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『追悼』続きの後編。シリーズ最高視聴率をたたき出したそうですね。これだけ長寿番組になっても、視聴者の心を掴んで離さないのは本当に凄いと思います。最近、あまり重いストーリーがなくて、チームの中では一歩下がったようなジヴァでしたので、今回はスポットが当たって演技にも力が入っていたように思いました。制作側もジヴァのために特別に用意した感じですね。イーライの死が表向き伏せられたため、ジヴァは父を弔うこともできない。心配するトニーに、ジヴァは残るものは報復しかないという。しかし中東の過激派に知られれば、こぞって犯行声明を出すだろう。何が何でも戦争が起こるのを避けなければならない。ジャーヴィス海軍長官は、なぜイーライが来ている事を報告しなかったのかとギブスを責める。NCISでは48時間の間に殺し屋を差し向けた黒幕を突き止める許可を得る。ヴァンス局長は当事者として捜査から外されることになり、急遽、ジェローム・クレイグ副局長がジュネーブから呼び寄せられる。殺し屋の身元がいまだ判らず、検死したダッキーは殺し屋が肝臓ガンで余命半年の命だったという。ジヴァは今回のターゲットではないとはっきりするまでは危険なので、トニーの家に身を寄せることになった。やがて、インターポールの情報で殺し屋はスウェーデン人のエイムズと判る。エイムズはスウェーデンの特殊部隊にいたが、イラク戦争中に脱走し、今は傭兵として働いていた。それならば、イーライ殺害の報酬を誰かに残そうとしたはずだ。ギブスはカズミの行方を追うことにする。ギブスは小型発信器をカズミの上着にしかけており、見つかったカズミはギブスに人前で会う事も許されないというので、NCISに身柄を移して聴取する。カズミはイーライとジャッキーが殺された事を知らないようだった。イーライは長年の友人で和平を持ちかけたのは自分なので、殺すはずがないという。カズミは無実を証明するために、イランの諜報部から容疑者リストを全て取り寄せるという。ギブスはにわかにはカズミの言葉を信じられないが、カズミは次に殺されるのは自分だという。イスラエルの当局担当者とコネクションを持つマクギーがイーライの情報を求めたところ、娘に会いにアメリカを訪ねている事になっているという。そして、親パレスチナでモサドを敵視する「ファーストウェーブ」という組織があり、その活動が今活発化しているという。この組織はスウェーデン系の石油業者グスタフソンが出資して、NCISでグスタフソンを聴取するが単に出資しているだけでイスラエルに対しては何も恨みはないという。その様子を見ていたヴァンス局長は思わず取調室に入り、感情的になってしまう。クレイグ副局長はヴァンス局長に休暇を取るよう命令する。ジヴァはトニーの家で親しいシュミールと再会し、やっと心を開く。NCISにモサドのボドナー副局長が現れ、ジヴァに会わせろと要求する。イーライとは連絡が取れないので、海軍長官に説明を求めたためやむなく事情を告げる。ジャーヴィス長官はアメリカ大統領とイスラエル首相と話した結果、イランとの衝突を防ぐため、捜査権をNCISに与えたと説明する。しかしボドナーの怒りは収まらず、自分たちでやることはやると立ち去る。ヴァンス局長は今になってやっと妻を殺されたギブスの気持ちがわかり、復讐することが頭から離れないという。その価値はあったかと問われてギブスは答えない。ヴァンス局長はジャッキーの死をムダにはしないでくれと頼む。アビーが解析した銃弾はロシア製で、スウェーデンの警察がイラン国籍の密売人オミード・アバシを逮捕したときに押収しているものと同じ種類と判った。このオミードは、カズミが提出した容疑者のデータベースには載っておらず、ギブスは再びカズミが我々を騙していると激怒する。しかし、カズミは何かのミスだろうと言い、自分も調べると答える。クレイグ副局長はカズミの言葉を信じるという。ボドナーはイーライがカズミに会っていたと知り、カズミは信じられないと激しく批判する。そしてNCISがカズミを匿っていると批判し、もし両国が戦争をすることになればそれはNCISの責任だとまで言い切る。トニーの家にいるジヴァにボドナーからテレビ電話が入り、会いたいという。ボドナーはイーライの下ではまるで息子のような存在だった。息子として娘のジヴァに会いたいのだという。カズミはデータベースにはオミードの情報はあったが、送信するときのタイムラグの間に何者かがハッキングしてデータを消去した可能性があるという。さらに、ボドナーは短気で人を疑うことしかしない人間だという。エイムズの元妻と息子に送金された高額の報酬はケイマン諸島の口座を利用しており、送金元の口座名は「virtue」だとわかる。virtueの意味をジヴァに求めると、ジヴァはヘブライ語で「トハール」となり、それはボドナーのミドルネームであることを思い出す。ボドナーが今からトニーの家を訪れるというので、NCISはジヴァの身を守るために現地に急行する。しかし、ボドナーは現れず、滞在中のホテルからも姿を消した。今回の事件を保守的なイーライに取って代わろうとしたボドナーの単独犯行だと結論づけて、NCISはカズミを釈放する。各機関はボドナーを全力で追うことになった。しかし、空港に向かう途中のカズミの車が爆弾テロで爆発してしまう。イーライの遺体はイスラエルに戻されることになり、ジヴァは葬儀のために帰国する。トニーはジヴァを力づける。ジャッキーの葬儀とイーライの葬儀がそれぞれの国で行われる。クレイグ副長官が懐かしいグレッグ・ジャーマン(『アリー』のリチャード)で、最近あちこちでゲスト出演をしているのを見かけるようになりました。なので、やや頼りないイメージがぴったり。キャラクターとしてもギブスよりは年下なのでしょうね。NCISの上層部の人はみな、奥さんたちとも家族ぐるみのつきあいをしている感じがします。さて、やはりこのエピソードのメインはジヴァの感情の起伏ですよね。涙も涸れ果てて、なぜこんな事ばかり起こるのかというジヴァはトニーには強気なところを見せる。しかし、トニーの部屋では悪夢にうなされている。定番の展開にシッパーは盛り上がる!(笑)そして自分よりも愛されていたのではないかというボドナーへの微妙な感情があって、極めつけトニーの見送りシーン。「君は一人じゃない」と励ましてハグするときの心底信頼し、わかり合っている者同士の表情。その瞬間に全てがあります。ラストの嘆きの壁のジヴァと平和を象徴するオリーブの実を摘んで、苗を植えるシーンの時に見せる、復讐は忘れないとでも言いたげな表情。本当に一人の人間として、様々な感情がそこに見え隠れして、見応えがありました。闘いの日々、家族を全て失ったジヴァはイスラエル人の象徴みたいなものでしょうか。ヴァンス局長もまた、子供たちと共に愛する家族を奪われた悲しみに打ちのめされている。感情が制御できなくなってしまうこともあるでしょう。ギブスが妻を殺した男に復讐したというダークな過去を自分が同じ立場になってからは、理解できると口に出す。「その価値はあったか」ギブスは妻の死で苦しみ続けたわけですね。みんながずたずたに引き裂かれてしまい、これからはお互いを支え合って行くのでしょうね。それにしても、カズミはそのまま返して危ないだろうと思いましたよね。ボドナーが関係していなかったとしても、イーライの件は漏れてしまっていますし、モサドの報復は十分に考えられる。そう思わせて、対立する過激派が仕掛ける事もあるだろうし、本当に嫌な世界ですね。これからのジヴァの選択が気になります。
August 30, 2013
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いかにもNCISらしい事件でしたが、全体的には笑うところが一杯で、緩くて、しかもケンジー/ディークスのシーンが一杯。必要以上にサーフィンシーンがあって、今回は完全お楽しみエピソードでしたね。救急車を襲い、救急隊員と運ばれていた患者を殺した男をたまたま目撃して録画し、ネットにアップした事が話題になった。運ばれていたのは海軍研究所で働く民間エンジニアのケヴィン・ストーンで、彼だけナイフで刺され、救急隊員は射殺されていた。ストーンはセキュリティ監視システムの研究に従事し、上司によると特別なレベルの仕事ではないという。しかし検死で、以前に刺された傷があり、何かを埋め込むような手術が行われていたと思われ、犯人はその埋め込まれたものを取り出すため、ナイフを使ったのではないかという。実はストーンは最新鋭の偵察装置の試作を担当しており、これを敵国に渡すとアメリカの安全が脅かされる危険性があるため、研究者たちは自分の身体に小さなデバイスを埋め込んで管理していたという。犯人はデバイスを売り渡そうとしているらしい。ストーンはロンドンで行われる会議に参加するため、空港に向かっていた途中で、イスタンブールを経由する予定だった。家宅捜索すると、ストーンがかなり金に困り、ハイリスクのデイトレーディングを行っていたことが判る。ストーンは2週間前にアダム・ケラーという医師から鎮痛剤と抗生物質を処方されていた。一方、動画をアップロードしたのはランス・エディングスという若者とわかる。ランスは幼い頃から里親の家を転々として、今はサーファーと陰謀説に関心をもっているようだった。ケラー医師はゴルフ場の車の中で頭を撃たれているのが見つかる。エリックは国土安全省が、トルコの上級外交官セミフ・デミルが今朝入国したと警告を出しているのを見つける。デミルはイランの諜報員と通じていて、情報を流しているという噂があるが、トルコ政府も証拠がないという。デミルの行方は不明だ。ランスは往年のサーフィン・チャンピオン、サニー・アマドルの取り巻きという。サニーは、引退してから金欲しさに犯罪に手を染めていた。ランスの行方を探るため、ディークスが得意のサーフィンでサニーに近づくことになった。ディークスはサーフィンのブログを書くため、インタビューを受けて欲しいと近づき、バーでサニーらと酒を飲む。そこに現れたランスをケンジーが追う。逃げたランスが乗っていた車は、フリーダム・ワインバーグという女性の登録で、住所はヒッピーたちの村と判る。ケンジーとディークスがランスを捕らえ、目撃した殺人事件の犯人の情報を聞き出そうとする。全てに疑り深く、NCISを信じないランスは嘘の情報をしゃべって、チームを振り回す。やがて、ソニーが射殺遺体で見つかったという情報が入ると、同じ里子だったカレンがランスの心を開き、協力を得る。ランスは目撃した殺人事件をソニーに報告し、これをネタに脅して金を奪うつもりだったという。サニーは金を受け取りに行き、殺されたと思われる。ランスの持っていた携帯の元の画像を分析したところ、犯人はアルカイダと関係があると言われているクリント・シアーズと判る。シアーズはこの一ヶ月、ストーンと何度も会っており、ストーンとデミルの仲介役をしていたと思われる。そして、国外に出ようとしたストーンからデバイスを奪ったのか。ケラー医師と救急車の両方にケイ酸アルミニウムの粉が検出され、ヘティはデミルが陶芸に関係あるのではないかという。シアーズは2時間前にネットでカラバサスをチェックしており、その場所には陶芸センターがある。デミルとシアーズが陶芸センターで待ち合わせていると考えて現地に向かうが、信号を止めてNCISが先回りに成功する。シアーズは捜査官たちに反撃し、射殺される。シアーズの持っていたデバイスは研究施設へと戻った。ランスは親代わりのフリーダムと戻っていった。ディークス役のE.C.オルセンがサーフィンが得意で、正に水を得た魚という感じでノリノリでしたね。ケンジーはやったことのないサーフィンをディークスへの当てつけにやることになって、いろいろとボケ役を演じる。そこがかわいいですよね。今回はディークスに余裕があったのじゃないかな。(笑)潜入するときは大抵いちゃつくのですが、今回はここで騒ぎを起こそうと言うときに、ディークスがケンジーのお尻をバン!と叩く。そうすると、後で私のお尻はどうだった?というところで、ディークスが大したことなかったかなというものだから、ケンジーがプンプンしたりして、ほんと、この2人楽しくてしかたありません。で、今時まだあるの?というような70年代風ヒッピー村のおじさんが、「おめー見たことあるぜ。『スクービードゥー』のシャギーだな」というところも爆笑。それ以外に言いようがない、モップ犬のようなディークスです。サムの奥様潜入任務は触れられませんでしたね。里子として里親の家庭をたらい回しにされた子供の気持ちはやはりカレンでなければ判らない。せっかくカレンがランスの心を開いたのに、またヒッピー村で暮らすのは残念に思います。そろそろ独り立ちしなきゃ。
August 30, 2013
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新しい路線を踏み出したとしても、やはり「クローザー」のクォリティは保っていて、主演女優の存在感も光っている。こういうシリーズも珍しいかも知れませんね。さすがです。あっぱれだ。蛇行運転を続けた車がクラブの外に並んでいる客の列に突っ込み、3人が死亡して大惨事となった。車を運転していた女性はもうろうとした様子で降り立ち、目撃者から暴行を受けた。その様子は目撃者たちが動画に録画していた。車には異常が見られず、タイヤ痕もない。プロベンザは容疑者がアルコールか薬物の影響下にあったと見て、容疑者のカバンを証拠物として手順に従い、フリンに令状を取れという。容疑者は神経精神科のレジデント、レスリー・ノーラン医師と判り、聴取するが何があったのか思い出せないという。レストランを出て駐車場で金を払ったところまでは覚えているというが、そこに弁護士と恋人のトム・ロスが現れそれ以上の供述を拒む。レイダー警部はフリンに、ラスティの母親がリノにいるらしいという情報を掴んでいるが、はっきりしたことが判るまではラスティに言わないでくれと頼む。病院で行われた薬物検査でミスがあり、捜査班は再度検査を依頼する。レイダーはレイストランの聞き込みも命じる。トムはレストランではカクテルを1杯飲んだだけだと言い、弁護士はレスリーが持病のせいで事故を起こしたのだろうという。リノ市警からラスティの母親を確保し、電話口にいると連絡が入ったため、レイダーはラスティに話をさせる。ラスティの母親はLAに出て来るのに500ドル必要だというので、重罪犯罪課のメンバーはその金をみんなでカンパする。ラスティは母親と一緒にいる男が悪く、しかたなく自分を置いて家を出たのだろうという。今夜にもLAに到着するというが、レイダーは判事の判断が下るまでは監視を続けると告げ、反発して興奮するラスティに一緒にいられる事を評価してほしいという。レスリーは事故の30分前にラルフ・トルソンという相手に「今行く」とメールを送っていた。2人は親しい関係を匂わせるメールを交わしていた。レストランではレスリーとトムは6杯注文しており、店を出たのは事故の50分前だった。事故現場へ向かう時間を差し引いても、30分以上の居場所が不明だ。警察に協力するため重大犯罪課を訪れたトムは、隣のカップルにカクテルをおごったと言い、レスリーが高血圧の持病があったらしいという。2人は大学時代に知り合い、8年同棲していて、トムはプロゴルファーを目指して今はアシスタントをしながらチャンスを待っていたという。レスリーは今週から研修が始まったため、病院の近くのアパートを借り、トルソンはレスリーの研修する科の上司だという。トルソン医師は、レスリーからのメールに気付かなかったと言い、事故の晩はジンジャーという店で、今年のレジデントたちを集めた歓迎会に参加していたという。その場にレスリーがいたかどうかは覚えていないと言い、レスリーの部屋探しを手伝ったと認める。サイクスがトルソン医師が元レジデントの女性たちからセクハラで訴えられているという情報を告げると、急に聴取には協力しないという。レスリーに高血圧の病歴があるかどうか調べたところ、記録は見あたらず、トムは何かしらレスリーをかばうような言動を続けている。トムに現場で撮影されたレスリーの様子を見せると、彼女は酒を飲んでいないので無実だと主張する。サンチェスがトルソンと浮気をしていたようだと伝えると、トムはレスリーが時々病院からサンプルの薬を持ち帰っていたと答える。やり直した血液検査では、アルコール成分は検知されず、その代わり高濃度の精神安定剤と睡眠薬の成分が検出された。タオはレスリーが出した処方箋を調べ、本人以外の複数の患者のために3種類の同じ薬を処方していたことを突き止める。しかし研修医の間は処方箋を書かないと言い、住まいにも借りていたアパートにも薬は見つからなかった。フリンとトムはバス停車場でバスの到着を待つ。しかし、母親はバスには乗っておらず、ベーカーズフィールドで乗り換える時に、母親は降りてしまい、男が迎えに来ていたことが判る。フリンが目を離した瞬間にラスティは姿を消した。レイダーとマイケルズ検事は病室の外にトムを待たせ、レスリー本人に事実を確認して、過失致死罪で司法取引を持ちかける。トムには取引の中身は離せないと伝え、トムが病室に入ると、重大犯罪課のメンバーは別室で2人の会話をモニターする。レスリーは薬が見つかれば20年だが、見つからなければ2年の実刑で済むと話す。見つかると怖い、支えて欲しいとトムにすがると、トムは取引してはいけないと言い、自分がトレーニングで身体を痛めたため、レスリーの名前で薬を処方したと明かす。レスリーはレイダーの指示で薬の隠し場所を聞き出すことに成功し、自分の血液からもその薬の成分が検出されたと伝えると、トムは最近つれなくなっていたレスリーを取り戻すため、薬物をカクテルに入れて検査で引っかかるようにしたのだと答える。レスリーはたったそれだけの目的で、自分は人をひき殺すことになったとトムを責める。トムは逮捕され、4件の第2級殺人で起訴される見通しとなる。不法に手に入れた薬はゴルフクラブのロッカーの中から見つかった。フリンはラスティ捜索の手配を行い、心配するプロベンザが今夜はフリンと職場に泊まると申し出る。レイダーが帰宅すると、ラスティが戻っていた。愛してくれていると思っていた母親が自分に嘘を付き、泣きたくなったが人前で涙を見せたくなかったので隠れたという。やはりレイダーが勧める学校に入ることにしたという。レイダーは母親がラスティを捨てたことにラスティは何も責任はないと言い、傷付いたラスティを思いやる。ラスティはレイダーに感謝の言葉を述べる。ラストのレイダーとラスティの会話が胸にしみて、あえて涙を見せず、気丈に振る舞うラスティに対して、わき上がる感情をぐっと抑えるレイダーの表情がすばらしいと思いました。自分を捨てた母親が見つかり、やっと会う事ができると喜ぶラスティがあまりに純真で、子供のようで見ているだけで切ないです。きっと裏切られるのだろうなと予測は付くのですが、生きていく事についてはすれっからしで大人顔負けのラスティが、良い子にしていたらお母さんは喜ぶ、決してお母さんを責めないでというのはやっぱり愛情に飢えているんだなと感じられてしまいます。レイダーも決して裁判のためだけに面倒を看ているのではないと思いますが、理屈では反発するラスティに受け入れられると、思わず涙ぐんでしまう。やはり、私のやり方は間違っていないのだと思い、また、部下たちの協力も嬉しかったに違いありません。ラスティの成長の行方を見守りたいです。今回はプロベンザも楯突かなかったし、いつもの重大犯罪課に戻ったような感じでした。フリンとラスティの組み合わせも良かった。レイダーもフリンなら上手く付き添ってくれると信じての事だったでしょう。メインの事件ではトムが最初から怪しかったけれども、それを見事に暴いた重大犯罪課のお手柄でしたね。ただ、レスリーが4人死亡(途中で重傷者が1名死亡)という大事故を引き起こしていながら、元の研修医に戻れるというのは、遺族の感情からすると許せないでしょうね。多少のペナルティは受けるのかな。あるいは民事裁判で直接レスリーを訴えれば良いのかな。カクテル1杯は飲酒運転にならないというのは、アメリカだからでしょうか。サイクスは頭も切れるが、力業でもよく動く。まさに、兵隊ですね。(笑)
