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2005.10.13

私の出産ストーリー

(8)

テーマ：妊婦さん集まれ～！！(4755)

カテゴリ：妊娠・出産

つわりはなく、妊娠中の体重管理も先生からほめられ、正期産に入る前から医者から「頭がかなり下りてきているので、いつ陣痛きてもおかしくないですよ」と言われ続け、全てが順調にきていた私の妊娠生活でしたが、意外なところにどんでん返しがありました。

【９月３０日午前２時４９分】
寝ていて、またお腹が張ってきたなと思いきや、いきなり「ポンッ」という音。
同時にタラタラと流れ出るのを感じ、急に強い生理痛のような痛みがあり、すぐに「破水だ！」とわかりました。
幸い、勘が働いていてその夜は夜用ナプキンを付けて寝ていたので慌てることなく母を起こして病院に向かいました。
病院までは車で３０分ほどですが、その間も陣痛の波がきていて、病院に着く頃には６分おき。

【午前３時半】
病院到着。陣痛室へ。

【午前４時】
３０分もしないうちに陣痛が２分間隔に。
いきみたい感覚が何度となくきて、合間をみて分娩台へ。
私の陣痛のスピードが意外に早くて先生がまだ到着してなく、助産婦さんが私のおしもをおさえていきみのがし。

【午前４時過ぎ】
先生到着。
マタニティエクササイズで教わった呼吸法を思い出しながら陣痛の波にあわせていきむ。
パツッっと会陰切開の音、「あ、切ったな」とわかりつつも痛みは感じず。

【午前４時２５分】
３回目のいきみで「は～い、力抜いて～」という声に「あ、頭が出たんだ」と同時に「ツルッ、ドバドバドバー」とお腹の中のものが全て出る感覚。
「オギャー」
「あ～、終わった・・・」安堵とお腹のものが出た気持ちよさでホッとしました。
助産婦さんも「すごい早かったね。分娩時間１時間半、超スピード出産」

胎盤もでて、会陰切開の処置も終わり、分娩台でしばらく安静にしていました。
ここまではよかったのですが・・・

【午前５時半頃】
助産婦さんが私の会陰切開の傷を確認しにきたのですが、お産用のナプキンには大量の出血があったみたいで、もう１人の助産婦さんと「この傷なんかおかしくない？」という声。
そして私に「ここ痛みませんか?」と押したところは確かに痛む、というか縫い合わせたところなのでズキズキと重い痛みはあったもののそんなものかと思っていました。
先生が確認すると「何かまだ中に入っているような。もう一度開いてみましょうか」
ということで縫い合わせた所を開くことになりました。麻酔はナシ、痛かった。
何やら周りが慌しくなってただ事ではない様子。

先生の説明によると膣の裏側に血腫ができていて内部で出血していたようです。
出産が早い人にまれに血腫ができるようで、そのままにしておくと周りに血がまわって命に関わるとのこと。
内部の血腫を取り除き、止血のためにガーゼを詰めて、再び傷の縫い合わせ。
このときも麻酔はしていないので、痛かったのなんのって。
お産の痛みとは比べ物にならないくらい、というかこの痛みがひどすぎてお産の痛みは覚えていません！

【午前９時】
取り除いた血腫がまた大きくなっていないかＣＴでチェック

【午前１０時】
ＣＴの結果、血腫は大きくなっていないのでひとまず安心。
もし大きくなっていたら手術するところでした。
止血のため、もうしばらくそのまま分娩台で安静に。

【午後１時】
お腹がすいたー。
看護婦さんに空腹を伝えると病室に戻る許可が出ました。
大量出血だったようで、輸血の一歩手前だったよう。
人に支えてもらってようやく立てるほどの貧血。
点滴と尿の管をつけて車椅子に乗って病室へ。
まさに病人。
この日から退院までの７日間、毎日痛い内診が続きました。

普通は出産後２時間は分娩台で休んで、自分の足で病室に行き、出産後５時間にはトイレに、翌日から授乳がスタートするらしいのですが、
私の場合、この日から３日間は車椅子、ようやくゆーっくりなら授乳は４日目からでした。
周りは授乳しているのに、やっと産まれた我が子を抱けない、会えないのがとても辛かったです。

正直、お産を軽くみていました。
私の人生、これまで病気らしい病気をしたことがなく、今回初めて点滴、尿の管、車椅子を経験し、今回のお産で出産は命にかかわることもあるということ、健康であることの有難さを実感しました。

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