定価並で購入した日記（天空の城）

2022年02月25日

新政酒造 No.6 K-Typeは「異端教祖株式会社」に近いお酒?!

テーマ：お酒大好き(5386)

カテゴリ：新政酒造限定酒

2月22日（2.22）は「にゃん、にゃん、にゃん」で「猫の日」とされていますが、800年ぶりの2並びの2022年2月22日は「スーパー猫の日」と称され、全国各地でネコ関連イベントが盛況だったようです。

周りでネコにちなんだお酒を飲む話を聞きましたので、便乗して新政酒造の「亜麻猫」を昨年の新政イベントでやっと購入できた「亜麻猫グラス」で飲みました。

プライベートラボシリーズの中では一番購入しやすい亜麻猫ですが、独特の酸味が、美味しいと思った時も、首を傾げた時もあります。

今は、安定して美味しいと思えるようになりました。もう、十二世代目ですからね。

（新政酒造亜麻猫改 L型（ロングヘアード）、S型（ショートヘアード））

数年前の亜麻猫では、復興支援酒のオーク樽仕込みはかなり好みの味わいでした。
もう1本買えれば保存しておいたのですが、もはや空き瓶しか残っていません。瓶も捨てたかも。

(新政酒造亜麻猫オーク / 亜麻猫スパーク)

さて、亜麻猫といえば白麹で醸したお酒ですが、白麹100%というわけではありません。

昨年飲んだ「白麹のみを用いた発酵試験」を行ったお酒「No.6 K-Type」について振り返ります。

「No.6 K-Type」が含まれる、新政酒造 2021頒布会第3弾のテーマは「多様な麹菌を用いた醸造実験の報告」でした。

（新政酒造 No.6 K-Type）

(新政酒造白麹のみを用いた発酵試験 / No.6 K-type)

「白麹」とは黒麹菌の突然変異から誕生した麹菌で、もともと焼酎で使われていた酸っぱい麹です。最近は日本酒にも使われ爽やかな酸を演出するのに一役買っています。

日本酒や焼酎などの酒造に用いられる麹はだいたい3種類で、「黄麹」「黒麹」「白麹」と色の名前がついており、その中の白麹だけを使っています。白麹が分泌するクエン酸は通常の清酒造りでは出せない成分なので、日本酒にこれまでなかった酸味を取り入れることができます。

フルーティーな優しい香りで、酸味が効いており、新政酒造特有の低アルコールで軽く飲みやすいお酒です。

外飲みしたときは、あるお酒の銘柄を失念していたのですが、白麹を主体的に使用した新政のお酒といえば、新政マニアの方は「異端教祖株式会社」が思い浮かぶのではないでしょうか。

「ぜんぜん、味わいが違うよ！」との突込みが入るかもしれません。

精米歩合も定価も違うのは承知しています。

「異端教祖株式会社」は超レア酒なため飲み比べができず、白麹というキーワードのみで思いついて日記に記しましたのでご容赦ください。

(新政酒造異端教祖株式会社)

さて、以前飲んだ「異端教祖株式会社2017」のブックレットに記載されていた内容をメモしてましたので再掲します。

以下、「異端教祖株式会社 2017」付属のブックレットより抜粋
『
「異端教祖株式会社』について

本作品は酸味系清酒の極北を目指して釀造された当蔵きっての「異端」酒である。実際に酸度は５近くに達しており、通常の日本酒の３倍程度の酸度を誇っている。

　製法の秘密は、使用する麹に「焼酎用麹」つまり「白麹」（アスペルギルス・カワチ）を主体に用いており、いわゆる通常日本酒造りに用いられる「黄麹」（アスペルギルス・オリゼ）はほとんど用いていないことである。

　この「白麹」の最大の特徴は、クエン酸を生産することである。この麹を用いると、含まれるクエン酸のため、もろみ、ひいては酒自体も、相応に酸っぱくなる。

　当社の定番酒「亜麻猫」も、この白麹を用いて、醸されているのだが、「異端教祖株式会杜」は、より高い酸味を求めて作り出されており、使用する麹のほとんどが白麹となっている。

』

どうでしょう？
手元に両方のお酒があれば、飲み比べてみたくなりませんか。

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