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ご無沙汰していま~す。 今年も、残りわずかになりました、ねぇ~。 戯曲 ぐぁらん堂書店の店長さんのこと ***** ***** 中年男 (無人のレジに気づき)あれ?誰れ もいないじゃないか。(きょろきょろ捜し )誰れか~。誰れか居ないか~。 中央花道から、何も載せない荷車を 押して男店員が走って来る。時々荷 車の上に飛び乗るがすぐに止まって しまう。 男店員 (荷車といっしょにすべり込む様に 中年男の前で止まり)はーい。店長、只今 戻りました。 店長 野呂君。 野呂 はい。 店長 随分と時間がかかったね。 野呂 そーなんです。大変遅くなって申し分 けありません。いえね、エレベーターでゴ ミを捨てに行ったんです。なんたって屋上 でしょう……。 店長 何時だって屋上じゃない。 野呂 それが、今日に限ってーー。 店長 屋上じゃなかったの? 野呂 いえ、捨て場は屋上なんですが、一階 のカバン屋のゴミが多くて多くて、エレベ ーターに乗る事ができなかったんです。 店長 話が回りくどいねえ。 野呂 はあ。そうですか。それで、ワンチャ ンス逃がしてしまったんで、「次には必ず 乗ろう!!」と意気込んだんですが、待って るうちに、同じ階の画材屋さんのヒロ子ち ゃんがゴミの荷車押してやって来たんです。 それでつい、「先に乗って下さい。」って、 云ってしまったんです。 店長 それでまた一台待ったの? 野呂 いえね、「先に乗って下さい。」って、 僕が云えば、ヒロ子ちゃんは、「いいえ、 そんなーー。」と、もじもじするの。僕も 自分から云い出した事だから、「いいんで す。どうか先にーー。」彼女も「いえ、順 番ですから。」「いいえ、レディー・ファ ーストですよ。」「いえ、あなたから。」 「いえ、あなたの方から。」「いえ。」「 いえ。」「いえ。」「いえ。」「いえ。」 ーー。 店長 それで?! 野呂 えっ?!そうそう。ふたりでそうしてま すとね、あのやぼてん野郎のスポーツ用品 店のおやじ!!何時の間にやって来たのか知ら ないけど、「どっちでもいいから早く乗っ て下さいよ。」なんて水を差すもんだから、 ヒロ子ちゃんも、「それじゃ、どうもすみ ません。」って、乗ってっちゃったんです。 店長 それじゃあ、三度目の正直で、次のに は乗れたんだろ? 野呂 それが、僕もそのつもりだったんです。 そうしたら、例のハゲおやじ!! 店長 ミカドスポーツの? 野呂 そーです。例のヤカン入道です。 店長 確かに逆螢だけど……、そんなに力入 れなくたって……。 野呂 いえ!!僕より足が短いくせして!! 店長 身長が違うからだろ……。比率は同じ 位じゃない? 野呂 わーっ!!店長ひどいっ!! 店長 いやっ。だから、日本人だからーー。 野呂 日本人の代表の様なあのコンペイトー がーー。 店長 何?!それーー。 野呂 だから、あのコンペイトーおやじです よ。 店長 なんでコンペイトーおやじなの?あの おやじの頭、ガラ玉みたいだったっけ? 野呂 ガラモンは関係ありませんよ。(店長 の様子をうかがいながら)コンペイトーは甘 い、甘いはお砂糖、お砂糖は白い、白いは兎、 兎は跳ねる、ーー。 店長 (調子づいて)跳ねるは蛙、ーー。 野呂 (小躍りしながら)蛙は緑。 店長 緑はきゅうり、きゅうりは長い!! 野呂 長いはトンネル。 店長 トンネルは暗い、暗いはーー?あれ? 野呂 暗いは闇夜。 店長 そうだ、そうだ、闇夜は恐い。 野呂 恐いはおばけ!! 店長 おばけは消える!! 野呂 消えるは電気!!佳境にさしかかりまし た。 店長 電気は光る!! 野呂・店長 光るは!! ふたりピタリと静止して上手の奥の 方に居るらしい人におじぎをする。 店長 お早うございまーす。 野呂 お早うございます。 店長 雨降りだってのに、けっこう人が動き ますねえ。はははは……。はあ、今日は晴 れですって?あっ、本当だ。今日はいい天 気だから、人出が多いんですねえ。えっ?! お客がパッタリだって?あれ、本当。でも、 景気よくいきましょう!!ミカドスポーツ、 バンザーイ!! 野呂 バンザーイ!! 店長 ぐぁらん堂書店、バンザーイ!! 野呂 バンザーイ!! 店長 あー、びっくりした。 野呂 まさか来るとは思わないもん。 店長 では改めて。 野呂・店長 (せいのっ)光はおやじのハ ゲ頭!!