August 29, 2013
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衝撃のシーズンフィナーレとしか言いようがない。前半30分の展開は、このままではないはずだと思って見ていましたが、なるほど。シーズン3が今から楽しみです。ネタバレ注意キャリーとブロディは翌朝、思い出の山荘に向かう。2人の間にはもう秘密はないという。2人は今後について希望を語り合う。キャリーは仕事を捨ててブロディと一緒になるべきかどうか、迷っていた。ブロディはキャリーに任せると言いながらも、俺たちなら幸せになれると自信を見せる。キャリーは姉の家に泊まって一晩考えてみると返事をする。クィンはじっと暗殺の機会を待っていた。その間、ソールはCIAで軟禁状態にあった。帰宅したエスティースは、クィンからブロディを殺す必要を感じられないと告げられる。ナジールを捕らえられたのはブロディのおかげで、彼が議員を辞めれば問題ない。またキャリーは優秀な捜査官だが、ブロディを殺されると彼女も死んでしまうだろう。本当は誤爆の件でエスティースが自分を守るためにブロディを殺したいのではないかと追及され、エスティースは暗殺指令を取り下げる。CIAではウォルデン副大統領の追悼式が行われることになり、ブロディは自宅に服を取りに戻る。その途中、バーにたちよりマイクを見かけると、ジェシカとは別れる事になったので、これまで通り、家族を守ってやってくれと告げる。エスティースはソールを解放し、疑わしい行動のレポートを修正しておいたという。自宅に一人でいたデイナは戻ってきたブロディに、初めてキャリーが家を訪れた日、ブロディが爆弾を持っていて多くの人を殺すつもりだと言っていたのは本当か、と尋ねる。ブロディはあの時のことは本当だと認め、キャリーはおかしい人ではなく、戦争のために自分がおかしくなっていたのだと弁明する。でも、今は大丈夫だ。デイナは人は判らないものだと、ショックを受ける。ソールはキャリーが支局長に出世できるよう、エスティースに掛け合うという。しかし、キャリーは仕事ばかりではなく、これからは別の人生も経験したいと答える。ブロディと一緒になるのかというソールは、自爆テロを試みようとした男と付き合うのは、諜報員である以上無理だと諭す。キャリーはあなたは何も判っていないと反発する。ソールがナジールの水葬に立ち会うため船に乗り込んでいる頃、CIAではウォルデンの追悼式が行われていた。キャリーとブロディは途中で抜け出して別室に入り、キャリーはブロディと一緒になる事を選んだと伝える。これでやっと幸せになれると喜ぶ2人だったが、ブロディは窓の外の自分の車が移動していることに気付く。その瞬間、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、追悼式会場を吹き飛ばし参列者の命を奪った。キャリーは気がつくと、動転してブロディに銃を向ける。ブロディは自分が爆弾を仕掛けたのではないと言い、キャリーに撃ちたければ撃てばいいという。海兵隊のイベントでローヤたちを犠牲にしたナジールは、自分が死んで警戒レベルが下がるのを知っていて、この瞬間のために喜んで死んだのだろう。彼の目的はウォルデンとCIAだったという。我に返ったキャリーは現場を離れ、ブロディを連れ逃亡を図る。ブロディの家にはすぐに家宅捜査の手が入る。デイナは帰宅した時のブロディには何も変化はなかったと答える。CIAに戻ったソールは、エスティースを失い、現場の最高指揮官となった。200名の犠牲者の他、キャリーとブロディが行方不明だという。キャリーがブロディのために偽のIDを作っている頃、アルカイダは今回のテロに関して声明を出し、ブロディが犯行声明を録画したビデオを流す。キャリーはブロディと逃げることを諦め、国境までブロディを送り届けると汚名をそそいで欲しい、私たちはまた会えると辛い別れを切り出す。ブロディはキャリーに愛を誓ってアメリカを後にする。キャリーは心配していたソールのもとに戻る。クィンは良い奴でしたね。「漢」ですね。きゃー。ずっと見ていて、2人の本質を見たというか、エスティースの本質を知ったのでしょうね。国を救った英雄をなぜ殺さなければならないのか、冷徹なBlack Opsなのに、とても甘いというか、命令違反をしてでもエスティースの行動を非難した。彼が将来的にキャリーたちを助ける証人になってくれると良いのですが。そして、クィンに痛いところを突かれてソールを脅していた卑怯者のエスティースは、まんまとナジールの望んだ結果となった。確かにナジールを殺せば必ず報復があるだろうと思っていましたが、相手側は見事というのか、例の告白ビデオを全世界に向かって暴露してしまった。なるほど、コピーは向こう側にあるわけですね。これは痛い。ブロディは身の潔白を証明しようとも、一部は本物なので何を言ってもテロに荷担したことは間違いない。これは大センセーションです。家族としても、マスコミの餌食となってしまいテロリストの家族としてまともに暮らす事はできないでしょう。マイクにジェシカを頼むと言ったのも、これから大事を行うというニュアンスに取られてもしかたない。デイナはあれは本当だった、でも今は大丈夫だという父親が、また同じ事を今度は本当にやってしまったとなると、何を信じて良いのやら混乱してしまいますよね。こんなことなら、クィンがさっさとブロディを殺していた方が良かったかも知れない。200人の被害者の多さは、遺体安置所のあの光景だけでも十分に伝わりました。先シーズンは未然に防いだテロを今度はついにやられてしまった。ソールの祈りが悲しく心に響きましたね。ナジールでさえ、きちんと葬儀が行われたのに、無関係の人々がこんな無残な扱いを受けなければならないとは。元はと言えば、ウォルデンの無差別爆撃への報復ですが、報復合戦には終わりがない。戻ってきたとはいえ、キャリーの立場はどうなるのか。最大の容疑者ブロディを国外に逃がして、自分もしばらく姿を消していた。国にも背いた訳です。ソールの言うとおり、ブロディと一緒になるべきではない。今後はCIAはテロの実態を暴き、犯人を追うという事になるのですね。ブロディが死んだかどうか判らないとなると、世界中に指名手配されてしまう。身も心も、2つにも3つにも引き裂かれるような激ストレスの中でキャリーはどうしようというのか。ブロディはどうやって生き延びて行くのか。あるいは戻ってくるのか。シーズン3に展開するストーリーが読めなくて、もやもやします。(爆)見るのが待ち遠しいです。
August 28, 2013
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新シーズン。オープニングにジェシーのパートも入りましたね。長らく「俺を解雇した黒幕を突き止めてやる」と言って引っ張ってきたシリーズが、愛する人のために戦うシリーズに変わって来ました。愛が入ると、マイケルも完璧なスパイになりきれず、弱みを見せるのでキャラクターに深みがでるように感じます。それでも、アクションは相変わらず派手でテンポ良く。久しぶりのマイアミの風景は懐かしい感じです。CIS:マイアミが遠くに感じられる。(爆)初期のエピソードに出てきたジェイソン・ブライが再登場。フィオナが目の前で自首し、マイケルはサムがあえて止めなかったと責める。サムは、フィオナが正義を行おうとしたのだと言い、マイケルが一線を越えそうになったと諫める。しかし、サムはまだ終わりではないとマイケルを励ます。ジェシーがアンソンの行方を交通カメラの映像から見つけ、マイケルはピアースにアンソンを逮捕するように求めるが、飛行機爆発炎上の対応に追われ人手は出せないという。マイケルは海岸へ向かうアンソンを止めるため、先回りして大型トラックを盗み高速道路を封鎖する。フィオナは尋問を担当する事になったブライに、イギリス大使館爆破の一件でアンソンにはめられたと訴えるが、ブライは背景にマイケルがどう関わっているのか聞き出そうとする。それでもフィオナがマイケルは関係ないと認めないので、ブライは高速道路の大型トラックの写真を見せ、マイケルが死んだと伝える。アンソンを追うマイケルにアンソン本人から連絡が入り、マデリンの家に刺客を送ったという。高速道路は渋滞しており、すぐには到着できないのでマイケルはジェシーに助けを求める。マデリンはテレビでフィオナが逮捕された事を知り、自分の身に危険が迫るのを察知する。マイケルは路上に乗り捨ててあったアンソンの車を発見し、アンソンが近くの化学工場の敷地に逃げ込んだと考える。工場は海の近くにあり、迎えがそこに来るとすると応援を待っている時間はない。正門から入ると、警備員が一人殺されていた。無線機を奪ったアンソンがマイケルとサムを不審者として通報したため、警備員たちがマイケルたちを攻撃する。マイケルは一芝居打って形勢を逆転し、警備員たちにアンソンを捕らえに来たと説明する。アンソンはまだ建物の中にいると思われ、まずは薬品漏れで全員を避難させる事にする。ジェシーがマデリンの家に到着すると、通報を受けた警官がパトカー内で殺されていた。室内に入ったジェシーは刺客と向き合うが、隠れていたマデリンが刺客を撃つ。避難して出て来る従業員の中にはアンソンはおらず、そこにFBIの応援2名を連れたピアースがやってくる。アンソンはマイケルに後悔することになると、連絡を寄越す。それを聞いたマイケルはアンソンが工場にまだ潜んでおり、混合タンクの近くにいると察する。サムとピアースらが周波数スキャナで一室に立て籠もっている人影を検知し、ドアをこじ開けようとする。監視モニターを見ていたマイケルは、ドラム缶の映像に異変を感じ現場に向かう。アンソンはドラム缶の影でフェンスを破ろうとしていた。アンソン憎しで飛びかかるマイケルだったが、アンソンは工場に爆弾を仕掛け手に起爆装置を持っていると脅す。人影は従業員が身代わりとなって捕らえられていた。マイケルはやむなくアンソンを行かせ、ピアースらに逃げるよう促す。サムは部屋に飛び込んで人質の従業員を助けようとする。ピアースとFBI捜査官、サムと人質は辛くも爆発を免れる。マイケルはアンソンの後を追うが、ボートで逃げた後だった。ピアースは事情を理解し、アンソンをCIAの最重要指名手配リストに載せるという。ただし、フィオナの釈放には結びつかず、マイケルはアンソンを捕らえる事にする。フィオナは事故写真を見て、マイケルは死んでいないと見破り、ブライは供述を得る事ができない。たかが心理鑑定をしていただけなのに、アンソン強い。マイケルと戦うのだから並のスパイ以上です。ちなみに、マイケルと『パーソン・オブ・インタレスト』のリースが戦ったらどちらが勝つだろうと思ってしまいます。(笑)とにかくこの調子でアンソンは逃げ続け、マイケルはフィオナを釈放させるためにアンソンを捕らえるか、あるいはアンソンが犯人である証拠を探すということになるのかな。一応、フィオナの逮捕はテロリズムとは関係ないという風に報道され、CIAもFBIも情報を伏せているように見られるので、裁判にはならず司法取引とか何やらで釈放されるかも知れませんね。そうか、そのためにまたマイケルがCIAにこき使われるかも。ブライは2人を知るものとして担当することになり、友人と思ってしゃべってくれという。マイケルのために自分が犠牲になることを選んだフィオナがそう簡単にしゃべるはずはないので、ブライがどう言う手を使ってくるのか気になるところではあります。マデリンは元アーミーレンジャーの殺し屋を出し抜いて、ジェシーを救うという、お見事な活躍でした。いつもライフルを手元に置いていましたが、人を撃ったのは初めてだそうです。この場合は正当防衛になるのでしょうか。ジェシーはますますマデリンに頭が上がらなくなるなあ。(笑)いずれにせよ、アンソンが脅威であることは間違いない。怖いですね。
August 27, 2013
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今シーズンも半ばを過ぎて、新入りキャストのエピソードが取り上げられるようなりましたね。ゲストのエサイ・モラレスはちょっともったいない使われ方というか、あまり役柄に合っていないように感じました。被害者の女の子は演技力ありましたね。子役にはいつも感心させられます。同性愛者支援活動をしているジョアン・エックハウスの家に何者かが侵入し、夫のシドニーと娘のエミーを撃った。夫妻は死亡したが、14歳のエミーは頭に銃弾を受けて緊急手術を受ける事になった。撃ち込まれた銃弾はフルメタルジャケットで、室内の壁には同性愛者を批判する言葉が書かれていた。その他に荒らされてはおらず、憎悪犯罪かと思われる。現場に現れたエミーのボーイフレンドロブは、今夜はロブの家で勉強をするはずだったのに、父親に反対されたという。ロブの父親とエミーの父親は2人がまだ若いことから、親しくなりすぎるのに反対していたという。一家については、1ヶ月前にパトカーが止まっていたと証言する。ジョアンが力を入れていた支援団体の代表モーリーンは、ジョアンが最近脅迫されたり尾行されていたという。実はジョアンとモーリーンは愛し合っており、エミーが大きくなったら離婚して一緒になろうと約束していたという。しかし、そのことは誰にも話していないという。パトカーが呼ばれた一件を調べたところ、当時の警官2名はギャンブルにのめりこんで解雇されていたことが判る。職場にまだ残っていたメモには、エックハウス家でメイドのカルメンがシドニーから暴行を受けたという記録が書かれていた。その時にシドニーはカルメンがジョアンの宝石を盗んだと主張し、カルメンの兄ジミーは強盗や暴行で犯歴があった。カルメンは幼い頃からエミーの面倒を看て大切に思っているが、エミーに手がかからなくなって仕事を辞めることになったという。宝石については言いがかりだと主張する。実はシドニーはギャンブルにはまり、借金を払うために自分が宝石を質屋に持ち込んだのだった。夫婦は家庭内別居状態にあったという。ジミーは、犯行時に教会で聖書の勉強会をしていたという。ジミーは出所後、心を入れ替え伝道師を始めていた。アリバイも信者が証言してくれるという。エミーについては、ジミー自身がエックハウス家と接触があり、シドニーの使いで幼いエミーが賭け金を払いに行っていたという。シドニーが客として通っていたマーフィーの店では、様々な違法なギャンブルを扱っており、逮捕されたマーフィーは借金を返してもらうために客を殺す事はないと居直る。マーフィーが分署内でロリンズを見かけ、何かの合図を送る。その夜、帰宅途中のロリンズがマーフィーと解雇されたパーカー元巡査に暴行され、何もしゃべるなと脅される。ロリンズはフィンに、自分がギャンブル依存だったことを打ち明ける。NYに来てからはマーフィーに多額の借金をしていたこともあった。フィンはクレイゲンに話して、報復を恐れずに悪人を一掃しようという。ロリンズが突き止めていた胴元のマコートのアジトにNYPDの手入れが行われ、一同逮捕される。マコートは警官が多く客となっていると言うが、シドニーについては良いカモだったので殺すはずがないという。エミーが手術から目覚めたが、事件については何も思い出せないという。オリビアが両親が死んだ事を伝えると、ロブに会いたがる。オリビアはエミーが性ヘルペスに罹っていることに注目し、ロブの父親に2人の関係を尋ねる。まだ性体験をしているはずがないというので、SVUはシドニーに疑いの目を向ける。ロリンズはクレイゲンにギャンブル癖について告白し、クレイゲンは今後の内部捜査に備えて、自分に全て話してくれるなら力になると話す。クレイゲンはストレスの多い仕事の中で、自分もアルコール依存になったと共感を示し、ロリンズに救いの手を差し伸べる。検査の結果、シドニーもヘルペスに感染していたことが判り、オリビアはエミーに父親との関係について尋ねる。