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■青島と犯人が再会する場面で本当は何が起こっていたのか■新作映画『踊る大捜査線N.E.W.』制作記念1997年放送 TVドラマ踊る大捜査線 完全解説第1話『サラリーマン刑事と最初の難事件』■なぜ捜査一課の刑事達は青島と犯人との会話を止めずに見ていたのか■犯人の男が持っていた鍵束が意味するものとは■ゲーセンの少年がアンマンは嫌いと言った理由■柏木雪乃は雪を見て涙した理由■青島の「寒くないですか」というセリフの意味・・・など■完全解説と書くと 全話のあらすじを紹介する記事だと思う方もおられるかもしれませんが、そういう事ではありません。80年代90年代音楽作品・映像作品を解説するシリーズあの作品の「アレ」は一体何だったのかこの作品のココには実はこんな意味が隠されていたのかという「真相」や「裏側」など、作品の知られざる「向こう側」を解説し30年前40年前の作品にもう一度スポットを当て知らない世代にも興味を持って頂ければ幸いですという企画今回はその2回目映画ドラマ作品内の「あの場面のアレって何だったんだろう」という様な普通に観ているだけでは気付かない 実は何を描いていたのかを玉ねぎの皮を一枚一枚剥く様に紐解いて行きそれに気付くと、それまで観て来た場面から全く違う景色が見えてくる「場面の向こう側」をお得意の「妄想」を交えて面白く、分かりやすく、解説して行くそんなシリーズです■という訳で今回は 新作映画『踊る大捜査線N.E.W.』制作が決まりこれまで諸事情で再放送が無かった稲垣吾郎 出演作も十数年ぶりに再放送された 人気ドラマシリーズ『踊る大捜査線』の記念すべき第一話『サラリーマン刑事と最初の難事件』からクライマックスとなる場面を中心に見えない所で本当は何が起こっていたのか普通に観ていたら見えてこない「向こう側」を解説します逮捕された犯人が青島と語った直後深刻な顔の青島のUPの後なぜ薄っすらと笑っていたのか犯罪者の心理は普通では無い、というだけでは言い足りない真の理由とはそして その同じ場面で あの本店の高飛車な捜査員達がなぜ一課の刑事は被疑者と青島の会話を止めなかったのか脚色の都合とか段取上の問題では無い 真の理由がありましたそして そもそも犯人の男はなぜ駅前で職質されたのかこれも 段取りの都合などでは無い 納得する理由がありましたそして犯人の男が持っていた鍵束の意味するものとは犯人が殺人の証拠となる鍵束を捨てられない事情とは犯人はなぜ会社に侵入し備品を盗む行為を続けたのか実はつまらないものを盗むのには 真の理由がありましたゲーセンで暴れていた少年はなぜアンマンが嫌いと言ったのかあの子供は単なる非行少年ではありませんでした その理由とは青島が柏木雪乃へ向けた「寒くないですか」の意味 とは腫れ物に触るよう空気を読んで言葉を選んだ訳ではありませんでしたなど知る限り 放送からほぼ30年経ってもいまだ誰も語っていない或いは何度も観ていてストーリーを知っているから故に全く気付いていない第一話クライマックスの 青島と犯人の男の再会の場面で本当は何が起こっていたのかを中心に解説しながら本作について「場面の向こう側」にある真の理由を解説して行きたいと思います※この記事はドラマの内容を解説する性質上「ネタバレ」解説になります多分いないと思いますがwドラマ未鑑賞の方は鑑賞後にまたお越し下さい又 脚本家 君塚良一氏 監督 本広克行氏 が既にどこかで言及しているのかも知れませんが、その場合はそういう情報を知らないファンの妄想と平にご容赦いただき・・・ それで あさっての解説になっていたとしても楽しい「新説」か「二次創作」位に捉えてお読み下されば 幸いに思いますwという訳で まああり得ませんがwなにとぞ炎上だけはご勘弁をっつ!!! (土下座) m(_ _)m ブログ主■■もくじ■■■STORY■【第1章:ドラマ『踊る大捜査線』とは?――演出の革新】■1.状況説明をしない演出■・『ナレーションや心の声が多いアニメ』■2.コンプラ以前のTV界で制作された「踊る・・・」■・『マウント文化の風潮に警鐘を鳴らした刑事ドラマ』・『不良では無い正統派なHERO像』■3.再会の場面の違和感■・『説明が無いのはエヴァの影響』■4.小説版 関連書籍に付いて■・『脚本を元にとは セリフを耳コピ?』【第2章:あらすじ紹介――あの日、何が起きたのか】■5.男と青島の再会の場面■・『クライマックス場面のあらすじ』・『BGM:Akihiko Matsumoto - Moon Lightf』【第3章:作品論 ――『踊る』を支える脚本の力】■6.当時としては画期的な犯人像■・『オタクをドラマに導入した脚本家:君塚良一』■7.玉ねぎの皮の様な階層構造とは■・『SNSでは伝わらない連なるレイヤー』・『アニメは心の声で実況中継するのが主流』・『人物像に❝中身❞は絶対要る?』■8. 伝統 と 先進 の共存■・『「古典」が「新時代」を受け止める とは?』【第4章:見えない向こう側 ――「真犯人」のプロファイリング】■9.階層構造を辿って殺人の真の理由を探ってみる■・『犯人は、盗んだ時の快感から抜け出せないクレプトマニア』・『1枚目 刺激のない毎日が 動機』・『2枚目 青島が代弁していた 事情』・『3枚目 (窃盗症)クレプトマニアという 性癖』・『4枚目 真の理由は知られたく無い 秘密』■10.犯人が薄っすら笑っていたのは”安堵”から■・『何よりも大事だった”共感”』■11.犯人が持っていた「鍵束」から分かる事■・『目的は「鍵」収集』・『生きている実感をもたらした鍵束』・『男は鍵をどうやって手に入れたのか』■12.ゲーセンで補導された少年は犯人の少年時代?■ なぜ少年はアンマンが嫌いと言ったのかその本当の理由・『ゲーセンの少年に重ねられた犯人の原型』・『誰よりも賢い少年が選んだ楽な道』・『恩田刑事は少年に騙されている?』■13.犯人が会社のオフィスに侵入する歪んだ快楽の正体■男はなぜ会社に侵入し備品を盗む行為を続けたのか・『窃盗 は マーキング』・『衝動が殺人へ向かった悲劇』■14.男はなぜ駅で職質をかけられたのか■・『本当は自首しようと思っていた』・『湾岸署の喧騒が告白の決心を鈍らせる』【第5章:クライマックスの深層を解く】■15.犯人再会の場面で本当は何が起こっていたのか■・青島と犯人の男との会話とは何だったのか本当の理由・『なぜ犯人の男はうっすら笑っていたのか』・『男の重荷を背負った青島』・『捜査一課の刑事達が黙って見ていた本当の理由』・『捜査一課で孤立していた室井』・『話が通じない相手だと青島に思われ不本意な室井』・『柏木雪乃が雪を眺めて涙を流す理由』▲目次へ▲- STORY -脱サラをして警察官になった青島俊作は湾岸署で念願の刑事課勤務に就いたしかし湾岸署での勤務は思い描いたものとは程遠く管内で凶悪事件が発生しても本庁の捜査一課の仕切りとなり受け持つ仕事は他の部署のヘルプや雑務ばかりサラリーマン時代と何ら変わらない上下の縛りに失望している時鍵束を持った不審者の取り調べをする事になり・・・- 解説 -【第1章:ドラマ『踊る大捜査線』とは?演出の革新】▲目次へ▲■1.状況説明をしない演出■『ナレーションや心の声が多いアニメ』ドラマ場面で 今何が起こっているのかを表現する時ナレーションで説明をしたり『鬼滅の刃』『進撃の巨人』の様なアニメ作品では登場人物が「心の声」で呟いて考えを実況しながら状況説明をするというのがありますその一方で『新世紀エヴァンゲリオン』の様に「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」と 心の声を呟かせてはいても旧作映画版『まごころを君に』のラストの様に問題となった「首絞め」を一切説明無しで映画を終了させたりと一体 この場面は何を描いていたのか場面の「裏」では何が起こっていたのか全く説明無しで進行させる作品も多数存在します通常、作品内で説明が無いのは「説明的になる」事を避ける時や「視聴者に考える余地を与える」意図があったりするときですがまれに「口が避けても言えない何か」が 制作者側にあってそれで説明無しで終わらせる作品もありますそれらはどれも「場面に意味を持たせて深みを出す」 演出方針からだと言えますこれらの他に進行するドラマとは別に 異なる進行をするドラマ設定を作ってそれを説明無しに画面に見切れる様な感じで場面に取り入れてまるで現実で起こっている事を撮影している様な雰囲気を作り出して登場人物以外の人物の動きにもそれぞれ意味を持たせてドラマに深みをもたらすと言うやり方もあります『踊る大捜査線』はこの演出を好んで取り入れていた作品でした 【旧記事紹介】ちなみにエヴァンゲリオン旧映画版『まごころを、君に』のラストの「首絞め」の意味の解説はWikipediaも どのサイトも書かないウチの独自解説です本記事を鑑賞して興味を持たれたら『解説はコチラ≫』で記事を公開しておりますので ご参照ください☆▲目次へ▲■2.コンプラ以前のTV界で制作された「踊る」■『マウント文化の風潮に警鐘を鳴らした刑事ドラマ』■さて「踊る大捜査線」は1997年に制作された30年近く前のテレビドラマで今とは全く状況が異なる マウント文化ど真ん中な世相の今観ると 絶対ダメな場面が盛り沢山な喫煙、セクハラ、パワハラありの、コンプラなしという「当時の時代背景と制作者の意図を考慮してそのまま放送します」という注意書きが入る的な20世紀のドラマでしたが言う事を聞かなければ殴り付けてでも力ずくで修正する様な「教育」の場に「暴力」がまかり通っていた「昭和」の時代と比べれば随分と世の中は進んだな と思われた「平成」の時代の中で作られた最新のドラマの一つでした▲目次へ▲『不良では無い正統派なHERO像』昭和、平成、当時のドラマの主人公は不良出身の破天荒な人物がヒーローの様に描かれるのがデフォルトで自分の不良振りを悪びれる様子も無く武勇伝の様に語っていた悪しきマウント文化ど真ん中の90年代にもそれらは受け継がれて来た所がありましたが「踊る大捜査線」では第一話の冒頭で歩きタバコポイ捨てタバコが当たり前の世の中で主人公が吸い殻を律儀に拾う場面を入れていた事からも主人公の青島刑事は破天荒ではあっても不良ではなく難関大学を卒業して 就職した会社ではトップの営業成績を取るような優秀な人物でマナーを重視して正しい行いをする優等生な主人公という当時にして新たなヒーロー像を見出した作品でもありました又 これまでの刑事ドラマで使われてきた「犯人」というワードを止め警察用語の「被疑者」を使用するなどドラマにおける創作上の警察では無く実際の警察を舞台にした本格的な連続ドラマとしても注目された作品でもあります一方でレンタル版を観てようやく辻褄が合うという作品が結構あった時代に作られたからなのか放送内に収める為に多少辻褄が合わなくなろうと 重要場面であろうとゴッソリカットして後に「ディレクターズカット」と称して完全版を出すという昭和から続いたざっくりしたテレビ制作がまかり通っていた時代でもあったので「踊る」の最終回ではかなりの数の重要場面がカットされ繋がりがチグハグなままでの放送となりました▲目次へ▲3.