ミカドスポーツのおやじのハゲ頭!! 野呂 あの、コンペイトーおやじが、「ツバ キ屋さんの女の子にはやさしくっても、お いちゃんには冷たいんだね。こんなに待た せといて!!」って、嫌味っぽーく云うから、 「いえ、そんな事はありません。別に女の 子だけにやさしいわけじゃありませんよ。 ぜひ、おいちゃんにも乗って頂きたいでー す。」って、云ったんです。 店長 あんなタヌキ腹に譲ったって仕方無い じゃないか? 野呂 そうなんですけど……。いや、そんな ーー。僕は本当に……。別に女の子だけに やさしくしているわけじゃ……。だってさ、 同じ階だったんだもん。僕は只、ヒロ子ち ゃんが大変そうだったから……。 店長 別に何も云ってないじゃない。 野呂 只、あのビア樽が変な風に勘繰らなけ ればいいんですが……。 店長 何が? ***** ***** と、言う事で・・・今年はここまで。 意味もないところで、切れているのですが・・・とっぴん ぱらりのぷ~。 昨日、お買い物の帰りに、ふっ、と、見ると・・・前の小 さな横断歩道を、おじいさんが、赤なのに、渡っていたの ですよ~。 「おじいちゃんだけ~!」なんて、ちっちゃい子の声~。 反対側を見れば、信号待ちしているベビーカーを押してい る、若いお父さんとお母さん、おばあちゃんと、幼稚園く らいの男の子。 アハハ~、おじいちゃん・・・いつものつもりで、渡っち ゃったのねぇ~! 皆さん、笑っているから、つい・・・通り際に、おじいち ゃんに、「いけませんねぇ~。」なんて、声をかけちゃい ましたよ~。(お説教じゃ、ないんですよ~。何だか、ほ のぼのしている風なので・・・つい、ねっ。) そんな事している自分に・・・あれ~! これって、しっかり、おばちゃんじゃ~ん!って・・・ アハハ、もともと、おばちゃんなのですが・・・本物に、 踏み込んでますよ、ねぇ~。 皆さん、よいお年を、お迎えくださ~い。
2010年12月27日

ご無沙汰しておりま~す! ちょっと、早いんですが・・・ブッシュ・ド・ノエル を、どうぞ。 今年は、ツリーも出しませんでした~。 ちょいと、面倒で・・・(無精者!) 戯曲 ぐゎらん堂書店の店長さんの事 ***** ***** 中年男 お知り合いになってから? 女 ええ、ちょうど二十年位前でしょうか… …。 中年男 じゃあ、当時、その方は二十代だっ たんですね。それじゃ今はもう、わたしと 同じ位になられてるわけだ。それじゃ、間 違うのも無理ありませんね。 女 そうですね。 中年男 (ちょっと変に思って)あれ!?だ ってあなた、まだ二十才位じゃありません か。だって、変じゃありませんか?生まれ てすぐお会いになったわけでもあるまいし ……。 女 ええ。わたし、二十一才でした。あの頃 ーー。 中年男 だって、おかしいですよ。だって、 二十才位のあなたが、二十年前に、二十一 才だったなんて。どう考えたって……。そ うでしょう?まるであなた、歳を取らない 様じゃありませんか。フィクションの世界 ですよ、それじゃ!! 女 それじゃ、わたしはこれで……。(頭を ぴょこんと下げて下手へ去ろうとする) 中年男 (女の後ろ姿に何か気付き)待って。 女 (振り向かず進む)……。 中年男 待って下さい。なんか、思い出した ような。 女の姿は完全に消える。 中年男 まって、わたし、以前あなたとお会 いしたようなーー。 間 中年男 ーーそんなことないよ。そんなはず はないじゃないか……。わたしはあのヒト と会った覚えはないじゃないか。なにを云 っているんだ、わたしは……。ははははは ……。只、以前にもこんな場面に出くわし た事があるような気がする。 暗転 暗転のまま曲が流れる。スーパーの 開店時にありげな曲である。 序奏 ♪ 硝子の窓が光ってる 窓の外が動いてる さあ、ちょっと希望に胸ふくら ませて 白いカーテンを開けてみよう きっと今日が、出発の日 ♪ 伴奏 アナウンスが入る。「おはようござ います。開店五分前となりました。 今日も一日、感謝の気持ちを忘れず に、親切、丁寧に、お客様に対応し ましょう。もう一度、開店前にやり 残した事はないか確かめましょう。 それでは、明るく笑顔でお客様を迎 えましょう。開店です。」 アナウンスの中程で徐々に照明が入 る。ここはどこだろう?きっと、ス ーパーに組み込まれた書店であろう。 その名も、ぐぁらん堂書店ーー。 物騒な事に、中央のレジにはひとり も店員が居ない。 上手より中年男がダンボールを積ん だ荷車を押して現れる。 ***** ***** 場所が変わっちゃったので、今日は、ここまで・・・ あはは~、書店の舞台装置を、描いてなかったので、あしからず。
