料】動物のお医者さん(第1巻) [ 佐々木倫子 ]価格:650円(税込、送料別)
2012年11月08日
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中国 「万里の長城」 で起きた遭難事故。日本からのツアー客、3 名が亡くなり、しかも、主催したツアー企画会社が、3 年前にも北海道で 9 名 (ガイド 1 名) が死亡する遭難事故を起こした会社ということで、余計に大きく取り上げられている。前回のトムラウシ山での事故も、天気さえ良ければハイキング感覚で歩ける季節 (7月) に大雨が降ってしまったとか、今回も、この時期としては50年ぶりの大雪だったとか、「運が悪い」 とも言えるだろうが、やはり、そもそも、悪天候の中、予定を強行してしまった判断ミスに原因がありそうだ。トムラウシ山の事故については、事故調査委員会による詳細なレポートがネットで公開されている。『 トムラウシ山遭難事故 調査報告書 』http://www.jfmga.com/pdf/tomuraushiyamareport.pdf3名のガイド含めて 18 名のツアー中、9 名も亡くなっているが、個々の装備 (防寒対策) の差がはっきり出て、ツアーが遭難した認識もなく目的地に到達したメンバーもいたりして、実に恐ろしいレポートだ (ヘタなサスペンス小説よりも怖い)。この事故の場合、ガイドの中に登山に関して素人に近い者がいたり、企画会社が杜撰なのは確かなのだが、そもそも、山登りツアーならではの 「落とし穴」 があるようだ。例えば・・・〇 集団だしガイドもいるから、何か問題が起きても、誰か助けてくれるだろうという油断〇 日程が、往復の飛行機含めタイトに決められている為、天候が多少悪くても決行したいという心理が働きやすい (現実に、中止すると怒る参加者もいたりするらしい)〇 途中で体調が悪くなっても、言い出しにくかったり、単独で抜けにくかったりして無理をしてしまう (素人向け団体ツアーの多くは、初対面の他人の集合体)最近、熟年世代の登山やトレッキングが流行っているらしいが、こういう遭難事故が起こると、捜索隊出動などで 「傍迷惑」 だとか、 「年寄りの冷や水」 とかいうバッシングになりがち。実は、私も以前はそう思っていた。でも、このレポートの 「生存者」 の生の証言を読むと、皆さん、基本的に真面目に生きてきた人ばかりなのが分かる。「私が死んだら、年老いた家族の介護は誰がするんだ、と自分に言い聞かせながら必死で歩いた」 …というような証言が多く、人生の最期に少し世間を騒がせた位で、 「迷惑者」呼ばわりするのは少し気の毒な気もする。これから、登山を趣味にしようと思っている全ての初心者に、このレポートを読ませるべきだ…と思う。【送料無料】トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか [ 羽根田治 ]価格:1,680円(税込、送料別)
2012年11月06日
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★ 『 新世界より 』 (テレビ朝日 火曜 27:10~)http://www.tv-asahi.co.jp/shinsekaiyori/現在、第 5 回まで放送されている、このアニメ。貴志祐介氏の SF 小説が原作だが、 「原作を読んでないと、解りにくい」 という意見もチラホラ。私自身も、3 回位までは、そもそもの世界設定がよく理解できず、そのくせ、登場人物たちは声変わりもしてないお子ちゃま中心…ってことで、イマイチ、感情移入できないまま、視聴していた。それが、第 4 回で、かなり 「説明的セリフ」 を連ね、色々、解りかけてきたところで迎えた第 5 回。私的には、最近のアニメの中では、珍しく終始、 「釘付け」になって、観てしまった。「何か分からないけど、面白くなってきた!」 …とワクワクしながら…。ところが…である。翌日、感想サイトを覗いてみたら、驚くほどの低評価。それまでの評価も、賛否両論な感じで、そもそも、あんまり、視聴率とれてないんじゃないかという雰囲気だったが、今回は何やら、もの凄く 「不平不満」 ばかりが目立つ。主な意見は2つ、(1) 作画が変わり過ぎ、表情が不自然(2) 脚本が悪い、話がよく解らない(1) については、絵柄がいつもと違っていたのは確かだ。「笑うべきじゃないところで笑ってる」 とか、言いたいことは解る。私も、かなり 「作画崩壊」 は気になる方だが、今回に関しては違和感はあったものの、そんなに悪くないと思った。 作品としての統一性を無視するなら、個人的には割と好きなくらいだ。その理由を挙げると、〇 もともとのキャラデザが、私的に余り気に入ってなかった〇 絵柄が変わったと言っても、アニメーター (作画監督/羽山淳一) のクセが出てるだけで、下手くそとか、稚拙という訳ではない〇 ストーリー的に急展開の回で、寧ろ、その幻想的な雰囲気に合っていた。…というところ。(2) に関しては、私的には、ちょっと意外。確かに、ワケが分からないと言えば、その通りで、私も、「きっちりストーリーを説明しろ」 と言われると困るのだが、ワケ分からないなりに展開を楽しめたのは私だけなのだろうか。以前にも指摘したが、私としては、長ゼリフやモノローグでやたらと説明されると、却って集中力が続かない。少なくとも、 「何がどうなってんの?」 という興味を、30分間、持続できた…というだけでも、良い出来だと感じたのだが…。ところが、お若いアニメファンの方々は辛辣で、 「絵コンテ・演出を担当した山内重保が悪い」、 「山内は感覚が古く、老害だ」 などと、言いたい放題。59歳を 「老害」 呼ばわりするなら、まず、石原慎太郎を何とかしてくれ、と思うが、ま、私もしばしば、 「最近の若い視聴者は…」 と、十把一絡げに評することがあるので、余り他人のことは言えないか。ただ、曲がりなりにも、SF大賞を受賞した小説が原作となれば、みんな、ある程度の難解さは覚悟の上で観ているのではないかと思うのだが。これが最終回というならともかく、謎を次回に持ち越すからこそ、連続アニメの醍醐味なのではないの?少なくとも、私は、少ないセリフで見せるのも、場面が跳ぶのも、この展開には効果的だったように思った。性の目覚めの表現など、結構、文学的にすら感じたし。この感想すら、 「老害だ」 と言われたら、ぐうの音も出ないが。今回の演出が、一部の視聴者が言うように 「一演出家の暴走による今回限りのもの」 なのだとしたら、私は逆に残念だし、総監督の 「監督力」 を疑ってしまうな。<関連日記>2012.7.2. 喋りすぎな人々 ・・・ 「6月終了アニメ」 感想 その2 2012.10.8. 初回観ての感想 ・・・ 『 新世界より 』 【送料無料】新世界より(上) [ 貴志祐介 ]価格:760円(税込、送料別)
2012年11月03日
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しかしまあ、石原慎太郎の 「都知事辞任と国政復帰」 宣言。基本的に、政治問題、社会問題は、余り書かないようにしてるのだが、ちょっとだけ。個人的な好き嫌いで言うと、 「キライ」 なんだけど、この人は、とにかく 「ウマイ」 ことだけは確かだな、と思う。辞任会見では、〇 分かりやすい 「敵 (=中央官僚) 」 を掲げ、 「奴らに挑むヒーローのオレ」 を徹底的にアピール〇 自分に都合の悪い質問 ( 「都政を投げ出すのか?」 とか 「高齢では?」 など) には、より強い口調で言い返し、あたかも 「質問が愚問」 であるかのように印象づける石原さんにとって一番ネックなのは、 「だったら、なんで、前回の都知事選に立候補したんだ」 って批判だろうが、何だかんだ言っても、 「国政に戻る一番良い (失敗しそうにない) タイミングを狙ってた」 以外の何ものでもないだろう。民主党はボロボロ、自民党は長男 (伸晃) の総裁の芽が消え、要するに、次の衆院選に出るにあたっての障壁が最小限になったということ。しかも、ドサクサに紛れて 「自分がやってきたことは、副知事の猪瀬直樹がちゃんと受け継いでくれる」 的なことを強調し、もはや、次期都知事は 「猪瀬で決まり」 みたいな雰囲気を作ることにも、まんまと成功… (?)。猪瀬氏は昨日の 『とくダネ!』 での電話インタビューで、「次の都知事がオリンピック招致反対派だったらどうなるんですかね?」 という質問に対し、 「自分らが引き継いでキッチリやる」 みたいなことを口走っていた。都知事選までの 「繋ぎ」 のことを言ったつもりかもしれないが、何だか、もう、レールが敷かれているかのような印象だ。石原氏は、 「総理大臣の座なんか考えてない」 ようなこと言ってたが、多分、あわよくば、なりたいのじゃないかと思う。しかも、 「国民に要請されて、仕方なく」 みたいな顔して。大体、まだ新党のメンバーも政策もハッキリしないうちから、「当然、当選する」 って態度は、おこがましくはないのか?80 歳って年齢も、案外、バカには出来ないぞ。石原とほぼ同年代のウチの父親は、72 歳まで滅多に病欠することなく企業で勤めあげたが (夜や休日も接待やゴルフ漬け)、さすがに最近、時々ちょっとトンチンカンだ。健康的には、同年代の人よりは元気だとは思うが、いつ、倒れても不思議はない感じがしてきた。何より、トシとると人間、思い込みが激しくなり、思想的に柔軟性がなくなる。石原さんの、痛快な物言いや、過去にやってきた功績を見て、( 「新銀行東京」 などの失政に関しては目をつぶって)これから何年も同じ働きしてくれるだろうと期待するのは楽観的すぎると思うよ。【送料無料】老いてこそ人生 [ 石原慎太郎 ]価格:560円(税込、送料別)
2012年10月27日
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★ 『 君に届け 』 椎名軽穂 (2005年~)レンタルコミックにて 10巻まで読了 (既刊17巻)。アニメ (2009~2010年) は観てません。これ、殆ど 「冷やかし」 目的で読んでみたんだけど…。よくよく装丁を見てみれば、昔懐かしい 『マーガレット』 コミックス。読みながら、中高生の頃に別マを購読していて、自分の年齢が上がる毎に、歯の浮くようなラブストーリーの羅列にだんだん耐えられなくなっていった頃の気持ちをまざまざと思い出した。この作品も、ご多分に漏れず、 「地味なヒロイン」 と 「人気者の男の子」 とのラブストーリー。ただ、色んな意味で、結果的には、そこそこ興味深く読めた。登場人物たちとは年齢的にかけ離れてしまった私に、そもそもヒロインに感情移入するのは無理があるだろ、…と思うかもしれないが、優れたストーリーであれば、幼児の気持ちに戻ることすら可能なものだ (むしろ、現実が若くないからこそ、たまには、物語の若いヒロインの気分に浸りたくなる)。ただ、さすがに、これはちょっとヒロイン中心主義過ぎる。10歳以下の子供が、全て自分中心に世界が動いていると感じているのと大差ない感じ。この作品のファンの方々のように、 「胸がキュンキュン」 することは、残念ながら、殆ど無かったということは、先に断っておく。誰もが大なり小なり思うだろうが、 「“貞子” 呼ばわりされたくないなら、髪切れば?」 とか、 「いくら何でもヒロインが純粋すぎる」 とか、基本的な設定の不自然さはこの際、置いておこう。まず、どうしても見逃せないのが、人物の表情など、絵柄自体はそこそこ魅力はあるのだが、何しろ作画が雑。ちょっとお絵描きのウマい中高生が、ノートに描き綴ったみたいな感じで、ページによっては 5分位でペン入れ済ませてるんじゃないか…という粗さ。内容的に背景なんか誰も気にしないだろう、と言えばその通りだが、何か、一所懸命時間かけて作画してる (のに、イマイチ売れない) 他の漫画家は、やるせないのではないかな…と。ただ、セリフやストーリー構成のセンス自体は悪くないな、と思った。 相当ご都合主義的なんだけど、イライラするってほどではない…と言うか。何しろ、高校生にしては、皆がそもそも、友情とか他人のことを気にし過ぎ。恋愛以前に、友達すらうまく作れないヒロインが、マトモな人間関係を構築していく物語だが、普通は、こうした 「友情の確認」 みたいなことは、小学生時代に終わらせておくべきことだ。それを高校になって初めて味わい、素直に幸せに浸るヒロインの初々しさに新鮮な魅力を感じるのは分からないでもないが、ひょっとして、今の若者は現実に、しかるべき対人関係の葛藤を経験しないまま、成長しているのではないかと不安にもなる。ともかく、友情にしろ恋愛にしろ、タナボタ的に得られるものではなく、まず、自分自身からの努力や自信が必要だということをきちんと (延々 10巻かけて) 説明してるのが、多分、ウケるんだろう。(ただし、実際には殆ど、周囲の過剰な親切がキッカケで状況が好転しているのだが、ファンはヒロインに感情移入しすぎてて、その辺の不自然さには目を瞑るかもしれない)爽やかなモテ男の相手役も、 「引く手あまただけど、敢えて地味な子を選ぶ、博愛なオレ」 的な、上から目線ではなく、一応、ヒロインの内面をちゃんと尊敬してるらしいところも、良いのだろう。それにしても、私はまだ 10巻までしか読んでないが、つくづく、最近の読者は気が長いんだな、と思う。『失恋ショコラティエ』 の時にも、同じこと書いたが、この程度の内容なら、前後編 100ページくらいでも収まりそうなもんだ。勿論、簡単に恋愛が成就しないところに、リアリティがあると言えなくもないのだが、連載スタート時に登場人物と同い年 (15歳) だった人も、今や 22歳じゃ~ないですか。長期連載作品の中には、キャラクターが作品の中で育って、連載開始当初から大きく 「化けて」 魅力を増し、面白くなることもあるが、この作品の場合、特別な成長はないし(ヒロインが 「変わった」 と言っても、 「気の持ちようが変わった」 だけの話)、後から登場するキャラも、結局はゲスト出演みたいな感じで、大して世界観も広がらない。それほど、引っ張るような内容だろうか?…と素朴に思う。<関連日記>2012.8.30. 最終的に誰と誰がくっついても、どうでもいい恋愛漫画 ・・・ 水城せとな 『 失恋ショコラティエ 』 【送料無料】君に届け(1) [ 椎名軽穂 ]価格:410円(税込、送料別)