再会の場面の違和感『説明が無いのはエヴァの影響』今回解説する青島が犯人と再会するクライマックス場面での青島の深刻顔からの犯人の薄ら笑いの違和感というのがありまして当初は撮影されていた演技が時間の関係でカットされた為の「編集」のせいだと思ったのですがソフト化されてもそこは同じ編集だったのであれで正解なのか? とどう捉えれば良いのか 引っかかっていましたそうして後になってあれは「エヴァンゲリオン」の影響に違いないと納得したものでしたというのもアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は何の説明も無しに敵となる「使徒」を登場させ最終回も何の謎解きも無しに終わらせた「説明無きプロット」に 特有のミステリアスな世界観が大きな話題となった作品でした「踊る」のプロデューサー、 監督、脚本家の三人は共に「エヴァ」を意識したと言及しており第一話の捜査会議のBGMにエヴァの音楽を使用したりテロップに明朝体文字を多用したりと「踊る」本編の随所にエヴァの影響が見られる事でもそれは分かりますつまり問題の場面も理由が説明的になって雰囲気が壊れるよりたとえ「意味」が分からなくなっても 狙った演出を貫いて画面から「何らか」の存在を感じてもらい「深み」として印象に残れば良いという作品の世界観を優先して敢えて説明をしない方法を取ったという事だと思います従って問題の場面で本当は何があったのかを知るにはまずは被疑者の「人物像」を知った上でドラマの流れの中で「意味」を知る必要がありますしかし現代は「SNS」主流の令和の時代長文ブログの「説明」よりも140文字以内での「答え」が知りたい所です wしかしこの場合の「答え」というのはドラマの場面そのものになるので見た通りの事が「答え」になってしまいますつまり今回解説するのはその「答え」の「向こう側」にある本当はこの場面で何が起こっていたのか犯人と青島の間で実はどんな見えないやり取りがあったのかというドラマを普通に見ているだけでは気付かない玉ねぎの皮の様に重なって見えない「真相」のレイヤーを1枚1枚めくる様に辿って行かないと見えてこない玉ねぎの芯にあたる 真相の核となる「真実」ですその階層構造のコアにある「真実」の解明が今回のテーマとなりますこの記事はそんなシリーズです☆という訳でいつもの「妄想」を交えながら楽しく解説して行きたいと思います▲目次へ▲■4.小説版 関連書籍に付いて■『脚本を元にとは セリフを耳コピ?』■ここで当時の関連書籍に付いて少し触れたいと思います「踊る大捜査線」は 放送終了後に様々な関連書籍が出版され小説版も出版されましたが脚本を書いた君塚良一が書いている訳ではなくてオフィシャルなものではあっても外部ライターの「創作」で正史ではありませんしかし別のキャラクターの視点で捉えた場面描写は興味深くそれだけでもファンなら読む価値はあります「踊る」関連の書籍は他にもいくつかある様ですがほぼ 単なるムック本ばかりで「場面の裏側」的解明本は存在しません『踊る大捜査線研究ファイル』という書籍はドラマとスペシャル2本を徹底検証と書いているので見るからに 場面の裏側などを解説している体がありますが未発表と謳いながら 解説しているのは湾岸署の見取り図とか 登場人物のプロフィールとか実際の警察の捜査との相違点とかでドラマ内容を解説している訳では無いみたいでした加えて274ページ程しかない中で本編11話 2本のスペシャルを検証しているというギュウギュウ詰めな内容の上カラー写真満載と来てますので文章に割く物理的スペースも少なく読者レビューを読みましても「便乗本の域を超えてない」様です未読なので分かりませんが・・・wそれで 小説版は「記事の参考」という観点で言えばドラマに出てきたセリフを「活字」で確認するという意味では価値は充分あるのです がこの小説版の「脚本を元にした」という明記にはなんとも怪しいものがあります例えば第一話の内容ですが小説版では柏木雪乃の父親が殺害された現場を「夜勤室」と明記されていましたしかし室井達捜査一課が現場検証した部屋はどう見ても豪華な「役員の個室」ですどこの世界に上等で分厚い木材の巨大なデスクが設置され入口横には革張りの客用ソファを4つも置いて肝心の仮眠ベッドが無い様な「夜勤室」があるのかと首をかしげるものがありました本編の捜査会議でのプロジェクターで投影された見取り図も「夜勤室」ではなくてどう見ても「役員室」です捜査員たちも殺人現場を「役員室」と言っていますおそらくですが小説を執筆したライターは実際に撮影で使用された実物の脚本を元に執筆したのではなくて本編のドラマのセリフを聴き取って文字起こしをした事を「脚本を元に」と謳っている様なそんな匂いがしますそれで「役員室」を「夜勤室」と聞き間違いをしたのではと思った訳です・・・wではついでに重箱の隅を突く様な話ですがw「役員室」を「夜勤室」と誤解した理由です実は単なる「聞き間違い」だけでは無くてそう思い込ませるものがドラマ内にあってこうなったのではと 思わせる要因がありました捜査会議で「被害者の昨日の足取り」の報告で柏木雪乃の父親は夕方から書類作成で役員室に詰めていたというのがありますこの「残業で徹夜する」事に対して「夜勤」という連想が働いてその先入観から「役員室」を「夜勤室」と思い込んで捜査一課の刑事達のセリフをそう聞き間違えたのでは無いかとそんな感じがあるのです他では、犯人の男が持っていた鍵束は「マスターキー」と小説版には記載されていますマスターキーの「複製」は特殊な手続きが必要となりビルの管理者、所有者にしか出来ませんであれば「盗む」しかありませんが普通 厳重に管理されている「マスターキー」は「ルパン三世」でも無い限り簡単に盗めませんので問題外ですこれは「マスターキー」の性質を良く考察しなかったのか「純正キー」と思い違いをしているのか物語内での男の手口を時短で補完する為にこれを持てば「無敵」であろうという発想から来る「創作」であったのか 定かではありませんこれらの例を上げるだけでもこの小説版に出てくる「名称」は「正史とは関係ない創作」と捉えた方が無難だと言う訳で「踊る」関係の書籍は少なくとも「場面の裏側」を探る為の参考にはならないというのがウチの見解となります(あくまで個人の偏狭な見解ですW)■というわけで今回は第1話『サラリーマン刑事と最初の難事件』からクライマックスとなる青島と被疑者のやり取りの真相を中心に解説したいと思います。そして今後の予定としてテレビシリーズ『踊る大捜査線』から第4話『少女の涙と刑事のプライド』からなぜ本部を出る時 捜査一課の課長は室井にコートを渡したのか を第7話『タイムリミットは48時間』からなぜ犯人が別れ際に柏木雪乃に向かって言ったセリフはあんなにも説明的に聞こえたのか その見えない本当の理由 を最終回『青島刑事よ永遠に』から和久はなぜ被疑者に世間話を始めたのかその真相 を近日中に 順次アップして行きます(多分w)という訳で今回は第一回第一話『サラリーマン刑事と最初の難事件』のラスト被疑者はなぜ薄っすらと笑っていたのか 他を解説しますでは解説の前にまずどんな場面だったのか流れを追って見て行きましょう▲目次へ▲【第2章:あらすじ紹介―あの日、何が起きたのか】■5.男と青島の再会の場面■『クライマックス場面のあらすじ』では、TVの録画やDVD 配信 で観覧する手段のない映像確認出来ない方の為にざっとしたあらすじを小説風にまとめてみましたので解説を読む前に まずはご確認ください■一夜が明けた湾岸署にて魚住係長は誰も受けに行かない健康診断を受ける様に告げ真下は腰痛の和久の腰をマッサージしながらヘッドセットで通報の受け答えをし青島はサラリーマン時代 PCの営業をしていた事でパソコンでの打ち込みの作業をし といつもの朝を迎える中殺人犯自首の報が袴田課長から告げられます・・・結局 他部署のヘルプをした他は管内で起きた殺人事件の捜査を全く出来なかった青島は企業の上下関係のしがらみで上のやる事には逆らえず自分の意見も言えないサラリーマンに嫌気がさして正しい事をしようと脱サラをして警察官になり憧れの刑事になってはみたものの上下関係はサラリーマン時代よりも厳しく管内で凶悪事件が起きても本庁の仕切りとなり所轄の刑事は捜査からは外され本庁捜査一課のエリート刑事達の手伝いをする他は所轄のヒラの刑事に活躍する場は無く警察組織の縦割り構造の壁を感じながら上には逆らえない所轄の立場の現実を知るのでしたそして何も出来ない何も変えられない所はまるで同じのサラリーマン時代に味わった焦燥感を再び味わう青島でした結局、管内で起こった殺人事件は被疑者の自首という形で幕を閉じるのですがそんな中、管内でシューズ強盗発生の通報が入りそうして青島は通常業務に戻ってもやもやする気持ちが晴れないままいつもの消化試合の様な事件処理に向かうのでした何も捜査に参加出来ないのが所轄の現実かと和久にこぼす青島でしたがお前は運転手をやり俺は一課の道案内をしたこれも刑事の仕事でお前の事件だと和久は青島をたしなめます青島と和久が一階に降りると署の入口は事件解決の報を聞き付けたマスコミが押し寄せる中その間を悠然と行列を組んだ捜査一課の刑事達が被疑者を連行して署の中に入って来るのが見えました二人はしばらく足を止めて行列を眺めていましたが青島は先を急ごうと立ち去る和久を追いかけながらもはや遠い世界の出来事の傍観者の様な視線で被疑者に眼をやり足早に出口に向かおうとしますがすれ違いざま被疑者を覆っていたコートが外されると数日前鍵束を持った不審者として捕まり青島に取調べを受けた後 釈放されたあの会社員の男の姿が現れますその男は青島の姿を見るなり急に立ち止まりました青島も行列が停止した異変で男に気付き和久もその様子に気付いて立ち止まりますそしてここで♪BGM『Moon Light』が流れます♪■▲目次へ▲Akihiko Matsumoto - Moon Lightfrom 踊る大捜査線OSTよりこの曲はもともとは織田裕二のアルバム『STAY HERE』収録曲「Moon」を歌無しでアレンジしたInstrumental楽曲で放送当時 織田裕二はクライマックスで自分の曲のイントロが出てきて当初は監督の配慮を嬉しく思っていたらいつまで経っても歌が出てこなくてアレ?と思ったとコンサートのMCで語っていました■男は制止する捜査員の手を振り切って青島を凝視し立ち止まります青島は 動揺しながら男に近づき「君・・・人を殺して 平気な顔で 俺と話してたのか?」と言います先日 打ち解ける様に取り調べに応じて和やかですらあった事を思い返した青島は口惜しさの余り男の胸ぐらをつかみ「どうして俺に言わなかった!」と 激しく男を恫喝します男は 「あんたに言いたい事があって自首したんだ(柏木雪乃の父を)殺すつもりは無かった(会社に)忍び込むのが楽しかったのに見つかっちゃって・・・あんたの (取り調べの時の愚痴で)言った通りだ本当は 僕も毎日刺激 無かったんだ」と青島に告げるのでした青島は 男の胸ぐらを掴む手を緩めると複雑な表情で男を見つめますがそんな青島とは対象的に 男は青島の方は見ずに顔は 薄っすらと笑っている 様でした青島は表情を和らげると男に向かって「君も刑事になれば良かったのに」と言います男は少し考えながら「でもそっちも刺激が無いんでしょ?」と答え離れた所で和久もその様子を観ていましたしばらく考えて青島は まるで同級生と会話をする子供の様な口調で「あるよ、毎日ドキドキしてる」と言ます男の表情は少し暗くなり「そう・・・」と告げると青島の顔を見て「いいな」と言って微笑みましたそんな男を 複雑な表情で見る青島とそんな青島を満面の笑顔で見る男との不思議な対比があった後男は「頑張ってね」と告げ 青島は うんと首を縦に振ると「行くぞ」という捜査員が割って入り男は連れられて行きます男は振り向きざまにとても殺人事件を犯した人物とは思えない笑みを向け何かに頷きながら署の奥へと消えて行きましたそれを見て青島は笑みで返しながら考え込む様に表情が暗くなって行きますそれを見届ける様に和久は出口に向かい出勤してきた恩田すみれとすれ違います何があったのか知らないすみれは和久を眼で追った後青島に歩み寄り「あの男が?」と話しかけます青島はすみれの方を見ないで「俺はあいつになっていたかもしれない」と告げて捜査に向かって行くのでした。▲目次へ▲【第3章:作品論―『踊る』を支える脚本の力】■6.