2010年12月18日

ご無沙汰していま~す。 今日、やっと・・・夕方に、亀太郎さんを、室内に、入れてやりました。 あっち行ったり、こっち行ったり・・・廊下は、歩かないで~!(ガタン、 ガタンと、うるさいです~。) トトさんは、歳のせいか、余り、大騒ぎもなく、共存できそうです。 まぁ・・・おこたも出てますから・・・ いえ、ね・・・前回、話を打ち込んでいたら、電信柱・・・出てきて ましたので、改めて、装置も載せました~。 そう言えば、当時・・・古い電信柱に、傘のついた電球の街灯を、ぜ ひぜひ、使いたかったのを、思い出しました~。 深い意味は、ないんですけれど・・・ 戯曲 ぐゎらん堂書店の店長さんの事 ***** ***** 間 おやじ 夢じゃよ。 中年男 夢!?おやまのちゃんが、でべそで すってけてんのタコ踊り!! おやじ 何を云っとる。おや、まっちゃんで べその宙返り、の話ではない。 中年男 はあ……。でも、眼をあいたまま夢 を見るんですか!? おやじ あの本を読んでから、ちょくちょく あんな夢を見るのじゃよ。 中年男 特技ですか?すごいなあ。わたしな んか、自慢じゃないけど、このとこ夢らし い夢なんかーー。 おやじ (遮る様に)どうして読んじまった んじゃろ……。 中年男 夢を読む!?本を読んだんですか? それで幻想を見たんですね? おやじ えっ?! 中年男 白昼夢と云うのもあります。 おやじ わからん……。 中年男 どんな本なんです?あなたの読んだ 本は……。 おやじ どんなってーー、わしの夢の様な本 じゃよ。 中年男 成程ーー。でも、わたしがあなたの 夢の内容を知るわけないでしょうが!! おやじ それもそうじゃな……。 中年男 でも、多少ヒントが残されています。 (いささかはしゃいで)他人の首にエンペ ツを突き刺す様な夢でしょう。エンペツは ナイフの変化したものかも知れませんね。 なかなか過激な内容の様な……。サスペン スタッチのものでしょうかね。それともー ー。 おやじ やめよう。 中年男 やめーー、えっ!?だからさ……。や めちゃうんですかーー。 おやじ わしの過去をほじくる様な真似はよ そうや……。わしは辛いよ……。 古本屋のおやじは真っ暗な店の中へ 消える。 中年男 (店内に向かって)だって、えっ!? だって、本の内容じゃありませんか。おじ いさーん!! 中年男も店の中に入ろうとする。が、 本棚の古本がガラガラ、バサリンコ と崩れる。崩れながら、イーグルス のホテルカリフォルニアーー思い出 深い曲ーーが流れる。本棚からは歌 をハミングしながら女が現われる。 女 こんばんは。 中年男 (きょろきょろして)わたし? 女 お久しぶりですね。 ♪ お久しぶり~ね~えん。 あなたに会うなんて ♪ 中年男 はあ……。 女 お元気でしたか? 中年男 あの、失礼ですけれど、暗くてよく ……。 女 わたしです。(中年男に近づき)マモル さんーー。 中年男 えっ。なんだ、わたし、マモルと云 う名前ではありません。 女 マモルさんじゃありませんか? 中年男 はあ。残念ですが、人違いの様です。 女 そうですか。 中年男 わたし、本棚にお住まいを持つ女の方 に知り合いはないんです。 女 あら、あなたが大きな声で叫ぶから、棚 崩れが起きてしまったのです。 中年男 崖崩れの様に? 女 どちらかと云えば、なだれの様に……。 中年男 (面食らって)はあーー。 女 よだれに気を付けて下さい。 中年男 ああっ。(ぬぐって)わたし、マモ ルさんて方に、そんなに似てるんですか? 女 ええ。そりゃもう、そっくりです。 中年男 そうですか。世の中にはそっくりさ んが五人居ると云いますが、本当に居るも のですね。 女 でも、よっく拝見すると、年齢がちょっ と違う様です。 中年男 もっとお若い方でしょう? 女 (うなづきつつ)でも、あなたちょうど、 二十年後のマモルさんの様な……。 中年男 ははは……。えらく違いましたね。 女 ーーあれから随分と経ちましたから……。 ***** ***** もう・・・夜は眠いです~。 今日はここまで・・・とっぴんぱらりのぷ~。
