2008年03月19日
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今日も、朝、見に行った。
相変わらずの、産廃業者の後片付け。
は~、本格的な解体はいつからかなあ・・。
と思ったら、お昼前に見に行ったら、足場が作られ、幕が張られ始めていた。
いよいよ、本格的な解体です。
ゴミの片づけに、二日、かかったわけですな。

午後、パパが昼食に帰宅し、
弟の件で、急きょ上京することになった。
あわてて、お泊りの用意をし、
会社に用事をしに帰ったパパを待つ間、
着替えたり、お化粧したり・・。
いったい、今度は、どんな爆弾が待っているのか・・・。

母に事情を話し、迎えのタクシーに乗った。
パパの話では、この25年、弟がお世話になっていたご夫婦が、
ある事情で、弟の保証人を降りたい・・とのこと。
弟はその物の考え方などから、生前父が、保証人になることを拒否し、
このご夫婦にお世話になっていた。

もう、良い歳をした男なのに、
定職を持たず、夢ばかり見て、
地に足が着いていない生き方。
一時、物書きとして、本が売れた時期もあったが、
今は、全くの鳴かず飛ばず。
いい加減、定職を持ち、家庭もきちんと持って、
普通に生活をしてほしい・・・と両親が願っていたにもかかわらず、
父が亡くなっても、相変わらず、結婚もせず、職を転々としている。

不安な気持ちを抱え、
忙しい中、大事な仕事を休み、東京まで出かけて来てくれたパパに申し訳なく、
本当に、情けなかった。
ましてや、今回は、弟の支えになってくださっていたご夫婦が、
もう、面倒見切れない・・・と呼び出された格好だった。

東京から、高田馬場に出て、私鉄に乗り換え、郊外の町に向かった。
これが、アラシゴトの状況なら、どんなに良いだろう。
新幹線で横浜アリーナを通り過ぎ、
電車が東京グローブ座の横を通ってそう思った。

初めて訪ねたお宅は、マンションの一室。
室内で複数の血統書付きの猫を飼ってらっしゃって、その臭いに驚いてしまったが、
そんなことは言っていられない。
ごあいさつもそこそこに、話し合いは始まった。

この20年、弟は、ほとんど家に寄り付かなかった。
一時は、自分で会社を興し、離婚する前は、夫婦でゲームの攻略本などを作ったり、
企画をしたりしていたが、
だんだんその会社も、雲行きが怪しくなり、妻とも別れた。
父の病気が分かっても、ほとんど何をやっていたのか、
「仕事が忙しい」と数回の帰郷しかせず、母と私で看病した。
可哀想に父は、最後まで弟の行く末を憂いながら、逝った。
青い顔をして、本人のために・・と突き放したものの、
弟のことを心配する父が、哀れで仕方がなかった。

ご夫婦との話で、その20年が見えてきた。
5時間に及ぶ話し合いの末、
今後のことなど決め、ご夫婦が取ってくださったホテルに入ったのは
もう、日付が変わった時間だった。

疲れた。
本当に、疲れた。
パパ、本当に申し訳ないです。
パパはすぐに、寝息を立て始めた。
狭い部屋の中、カーテンをそっと開けて表を見た。
下を通る車もまばらで、街は深い眠りについていた。
何も考えられなかった。
ただ、ぼうっとしているうちに、いつの間にか眠りに落ちた。


一部、幕が張られた家。










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最終更新日  2008年03月25日 01時36分49秒
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