当時としては画期的な犯人像■『オタクをドラマに導入した脚本家:君塚良一』平成以前のサスペンスドラマなら犯罪を犯した者は罪の重さを心に深く刻み込む様に膝が崩れて手を付きガックリと肩を落として「悪い事をした人間は神妙にするもの」という絵面になるのが定番でした対して「踊る大捜査線」のこの場面は大人になり切れない「ピーター・パン症候群」の人物が犯した様な既に社会問題化していた誰でも良かった殺人犯の衝動的殺人を罪の自覚がない態度の人物像として描いたのは、当時としては異質で97年当時のTVドラマとしてはこれまでに無い犯人像を描いた革新的場面でもあったと言えます脚本を書いた君塚良一は自身の出世作となったドラマ『ずっとあなたが好きだった』でエリートでありながらマザコンでオタクという伝説的キャラクター「冬彦さん」の生みの親としても知られ「大人になり切れない」人物にスポットを当てた作風と大物コメディアン萩本欽一に弟子入りしバラエティー番組の放送作家出身というキャリアならではの「笑いとシリアス」との差が生み出すダイナミクスを盛り込んだそれまでに無い切り口の脚本で数々のヒット作を生み出してきた人物でもあります犯罪者を社会悪として描くのでは無く社会人としての自覚に欠けたというだけの何かの歯車が外れた事で犯罪に手を染めてしまったどこにでも居る普通の一般人が転落する様を描き現代社会が抱える問題を浮き彫りにさせる物語を日本のドラマにもたらした影響は多大なものがあると言えます■21世紀に入った現在では「殺人を犯した犯人は神妙にするもの」という認識は過去の古い感覚となりながらも 未だ根強く残っており「踊る」のこの場面の犯人の「笑み」はなぜこの状況で笑う事が出来るのか理解出来ないものがあっても不思議ではありませんこれは 社会悪による犯罪行為では無く 『ピーター・パン症候群』の人物による犯行という社会問題として描きたかったのが制作者の狙いという事で良いのですがそれは先程説明した「玉ねぎの皮」の様に重なった表面の皮一枚を剥いた真相の一つで「芯」に当たる本当の意味にたどり着いてはいません因みにこの件に付いて解説している記事は知る限り存在しませんし「踊る大捜査線、第一話、犯人、笑う、なぜ」で検索しても「Yhoo!知恵袋」でも何も出てきませんもうひとつ所轄の刑事の青島が 何かを語りかけるとそれだけで烈火のごとく怒り狂うあの高飛車な捜査一課の刑事達がなぜ 犯人と話している間何もしないで そのまま 放っておいたのでしょうかおそらく「演出の段取り上」という事で日本中の視聴者が納得してスルーしてきたこのやり取りには誰も語らない「真相」がありました放送から30年近く経とうとしていますが30年経っても本当にこの件を誰も語らないのでウチが語ることにしましたでは ウチ流の解説をいつもの「妄想」を交えながら進めて行きたいと思いますw▲目次へ▲■7.玉ねぎの皮の様な階層構造とは■『SNSでは伝わらない連なるレイヤー』所で 当サイトでは映画ドラマを解説する際「場面の向こう側」とか「玉ねぎの皮の様な階層構造」とか場面の裏に隠された真相を解説する時にこういう表現をしていますそこで 少しだけここで説明をします■ここで言う「階層構造」とはドラマ、映画 に「裏設定」が存在する、又はその可能性が高い演出上の「構成」を指し普通に鑑賞するのでは確認できない見えない設定や物語の真相が何層にも重なる様に盛り込まれて多くは断片的に散りばめられた布石によってその存在が確認できる作品を支える「構成方法」の一つを指します・・・チョット分かりにくいので ザックリと言いますとw描いている場面には 「理由」がありその理由の裏にも更に「深い意味の理由」がありその更に深い意味の理由の裏にも「異なる意味の理由」がありという様な「理由」が何枚も重なった「層」になっていて「真の理由」は覆い重なった理由の一番下にあって普通に観ているだけでは分からないという様な考え抜かれて作られている場面の「構造」をその様に指します例えば男と青島の再会の場面で「どうして俺に言わなかった!」と男の胸ぐらを掴んで激昂する青島と男の後ろでテレビ局や新聞記者を整理する職員などがひしめき合う朝の報道局と警察が混乱する光景がぼやっと映り込みますがあれはガヤが適当に動いているのでは無くて青島達とは異なる別件が外で進行している様を演出家の指示の元自分の役割を演じる役者達がその様に作り出している光景でドラマとは直接関係ないながらリンクしている事で青島が話している男がやらかした事の重大さを背景でざわめくマスコミと警察によって表しているとも凶悪事件解決に騒いでいる巷とは切り離された場所で犯人の人間性が描かれている場面ともあるいはドラマの進行には特に影響しない単なる背景として無視して観る事も出来るそういう演出の一環が認められる奥行きのある画面作りが「階層構造」を持つ構成と言えます・・・もっと分かりやすく例えると・・・w炭治郎の心の声が無く最期 鬼が消える時に なぜ鬼になったみたいなエピソードが全て「裏設定」として存在するだけで 本編では全く描かれないアレって何だったのという終わり方をする「鬼滅の刃」みたいな同じ理由でエレンやアルミン達の心の声が一切無くて各々の判断で全くの「無言」で 黙々と巨人と戦う観ていてモヤモヤする「進撃の巨人」みたいな更に同じ理由で猫猫のひとりごとが一切ない全くの「無言」で物語が進行するひとりごとを言わんのか!と言いたくなる「薬屋のひとりごと」みたいな庵野秀明が「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「薬屋のひとりごと」を作ったらラストが難解になったみたいなそういう感じのです w▲目次へ▲『アニメは心の声で実況中継するのが主流』それに対して場面内で何が起こっているのかをよく分かるように心の声で実況して透けて見える様にしたものは「透明構造」とも呼べるものでモノローグで実況しながら状況を透かして見通せる様に説明しつつ意図的に透けない場所を設けてそちらの方向へと物語を牽引しながら鑑賞者の関心を自由自在に誘導する便利な手法として興行成績が400億円以上という記録的大ヒットを飛ばす作品を生んだ演出方法でもあります一方「ひとりごと」で状況を説明する事で演出に「粘り」が出て没入感は出る反面説明的になりがちという欠点もありますこれらの「状況説明」を行わないであくまでそういう「裏の設定」があるという所に留め何も見えないままミステリアスに物語を進行させるのが「階層構造」の特徴で万人の理解は得られないというリスクはあっても見えない何かがある状況が伝わる事で作品に奥行きと深みをもたらす演出方法だと言えます所でその様な「階層構造」が存在すると言っているのは私の思い込みでは無いのか とも取れますが「階層構造」があると捉えると「なぜ?」という時の演出画面の全ての辻褄が合うのでそういう事を考えながら 脚本家 演出家は作品を作っていると想定して本記事は解説をしている という事になります▲目次へ▲『人物像に❝中身❞は絶対要る?』さて脚本を書く時 設定に沿った場面を描くには物語の世界観や登場人物の人物像などの設定に多くの「情報」が必要となってきますが重要なのは登場人物がなぜその場面に居るのかという「理由」の扱いだと言えます「踊る」第一話の犯人の場合「駅前に居た怪しい人物」が「設定」で「なぜ怪しいのか」というのが「理由」になります普通「駅前に居た怪しい人物」で説明が十分なら「なぜ」を省いてもこの件に付いて掘り下げる視聴者はまず居ないので (ココに居ますがw)設定だけで理由の説明を済ませるのが常でしたしかし理由の「なぜ」に当たるものが本当に何も無いと「そういう犯行をしたそういう人物」という扱いになるので犯人の人物像が 虚ろで存在感の無いものになってしまいます例えるなら「サイコパス」と言えば金髪に染めた髪を立てて奇抜なメイクをし目を剥き舌を出して「シャアアアアアアアアッツ!!!wwww」と奇声を上げながら人を殺すみたいな「ジョーカー」の亜流か「北斗の拳」の痛い実写版程度のものにしかならないのと同じで中身が無く何者か分からない 薄っぺらで何の印象も無い人物になってしまいますではキャラクターには常に中身が無ければダメなのかと言えばそんな事は無く脚本の面白さで進行する「ジェットコースタードラマ」というのがあって主に「ドロドロ」した人間関係を描く過激な内容と衝撃的展開で話題をさらう韓流ドラマではおなじみの最近日本でも良く作られる人気のジャンルとなっていますがこの過激な内容とあり得ない衝撃の展開を支える非日常な世界観が成り立つか否かが鍵でそれにはむしろ物語や登場人物に余計な中身が無い方が都合が良く脚本の都合でどんどん変化して行く奇抜な展開に対して如何様にも適応可能いう利点に転換出来る事から世の話題をさらうのにはもってこいという事で好んで使われる傾向があります伝説となった「たわしコロッケ」とか「許さなーーーーーーーーいっつ!!!」の狂気のロングトーンや「どっちの許さないが勝つかなあーーーーーーーーっつ!!!」とドラムを叩きながら絶叫するなどの w「道理」で扱えない奇天烈な狂気の人物がドラマの中で「そういう人」で済まされるのは「中身が無い」実在しないキャラクター故に成り立っているからといえますつまり「整合性」と「不都合」を考慮しない極端な物語展開には中身が無いキャラクターが「理屈なし」でドラマに落とし込むのに適している重要な「要素」でもあると言う訳です「踊る」と同時代に同じフジテレビ制作で作られた吉田栄作主演の「もう誰も愛さない」などは「登場人物全員死亡」というあり得ない最終回で話題をさらった「踊る」とは真逆の方向性で成功を収めた典型的なジェットコースタードラマの作品で本来なら性格破綻したとしか言えない様な状況に応じて人物像まで度々変化する登場人物達が衝撃的展開の中で翻弄される様をドラマチックに描いた事で大きな話題を呼び人気を博しましたこれも登場人物から「性格」や「成長」などのファクターが抜き取られ中身を無くした事で縦横無尽に展開する脚本が機能し衝撃的展開の中でも「中和」する形で対応させ怒涛の展開の中でもキャラクターの存在を違和感無く成立させたと言えますこの様な縦横無尽な脚本力で集客するタイプのドラマにはキャラクターに「中身が無い」事は重要な要素だと言えますし激昂した美形の登場人物が破綻した脚本で毎回トンデモ展開する韓流作品が人気を博してきた事からもキャラクターに「中身が無い」事はむしろヒットドラマを構成する上の成功する形の一つとも言える訳です一方で殺しの犯人が判明する最終回まで毎回目が離せない怒涛の展開に釘付となり見終わった時に達成感を得られる内容になっていたとして「ロスがすごい」と感じてもっと続きが見たいと欲しがる事はあっても心の奥底まで深く刻まれる様な「真の充実感」とは異なると言えるのは動機も行動も感情も全てが「設定」で「人物像」に基づく「感情」が「行動」に繋がってなくその「経験」が「成長」に至らない事で共感も得られない「存在」に実存感のない「虚構」であるからで「中身が無い」弊害 と言える訳です▲目次へ▲■8. 伝統 と 先進 の共存■『「古典」が「新時代」を受け止めるとは?』さて「踊る」の脚本ですが特に登場人物の描き方に尋常では無いこだわりを感じるものがあります例えば「犯人の人物像」に付いても青島との取り調べで名刺交換する場面ひとつ取ってみても「お笑い」の要素に覆われながら何気に名刺から提示される重要な情報にもそれを感じ取る事が出来ますそれはDVDをわざわざ静止画面にしなければ確認出来ない静止した所で画面が潰れてよく確認出来ない様な確認しなくてもドラマの進行上なんら支障の無い犯人の名刺から「主任」という肩書が目に入るという程度の単なる「情報」の一つに過ぎないのですがそれによってこの犯人が まあまあな月給取りでお金には困っていないというその様なバックグラウンドが存在してその上で脚本が書かれているという事が分かりますドラマを観る上で 気が付かなくても犯人の人物像を捉える「情報」を「仕込む」という「事実」によってあるのと無いのとでは全く異なる情報過多な程の「実存感」が確かにある 事がそこに存在する訳ですこれは昭和の日本映画の撮影で舞台装置のタンスの中に 無くても支障のない「衣服」を入れた状態の「部屋」で役者が演技をしたと言われる過去から受け継がれてきた邦画の伝統的精神が本作にも受け継がれている証だと言えます「踊る」の シリアスとお笑いを共存させるタッチの「新しさ」も分離せず浮く事無くドラマに落とし込む事が出来ているのは伝統的な手法「古典」が、先進的タッチ「新時代」を受け止める受け皿「ベース」になっている所以で邦画の伝統的「実存感」があっての事だと言えます「踊る」は主要人物が演じる後ろでも名もなきキャラクター達が進行させる別件が映り込むなどの数多くの情報が詰め込まれた画面作りが実存感があって斬新でしたが結果的に、ネット社会になる以前の 90年代に情報が玉石混交となる現在のネット社会を見据えた様な形となり「情報社会」のあり方を根底に据えた人間ドラマを展開させた所に21世紀の世の中になっても支持される理由がある様に思われました☆▲目次へ▲【第4章:見えない向こう側「真犯人」のプロファイリング】■9.