2012年10月24日
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★ 『 ボクを包む月の光 』 日渡早紀 (2003年~)レンタルコミックにて読了 (既刊11巻)。1987~1994 年に 『花とゆめ』 に連載され、一部の読者に熱狂的に支持されたSFファンタジー、 『ぼくの地球を守って』(略称 『ぼく地球(たま)』 )の、続編 (次世代編)。『ぼく地球』 キャラ達の15~16年後位の日常を、ヒロインの8歳の息子中心に描いている。これ、前作読んでないと全く面白くないのではないかな?逆に、Amazonのレビューを見ると、前作のファンの中には 「描いて欲しくなかった」 …と批判的な意見も散見される。『ぼく地球』 は、割とリアルタイム (コミックス) で読んでいて、当時はハマってたけれど、どちらかと言うとワクワクして面白かったのは、連載途中。連載終了時には、自分がトシ食ってたこともあり、何かちょっと恥ずかしかったな~…。10年前位に読み返そうとしたら、途中で、恥ずかしさに居たたまれなくなった記憶が…。ある意味、少女漫画の 「常道」 を覆した名作だとは思っているけど…。何が恥ずかしいかということを説明しだすと、物語の核心部分のネタバレになってしまい、表記の続編はともかく『ぼく地球』 の面白さが半減すると思うので、詳細はやめておく。…で、Amazonの評価の低いレビューについてだが、「絵柄が変わりすぎ」 という意見については、年月も経っているのだから、無理はない。私は 『ぼく地球』 後の作品は殆ど読んでなかったし、日渡さんの絵柄自体を久しぶりに見たが、私的には、そんなに違和感はなかった。むしろ、ストーリー漫画家としては、それ程、 「画風」 が変わってない方じゃないかと思う。男の子キャラの邪悪な表情とか、本質的に、 「まんま」 なような気がするし。作者自身も余白で説明している通り、最初の何作かはあくまで読者サービス的な 「番外編」 として描いたもののようなので、ストーリー性は低い。小学生キャラを中心に描いていることもあって、子供っぽい内容が続き、前作のファンはもの足りず、前作を読んでない読者はワケが分からないかも…。でも、巻を追う毎に、段々と大人キャラの出番も増え、昔の 「面白いけど、恥ずかしい」 感じが戻ってくる。前作のような 「ドラマ性」 には欠けるけど、 『ぼく地球』を読み込んでるファンなら、感動できるかどうかは人によるにしても、少なくとも、結構 「ニヤニヤ」できるんじゃないかと思う。【送料無料】ボクを包む月の光(第1巻) [ 日渡早紀 ]価格:420円(税込、送料別)
2012年10月18日
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★ 『 よつばと! 』 あずまきよひこ (2003年~)レンタルコミックにて読了 (既刊 11巻)。随分前に 『BSマンガ夜話』 (NHK) で取り上げられた際、えらく評価が高かった記憶があるので、読んでみた。率直に言うと、3~4 巻位までは、ま、 「絵はキレイだし、ほのぼのする」 …って程度で、それほど面白いとは思わなかったんだけど、読み続けてると、不思議とハマっていく感じ。5歳の女の子 「よつば」 と若い父親、その隣に住む3人姉妹の家庭を中心に、日常を描いた作品。ギャグ漫画と呼ぶには、さしたるオチもないので、やはり、 「ほのぼの系」 と言うべきか。オチが無い…と言うか、敢えて、明快なオチを付けないのが作者の狙いであり、この作品の 「味」 なんだろうと思う。Amazon で低い評価を付けてる人の中には、 「よつばが不自然」 とか 「理想的すぎる」 という意見があるが、そりゃまあ、フィクションなんだから、現実には、あんな子は、いないだろう。「無遠慮で無邪気、非常識で手が掛かる」 けど、「愛らしくて面白い」 子供像だが、現実の子供と比べると、この年頃の子供としては、 「落ち着きの無さ」 と「聞き分けの良さ」 のバランスがとれ過ぎている。何もかも解ってて、アホなフリしている「ボケ担当のお笑い芸人」 みたいなものだ。この漫画を 「育児漫画」 の一種、と位置付ける人もいるようだが、実際には、父親がずっと家にいて (翻訳業)、仕事で忙しい時は、都合よく子供自ら、お隣に入り浸ってくれる家庭環境 (しかも、田舎ではなく、若者や子供も多い)なんて、そもそも有り得ない。辛口のレビュアーで無くても、少し考えれば、皆、そんなことは分かってるだろうけど、 「理想」 に過ぎないと分かってて、敢えて、この人間関係に憧れるのではないだろうか。私的には、よつばは 「虚像」 だと分かっているからこそ、愛せる。 子供時代、こんなに温かい大人に囲まれたこと無いし、誰しも、そう簡単に得られないと分かっているから、素直に憧れられる。逆に、 『花のズボラ飯』 の花は、 「虚像」 だと分かってはいるが、下手すると実際に存在しそうだから、不愉快に思うのだ。特に、性根がズボラな私にとっては、うっかりすると、「花 そのもの」 に成り下がってしまいそうな潜在的恐怖があるのかもしれない…。それはそうと、 『よつばと!』 では、よつばの出生や、父親とよつばの関係の謎 (実の父娘ではないらしい) とか、大人同士の人間関係 (恋愛感情含む) とか、色々気になることがあるのだが、11 巻も続いていて、今のところ、ハッキリしていることは何もない。それが、物足りないっちゃあ物足りないし、逆に、肝心なことが何も明らかにならないから良い (続きが気になる)ような気もするし、多分、こんな調子で延々続いていくのかな?<関連日記>2012.10.14. このマンガの、何が 「スゴイ!」 のか、理解不能 ・・・ 『 花のズボラ飯 』 【送料無料】よつばと!(1) [ あずまきよひこ ]価格:630円(税込、送料別)
2012年10月16日
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★ 『 海の天辺 』 くらもちふさこ (1988~90年 作品)レンタルコミックにて読了(文庫版 全2巻)。何度か、この日記で書いたが、くらもちふさこは、若い頃から一貫して敬愛する漫画家の1人。これだけ長期間、描き続けていて、駄作は少ないし、どの時期の作品も古臭さを感じない。中学教師と生徒の純愛を描いたこの作品も、 「やはり、上手いなあ」 と感じるところは多いのだが、どうも、テーマ自体に拒否感があって、嫌悪が抑えきれない場面は多々あった。実は、くらもちさんの代表作の1つとも言える 『東京のカサノバ』 も、リアルタイムで読んでいた頃は、ちょっとトラウマになりそうだった。これも、兄妹間の恋愛というテーマ自体がネック。まあ、兄妹と言っても、 「実は兄は養子」 ということは、連載開始当初から分かっていたのだが、それにしても…という感じ。こうした 「禁断の愛」 系の物語を描けるのは、くらもちさんが長女で (漫画家の倉持知子が妹) 、女子高出身者だからかな~、と思ったりする。私のように、トシの近い兄が2人いて虐げられて育った者には、例えフィクションでも兄妹間の恋愛など考えたくもない。『海の天辺』 の、男性教師 (24歳) と中学生 (15歳)という組み合わせも、いくら純愛でも、現実だったら私的には完全にNG。そもそも、公立中学の教師が、特定の生徒と仲良くしたり、プライベートで会ったりする時点でアウトだ。例え、恋愛関係でなくても、先生としては信用できない。私が PTA でも、多分、問題視するだろう。冷静になってみれば、9 歳程度のトシの差なんて、大人になれば、あってなきもの。実際、中学教師と生徒の恋愛も、案外、あるのかもしれない。そうは言っても、私など、中学生の頃は、むしろ若い男性教師が 「気持ち悪い」 くらいだったから、自分じゃなくてもクラスメートと先生が恋愛してたら、確実にトラウマになるだろうな。恋愛というのは、当人同士が良けりゃいいってもんではない場合もある。「師弟」、 「職場」、 「不倫」 …。 やるんだったら、周囲に与える不快感も少しは自覚すべきだ。それはともかく、私の感覚で最も 「あり得ない」 と思うのは、この作品の中学生たちの余りな 「真っ直ぐさ」。先生に直接、何度も 「好き」 と言うとか、中学生の男の子が、好きな女の子の為に志望校変えるとか、私の中学生時代には、ちょっと有り得ない感覚だ。本当は、 「好きだけど、素直に言えない」 くらいの方が、私としては共感できる。それでも、 「有り得ない」 と思う心の片隅で、 「こんな恋愛、ちょっと憧れる」 …と思えるところが、やはり、くらもちふさこの 「上手さ」 だと思う。<関連日記>2011.11.10. 「少女漫画の王道」の安心感・・・『 ちはやふる 』 途中評価 2012.1.26. くらもちふさこ が描く、リアルな親子関係 2012.7.11. 天性のセンスが冴える ・・・ くらもちふさこ 『 駅から5分 』【送料無料】海の天辺(1) [ くらもちふさこ ]価格:740円(税込、送料別)
2012年10月15日
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★『花のズボラ飯』 久住昌之 (作) 水沢悦子 (画) (2009年~)レンタルコミックにて読了 (既刊2巻)。レンタルコミックで人気上位だったので借りたのだが、評判が良いから…と読んでみて、ここまで 「つまらなかった」 漫画も珍しい。大抵のヒット漫画は、 「私には」 面白くなくても、「若い子 (男性) には、こういうのが良いんだろうな…」 とか、ある程度は納得できるのだが、この作品の場合、 「良い」という人たちが、どういう 「層」 (年齢、職業等) なのか、全然、推定できない…。この漫画のタイトルや表紙を見て、大概の人は、 「手抜きでも美味しいグルメ」 とか 「ギャグ」 とか 「ほのぼの」 とかを期待するだろう。昔から、 「食」 にこだわった前衛漫画を世に出してきた久住昌之氏の原作でもあることだし…。しかし、どう読んでも、私的には、グルメ漫画と呼ぶには色々お粗末だし、全く笑えないし、癒やされる感も無かった。いやいや、そんなハズは…。 『自虐の詩』 (業田義家) だって、前半は苦痛なくらいつまらなかったが、後半は 「なるほど、名作」 と納得がいった。 これも、きっと、段々面白くなるに違いない …と自分を励ましつつ読んだが、苦痛は増すばかり。1巻を何とか読み終えたところで、 Amazon のレビューを確認してみたら、170 以上のレビュー中、星5つの高評価も確かに 50 近くあるが、星1つの最低評価が同数以上あり、書かれている内容は、私の感想とほぼ一緒。つまり…、〇 食べ物が美味しそうに見えない絵のウマいヘタはともかくとして、肝心のメニューが貧困過ぎる。 手抜き料理でも、何かちょっとしたアイデアで美味しくなる…とかを紹介するならともかく、ただ、「寒い日に肉まんを歩きながら食うと幸せ」 だとか、「サッポロ一番に野菜炒めを載せるとウマい」 とか、誰でも普通に思いつくことばかり、さも大袈裟に描写している。