2008年12月05日
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再放送の「砂の器」が、佳境に入ってきた。
やっぱり、面白い。
映画と色々設定が違うし、監督も違うから、
原作は一緒でも、こうも違うんだなあ・・・と感心して見ている。

映画では、主人公は、当時は不治の病として、
いわれない差別の対象になった「らい病」(ハンセン病)患者の息子として描かれていたが、
TVでは、やはり「ハンセン病」ではインパクトが薄かったのか、
「30人殺しの犯人の息子」として描かれている。
しかし、その殺人の原因も、いわれのない差別により村八分になった父親が、
我慢に我慢を重ね、最後に危篤状態になった妻も見捨てられ、
妻の死によってその怒りが爆発し、殺人を犯す…という設定になっている。
松本清張は、「差別」をすることの罪と、愚かさを
この作品で描いているから、
「殺人者」は少し、違うなあ…という感想はある。

「ハンセン病」に対する差別は、100パーセント、「いわれのない差別」だが、
「殺人者」は、確かに罪を犯していることは間違いないから、
いくら、差別されたから・・という理由からの殺人でも、少し、弱くなっていると思う。

若いころに、この映画を見た私は、
「差別」の愚かさ、悲しさをこの映画で叩き込まれた。

後年、自分が障害者と診断された時、
精神科の待合室で、隣に座った女性が抱いていた赤ちゃんが、
ニコニコと可愛かったので、その女性に「何か月ですか」と声をかけた時、
黙って席を立たれた事があったのだが、その時、
ああ、差別されるって、こういうことなんだと、身をもって経験し、
差別の愚かさを思った。

この作品は「差別」さえなければ、この事件は起きなかったと、
大きなスケールで描いている。
和賀英良を取り巻く登場人物も、原作ではいなかった薄幸の女性、松雪泰子が、
大きなカギを握っているのが、面白い。

さあ、終わった後、CD聞きながら、
家事片づけちゃいましょう。







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最終更新日  2008年12月20日 00時43分16秒
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