いくつになってもテレビっ子

いくつになってもテレビっ子

ハウルと火の悪魔


著者名:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 西村醇子訳
出版社:徳間書店

感想:
ハウルの動く城の1巻目です。私も長女なので、ソフィーのあきらめムードは何となく伝染。ま、変身後のしたたかさはさすがこのごろの女性という感じです。タイトルになっているにもかかわらず、ハウルのいいところがあんまりないあたりもいいですね。
とはいえ、ハウルは「こちら」の世界の住人だったらしく、どうしてインガリーのある「あちら」に行くことになったのかについては大して描かれていません。そのへんはまだまだ謎の多い人物な訳なんですが、これがまた、2巻目のアブダラの魔法の絨毯の話になってくるとハウル自身がハウルとして出てこないという(笑)、何とも不遇な。
結果的にはハッピーエンドな訳ですが、肝心の魔法の部分があんまり描かれていないのがちょっと残念です。ハウルの情けない感じは「ダークホルムの闇の君」並みで、好みなのですが。女性の強いところも同じかな?


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