エミーは泣きながら、去年のスキー旅行で父親から虐待を受け始めたと認るが、頑なにロブには絶対知られたくないとオリビアに頼む。SVUはエミーが誰かに事実を話して、シドニーを憎んだ犯人が犯行に及んだと考えるが、エミーが撃たれた理由がはっきりしない。ロブ親子に聞くと、シドニーはギャンブルにはまっていて、カルメンがメイドを辞めた後に、エミーが戻って欲しいと訴えていたという。「パパと2人きりにはなりたくない」と言っていた、カルメンは愛するエミーのためなら何でもすると言い、改めてジミーに聴取する。エミーから取り出された弾丸からはシドニーのDNAが検出され、エミーはシドニーの身体を貫通した弾に当たったようだ。ニックはあえて「エミーが死んだ」とジミーに伝え、改心して神に仕える者が嘘をついて許されるのかと揺さぶる。ジミーは涙を流して犯行を自白する。一方、カルメンはシドニーの虐待をジョアンに話しても、信じて貰えず、娘を心配もしなかったと言い、ジミーが自白したと聞くと、自分が計画して夫妻を殺したと認める。しかし、あの日はエミーは家にいるはずではなかったと口にすると、オリビアはそれを誰から聞いたのか、疑問に思う。病室を訪ね、エミーにロブの前で「真実を話すべき」と説得すると、エミーはカルメンが助けてくれると言うので実行計画を話したという。ジョアンについては、憎悪犯罪の標的になる事を知っていて、落書きをさせたが、シドニーよりも見て見ぬ振りをするジョアンの方が憎かったという。他人を助ける英雄のように見られているが、母は自分を助けるべきだった。エミーは逮捕される。クレイゲンはロリンズをグループセラピーの会場に連れて行く。SVUはあまりストーリーをテーマでまとめない傾向があると思いますが、刑務所を出て今回は生まれ変わって良い事をしようとしたジミーと、ギャンブルから抜け出そうと踏み出したロリンズが呼応しているように感じました。クレイゲンも一方的にロリンズにだめ出しするのではなく、話を聞く姿勢を見せて立ち直りを期待して見せた。自分が同じ立場だったからこそ、優秀な人材を救いたいと思うのですね。久々に良い仕事をしてくれました。ちなみに、警官の多くが違法な賭で犯罪組織と繋がりを持つようになり、やがてその世界に落ちて行ってしまう。これは、現実的な話なのかもしれません。それにしても、ジミーの人殺しは正当化されないなあ。聖職者なのですから、そもそも神の教えに反していますよね。はらりと流す涙はさすが、名優だと思いましたが。ニックは神様に仕える人に嘘を付いちゃ、ダメでしょう。(爆)エミーの父親よりも無関心な母親の方が憎かった、というのはショッキングでした。14歳でも共謀か依頼殺人で、重い罪に問われるのでしょうか。お金を払った訳でもないし、カルメンたちを意のままに操った訳でもなさそうだし、裁判が気になります。結局、純粋なロブが気の毒でしたね。仕方ないとはいえ、エミーからも嘘を付かれて、それでも愛しているというのが痛々しいです。
August 26, 2013
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『安息日の晩餐』先週のクリスマスエピソードがどれほど癒されたか、なるほどあれは伏線だったんだなあ。2週続けて父親エピソードかと思わせて、とんでもない。予想も付かない展開で、びっくり。ネタバレ注意釣り人が川に沈められた遺体を発見し、海軍二等兵曹グリスマーの身分証を持っていたためNCISが調べるがギブスは制服が別人のものだと気付く。被害者は死後2日以内で、指紋は軍人のデータベースでヒットしなかった。市警の失踪者届によると、被害者は政府の不祥事などを暴露するパパラッチ、ウィルクスと判る。ウィルクスは最近、海軍兵舎の水兵の薬物使用について記事を書いたという。ダッキーによると、死因は腹部や下腹部などを執拗に殴られて内部出血をしたためで、伝染性単核球症を患っていたために、肝臓が破裂したという。グリスマー二等兵曹は、取り調べでウィルクスに名前を伏せるので身分証を貸してくれと頼まれたという。ウィルクスが調べていたのはルームメート4名で、皆ウィルクスに腹を立てており、それぞれ「自分が殺した」と主張する。ギブスは全員を拘留させる。ジヴァに、父親でモサドの局長イーライが極秘に帰国して会いに来る。イーライは国の部下にも知らせず、ただ2年間帰国しない娘に会いたかったのだと言う。ジヴァはギブスにイーライの事を報告し、ギブスはヴァンス局長に報告する。ウィルクスの自宅が荒らされていないが、携帯やタブレット端末、デジタルカメラなどは見つかっていないという。アビーは拘留中の4名の指紋などを調べ、ウィルクスとの接点が見いだせないという。久しぶりの親子水入らずの時間を過ごすジヴァは、イーライが隠退を考えているのかと問う。イーライは今の仕事を終えたら、長年苦しんだ娘へ償いを行いたいという。ヴァンス局長は、モサドの情報でイーライが引退する噂があるという。今、アメリカでイーライが何か動きを起こすと、イスラエルとイランの間の核戦争に繋がりかねない。今回の渡米の真の目的が知りたいので、国土保安省の知人に尋ねると、偶然なのかイランのアラシュ・カズミがアメリカを訪れている事が判ったという。ヴァンス局長はイーライがカズミを暗殺しようとしているのではないかと考える。ジヴァはイーライをヴァンス局長とギブスに会わせる。イーライが3人をとある場所に連れて行くと、そこに件のカズミがいて2人とも身内の護衛に行き先を知らせずにお忍びで会合をしているという。驚くヴァンスとギブスだったが、イーライとカズミは子供の頃から国境を挟んで育ち知り合いだったという。国レベルでは戦争突入かどうかという状態で、2人は個人レベルで率直な対話により平和の道を求めたいという。イーライは個人的にヴァンス局長に協力してほしいと頼む。ヴァンスは自宅のディナーにイーライを招くことにする。ウィルクスの車が飛行場近くの駐車場で見つかり、車内が犯行現場であることが判る。車内にあったデジタルカメラのメモリーは消去されていたが、タブレット端末に自動でバックアップされていた写真を見ると、ウィルクスが帽子被った男をマークしていたことが判る。撮影された時間には、グリスマーのルームメイトたちはアリバイがあった。ジヴァは撮影された人物の後ろ姿を見て、それがイーライであることに気付く。ヴァンス局長の自宅にディナーに招かれたイーライにジヴァが付き添うことになった。ジヴァは、イーライがウィルクスを殺した犯人だと父を追及する。イーライは、隠密行動をウィルクスに撮られ、ジヴァに疑われたくないのでウィルクスを攻撃し、結果的にウィルクスを殺してしまったため遺体を川に沈めたと認める。ジヴァは父は何も変わらず、やはり嘘つきの人殺しだと責める。それでもイーライのたっての頼みで、ジヴァはヴァンス家のディナーの席に着くが、イーライのお祈りの言葉に反発して席を立ってしまう。ジヴァがギブスに状況報告をしているとき、何者かがヴァンス家に銃弾を撃ち込む。ジヴァは狙撃者に反撃を試み、犯人を追う。急を聞いたギブスがジヴァと一緒に犯人を追い詰めたところで、犯人は自殺してしまう。ヴァンス家では、イーライが絶命しておりジヴァは慟哭する。ヴァンスの妻ジャッキーは銃弾を受け、手術を受けるが命を落とす。ギブスらは状況を知りたがる海軍長官からの電話には答えない。このことが外に知られれば、イスラエルとイランの間に戦争が勃発するからだ。ひいては、アメリカ政府も巻き込まれる事になる。To be continued...イスラエルがイランに核攻撃を始めるとかどうとうかは、「Homeland」を見ていると何となく判ります。その諜報機関のトップ、イーライ・ダビードとイラン国連代表者カズミが国には内緒で直接合って、和平を探るというのは、本来あり得ない事なんですね。パレスチナでは人と人の関係はそんなに対立している訳ではないけれど、国のレベルとなるとお互い一歩も引けない緊迫した状況にある、と理解しました。イーライとしては、国に捧げた人生だったのでしょう。そのために妻や娘に去られ、テロリストとなった息子のアリは暗殺せざるを得なかった。これまで描かれてきたダビード家のエピソードは、中東情勢の縮図なのでしょうね。ジヴァとしては、国のために平然と人を殺すモサドのリーダーではなく、ごく普通の父親を求めていた。アメリカに帰化してギブスを父親代わりとして、家族のような人間関係を持つことはジヴァにとって、長年望んだ物だったでしょう。それなのに、突然現れたイーライはジヴァの回りの人々に政治を持ち込み、しかも政治のために娘の目の前で殺されてしまった。ジヴァが望んだ「償い」はこれではなかったはず。いくら父を憎んでも、憎みきれない。やはり父への思いが上回る。ジヴァの姉を偲ぶエピソードがありましたが、ついにイーライまで失ったジヴァは一体何度悲しみを経験すればよいのでしょうか。もう一方のヴァンス局長の妻ジャッキーは、本当に気の毒でした。彼女に何の罪があるというのか。内助の功で夫のために尽くし、良き母親でもあった。彼女の命を奪う事に何の意味があるのか。ギブスはさすがに病院では微動だにしませんでしたね。妻を殺されたのはギブスも同じで、今、ヴァンス局長の気持ちを理解できるのはギブスだけ。しかしイーライとカズミの密会を表ざたにすることは、アメリカの国益を損する。次週は、中東の平和のチャンスを奪い、友人の家族を奪った犯人をギブスたちが追い詰める事になるのでしょうね。NCISの捜査官たちは本当に因果な商売だなあ。
August 23, 2013
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連続ストーリーの中編。まさかの展開でしたね。なるほど、これまで気になっていた事がそう言うことだったのかと判りました。グレンジャー副局長はヘティとはまた違った立場で、良い味を出してくれそうですね。完全にDCとは独立した局になっていますけど。(笑)ヘティは全国8つの都市に存在する、元ソ連の工作員たちの自宅へ総攻撃の命令を下す。しかし、ターゲットの工作員たちは全て直前に殺されていた。ロシアの元FSBのシドロフが先回りして、工作員たちを拷問し核兵器の在処を聞き出したと思われる。FBIは引き続き核兵器を探し始め、ケンジーとディークスはアンドリューのコンクリートで埋められた床下から核兵器の痕跡を見つける。ヘティはロシアマフィアと関わりのあるアルカディに情報を求めるようサムとGを送る。それによると、シドロフはロシアマフィアも恐れる武器商人で、大きな組織を動かしているという。ワインの収集家で世界中に買い込んだ大量のワインを所蔵しているというので、保管場所を探すことにする。アルカディは旧ソ連の核兵器が見つかれば、キューバ危機以来の大変な事になるという。サムとGを尾行する車がいたため、車を止めて向き合うと、CIAのマイケル・スナイダー捜査官が姿を現す。スナイダーはサムが暗号を残して死んだターナーと一緒の作戦で同じチームにいたことがあり、彼らもシドロフを追っていた。スナイダーはサムに潜入捜査に入るように求めるがサムは断る。とりあえず、NCISとの共同作戦にして情報を共有すると約束をするが、サムは捜査官を虫けら扱いし、命を落とす事もかまわないスナイダーより先にシドロフを見つけなければならないという。そして、グレンジャーに共同作戦の事を報告すれば、CIAにシドロフの情報を流されてしまうという。ワインセラーを探していたエリックは、シドロフの宿泊先を突き止める。グレンジャーは共同作戦のことを知り、すぐにスナイダーに知らせるように命じる。サムはヘティにNCISが主導権を持つべきだと訴えるが、ヘティはCIAもNCISも裏切れないという。サムは再びアルカディに情報を求め、シドロフを殺したがっている敵のキルキンの名前を聞き出し、キルキンの部下で殺し屋ヴィクター・ヴァルラモフがいるという。NCISはヴィクターを捕らえて、キルキンの架空の罪で証言をして欲しいと頼み、隙を見せてわざと逃がす。ヴィクターが逃げる姿を撮影するのが目的だったが、ごまかしたはずのグレンジャーが現場に現れる。反対されるかと思われたが、グレンジャーはサムたちの味方だと言い、CIAに知られずに秘密作戦を認める。サムはクィンを呼び出す事にする。NCISはシドロフを狙って殺し屋が狙撃したと見せかけ、部下たちに現場から逃げるヴィクターの姿を見せる。シドロフはキルキンを殺せと命令し、クィンという殺し屋を雇うことになった。クィンはシドロフの元愛人で、何とサムの妻だった。サムも刑事崩れの殺し屋として顔を出すが、シドロフはクィンしか雇わないという。元工作員たちの家宅捜索で、3つの核爆弾が存在したことが判った。シドロフはそれらを売るつもりだろう。シドロフの現愛人が殺されサンタモニカで見つかる。そこに現れたスナイダーは、シドロフが飛行機の中で核爆弾を売りさばくつもりだと告げる。クィンが雇われたことを知っているスナイダーに、サムは彼女を危険にさらすなと殴りかかる。ケンジーとディークスはやっとサムの家庭事情について知る。自宅に戻ったクィンは、結婚で仕事を隠退したが、再び現場に戻ってやりがいを感じているという。サムも仕事仲間に戻る事を余儀なくされる。To be continued...これまで、サム・ハンナが妻帯者だという事はちらりちらりと見せてくれていましたが、何とまあ、奥様は元潜入捜査官で、2人は仕事中に恋に落ちて結婚を機に奥様は仕事を辞めた。今は娘のいる幸せな家庭をどうやって維持しているのかと思っていたら、なるほどそれなら奥様に理解がありますよね。ただまあ、危険を知っているだけに心休まる事はなかったと思いますが。仲間内にもこのことは秘密扱いで、ケンジーもディークスもぜーんぜん知らなかった。今回、クィンが殺し屋としてシドロフの側にいるというのはサムにとって、どういう気持ちでしょうね。シドロフが誰に核爆弾を売るのか、それはどこに保管されているのかをクィンが知らせてくるのですね。ものすごく大変な任務だ。しかも元愛人?そして、作戦でスナイダーはクィンをあっさりと見捨てることもあるらしい。それだけでなく、仮に作戦が成功しても、クィンは元の職業に戻ってしまうかも知れない。サムとしては複雑ですよね。とにかく、無事に作戦が終わって欲しいです。
August 23, 2013
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タイトルがちょっと笑わせますね。「クローザー」よりも、ややシリアスな雰囲気のスピンオフですが、プロベンザが余裕を持つようになると、また例のおじさまシリーズも始まるのでしょうね。今のところ、笑いを取るのは新人女性刑事サイクスで、昔ERの第1シーズンでカーターがドタバタしていたことを思い出します。「クローザー」では給料泥棒だったテイラーが昇進して、嫌みな上司になりました。正に今までのポープの役割ですが、その立場になればしかたないのでしょうね。ちゃんと仕事はしているようです。フィットネス個人トレーナーのチャド・レイバーがジムで逆立ち腹筋練習中に頭を殴られた状態で死んでいるのが見つかる。不法侵入の形跡はなく、現場に7キロのケトルベルがあり、凶器と思われるが指紋は拭き取られていた。犯人はレイバーを3度殴っていた。妻のアネットを聴取中、サイクスがプロベンザの命令でレイバーの過去を洗い、レイプ被害の訴えがあるとレイダーに伝えに来ると、アネットは急に興奮して夫は無実だと言い立てる。レイダーはプロベンザが捜査で自分に張り合うことで困り、テイラー副本部長に警視正に昇進させる話はどうなったのかと問う。テイラーは昇進をさせるつもりはなく、今の仕事でリーダーシップを見せつけろという。被害者を訴えていたのは、アマンダ・マルティノの父親ジムで、娘から聞いてチャドに復讐してやるという言葉を警察に残していた。しかし、アマンダはチャドに殺されると言い証言を拒否していた。レイダーとホッブス検事はジムを容疑者として司法取引を探り始めるが、プロベンザはまず真犯人を追うべきだという。チャドが持ち歩いていたiPadと携帯が現場からなくなっていて、タオはiPadの行方をGPSで追跡できるという。マルティノはチャド殺害の疑いを否定するが、チャドのiPadがマルティノの店の外にあるゴミ箱から見つかった。そのiPadには、アマンダが「チャドは良いトレーナーだ」と言わされる動画が残っていた。アマンダはチャドにレイプされた後、無理矢理動画を撮影されたという。聴取の様子を見ていたサイクスは、アマンダのような女性は他人の影響を受けやすく、操られやすいという。チャドには他にも余罪があるのではと言っていると、タオはiPadからサーバーにアップロードされた動画を見つける。それらは、アマンダを含め、9名の女性たちでいずれもチャドを褒めるような事を言わされていた。彼女たちもレイプ被害者だと思われるが、なぜかアマンダ以外の動画がiPadから削除されており、マルティノに罪を着せたようにも考えられる。8名の女性から聴取を始めると、いずれもチャドをかばような発言をする。みな、犯行を公にすることを望んでおらず、アリバイもあった。チームはレイバーの妻に夫殺しの疑いを持ち、アマンダ以外にもレイプ被害者がいるらしいと匂わせた上、協力してほしいとレイバーのiPadと携帯電話を渡す。アネットはすぐさまiPadを起動してサーバーにアクセスし、他の8名の女性の動画を削除しようとする。タオが動画を何度もアップロードすると、アネットは夫を殺した事を口走ってしまう。重大犯罪課はアネットを逮捕するが、ホッブスは凶器に指紋がなく、物証が乏しいという。レイダーは執行猶予つき過失致死罪で司法取引に持ち込めると言って、プロベンザと対立する。裁判で殺人罪で争った場合、アネットは9名の被害者のためにチャドを殺し、犯行を止めた英雄として陪審員に思われてしまえば罪に問われないからだ。レイダーはポリシーの変更のためにそうするのではなく、自分自ら犯人を刑務所に送り込む事ができるからそうしたいと説明する。レイダーはまず過失致死で陳述書を書かせることにする。アネットの弁護士は執行猶予つき過失致死で実刑なしという条件で手を打つという。レイダーはアマンダ以外の動画を削除しようとした行動を指摘し、マルティノに自分の罪を着せようとしたことは計画的で、第1級殺人罪で起訴することもできると迫る。他のダンベルには指紋があるのに、ケトルベルだけにアネットの指紋がないのも説明できない。ホッブスの強気にアネット側は実刑で11年の罪を認め、判事に供述することになった。テイラーはたとえ殺人罪から過失致死罪になっても、勝てるかどうか判らない裁判で200万ドルの費用を支払うよりは、セーブした金を有効に利用できるので満足だという。プロベンザはそれならば辞めると言い出す。長年警察に貢献してきた結果がこれかと思うとやりきれないというが、レイダーは公平だと思う職場が見つかるまで重大犯罪課にいてほしいと引き留める。ラスティから強烈な反発をくらい、それでもストローの裁判まで彼を自宅で預かることになり手を焼くレイダーは、職場にラスティを伴い監視しつつ、母親の替わりを務める。サイクスは頭が良くて、誰が一番偉いのかを判って行動するというところが逆にあだになっている。タオが「自分の事を一番に考えるのではなく、被害者の事を考えなさい」と諭すわけですが、このサイクスとラスティが被りますね。プロベンザはサイクスに手を焼き、レイダーはラスティに引っかき回される。ラスティの子供っぽい反発に真面目に向き合うレイダーがいつ、どうやってわかり合っていくのかが興味深いです。多分、20年別居している夫との問題については、子供の立場から耳の痛い意見を言うのでしょうね。レイダーとて優秀でも、完全な人間ではないし変わって行くのでしょう。プロベンザとブレンダは早々と仲良くなっていたように思いますが、それは真犯人を突き止め殺人罪なら殺人罪として自白に追い込むところで、共通点があったのでしょうね。「Major Crimes」では、裁判よりは取引を選ぶという落としどころでプロベンザは賛同できないわけです。組織ごと方針転換をするというのが、いかにもプロベンザが時代合わない刑事に見えて、新人サイクスとの違いが引き立ちます。サンチェスが微妙にフォローしているのが良いチームワークですよね。