2010年12月10日

ご無沙汰していま~す! 昨日はもの凄い雨と、その後の暑さに、びっくりでした~。 夕方からの強風も・・・嫌でした~。 さて・・・早速ですが、戯曲のご紹介です~。 これも、若い時分に書いたものなので・・・お恥ずかしや。 絵もつけるの大変なので、舞台装置が変わる時のみ、載せて みますねぇ~。 それで・・・ちょっと、不満なのは・・・文章載せるのに、 横書きなんですよ、ねぇ~。 何となく、やっぱ、縦書きじゃ~ん!なんて、思うのですが、 まっ・・・贅沢は言えません。 では・・・はじまり、はじまり~。 戯曲 ぐゎらん堂書店の店長さんの事 登場人物 古本屋のおやじ 店長 野呂 章子 玉夫 デモシカ先生 ***** ***** 豆腐屋さんの『トーフー』ラッパが 遠くで鳴っている。ゆっくりと日は 暮れて、電信柱の電球にも灯が点る 頃ーー。 見るからにばばっちい古本屋の店先 に、これまたばばっちいおやじが、 まことばばっちい椅子に腰掛けてい る。ババッちくてもジジイである。 残念ながらここは『ぐゎらん堂』で はない。 古本屋のおやじ (正面を見詰めながら朗読 調に)彼女は枕をかかえながらうつ伏せに 寝転ろがって、クロスワードパズルを解い ている。僕はぼんやりしながら彼女にタカ シの事を話していた。が、彼女の生返事が ぴたりと止まった。何時の間にか寝入って しまったらしい。 上手より中年男が現われる。おやじ をちょっと気にするが、そのまま通 り過ぎ様とする。 おやじ (中年男に近づきながら)枕に顎を 落として目をつむっている。さらりとした 髪が花柄の枕の上を這っている。僕は鉛筆 のお尻でその髪をくるくるといじくった。 (と、本当に中年男の髪を鉛筆でいじくる) 中年男 あっ!!こらっ!! おやじ (完全に自分の世界で)すると彼女 は、ふっと眼を開けてパズルを見詰めてい た。が、そのうち僕の方を面倒臭げに見て、 「あしたまた早いから寝ようか。」と、無 造作に明りを消した。暗闇の中で柱時計は 三度鐘を打った。 中年男はしげしげとおやじを眺める。 おやじはストップモーションだが、 すうっと頭だけ中年男の方へ向ける。 するとふたりの視線がぴたりと合い、 びっくり「わっ!!」と、正気に戻 る。 おやじ わーっ!!びっくりした。 中年男 こっちの方がびっくりしましたよ。 おやじ そうかのう。わしの方がひどく驚ろ いた様に見受けられるがのう。 中年男 何云ってんですか……。第一、この “ 驚き ” の根本的な原因はあなたなんです よ!! おやじ なに!? 中年男 あなた、わたしの襟足をその鉛筆で 突いたじゃありませんか。 おやじ (右手の鉛筆に気付き)おやまっ!! そんな事、しましたか!? 中年男 したなんてもんじゃありませんよ、 全く。ぶつぶつおっしゃりながら……。必 殺シリーズじゃあるまいし、他人(ひと) の首にエンペツ突き刺すのはやめて下さい。 おやじ いや、そんな……。突き刺すなんて 滅相もない。お代官様~~っ!! 中年男 じゃ、なんです。尖った方だったら どうするんです!?わたしにだって、死ん だら悲しむ、妻や子供が居るんですよ。あ なたの様に、老い先短い身の上じゃあない んですから……。あと半分も人間続けて行 かにゃならんのですよ。それとも、何です か?!あなたがわたしの分、引き受けて人 間やって行きますか?妻や子供を当然養っ てくれるんでしょうね。あなたにそれだけ の力量がありますか?えっ!?どうなんで す!! おやじ そんなに怒鳴らんでもいいではない か……。これには深ーいわけがあるのです。 シクッ、シクシクシク……。 中年男 やめて下さい。ネジ式の様な真似は っ!! おやじ はい。(やめて、正面にきょうつけ をする) 中年男 (一寸待つが待ちきれずに)それで ? おやじ は? 中年男 だから理由は? おやじ おやまっ!!ちゃん、でべその中返 り。 中年男 何ですか、それ……。 おやじ おやま、っちゃん、でべその中返り。 理由をとわれるか? 中年男 もういいです。(スタスタと行こう とする。 おやじ (中年男の裾を引く) 中年男(引かれて止まる)……。 ***** ***** 今日はここまで・・・とっぴんぱらりのぷー♪
2010年12月04日
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