〇 ヒロイン (花) のズボラさ (汚さ) が、許容範囲外夫が単身赴任で独り暮らしとは言え、食生活以前に、部屋が汚過ぎ、洗濯物を溜め込み過ぎ。〇 ヒロインの独白やギャグが寒い、性格的に魅力が少ない30歳の既婚者という設定の割に、幼い思考丸出しの独白、意味不明の寒いダジャレの連発にゲンナリする。最悪なのは、他人には厳しく自分には甘い性格。バイト先 (本屋) の奥さんや自宅の隣人を心の中で馬鹿にしながら、美味しい食べ物のお裾分けはちゃっかり戴き、心からの感謝もない。〇 ヒロインの食べ方が下品過ぎる多くの人が指摘するように、私の中でも、この作品で最も許せないところ。 大した工夫も無い料理を、頬を紅潮させ、汗とヨダレをダラダラ垂らし、喘ぎながら食べる姿は、 「 (作者が狙っている?) エロチック」 を通り越して 「醜悪」。大体、赤の他人が飲食する様子なんて、ただですら生理的嫌悪の対象になりやすいものだ。昔見ていた連続ドラマで、婚期を逸したヒロイン (深津絵里)が、雑然とした自宅で、ワインをグビグビ飲むのが習慣 …というものがあった。ストーリー自体は結構面白かったのだが、深津絵里が毎回、恍惚とした表情で喉を鳴らしながらワインを飲む様子が、段々生理的に受け付けなくなって、そのシーンになると耳を塞ぎたくなった覚えがある。今回、この漫画を読んで、私も大概ズボラな女だが、そんな私ですら、 「ズボラで食いしん坊な女って最悪」と再認識した。潔癖症な人は読まない方が身のため。2巻で、多少は軌道修正したのか、少しはアイデア料理を作ったり、ヒロインの長所を強調してみたりしているが、後の祭り。しかも、 「このマンガはスゴイ大賞」 受賞だか何だか知らないが、好き嫌いの割れるこんな作品を、900円の大判コミックスで、過剰な宣伝で売りつけるから、余計に購買者の怒りを買うのだ。せめて、絵が上手いならまだしも。既に累計発行部数 50万部だそうが、TBSでドラマ化されるから、益々、売上げ伸ばすんだろうな…。Amazonのレビュアーの中に、 「買った漫画を、人生で初めて、途中で駅のゴミ箱に投げ捨てた」 という人がいたが、漫画そのものより、レビューの方が余程、笑えた。【送料無料】花のズボラ飯 [ 水沢悦子 ]価格:945円(税込、送料別)
2012年10月14日
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★ 『ジョジョの奇妙な冒険』 (TOKYO MX 金曜 24:30~)http://wwws.warnerbros.co.jp/jojo-animation/作画 ★☆☆☆☆期待度 ★☆☆☆☆何の予備知識もなく観たのだが…。「こ、これは、ギャグか? 何かのパロディか?」 …と、アングリしてしまったのは言うまでもない。異常に古臭い絵柄、ナレーションは大真面目な様で、逆にふざけてるようにも感じられ、何だかよく分からない。何より、擬音を劇画調にわざわざ文字で出すに至っては、やはり、ふざけてるとしか。…と思って、調べてみたら、1987年から現在に至るまで、少年ジャンプ等で連載が続いている (既刊コミックス 105巻)、結構、真面目な大河アドベンチャーものらしい。すいませんね、流行 (?) に疎くて。そんだけ長期に連載が続いてるんだから、きっと面白いんだろうけど、正直、このアニメ第1回を観て、原作読みたい気持ちには、ちょっとなれませんでした…。絵柄が古臭いのは まあ良いとしても、なんか、少年少女が、見た目オッサンすぎて、セリフや行動との違和感がハンパない。(オッサンが、小学生レベルのイジメやケンカをしている感じ)内容的にも、ナレーションが多いせいか、ストレート過ぎるというか、奥深さに欠けるというか… (初回段階では) 。う~ん…、2回目を観てみて、余程のことが無ければ切るかも。切る前に、 「感想」 書くだけでも、少しは特筆すべきものがあった…ということで。 …すいません。【送料無料】ジョジョの奇妙な冒険(1) [ 荒木飛呂彦 ]価格:410円(税込、送料別)
2012年10月09日
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★ 『 彼方から 』 ひかわきょうこ (1991~2003年作品)レンタルコミックにて読了 (文庫版 全7巻)。ひかわきょうこさんの漫画は若い頃、わりと好きで、『荒野の天使ども』 や 『時間をとめて待っていて』 など、コミックスまで買って愛読していた。とにかく、絵柄が可愛い。少女は華奢で女性らしく、相手役の男性は長身でカッコいい。性格も、ヒロインは、ちょっと気が強いけど、裏表のない素直ないい子で、相手男性は、奥手だが、強くてヒロインを守ってくれる不言実行タイプ。恋愛ものが好きな少女が読むには、欠点の少ない作風だったように思う。久しぶりに読んだひかわさんの作品 『彼方から』 は、ひかわ作品としては異色のファンタジーもの。設定としては、よくある 「普通の少女が異世界にスリップし、その世界にただならぬ影響を与える」 …的な話だ。で、感想としては、 「まあまあ」 くらいですかね~。ひかわさんの絵柄は、余りに可愛らしいので、 「典型的少女漫画の絵」 で片付ける人もいるだろうが、実は、ものすごくデッサン力のある人だ。この作品も、かなりバトルアクションが多く、複数の人物が飛び回りながら、複雑に格闘するシーンが多々あるのだが、正面からだけでなく上方から下方から、あらゆる角度から描かれたものでも、違和感がなく、 「さま」 になっている。『ヨルムンガンド』 の感想で、アクションシーンになると、効果線やトーンなどによる 「ごまかし」 が目立つと書いたが、そういう 「ごまかし」 が一切無いのだ。どんなポーズも、くっきりした線ではっきりと描かれ、独立したイラストとしても通用しそうだ。もちろん、漫画的なデフォルメはされていて、よくよく検証すれば、脚が長すぎるとか、現実には有り得ないポーズとかはあるだろう。だから、余計に 「上手い」 のだと思う。実際の写真などを写しとったわけではなく、作者の頭の中で消化してポーズを描いているのが分かるからだ。ただ、この 「絵の上手さ」 が、こうしたアクションものには必ずしも、良いばかりではないのだな、とも、今回思った。作者本人が裏話として紹介していたが、作画については、仕上げの 「トーン貼り」 のみ、人に手伝ってもらう位で、下書き、ペン入れは、全て自分一人でやっているのだそうだ。性格的に人に頼めないのだろうが、ひかわさんがアシスタントを上手く使える漫画家だったら、もう少し、背景や効果線に工夫が出来て、もっと 「厚み」 のある作風になったのではないだろうか。とにかく、人物にしても背景にしても、均一な線で無駄がなさすぎるので、 「上手いけど、何か物足りない」 のだ。正直なところ、ひかわさんの場合、余り無理せず、身近な題材のラブコメ描いてる方が、作風に合っているかな …というのが、率直な感想だ。ストーリー進行も、いささか説明的で、感情を揺さぶられるようなものが少ない。少女漫画のセオリーどおりの 「魅力的なヒロインと理想的な相手役」 はまあ描けていると思うが、余りに正統派すぎて、「色気」 に欠けるし、それ以外の悪役や脇役の登場人物も、感情移入できるほど、深くは描ききれていない。『7SEEDS』 (田村由美) の後に読んだだけに、その辺の 「粗」が、やたら、気になってしまった。まあ、小中学生が読むには良いかもしれないが、一言で言うと、やはり、色んな意味で、ちょっと 「物足りない」 というのが、ピッタリくる。<関連日記>2012.9.11. 原作読むと、アニメも もっと楽しめるかも ・・・ 高橋慶太郎 『 ヨルムンガンド 』 2012.9.19. 登場人物すべてが愛おしい ・・・ 田村由美 『 7 SEEDS 』 【送料無料】彼方から(第1巻) [ ひかわきょうこ ]価格:700円(税込、送料別)
2012年09月26日
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★ 『 7 SEEDS 』 田村由美 (2001年~)レンタルコミックにて20巻まで読了 (既刊22巻、以下続刊)。少し前に 『 BASARA 』 を読み終えた時、この作者は多分、これ以上の 「SFアドベンチャー」 ものは、もう描けないのではないかな、と思った。1人の人間にアイデアの引き出しが、そう豊富にあるとも思えないし、全く趣向の違う作品ならともかく、同じジャンルの作品だと、どうしても、読み手自身も、無意識に前作と 「比較」 してしまい、目が厳しくなってしまうってこともあるからだ。でも、この 『 7 SEEDS 』 、驚いたことに、 『 BASARA 』に負けないほど、面白い。まだ連載途中で物語がどう収束するか分からないので最終的評価は付けられないが、これまでのところ、寧ろ、『 BASARA 』 よりも私的には好きかもしれない。人類がほぼ絶滅し、地形や生態系が激変した未来の日本に、生き残った若者数十人…。SFとしては、 「荒唐無稽」 かつ、 「使い古された」 テーマだが、そんなツッコミも、1巻読み終える頃には、どうでもよくなる。『 BASARA 』 でも指摘したが、田村由美という漫画家は、ストーリーの上手さは大前提として、とにかく、キャラクター作りの上手さが抜きん出ている。この作品は、場所や時間が行きつ戻りつし、その都度、登場人物や主人公が入れ替わるのだが、新しく登場するキャラクターが、ほんの数ページ読んだだけで、(良くも悪くも) 強烈に印象づけられ、その魅力に引き込まれたり、興味をそそられたりする。場面転換する前の話の続きが気になりつつも、新しい人物たちの別のストーリーに、すぐに感情移入できるのだ。普通、漫画作品中に、 「三角関係」 的な人間関係があると、どちらか、より自分の好きなキャラに共感し、他方に厳しい視線を向けてしまいがちなものだが、タイプの違うどちらのキャラクターにも、同等の愛着を抱けてしまう。一人一人のキャラクターが、余りに魅力的で、その時、登場している人物を (明らかな脇役や、時には悪役も含めて) 全て応援したくなる。このへんが、はっきり言って、 『ヨルムンガンド』 との大きな違いだ。何度登場しても、名前を覚えられない、過去を詳細に説明されても、特に共感する気になれない、…そんなキャラクターばかりの漫画は、いくら、 「よくできたストーリー」 でも、読み終えた瞬間が、 「忘却の始まり」 だ。また、何度も言うようだが、田村さんはやはり絵が上手い。こういうSFアドベンチャー漫画において、 「瞳が大きすぎる少女漫画風の絵柄」 の好き嫌いは、寧ろ、些末な問題だということを、 「少女漫画嫌い」 の人は学んで欲しい。未知の自然、想像上の建造物や生物が次々と現れるこのような物語において、 「絵が上手い」 というのは、絶対必要条件だ。それも、ストーリーを止めないようにスムーズに読者を納得させていくには、ただ上手くて細密なら良いってわけでもない。時には、簡略化したり、不必要な細部を省略したりの作画センスが不可欠で、このセンスが秀でているのだと思う。シリアスなセリフやストーリーの中、作者のフリーハンドで書かれた 「つぶやき」 のギャグセンスもいい。緊迫、悲劇、笑い、感動…。色んな要素が絶妙に融合して、全く、飽きることなく、読み進められる作品だ。ただ、少し心配になるのは、この作品をイジメや登校拒否などに悩む少年少女が読むと、勇気づけられる子もいるだろうが、却って、この作品世界を夢見て、「現実逃避」が極まってしまう子がいるのではないか…ということなのだが…。<関連日記>2012.3.25. キャラクターの魅力が長編漫画の命 ・・・ 田村由美 『 BASARA 』2012.9.11. 原作読むと、アニメも もっと楽しめるかも ・・・ 高橋慶太郎 『 ヨルムンガンド 』 【送料無料】7SEEDS(1) [ 田村由美 ]価格:420円(税込、送料別)
2012年09月19日