August 22, 2013
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シーズン2後半は、ノンストップ・サスペンス・アクションドラマの様相を呈してきましたね。引っ張り方はやっぱり「24」のスタッフらしいかな?(笑)それにしても、キャリーは不死身だ~強すぎる~キャリーは再び自分が捕らわれていた廃工場に戻る。ナジールの姿を追ってトンネルを抜けると、外には緊急配備されたFBIのSWATチームが到着していた。キャリーはナジールがまだ建物の中にいると考え、徹底的に捜索するようクィンに要請する。セーフハウスに戻ったブロディは、ジェシカからこれからのことを考えるべきではないかと言われる。しかし、キャリーからの電話に遮られる。ソールはエスティースの命令でポリグラフにかけられ、エスティースが自分を追い落とすために落ち度を探っていると察する。FBIの徹底的な捜索にもかかわらず、ナジールを見つける事が出来なかった。キャリーは内部に協力者がいて逃がしたのかも知れないと疑い、現場を離れたガルベスを追うが、単に病院に戻るためだったと判る。翌朝、セーフハウスではブロディに不信感を募らせるデイナが「マイクの方が父親らしい」と感情を爆発させてしまう。エスティースはローヤの尋問をクィン一人に任せるつもりだったが、キャリーが先に入り込みローヤに口を割らせようとする。ローヤはキャリーの揺さぶりにも、これからもナジールの命令に従い、協力を拒み戦い続けると言い切る。クィンはキャリーに自宅に戻るよう促す。しかし、途中でローヤの「ナジールは逃げない」という言葉を思い出し、キャリーはナジールがまだ廃工場のトンネルの中にいると確信を持つ。ナジールはキャリーの視界から忽然と姿を消していたのだった。現場は撤収を始めており、SWAT1チームだけが残っていたがキャリーはもう一度内部を捜索するよう頼む。ソールはエスティースに、ブロディを殺す邪魔になるので自分を排除しようとしているのだろうと言う。エスティースはブロディは下院議員でも何でもなく、テロリストなので、取引も何もないという。ソールが影でエスティースの立場を危うくする行動をとり続けているため、エスティースは逆にいつでもポリグラフの結果を利用してソールを追い出す事はできると辞職を迫る。廃工場を捜索中のキャリーは、通路の一カ所に隠し扉があるのを見つける。隊員が中に入るとそこは隠れ家になっており、キャリーが仲間の隊員を呼ぼうと外に出たところ、隊員は隠れていたナジールに首を切られてしまう。助けを求めながらキャリーはナジールに追われ、捕まって倒されるが、戻ってきたSWATはナジールを捕らえ、射殺する。ナジールが殺された情報はセーフハウスのブロディに伝えられ、一家は帰宅することになった。ブロディは涙を流す。エスティースはナジールの一味が報復を装って殺したように見せかけ、ブロディを殺すようクィンに命令する。自宅に戻ったブロディ一家だったが、ブロディとジェシカはお互いに元の生活に戻ることはもう無理だと認め合う。ブロディはイラクに行って自分は壊れ、努力したが過去にケリをつけることはできなかったという。ジェシカはブロディがキャリーにだけは真実を全て話して、愛している事を知る。ブロディは車から降りる事なく、キャリーの自宅に向かう。キャリーは「ウォルデンよりも君を選んだ」というブロディを招き入れ、クィンはその様子をうかがっていた。キャリー人間離れした体力だ。何せ、拘束されて命からがら逃げたかと思ったら、また現場に戻り、さらにCIAに出頭してローヤを尋問して再度現場に戻って、ナジールとの1対1のガチンコ勝負をするのだから、そのスーパーぶりには拍手を送るしかないですね。しかも、ナジールを捕らえたのだから、さすがにエスティースもこれにはケチの付けようがない。「第六感」というのは負け惜しみか。ちなみに、キャリーが人質になった理由は追及されないのでしょうか。しかも逃亡できた状況がはっきりしないし、クィンがエスティースにチクらないのが不思議です。キャリーはブロディがやり遂げたことを知っても動揺せず、それを2人の間だけの事と受け入れてしまう。多分、ソールにも言わないでしょうね。壊れた者同士、2人の絆の強さを物語っています。しかし、確かにエスティースの言うとおり、ブロディはテロリストで、ウォルデンの死に誰も疑念を抱かないのは都合が良すぎる。捜査が行われたらキャリーは国を裏切るのか?そういう事を考えると一時的には燃え上がっても、関係はいつまでも続けられそうじゃないですけど。クィンは命令のためなら何でもする兵士というよりは、正直にキャリーの実力を評価しているし、個人的にはクィンがキャリーにラブな三角関係の方が萌えるかな。(爆)彼が引き金を引くかどうか、大いにためらって欲しいです。デイナは一番まともなことを言ってくれました。誰に目にも家族関係は破綻していて、あっさりとキャリーを愛していると認めたのだから、もう元に戻るのはできませんね。いよいよ、最終回だ。
August 21, 2013
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久々にマリスカの力の入ったエピソードでしたね。見応えがありました。それと、オリビアは今シーズン今まで以上にセクシーになりましたね。過去のパートナーの存在も次第に薄まってきたような。セントラルパークで意識を失って倒れていた女性に、性的暴行をしようとした男が逮捕される。男は痴漢行為で前歴があったが、レイプはしていないという。被害者の女性からは鎮痛剤などの薬とアルコールが検出され、レイプ検査では2人分の体液が見つかった。被害者のマロリーが意識を取り戻したためSVUが話を聞くが、リアリティショーのオーディションを受けていたという。最後に覚えているのは気分が悪くなって若い男にタクシーに乗せられたことだが、レイプされたかどうかの記憶もないという。マロリーがオーディションを受けたのは、過去に映画制作で賞を獲得したこともあるサンドウが制作するリアリティショーで、途中で秘書と息子のエディは部屋の外に出され、2人きりになっていた。オリビアとニックがオフィスを訪ね、今も新しい女優と2人きりになっていると聞いて突入する。女性は薬物でもうろうとしていて、サンドウの息子エディが妨害をしようとしたため、サンドウと共に逮捕する。サンドウはマロリーについては、始めから泥酔していたといい、今日のレイシーについても合意の上だと都合の良い事を言い立てる。レイシーは何が何でもリアリティショーに出演したいので、レイプ検査は受けないという。息子のエディは未成年だが、父親を擁護し、女性たちが有名になるためにサンドウを利用しているという。エディの母親はエディが10歳の時に姉を連れて家を出ており、エディは母親を酷く憎み、またサンドウも息子を甘やかしていた。カッター検事はオフィスのシャンペングラスから鎮痛剤の成分が検出されたと聞いて、家宅捜索の令状を取る。オフィスからは銃や鎮痛剤などが見つかった。秘書のジェスはエディのアパートで娘のリリーと同居しており、恋人関係にあることを認める。仕事と住む場所を失う事を恐れていたが、レイプの共犯に問われかねないと言われ、夕方17時のオーディションではいつもサンドウが女優と2人となることを明かし、オーディションを受けた女優のリストを渡す事に同意する。その結果、サンドウは薬物を用いた連続レイプで起訴されるが、サンドウはエディが自分を裏切ったと責める。エディはジェスが警察にしゃべったと怒り、ジェスとリリー母子を人質にして立て籠もってしまう。オリビアはエディから指名されて立て籠もり現場に呼ばれ、交渉人として事態収拾に臨むことになった。エディはサンドウを釈放し、ここに無事な姿を見せに連れてこいというが、本来の交渉人は拒否する。オリビアは感情的に爆発しやすいエディには嘘をつけないと言い、まずはサンドウに説得してもらうよう話をもちかける。しかしサンドウは協力するのなら、自分のレイプ罪の起訴を取り下げろと開き直り、エディが命を落としても構わない様子だった。SWATチームも突入やむなしの判断をするが、オリビアは真実を伝えるべきと言い、サンドウは来ないと話す。SVUは未成年の容疑者を殺さずに済むよう、解決策を模索し、今はカナダに住んでいるエディの母親と姉を呼んでくる事にする。エディは母親を憎んでいたが、姉の言葉なら耳を貸すかも知れない。姉は親子がサンドウの家を出た本当の理由を話すという。しかし、ジェスとエディがもめてジェスが撃たれてしまう。オリビアはSWATに突入しないよう頼み、エディへ呼びかけを続けて自ら部屋に入り、ジェスの搬出に成功する。その後、部屋に残ると説得のチャンスを待ち、姉が心配していると語り出す。姉がNYに会いに来れなかったのは、サンドウが娘に対して行った事をエディに知られたくなかったといい、母親はしかたなく姉を守るために家を出たと話す。真実を知り始めたエディは動揺してリリーに銃を向けるが、オリビアはリリーの解放も成功し、自分の頭に銃を向けたエディに、最後の説得を続ける。自分はレイプ犯の娘として生まれ、違う人生を選ぶことができたと語ると、ついにエディは観念し投降する。オリビアは見守っていたヘイデン次席検事に、エディを殺す必要はなかった、真実を話せばよいと言う。カッター検事まで出てきて、ヘイデンは何をするのかと思いました。オリビアとは仕事上でも絡むことはなく、プライベートでもオリビアが「利益の相反だから」とお堅いことを言っているのは、この先の展開の伏線かな。個人的にはヘイデンという男、今ひとつ、気に入りませんが。事件については、情緒不安定な未成年が人質を取っている状態で突入やむなしというのは、今の時代、極端な対応ではないのでしょうね。交渉人はやはり犯人と信頼関係を作ることができる人物でなければならず、オリビアが担当したのは当然と思いました。さすが、堂に入った落ち着きぶり。そして、これまでの刑事としての経験からエディを説得できると信じていたのでしょうね。オリビアが母親の話についても、いきなりしゃべるのではなく、相手の様子を見て聞く耳を持ったときに語りかけるというのが上手くいった要因でしょうね。さらに、騙してはダメ、真実を伝えなければならないというところで、自分の出自について述べて信じて貰えたのはこのドラマならではのオチでした。人を殺してしまうのと、怪我をさせるだけで済むのとは大違いだし、更生することができるという終わり方は良かったのではないかな。サンドウの過去の映画のポスターが貼ってありましたが、日本語の「ハード労働」というタイトルがちょっと可笑しかった。他は割とまともな日本語が書かれているように見えましたが、それでも映画のタイトルにはしないでしょうね。
August 19, 2013
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『クリスマスの贈り物』いつもの季節外れの(笑)クリスマスエピソードですが、定番のハートフルな内容で、笑いと温かさと胸にきゅんとくる場面を与えてくれました。この時期、ディノッゾ・シニアが出て来るのだからなおさらです。やっぱりクリスマスエピソードは良いですね。半年間の任務を終えて自宅に戻ったハフナー少佐は、夫のノエルが死亡しているのを見つける。遺体や郵便物の状況から、死後3~4週間ほどで、外部から侵入された形跡はなかった。ノエルは無職で、これまで何度も職を変えていたという。所持品の財布の中から、見たこともない100ドル札が出てきたため、造幣局に話を聞く事にする。それによると、偽造を防ぐため新しい札を製造したが、製造上の欠陥が30%の札に見つかり、今回見つかった札は1年前に処分したはずだという。情報を聞きつけ、シークレットサービスのアシュリー・ウィンター特別捜査官が現れ、NCISと捜査権を争う。トニーの父、ディノッゾ・シニアがクリスマスを一緒に過ごすためにDCにやってくることになった。トニーの自宅に泊まると言われて拒む。NCISの仲間の説得でしかたなくトニーは父親を泊めることにする。ノエル・ハフナーの死因は首の骨の骨折で、他殺と断定される。見つかった札からは、ハフナー以外に造幣局職員だったジャスティン・キャナディの指紋も見つかる。キャナディは裁断処分となった札を処理している途中で指を2本切断してしまい、その他に遅刻や仕事中の飲酒などの問題があったため、リンダー副局長が解雇した。その後、キャナディは金がなくなり家賃も滞納し、隣人によるともう何週間も姿を見ていないという。自宅はNCISより先にウィンタースによって家宅捜索されており、ウィンタースはハフナーの家の家宅捜索を要求する。ギブスはトニーとマクギーにハフナーの自宅を調べさせる。シニアは日常的なものが何もないトニーの部屋をクリスマスらしく飾り、伝統的なクリスマスディナーを用意するという。しかしトニーはこれまで期待を裏切り続けてきた父親に否定的な態度をとり続ける。マクギーは植木鉢の底から40万ドル分の新札を発見する。ハフナーは妻名義のカードで1万ドルを引き出していた。酒好きなハフナーが行きつけのバーに行くと、バー店主はハフナーがキャナディとよく並んで酒を飲んでいたという。公園で見つかった遺体が指が2本欠けていて、行方不明のキャナディらしいという。死亡したのはハフナーと同じ時期と思われる。アビーはハフナーの家で見つかった札についていた繊維が裁断された札だと突き止め、持ち出すときに裁断したゴミに混ぜていたと考える。ウィンタースはNCISに乗り込み、キャナディの遺体が見つかったかダッキーに問い詰める。ギブスはウィンタースと共に、リンガー副局長に処分したはずの札がなぜ持ち出されたのか尋ねる。リンガー副局長は裁断された札をゴミ埋め立て場所に埋めたと証言する。その日は2011年5月2日で、埋め立て場の担当者はビンラディンが殺された日なので良く覚えているという。そして、その日にゴミを盗みに入った者がいたと証言する。ディノッゾ・シニアはトニーに伝統的なクリスマスを体験させ、これまでの穴埋めをしようとがんばる。トニーも心を許し始めていたが、シニアが向かいの部屋のクーガー女性を部屋に引き入れてしまい、また裏切られたトニーは父親を追い出す。ギブスはゴミを埋めた日は全米で監視レベルを上げていたことから、該当地区の衛星画像があるはずだという。取り寄せて調べると、確かに2名がゴミの中から何かを掘り出していた。その車のシルエットを見たギブスは犯人を特定する。盗んだのはバー店主で、キャナディから情報を得てゴミに隠された札を掘り出していた。NCISが家宅捜索を告げると、店主は観念して白状する。キャナディは新しい札の発行日まで持っているはずだったが、金に困って1万ドルでハフナーに売りつけたのだった。NCISではイブ恒例の映画鑑賞会をするために、一人で過ごすことになったトニーを呼ぶ。自宅にDVDを取りに戻ったトニーは、シニアが家族の伝統の指輪をクリスマスツリーの下に置いてくれたのを見つける。アビーは追い出されたシニアを呼び戻し、一同はクリスマスの贈り物を喜び合う。今回は何といっても、トニーの「男の城(!)」が見事でした。本当にあんな雑誌の中のような部屋に寝泊まりしていたのかどうかは疑問ですが、要は家族や親しい人の存在がみじんも感じられない、住んでいる人の孤独が感じられる部屋ということだったのでしょうね。ちなみに金魚にケイトという名前をつけているのには心動かされました。あれはまあ、トニーの中のケイトの存在感みたいなものでしょうね。そして散々これまで息子を悲しませ、傷つけてきたシニアがトニーとクリスマスを過ごすためにやってきて、勝手に家の中を飾り始める。もしかして、老い先短いと悟ったという事だったのかしら。これまでのイメージとはちょっと違うシニアでしたが、お向かいのクーガーおばさんを部屋に招き入れたのはお約束ということでしょう。トニーはこれまで絶対に人に見せなかった部屋(同僚も知らない)に父親を立ち入らせたというのが問題解決のための第一歩で、拒みに拒んだ末に、たった一つの指輪(大人になったら受け継ぐことになっていたのに、もらえなかった)で少し自分を省みることになった。クリスマスは許し合う日で、強欲なウィンタースにギブスは全ての手柄を奪われても別に腹を立てる訳でもない。「まあ、そうは言わないで」と、父子のわだかまりにお節介を焼くアビーやNCISの仲間がいるから、トニーも今年のクリスマスを後悔せずに記憶に残すことができるでしょう。そんなことで許せるわけないだろうという人にも、許し合いなさいというエピソードだったのかな。判らなくはないです。仕事を転々として、働かない夫に愛想を尽かしていたのか、1ヶ月も連絡をすることがなかった被害者の妻が対照的だなと感じました。マクギーがMITで同期だった友人がマスコットのビーバーの話を暴露してくれたのは楽しかったけれど、ここは今ひとつ掘り下げ不足でしたね。クーガーおばさんも、前後にネタを振っておいたらもっと面白かったのに。
