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December 16, 2018
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カテゴリ: 音楽
今更ですが,minimoogVOYAGERにVX-315をつなぎました.
数年前に中古でVX-315を仕入れたのですが,なんと鍵盤タイプ(一部の初期型RMEも含むとか含まないとか❓)VOYAGERにはOutput Adapterなる基板による回路修正(←理由は後ほど)をしなければならないらしく,中古VX-351にはこの基板がついてこなかったため,全然動作できなかったという残念な状況でした.
一度は手放して新品購入も検討したのですが何となく持ち続けて数年の月日が経ってしまったというわけです.
で,この度11/23に開催した三才山ジャンクションのライブにてminimoogを使おうと引っ張り出したのですが,流石に湿気の多い実家で保管していたのが影響してか各オシレータのフィートレンジにガリが発生していて部品交換等を考えていました.


ちなみに私のminimoog VOYAGERは50th Anniversaryモデルで購入当時は代理店が未だモリダイラさんでした.
購入してから現在に至るまでに問い合わせ2回,修理が1回.
Ver.3.5ハードウェアバージョンアップ等に関する問い合わせでモリダイラさんに
また,震災時にManfrottoのAutoPoleシステムが崩れてしまいminimoog VOYAGERが1.5mくらいの高さから落下して鍵盤が折れてしまい,緊急で購入店に修理依頼.
要は何が言いたいかというと現在の代理店であるKORGさんとは一切のつながりがなくて(StudioT'sLABってKORG製品が実は圧倒的に少ないのも相まって)フィートレンジ等の大きな修理を依頼する前にサポートセンターと何かつながりが欲しいなと思っていたのです.
ほら,サポートセンターって相性あるじゃないですか?
何かお願いしてみようかなぁで思いついたのが昔,本国から取り寄せを検討して断念した『VX-351のPCB部品を修理部品として取り寄せられないか❓』になったわけです.
本国から取り寄せ検討について少しお話しすると,実は単品にて取り寄せ販売しているお店が海外に1店舗ありまして,そこからの輸入を検討していたのです.
ボーナスが出たら注文しようと保留していたのがいけなかったのですが,いざ買おうと思ったらカートに入れられなくなっていて仕方なく英語で問い合わせたら『メーカーの意向で単品販売はできなくなった』と言われてしまいました.
仕方がないのでMoog Inc.のサポートへも英文で問い合わせたら『保守部品はユーザーへ単品販売できない』旨の返信が来てしまったんですね.
これがきっかけで私のVX-351はお蔵入りしました.
前置き長くなりましたが,そんなこんなで今回該当のPCBをKORGさん経由で取り寄せできないか問い合わせました.
品番:56MG-BRD-10-011-460
品名:VX351 OUTP ADPTR PCB
料金: ¥11,772(送料、代引き手数料、消費税込)
まさかのあっさりと手続き完了.
こんな事ならもっと早くにと思うのはいつもの事です.
KORG社のサポートは実にユーザーに優しくて素晴らしいです.
普通,機器を分解しなければならない手順を踏んだ部品の販売ってメーカーとしては厄介だと思うんですよ.
ディーラーとかならまだしも一般の人が相手だとほら,ねぇ~
で,入金後なんと2日で到着したのがこちら.
あれ❓代理店も在庫抱えてるんですね・・・
くやしいですね~
この手のひらに乗る大きさと軽さ!
実装部品はコネクタとネットワーク抵抗だけですよ.