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★ 『 ヨルムンガンド 』 高橋慶太郎 (2006~2012年作品)レンタルコミックにて読了 (全11巻)。アニメ1期 (今年4~6月) を観てから読んだことになるが、実は、アニメは、正直、それほど良いとも思ってなかった。 設定はなかなか面白いが、主人公のココとヨナ、ごく一部の登場人物を除くと、他は十把一絡げな印象で、仲間の名前と顔もなかなか覚えられなかったからだ。原作で読んでも、その辺は同じで、この作品 (作者) の最大の欠点かな、と思う。武器商人、及び、それをガードしたり攻撃する軍人たち…という、非常に限られた世界観なので、登場人物、皆が多少鈍感で冷徹であるのは致し方ないとは思うが、それにしても画一的すぎる。 男は、殆ど 「普段は陽気で気のいい常識派」 で、女は、一見、「頭のネジが 1本 ハズれている、プッツンタイプ」 ばかり。ストーリーの進行と共に仲間たちのバックボーンが明らかになっていくが、だからと言って、一部の人物を除くと、物語に決定的な面白みを与えるわけでもない。だが、アニメよりは、一応、脇役の描写が丁寧なので、読み進めるうちに感情移入はしやすくなる。レビューを読むと、「ラストが消化不良」 という意見もあるようだが、私的には、イマイチ、キャラが引き立っていない中で、ダラダラ引き伸ばさなかったのが、却って良い終わり方だったように思う。難を言えば、アクションが描きたくて劇画タッチなのだろうが、ちょっと作画が雑。 肝心のアクションシーンになると、フラッシュ線やベタやトーンで細部を誤魔化している感じで、動きが分かりにくく、セリフで判断するしか無かったりする。<関連日記>2012.4.12. 初回観ての感想・・・『 ヨルムンガンド 』 【送料無料】ヨルムンガンド(11) [ 高橋慶太郎 ]価格:560円(税込、送料別)【送料無料】ヨルムンガンド 1【初回限定版】【Blu-ray】 [ 伊藤静 ]価格:5,460円(税込、送料別)
2012年09月11日
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★ 『 蒼のマハラジャ 』 神坂智子 (1990~93年作品)レンタルコミックにて読了 (文庫版全5巻)。神坂智子さんは、かなりベテランの漫画家さんだが、私は殆ど初めて読んだ。第二次大戦前後のインドの一地方藩を舞台に、若い王(マハラジャ) とイギリス人少女との恋愛や、彼らの為政者としての活躍を描いている。いわゆる歴史を題材にした大河ロマンで、歴史上の実在の人物 (ガンジーやヒトラーなど) が作品中で紹介されたり、歴史的事件を説明するト書きも多いが、物語の人物設定やエピソードは、実は殆どフィクション…というヤツ。特に、前半はかなり荒唐無稽な冒険活劇調なので、はっきり言って、背景となる歴史上の出来事のどこまでが史実なのか、インドの歴史に疎い私には、非常に分かりにくい…というか、全てが疑わしく見えてしまう。また、大戦中、しかも国内情勢も不安定な時代の話なので、残忍なシーンやナチスに追われるユダヤ人など、シビアな問題も描かれているのだが、ヒロインやその周辺の行動や雰囲気が、余りにあっけらかんとしていて、ものすごい違和感がある。ストーリーもご都合主義的で、何か問題が起こっても、あり得ないような幸運や偶然で片付くパターンが、いくらなんでも多すぎる。勿論、戦争やスパイ活劇など、シリアスな設定ながら、コメディの名作…という作品は多々ある。例を挙げれば、 『はいからさんが通る』 (大和和紀) とか、『エロイカより愛をこめて』 (青池保子) とか。ただ、この 『蒼の…』 に関する限り、正直なところ、コメディとしては、余り笑えないし、アドベンチャーというには、さほどワクワクできないし、歴史ものとしては、荒唐無稽過ぎて、要するに、全てにおいて中途半端。ついでに言わせて貰うと、恋愛要素もちょっとあっさりし過ぎていて、物足りない。作中のどのカップルも、恋愛の成立が安易。マハラジャ (王) は好青年だし為政者としてはステキだが、少女漫画に求められるような、 「登場するだけでドキドキするような」 男性的な魅力が余り感じられない。…少なくとも私には。どちらかと言うと、恋愛要素の高い前半よりも、インドの独立過程を描いた後半の方が、興味深く読めた。辛口なコメントになってしまったが、インドの近現代史の大まかな流れを知るには、とっかかりとしては良いかも。【送料無料】蒼のマハラジャ(1) [ 神坂智子 ]価格:700円(税込、送料別)
2012年09月05日
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★ 『 失恋ショコラティエ 』 水城せとな (2009年~)レンタルコミックにて既刊5巻まで読了。少女漫画部門で人気が高いので借りたのだが…。まあ、面白くなくはないのだけれど、話の進行が恐ろしくのろい。高校のアイドル的な女性とちょっと付き合ったものの、すぐに捨てられた男子が、チョコレート好きな彼女を取り戻したくてフランスで5年間修行、帰国してから店を出し、人妻となってしまった元カノを未練がましく思い続ける…っつう話。文章にすると、単なるキモいストーカー話だが、この場合、〇 見た目がそこそこイケメン〇 元カノに喜んで貰いたいという不純な動機が含まれるとは言え、常に商品開発など真面目に考えていて仕事は順調〇 妄想する姿はバカみたいだが、元カノの方も思わせぶりな態度をとってくる…などの理由で、なんとなく許せる雰囲気にはなっている。ショコラティエの妄想と仲間のツッコミが、ちょっと漫才調で笑える。失恋相手の人妻の他にも、関係の行く末が気になる女性が複数出て来るので、その辺の葛藤も見もの。作者自身もあとがきで記しているが、 「こんな男、いるわけない」 という非現実性も、漫画の世界でこそ許されて良いと思う。…ただ、 「異常に一途なイケメン」 という非現実設定を除くと、他の登場人物は、正直、これといった魅力が感じられない。特に女性の登場人物は、それぞれに欠点ばかりが目に付いて、どいつもこいつもイマイチ応援する気になれない。主人公が最終的に誰とくっつこうが、私的には、どうでもいい感じだ。恐らく、それも含めて 「作者の狙い」 なんだろう。今どき、お互い 「完璧な見た目と性格」 の男女の 「すれ違いの恋」 など、漫画でも誰も喜ばない。100ページ位でも収められそうなストーリーが、延々5巻以上の長編となっているのは、単に 「誰と誰がくっつくか」 という話ではなく、大袈裟に言うと、 「恋愛の心理」 や 「恋愛を通しての精神的成長」 みたいなものを描こうとしているからだと思う。「欠点が目に見える相手だから愛せる」「本当の恋なのか、恋している自分に酔っているだけなのか」「体だけの関係と割り切ってでも、一緒に楽しく夜を過ごせる女性は、立派な “恋人” ではないのか」…みたいな自問自答が繰り返され、何となく、 「う~ん、一理あるかも」 と納得させられなくもない。ただ、そういう恋愛分析に興味がない人は、多分 2 巻位で飽きてしまうのではないだろうか。【送料無料】失恋ショコラティエ(1) [ 水城せとな ]価格:420円(税込、送料別)
2012年08月30日
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★ 『 ブラザーズ&シスターズ 』 (Dlife 月~金 13:00~)http://www.dlife.jp/lineup/drama/brothersandsisters_s4/米国のホームドラマ。 全5シーズン (2006~2011年)。現在、Dlife (BS258) にて、第4シーズンを放送中。『アリー My ラブ』 のキャリスタ・フロックハートが出演しているということで観ているのだが、正直、 『新ビバリーヒルズ青春白書』 に勝るとも劣らないほど、イラつくドラマだ。見始めてしまうと、次々起こるトラブルの行方が気になって、バッサリ切るのも難しく、早送りで観ているが…。勿論、毎回、1度くらいはジンとさせられ涙してしまうシーンもなくはないが、深く心に残るという程でもなく、イライラを差し引くと、明らかにマイナス印象の方が強い。フルーツ卸売り会社を経営する社長が死んだ後の、妻と5人の子供たち (女2名、男3名) の交流と葛藤を中心に描いている。父親が急死した途端に、妻子らが知らなかった 「借金」 やら 「愛人」 やら 「隠し子」 やらの存在が浮上して大騒ぎ。長女と長男が父親の会社の経営を引き継いでいるとは言え、いいトシした 40 代、 30 代の姉弟たちが、何かと言うと実家に全員集合し、干渉しあい、相互に依存しあう。勿論、これはあくまでフィクションで、アメリカ人の標準だとは思わないが、欧米人の言う 「個人主義」 とは、「家族やパートナー至上主義」 ってだけで、精神的に自立している訳ではないのだろうな、と思う。以下、私の常識では考えられない、この一家の行状の例。〇 時と場合をわきまえず、 (他人の前でも) 激しい口喧嘩をする。 口汚い言い争いで場を台無しにしておいて、自分らは数時間後には簡単に仲直りする。〇 とにかく、黙ってることができない。「内緒」 と念を押して話したことは、半日後には、姉弟全員に知れ渡っている。〇 言えば家族のみならず、関係ない他人を傷つけたり人間関係を壊すと分かっていることでも、自分の気を済ます為に、簡単に暴露する。〇 姉弟間で、パートナーや浮気相手との性生活の話を平気でする。 「良かった」 とか 「最高だった」 とか、感想まで口走る。とにかく、この家族にとっては、 「どんなことも包み隠さず報告」し、 「家族全員で共有」 することが大義であり、その過程で、誰かの自尊心やプライバシーが傷つけられるのは、些細で許されるべきことらしい。まあ、家族内で勝手にやっている分にはいいけど、この中の誰かとパートナーや友達となった人は悲劇だ (純粋な 「友達」は存在しないのか、殆ど出て来ないが) 。少なくとも、私は、一切関わりたくない。過去の友人で、 「家族の話しかしない」 、友人としての付き合いに 「自分の家族を入れたがる」 人がいたが、正直、友としては非常に付き合い難かった。また、ちょっと人気が出て何シーズンも続くドラマにありがちだが、ストーリーが 「後付け」 の嵐で、前のシーズンで散々騒いだ問題が、実は 「嘘でした 」みたいな、安っぽいドンデン返しが多く、それもイライラに拍車をかける。こういう長寿作品の大半は、出演俳優の出演料の高騰や気まぐれ、衝突などで、重要キャストの途中降板も避けられないものらしく、 「不自然な喧嘩別れ」 とか、 「突然死」 とかが頻発、ストーリーに決定的なボロが生じて、結局は人気低迷の末路を辿る。まあ、この作品の場合、最初から大して思い入れが無いので、キャストが作中で失踪しようが死んでしまおうが、わりとどうでもいいが、大好きな作品でやられると、結構、ショックだったりする。しっかりした原作もないのに、長く続きすぎるドラマっていうのも厄介だ。<関連日記>2011.11.14. 史上最低の「愚か者たち」・・・『 新ビバリーヒルズ青春白書 』2012.5.14. 米国ドラマ&バラエティー中心の 新BS 無料放送局 ・・・ Dlife【送料無料】ブラザーズ&シスターズ シーズン1 コンパクトBOX [ キャリスタ・フロックハート ]価格:4,499円(税込、送料別)
2012年08月26日
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★ 『 クローザー 』 (D life 土曜22:00 吹替え版)http://www.dlife.jp/lineup/drama/thecloser_s2/米国の刑事ドラマ。 全7シーズン (2005年~)。現在、D life (BS258) にて、第2シーズンを放送中。ロス市警の特捜班 (重大犯罪課) での殺人事件捜査と容疑者の取り調べの様子を描いた、よくある一話完結型の刑事ドラマなのだが、ジェリー・ブラッカイマー製作の刑事ドラマ (『CSI』 シリーズ、 『コールドケース』 等)によく見られるようなチーム編成 (ナイスミドルな部長、才色兼備な30歳前後の女性部員…など) とは、一味違う人物設定なところが、ちょっと面白い。主人公は、部隊のチーフの女性刑事 (ブレンダ) なのだが、この人が、従来のテレビドラマ上の 「女刑事」 のイメージから、かなり逸脱しているのだ。従来のイメージといえば、 「顔よし、スタイルよし、パンツスーツが似合い、男顔負けの度胸とアクションをこなす、サバサバ、カッコいい系」 のお姉さん(…ですよね?) 。このブレンダは、まあ、 「金髪美人」 と言えなくもないが、年齢は40歳代、ファッションは、まるで 『デスパレートな妻たち』 にでも出てきそうな、明るい色のニットやピラピラしたスカートなんかを着ていることが多く、見かけからして、刑事と言うより、ちょっとハイソな「PTA向き」 な雰囲気。無駄に、大仰な愛想笑いをしたり、ヒステリックに部下を叱りつけたり、スイーツ依存症で、イラつくと安っぽい菓子を貪り食ったり…と、わざわざ 「中年女性」 のイヤな面を強調して体現しているような感じ。突然、南部から配属されて来た 「よそ者」 だったこともあり、一部の男性部下からは、当初は反抗的な態度で迎えられる。ところが、このオバサンが、場違いな 「オバサンパワー」でニコニコと容疑者を油断させていたかと思うと、底意地悪く容疑者の言葉尻を捉え、追い込み、難事件の真相を明らかにしてしまう (事件を終わらせる女、の意から 「クローザー」)。同僚や部下にも、取り立てて 「見映えの良い」 キャラクターはいない。だが、ブレンダのヒステリーに、毎回 「ドン引き」 しながら、次第に彼女を信頼し忠実に従う、無骨なオッサン刑事達が、何ともユーモラスで目が離せない。パターン化された 「美人刑事」 や、妙に有能で渋い 「男性ボス」 に飽きた人には、お薦めのドラマだ。<関連日記>2011.9.16. 『 CSIマイアミ 』 シリーズは 何故、眠くなるのか? 2011.11.4. お食事中はご注意を・・・ 『 CSI:ニューヨーク 』 2011.11.5. ちょいちょい泣ける刑事ドラマ・・・『 コールドケース 』 2012.5.4. 米国ドラマ&バラエティー中心の 新BS 無料放送局 ・・・ Dlife【送料無料】【2枚以上購入ポイント5倍】クローザー≪ファースト≫セット1[3枚組] [ キーラ・...価格:1,046円(税込、送料別)