August 17, 2013
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前後編だったのですね。相変わらず動物にも食われないディークスの魅力(そもそも動物並み?)が光っていましたが、今回は潜入捜査ものらしいエピソードでしたね。スパイの暗号解読もとても良かった。サムの過去は本格的なエピソードがあります。この場面にはディークスの出番はないですね。(笑)サムがかつて共に共同作戦で働いた事のあるフランク・ターナーが「君だけが頼りだ。助けてくれ」と連絡を寄越す。ターナーの住まいを訪れたところ、ターナーは首を吊って死んでいた。ターナーはかつてCIAの分析官をしていたが、偏屈で頑固だと知られ、ある陰謀説を信じるがあまりCIAを首になったという。サムはNCISチームを現場に呼び、真実を探ろうとする。ターナーはCIA分析官とは不釣り合いなドッグショーに出るようなトイブードルを飼っていた。ターナーが死亡したと思われる時刻に停電があり、近辺の監視カメラが作動していなかった。その停電も何者かが電力会社のファイヤーウォールを破り起こしたと考えられる。サムへの電話の電話の意味と、なぜプードルを飼っていたのかも、調べる事になった。ターナーはCIAを退職しても、何かを調べ続けていたらしく、部屋にはおびただしい資料があった。停電で録画できなかった時間帯以外を調べたところ、この2週間で3度ターナーを訪問した女性がいる事が判った。TAS航空のフライトアテンダント、メーガン・ヘンドリーと判るが、自宅を訪問するとヘンドリーは反撃に出て、逃亡しようとする。捕らえたヘンドリーを聴取すると、CIAの捜査官でターナーとは恋人関係だったと認める。やはり昨日、ターナーからメッセージがあり、トラブルに巻き込まれ、身の危険を感じる、君も危ないと言っていたという。実はターナーは「シンクレア・プロジェクト」という極秘計画を研究していたらしいとサムは打ち明ける。冷戦時代にソ連とアメリカがそれぞれ相手国に潜伏捜査官を送り込み、それらが核兵器を保管して国からの指令で核爆弾を爆発させることになっていたといわれており、シンクレア・プロジェクトとは、これら工作員と武器を破壊する計画の事だった。ターナーはその証拠を掴んでいたと思われ、自殺するとは考えにくかった。ターナーを検死した検死官によると、自殺を疑う点は見られなかったが、胃の中から不思議な細長い布が出てきたという。それには模様が付けられており、昔スパルタ人が使った棒に巻いた布に文字を書いて使ったというスキュタレー暗号だという。サムはターナーと共にその事を学んだ事があり、メッセージは自分宛だという。ターナーのプードルはマイクロチップからチャンピオン犬の血筋を持つ、チョーサーという犬だと判る。チョーサーは明日ドッグショーに出ることになっており、ターナーは同じく出場者のロバート・ピアースという男に関心を持っていたようだ。ディークスとケンジーはターナーを装って出場することにする。ケンジーはピアースに近づき、話をしようとするがなぜかピアースは逃げ腰で、やむなく身柄を拘束する。ピアースによると、元彼のストーカー行為を警察に訴えて個人で監視していたところ、ターナーが尾行しているのに気付いたという。ターナーの目的はピアースの年老いた両親だったようだが、彼らはロシアのスパイには見えない。しかし、サムとGがピアースの両親の家を訪問すると、外に待機していた車から男たちが出てきていきなり撃ち合いとなった。すると、ピアースの父親ジェームズが銃撃戦に参加した。NCISはやはりピアースの父親がスパイと見て尋問を始める。始めは何も認めないジェームズだったが、病気の妻や息子の事を持ち出すと、ついにソビエト時代に工作員として訓練を受けアメリカに入国した事を話し始める。ピアースを狙った男たちの一人は元ロシアの保安員(FSR)のコズロフで、その繋がりでサムとターナーは8年前、武器商人のシドロフという男を追っていたという。やはりシンクレア・プロジェクトは実在するらしい。ジェームズは妻への免訴を条件に、隠し持っていた1キロトンの核爆弾をNCISに引き渡す。ピアース夫妻はソマリアのクーデターでソ連に連行され、工作員として教育を受けたと言う。その後、シアトル近海からアメリカに入国したが、アフリカ系であることで疑われることはなかったという。しかし、アメリカで定着し息子も生まれて育てているうちに、任務を放棄したという。アメリカ国内にはピアースのような潜入工作員が他にもいる事をターナーが突き止め、命の危険を察知し例の暗号でサムに伝えようとしたと思われる。そして命を狙われ、腹の中に布を納めると拷問されないように、自ら命を絶った。ターナーが残した暗号を解読するには円盤状になったアルファベットに対応するキーが必要だが、ターナーはその解読キーを独自でもっていたようだ。NCISは今一度ターナーの仕事場を見回して、円形に26箇所に並べられた本が暗号解読のアルファベットに対応することに気付く。一番上の本の一字目に下線が引いてあり、それを順番に拾っていくと二字目が本当のキーであると判る。エリックが解読表を完成すると、暗号から8名の名前が浮き上がった。それぞれ、人口の多い都市に住んでいることが判り、そこには核爆弾も保管されているはずだ。ヘティはただちにFBI国家保安部に通報する…冒頭に久しぶり、サムの妻がちらりと映りましたが、ジェームズ・ピアースは秘密を抱えて生きるのは辛いと言っていた事の伏線ですね。サムは妻や子に危険が及ぶので任務については何も言わないが、ある日自分が突然殺される可能性もある。危険とは背中合わせの因果な商売です。ドラマで「冷戦時代はルールがあったのでやりやすかった」という台詞もよく聞きますが、終わったら終わったで負の遺産は残ってしまうのですね。金の亡者はいつの時代にも存在し、武器はいずれテロリストの手に渡るだろう。何としても早く核爆弾を手に入れて処理しなくてはならない。これはドラマを超えて、現実にもありそうだなと思いました。核爆弾をどうやってアメリカ国内にもちこんだのかは気になるところですが。後半の潜入工作員捜しに期待しましょう。ディークスはプードルが苦手と言いながらも、犬に話しかける姿はそれだけでも十分に笑えました。この大型のプードル君はかなりの役者と見た。今後、NCISのマスコット犬になるにはギャラが高すぎるんじゃないかな。ケンジーを犬扱いして、逆にケンジーからわっしと尻を捕まれるところがサービスでしたね。(笑)エリックは明け方に呼び出されたネルの服装を見て、しっかりチェック。しっかりドレスアップして、さらに昨日と同じとなると、どこかにお泊まりしたのかなと思う。そんなプライベートは関係ないというカレンが彼らしい。(笑)でも、飲み過ぎたのでヘティのおうちに泊まったとは、どれくらいかわいがられている、ネル。他に親しい友達はいないのか?どうせなら、ヘティの家にお泊まり用の部屋をもらって服も置いておきなさい。(笑)
August 16, 2013
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「Major Cimes」は「クローザー」のスピンオフとして、十分な準備を重ね、前任者の築いた立派な功績を継ぐことになりました。姉妹ドラマというよりは、ほとんど主役を交代したという感じですね。第1話は「クローザー」最終話(The Last Word)の直後から始まり、市警内に昇格した人もいますが、設定はほとんど変わりません。フルキャストでしたね。FID時代から、ブレンダを監視して何かと嫌われ者だったシャロン・レイダー警部が、市警内で問題視された重大犯罪課のチーフとして着任するというのだから、その反発も凄い。でも、レイダー警部もそれくらいで怯むような人ではない。演じるメアリー・マクダネルは「バトルスター・ギャラクティカ」で知られ、人類の危機にある日突然大統領を任され、生き残りをかけて人々を率いる役割を演じて、その実力は十分に知られています。キーラの後任としても、申し分ない。制作陣が同じなら、面白さはお墨付きというところでしょう。5人組の武装強盗を捜査していたミラー刑事とサイクス刑事が、犯行グループの運転手に目を付け、尾行していた。彼らは巧みに捜査の監視の裏をかいて犯行に及ぶという。覆面をした強盗が二手に分かれ、ショッピングモールに押し込むが無音の警報装置が作動し逃げ出してくる。出てきた犯人と警察が撃ち合いになり、犯人の2名が射殺され、1名は銃を置き逮捕されたが、裏口から侵入した2名は逃亡してしまった。FID(市警内部捜査課)のレイダーの命令でミラーとサイクスは逃亡犯を追わず、現場に留まった。全自動ライフルを持った犯人を早く捕らえたいと捜査を進めようとする重大犯罪課のプロベンザは、レイダーの決定についてテイラー副本部長に反発をする。しかしテイラーはこれまで重大犯罪課のせいでLA市警は訴えられており、今後はシステムを改善するという。やむなく、拘束された犯人の一人にフリンがパトカーの中で聴取することにし、逃げた仲間の名前を言うように説得する。検事に強盗罪だけで起訴してもらえると聞いて名前を吐くというところで、現場に銃弾が撃ち込まれた。捕らえられた犯人は後ろから狙われて殺されてしまう。サンチェスは強盗団の手口を見て軍人が関係しており、プロの仕業だという。プロベンザの要請でフリッツ・ハワード特別捜査官が現れ、殺された犯人たちが軍人だったかどうか調べる事になった。これまでの捜査でミラー刑事は今回の犯罪はいつもと手口が違うという。遅れてやってきたレイダー警部に、プロベンザは捜査の指揮を執るのは自分だと言い張り、レイダーを無視しようとする。レイダーはFIDから重大犯罪課に異動したのだった。連続レイプ犯ストローの捜査で重要目撃者となったラスティがまた里親の家から飛び出し、ブレンダに会わせろとやってくる。レイダーはラスティの母親を見つけるという約束を引き継いだと言い、次の里親が見つかるまでは重大犯罪課で24時間の監視を付けるという。殺された3名は、いずれも元軍人だったが、直接の繋がりが見いだせない。仲間から撃たれて死んだラリー・マーティンは口止め目的だったと思われる。この場に及んでもレイダーを無視するプロベンザとフリンだったが、レイダーに乞われて異動した元軍人のサイクスが、3名の共通点は射撃場ではないかと言い、3人ともオンライン・シューティングゲームをしていることを指摘する。彼らはチャットで連絡を取り合っていたのではないか。タオは現場付近の捜査で、もう一人の犯人が頭を撃って死んでいるのを見つける。手にした銃は40口径で、マーティンを殺した凶器と一致した。モラレス検死医は自殺に見えるが、銃がリロードされていることから、別の人間に撃たれて握らされたという。プロベンザはテイラーに異動を申し入れる。しかし、テイラーは自白させるのだけではなく、裁判を避け、司法取引を受け入れさせるよう方針を変えたいという。レイダー警部の異動はポープ本部長の意向で、プロベンザには異動は認めず、隠退しろと申し渡す。結局、殺された4名とも同じ射撃場に通っていた事は判ったが、後一人を見つけ出す事は困難に見えた。フリッツは4名の家族に詳しく話を聞き出すという。フリンはレイダーの命令で、マーティンが現場に留まって殺され、捜査が行き詰まったと批判する。しかし、レイダーは5人目の犯人がLA市警のやり方を熟知していたのではないかと気付く。ミラー刑事の息子もまた元軍人で、重大犯罪課は令状を取りミラーの息子グレッグを逮捕し家宅捜索したところ、やはりオンライン・シューティングゲームと40口径の銃が見つかった。ミラーはグレッグは帰還してからPTSDに苦しんでいたという。マイケルズ副検事はこれまでの捜査状況から、裁判で有罪を勝ち得る自信はあるが、射撃場での繋がりを問われても弱いという。それならば、司法取引に持ち込むよう陳述書を書かせてみようという。プロベンザはミラーの言葉から、グレッグが薬物中毒になっていたと疑う。家族の聴取で、5人は退役軍人専門のリハビリ施設に入院していたことが判り、主犯のグレッグが声をかけて犯行を行っていたが、運転手役が知られてしまったために、わざと捕まりやすい店に押し入って仲間を警官に殺させ、残りの2名も自ら殺したのではないかと考える。マイケルズは警官が射殺した2名について、重罪謀殺を認めれば、グレッグが手を下した2名については罪に問わないという。グレッグは自殺と事故だと言い逃れをしようとするが、サンチェスが故意に撃った事を証明し、2件の第2級殺人で起訴できるという。そうなれば死刑が確実だ。グレッグは司法取引を受け入れ、終身刑となった。レイダーは満足するが、プロベンザはこれまでのやり方を否定されたようで納得できない。レイダーは司法取引に応じれば、控訴することはないので、ロサンゼルス市は大幅な経費削減ができるという。ラスティはレイダーに反発しながらも、母親を捜す約束でレイダーの24時間の保護下に置かれることになった。これまでの経緯を知らないと、自白だけではだめだ、裁判もさせないで司法取引だ、という事に納得できないでしょうね。ブレンダは相手を追い込んで自白させるところまでが仕事で、その道では最高の「クローザー」だったわけですが、そのためには何をしても良いのか、強引なやり方で人権派の弁護士の攻撃に勝てるのかという点で身内のロサンゼルス市から追及される事になりました。真実を暴き正義を貫く事は尊いが、金の問題は切実で、多発する犯罪を処理していくためには、妥協も必要という訳でしょう。今回は、警官が抵抗する犯人を殺した罪をグレッグに負わせ、グレッグが殺した共犯者については罪に問わないという。それでは、共犯者の家族が黙っていないような気もしますが、ロサンゼルス市としては責任を問われることはないのですね。しかも控訴もない。いかにもポープの考えそうな事です。ちなみに、ポープはついに念願の本部長となって、腰巾着だったテイラーも副本部長となった。正義の問題とは通じ合わない、政治の世界ですね。でも、テイラーもやっとまともに仕事をしてくれそうです。プロベンザとフリンはベテランの警部補として、これまで通り仕事をこなしてくれそうですが、方向転換を強いられそうです。ガブリエルがいなくなった席を埋めることになったサイクスは、まだ若くて未知数ですが、新シリーズの変化を彩ってくれるでしょうか。シャロンは法を重視し、規則に乗っ取り手順を踏むことを望む。だからといって、正義を望まないわけではないでしょう。ラスティの母親を捜して欲しいという切実な願いをブレンダから引き継いで、きっとやり遂げてくれると思います。ブレンダと違って、2人の子供を育て上げた実績はものをいうと思います。本シリーズで、別れた夫の話も出てくるでしょう。フリッツはFBIのリエゾン・オフィサーとしてこれからも出て来るのでしょうね。ブレンダの様子が語られると嬉しいですね。それと、「クローザー」以来ずっと続いているストローの裁判も決着を見たいと思います。その時はぜひ、ブレンダも顔を見せて欲しいな。
August 16, 2013
