GIANTS17MONKEY
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西武に勝てば「交流戦首位」だった巨人は、新外国人のマレンが初先発も、3回6失点でKO。助っ人左腕は清原が西口から死球を食らった後、相手の4番・カブレラに死球を与えて、あわや乱闘のシーンも。西口に完ぺきに抑え込まれての完敗だったが、真田、西村の若手投手が好投を見せたことが、今後への収穫となった。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1西武 2 0 4 0 0 0 0 0 X 6[勝]西口 7試合5勝2敗[敗]マレン1試合1敗[本]和田5号3ラン(マレン・3回)、清水4号(西口・9回) いなくなったはずの男が肩を怒らせて再び現れた。両軍入り乱れたマウンド付近を目指して、ベンチの奥から清原が飛び出してきた。アイシングしたままの左腕が痛々しい。鋭い目は、しかし、一塁付近で羽交い締めにされているカブレラに照準を定めていた。3回無死一塁からのあわやの乱闘劇は、マレンがカブ砲の左脇腹に死球を与えたことが引き金だった。 一触即発ムードが漂った。何やら激しくまくし立てているカブレラに対し、清原が自分の左腕を指差し、あごを突き出しながら言葉を飛ばしていた。「おい、ここを見てみいや、オラッ」そう聞こえた。清原も2回に西口の139キロ直球を左前腕尺骨の辺りに受け、3回の守備から交代。11日のオリックス戦でも頭部死球を受けている。鋼の肉体に受けた痛みと怒りを、ぶつけ合っているように見えた。 先発・マレンは初回に2失点。気を取り直して上がったはずの3回だったが、自軍の主砲の死球交代に、過敏に反応したかのように、突然乱れた。カブレラへの死球後、和田に3ランを浴び、巨人でのデビュー戦は3回6失点とホロ苦いものになった。 「調子自体は悪くなかったけど、コントロールミスを相手が見逃さなかった。残念だ。カブレラへの死球? あれもミスだ」報復投球について否定したマレン。西武・伊東監督は「わざと? 意識はなかったと思うよ」と流し、堀内監督も「不運もあった。球は安定していたし、ダメということはない。ただ、カブレラの死球でリズムを崩しちゃいかんな」と話した。 期待していた新助っ人が背信投球を見せた一方、希望が見えた。2番手の真田、そして最速146キロで2回無失点に抑えた3番手の西村だ。「2人ともよかった。西村は球が速くなったな。今、ウチで一番速いんじゃないか。負け試合でも収穫はあった」堀内監督はうなずきながらも、最後は清原の状態に表情を曇らせた。「本人は相当痛がっていたから、今日はやめとけ、と言ったんだ。明日? 大丈夫だと思うよ」死球の、敗戦の痛みは、1日だけで十分だ。
2005.05.13
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