最近の中国のニュースから

最近の中国のニュースから

2006年01月10日
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 表題は長いのですが、要するに「危機管理の対応プラン」といったものです。SARSや最近の吉林省の石油化学工場の爆発による松花江の汚染は世界的なニュースになり、中国の情報公開が十分でないことが問題になりました。

 この他にも炭鉱事故や汚染事故など、中国国内でも国に報告されず、下で処理してしまうという問題はたくさんありました。今回のプランは、こうした問題に対処するためのものです。

 昨年9月には、自然災害による死亡者総数および関連資料の秘密扱いを解除しましたから、段々と情報公開の範囲も広がるのでしょうが、報道機関が自分で取材するのではなく、権威筋から情報を発表する現在の体制では、中央がからむ問題についての公表は難しいでしょう。



 全体プランでは、突発公共事件を、自然災害、事故災難、公共衛生事件、社会安全事件の4種類に分類している。各種類の事件の性質、重大さの程度、コントロールできる程度、影響範囲などから、それぞれをさらに1級(特別重大)、2級(重大)、3級(やや大)、4級(一般)の4級に分け、それぞれ赤、橙、黄、藍で表示する。

 全体プランは、1級と2級の突発事件は必ず4時間以内に国務院へ報告しなければならないとしている。突発公共事件の重要な状況について報告が遅れたり、ウソの報告だったり、隠したりした場合は、あるいは緊急管理作業で職務上の怠慢、過失、涜職があった場合は、責任を追及する。

 また、全体プランは、事件発生の初めの段階で情報を発表し、民衆が事件の真相を了解し、誤った情報が伝播しないようにすることを要求し、これにより人心安定を図るとしている。





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最終更新日  2006年01月10日 08時22分30秒
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