階層構造を辿って殺人の真の理由を探る■盗んだ時の快感から抜け出せないクレプトマニア■では玉ねぎの皮の様な「階層構造」を解析すると実際に何が見えて来るのか・・・「犯人の男は なぜ殺人を犯したのか」その本当の理由を探る事で見て行きたいと思います▲目次へ▲『1枚目 刺激のない毎日が 動機』まず階層の1枚目をめくるとドラマ内で犯人自身が語った事で何が分かるか ですが「忍び込むのが楽しかったのに見つかっちゃって」というセリフが殺人の「動機」で「僕も毎日刺激が無かった」というセリフがそもそもの犯行の「理由」だという事位でなぜ刺激が無かったのかの「事情」はドラマの中でこの人物は語って無いのでそれは分からない という事になります▲目次へ▲『2枚目 青島が代弁していた 事情』では階層2枚目をめくります元々「刺激が無かった」というのは「生活がマンネリで刺激が無くて毎日つまらないクセに」と取り調べで犯人に告げた青島のセリフでした青島は 毎回同じ見込み客の所へ出向き同じ人物に同じ様にペコペコ頭を下げて新規契約を取り続ける営業が耐えられなかったと話しています一方で犯人の男は自分の事は語りませんでしたが「僕も毎日刺激が無かった」とも言っていましたすると「僕も」の意味する事が青島同様に生活がマンネリで刺激が無く営業の仕事が耐えられなかった所にある事が見えてきますこれは階層構造になった「玉ねぎの皮」を1枚めくってみて見えなかった事情の一つが分かった表れでもありますそしてこれは 青島が体験談を語る形で犯人の知られざる事情も「補完」しているという脚色上の構造が見えた事を意味します▲目次へ▲『3枚目 (窃盗症)クレプトマニアという 性癖』更に玉ねぎの皮をめくって行きますと・・・犯人の男が会社に忍び込んでつまらないものを盗む「犯行の動機」に付いてですがそれは「楽しかったから」という事でしたしかしなぜ犯行が楽しいのかという「動機の理由」は恩田すみれが「あれは病気だ」と切り捨てられる様な単に「盗癖」という事で片付けられていますそこで他の事にも視野を広げながら掘り下げてみますと男が沢山の(盗んだ?)鍵を持っていた事つまらないものを盗む事忍び込む事が楽しい事何度も任意同行で捕まっているのに盗みを止められない事そして恩田すみれが「病気だ」と言っていた事男のこれらの行動に着目すると「普段は普通の人で高学歴でお金に困っていないのに犯行そのものに興奮して必要のないものを盗みその性癖に悩んでいても 犯行を繰り返してしまう」「クレプトマニア」という心理学的症状に合致する事が分かりますつまり男が犯行を繰り返し行う盗癖には「クレプトマニア」という心理学的な根拠があってドラマ内でもこれが皮の3枚目に当たる真相ですがこの根拠がこの再会の場面に根付いている「見えない真相」の存在を匂わせる一つの「鍵」となるものでもあると言えます▲目次へ▲『4枚目 真の理由は 秘密』その「鍵」を頼りに更に4枚目の皮をむいて行きます犯人が犯行を見つかった時になぜ殺人を犯したのかという事件の重大さに全く見合わない「見つかっちゃって」という理由の極めて軽いセリフが持つ違和感を頼りに「真相」へ迫ってみますこの様な違和感を感じる時は逆から捉えてみると分かる事がありますつまりこれはセリフが軽いというだけの犯人に取っては 極めて重要な要因 なのではないかそう捉えてみますすると 犯人の男が普通の社会人としての顔を持ちしっかりとした生活基盤を持ちながら決して見つかってはならない「事情」があるつまりそれが「クレプトマニア」という裏の顔を持っている事だと分かりますその犯行を柏木雪乃の父親に「見つかっちゃった」わけですそれは犯人に取ってどんな事をしてでも隠さなければならないそれこそ 見た人間を衝動的に殺してしまうほどの絶対誰にも知られたくない秘密だった訳ですそれが殺害の真の理由だという事が見えてきますそしてこれが階層構造の玉ねぎの芯となる事件が起こった本当の「真実」となりますこれらの事があると考えるのは私の「妄想」というよりはセリフや行動を検証してこの様な真相が浮かび上がるのは脚本の君塚良一が、或いは演出の本広克行がドラマでは描かれなくてもこの様な「裏設定」をしっかりと考えてドラマを作っている現れだと考えると色々な事の辻褄があってくるので故にその「構造」的特徴に「玉ねぎの皮の様な階層構造」があると言える訳ですそしてその「階層構造」を突き止める「鍵」となる要素は様々な場面に散りばめられた何気ない 行動 セリフ などの「断片的」なものでありながら検証可能なレベルで仕込まなければならないものなのでそれらの要素を含めた本作の脚本、演出のクオリティーの高さは相当なものだと分かりますそしてそれがドラマ『踊る大捜査線』の真の凄さだと言えるのです■「踊る大捜査線」は何度も再放送され、レンタルもされ、配信もされた今更語る事は無い様な誰もが知る国民的作品ですが単に見ごたえのある面白いドラマというだけでは無く一見「単なるお笑い」に見える場面に「伏線」としての要素が巧妙に仕込まれていてそれに気が付けば全く異なる景色が見えて来て気が付かなくても面白く見ることが出来るという全ての場面に知られざる「意味」があり「理由」があり「真相」が隠された「階層構造」を持ちそれが「奥行き」をもたらす所に本当の良さがあるドラマだと言えます『踊る大捜査線』は放送から30年近く経ちましたが知る限り誰も このレイヤーで語っていない様なのでこの機会にウチが語ってみたいと思います▲目次へ▲■10.犯人が薄っすら笑っていたのは安堵から■『何よりも大事だった”共感”』■クライマックスの青島と犯人との再会の場面で犯人は青島に「あんたに言いたいことがあって自首したんだ」と言ってから「(柏木雪乃の父親を) 殺すつもりはなかった」と告げています。しかしこれが本当に言いたい事で無いのは言う順番で分かります一番言いたい事は最初に言うものですが、往々にして「本音」とは言い切った最後にポロッと出てくるものだからです続けて「(会社に) 忍び込むのが楽しかったのに見つかっちゃって」と言うのは「殺害の理由」なので「(取り調べの時) あんたの言った通りだ」の後「本当は」と断っておいてから告げる「僕も毎日刺激がなかったんだ」の「毎日刺激がなかったんだ」が一見 犯人の言いたいことの様に感じられます実はそうではなくて「僕も」という一言が犯人が青島に本当に言いたい事だったと思いますなぜなら「毎日刺激がなかったんだ」は青島の言葉であって、犯人の男はこの青島の言葉に「共感」する気持ちを一番伝えたかった筈だからですそしてこのセリフを言い切った後犯人の男は薄っすらと笑っていたのも「青島に自分の気持ちを話せた事で安堵した」からだと言えることからも それが分かりますでは「僕も 毎日刺激がなかったんだ」と告げる事でなぜ犯人の男が安堵したのかですがこの時この人物にとって青島に「共感」する気持ちを伝えるのが何よりも重要な事だったからです答えはそういう事なのですがこれは最初に語った「玉ねぎの皮」の様に何層も重なった剥いてみないと見えてこない「真相」の中の1、2枚を剥いてみて分かった表面的な事に過ぎませんこの人物に取ってなぜこれが重要な事だったのかを語るにはこれだけでは足りませんこの真相の「向こう側」に辿り着くにはもう少し話を掘り下げる必要があります▲目次へ▲■11.犯人が持っていた「鍵束」から分かる事■『目的は「鍵」収集』まずは「大量の鍵」が何を意味するのかを考え男に取ってこの鍵が窃盗の単なるアイテムなどではなく殺人を犯した証拠となっても捨てられないくらいの大切なものだった本当の理由を解説します■『目的は「鍵」収集』犯人は当初、警官に駅前で職務質問をされバッグから大量の鍵が出てきて不審者として湾岸署に連行されましたこれは何を意味するかと言いますとまず男は電車に乗って逃げようとしていた事が分かりますそうして 逃げた所で行く所も無くどうすれば良いのかと動揺しながら駅前を徘徊していた所を不審に思った緒方巡査に職質をかけられ連行されたという経緯が見えてきます次にバッグから出てきた大量の鍵ですがここからも色々見えてくるものがありますこの犯人の男が会社への不法侵入と備品を盗む窃盗行為は「刺激」を得る為のもので男はこの件で警察に何度も任意同行をかけられながら「刺激」を求める衝動が抑えられず懲りずに侵入行為を繰り返してきたのは恩田すみれが言う「病気」でありそれは先程指摘した「クレプトマニア(盗癖)」を患う人物だからでしたそうして刺激を求めようとする衝動に任せるまま夜な夜な会社に忍び込んでは備品とかつまらないものを盗んできた訳ですその為には会社に忍び込む「鍵」が必要ですだから会社に忍び込む「目的」で「鍵を盗んだ」普通はそう考えますしかしこの男は忍び込む事は「楽しかった」と言っていました「忍び込む事は楽しかった」のは「結果」なので目的を果たす為に「結果」鍵を盗んだ というのは何か変ですそれでは鍵を盗む前から忍び込む事が楽しいと既に分かっていたという事になり辻褄が合いませんつまりこの場合は「目的」と「結果」は「逆」で「忍び込むのは楽しいから鍵を盗んだ」では無くて・・・「鍵を盗んで忍び込んだら楽しかった」が正しいのではないでしょうかそもそもこの男は元々自分の盗癖の衝動を満たす「目的」で警察沙汰にならない様なつまらないものを盗んできたという印象がありますだからある時 備品とかつまらないものの一つとして「会社の合鍵」を盗んだのではないでしょうか始めは「いつものつまらないものの一つ」だったのかもしれませんしかし盗んだものが「鍵」だけに開けてみたくなったのかもしれませんそうしてある日盗んだ鍵を使って会社に忍び込んだとしたら不法侵入の罪で見つかったら捕まる全てを失うという「危機感」がいつもの窃盗をこれまでにないドキドキさせる「刺激的」なものになったならそれがこの男を病みつきにさせたという事だと思いますただドラマの中で恩田すみれが『前にも何度か任意同行かけられている会社に忍び込んで備品とかつまらないものを盗んでまあ、事件にはなっていないけれど・・・』と言及している様に実際には男は何度も逮捕されていますしかし『鍵の束持っていただけでは逮捕できない』とも言っていた事から被害に遭った会社は警備上か管理上の問題があって明るみになるのを嫌って被害届を出していない印象があるので男は犯行を見つかって逮捕されてきた訳では無い事が分かります湾岸署に連行されてきた時の態度も殺人犯としてでは無く 不審者としての任意同行だったから青島との取り調べも 慣れた様子だった訳ですつまり 任意同行で逮捕されても釈放される確信があるからそれが男を調子に乗らせエスカレートさせたのかもしれませんそうして次々と色んな会社の鍵を盗んでは不法侵入を繰り返した結果があの「鍵束」となったのでしょうそうなると男にとっての「鍵束」は戦利品というだけでなくドキドキさせ刺激をもたらすアイテムでもあるので男が不法侵入窃盗を繰り返す「目的」は「鍵」の収集そのものにあるのではないかと考えられますだから普段から「鍵」を持ち歩いているのも単に会社侵入の為だけでは無くそれは退屈な日々から解放され刺激をもたらす生きている実感を感じさせる「証」だからなのかもしれません▲目次へ▲『生きている実感をもたらした鍵束』男にとって「会社に忍び込む」事は想定外の「気まぐれ」だったのかもしれませんしかしそれは想定外の「刺激」を得る機会となりそれをもたらしたのは