単価数ドルでしょうね,これ.
ま,メーカーとしては単品で売れるものじゃない上に在庫抱えないといけないでしょうから,輸送費込みで1万弱は個人的に妥当かなと思いますけど.
昔の自分なら写真と睨めっこして自分で作ったでしょうね(今はそんな勢いと時間がないT^T)
ちなみに,このVX351 OUTP ADPTR PCBなる基板ですが実は設計ミスらしいのです.
前回,本国からの取り寄せを検討していた時に色々調べたんですが,抵抗をプルアップかプルダウンでつなぐなんてなんかおかしいなぁとは思っていたんですが,どうもそれらしい書き込みがみつかりまして・・・
書き込みを全て鵜呑みにするつもりはありませんが,だって不思議じゃないですか❓
接続用のコネクタは本体に実装されているのに,唯一そのコネクタに接続できるオプションのVX-351をつなぐ為に,本体の蓋を開けて基板を入れないと使えないって.
minimoogVOYAGERは後出しのメモリ増強といい,今回の基板といい意外と仕事がザッパです.
ま,アナログ回路がメインの機器ですから多少は仕方がないでしょうけど,日本じゃまずないですよね.
仮にあってもメーカー側が完全修理補償しますね.
だってすごくないですか❓
50万を超えるVOYAGER本体を自分で裏蓋開けて基板を入れるんですよ❓
って事で私も作業開始.
まずは,メインパネルを固定する機構がある裏蓋を開けるので,そのままでは開けられません.
メインパネル部分を上に上がった状態で固定する必要があります.
私は,たまたま手元にあった5枚入りMDのケースを4セット取り出してメインパネルの下にスペーサとしておきました.
裏蓋をプラスドライバーで慎重に開けるとこんな感じ.
やっぱり重量級のVOYAGERは中身が圧巻です.
金属と木製のボディーとは言え49鍵盤で18.2kgもあるんですもの・・・
しっかし,こんなにフラットケーブル這わせてノイズ大丈夫なのかって思っちゃうケドね.
布団もの厳禁の機材部屋で実施していますが,それでもホコリは舞うので写真だけ撮ってサッサと作業済ませました.
該当箇所はD-sub25pinメス端子につながっているフラットケーブルとMAボードをつないでいるピンコネクタ部分.
フラットケーブルの先に本基板を接続させる感じです.
FDDとかIDE(ATAPI)とかつないだことがある人ならなんてことはない作業かなと思います.
これで作業終了.
早速動作確認してみました.
ちなみにVX-351を接続するとどうなるのって疑問に思う方がいらっしゃるかと思いますので簡単に説明します.
VX-351はVOYAGERからCV(Controlled voltage)入出力を可能にするオプションです.
簡単に言うとモジュラーシンセのようにパッチングできるようにするという事です.
minimoogですので,基本的にメインパネルの中で各モジュールの結線が完結しているわけですが,その一部をCVとして抜き出す事ができると思ってください.
VOOYAGERは本体だけでもコントロールを純正ヴォリュームペダルで可能にするための端子類がメインパネル裏にたくさんあります.
青(Output)とか赤(Input)の端子がそれにあたりますが,それを増強できるのがVX-351です.
VX-351は基本的に出しが専門で,VOYAGER RME(Rack版)に接続できるVX-352が受け専門です.
VX-351を接続するとコントロール信号の入出力が増える以外にも多数メリットがあります.
・本体内臓LFOの三角波と矩形波の2つを同時出力にできる
・エンベロープセクションのCVが取り出せる
・アッテネータによる信号逆転ができる
・信号を分岐するためのスループット(MULTIと表記)が使える
その他にも,鍵盤やホイールはもちろんタッチパッドをCV出力したりとminimoogVOYAGERをマスターコントローラにできる仕様になっています.
モジュラーシンセ等をお持ちの方は絶対欲しいと思いますが,単体使いの方でも音作りの自由度が上がるのであって損はないです.
しかも,個人的にポイントが高いと思うのは1/4インチの標準ジャックという点!
コネクタこそ樹脂製のナットですが,気分は箪笥です.
ただ,持ち運んでライブで使うとなると,一部がパッチングになってしまいますから,単体で気軽に使えるminimoogのコンセプトからは外れてしまいますね.
パッチングがパフォーマンスの一部ならいいのですが,個人的には演奏する楽器なのでスタジオ制作向けの製品ととらえています.
モジュラーパッチングを本体上で可能にした上位のminimoogVOYAGER XLはminimoogVOYAGERとVX-351,VX-352のいいところ取りしたモデルといえます.
リボンコントローラが追加されているのがニクイですけど,あの重量なのでステージに持ち出すのは勇気がいると思いますので,ライブでは手軽にVOYAGER単体,スタジオではVX-351と共に自由度の高い音作りをと使い分けができるので,VOYAGERは優秀だと思います.
個人的観点でのVX-351活用事例はこんな感じです.
・エンベロープをピッチエンベロープ化してメイズパッドのような厚みのあるリードのバリエーションを増やす
・LFOのサインとパルス計2系統で効果音のバリエーションを増やす
・アッテネータを使って押し込むとピッチダウンするようにアフタータッチを変更
こんな感じで,minimoogVOYAGERの可能性を拡大させることができるのがVX-351なんですね.
なんだかワクワクしませんか❓
ちなみに,よく引き合いに出てくるCP-251はLFOやCVをミックスする事ができるコントロールプロセッサです.
VX-351はあくまでVOYAGER本体の信号を本体モジュールから出力させるだけで,モジュラーシンセのようにモジュールユニットを増やす機器ではありません.
CP-251はLFO等がついてきますのでLFOモジュールユニットと捉えればモジュールユニットと分類できます.
値段は高いので私は未だに躊躇していますが,VX-351にCP-251があればminimoogVOYAGERの可能性はより広がるので,廃盤になる前に購入できるようにとは思っています.
MOOG Werkstatt-01 Moogfest 2014 Kit アナログシンセサイザー組み立てキット
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minimoogVOYAGERをご使用の皆さま,VX-351を未だお持ちでない方は是非ご検討してみてください.
そして,サポートが必要になったら安心のKORGサポートセンターへ!





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最終更新日  October 22, 2019 09:41:28 AM
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