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手に汗握るとは正にこのことで、見ていて力が入りました。そんなにお金はかかっていなさそうな脚本ですが、ここまで面白く盛り上げられるのか。タイトルはもう一人の存在も示していますね。ネタバレ注意ソールはアダールに会い、クィンについて質問する。アダールはエスティースから兵士が欲しいと言われて、特殊部隊だった自分の部下のクィンを送ったと答える。家族が匿われているセーフハウスにブロディが戻るが、まだ指示待ちですぐには移動できない。キャリーはブロディに免責の件で司法長官から許可を得たと連絡してくる。ただし、その前に下院議員と辞職し、時期大統領選からも降りる必要があるという。そのキャリーが出勤途中で車をぶつけられ、現場から姿を消してしまう。CIAでは作戦の成功を喜ぶと同時に、エスティースはまだ国内に潜伏しているナジールを全力で捕らえろと命じる。ソールはクィンがなぜまだチームに残っているのか、エスティースに問いただす。ウォルデンが誤爆で学校を攻撃した事実を流出させないために雇ったのではないかと言うが、エスティースは質問を遮る。キャリーの事故が伝えられ、CIAが捜索を始める。その頃、キャリーはナジールに捕らえられていた。ナジールはブロディに連絡をし、ウォルデンの自宅オフィスにある心臓のペースメーカーの製品番号を調べて知らせるよう要求する。ウォルデンはペースメーカーを入れており、無線で機械をハッキングすることができるという。始めはどうせキャリーを殺すのだろうと断るブロディだったが、捕らえたキャリーの映像を見せられ、すぐにウォルデンの秘書に会いに行くと連絡を入れる。ソールは事故の現場でキャリーの携帯が落ちているのを見つける。ナジールが生き延びている状況で、キャリーを一人にしていたのはこちらのミスだ反省するソールは、キャリーの最後の通話相手のブロディに電話をかける。ブロディは免責の話をしたとはいうはが、今ナジールに捕らわれている事については伝えない。セーフハウスに足止め中のデイナの元に、フィンが面会に現れる。何をしても、人をひき殺した事が頭から離れず辛いという。この話ができるのはデイナだけで、また付き合ってくれと頼むがデイナは元には戻れないという。ナジールはキャリーに水を与えようとして、キャリーは「そういうやり方でブロディを手の内にしたのか」と噛みつく。ブロディにオフィスのどこかにあるペースメーカーの箱を探させるのは無理だというと、ナジールは彼は有能で君のためならどんなことでもやり遂げると答える。ナジールはブロディを洗脳していく間にいつしか愛情のようなものに至ったと認め、キャリーも彼を愛しているのかと問う。キャリーは自分たちには何ら共通点はなく、ナジールは自分勝手な目的のために、罪もない人間に自爆テロをさせたりするテロリストだと追及する。ナジールは大いなる存在を信じて何世代にもわたって戦う覚悟があると言い切る。ウォルデンの自宅に到着したブロディは、イスラエル大使と面会中のウォルデンを待つと言って、抜けだし、オフィスに忍び込む。そこで探し回った結果、ペースメーカーの箱を見つけ、ナジールに電話する。ブロディはキャリーをちゃんと逃がさなければ番号を伝えないと言い張り、2人は押し問答をする。しかしウォルデンに殺されたアイサの魂に誓うと言って信じさせ、キャリーを逃がすことに成功する。ややためらった後ナジールに番号を送ると、間もなくオフィスにウォルデンが入ってくる。ウォルデンはブロディのCIA協力が成功に繋がったことで機嫌が良く、イスラエルがイランの核施設を地中貫通弾で攻撃するという。時間稼ぎを図るブロディは、選挙戦を降板して議員も辞職すると伝える。政治より家族を選ぶというブロディにウォルデンは激高するが、ナジールの手下がペースメーカーにハッキングして鼓動をコントロールすると、次第に苦しみだす。医者を呼ぶのも遮り、「お前のように汚れたくないからだ」と言ってウォルデンが死んでいくのを見守ったあと、やっと周囲に緊急事態を知らせる。逃げ出したキャリーは、取りかかった車の携帯を借りてソールに連絡を入れる。居場所がわかったため、FBIと州兵が現地に向かうが、エスティースは話を聞きたいとしてソールを足止めしてしまう。キャリーは元に戻るなというソールの忠告も聞かず、一人拘束されていた廃工場へと入っていく…怒濤の展開になりましたね。小さな携帯の画面に必死で話をして(多分、画面は後からはめ込みでしょうね)、緊迫感を盛り上げるDamian Lewisが凄いし、キャリーのためと言いながらも、ウォルデンは憎いといって暗殺指令をやり遂げさせるときの冷酷な表情や様々な愛憎ないまぜな感情を瞬時に演じ分けるところはあっぱれだと思いました。もちろん、任務のためなら機関車か鉄砲玉のように前に進むキャリーも怖さ知らずで頼もしい。個人的にはキャリーは第2のジャック・バウアーだと思っていますが、10年以上敵として追ってきたナジールとついに対面して、互いにぶつかり合い火花を散らすシーンも見応えがありました。やるか、やられるか。この人たち、どちらの側とも喧嘩はしたくない、と正直思いましたね。ソールについては、エスティースの目の上のたんこぶで正に危機に瀕しています。この段階でエスティースはウォルデンのピンチを知らないでしょうから、やはりウォルデンのためにやっていると思いますが、前のシーズンで言っていたように、誤爆の事を世界に知られるくらいなら、アメリカの国益のために内部でもみ消そうという意図があるのでしょうね。それを知っているのはキャリー、ブロディ、ソール。クィンはとりあえずナジールを暗殺に出ていったと思いますが、いずれはこの3人を殺せと命じるかも知れない。何せ、今回ほどエスティースが憎たらしく思えた事はなかったです。悪代官よりももっと質の悪い存在ですね。江戸の老中のお庭番という感じ?ウォルデンの死が全体に与える影響も気になります。とりあえずはブロディが辞意を伝えて、興奮したとか何とか言いつくろうのでしょうが。ジェシカがマイクに罪悪感もなくて、良い感じというのに、果たして家庭に戻ってきたブロディと上手くやれるか。ブロディとキャリーは完全にラブ×2ですよね。(それにしても利用されるだけのマイクは本当に気の毒)さて、武器もなくキャリーはナジールと戦うのか?今度こそ、国外脱出のための人質になってしまうのか?クィンがナジールを倒すのか?次が待ち遠しいです。祝、ガルベス復活。(笑)彼も「24」に出演者なのですね。
August 14, 2013
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ランド役のJohn Domanの悪代官ぶりはもう、絵に描いたようで、出て来るだけで値打ちがありますね。この人が良いお父さん役なんて、似合わない。(爆)オリビアの先週の「まだ望みは捨てていない」というのは伏線だったのですね。民間の請負軍事警備会社「BT警備」のCEOウィリアム・ランドが、誘拐されレイプされて見つかる。テレビ局に出演した後、リムジンの中で飲んだミネラルウォーターに薬物が入れられ、意識を失ってしまい、記憶もあいまいだという。ランドは頑なにレイプについて否定し、自分の会社で独自に捜査するのでSVUには関わらないで欲しいという。マスコミに漏れると困るからか。ランドは元レンジャーで、海外の基地を警備する会社を立ち上げ、今や大もうけをしていた。恨まれることも多く、テレビ局の前で抗議デモをしていた男の証言で、元海兵隊のドナルド・オキーフが特に憎しみをむき出しにしているというので、逮捕に向かう。オキーフはあっさりと誘拐とレイプを認め、それは娘の恨みを晴らすためだったという。SVUには娘のレイプ事件を捜査しろと訴える。オキーフの娘コリー・グリーンはBT警備に勤めていた4年前、イラクのバスラに駐在していたときに、同僚ら4名にレイプされ、基地の関係者にも訴えたが取り合って貰えず、その後司法省や関係機関に捜査を申し入れてもらちがあかなかった。SVUとしては、コリーの事件は管轄外で手が付けられない。オキーフが逮捕されたと聞いたランドが自ら面通しに来るが、記憶がはっきりしないと言って帰る。もしかすると、自分たちで対処するのかもしれない。娘の事件も知っておきたいというオリビアの意向で、コリーに直接話を聞くことになった。コリーは同僚にパーティがあると呼ばれ、酒を飲んだところ気を失い、4名に長時間レイプされたようだが、記憶が断片的だという。気付いた時には取調室に武装した警備員がいて上官のジョー・マーシャルが「会社を告訴するか」と尋ねた。その間72時間拘束されて、警備員が携帯電話を貸してくれたのでやっと父に電話できたが、医師によるレイプ検査で、肝心の検査キットが行方不明になってしまったという。SVUに新しい地区次長検事のデイヴィッド・ヘイデンが着任し、ランドの誘拐事件に対応することになったいう。オリビアはコリーの事件を話し、司法省が調査しなかった事で一緒に聴取することになった。司法局の担当者は検査キットなど証拠が混乱で紛失したと答える。また、国は大局に立って、軍事関連会社を優遇していると暗に認め、ワシントンにコネのある彼らには手を下せないという。しかし、BT警備の本社はNYにあり、コリーの対応を本社が決定していたならSVUにも捜査権があるのではないか。まずは検査キットの行方を追うことにする。ニックが休暇で帰還しているガールフレンドのマリアに話をしたところ、しかるべき人を紹介してくれるという。当時、イラクで軍医をしていたラウシュは父親からの依頼でコリーを診察し、検査内容について覚えていると証言する。残念ながら薬物の影響は時間が経っているので見られなかったが、残酷で長時間にわたる酷いレイプだったという。結果は上官に提出し、その後BT警備に渡ったらしい。ラウシュ医師は大陪審での証言を引き受ける。ところが、翌日の大陪審でラウシュ医師は証言を覆し、勘違いをしていたという。その後、勤めている退役軍人管理局を辞めてしまう。ランドが手を回したのか。SVUは他の証人を探すことにし、コリーに携帯電話を貸してくれたジョージ・コールマンに注目する。コールマンは3年前にBT警備を退職し、居場所がわからなくなっていた。ラウシュ医師はランドが理事をしているバーレーンの医学大学に職を得た事がわかり、赴任直前に身柄を確保する。偽証で起訴されるかもしれないと脅すと、ラウシュは上官に頼まれレイプ容疑の4名に性病の検査をして欲しいと依頼されたことを明らかにする。コリーの上官だったジョー・マーシャルを聴取したところ、赴任して精神的に不安定になったコリーと同僚たちとの合意のセックスだったといい、ジョージ・コールマンについては、アルコール依存で今はフロリダの施設にいるという。SVUはコールマンを呼び出し、証言を求める。コールマンは本社からのFAXで、ジョー・マーシャルが対処したと証言する。ランドはSVUを表敬訪問し、コリーのレイプ事件を調べている事について脅しともとれる言葉を残していく。その言葉通り、コリーが襲われ、オキーフが刑務所で刺された。オリビアは自宅を荒らされて証言を控えていたコールマンが大量のアルコール摂取で死亡してしまう。ニックはマリアがSVUに情報を渡したと知られ、自宅に脅迫電話があった。コールマンは事前に隠れ家には酒を置いていなかったので、何者かが持ち込んだと思われる。死亡直前にクィーンズのジェームズ・ペルに電話をしていることが判った。ヴァージニア・ペルはBT警備の顧問弁護士で、ジェームズはヴァージニアの父親だった。ヴァージニアはSVUに対して、コールマンの葬儀はBT警備で行うと言い、法定基準値の5倍のアルコールをコールマンが摂取していたと聞いて動揺したようだった。SVUはペルの通話を盗・聴し、ペルがランドに「山に行った方が良い」と言ったのに注目する。コールマンの葬儀が行われ、SVUはその場でジョー・マーシャルの身柄を拘束する。ペルとランドへの通話では、マーシャルがまだ「鍵を持っている」と言っていた。それは、コリーの検査キットが「山」に保管されており、一部はマーシャルが別個に証拠品を保管している事を意味していた。自分の身に何かあったときの保険なのだろう。SVUの追及に、マーシャルはランドの命令で証拠を隠滅した事を大陪審で証言する。ランドとペルが逮捕され、コリーの事件の容疑者は全員逮捕された。オリビアは意気投合したヘイデンとデートする。バッド・エンドを予想していましたが、ラストはもみ消しのためになら何でもありな、ランドを捕らえることができましたね。このエピソードでは国は長引く戦争で民間の軍需関連会社にかなりの金を投じ、そういう会社はロビー活動によって自分たちの立場を守ろうとしているという構図が描かれたのでしょう。少なくとも「法と秩序」というタイトルを脅かすような民間企業を倒すことができて良かったです。国を上回る民間企業はありえないですよね。ニックは愛する恋人(一応、結婚はしていないので事実婚ということでしょうか)の協力を得て、危険はあったけれども捜査に進展があって良かった。マリアも自分と娘が脅かされるかも知れないという状況を理解して協力してくれたのは、ニックとの繋がりが強いということですよね。軍でどういう仕事かは判りませんが、正義感があり、ニックを愛しているということが感じられましたね。オリビアは新しい地区検事次長と良い感じなったようですね。何だか、他に恋愛対象の男性がいるとほのめかしているようなところが気になりましたが、そこまで勘ぐる必要はなかったか。ヘイデンがランドの差し金で殺されるとか、実は別れた妻とは縁が切れていなかったとか、twistがあるかなと思いましたが、しばらくはオリビアの幸せを維持してくれそうで良かったです。ゲストのHolt McCallanyは「CSIマイアミ」でおなじみですが、彼はNYの役者さんですよね。さすがにそのイメージ通り「良い役」で良かった。ニックがオキーフから、娘がレイプされた気持ちがわかるのかと突きつけられた時の表情が全てを物語って降りました。軍でもレイプ事件があるようですが、傭兵だと取り締まる法律がないというのは問題提起でした。
August 12, 2013
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『元夫婦の合同捜査』邦題はそのままですが、原題を見ても「Devil's Triangle」の後日談であることは明白ですね。冒頭のハンバーガー店というのも同じでした。ギブスが明らかに、過去から立ち直った事を示してくれましたが、結局、いちばん美味しかったのはとばっちりを浴びたマクギーで、フォーネルは十分に引き立て役を演じてくれましたね。ハンバーガー店に立ち寄ったフォーネルが襲撃者に撃たれるが、たまたま防弾ベストを着ていたため助かり、反撃して犯人を撃ち殺す。犯人は一等水兵のタイラー・ブラウンで、任務を終えて上陸したばかりだった。フォーネルが仕事上恨まれるのは日常的だが、ブラウンがフォーネルの車のナンバーを書いたバーのマッチを持っていた事から、ギブスと2人で聞き込みを行う。ブラウンは非番の時にバーの用心棒としてアルバイトをしており、かなり乱暴で覚醒剤のディーラーをしていたという。死亡時にも覚醒剤をしようしていたらしい。そこに、ギブスとフォーネルの前妻ダイアンが現れ、2人は驚く。ダイアンは娘が大きくなったので、国税庁の仕事に復帰したのだという。今回はバーの監査をしているというが、ダイアンはスターリングではなく「フォーネル」姓を名乗っており、任務も買収が目的だと言うだけで口を閉ざす。フォーネルはダイアンが自分を狙ったのではないかという。やがて、ダイアンがフォーネルとギブスの偽名を使い分けていることがわかり、ついに国税庁の捜査官であることを明かす。買収すると言っていたバーで、客の個人情報を盗み他人になりすまして税金の還付金を不正受給する詐欺事件が多発し、その捜査に当たっているという。ヴァンス局長は3人で合同捜査をするよう命じる。ブラウンはこれまでの行動で懲戒除隊の直前で、バーでは客の免許証から情報を盗んでいたらしい。しかし、大規模な犯罪なので背後には黒幕がいると思われ、犯人は私書箱を利用していて行方がたどれない。フォーネルとギブスはダイアンと組むのを嫌がり、ダイアンとジヴァが小切手換金所の聞き込みを行う事になった。ダイアンはジヴァに今の夫(ヴィクター)と再婚したのは間違いだったかもしれないとこぼす。自分はただ外の世界に出て羽を伸ばしたかっただけなのかも知れない。小切手を換金した男の写真を見て、係員は会計士のオリバー・ランバートだという。ランバートは毎週店に来て換金しているというので、自宅を捜索する。ランバートはしばらく姿を消しており、PCを押収する。ランバートは競馬好きで、毎週大金をかけていた。連邦捜査官の捜査を察して口座の金を全額下ろして逃亡を図ったのか。ダイアンが使った名前からフォーネルを殺そうとしたならば、ダイアン本人が危険となる。ダイアンの身柄はマクギーの家で預かることになった。マクギーにヒステリックになったダイアンは前夫たちはなぜ自分をそんなに嫌うのだろうと言う。ランバートのPCに、借家の家賃督促状があり、その家を捜索することになった。すると、家の中には冷凍庫が何台もあり、魚で溢れていた。それだけでなく、バーでブラウンの事を証言してくれた客も殺されて冷凍庫に入れられていた。実は男はバーで客に話しかけ、個人情報を聞き出す役をしており、頭に22口径の弾を撃ち込まれていた。弾道検査で銃はランバートの銃とわかり、見つかった魚の腹の中から特定の国に輸出が禁止されている携帯電話が大量に見つかる。それらの魚は禁止国の隣国にある、国境線近くの漁村に輸出されることになっていた。アビーは携帯電話の一つを使いランバートの留守電を聞いた履歴があるのを見つけ、現在位置を突き止める。ランバートは公演のベンチに座っていたが、腹を刺されており死亡する。ポケットの中にUSBメモリーがあり、ランバートは客の金を盗んで競馬につぎ込み、その結果客に脅され国税庁の大がかりな詐欺を強要されたと認め、自白するつもりだったと明かしていた。密輸につていは、携帯電話だけでなくDVDや高級石けんなども含まれ、魚を購入した業者のアヴィス・ボイルがランバートの顧客だったことが判る。ボイルはランバートを失い、資金を洗浄するために新たな会計士が必要になっているはずで、ダイアンが自ら会計士としてボイルに近づくという。ボイルの甥が結婚式をするという情報を掴んだため、ダイアンとギブスが客を装って会場に潜入する。ダイアンはボイルを見つけて大胆に近づくが、逆に黒幕の男に囚われ連れ出されそうになる。ギブスは機転を利かせて、公開プロポーズをして衆目を引き付け、男を逮捕する。黒幕は小切手交換所の男でフォーネルをブラウンに狙わせていた。ヴァンス局長は3人の活躍で、今後も合同捜査をすればどうかと言うが、3人はそそくさと席を立つ。ダイアンはギブスがプロポーズの言葉を覚えていてくれたと感謝し、「私を愛していなかった」という言葉を撤回するという。離婚を言いだしたのはヴィクターの方だというダイアンに、ギブスはヴィクターを許して過去を忘れろとアドバイスする。ギブスは人を遠ざけるのを辞め、耳を傾けることを学んだという。「あなたはどうなの」と聞かれ、ギブスは生涯一人でいることはないと答える。フォーネルはギブスに会いたくて、ダイアンが今回仕事の担当を変わったんだろうという。フォーネルがダイアンを蛇蝎のごとく嫌うのは、浮気されて別れたからなのでしょうが、それでもマクギーとカウチで寝ているのを発見し、マクギーにヤキモチをやいているところを見ると、やはりまだ気持ちが残っているのでしょうね。まあ、自分の娘の母親というのもあるし、「お前は結婚しているじゃないか」と言いたい気持ちも判ります。台風の目のようなダイアンに男たちが振り回されるのは愉快でした。でも、ギブスとダイアンの間にはどろどろした感情ではなくて、お互いの人生を懐かしむような友情のようなものがありましたね。だからこそ、人前でも堂々とプロポーズ(の再現)ができたのでしょう。赤毛女性へのこだわりは本当に終わったということでしょうね。でも、ダイアン役のMelinda McGrawという女優さん、マーク・ハーモンとのケミストリーも良くて魅力的です。勝ち気な赤毛、て良いなあ。(笑)「ハグしなさい!」は良かった。男性にはああいう支配的な女性に命令されたいという願望があるのだろうか。(爆)