2012年08月21日
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★ 『 三国志 』 横山光輝 (1971~86年作品)レンタルコミックにて文庫版全30巻借りるも、15巻で挫折。TSUTAYAの宅配レンタル期間は21日間なので、配送に掛かる日数を差し引くと、実質18日くらい。思った以上に1冊が分厚く (コミックス版は全60巻)、読み切れまへんでした。オリンピック期間中に借りたのも悪かったのだが、正直、途中で飽きてしまった。『三国志』 とは本来、中国の後漢末期~三国時代の歴史を綴った歴史書を言うが、一般的に日本人にお馴染みの、吉川英治の小説や、この横山光輝の漫画作品は、 『三国志』の記述を元に、後世の中国で創作された 『三国志演義』 と呼ばれる歴史小説 (フィクション) を原典としているので、「虚構」 と 「誇張」 に満ちているだろうということは予想していたが、その辺が余りに鼻につきすぎて、いちいち心の中でツッコミながら読んでいたら、すぐ疲れてしまった。「殺戮」、 「裏切り」、 「謀略」 に満ちた戦国の世で、とにかく、劉備玄徳だけは、貧民出だけど、実は 「高貴な出自」 で、「清廉潔白」 で 「志が高い」 というスタンス。そうは言っても、法や道徳が通用せず、戦争を仕掛けて勝ち残らなければ、上にはのし上がれない時代の話だ。それなりに冷酷なこともしているはずが、物語上は、部下の独断や不始末のせいにしたり、 「悪政に苦しむ人民を救うため」 にと、諸葛孔明あたりに説得されてやむなく…みたいなことになっている。敵方の謀略や裏切りは 「卑怯」 な行為として描かれる一方で、玄徳に与する裏切り行為は、 「民百姓を大事にする君が為」の言い訳のもとに、美談の如く描かれる。…ま~ともかく、一握りの男共の出世欲やら征服欲の為に、家畜や虫けらのように働かされたり殺されたりする下っ端の兵士や百姓にとっては、迷惑千万な話だ。途中で挫折しながらも、一応、主要登場人物の最期と最終巻だけ、チェックしたのだが、 「大義名分」 掲げて、さんざん欺き、殺し、君臨しても、死んじまえばそれきりだ。後を引き継いだ子や部下は、大概、器が小さくて、国を保つことすらままならない。一体、何のための 「大義」 だったのだ。まあ、人間ってのは、どこの国でも、内戦や殺し合いを経なければ、平和に行き着けないものらしいので、教訓として読むのはいい。だが、こうした戦乱期ものを読んで、 「かっこいい」 とか「政治や戦術を学べる」 とか言って有り難がる心理は、若い頃ならいざ知らず、今の私には到底、生まれなかった。【送料無料】三国志(全30巻セット) [ 横山光輝 ]価格:20,400円(税込、送料別)
2012年08月17日
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オリンピックも終わってしまえば、一気に、どうでもいいものだが、最後に雑感を…。★ 男子サッカーなんかもう、中南米の選手見てると、日本選手とは骨格から違うというか、 「祖先のサルが違うんだろうな」 と、いつも思う。女子は、確かに身長は極端に低いが、体幹は外国人選手とそれほど変わらない感じがするが、男子は身長は同じでも、なんだか、日本選手はやっぱり線が細く見える。あと、これも、いつも思うんだけど、長谷川健太は、うなるばかりで解説になってない。★ レスリング48kg 級の小原日登美。「悲運の女王が、ついに金メダル」 っつうことで、彼女の過去の苦労話がクローズアップされ、私もついつい、涙してしまったのだが、冷静になってよく考えると、「悲運」 っていうのは、ちょっと大袈裟な気がしてきた。確かに、彼女の元々の階級 (51kg 級) がオリンピック種目にならなかったのは 「不運」 だとは思うけど、妹の階級と被るから48kg 級には下げられなかった…とかは、あくまで個人的な事情だと思うし。妹が先に引退しなかったら、わだかまりを抱いたまま、生きていったのだろうか? だったら、堂々と闘った方がまだマシだったのではないだろうか。才能に恵まれ、支えてくれる家族に恵まれ、結局、名誉まで手に入れた人に、私のような者が同情するこたないよな。昔、スピードスケートの短距離 (500、1000) で、4大会連続で冬季五輪に出場し、毎回金メダル最有力と言われながら、なかなか穫れず 「悲劇の帝王 ダン・ジャンセン」と呼ばれた選手がいたが、この人の場合、2回目のカルガリー五輪で500m の決勝前日に白血病の姉が亡くなるという話があったので、まあ、 「悲劇」 と言われるのも無理ないかと思ったものだが… (ちなみに、最後の挑戦となったリレハンメルの1000m で、やっと金メダルを獲得した)。金メダリストが生まれる度に、無理やりにでも 「感動秘話」 を掘り起こすマスコミには、ちょっと辟易する。選手本人を貶めるつもりは一切ないが…。★ 女子バレーボールロス五輪以来、28年ぶりの銅メダル…。今回のオリンピックでは、実はこれが一番の奇跡なのでは?ロス五輪 (1984) で銅メダルってのも、当時の最強豪ソ連が不参加だったので、実質的には、金メダルを獲ったモントリオール五輪 (1976) 後から、もう日本バレーの凋落は始まっていたのだ。バレーボールの歴史をよく知らない若者は、日本が、弱いクセに、ワールドカップの恒久開催国で、対戦順など色々と有利になっていることに違和感を感じるだろうが、元々、バレーボールってのは、世界的に非常に人気の低いスポーツで、日本がスポンサー集めなけりゃ、派手な国際大会なんか開けず、衰退してたかもしれないのだ(その方が良かったという人もいるかもしれないが)。真偽のほどは分からないが、国際バレーボール協会の収入の8~9割は、日本からの放映権料だという話もあるので、日本がこれ以上弱くなって、男子だけでなく女子までオリンピックに出られないなんて事態は、協会としても避けたいに違いない。日本を生かさず殺さず、五輪予選通過はギリギリまで引っ張って、何十年に1回か、 「悲願の銅メダル」 穫ってくれる感じが丁度いいと思ってるんじゃないだろうか。【送料無料】全日本女子バレーボール五輪への軌跡 [ 浦川一憲 ]価格:1,575円(税込、送料別)
2012年08月15日
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オリンピックでは、国別メダル獲得数がどうこうって話にどうしてもなる為、いつも思うのだが、1人で何個もメダル穫るチャンスがある競技って、ちょっとズルくないですか?マイケル・フェルプス、通算金メダル 18 個って…。水泳と陸上の 「100」 と 「200」 みたいに、上位選手がカブりやすい種目って、どっちかでいいんじゃないですかね。確かに、100 はダメでも 200 なら…って選手もいるのは分かるんだけど、 「世界最速の男」 は結局、100メートルでしか言われないし、200 は今回も、ボルトが 2冠穫れるかどうかの興味でしかなかったじゃない。サッカーなんか、選手だけで18人が、開会式前から90 分以上の試合を 6 回やって、やっと、メダル 1 個分。勿論、選手ベースで言えば、これ以上ないアピールと強化の機会だから無駄ではないんだけど、メダル獲得の為の 「効率性」 で議論してしまうと、コストパフォーマンス的には、かなり高くついてるだろう(しかも、実力通りの結果にならないことも多い)。球技は格闘技みたいに、銅メダルが 2つ出ることもなく、きっちり 3 位決定戦まであるし…。体操も、私自身は内村航平のファンだから、 「個人総合」金メダルが一番価値が高いと思ってはいるものの、数的にメダル数を稼ぎたければ、種目のスペシャリストを多く出場させる方が 「効率」 は良いのだろう。内村選手だって、団体総合と種目別の予選が 「兼ねて」いなければ、得意な種目では、予選からもっと難度の高い演技にチャレンジして、もっと多くの種目別決勝に進めるだろうに。中国のメダルの多さは、こうした戦略に長けてる面も大きいように思う。シングルス、ダブルス、団体と、強い選手が何個もメダルにチャレンジできて、しかも、欧米人との体格差を技術でカバーできる、卓球やバドミントンを徹底的に強化したりとかね。まあ、勿論、メダル獲得数なんか、気にしなければどうってことないのだが…。ロンドンオリンピック2012!メダルメモ 金【送料無料】【200個セット】【ノベルティ・ギフト・...価格:22,867円(税込、送料込)なでしこジャパン サッカー女子日本代表Tシャツ 日本代表応援Tシャツサッカー女子日本代表 ロン...価格:3,780円(税込、送料別)
2012年08月11日
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バドミントンの予選リーグでの 「無気力試合」 問題。バドミントンとか殆ど観ないので、よく分からないけど、話聞いてると、そもそものシステムが悪いよね。男子サッカーと同じように、予選リーグの1、2位が、決勝トーナメントに進めるのだが、予めトーナメント表に入る位置が決まっている上に、リーグ戦の最終試合の試合時刻もずれていた。この問題を捉えて、 「なでしこ」 批判にまで広げるジャーナリストは、 「今さら何言ってんの」 と思う。サッカー界では、リーグ最終戦が消化試合であれば、主力選手を温存したり、トーナメントの有利不利を考慮して引き分け狙いしたりするのは、太古の昔からの常識でしょう (良い悪いの問題でなく)。プロ選手の参加を許し、メダル取れるかどうかで国やスポンサーからの金払いがガラリと変わる状況の中で、消化試合まで 「全力で」 なんて、偽善も甚だしい。わざと負けるのなら少々問題だが、引き分け狙いの何が悪い。陸上も水泳も予選から全力出せ、って話になるか?サッカーのように引き分けを狙うことが出来ない以上、あのような試合が起こり得ることは、バドミントンで予選リーグ制を企画した段階で想像できたはず。まあ、一流選手なら、もう少し上手くやるだろうと思っていたかもしれないけど。予選リーグ制を設けた理由はよく分からないが、中国や韓国とその他の国との力の差がありすぎて、盛り上がらないのを憂いたのだろうか・・・?今回、失格があったせいもあるだろうが、男女・混合計5個の金メダル全てが中国…って、オリンピック種目として、どうなの?…という気もするが。それにしても、バドミントンに関しては、日本チームの女子のウェアが群を抜いてスタイリッシュでしたなあ。中国メディアも話題にしてたらしい。☆ 日本女子バドミントンのユニフォームが “ひらミニ” すぎると海外でも話題に / 海外メディア 「今大会で最も短いスカートの可能性」【送料無料】スポ-ツなんでも事典バドミントン [ こどもくらぶ編集部 ]価格:3,360円(税込、送料別)
2012年08月07日
