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ヴェルディ作曲 オペラ「アイーダ」
(全4幕/イタリア語上演・日本語字幕付き/新制作)
演出:ジュリオ・チャバッティ
原演出:マウリツィオ・ディ・マッティア
指揮:アンドレア・バッティストーニ
キャスト
アイーダ:モニカ・ザネッティン
ラダメス:福井 敬
アムネリス:清水華澄
アモナズロ:上江隼人
ランフィス:妻屋秀和
国王:ジョン・ハオ
巫女:針生美智子伝令:菅野 敦
合唱:二期会合唱団
今回の上演、衣装や装置はローマ歌劇場からのレンタルらしい、いわゆる伝統的なスタイルです。アイーダの場合、伝統的な演出だとどうしても新国のゼッフィレッリのプロダクションと比較してしまいます。しっかり予算も使い、人海戦術を駆使したあちらと比較すると、大道具は勿論、楯などの小道具にしても変にキラキラし過ぎて安っぽいんですよね。全くユーズド感が感じられません。大量にエキストラを投入していると思われるあちらと比較すると、人員も全く足りていません!予算が無いのなら、それなりに一捻りした演出にしてもらいたかったです。7年前に観た粟國淳氏の演出の方が良かった気がします。
歌手では清水さんのアムネリスが一番良かったかな。7年前に聴いた時も悪く無かったのですが、さらに磨きがかかっているようです。福井さんはそう感じることが多いんですが、最初のパワーが長続きせずに息切れしてしまう傾向があると思います。あと声自体も射貫くようなピンとしたソリッドな歌声では無いので、この役には合っていないように思います。アイーダのザネッティンは舞台映えする美人さんで演技も上手だったのですが、高音はやや厳しかったように思います。声のコントロールも精妙とまでは言えませんでしたが、全体としては悪くありません。アモナズロの入江さんはあまり好みではありませんでした。声もそうですが、舞台上での身のこなし、演技に違和感がありました。妻屋さんは安定のランフィス。安心して聴いていられます。ジョン・ハオの国王も朗々とした声で悪く無かったと思います。
バッティストーニの指揮は緩急の振り幅の大きい情熱的なものでしたが、オーケストラの質がもう少し高ければ、指揮者の意図するところが更に伝わったのではないかと思います。
(兵家県立芸術文化センター 大ホール)
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