どこかの会社でたまたま窃盗した「鍵」によるものだったのでしょうこれまで男にとってつまらないものを盗んで収集する性癖は理由が無いのになぜか止められない本当に意味のない行為だったのだと思いますそんな折に その「鍵」を使った事で理由も目的もない窃盗行為に「会社に忍び込む」という「理由」が出来て「刺激を得る」という「目的」が付きましたこれはこの男にとって理由もなく意味も無く繰り返すしか無かった盗癖に初めて「意味」が出来た瞬間でもあったと言えます男は青島に「忍び込む事が楽しかった」と言っていました実際には無意味な行為に目的が出来た事で自分の性癖がようやく腑に落ちてどうせ自分は犯罪者なんだと 全てを受け入れて納得して善悪の概念の外側から眺めて初めて自分が何者かを理解してありのままに生きている実感を感じられた事が嬉しかったというのが正しい様な気がしますしっかりとした学歴と職を持った社会人でありながら理由の分からない反社会的性癖を持つ事で精神的にも社会から切り離されずっと孤独に心の闇を抱えてきた男がクレプトマニアである事全てを受け入れたら心の重荷が消えて救われた気持ちになった事が男が犯行を繰り返してきた本当の真相だったのかもしれません殺人を犯した後も 証拠となる鍵束を捨てずにずっと持っていたのもうなずけますしかしそれは決して明るみに出してはならない「秘密」であり自分にとっての「正解」が 正しい行いでは無かった為に待っている先は「破滅」しか無くてエスカレートした挙げ句殺人を犯す事になるまで鍵の収集と侵入に明け暮れたという事なのでしょうあの男の鍵束にはその様な意味があるのでしたそうして殺人を犯して逃亡しようとして駅に来たものの逃げ場など無い事に途方に暮れて徘徊していた所に緒方巡査の目に留まり不審者として職質されて普通のサラリーマンが所持するには分不相応な量の鍵を所持していたのが見つかりそれは見た目にも普通に「異常」だったから連行されたのだと思います▲目次へ▲『男は鍵をどうやって手に入れたのか』男が「鍵束をどの様に手に入れたのか」ですが当然ドラマの中には言及はありません小説版では男の持っていた鍵は「マスターキー」だと書かれていました結論から言えば、それはあり得ません鍵に付いては最近不当に鍵ナンバーと住所氏名を探り出しネットで不正複製した鍵を使って十代女性の住居に不法侵入して逮捕された30代男の事件がニュースになりましたつまり鍵は盗まなくてもメーカーから出荷された純正キーであれば鍵に刻印されている製造番号と鍵のメーカーが分かればほとんどの鍵は複製が可能だという事実を物語っていますつまり男の持っていた鍵も複製されたものだという可能性がある訳です次に考えられるのは「鍵屋に忍び込んで鍵を手に入れる」可能性ですドラマの中で恩田すみれが男に「あなた鍵屋さん?」と尋ねると男に少し間があってから「いいえ」と答えるというやり取りがありました男のこの「間」からは『一瞬「鍵屋」と答えようか、いや無理だ』という「考えの流れ」が見て取れますつまり「鍵屋」がどういう所か知らないからなり済ませなかったという印象がありますそもそも企業の合鍵が「鍵屋」にあるとは思えません鍵屋で鍵を手に入れるという案は却下としますそこで「会社のマスターキー」問題が浮上する訳ですw90年代当時は「会社の守衛室」にマスターキーがありそれをどうやって手に入れるかの前にどうやったらセキュリティー会社が出向する厳重な守衛室に入れるのかが問題になりますしかしこの男は「保険の営業マン」です顧客は何も一般家庭の人達ばかりではありません第二話に出て来た、爆弾が仕掛けられようとも警察署に営業をかける保険の外交員の女性の様に会社の守衛室にいる「警備員」に営業をかければ良いわけですそうして保険はどうですかと休憩時間の警備室を狙って入室する事は可能ですそしてここで「鍵束はマスターキーなのか」問題が出てきます「マスターキー」は警備室で厳重に保管されているものです誰でも持ち出せる様に引っ掛け金具に掛かっている「合鍵」とは訳が違いますまた紛失したとなれば、出向元の警備会社の沽券に関わる一大事です当然、警察に被害届が出ますし真っ先に疑われるのは 社員以外で警備会社以外で警備室に入室した この男になるはずですそんな一般人が所有する事は無い会社外に持ち出される事のないセキュリティー会社が管理する企業の「マスターキー」をこの男が「鍵束」で持っていたとなれば「拾った」では通用せずそれだけで重窃盗罪が立証されるはずです「鍵を持っていただけでは逮捕できない」という恩田すみれのセリフは おかしいという事になりますドラマの映像を見る限り鍵束の鍵はどれも長く使われた感のある「普通」の合鍵に見えますし何個も複製され、色んな部署に配布され、使い回された物という傷んだ感じがあります冒頭に書いた様に「マスターキー」というワードは、外部のライターが勝手に書いた「創作」という可能性が大きい様に思われますなので男が持っていた鍵束は盗んだにせよ複製したにせよ「合鍵」の可能性が高いと思われます後は手口です本作の様な階層構造になっているドラマの場合ドラマ内にヒントが散りばめられている事が往々にしてありますそこで ドラマを振り返ってみますと先程書いた第二話の保険外交員の女性も保険の営業なら、警察の刑事課オフィスでさえも容易に入る事が出来るのなら会社の警備室など なおさら であるという回をまたいだ伏線でもあったとも考える事も出来る訳です▲目次へ▲■12.ゲーセンで補導された少年は犯人の少年時代?■少年がアンマンが嫌いと言った本当の理由ここでは ゲームセンターで暴れていた小学生が青島刑事の受難を描く ”お笑い担当” の様に描かれながら実は犯人の男の少年時代を投影させたエピソードでこの少年が本当は誰よりも賢く理解者が無く道を誤ると犯人の男の様になる「原型」を描いているという話をします■『ゲーセンの少年に重ねられた犯人の原型』第一話ではゲームセンターの盗難事件で連行される小学生が描かれますこの少年はゲームセンターではコントロール不可能な程暴れて補導に来た青島にも悪態をつくような子供でしたがすみれには素直な態度を取る一面を見せますしかし警察署では 物を盗む様な子では無いと言う母親をよそに恩田すみれの机にあったボールペンをさり気なく持ち去ろうとして見つかりそれはいつもの事という周知の事実の様に母親にひっぱたかれるという非行常習犯な少年として描かれますこの少年は青島とのやり取りでもアンマンを買ってきたら「アンマンは嫌いだ」と言いなぜ機械を壊したのかと聞かれると「遊ぶ金が欲しくてやった」と答えます「まあ子供がやる様な事だから」と考え直した青島が人のお金は盗ってはダメだと言うと少年は「知ってるよ、子供扱いするな」と悪びれる事も無く言い切ります軽くキレた青島は今なら絶対コンプラ的に問題ありな「怖い目」に遭わせるのですが w泣き出した少年を慌ててあやしていた所で戻ってきたすみれに怒られすみれの前では先程の態度を変えた少年が青島が一人でアンマンを食べたと言った事で青島はさらにすみれに怒られます少年はすみれに言い聞かされた事は素直に返事をするので「素直な良い子」と言われましたそれを見ていた青島に「本来なら留置場送りだぞ」と言われた事には「大人扱いするなまだ子供だろ」と神妙な顔つきで言いそんな少年のカメレオンのような態度に青島は呆気に取られて すみれは笑顔で眺める――という形で、この場面は終了しますこれは 強行犯係の捜査が出来ない青島の受難と湾岸署の日常業務の多様さを描いた場面なのですが一見理屈が通らない子供じみたことを言うこの少年の盗癖とそれを止められない衝動には今回の犯人とのいくつかの共通点が見られるものがありましたそれを念頭に置いて この場面の少年の行動を見てみます▲目次へ▲『誰よりも賢い少年が選んだ楽な道』この少年の「アンマンは嫌い」と言った理由ですが、これは本当にアンマンが嫌いだからで言ったのでは無く青島に「子供は甘いものが好き」という考えで子供扱いされた事に腹を立てたと思われる事とどうしてこんな事をしたと聞かれた時に「遊ぶ金が欲しかった」と しっかりした理由を告げている事から実はこれはこの少年が実年齢よりも成熟した物の捉え方をした善悪の概念も理解している頭が良い子供である事が分かります通常 子供の成長は 親 が導くものですが後で出てくるこの少年の親の印象は体裁を気にするだけのとても子供を正しく導けるとは言えない様な人物でした子供は善悪の概念が分かっていても合理的考えの元での行動を取る人間的骨格が形成出来ていない内はその選択と行動が及ぼす影響がどの立場を起点とする行為だったのかという境界線を理解するのは困難ですこの少年の場合は 情緒を形成するための大事な子供時代にそれを導く大人が居なかった為に善悪の境界が「表裏一体」の曖昧な印象で刷り込まれて無理なものを手に入れる為の困難な道よりも無理なら盗んででも手に入れるという簡単で楽な道を選んでしまった事でせっかくの「賢さ」を持て余してもっとも楽な「ずる賢さ」への方向に利用して非行少年と化して行ったのだと言えますつまり 善悪の概念は分かっていても善悪の境界が理解出来ていないので衝動が止められない所にこの少年の大きな問題があると言えますだから青島との会話が論理的に噛み合わないのですこれは先程指摘した「クレプトマニア」の症状に合致するのでこの少年も 犯人の男も根本は同じという事を描いていると 思われるわけです▲目次へ▲『恩田刑事は少年に騙されている?』ちなみに少年をいい子だと言う恩田すみれは一見すると少年に騙されている様に見えますしかし帰り際に少年がボールペンを着服しようとする所を恩田すみれは 見事に阻止してもいました警官になって7年窃盗犯係を担当して3年になるすみれが少年少女の窃盗の現状を知らない訳が無い のでつまりすみれが少年に「素直な良い子」と言ったのは上っ面の見た目の事を言ったのでは無くこの少年の盗癖以外の本当の姿を理解した上で告げた言葉だったと考えられますこの時少年はすみれに取り入る様な態度を取っていましたがこれは自分が「子供」である事を大人にどう映るのかを理解した上でこれまで大人を相手に少年が立ち回ってきた中で身につけた処世術 だと分かりますその点からも この少年の頭の良さが分かるのですまた同時にこれは 理解者を求めている姿 であるとも取れる訳ですそれを含めてすみれは「小学生は小学生らしく勉強でもしてな」とたしなめる形でお姉さんだけは味方だぞ というサインを出し少年の問題に向き合おうとする姿勢を描いた場面でもあった訳ですその一方でこの少年の母親の態度ですが「盗みをする様な子では無い」と子供を庇うかと思えば目の前で盗みをする子供をひっぱたく様な保護者として額面通りの人物とは言い難い所がありましたこの事から この母親の少年を養護する態度は人にどう見られるかを気にした見え透いた上辺の行為である事が分かります更には子供の行為を「恥」だと感じている事も見て取れますつまりこの母親は子供が盗みの常習犯である事を知ってはいてもその問題に向き合おうとせず世間にバレない様に 取り繕っているだけの親としての自覚に欠ける人物である事が分かりますそうした保護者の下で育つ少年の家庭環境もこの少年が 自分の盗癖と向き合えない理由の一つとなっている事も見えてきますその後、この少年は成人した後は『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放しろ』で、一旦は青島の影響を受け、医療刑務所のカウンセラーとなり人のためになる仕事に就きますしかし小泉今日子演じる日向真奈美の担当になった事で彼女に操られ、心酔し殺人を犯すまでに道を誤る末路を辿るのでしたつまり頼る人間、付き合う人間の選択を誤り衝動が止められない自分の性癖に振り回される顛末は今回の犯人の男と同様だったという訳ですこれらの事から、この少年は犯人の男の少年時代の様に描かれていたと捉えるとこの場面が存在する合理的理由が高まる事からもそういう意味での布石の場面だったと考えられるのです▲目次へ▲■13.