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やったぁ! 内村航平、金メダル。ばんざぁ~い。予選でまさかの失敗が多く、怖くてナマで観るのどうしようかと迷ったけど、観て良かった。内村航平は、高校生の頃に比べると、だいぶオッサンくさくなってしまったが、なんか目が離せない。結局、 「鉄棒」 や 「平行棒」 で難度を落としても圧勝でした。問題は団体戦。内村選手の 「あん馬」 演技で誤審があり、日本の抗議により、点数が修正されたものの、運悪く、これが最後の演技だった為、いったん、イギリス2位、ウクライナ3位と表示されてしまい、日本が 「銀メダルを奪取した」 みたいな雰囲気になってしまった。日本は怪我人出しながらよく頑張ったし、内村の最後の「あん馬」 にしても、イギリス選手の床演技の大歓声のせいで演技前に不自然に待たされたり、不運も多かった。それにしても、中国が強いのって、 「不得意種目があっても種目別が強い」 選手を優先して選ぶから、らしい。それが証拠に、中国は、予選で調子が悪かったとは言え、個人総合には1人も決勝に進めなかった。周知のとおり、日本は1カ国2人しか出られないというルールにより、内村と山室が決勝進出予定だったが、山室が怪我しても、田中が繰り上がり出場できたほど、総合的に強い選手が揃っている。ただ、今のルールだと、日本のように、総合的な序列で代表決めるより、中国方式の方が、少なくとも団体戦には効率的みたい。 個人総合に強い選手が多いドイツも、結局、団体では7位に終わってるし。それにしても、団体戦とは言っても、どうしても 「個人の責任」がクローズアップされてしまうので、アテネ以来、決勝では1人の失敗も許されなくなったのは、ちょっと酷な感じがする。昔は5人全員が演技して、上位4位までの得点合計とかだったよねぇ?しかも、北京までは6人エントリーして3人演技だったので怪我人が出てもまだ余裕があったが、5人しかエントリーできなくなってしまった。ま、体操の専門家が色々考えてのルール変更なんだろうけど、観てる方も、結構、心臓に悪いっす。【送料無料】いつも「本番に強い人」の心と体の習慣 [ 小松裕 ]価格:1,470円(税込、送料別)
2012年08月02日
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いや~、オリンピック。観ても観なくてもストレス…。基本的に夏のオリンピックは、 「柔道」 と 「男子体操」 と「男女サッカー」 だけ都合がつく限り生で観るけど、その他は、いちいち観だしたらキリがないんで、真剣には観ません。「柔道」 は、格闘技の中では唯一、割と好きなんだけど、殆どオリンピックしか観ない (世界選手権とかは民放なので、CMとか演出が鬱陶しくて観ない) ので、いつも、4年の間のルールの様変わりに驚く。今回は、やたらと主審・副審の判定が、ジュリー (ビデオ判定)によって取り消されたり、変更されたりすることが多いのが取り沙汰されてるが…。日本人的には、相撲における 「物言い」 みたいなもんで、親方による審判団が、割と簡単に 「行司差し違え」 とか「同体とみなして取り直し」 とか判定を覆すので、「行司は結局、お飾りか?」 って状況には慣れてるっちゃあ、慣れてるような気もするが。今回のジュリーが全て正しいのだとしたら、如何にこれまで審判の誤審が多かったか…ということを証明しちゃったようなものだよね。まあ、それはそれとして、何だか、アテネの時と比べると、「爽快な一本試合」 が益々減って、優勢とか判定の勝負が増えたような気がする…。アテネは日本の金メダル獲得が多かったので、爽快に感じたのもあるけど、確か、あの時は、 「時間稼ぎ」 に対する 「指導」 が厳しくなった直後で、割と 「不用意」に技を掛けて逆にやられる選手が増えたんだよね。その辺、8年も経つと、皆さん対策が上手くなるようで、決定的な技じゃなくても、相手の 「指導」 ポイントを稼いで勝てる選手が増えたみたい。私には判別が難しいけど、手で脚を直接取りに行って倒す (いわゆるタックル技) のが反則になったのも、一本が減った原因のよう。勿論、選手たちは何も悪くないのだが、何だか、投げられても投げられても、グニャグニャと相手に絡みつくわ、猫みたいに身体を回転させて腹這いで地べたに貼り付く姿ばかりが目に焼き付いてしまう…。それにしても、時々テレビ画面に映る篠原代表監督とその周辺の人たち……完全に極道の方々みたい。ミズノで一番売れてる柔道着!!【あす楽対応】【即納】15%OFF ミズノ柔道着【76HG02801】優勝 上...価格:10,710円(税込、送料別)【送料無料】わかりやすい柔道のル-ル [ 小俣幸嗣 ]価格:735円(税込、送料別)
2012年08月01日
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★ 『 貧乏神が! 』 テレビ東京 (水曜 25:50)http://www.binbogamiga.net/容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能で裕福なヒロイン。彼女が独り占めして、世のバランスを崩している「幸福エナジー」 を奪い取ろうと貧乏神が付きまとう…というお話。これも、初回段階では、 「くだらない」 の一言だったが、だんだん、その場限りにしろ、面白くなってきた( 「くだらない」 ことに変わりはないが…)。ギャグが 「昔ながらの少年漫画」 のノリで、後腐れの無い笑い…と言う感じ。初めは勘に障ったヒロインの、傲慢で高飛車な性格も、慣れれば可愛い…と言うか、案外、孤独で可哀想なところもあったりして、応援したくなったりする。それ以上に、 「貧乳でヤンキーなネエちゃん」 という、これまでのイメージにない貧乏神が可笑しい。いや、これまでの貧乏神のイメージって、よく分からないが。『まんが日本昔ばなし』 的なイメージだと、しみったれたジジイ…みたいな感じ?普通なら、傲慢なヒロインにお灸をすえる…的なストーリーになりそうなところを、ヒロインが全く動じずに貧乏神をやり込め、尚且つ、結果的にちょっとした善行を施すことになったりするところが、共感を呼ぶのかな?【送料無料】貧乏神が!(1) [ 助野嘉昭 ]価格:460円(税込、送料別)
2012年07月27日
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★ 『 イカさまタコさま 』 (TBS 水曜19:00)http://www.tbs.co.jp/ikatako/いわゆる 「常識」 を覆すような雑学をクイズ形式で紹介するバラエティー番組。さまぁ~ず三村がMC、大竹が回答者の1人として出演しているので観ているが、深夜枠からゴールデン枠に移ってから、無駄にゲストが 「豪華」 (数的に) になって、トークや企画も凡庸になり、あまり面白くなくなった。最近は、専ら 「ながら観」 、時には早送りで回答部分だけチェックする程度。昨日の放送では、 「スキンケア」 についての特集。ちょっとショッキングだったのは、「フルーツをいっぱい食べると、むしろシワやたるみが増える」・・・という話。フルーツには糖分が多く、糖分の採り過ぎは 「糖化反応」(余った糖分がタンパク質に結びつき、性質を変えてしまう現象で、肌のコラーゲンは弾力を失う) を引き起こす為、シワやたるみの要因となる…そうな。しかも、フルーツの糖分である 「果糖」 は、普通のブドウ糖よりも、糖化反応が、数倍強いのだとか。ちょっとゾッとしたのは、お菓子などに換算したフルーツの糖質の量。例えば、 「マンゴー半分」 の糖質は33.8gで、これは、「角砂糖 9コ強」 分、または 「板チョコ 1枚」 分、または「シュークリーム 4コ弱」 分に相当するのだそうだ。フルーツを食べる時は、プレーンヨーグルトをかけて食べると、糖分の吸収が緩やかになり、エネルギーに変わりやすいので良いんだと。あと、朝食や運動前のエネルギーとしては効率的で良いらしい。フルーツは意外と太るから気をつけた方が良い、という話はよく聞くが、お菓子を食べるよりは、ビタミンなど栄養価的に美容に良いだろうと思っていたなあ…。ケーキも、ショートケーキやチョコレートケーキよりは、フルーツたっぷりのタルトの方がマシだと思っていたけど、そうとも限らないっつうことか。まあ、幸か不幸か、フルーツは何だかんだ言って高いので、毎日いっぱい食べようにも、食べられないけどね。【マンゴーグルメ大賞受賞店】先行ご予約SALE開催!【2玉以上で送料無料】特大宮崎完熟マンゴー...価格:2,980円(税込、送料別)【送料無料】からだにおいしいフルーツの便利帳 [ 三輪正幸 ]価格:1,155円(税込、送料別)
2012年07月26日
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★ 『 PALM (パーム) 』 獣木野生 (伸たまき) (1983年~)文庫版15巻まで読了 (コミックス 既刊35巻中、26巻相当)。1983年から断続的に連載されている、未完のシリーズ大作。まずは、作画が丁寧でキレイ。好みは分かれそうだが、典型的な少年漫画とも少女漫画とも言い難い、独自性のある絵柄だと思う。絵柄が似ているわけではないが、ペンタッチや余白の少ない作風は、ちょっと三原順の中期に似ているかも。シンジケート幹部の養子として育てられた男 (ジェームス・ブライアン) を中心に描いているのだが、始まりがシリアスなハードボイルドかと思いきや、ラブコメ要素やら、ファンタジー要素やら、社会問題やら色々出てきて、よく言えば 「重厚」 、悪く言えば 「散漫」 。特に、シリーズ第7作 『愛でなく』 は、登場人物たちの「恋愛問題」 をテーマにしている建て前ながら、物語の舞台である 「国際環境会議」 の会議内容に入り込み過ぎて、読んでいてちょっと疲れる。「ナチュラリスト」 を自称する作者が、自らの作品の人気キャラクターに自分の主張を語らせたいという意図は解るのだが、余りにも説明的セリフが多過ぎる。環境破壊の実情や環境保護への姿勢のあり方について、主人公が作中で 「にわか勉強」 をして直接的に説諭するのは、問題を象徴的なエピソードやストーリーに織り交ぜるより、この際、潔いと言えなくもないが、いくら主人公が 「天才」の設定とは言っても、様々な学者の論文の 「受け売り」の印象が否めない為、イマイチ、心に響かない。ましてや、非現実的な超常現象まで描かれるのだが、これを 「現実と幻想の融合」 と評価するには、読み手も相当な頭の柔軟性が求められよう (或いは、キャラクターが好きだから、何でもOKという姿勢)。私的には、この作者のギャグセンスはかなり好きだし、それ以上に、主人公の 「博愛」 、 「死生観」 には大いに共感するところがあるので、正直、環境問題を取り上げるにしても、違う 「やり方」 は無かったのかと、少し残念な気持ちがする。ところで、この 『愛でなく』 のあと、シリーズは2作(コミックス9巻分)発表され、完結編1作を残すのみらしいが、文庫版の続きはいつ出るんだろう…。ウィングス文庫 パーム 10愛でなく 1/獣木野生価格:714円(税込、送料別)
2012年07月25日
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前回の日記 (2012.7.13.付) に関連して。先日、 『とくダネ!』 でやっていたが、50歳で一度も結婚したことがない男性が20%というこの時代、以前は老人の病であった 「心筋梗塞」 や 「脳梗塞」 にかかる若い独身男性が増えているのだそうだ。番組の取材で、独身男性の食生活のサンプルを紹介していたが、例えば、 「朝は牛丼、昼はコンビニのおにぎり、夜はラーメンやパスタ」 といった極端に炭水化物に偏った食事や、「肉類大量で野菜なし」 、 「塩分過多」 などの食生活を毎日、長年続けている人が多いのだそうだ。 『 きのう何食べた? 』 の主人公、筧はナルシストで、異常に体型維持を気にしている。40歳代で、異常な若々しさと美貌を保っている筧は、しばしば、周辺の女性に 「キモチワルイ」 と評される。若い頃は結構イケてたのに、メタボに変貌してしまった同窓生にもガッカリするけど、余りに若々しい男もちょっと 「胡散臭い」 のは確かだ。だが、筧くんは極端にしても、独身男性も、少しは食生活に気をつけた方がいいっす。男性というのは、既婚・未婚に関わらず、放っとくと、偏食する習性があるらしい。たまの飲み会でも、オーダーを任せれば、野菜を頼もうとしなかったり、肉料理だけつついて酒ばかり飲んでる男性が多くて、気になってしょうがない。脳や心臓の血管系は、即死に繋がったり、後遺症が残ったりしますからね。独り暮らしで料理嫌いな人には、 「独り鍋」 をお薦めしたい(このクソ暑い時季に、何ですけど…)。煮ることで野菜を沢山とれるから。味付けが出来ない人でも、水にダシ用の昆布1枚放り込んで煮立て、ザクザク切った野菜や豆腐、肉魚類やうどんを入れて、買ってきたポン酢やゴマだれなどにつけて食べればいいだけなんだから。切るのも面倒だったら、モヤシと椎茸、ちぎったレタスやほうれん草、薄切り肉だけでも。レタスちぎるのすら面倒なら、割高だが、スーパーで袋入りのカット野菜を買うべし。毎日毎日、揚げ物中心、塩分過多のコンビニ弁当…よりはマシだと思うよ。<関連日記>2012.7.13. 男性でも きっと 料理を作ってみたくなる漫画 ・・・ よしながふみ 『 きのう何食べた? 』【送料無料】ごちそうひとり鍋価格:880円(税込、送料別)今なら送料無料!【1台 煮る・焼く・蒸すの3役!】マルチクッカー EMG-24レッド・ブラウン【efe...価格:2,579円(税込、送料込)
