いくつになってもテレビっ子

いくつになってもテレビっ子

DEATH NOTE1巻


著者名:大場つぐみ 小畑健
出版社:集英社 ジャンプコミックス

感想:
スティール・ボール・ランも気になるところですがここはまあこちらで。
一作だけの読み切りの時にはデスノートを拾う少年はどちらかというと無邪気なタイプで、これならば一作読み切りで終わるか、まあオムニバス形式の連作になるかな、という印象だったのですが、連載ではがらりと印象を変えてきました。
それはある意味成功でしょう。まれに見るクライム・フィクションです。少なくとも少年誌にあまり歓迎される内容とも思えないが、まあ死に神というファンタジーな設定が現実感を薄めているのでいいのかな。これが嵩じれば多重人格探偵になってしまう。
小畑さんはギャグもいい味だが絵柄から言うとやっぱりホラー向きかな。でも主人公はいい男でエリートなので(これはマイナス点だな)遊べない。リュークのほうで遊ぶしかないかな。服装もヒカルのようにはいかないな。
全く色気なし、の話にそろそろ女の子が登場したのがここのところの連載分。でもただ者じゃなかったけど。死に神の恋、というちょっとファンタジックな内容なのにあの絵面(笑)。
アクションにならず、頭脳戦として戦うのもジャンプとしては異色でしょう。ある意味対決路線は変わらないわけだが、結末はどうなるのか非常に楽しみな展開であります。
殺人を悪と感じずに正義として、もしくは芸術として行うというのなら探偵学園の冥王星もまあ通じるところがあるが、向こうは完全に少年漫画。少年漫画の牙城であるジャンプで連載されているのが非常にそぐわない漫画ではあります。月刊ジャンプならまだしも。


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