August 10, 2013
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時事ネタなのか、選挙絡みの話ということなので、我々からするとピンと来なくて盛り上がりには欠けました。でもそういう文化の違いのようなものは、海外ドラマを見る楽しみでもあります。今回も捜査はNCISでなければならないのか、という面もありますが、そこはメンバーの小ネタで繋いで面白さを稼ぎましたね。私はディークスのお尻で十分満足ですが。(笑)テネズ上院議員候補の選挙スタッフ、クレイ・エヴァーハーストがひき逃げされ死亡する。監視カメラの映像からは、クレイを狙って轢いたように見える。選挙戦に絡む事件かどうか、NCISが捜査をすることになった。クレイの自宅を調べると、履歴書を用意しており、今の仕事を辞めるつもりだったらしい。サムとGがテネズ候補の事務所を訪ね、クレイに関して情報収集する。テネズ候補は社会福祉などにも関心が高く、国を変えようとしていることで敵も多いという。選挙対策本部長のコールドウェルはその道では凄腕で、敵対陣営からも一目置かれる存在。警備担当のライアンはNCISの関わりを嫌う。クレイは資金提供者に領収書を送る仕事で、誰からも恨まれるようなことはなかったという。昨夜はクレイから話があると聞いていて、最後に電話があった直後にクレイは死んでしまった。今回の事件で支持率が下がるとしても、テネズ候補は選挙戦を降りないと答える。帰ろうとしたサムとGに、選挙スタッフのリサ・トランがまだ誰にも言っていない、脅迫状があると見せる。そこには5人の候補たちの写真があり、それぞれ「KILL」と書かれていた。グレンジャー副局長はFBIに連絡を取り、各候補の警備を強化するよう要望する。しかし、その脅迫状とクレイとの接点が判らない。NCISもテネズ候補陣営に警備を強化するよう申し入れるが、警備担当のライアンは相変わらず協力を拒む。NCISは政界で汚れきった底辺の議員として知られるオズボーン上院議員に話を聞く事にする。情報通のオズボーンはクレイの事件も知っており、脅迫状に載っているメンバーにもいろいろ情報があるというが、自分は殺す動機がないと答える。オズボーンはテネズ候補が選挙戦を降りるという噂があるという。それに反して、テネズ候補はテレビで脅しに屈しないと表明し、逆に暗殺者を煽るような態度に出る。ケンジーはテネズ候補の言葉に感銘を受け、その姿を見たヘティはテネズ候補を守るためケンジーに事務所に潜入するよう命令する。暗殺リストの5名には未だに共通点が見いだせず、ケンジーはコールドウェルのPCデータをコピーして、メールを分析することにする。その中に、毎月テネズに批判を送りつけるブロガーがいることが判り、いつもとは違う怪しげなメールがあったため、IPアドレスを突き止めてブロガーを逮捕する。しかし、ブロガーは自分はそのメールを送っていないと主張し、なりすましだという。はめられたのは自分の方だという。捜査が行き詰まり、NCISは金にまみれたコールドウェルの手法をテネズが知っており、クレイはテネズの本当の姿を知って仕事を辞めようとしていたのではないかと考える。ところがテネズ候補の演説会で今度はテネズ本人を狙って狙撃事件が起こる。ケンジーが素早くスナイパーの姿を見つけて事なきを得るが、テネズ候補はやはり選挙戦からの辞退を口にしてしまう。今夜のパーティで重大な決断をするという。ケンジーはスナイパーがなぜ失敗したのかを考え、死者もいなかった事から敵は内部にいたのではないかと疑う。テネズ陣営の財務記録を洗い直すと、寄付金の一部しか候補の口座に入っておらず、大半が行方不明になっていることが判った。資金はスタッフのレベッカ・コリンズが担当しており、ケンジーは演説会の狙撃ターゲットがレベッカだったと察し、レベッカを会場から移動させようとする。しかし、資金口座を扱うのはもう一人いた。ケンジーは銃を向けたスタッフのリサを撃つ。クレイは内部の不正に気付き、テネズに知らせようとしていたのだった。犯人は出てきたときにすぐに判りました。冒頭、仕事がない時は常にトレーニングをしているメンバーの姿が描かれますが、そこが本家との違いですね。(笑)しかし、ヘティの超人ぶりが可笑しい。ハードな運動をしても心拍数が32ですって。ホレイショを上回る怪物ぶり。(笑)そのうち、フォースを使いそうです。そして、政治が好き。政治に巻き込まれたくないからグレンジャーはDCを離れた。(まだ、いたんかい!)しかし、政治は牛耳るか牛耳られるかしかないわよ、という。なにせ、72時間ニカラグアを統治していた事もあったんだから。ということで、テレビ討論会でもヘティは司会者にこっそり知恵を授けてこの国の行く末をコントロールしようとする。ははは、そんな風にできたらなという願望でしょうか。ケンジーの理想の政治家を望む純粋な気持ちが彼女らしいというか、庶民の気持ちを代弁していたと思いました。サム・アンダーソンは本当に悪代官役をやらせると上手いですね。彼は捜査ではあまり必要ないキャラでしたが、政治家を描くために出てきたという感じでしたね。
August 10, 2013
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思わずおおっ、と声を出したくなります。シーズン1の盛り上がりを思い出しましたが、さすが、シーズン2も良い感じですね。テロは防げるのか?以下、ネタバレ注意ブロディが連れ去られて12時間あまり。いまだ連絡はなく、CIAではブロディが殺されたのではないかという見方も出てきた。しかし、キャリーは例えそうであってもナジールのテロ計画を阻止するために次の手を考えなければならないという。エスティースはローヤを尋問しろと命じる。ただし、ブロディが二重スパイだと感づかれるかも知れない。解放されたブロディは、近くの店からキャリーに連絡を入れ、直ちに家族を保護してくれと頼む。エスティースはローヤの尋問を中止する。キャリーはブロディの家族が信頼できるマイクに頼んで、セーフハウスへ移動させる。再び連絡をしてきたブロディは、30分後に初めて出会った場所で落ち合おうという。ソールはヴァージルにクィンの自宅を捜索させる。自宅は必要以上に侵入に対して用心していて、簡素でまるでスパイの潜伏場所のようだった。さらに、スナイパーの持つようなライフルのメンテナンス道具があり、唯一の私物として、赤ん坊を抱く女性の写真があった。女性の身柄はフィラデルフィア警察のジュリア・ディアス巡査と判り、ソールは身分を偽りディアスに会う事にする。ブロディはCIAに戻り、ナジールに会った事を話す。拘束されていた間に、拷問されるかと思って「今すぐ殺せ」と言ったが放置されたという。その後ナジールが任務について、ブロディの信念が揺らいでいる理由について尋ねたという。ブロディはアイサの敵を取るつもりできたが、無関係の人々を殺す事には賛同できないといい、また家族に対する愛情を再確認してローヤには動揺したところを見せてしまったと答えたという。ナジールは信念を忘れない限り、何も恐れる事はないと言ったが、それは家族への脅迫だと考えられる。ナジールが入国した方法は判らなかったが、彼は逃げ隠れて死を待つよりは敵と戦って死ぬことを選んだという。そして、ブロディには明日、副大統領がアフガンから帰還する特殊部隊の兵士300名を家族と出迎えるイベントがあり、そこでローヤがウォルデンへ独占インタビューをできるよう、説得して欲しいという。そこで爆弾テロを行うのがナジールの計画するテロの全容と判り、エスティースらは「ナジールらしい作戦だ」というキャリーの意見を取り入れ、テロを止めるだけでなく、ナジールを捕らえる作戦を立てる。ブロディはキャリーが信じたことで満足だという。ブロディはエスティースがウォルデンにテロ情報を報告する場で、初めて聴いたように振る舞う。イベントが始まるまでに事態を収拾できなければ、イベントは中止となる。ブロディはローヤに独占インタビューが受け入れられたと電話を入れる。CIAは24時間態勢でローヤの監視を始め、その間ソールは国税局の役人を装ってディアスに面会し、子供の父親について質問する。ディアスは用心深く何も語ろうとしない。諦めてソールが警察を出た直後、クィンに何者からか電話が入った。その様子を監視していたヴァージルは、席を立ったクィンを尾行させる。用心深くバスを乗り換えたクィンは、何者かとバスの中で話をしていた。その相手の写真を見たソールは、過去にソマリアで極秘任務に就いた時に一緒だったダール・アダールだという。アダールとクィンの結びつきが判らず、ソールはクィンが何者なのか、疑念を持つ。翌朝イベント当日、ローヤが自宅から迎えに来た撮影スタッフと出ていくのをキャリーが尾行する。保護下にあるブロディ一家に、ブロディ本人と話すチャンスが与えられ、ブロディとジェシカは衛星電話で短い会話をする。エスティースはクィンに出ていくよう指示し、問いただしたソールに、クィンはFBIとの連絡係だと答える。アダールの関与を示唆すると、エスティースはクィンがテロリストを殺す役割であることを認める。ローヤが撮影クルーとレストランに朝食を食べに入った頃、ブロディが目撃していた黒いバンも到着する。黒いバンにはゲティスバーグの爆弾男が乗っていた。撮影クルーのバンから黒いバンに撮影用のバッテリーを入れ替えをしているのをキャリーが確認し、突撃命令が下り、男たちが特殊部隊に倒される。作戦は成功したに見えたが、キャリーはその場にナジールがいないことを確認する。その頃、ブロディの自宅に迎えに行った運転手(クィン)がブロディに銃を向けようとしていた。しかし、エスティースは作戦は中止だとクィンに告げる。いきなりクィンを疑うシーンは唐突な感じでした。もしかして、脚本をカットされていたのかな。始めはCIAから情報を漏らしているという話があったので、クィンが敵側のスパイかと思っていましたが、そうじゃなくて、あくまでブロディを疑い、利用できるだけ利用したら、ウォルデンの過去を守るためにエスティースがクィンを雇ったということですかね。いや、アダールの方からエスティースに依頼があったのか?ウォルデンはブロディを買っていたし、彼が副大統領候補になるなら応援するという人もいるし、ブロディを殺すのはエスティースとしては本望じゃないと思うのですが。まあ、ブロディの替わりはいくらでもいるか。もし殺したら誰に殺されたことにするのかな。ソールはこの作戦の指揮官はアダールか、お前か、と聞いていましたが、政府にはCIAも知らない黒幕がいるのかも知れません。クィンの恋人は相当口が堅かったですね。頭も良いし、もしかして彼女も工作員の訓練を受けたことがあったのか。ナジールはいつものように逃げてしまう。これはブロディに語った、戦って死にたいという言葉とは矛盾するような気がします。となると、ブロディには本当の事は言わず、利用するだけか。そもそも、ブロディがいつまでも自分のために働く保障はなくて、逆にアメリカに寝返る可能性もあるのだから、ローヤの独占インタビューをOKさせるのに利用した後は殺すつもりだったか。アダールはナジールと通じている可能性もある?それなら、誰にも知られずに入国することも可能か。いろいろ、考えると面白いですね。このドラマの魅力です。セーフハウスで、父親代わりで一家を守るマイクが良い奴すぎる。気の毒。ジェシカがあの状況で彼のベッドに入るのはやっぱり、という感じですね。人のことは言えないぞ。まあ、サービスシーンでもあるわけですが、それがブロディの守りたい家族のあり方なのかというのが皮肉。ブロディも今更気にしていないのでは?今は自分の事を理解してくれるキャリーがいるから。いつでも寝られるから。(爆)CIAがテロを阻止したのは大きな手柄でしたが、捕まったテロリストたちから何を得られるのか、ナジールは最終的に捕まるのか、気になります。そして、クィンの秘密をソールがどう暴くのかですね。もちろん、キャリーも巻き込まれるでしょうね。
August 7, 2013
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オープニングのおどろおどろしい演出は、それだけでも犯罪ものだと思いました。まるで見ているだけでも、罪を感じるような、人間の心の淵を覗くような印象でした。結末も予測できましたが、そちらもテーマに即していましたよね。田舎からNYに出てきた若い女優のメーガンが、ダンテの地獄をテーマにした観客参加型の芝居に主演することになった。観客はそれぞれ動物のマスクを被り、メーガンは夫の弟と不義を働いたフランチェスカ役を演じたが、途中から脚本にはなかったジョヴァンニがベッドに上がりメーガンはマスクを被った男に本当にレイプされてしまった。観客はそれを演出と思っていたらしい。SVUはメーガンの訴えを聞き、監督のテッド・スコットから観客のカード伝票や被ったマスクなどを回収して犯人の特定を試みる。メーガンによると、犯人は山羊のマスクを被っており、タカのマスクを被った男に手首を捕まれたという。レイプ検査ではDNAが検出できず、SVUでは初の主役で喝采を浴びるための演出だったのではないかという意見も出た。ロリンズは反発する。オリビアとアマーロは自宅に戻ったメーガンに聴取し、ストーカーなど思い当たる事はないかと尋ねる。プリビュー公演の時に何度かカード無しの赤いバラが届いていたというので、チケットを何枚もカードで購入していたエステル・ロバーツを訪ねる。エステルはカードは持っていないというが、同居する息子のジェイソンがメーガンを隠し撮りしたり、ストーカー行為を行っていた事が判る。メーガンのアパートにもライブのカメラが設置されていた。メーガンはショックを受けるが、ジェイソンは無料でホームページを作成管理している男で優しいという。メーガンにジェイソンをカフェに呼び出してもらい逮捕するが、ジェイソンは当日の芝居を撮影していて無実だという。ジェイソン自身、その場面は演技だと思っていたという。ジェイソンの映像から、タカのマスクを被っていた男が判明し、山羊のマスクの男が法曹界の者が使うカフスボタンを身に付けていたという。チケット購入者と照合したところ、クレーン判事の名前が挙がる。クレーンはオリビアたちに、山羊のマスクを見せ、メーガンをレイプしたのは自分だとあっさり認める。何と、メーガンから願望があるとメールで頼んできたという。メーガンは売春を思わせる怪しげなサイトにプロフィールを載せ、判事もそのサイトの利用者だった。金はまだ払っていないが、メーガンから連絡を取ってきて、劇の進行状況や合い言葉、サインなども指定してきたという。ただ、辞めて欲しい時に「ディクシー」という言葉をいうはずだったが、メーガンはその言葉を言わなかったという。合意の上のプレイだというクレーンに、クレイゲンは及び腰で、逆にクレーンがメーガンにはめられたのではないかという。メーガンはサイトの事も依頼メールも一切否定し、ストーカーのジェイソンもプロフィールの写真を見たことがないという。サイトのアップデートデータなどを分析すると、何者かが劇場の前にあるカフェからアクセスしていることが判り、またその時間帯にはジェイソンもクレーンもアリバイがあった。カフェには劇場の関係者が多数通っており、ジェイソンが録画した自宅でのテッドの「演技指導」を見て、SVUはテッドが宣伝のために扇情的なサプライズを演出したのではないかと考える。さらに、クレーンはテッドが離婚裁判をしたときの担当判事で、不利な判決を下していた。どれも状況証拠ばかりだったが、合い言葉の「ディクシー」はテッドの最初の芝居のタイトルで、メールの文章とテッドの文章には共通点があった。また、テッドもサイトの利用者だった。テッドはクレーンが捜査線上に挙がっている事を知り、自分を妬む者が陥れようとしているという。キャボット検事補はこれでは証拠不足でクレーンを起訴することはできないという。しかし、仮にテッドが犯人だとしてもクレーンの性的嗜好を願望を知っているのは疑問で、2人の間に共通する女性がいるのではないかと考えられる。クレーンはサイトでこれまで何度も女性と接触しているが、その中で人前で行為をしたいという希望に応えた相手がいたという。その女性はメーガンのルームメイト、ホリーで、ホリーも女優志望だったが、オーディションを受けたときにたまたま付いていったメーガンが目を付けられて主役を得た事に嫉妬していた。サイトはNY暮らしで必要な金を稼ぐためだったが、テッドの相手をして屈辱を味わったという。もうこれ以上、メーガンの引き立て役は嫌だと思い、メーガンにも自分が味わったような汚れた気持ちを味合わせ、NYを諦めさせるために犯行を考えついたと認める。ロリンズはオリビアにこんな仕事をしていて男性不信にならないかと問う。オリビアは元パートナーを信じていたし、これからも良い男性に出会う希望は捨てていないと答える。クレイゲンが今回は憎まれ役でしたね。(爆)SVUでありながら、被害者の狂言だったと言うのは許せません。犯人は最初に出た場面で想像は付きましたが、それこそ人間の罪深さを体現していたと言っても良いでしょうね。他人を語ってネットに書き込み、それをまともに受け取った人間が性犯罪を行うというのは日本でも実際に起こった事ですが、何ら落ち度のない被害者がどれほど苦痛を受けるのか考えると犯人を許せません。嫉妬に狂った人間てなんて恐ろしいのでしょう。SVUもルーティンとしてまずメールの出所やなりすましを確認しないと。まあ、そもそも表現の自由かも知れないが、NYなら何でもありというのも引きます。クールというよりは、下劣です。判事のプライベートにしても、道徳的に問われることはないのですね。最近登場するSVUの技術担当の人、個性的で面白いですね。これまでになく、かなりユニーク。冒頭にオリビアとアレックスがスケート場にいるのは珍しくて、仕事では喧嘩もするがたまには仲良く遊んで欲しいです。恋バナをすると、また違うドラマになりそうですが。