2012年07月15日
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★ 『 きのう何食べた? 』 よしながふみ (2007年~連載中)レンタルコミックにて、3巻まで読了 (既刊6巻)。「モーニング」 に連載されている青年向け漫画。先日、実家の母親が家に来て、ソファに積んでいたレンタル漫画を見て、 「これ、どうしたの?」 と聞くので、適当に「ネットで借りた」 などと答えて家事をしていたら、母親が予想外の行動で、そのうちの1冊を読み始め、 「これ、料理の作り方ばかりの漫画なの?」 などと言う。母が勝手に読んでいた漫画が、この 『 きのう何食べた? 』。・・・あ、あぶね~、あぶね~。同じよしながふみの作品でも、 「BLもの」 なんか見られたら、すごい気まずいことになるところだった。我が母親は戦中生まれで、漫画と言えば多分、 『サザエさん』の類しか読んだことのない人。しかも、子供の頃から我が家では性的な話題はタブー。家族でテレビを観ていて、ラブシーンとか、冗談でも下ネタなんか流れた日には、皆してフリーズしてしまうような家庭だったのだ。性描写がないとはいえ、 『きのう何食べた?』 は、ゲイが主人公なので、若干ドキドキしたが、母親の方は、 「漫画も結構、面白いわねえ」 などと言いながら、読みふけっている。思えば、我が母親も、 『冬ソナ』 以来、ありとあらゆる韓流ドラマを貪り観ているので、もうゲイ位では驚かないのかな…と、 「年月の移ろい」 を感じてシミジミしてしまった。さて、齢70代半ばの年寄りの目を惹きつけた、この作品。母が表現した通り、雑誌掲載ページ数の3分の1位は、まさに、主人公のおっさんが料理を作るシーンで占められている。主人公の筧は、40歳代の弁護士。 仕事は選ばず何でもこなすが、熱意や使命感は殆ど無く、寧ろ、家計や食材のやりくり、日々の料理の無駄のない手順などに、やりがいを求める人。弁護士としての稼ぎがあって、家事全てやってくれるなんて、パートナーとしては、サイコ~だよなあ。ゲイで構わない、部屋代入れなくていいから、私が同居したいくらいだ。この料理漫画のいいところは、普段の家庭料理 (1汁2~3菜)の、単なるレシピだけでなく、料理の全体的な手順や、材料の使い回し術などを見せているところ。調味料の正確な分量などを明記していないことが多いので、全くの初心者には難しいと思うが、ある程度、料理の基礎が分かっている人なら、細かい分量を明示していない方が、却って、囚われずにやりやすいと思う。それに、殆どのレシピが、どこのスーパーでも手に入るような、安い食材や調味料しか使わないところも良い。ウチのように、酒を飲まない家庭にとっては、料理用に安い日本酒位は常備していても、 「ワイン1カップ」 とか言われると、もう作る気がなくなる。ダシを取れ、とかも殆ど無い。基本の調味料にプラス、めんつゆとか、だしの素とかを活用することが多いので、独り身の男性でも挑戦しやすいだろう。また、とにかく、料理はメニューを考えるのが面倒くさいという人にも色々ヒントになりそうだ。…と言いつつ、私もまだ、掲載されたレシピを試した訳ではないが、日々の料理が 「義務」 でしかなく、健康管理の為にやむを得ないと思ってやっている私のような者にとっては、主人公の、料理を 「達成感」 を得られる趣味として、楽しんで取り組む姿勢をこそ、見習いたいものだ。<関連日記>2012.4.16. 切ない恋とSM心理と・・・ よしながふみ 『 執事の分際 』2012.5.9. 嘘くささの中のリアルと、 「オタク」 の本質と ・・・ よしながふみ 『 フラワー・オブ・ライフ 』 2012.5.14. 強くオススメ はできませんが ・・・ よしながふみ の BL 作品 2012.5.21. 閉ざされた世界の 「種馬」 の悲哀 ・・・ よしながふみ 『 大奥 』 【送料無料】きのう何食べた?(1) [ よしながふみ ]価格:590円(税込、送料別)
2012年07月13日
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★ 『 駅から5分 』 くらもちふさこ (2005年~不定期連載)レンタルコミックにて既刊3巻まで読了。私の両親は、普段、子供を放ったらかしのクセに頭だけは固くて、我が家では小学生の途中から 「漫画禁止」 だった。禁止される前の幼少期に読んでいたのは、兄たちがたまに買ってくる少年漫画 (殆ど下品なギャグ漫画) ばかり。購入禁止されていた小学生時代も、たまに、友達から漫画を借りて、こっそり読むことはあったが、当時、少女漫画として人気が高かったのは、 『キャンディ・キャンディ』とか、 『ベルサイユのばら』 のような、非現実設定の波乱万丈物語。なので、小学5年の夏、兄と2人だけで田舎の祖母の家に遊びに行く時に、新幹線の中で読む漫画雑誌を1冊だけ買うことを許されて、たまたま買った 「別冊マーガレット」の、それまで余り見たことのない、繊細な線で描かれた「普通の女の子をネタにした少女漫画」 は非常に新鮮で、旅行から大事に持ち帰って何度も読み返したものだ。中でも、くらもちふさこの作品は、特別に絵もストーリーも素敵だった。中学2年生位になると、親に内緒で 「別マ」 を購読するようになり、その後、高校生になって、もう少し年長者向けの漫画に手を広げるまでは、くらもちふさこほど、「センスのある」 漫画家は、そういないだろうと思っていた。今回、最近作の 『駅から5分』 を読んでみて、改めて思う。やはり、くらもちふさこは、漫画家の中でも、群を抜いて「センスのある」 作家だ。以前にも書いたが、くらもちふさこの絵柄は 『A-Girl』(1984年) 以降、だんだん絵が崩れだしたのと、ストーリーよりも、 「エピソードや心理描写」 重視になっていったのが残念で、それ以降の作品は余り読んでいなかった。代表作の一つに挙げられている 『天然コケッコー』 (1994年)も、通して読んだのは、ごく最近。確かに、絵柄は、ものの見事に崩れてしまい、美男美女の設定の人物でも、余り美しいとは言えないし、不細工な人物は、 「冷徹なまでに」 不細工。それでも、これだけ、 「絵のうまい人」 は、漫画家でも、そんなにはいないと断言できる。醜くデフォルメしても、 「上手い」 と感じるのは、本当にセンスがあるのだと思う。さらに、いつまでも瑞々しいセリフや構成のセンス。漫画家の中には、仮に小説家になっても、それなりの作品が書けるのではないかと思う人もいるが、くらもちふさこは、漫画の分野だからこそ活きる人、 「天性の漫画家」 なんじゃないか、と思う。・・・と、我ながら大袈裟なことを並べてしまったが、この作品自体は、とある街を舞台にした平凡な人々の群像劇。毎回、主人公が変わり、皆が少しずつ、どこかで繋がっている…という、複雑ながらも、1話1話は軽く読める作品。できたら、完結してから一気に読んだ方が、エピソードが繋がりやすくて、面白いのではないかと思う (間を開けて読むと、伏線となるエピソードを忘れてしまうので…)。<関連日記>2011.11.10. 「少女漫画の王道」の安心感・・・『 ちはやふる 』 途中評価2012.1.26. くらもちふさこ が描く、リアルな親子関係 【送料無料】駅から5分(1)価格:420円(税込、送料別)
2012年07月11日
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★ 『ツタンカーメン』 山岸凉子 (1994~97年作品)レンタルコミックで読了 (文庫版全3巻)。タイトルから、エジプト古代歴史ものか、と思って借りたら、近代の遺跡発掘の話。ツタンカーメン陵を発見した考古学者、ハワード・カーターの伝記的な漫画。まあ、面白かったのだが、ハワード・カーターの話は結構、エジプト遺跡を扱ったテレビ番組などで紹介されてきた話で、結末が大体分かっているだけに、ワクワクドキドキ…まではいかなかった。面白さの鍵は、如何に史実をねじ曲げない程度に、人物像やエピソードを脚色するか…ってことになるのだが、その辺が何とも中途半端。掲載誌が途中で変わった ( 『LaLa』 → 『comicトム』 )という理由もあるのか、後半は事実をなぞらえた、単なる 「伝記漫画」 の印象で、しかも、説明的な「ト書き」 が増え、登場人物の 「その後」 すら曖昧なままに終わってしまっているのが残念。山岸さんの絵柄は、独特の 「味」 があって嫌いではないのだが、年々 「雑さ」 に磨きがかかってしまっているのも残念だった。萩尾望都先生が対談集の中で (2012.3.29.の日記)、「視力 」面での衰え (職業病) について言及していたが、漫画家も老化してくると、視機能の低下や腱鞘炎などの影響が、大なり小なり出てきてしまうのかなあ…と、ちょっと寂しくなる。それにしても、この物語の当時 (1916~22年) の、学者や記者だけでなく、一般の欧米人の 「物見高さ」っぷりが興味深い。アガサ・クリスティーの推理小説にも、エジプトなどの遺跡地を舞台にしたものが結構あるが、この漫画では、当時の上流階級層の夫婦らが、子供など放ったらかしで、避寒だ、物見遊山だと、ギリシャやエジプトに滞在し、遺跡観光に興じる様子が描かれている。勿論、当時はテレビやカラー写真が無かったこともあろうが、そもそも、人の 「古いもの」 に対する興味って底知れないものがあるようだ。日本でも、史跡が発見され一般公開などと言うと、見物人がワンサカ集まる傾向があるが、…日本の史跡など、狭い土地に、小さい建物の基礎の痕跡程度でも、わざわざ並んでまで見に行く心理はよく分からない。…いや、私も一応、大学では史学科だったので、史跡巡りなどもしたことはあるのだが。ただ、私財を投げ打ってまで 「遺跡を掘り当てたい」と思うには、かなり、金持ち独特の純粋さ (人の良さ)が必要とされるようだ。8月から 「上野の森美術館」 で開催される「ツタンカーメン展」…これも、相当、人が集まるんだろうな。☆「ツタンカーメン展」 大阪 (~7/16)、東京 (8/4~12/9)http://www.fujitv.co.jp/events/kingtut/outline.html<関連日記>2012.2.6. 人形がモチーフの怖い漫画・・・『 わたしの人形は良い人形 』 2012.3.29.天才は一日にしてならず・・・ 萩尾望都 『 マンガのあなた・SFのわたし 』 5000円以上購入で【送料無料】【中古本】ツタンカーメン ケース入り (1~4 全巻)【中古】...価格:890円(税込、送料別)
2012年06月29日
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前回紹介した 『3月のライオン』 (2012.6.25.の日記)では、中学生の女の子の 「イジメ問題」 が取り上げられている (第5~6巻)。イジメについて漫画やドラマで取り上げられるのは珍しくもないが、個人的にタイムリーなテーマだったので読むのがちょっと辛かった。最近、久しぶりに中学校の同級生と会う機会があり、同窓生のうちの1人、A子が 「自殺したらしい」 と聞いた。このことが何故、イジメ問題とリンクしたかと言うと、「A子は、中学時代、イジメに遭った」 …という記憶があるからだ。A子とは1年生の時に同級だったが、色白で小柄な可愛い子だった。小学生のノリを残した幼さがあり、男子の前でキャーキャー騒ぐところがあるので 「ぶりっこ」 と陰口を言う人もいたが、私は一時期、同じグループで仲良くしていた。途中で疎遠になってしまったのは、グループの中に意地悪な子がいて、 「私の方が」 ある日突然、仲間外れにされるようになったからだ。その時は幸い、別のグループの友達に拾われて、私自身が孤立することは無かったが、表向き、A子と話すことは殆ど無くなった。2年生に進級し、A子とはクラスが分かれ、教室のフロアも違って、益々縁遠くなったと思ったが、偶然、塾で彼女と一緒になり、その教室でよく話すようになった。お互い、1年の時の確執については触れず、1対1 で話してみると、キャーキャー騒ぐ印象とはかけ離れ、非常にクレバーな子だということが分かった。もともと成績は良かったが、塾でも数学などは非常にデキて、私など太刀打ち出来なかった。A子と仲直りできたのは嬉しかったが、彼女は塾を 1学期でやめてしまい、いよいよ顔を合わせることも無くなった。A子がクラスの女子から無視されるイジメに遭ったらしい…という噂を聞いたのは、殆ど会わなくなってから数ヶ月後のこと。