三代目の挑戦

Jun 14, 2013
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新しくピッツェリアをオープンし、

飲食と物販の複合店舗がスタートしました。

改めて飲食の現場感の大切さを感じます。


社会人になってから通った大学院では

事業計画、事業戦略の重要さを学びました。

大学まで野球しかやったことのない自分にとっては

マーケティングやブランディング、マネジメントといった

横文字を学ばないと駄目だと思っていたからです。


マイケル・ポーターの「競争の戦略」や「競争優位の戦略」

イノベーションの重要性を解いたシュンペーター、

マーケティング近視眼を唱えたセオドア・レビット、

理論を体系的に学んだことのなかった自分にとって

理論、ロジックはとても新鮮でとても勇気づけられるものでした。


しかし、事業を進めていく中で小さな疑問が生まれてきました。

それは現場、体感温度、実践といった現場感覚です。

戦略とは予め設定された「目標」と把握されている「現状」との

ギャップを埋めるための具体的な打ち手です。

予測される未来と、把握している現状がブレないとき、

戦略はとてつもない成果を発揮しますが、

予測される未来と、把握している現状が著しく変化したとき

戦略はその意味を持たなくなってしまします。


いわゆる想定外の場合です。


この問題をヘンリーミンツバーグは著書「MBAが会社を滅ぼす」の中で語っています。

「経営層にいるトップの人間が戦略を策定し、

 下部の組織が日々の行動に反映していく戦略策定のプロセスは

 あまりにも硬直すぎるのではないか」

「戦略とは計画的に策定されると同時に創発的に形成されなければならない」


これを野球に言いかえると、スコアラーが分析した配球データと

マウンドで投手が感じる感覚とで相手打者を抑えるになります。


経営の現場には戦略を書き記した文書やファイルがあるわけでなく、

戦略をじっくり変更できる時間の余裕があるわけでもありません。


戦略の実態とは、予測もつかないあらゆる事象に対する

長い期間にわたるその時どきの判断の積み重ねなんだと思います。

難しい経営学者の著書を読みながらも、

飲食の現場には、一瞬でニーズが変化する環境があります。


知らないことを知る、

座学ではなく、現場で知る。

新しいコトをスタートすると、

今まで使っていなかった脳が活発に動き出します。






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Last updated  Jun 14, 2013 12:23:07 PM
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トモっち~ず @ 御無沙汰しております。 しばらくブログをサボってましたが、大好…
「梅太郎」 @ Re[1]:伸びる(09/04) 毘沙門Rider!さん ありがとうございます…
毘沙門Rider! @ Re:伸びる(09/04) ご無沙汰してます。 本質を見抜き、何事…
「梅太郎」 @ Re[1]:神様からのプレゼント(03/06) 毘沙門Rider!さん ありがとうございま…
毘沙門Rider! @ Re:神様からのプレゼント(03/06) 今年もお疲れさまでした。 本当に、沢…

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