会社のオフィスに侵入する歪んだ快楽の正体■犯人の男はなぜ会社に侵入し備品を盗む行為を続けたのかここでは、窃盗をした物品は戦利品では無く街のペイント行為同様の「自分はここにあり」を示す見えないマーキング行為で 会社の不法侵入は他人のゴージャス空間を支配して悦に入る居場所のない孤独を埋める行為でそうして「都会の幽霊」と化した事が殺人を犯す巨大な衝動の苗床となったという話をします■『窃盗 は マーキング』犯人の男が「会社に忍び込むのが楽しかった」と言っていたのはそれをしている時が一番生きている実感を感じるからという事でしたでは忍び込む場所が 店舗の様な所では無くなぜ会社のオフィスなのか ですがひとつは 男の犯行目的が「不法侵入」そのものにあり「窃盗」は目的では無いからですそもそも男は「会社に忍び込むのが楽しい」と言っているので会社以外の場所では意味はないわけです90年代の会社オフィスは現在と違って 入館する為のセキュリティゲートも無ければ社員証を首にぶら下げる習慣も無く現在のカードキーもまだ発明されていません防犯意識も個人情報意識も極めて低かった時代で会社には部外者が容易に出入りできる様な世の中でした犯人の男は合鍵を持っているだけで会社オフィスへの侵入が可能だったのですその鍵をいくつも持っていたのは一箇所では刺激が足らず犯行場所が増えて行った事の他に疑われる事を危惧して一箇所に犯行が集中しない様に鍵の数だけ犯行現場を作った事に加えて何よりも男が「鍵収集」へと向かわせる程に意味無く振り回され続けた「盗癖」に「愉しい」という「意味」が出来たという鍵の数だけの「歪んだ喜びの現れ」がある言えますもう一つは会社の他人のオフィスを自分の居場所にするためですそれは男が日々生きるテリトリー内の自分の世界の範囲内である事が理由だと言えますドラマ序盤に出てくる犯行現場は被害者が専務という事もあり見晴らしの良い個室で机も役員らしい上等な木製で出来た上質な革製のフカフカの椅子がセットになった様な造りで一介のサラリーマンにとっては別世界の様な空間だと言えました普通のサラリーマンが定年まで勤め上げたとしてキャリア最高峰は「課長」という中「専務」など言わば雲の上の様な存在と言えますそんな会社社会を生きておそらくそれ以外の世界を知らないこの男にとって役員がオフィスとして所有する「個室」は「聖域」の様な特別な場所だったのかもしれませんそんなオフィスに忍び込み一生座る事の無いフカフカの椅子に座っては悦に浸り引き出しや棚を開けては目に付いたものを手に取り誰かに見つかりはしないだろうかというスリルを味わいながら他人の居場所を占有する「王」になった様な気分になっていたのでしょうそして自分がここに居た事を証明する様に無くなっても気付かない様な小物を持ち去るという男にしか見えないマーキング行為をしながらこの社会に居場所の無い孤独を埋めていたと考えられます言わば 都市の幽霊 の様に 居場所を求めて 深夜のオフィス街を徘徊して自分が作った合鍵で侵入するその瞬間 社会の規範を超越した存在になった様な気分になりそのドキドキ感に病みつきになって夜な夜な犯行を繰り返して来たのでしょうか▲目次へ▲『衝動が殺人へ向かった悲劇』そうしていつもと同じ様に忍び込んだ会社のオフィスでしたがその日だけは いつもと違っていました書類作成で遅くまで残って仕事をしていた柏木雪乃の父親と鉢合わせとなってしまいます普段は普通の社会人として振る舞ってきたのも絶対誰にも知られてはならない「侵入遊び」の為でしたが警察に連行されても証拠不十分で逮捕を逃れてきた犯行を遂に目撃されてしまうのでしたこうして男は衝動的に殺人を犯してしまうのです殺すつもりは無かったとは言っていましたが動転していたとはいえ人間の首を締めて殺害するのはかなりの凶暴性が無ければ出来ない事ですこれは男に「侵入する盗癖」を抑えられない程の「衝動」があって秘密にしていた「盗癖」を知られた事に対しても命がけで隠さなければならないという考えに向かってその「衝動」の全てが開放されたのでしょうか頭が回らない状態で衝動に任せてしまった事が制御不能な凶暴な力が働くまま凶行に走り殺害に至った事が真相なのかもしれません▲目次へ▲■14.男はなぜ駅で職質をかけられたのか■『本当は自首しようと思っていた』ここでは 男が不審者として任意同行したのは実は自首しようとしていた事と取り調べ室での青島とのやり取りは闇落ちしていた男の人生を救っていたという話をします■衝動的に殺人を犯してしまったこの男は動転し殺人現場から逃走した後帰宅したのかどうすれば良いのか分からず動揺しながら彷徨う様に夜通し街を徘徊したのか分かりませんが不審者として警官に職質をかけられた時の時間ですが青島が取調室で犯人の男と語らいコーヒーを煎れに席を立った時ニュースを告げるキャスターが事件発生から30時間経過したと言っていた事から逆算すると事件発生時間 は通報を受理して警官が到着した時刻を言うので青島が8時30分の定時に出勤したとして恩田すみれがおでん泥棒の取り調べをしていてその少し後に警視庁から事件発生の入電があった事から事件発生は朝8時30過ぎと仮定するとその30時間後は午後2時半になるので男は午後2時前後に 駅前で職質された事になります様々な人間が行き交う駅前で警官に不審者として扱われる位目立っていたという事は余程 動揺してオタオタしていたのか出社せずに朝からずっと駅でうろついて居たのか出社はしたけれど その後駅に行ってうろついていたのか分かりませんがもし何かを決めかねている様が不審に映ったのだとしたら「逃亡」をしようかどうか考えあぐねていたという可能性が考えられます今後どうすれば良いのか どこに行けば良いのか何も思い浮かばず 何時間も右往左往していた所不審に思った甲本雅裕演じる緒方巡査に職質され連行されたのではという「経緯」が見えてきますそして不審者として緒方巡査に連行された後警察署まで素直に同行しているので逃亡しようかどうか混乱しながらもどこにも逃げる所は無いと思いながら駅前を右往左往していたのであれば気持ちは自首する方向へと傾きつつあった現れという事だったのかもしれませんだから緒方巡査が職質をかけて来た時にはそれが運命のお告げだったかの様に感じて委ねようとしたのかもしれません▲目次へ▲『湾岸署の喧騒が告白の決心を鈍らせる』男が連行される直前の場面での恩田すみれがパチンコ店の張り込みで逮捕した暴れながら連行される被疑者の懲りない態度とは対象的にこの男は警官に連れられて来た時には割と神妙にしていたので鍵を持っているだけの任意同行なら釈放は確実と思っていた表れだったのかもしれませんがこのまま普通に取調べを受けていたら罪を告白する様な印象も見受けられましたしかしこの後担当するはずの恩田すみれは急遽 別件で出かけなければならなくなった為に周りもドタバタする中でたらい回しの様に青島に押し付けられる顛末や取調室に入った時にあからさまに いやいや取り調べをする青島の態度などこの犯人の男は割としっかりとずっと眼で追って見ていたのでこの署で働く警官たちは皆仕事に追われ仕事の処理も「流れ作業」になって暴れる被疑者の扱いも随分と「雑」でまるで自分の務める会社と同じだと感じてここで罪の告白をしてこのまま取り調べを受けた所でまともな扱いを受けそうにも無いと思い一旦は「自首する気を失った」のかもしれませんしかし逆に警察も会社も本質は同じだという事が見えたからなのか仕事に張り合いが無いと愚痴る青島の話を聞く内に「シンパシー」を感じこんな所にも自分と「同類」が居たんだと分かった事の「安堵」から殺人を犯して動揺していた気持ちも和らぎまるで旧知の仲の友人に会った様な気持ちで青島の話を聞こうとしたのだと思いますそうしてこの犯人の男は青島との短い時間の中で青島になら仕事に追われながら雑な扱いをしそうな他の警官達とは違い自分と「同類」で 気心が知れた仲間の様な印象があり尚且つその「同類」が警察官をやっているというある種の矜持を抱き殺人を告白しても凶悪犯でも無ければ人殺しをするつもりも無かった事や全ては刺激が欲しい余りに歯車が狂ってしまっただけな事を誰よりも分かってくれると感じたのかもしれません何よりも 自分の様な人間はもう犯罪者にしかなれないと思っていたら実は全く真逆の他の道があった事が闇落ちしたこの男の心を 救ったのかもしれませんしかし青島は室井の運転手に駆り出された為 機会を逸し代わりに取り調べをする気の無い真下に交代されその後ようやく担当の恩田すみれが帰って来ても受けた仕事を次々とこなすキャリアウーマンの様なすみれの事務的な取り調べを受けている内に告白の決心が鈍り釈放に応じてしまったのかもしれません▲目次へ▲【第5章:クライマックスの深層を解く】■15.犯人再会の場面で本当は何が起こっていたのか■青島と犯人の男との会話とは何だったのか本当の理由さてというわけで本題ですw犯人の男は 殺人の告白をした後の空気でなぜ微笑んだのかそれは闇落ちしていた犯人の男の人生が青島との出逢いで 救われたという話とそのやり取りを高飛車な捜査一課の刑事達が止めずに黙認していたのはドラマの進行上の都合などでは無い真の理由があったという話をこれまで解説してきた まとめとして異なるレイヤーから見た話をします■『なぜ犯人の男は薄っすら笑っていたのか』ニュースでは凶悪犯として報道されていた犯人の男は会社に忍び込み殺人を犯すという大それた事をしていますが緒方巡査の任意同行に応じたのは大量の合鍵を隠し持った不審者というだけでは逮捕できない という事を承知の上で同行した事になるので自首をする方向に気持ちが傾いていたからだと言えますこの犯人が人を嬉々として殺害する様な凶悪犯では無い事は青島に言いたい事があって自首している事からもそれは分かります湾岸署で釈放に応じたのは 逃げるためというよりは事務的に取り調べをする恩田すみれ にではなく青島に直接 伝えたいことがあったからここから一旦解放されたいと思ったからなのかもしれませんそんな犯人の男が何を青島に言いたかったのかと言えば「僕も毎日刺激が無かった」という事でしたそれを伝えた後深刻な顔になる青島とは対象的にこの犯人の男の顔は薄っすらと笑って見えました。