イジメは一時的なものだったらしいが、それがきっかけで、A子は、同じクラスで孤立していた不良少女のB子と付き合うようになってしまった。その中学は新興住宅地の新設校で、 「目に見える不良」 が殆どいないので有名だった。それに目を付けた不良少女の親が、仲間から引き離す為に転校させてきたのがB子。その後は、私も遠くから見聞きしたに過ぎないが、ともかく、A子は 「絵に描いたように」 転落していった。服装や髪型、何より雰囲気がすっかり、やさぐれてしまい、3年生になる頃には、本来の 「良い家庭の才色兼備の女の子」の見る影は無かった。あれだけ頭が良かったのに、成績も落ち、余り偏差値の高くない私立高に進学。爆発したようなパーマ頭で、駅で男の子とつるんでいる姿を何度か見かけた。一度、挨拶を交わしたこともあるが、見た目の不良っぽさとは裏腹に、あどけない顔で人の目を真っ直ぐ見て話す可愛らしさは相変わらず。彼女の堂々とした視線に少し安堵すると共に、この「勝ち気」 なところが、逆に彼女自身を追い詰めたのか…と、可哀想に思った。。彼女を不良の世界に導いたB子は、中学を卒業してから1年足らずの間に、暴走仲間と共に交通事故死。そして、A子は、タバコを吸っているのを見つけられ、高校を退学になったと聞いた。私自身、中学時代の友人とは疎遠になり、その後の消息は知らなかったが、A子の記憶が頭の片隅から抜けずずっと気掛かりだった。それが、5年ばかり前、久しぶりに話した同窓生から「A子は高校中退後、紆余曲折の後に宅建を受けて合格、その仕事で成功しているらしい」 …と聞かされ、長年の胸のつかえが下りたように感じていた矢先…。…いつの話なのか何が原因なのか詳細は分からないが、とにかく、「A子は自殺したらしい」という短い続報。「成功している」 という情報に単純に喜んでいた反動もあり、ショックが大きかった。悲しみより怒りの感情に苛まれる。A子をイジメた人たち、彼女の転落を放置した大人 (教師)、それに、クラスや塾が離れてしまったからと言って、優しい言葉の一つも掛けてあげられなかった自分にも…。中学卒業後、何度も考えたことがある。せめて、A子が塾をやめていなかったら、私は何か助けてあげられたのだろうか。多分、その頃の自分の消極性を思うと、普段通りに話すこと位しか出来なかったろう。それでも、少しは何か出来たのではないかと思うと、いてもたってもいられない気持ちになる。イジメは他人の人生を狂わせる。<関連日記>2012.2.17. 教師が生徒をサンドバッグ代わりにしていた、私らの中学時代 2012.6.25. 主人公の 「感受性」 の強さ (若さ) が重たい ・・・ 羽海野チカ 『 3月のライオン 』
2012年06月27日
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★ 『 3月のライオン 』 羽海野チカ (2007年~)レンタルコミックにて既刊 7巻まで読了。『ハチミツとクローバー』 の作者が、青年漫画誌(ヤングアニマル) に連載中の作品。中学生でプロ棋士となった孤独な少年が、高校に通いながら、将棋で身を立てる姿を中心に描いている。ポエムにも近いモノローグが多い 『ハチクロ』 の作者が青年誌…。 少しは作風を変えているのかと思いきや、余り変わってない。青年誌を読む女性がターゲットなのか、ストレートに男性読者に受けているのかは知らないが、結構、売れているようだ。ストーリーとしては、将棋の本格的な対戦や棋譜なども見せつつ、それ以外の日常生活や人間関係のウェイトの方がやや多いかな…という感じ。『ハチクロ』 同様、他人との人間関係 (葛藤 )が、やたらと 「濃いい」。『スラムダンク』 を読んだ直後だったせいか、余りのタイプの違いに、読む 「リズム 」が、暫く掴めなかった。殆ど 「絵で理解する」 感じの 『スラダン』 に対して、「字をちゃんと読まないとダメ」 なタイプの漫画。ここで、 「だから少女漫画 (少年漫画) は苦手」 と結論を急ぐ人もいるが、それぞれタイプが違うから、漫画って面白いし、廃れないのだと思う。ホンワカとした仲良しドラマかと思うと、次から次へ、何かと深刻な問題が勃発するというストーリー進行も『ハチクロ』 と似ている。プロ将棋の世界だけを堪能したい人が読むと、若干、期待ハズレかもしれない。逆に、私のように、将棋のルールを全く知らない人間にとっては、将棋の対戦シーンの面白さが、余り分からない。(ルールが分からなくても、 「対戦の醍醐味」 的なものは、何となく伝わってくるので、面白くないわけではないが、将棋を知ってる人なら、もっと面白いだろう…という意味)多分、この漫画を読んで、ちょっと将棋に興味を抱いたら、将棋のルールを勉強して再度読むと、面白さが倍増するのかな…? と思う。この作者の漫画を読んでいると、登場人物のちょっとした悩み、葛藤、感動に、 「わかる、わかる」 とは思うのだが、実際には、 「そんなこと位で、いちいち立ち止まって考えこんでいたら、心が潰れちゃうよ」 とも言いたくなる。若さ故の 「感受性」 から、遠くなってしまったのかな…。<関連日記>2012.4.19. 片思いのナルシシズム ・・・ 『 ハチミツとクローバー 』 【送料無料】3月のライオン(1)価格:490円(税込、送料別)
2012年06月25日
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★ 「アピシウス」http://www.apicius.co.jp/遅ればせながら、「母の日」「父の日」、まとめて両親を接待。母のリクエストで、有楽町のフレンチ、「アピシウス」のランチに行ってみた。クチコミサイトで、「☆5つ」を惜しみなくつける人が不自然に多いフレンチの名店。末席だったせいか、狭い店内にひしめくウェイターさんの人数の多さばかり気になって全く落ち着かず。しかも、サービスも、心ここに非ず・・・な感じ。「慇懃無礼」とは、まさしく、このことか・・・というお手本のような接客態度。所属(会社)もハッキリしないイチゲンさんのテーブルに構ってる暇なんか無いってことでしょうかねえ。・・・少し前に、友人と帝国ホテルのフレンチに行ったら、過剰に「にこやか」&「フレンドリー」で、それはそれで鬱陶しいと思ったのだが、今となれば、あれが偲ばれる。帝国ホテルさん、「時代遅れ」なんて陰口言ってゴメンナサイ。さて、件の「アピシウス」、父に薦めたグラスワインが、1杯、3000円也(勿論、会計した後で伝票を見て知る)。・・・父が遠慮して1杯で止めてくれて助かった。それでも、料理の味がメチャクチャ美味しければ許せるが、私的には「フツー」だったので、色んな意味で、もう二度と行くことは無いな。さようなら、ぐらん・めぞん。
2012年06月23日
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★ 『 SLAM DUNK 』 井上雄彦 (1990~1996年作品)レンタルコミックにて読了 (完全版・全24巻)。少年漫画、スポーツ漫画の名作…との呼び声高いので期待して読んだ。感想を一言で言うと、 「面白かった」 のだけれど…。何度も繰り返し読みたいか…と言われると、正直、そこまででは無いな~。『 黒子のバスケ 』 の初回感想 (2012.4.11.の日記)の際にも書いたが、スポーツ漫画のヒット作ってのは、ある程度は面白いんだよ。「勝負」 、 「技」 、 「駆け引き」 、 「精神的成長」…。スポーツってだけでも、観る者が惹きつけられる要素ばかりなんだもの。しかも、キャラクターが皆、一生懸命なだけに魅力的。味方だけでなく、対戦チームの選手も丁寧に描いていて飽きさせない。この作品、練習や学園生活シーンは必要最小限で、とにかく、試合を見せることに重点を置いている。コミックス版 31冊も費やして、高校インターハイ予選・本戦の 1シーズン分、しかも、8割方が対戦シーンだったのには、ちと驚いた。丸々1巻分、殆ど喧嘩 (乱闘) で終わってしまったような巻もあったりする。純粋に 「バスケの魅力」 、 「チームスポーツの魅力」 を、これから中学、高校に上がる少年たちに伝えるには、これほど効果のある漫画は無いだろうと思う。もう、明日は無い年齢の私まで、ちょっとバスケしたい気分 (せめて、マネージャーやりたかった…気分) になっちったもん。高校バスケのインターハイの試合なんて、あんまり観たことないけど、ダンクとかアウリープとかって普通に出来るんですか?実写でやろうと思ったら、NBA 級の選手 (しかも演技が出来る) でも集めないと、却って台無しになりそうだ。ある意味、 「余計な学園生活」 とか、 「恋だ友情だ、…の過剰な やり取りや葛藤」 が少ない分、スポーツそのものの面白さが存分に伝わってくるのかな、と思う。ただ、これが少年漫画の傑作…と言われると、 「ちょっと待って、そ~なの?」 と言いたくなってしまう。ブッツリ途切れたような連載終了に 「続編」 を期待する声も多いようだが、バスケそのものの技や試合の面白さは、もう描ききってしまっている感があり、ヘンに友情や恋愛を描くのも 「今さら」 な気がするし、中途半端なところで終わったままの方が良さそうに私は思うが。ところで、連載中にジャンプ誌上でとった 「キャラクター人気投票」 結果によると、1位) 花道2位) 三井3位) 流川…なんだそうだ。女子による人気だと、花道と流川が逆転するみたい。確かに、女の子に脇目も振らずにバスケに打ち込む流川は漫画的にはカッコいいけど、現実には一番、有り得ないような気がする。「目立ちたい」 、 「モテたい」 という願望一切無しに、闘争本能だけは剥き出しの男… って、有り得なくね?本来、動物のオス同士が闘うのって、ほぼ、メスを獲得するのが目的なんですから。それが、勝負に勝つのだけが目的になっちゃったら、もう、人類は滅亡の一途だな。ちなみに、私的には、花道の、 「誰にでもアダ名をつけちゃう」 センスと、ライバル心とか恋心をストレートに表す 「分かり易さ」 が好き (現実には、こういうヤツも滅多にいないが…)。ただ、私が過去に唯一、NBA で好きだった選手が、76ers などで活躍した、アレン・アイバーソン(身長183センチのポイントガード選手)。…なので、同じように身長のハンデを負いながら頑張っている宮城も捨てがたいのだが、イマイチ、中途半端な描き方で終わっちゃってたな。まあ、全てが中途半端なラストなのは、前述の通りだが。<関連日記>2011.10.3. 『 ダーウィンが来た! 』・・・人類が淘汰される日2012.4.11. 初回観ての感想・・・ 『 黒子のバスケ 』 送料無料!ポイント7倍!!【漫画】スラムダンク SLAM DUNK [完全版]全巻セット (1-24巻 全巻...価格:23,520円(税込、送料込) 【中古】その他DVD バスケットボール/アレン・アイバーソン THE ANSWER【after0608】【10P12J...価格:1,330円(税込、送料別)
2012年06月21日
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★ 『宇宙兄弟』 (日本テレビ 日曜7:00~)http://www.ytv.co.jp/uchukyodai/原作漫画と実写映画はみてません。日曜の朝に放送しているだけあって、かなり健全な青少年向け…という感じ。どこまで事実に即しているかは知らないが、JAXA での宇宙飛行士候補生選抜テストの過程を描いている。主人公 (南波六太) を失業中の32歳のおじさんに設定することで、辛うじて成人にも夢を与えそうな雰囲気だが、学歴・職歴上はあくまでエリートであり、体力がなく不健康な人間が宇宙飛行士を目指せるほど甘くはない…という現実も、示唆する内容になっている。漠然と 「宇宙飛行士になりたい」 と思っている子供がこのアニメを観たら、試験を突破する為には、これからどういう生活をしたら良いか…と前向きに奮起する子供と、自分には無理だと諦めてしまう子供と、二分されるのではないかな、と思う。私的には、狭い宇宙ステーションに数人単位で派遣されることを考えたら、 「人を不快にさせない」 とか、「他人の言動に神経質にならない」 とか、性格的な要素が不可欠だと思うので、最終選考に残った人の中に、そういうタイプの人がいることに違和感を覚えた。ストーリーが特段ドラマチックというわけではないが、主人公 六太のキャラクターがいい。32歳にしては、純粋・純情過ぎる気もするが。恋愛要素や人生訓的なエピソードもあって、宇宙飛行士に興味のない人にも楽しめる内容だと思う。【送料無料】宇宙兄弟(1)価格:580円(税込、送料別)
2012年06月20日
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