August 6, 2013
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シーズン2も佳境に入りましたね。キャリーはどうか知りませんが、見ている方は次第にブロディに感情移入していきます。ブロディの孤独が判るわ。警察に出頭するのを止められたデイナは、一人マイクの自宅へ向かう。帰宅したブロディは事の顛末をジェシカに詳しく説明できず、夫婦は激しく言い争う。そこにマイクから連絡が入り、ジェシカはデイナを迎えに行く。キャリーはブロディとローヤが面会する予定なので、早く出かけるよう促す。ブロディは取り戻したと思った家族がバラバラになり、放心状態ですっかりやる気をなくしてしまう。キャリーはそんなブロディの尻を叩き、ローヤから情報を得るよう送り出す。しかしローヤの前でブロディは動揺している事を隠しきれず、テロに協力させられるストレスに押しつぶされそうだと言い出す。もう降りるというブロディに、ローヤは抜けることはできないと引き留めるがブロディは立ち去ってしまう。CIAではブロディが自ら作戦をぶちこわしたと判断するが、キャリーはまだ二重スパイであることがばれたわけではなく、挽回できると主張してブロディのGPSを切り、ブロディを追う。ブロディはCIAとの取引を白紙にして、逮捕される覚悟だったが、キャリーはまだテロの危険が去っていないとしてブロディを連れて、郊外のモーテルに行く。エスティースはまたキャリーが暴走したと激怒し、すぐに行方を捜してキャリーを連れ戻せとソールに命令する。ブロディは家族もナジールもCIAも手を離れ、自分は孤独だという。その代わりもう嘘を付かなくて済むので肩の荷を下ろした気分でいた。キャリーは二重スパイを続け、ナジールの作戦を止めることで何もかも取り戻す事ができると説得する。「私たち」の未来はまだ決まっていない、ナジールを倒してヒーローになれる。CIAとの取引は「私たち」の助けになり、あなたは決して一人ではない。キャリーの説得にブロディは心を許し、2人は愛し合う。その頃、CIAでは居場所を掴み監視中で、すぐにも突入する準備を進めていたが、ソールはキャリーを信じて時間をやるようにクィンに求める。翌朝、ブロディはローヤに謝罪の電話をかけ、再び会う事になった。マイクはジェシカから事情を聞き、デイナが望む通り一晩泊めることにする。ジェシカはデイナからまたキャリーがブロディの前に現れたと聞き、ショックを受ける。デイナは家に戻る前に、ひき逃げの被害者の家を訪ね娘にあって謝罪しようとするが、娘はすでに取引で事件の事を黙っていれば金を受け取ることができることに同意しており、デイナの謝罪や警察への出頭は迷惑だと言って追い返す。ブロディはローヤに命じられるまま、車もあまり通らない地域へと車を向かわせる。なぜ翻意したのかと問われて、娘の事で動揺していたと答えたブロディだったが、昨夜キャリーと寝た事もしゃべってしまい、ローヤが携帯を切ったため、音声が届かなくなった。キャリーはこちらの監視がばれたと判断する。ローヤは道端でゲティスバーグの作戦の指揮を執った男をブロディに会わせる。CIAは数台で尾行していたが、周囲は暗くて目視では何をしているのか判らないため、キャリーはクィンの命令に背いて徒歩でブロディの車に近づく。CIAは辛うじて男の顔を判別して、キャリーはブロディの身を案じる。今すぐに3人を逮捕するべきだというキャリーに、クィンはテロの実態を掴むまではそのまま監視を続けろと命じる。やがて、ブロディはどこからともなく現れたヘリコプターに乗せられ空に消えた。CIAはブロディの行方を見失う。ブロディが連れて行かれた廃工場に、先日の掃討作戦で姿を消したアブ・ナジールが姿を現した。最後に出てきたのは髭を剃っていましたが、ナジールですよね。ローヤはブロディがナジールのスパイであることがCIAにばれたと思っているのでしょうね。キャリーのいうように、二重スパイであることがばれているかどうかは不明ですが、もはやブロディが自分でも何をやっているのか判らなくなり、使命を忘れ迷走していると考え、ナジールに会わせた。ナジールならブロディの精神を操ることができるということですよね。この状況でブロディを利用する価値があるのかどうか判りませんが、あっさりと殺さないところがドラマです。(笑)ハラハラ、ドキドキします。キャリーはキャリーで、愛を持ち出して身体でブロディをコントロールしようとする。そこに感情移入かどうか、クィンもソールも疑問を持つ訳ですが、CIAの任務としてはあり得ないのでは。そこはやっぱりドラマですよね。そしてスパイものなら、ブロディの身体にマイクロチップを埋め込んで居場所を探るとか、NCISみたいに衛星でヘリコプターの後を追うとかしますが、逆にそちらの方が非リアル?とにかく、ブロディのボロボロぶりが哀れ。ジェシカも今回は相当な勢いで噛みついていましたね。「CIAに引っ込めと言いなさいよ。娘の方が大事でしょ!」て、これまででも一番の強気でした。これでブロディはどうやって家族を取り戻すのやら。テロを救って、全てはこれのためだったと知ったらジェシカは納得するでしょうか。マイクはしっかりお父さん役を引き受けて、どう見てもブロディがいない方がみんな幸せそう。デイナもやっと大人のことが判るようになったのか、マイクの気持ちも判るようになった。ひき逃げ事件もこれで終わりかな。ジェシカはセレブ生活を諦めて、さっさとブロディと別れてマイクと一緒になる方が幸せでしょうね。でも、そういう選択肢は当分出てこないのでしょうね。大統領選挙もあるし。キャリーのハニートラップに一分の愛があったとしても、やはり一番の目的はテロを阻止する事ですからブロディは利用される立場ですね。ちょっと気の毒で無力です。残り4話、一気に盛り上がって欲しいです。
August 5, 2013
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『少女の誘拐事件』今回もまたギブスの優しいまなざしが印象的でした。シーズンを重ねて、心情をストレートに描くようちょっと方針が変わりましたか。リディア役の子は「カイルXY」などに出ていた子で、悲しみの表情が豊かだなと思っていました。もう一人の「意外なゲスト」は今後も出て来ると良いですね。深夜営業の映画館でバイトをしていた16歳のリディアとロージーが仕事を終え出てきたところ、黒いバンに乗った男たちが襲い、誘拐しようとする。迎えに来ていたリディアの父親デイヴ・ウェスト大佐が必死に戦うが、犯人に撃ち殺され、ロージーが誘拐されてしまう。ロージーの父スコット・マーチン中佐はウェスト大佐の一家と家族ぐるみで付き合っており、2人は交代で娘たちの送迎をしていた。ウェスト大佐の妻ジェニファー・ウェイド中佐は戦艦に乗船中ですぐには戻ってこられない。それまでリディアはジヴァが世話をすることになった。ギブスは苛立つマーチン中佐に必ずロージーを取り戻すと約束する。NCISも今ある任務を棚上げして、捜索に当たることになった。リディアは父親を失ったショックで犯人の顔をあまり覚えていない。ウェイド大佐の爪の間に水溶性の黒い塗料が挟まっており、車は塗り替えられている可能性があった。ロージーのPCを調べると、ディーゼルというHNの男とチャットをしていることが判る。ディーゼルは性犯罪者の登録があり、映画館へロージーに会いに行くと言っていたが、映画館には行ったもののその後仕事に行った事が確認された。ジヴァは悲しみにくれるリディアに、自分も兄弟を亡くしたと語りかける。リディアのために、友人らがウェイド大佐のお別れ会を好きだったボウリング場で行うというので、参加することになった。仲間が発信するインターネット情報も捜査に利用するつもりだが、マーチン中佐は進まない捜査にギブスらに苛立ちをぶつける。アビーは犯人の似顔絵を作るため、リディアの記憶の回復を待つ。突然、リディアにプリペイド携帯から助けを求めるメールが届く。携帯から居場所を突き止め、トレーラーハウスに踏み込むと、そこには男の死体があり、ロージーが送った携帯電話も落ちていた。死んでいたのは前科のあるショーン・オークビーで、携帯電話にはロージーがドレスを着てポーズを取っている写真が送信された記録があった。犯人らはロージーを人身売買するつもりらしい。リディアはオークビーの顔を思い出す。ギブスはFBIのフォーネルに連絡を取り、世界を股にかけたバイヤーのミランダ・ペネベイカーを探してくれと頼む。ミランダは今は各機関が監視しており、ギブスとは因縁があった。ミランダは独自のルートで少女を買う客を調べてくれるという。オークビーの身体についていた物質を分析したダッキーは、ボウリング場との関わりを指摘する。リディアは安全のためギブスの家で保護することになったが、侵入者があり、ジヴァとアビーが協力して逮捕する。侵入者はボウリング場の支配人フレッドで、金のために少女誘拐の共謀に加わったと認める。話を持ち込んだのは刑務所で知り合ったマーリーとショーンで、ロージーがどこにいるかは知らないという。ミランダの情報で、客は麻薬ディーラーで、普段は改造した掃海艇で海上で暮らしてしているラモントと判る。ラモントのヘリが船から飛び立ち、農場に着陸するという情報を掴み、NCISが待ち伏せしたところ、ロージーを連れたマーリーが現れる。ロージーは両親の元に戻り、やっとリディアの母親がNCISに到着する。ジヴァは親しいイスラエルの友人シュミールがDCを訪れるので会うという。トニーは誰なのか気をもんでいたが、ジヴァを子供の頃から知る年老いた学者でディノッゾ・シニアも知っているという。ジヴァは嫌がるトニーを食事に誘う。ミランダ役のアレックス・キングストンはもちろんイギリスの女優なので、今回もそういう設定ですね。かつてギブスが工作員としてヨーロッパにいたときに知り合ったのかな。何やら貸し借りがあるようで、ギブスの地下室にも現れた。さも慣れた感じ。いきなり登場なのに、このケミストリーの良さは何?!やはりギブスにはこういう女性らしいタイプのキャラクターが似合いますね。そして今回特に印象的だったのは、ジヴァとアビーのガールズトーク。自分たちのティーンズの時はどうだったとか、これまでにないシーンでしたね。ギブスはそれを遠目にうれしそうに眺めている。正にNCISは彼らの家族で、娘たちが被害者の気持ちになって力づけようとしている姿はギブスの思いを彼女たちが受け継いでいるわけですよね。ジヴァとアビーの成長を感じました。トニーは相変わらずで、シュミールて誰だと騒いでいましたね。男どもは変わらないなあ。(笑)シュミールという年上の知的な男性と友人関係だというジヴァはステキです。娘をさらわれたマーチン中佐の苛立ちは当然だと思いました。NCIS総員体勢での捜査も、具体的に何をしているのか、判りにくかったですし。ちょっとした金稼ぎで人身売買というのはありえない。ギブスが激怒して一線を越えるところは、視聴者の気持ちを代弁していたと思います。名前を挙げるだけのフォーネルやヴァンス局長の使い方というのは、経費削減ですかね。
August 2, 2013
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事件がちょっと本家で扱うようなエピソードでしたね。ケンジーの内面を掘り下げる展開で、ディークスの愛らしさはいつもの通りでしたが、ゲストの少女役がいまいちで(この子はBONESにも出ていました)残念でした。難しい役でしたけど。まあ、今回の話題は4人の捜査官のリアル・ママたちのカメオ出演だったのかな。使われていないダイナーに呼び集められた男たち4名が、仕掛けられた爆弾で死亡する。4人には相互に関係ないように見られたが、海軍情報局のツィッターをフォローしていたことが判る。彼らは何者かに偽の招待を受けてダイナーに集まったようだ。さらに、海軍がソーシャルメディアを使った実験的なオンライン戦略ゲーム「Wide Awake」に参加していた。プロジェクトの責任者マザーズ博士によると、4人はプロジェクトの中核を担うエリートで、お互いに存在を知らずに活動し、「エコ1」と呼ばれるエキスパートだった。このゲームは表向きはゲームだが、多くの参加者の行動を分析して、これから起こるテロを予測する強力な手法になるはずだったという。ただ、「エコ1」には5人目がいたという。その5人目、マイク・ホフマンの自宅に向かうと、ティーンエージャーの女性が家から駆けだしていく。部屋の中には身元がわからない殺された男が横たわっており、逃げた少女とホフマンが一緒に写る写真がキッチンに貼ってあった。名前はアストリッドというらしい。死んでいた男の情報を求めると、マザーズ博士は知らないと答える。実はエコ1以外にも、Wide Awakeの全容を知っている人物がいるという。マザーズ博士は、国防総省の分析官ジョージ・トレトにプロジェクトのアドバイスを求めたと明かす。しかしトレトは返事を寄越さず、ホフマンの家に何者かが侵入して殺されたと考えると、マザーズ博士も危険ということになる。その研究所でサムとGはアストリッドの姿を見かけるが、逃げられてしまう。アストリッドは数ヶ月前からホフマンの家に住んでいたらしい。家出をしたらしく、ホフマンのPCには、最新版のWide Awakeがインストールされていた。一方、トレトの銀行口座に5日前に10万ドルが振り込まれていて、マザーズ博士からプロジェクトの存在を知ったトレトがシステムを売ったのではないかと考えられる。サムとGはトレトの車を発見し追跡するが、事故が起こり取り逃がす。その時に、もう一台の車に乗っていた男がホフマンの家で死亡していた男と刑務所で同時期に服役していたことがわかる。死亡していた男、マックス・ネイラーは建物解体業をしており、ダイナー爆破も彼らの仕業か。トレトはホフマンを殺そうとしてネイラーを送り込んだのか。現場からなくなっていたホフマンの携帯に電源が入り、アストリッドの居場所がわかった。ケンジーが電話をかけ、少女に語りかける。アストリッドは用心していたが、「彼らがマイクを追っている。これから文明的な森林地帯へ行く」と告げる。ホフマンはカジノ好きで、「文明的な森林地帯」がポーカーのことだと判り、チームはカジノへと向かう。ポーカーをしていたホフマンを確保したチームにホフマンは、アストリッドが若い頃別れた娘で、アスペルガー症候群らしいという。アストリッドはある日突然現れ、母親が死に最期に父親の住所を渡したと言っていたという。彼女は数学が得意でカジノに連れて行き、勝つのに利用した。今は過去の罪を悔い、刑務所に入ることになっても、娘を一人残すのは心配だと訴える。実はケンジーも父親の死後、家出をしてストリートで暮らした経験があり、アストリッドに同情を寄せる。警護していたマザーズ博士が姿を消し、サムとGが自宅に向かうとそこにトレトがいた。トレトは主犯はマザーズで自分は殺されそうになったという。マザーズはプロジェクトの失敗に気付いたホフマンから連絡を受け、事実の発覚を恐れてエコ1をダイナーに集めて殺した。次は自分が殺されるという。マザーズの携帯電話が電源オンになり、ホフマンから電話がかかったことがわかる。ホフマンの銃を持つアストリッドがマザーズを呼び出したらしい。彼らがカジノにいる事を突き止め、銃を向け合うアストリッドとホフマンを発見する。ケンジーは友達になろうと呼びかけアストリッドを説得し、アストリッドは銃を置き、マザーズは逮捕される。ケンジーとアストリッドは交流を持ち始め、ヘティもそれに加わる。ケンジーが前のシーズンで修復しつつある母親の関係について、昨日は「ジョン・ヒューズ」マラソンをママと見たと告白。それでディークスはケンジーの替わりにアスリート・モデルを誘ってベガスへ行った。ケンジーはベガスが嫌いだけれども、「俺に勝てるか?」とディークスに煽られて、今度は2人でベガスに行くことになったらしい。ちなみに、「寿司に当たった」というのはパートナーの都合の悪い事をカバーする言い訳で、嘘であることが見え見え。「プリティ・イン・ピンク」を98回も見る(それもオレオを食べながら)というのは、相当変な人、ということをアストリッドに言われてしまうケンジー。ケンジーが大好きな父の死後、ストリートに1年いたというのは記憶があいまいです。でも、父親を殺した犯人を挙げるためにNCISに入ったのですよね。ホフマンを父だと信じて疑わないアストリッドに、ケンジーは母親を重ね併せて複雑なのでしょうね。それをディークスが心配しているところが良いです。しっかり「パートナーを愛している?」と聞かれていましたが。ディークスが本当にベガスで何をしていたのか判りませんでしたが、ミュージカルを見ていたのか?と聞かれて、ミュージカルは見なかったけど、ケンジーは言わないでくれ。そして、覚えておいて欲しいけれど、その穴埋めに「Andrew Dice Clay」を見に行った、という件がよくわからなかったです。実は「プリティ・イン・ピンク」にもこのAndrew Dice Clayというコメディアンが出ているのですよね。これって、偶然なのかな。それとも、ディークスも何だかんだ言っても、「プリティ・イン・ピンク」は見に行ったよ、という事だったのか。あるいはベガスでAndrewのスタンダップコメディを見た、ということなのか。いずれにせよ、早く2人のベガス行きを見たいものです。冒頭のサヨックという武術、出て来るのだろうなあと思ったらしっかり出てきました。(笑)ネルはヘティにゲームをさせられて、その後どうなったんだろう。結果出ず?
August 2, 2013
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