捜査一課の刑事達が列をなして連行された物々しさと事件の凶悪性を考えたら極めて異質な場面だったと言えますこれは「僕も刺激が無かった」というセリフがこの時の青島にどう聞こえたかを考えると見えてきます■まず犯人が口にした「僕も」という「ワード」ですが取調室での青島のボヤキに同意する意味に加えて「君も」という意味を含んでいるので「君も僕も同じ」という意味がある事が分かりますその後犯人は「刺激が無かった」と言葉を続けているのでつまりその結果「刺激を求めて侵入を続けた」という犯行の「動機」を話している事も分かりますそれは同時に「君も僕も刺激を求めたよね」と青島に同意を求めた意味もある事になりますその事を言った後この男が「薄っすら笑って」いたのはその事を青島に伝える事で「同類」が居て孤独では無いという救われた思いからこのタイミングでもなりふり構わず「安堵」出来たからだと言えますと同時に、世の中を脅かす凶悪殺人事件を引き起こし逮捕され連行されて騒然とする警察署内でとてもそんな空気では無い中でも微笑む事が出来る程犯人の男の心の闇が尋常では無い位の深さがある「恐ろしさ」の表れと言えます一方、その事を告げられた青島の方はと言えばこの時の犯人の言葉を青島がどういう気持で聞いていたのかと言うとおそらく自分は犯人と同類だと思ったのではないでしょうか退屈を持て余す同士で互いにシンパシーを感じもしたが誤った刺激を求めた末に衝動的に殺人を犯す末路を迎えたこの男に「僕も刺激が無かった」と告げられた青島の耳には「僕らの様な人間が行き着く先は犯罪者だ」と聞こえたのだと思いますだから男の言葉を真正面から受け止めた青島は「俺もアイツになっていたかもしれない」と言う訳です▲目次へ▲『男の重荷を背負った青島』しかしこの場面には更に向こう側がありますいわゆる玉ねぎの皮の様な層で重なって見えない一枚一枚 皮を剥ぐ様に調べて行くと見えてくる異なる真相があるわけです■犯人の男と青島は 同じ様に退屈して刺激を求める「同類」ではあっても二人の間には「犯罪を行う側」と「犯罪を取り締まる側」 という相容れない絶対的な「境界線」がありますその境界線の向こう側の住人となりその先には破滅が待っている犯罪者を選んだ犯人の男とは違い青島は会社を辞める時も警察官になる時も正しい事をやる気持ちを何よりも強く持ち続けた人物でしたそんな青島が、眼の前で安堵して微笑む男を深刻な顔をして何を考えていたのかは想像しますと…というか妄想しますと…w青島は刑事になって湾岸署の配属が決まり希望に胸を膨らませて初出勤をしますが警察にも縛りがあるのは会社時代と何も変わらない事を新米刑事が最初に受ける通過儀礼の様に思い知りますそうして自分の正義感を発揮させる理想の仕事が回って来る事はほぼ無い事を悟り所轄の警察官の現実に失望していましたしかしこの少し前和久に言われた通り被疑者に手錠を掛けるのは本庁の捜査一課の刑事がやれば良いのであり青島は事件を追う兵隊の1人として捜査一課管理官の車の運転手として関わった自分の事件でもある事を悟るのでしたそしてこの今の状況は軍隊の様な警察組織の中で多忙な所轄の一つ一つの仕事に従事し他部署の手伝いで取り調べをした事が廻り廻って思いも寄らない形で被疑者の自首を促した結果でその奇跡の様な因果律に関わったのも兵隊の役割を自覚して自分らしく振る舞った青島の隠れた功績によるものでしたそんな細い線で繋がった事件解決に驚きで湧き上がる色んな感情にかき乱されながら青島は刑事の仕事の醍醐味を実感して毎日に刺激が無かった事で警察官に転職したその選択に間違いはなかった事を確信した筈ですそうして互いに境界線の向こうに居て普通なら決して自分と人生が重なるはずが無い犯罪に刺激を求める男と出会った意味を考えた青島は深刻な表情を浮かべて複雑な気持ちで男を見つめながら彼は誤った選択をしただけなんだと納得をして「君も刑事になれば良かったのに」と言う訳です青島のこの一言は男の意表を突いたのか自分の様な人間の行き着く先は犯罪者しか無いとずっとそう思っていたら逆に犯罪者の真理が分かる事を良い方に使えば自分には 捕まえる側になる道もあった のかとそんな事思いも付かなかったという表情で青島に言われた言葉の意味を考えますそして取り調べの時の青島の態度を思い出して「でも、そっちも刺激が無いんでしょ?」と尋ねますすると青島は「あるよ、毎日ドキドキしているw」と 湾岸署での雑務で焦心した一つ一つの全ての出来事が実は一本の線で繋がる大事な事だったと確信して答えますそして男は無意識に「そっち(側)」という言葉を使った意味が今も二人が境界線の上に立って居て自分は刺激を求める為に平気で犯罪に手を染めて境界の向こう側の行き着く所まで行ってしまったのは青島の様な強い正義感を持って無かったからだととうに分かっていたので「刑事になれば」という青島の問いかけも刑事にならなかったのでは無くてなれなかったのだと悟った様に「そう」と短く答えるのでした犯罪行為の刺激には見つかったら人生が終わる全てかゼロかしかないスリルにのめり込んでしまう魔力がありそこから遂に逃れられなかった犯人の男は刺激と引き換えにいつか沈む事が定められた泥舟に乗る様な破滅するまで綱渡りのつまらない人生だったと思い返して暗い顔をするのですが自分の同類で境界線の反対側に居る青島が脱サラをして刑事になり毎日ドキドキして街の治安を守る仕事に着いているという事実に誇りに思う様な救われた気持ちになりながらどんな状況にもそこから抜け出す正しい方法があった事を知り救われる思いと心の闇と霧が晴れて行く様な気持ちで「いいな」と言って笑顔になります青島はそんな男を残念でならないという気持ちで見るのでしたここで男が青島の顔は見ずに視線がどこを見ている訳でも無く満面の笑顔になっていた理由ですがそれは 青島と会えて会話が出来て自分と同類だと分かった青島が刑事をやっている事が羨ましくも誇りに思って刺激を受け自分だってもうこれまでの自分じゃ無いこの先どんな目に遭おうとも強い気持ちを持って犯した罪に真摯に向き合って行こう 頑張ろうという様なこの先の事を考えはじめていた からだと思います一方の青島は男がそんな事を考えている事を全て理解したのかその刺激を受け合える信頼できる友人が居たらその強い気持ちと頑張りと 新たな自分になれた充実感を犯罪を犯す前に持てていれば と改めて残念でならないという表情をするのでしたこの場面での青島と男との「表情の対比」には犯罪を犯す側と追う側との対比の他に出会いによって重荷を降ろして救われた人間と出会いによってそれを見届けて背負う人間との異なる道を歩む者の対比というこの様な「向こう側の真相」があったのでしただから男は青島に「頑張ってね」と言って去りそれを見届ける青島は笑顔で返したもののいたたまれなくてどうしても返事の声が出せなくなる訳です■これらの解説は 私の妄想 で片付けるにしてはこの様な心理的な流れがあると想定して場面を眺めるとここでの織田裕二と近藤芳正が物凄く繊細で細かい演技をしている合点がいくのでおそらくこの様な脚色上の演出がなされていたと考えられるわけです▲目次へ▲『捜査一課の刑事達が黙って見ていた本当の理由』ここでこれまで オーラを消してきた捜査一課の刑事が図ったようなタイミングで「行くぞ」と言って出てきて男の手を取ると一瞬チラっと青島を見てから男を連行して行きます一見 脚本の都合で作られた良くある演出かの様に見える場面ですが普通に考えればあの高飛車な捜査一課の刑事達がなぜこれまで口を出さずにだまって青島と男を二人きりで話をさせたのかあまりにも不自然で疑問が残ります実はここにも「見えない向こう側」があって当然 そうする理由があり 刑事達は黙って見ていた訳ですそれが分かると 何度も観たはずの再放送のドラマから全く違う景色が見えてきます理由はこうです男は自首した後 捜査一課の刑事達が来た時に湾岸署の青島という刑事と話をさせてくれと間違いなく頼んだはずですそして素直に全てを自供するのは青島と話をさせてくれるのが条件だとも言ったのかもしれませんそれは青島と話をした時に「あんたに言いたい事があって自首した」と言っている事からも間違いはないでしょうしかし男が連行される時に青島は管轄内で起きた事件の捜査に向かってしまうので「被疑者が青島に話がある」などという連絡は湾岸署には届いていない 事が分かりますこれはつまり一刻も早い起訴が望みの捜査一課の刑事達が男には空返事だけして全て無視して何もしなかった と 想像できますだから男が湾岸署に連行されてきた時に青島とすれ違って出て行く所を見た時捜査一課の刑事たちが約束を守ってなかった事に気付いて驚いて立ち止まる訳です高飛車な捜査一課の刑事たちは青島が誰なのか所轄のヒラの刑事の事など頭に無いので知るはずもありませんだから男が立ち止まった理由が分からずに「何してる来いっつ」と言うのですが男は青島を凝視したまま嘘をつきやがってと捜査員の手を強く振りほどく訳ですつまり男は捜査一課の刑事たちが約束を破っていた事に怒っていたのですなぜそれが分かるのかというと男が立ち止まった時捜査一課の刑事が「何してる来いっつ」と男の腕を掴んで連れて行こうとしたにもかかわらずその手を男が強く振りほどいてもなぜか手を出さず何もしなかった事そしてその直後「あの刑事が青島だったか…しまった」という様な何人かの刑事の目が泳いで浮足立っていた事でそれが分かりますだから捜査一課の刑事たちは約束を破っていた事が男にバレた事に気付きバツが悪くなりそのまま男には約束通り青島と話をさせたという事だと思いますだから捜査員達はその間 一応礼儀として「よそ見」をし「話は聞いていないぞ」オーラを出して話が終わった空気を察知するとバツが悪そうに「…行くぞ」と言う訳ですその時捜査員がチラッと青島を見たのもこれまで解説して来た 青島との会話の「向こう側」の存在を全く知る由もない一課の刑事が「こんな話に何の意味があるんだ 時間を取らせやがって」という眼をしたと言う訳でしたそして連行された男は 青島の方を笑顔で見ながら「こんな信用出来ない刑事達が相手だけれども あんたみたいな刑事も居るって分かったから ちゃんと自供して頑張って罪を償うから ありがとう」という感じで署の奥へと歩いて行くのですがそれは殺人を犯して逮捕されるという普通なら人生が終わったと感じる様なタイミングだとしても自分を見つめ直して新たな自分を見つける事が出来てそれがあるだけでこの先やっていけるという事を青島に伝えたかったのでしょうそしてそれを見届けた和久は出口に歩いて行きますがひょっとしたら和久は何が起こっていたのか全部分かっていたのかもしれません対して恩田すみれは自分が取り調べた鍵男が殺人犯と分かってもそれ以上の事は分からない様で青島に「あの男が?」とだけ言うのですが真面目な青島は男の言葉の全てを受け止めて自分は刑事になったからああならずに済んだということなのかと考えながら「俺はあいつになっていたかもしれない…」と答えて出口に向かって行くのでしたそして和久は遅れてやって来た青島に男と何があったのか「どうした」と尋ねると青島はニヤニヤしながら「和久さん…俺…チョットやる気出てきちゃいましたw」と変なスイッチが入った顔で答えるのでこの時の青島はもうこの一件を乗り越えていた事が分かりますこの時の青島は既に「あいつになっていたかもしれない」という考えを逆に捉えて「逆に考えると刑事を選んだ自分の選択は間違いなかったという事は転職は天職だったW」とでも考えていたのでしょうか対して和久は青島に犯罪者に言われた事になど感化されるな と若い刑事が最初に陥る危うい勘違いを看破して「出すな!そんなもん」と一喝し青島は警察の仕事の醍醐味を感じつつ湧き上がる期待感にドキドキしながら「はい~w」と答えて現場に向かうのでした和久は最終回で6年間追い続けた刑事殺しの被疑者の取り調べの時青島について「あいつには自分の正義がある」と語っていましたがこの時の青島が罪を犯した被疑者に対しても人としての全てを受け止める普通なら出来ない「度量」がある所を見て自分もそれに倣ってそんな事を言ったのかもしれませんが…と…ココから先の事は「最終回」の解説の時にお話しますので今はこれ位で…w▲目次へ▲『捜査一課で孤立していた室井』さてこの後、記者会見で室井が記者会見の席に座らず変な顔をして立って見ていたのですがこれは自分の指揮で被疑者逮捕に繋がった訳でも何でも無かった事とこの事件担当の実質上のボスは 浜田晃演じる島津捜査一課課長で功績も捜査員を仕切った島津一課課長にあったからです名目上の指揮官は管理官の室井でも室井の捜査方針は捜査会議で課長に お好きにどうぞ と跳ねられ捜査員達は 課長の元で捜査をして室井を無視していた事からもそれは分かります青島が運転する車の中でも自分の元で捜査をする捜査員からの報告がまともに上がって来ない事に憤り秋田弁丸出しで憤慨していましたが実は捜査が出来なくて 蚊帳の外 にあったのは運転する青島だけでは無くて 室井も 同じでそんな二人は事件から離れた場所で車に同乗していた という訳でしたつまり自分が見立てた捜査が空振りに終わった「肩透かし」という意味と若輩で管理官に成り上がった自分とは違って長年捜査一課をまとめて来た島津課長の見事で揺るぎのない手腕に「役者が違う」と圧倒されていたという意味と事件解決で肩の荷が下り若き管理官が抱えて来た巨大なプレッシャーから開放された「安堵」もあったと言えますこの場面は一見、刑事ドラマでは良く見られる事件解決を伝えるというドラマ的には「締め」にあたる単なる形式的な あってもなくても良い場面の様にも見えますが今はまだ名前だけの管理官に過ぎない室井の立場を良く表していた場面でもあったのです事件解決の報が流れる中島津一課課長と室井の見送りにスリーアミーゴスが続き袴田課長が島津一課課長に「ごくろうさまでした」と声をかけ島津一課課長が振り向くと「今度、事件解決のお祝いに一つ〜」袴田課長も「私が一席設けますから〜」とコチラは取り入るような態度で声をかけるので島津一課課長は俺の話じゃないなとすぐ前を向き室井はこの様な癒着が煩わしい顔をするという叩き上げとキャリアとのあからさまな態度の差が描かれます実はこの場面も この事件の実質の指揮官は 島津一課課長 であった事を呼ばれて振り向く事で表現していたのでした▲目次へ▲『話が通じない相手だと青島に思われ不本意な室井』署の入口前で室井と島津が車に乗ろうとする時被疑者を逮捕して連行してくる青島とすれ違うのですが島津一課課長は青島の方を向いて立ち止まりますよく見ると島津一課課長は青島の方を向きながら首をウンウンと縦に動かしますのでこれは今回の逮捕劇のきっかけが青島にある事を知っていて「君が例の刑事か」という感じの良くあるやりとりですがこの課長が高飛車で横柄な捜査員達とは違って割と公平な人物である事も分かりますその後 室井は青島に「運転ありがとう」と言いますこれまで青島にあまりに尊大な態度で接していた室井にしては随分と素直な態度になった事に違和感を覚えますがひとつは室井は本当はこういう人だという事ですそれは今後の話の中で室井が「本庁と所轄の枠を取って開かれた捜査をするべき」という正論を語る人物である事が分かって行く事からも上下の分け隔てをしない本来の本分に立ち返って声をかけた事が分かりますでは捜査中は色々とあって余裕がなく若くして管理官となり実績もなく手柄を立てる事にあせり苛立ち運転する青島に尊大となり事件解決後は青島に声をかける心のゆとりが出来たからという理由もありますが捜査員でありながら自由な捜査ができなかったのは所轄の刑事も同じだったので自分と境遇が同じ青島を「気をかけた」という事だと思いますそして青島は室井の余りに素直な「ありがとう」に意表を付かれますがその素直さに押される形で柏木雪乃 の件を話そうとしますすると室井は「犯人は逮捕された」と言うので青島は異なる角度の話である事を伝えようと「ですがあの娘、今もショックで…」と言う中お忙しい管理官を引き止めるのは止めなさいとばかりに袴田が「寒いので」と割って入り話を強制終了させようとして室井も従うのですが青島は「待ってください」と引き下がらないので室井はまだ話があるのかという眼をして青島を振り返ります室井的には充分真摯な態度を取ったつもりだったのかもしれませんが青島はその室井の態度から所轄のヒラの刑事の話を聞こうとする「度量」は感じても被害者の娘の心配まで出来そうもない「狭量」を感じ取りサラリーマン時代の接客を思い出した様に「・・・また何かあったら呼んで下さい」と話を切り上げますそんな青島の笑みが自分への失望に映り不本意に思ったからなのか室井は言葉を選ぼうとしばらく考えてから「君の名前は」と言います青島は少し距離が縮まったと感じて笑顔で「青島俊作。都知事と同じ名前の青島です」と答えますが室井は「青島くん」と名前で呼び意見は受け止めた点を強調する様に前置きしてから「事件は解決したんだ」と被害者の心労を「考えられない」のでは無くて立場上「考えない」のだと立場を強調する短い答えだけ残して他の本音は見せないまま去って行きます何も言い返せなかった青島は袴田課長に本部の片付けを命じられますがしばらくの間、室井が去って行った方を向いたまま立ち尽くし和久はそんな青島を見て「あの管理官にその話をぶつけるとは大したヤツだな」と思ったのか何も声をかけずに被疑者を連れて行き青島もモヤモヤしながら後につづくのでした警視庁へ戻る車中で携帯で連絡する室井は「参考人の事情聴取は私がするから」といくつもの事件を抱える管理官の本分に立ち返り早くも次の事件に取り掛かろうとする姿がありました一方、捜査本部の後片付けをするのが今の仕事となる青島は初心を忘れそうになる気持ちを一喝する様に以前、泥棒に入られた後怖くて眠れず困っていた老人にしばらく自宅を警邏して世話したお礼に貰ったお守りを手にし「困っている人がいたら助ける」「正しいことをする」という、自分がするべき本分に立ち返ろうと柏木雪乃 が入院する病院へ向かうのでした立場は違えど 同じ思いを抱いた 二人の初めての出会いは「衝突」で幕を閉じます▲目次へ▲『柏木雪乃が雪を眺めて涙を流す理由』柏木雪乃の病室に入室して青島は振り向いた雪乃に犯人逮捕を告げるのですがそれで雪乃の父親の死は変わる事は無く依然雪乃は悲しみの中にある事を感じて「お父さんの事は…」と残念ですと言いかける青島の言葉を遮るように雪乃は涙を流しながら窓に眼を向けますいたたまれない気持ちのまま青島は雪乃が見ている窓の外へ眼を向けると外は雪が降っているのが見えました青島はこの時の雪乃が 窓の外に降る雪を見て何を思っていたのか同じ様に雪を見ながら考えますひとひらの雪が美しく舞い降りる様は故人を偲ぶなごり雪の様でしたでもたった一人の肉親だった父親を失い悲しみのどん底に居る雪乃にとって外で何が起ころうと 雪がどんなに綺麗に降っていようと関係ないはずですこういう時 人は・・・大事な人が亡くなったというのに何かに心を奪われるなど不誠実な事だと感じるのかもしれません・・・この時の雪乃はたった一人の肉親だった父が亡くなってこんなに悲しい時にどうして私は降る雪を綺麗だと思って見ているのだろうかと、そんな風に感じながら窓の外に目を向けていたのかもしれませんしかしそれでもそんな不幸な状況にあっても美しいものには自然と眼を奪われてしまうのなら美しいもの、素敵なものへと気持ちが向く様にと世の中が自然とそう仕向ける流れがあるのならその流れに命の「息吹」を感じさせるものがあるのならそれに逆らう事は無いのかもしれません今は気持ちが暗闇の中にあってもそれを拒絶しないで自然と受け入れる雪乃には生きようとする「強さ」があると分かりますだから柏木雪乃は父親の死を乗り越えてきっと立ち直れると青島はそう感じ取ったのでしょうか立ち直ったあなたを待っていますよと敢えて気を使わずに明るい声で「寒くないですか?」と雪乃を 心に大きな傷を抱える病人としてでは無く普通の人に話しかける様に問いかけて少しでも心を開いて貰えればと笑顔で自分の事を話し始め事件が解決したらそれで終わりという刑事にはなりたくないと心の内を話すとまた尋ねる事を約束して病室を後にしますここで 力になりたいという「本題」を話さないでまた来る事を伝えて「挨拶」だけして帰った青島は第6話の中でヘリで訪ねて来た室井に語ったサラリーマン時代に営業で行った「道慣らし」を思わせる営業マンの基本ノウハウを使った様にも見えましたが、そういう事では無く青島はサラリーマン時代も刑事になった今も「正しいことをしたい」という本分はサラリーマンを辞めて刑事になっても変わりなく持ち続けようとしている事が分かりますそしてセールスマンの仕事で培ったノウハウは人との繋がりを支える姿勢として自分の中に活き続けている事も分かりますだから帰り際の室井には表情を汲んで本題を話すのを止めて挨拶だけして雪乃には無理をさせずに次に来る事だけを約束して帰ったのですそれは「ノウハウ」というシステムナイズされた社会人の世渡り術などでは無くて青島の持つ強い「正義感」に加えて「誠実」さという自分の中に既にあるものでもあるのでしたここで「Love Somebody」がかかり殺人を犯し被疑者となった男は世間に晒されない様にコートで自分の姿が覆われていたのとは対象的に雪が降る寒い中をコートのフードで自分を覆う青島は世間に見せても恥じる事の無い熱い正義を心に秘めながら自分の仕事に戻って行くのでした☆■という訳で今回はここまで 次回をお楽しみに〜☆【楽天ブログ】『踊る大捜査線』第1話【犯人と再会する場面で本当は何が起こっていたのか】知る限り放送から30年経っても誰も語らない、或いは何度も観ていて物語を知っているから故に全く気付いていない、知られざる見えない真相を解説しますhttps://t.co/oJP4PUlDjP #r_blog #踊る大捜査線— Voyager6434 (@voyager6434) January 23, 2026---------------------------------------------------------------------------------------------------【電子書籍】リーダーが優秀なら、組織も悪くない [ 平岡祥孝 ]チームの成果を最大にするミドルの力価格:1,400円 (2026/1/23時点)■★HOUSTON ヒューストン 5409M 米軍 M-51 パーカ モッズコート【クーポン対象外】【R】|ミリタリーコート M51 大きいサイズ 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2026年01月23日
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昨年中は大変お世話になりありがとうございました新しい年が皆様にとって実り多き年であります様お祈り申し上げますブログ主 : Voyager 6434Marillion - The Spaceマリリオン - ザ・スペース『All One Tonight (live At The Royal Albert Hall)』演奏:Marillion& IN PRAISE OF FOLLY STRING QUARTETMarillionSteve Rothery – electric guitarsMark Kelly – keyboardsPete Trewavas – bass Ian Mosley – drumsSteve Hogarth – lead vocalsStringsNicole MillerMargaret HermantAnnemeie OsborneMaia FrankowskiSam Morris - French HornEmma Halnan - Flute.今年もGACKTが出る『芸能人格付けチェック』は観るとしても米騒動で 米価格が高騰するのは まあ良いとして・・・! いや良くないっつ!!!良くないが!・・・結局パンも麺も 値上げになるだろうしと炭水化物がウチの食卓から退場するかに見えた年末だったが結局ガス料金も 値上げし電気料金も 値上げし上下水道料金も 値上げしメガ値上げで迎える年明けになろうと冬は絶対餅だけは喰う!という餅腹になろうと!腹が餅化しっつ!!!びろ~~~~~んっつ!!! と伸びようとっつ!!!ウチの主食は餅ですっつ!!!という感じでウチ の一年が始まります【楽天ブログ】2026年 今年もよろしくおねがいしますhttps://t.co/7ZVfyG8Xua #r_blog— Voyager6434 (@voyager6434) December 31, 2025 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【輸入盤 CD】 MARILLION / ALL ONE TONIGHT [2CD]価格:1,640円(税込、送料別) (2026/1/1時点)【書籍】GACKTのドス黒いメンタリズム [ GACKT ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2026/1/1時点)【おもちゃ】レゴ オリジナルセット 鏡餅LEGO 純正パーツ使用 お正月価格:1,932円(税込、送料無料) (2026/1/1時点)
2026年01月01日
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