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June 28, 2018
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誠実に職務を果たそうとするオリビアが、何度もため息をついて徒労感に見舞われるというのが、珍しい。
嫌われ者の右派扇動家を演じたのは、「ベター・コール・ソール」のキム役の人ですよね。
ああ言えばこう言う、本当に憎たらしいキャラだけど、アメリカにはそういう女性がいそうな気がします。
出てくる人も悪意のある言葉ばかりで、気分の悪いエピソードでした。
でも、日本では絶対にできないネタですよね。



舌鋒厳しく、保守的で「正しいアメリカを取り戻す」と主張する論客、マーサ・コッブがハドソン大学に招かれ、集会で演説を始める。
いつものように、マーサに抗議する反ファシストグループなどが集会で激しくデモを行い、集会は暴動状態となった。
マーサはすぐに身を隠すが、その後レイプされて倒れているのが見つかる。
集会は不法集会だとして、大学警察が群衆を解散させていたが、反ファシストグループへの暴力を防ぐ用心棒もいて、かなり荒れた状態だった。
マーサは頭を殴られており、はっきり覚えていないという。
オリビアが検査のために病院に付きそうことにする。
現場を捜索したロリンズは血の着いたプライカードの棒を見つける。
集会の主催者は、誰でも参加できる集会で、自分にも脅すメッセージが届いているという。
反ファシストの団体は、自分たちは平和的に抗議しているという。
中には過激で暴力的な反ファシストグループがあり、レイプに使われたプラカードの団体は学生団体ではないという。
マーサは過激な発言をメディアに発して注目を集めているが、日常的に脅されている。
集会の様子を撮影した動画をFBIの顔認証システムで分析し、参加者を特定することにする。
マーサの爪の間から他人のDNAが見つかり、先月反トランプ集会で逮捕されたジャスティン・ヴィシンスキーと一致したという。
ヴィシンスキーは抗議者を守るために現場にいた事を認め、マーサに詰め寄って怒鳴ったことを認める。
マーサがレイプされたと聞いて、ヴィシンスキーは当然の報いだという。
SVUはヴィシンスキーを強迫行為で逮捕する。
マーサはレイプ被害者として扱われる事を嫌い、オリビアの言葉にことごとく反論する。
面通しでマーサは、ヴィシンスキーを見て少しためらった後、レイプ犯だと認定する。
一方、被告の弁護士キャリーは、マーサが敵対する反ファシストグループを政治的に利用していると主張する。
オリビアもマーサの言動に疑問を感じ、実際は犯行の記憶がないのではないかと考える。
改めて本のサイン会を行うマーサに会い、話を聞こうとするが、マーサはSVUをまともに扱わず、ネットではレイプは捏造だと激しく批判されたり、自分こそレイプしてやると書き込む輩もいるという。
集会で身元が判明している人物の写真を見せると、一人反応があった人物がいた。
ランディ・プラットというファンが、時々集会などに来るが、この人物は害がないという。
しかし、プラットは右派の異端グループのリーダーとして、ネットで盛んに発言しており、今回の事件について新たに発信した動画が注目を集めているという。
マーサのファンでありながら、女性への蔑視、偏見が激しく、ライフルを手にして国を取り戻すためには暴力も必要だという。
母親と同居している自宅を訪問すると、そこに火炎瓶が投げ込まれた。
母親はプラットが脅迫されているという。
プラットが知らせを聞いて戻ってきたため、SVUに同行を求める。
プラットの動画への反動も大きく、ネットでは個人情報などがさらされている。
プラットは先日の集会では、銅像の側に立ち、演説を邪魔する者からマーサを守っていたという。
聴取を受ける理由を聞き、プラットは集会が解散されてからグループの仲間と帰宅したと答える。
マーサを崇拝するプラットは全国で開かれるサイン会に参加し、デモ参加者を殴って逮捕されている。
やはり犯人はヴィシンスキーか。
オリビアはプラットも容疑者の一人として、マーサに話を聞きに行く。
相変わらず、捜査に協力的ではないマーサは集会の動画が送りつけられて来たと言う。
そこには、マスク姿のヴィシンスキーが例のプラカードを持っているのが写っていた。
バーバはヴィシンスキーをレイプ犯として裁判でマーサの証言を求めることにするが、マーサは一向に自分のペースを崩さず、何があろうと相手がしかける政治的な論議には反論するという。
確かに弁護側からの質問に、マーサはテキパキと答え、矛盾点を追及されても動じない。
キャリー弁護士はプラットの名前をあげ、集会の前日はどのホテルに宿泊したかと問う。
バーバはバーでキャリーと遭遇し、依頼人は無実だと告げられる。
人々は皆マーサが嫌いで依頼人ではなく、マーサに怒っているのは認めざるを得ない。
翌日、証言席に座ったヴィシンスキーは、集会で騒ぎが始まってプラカードを奪われたと答える。
奪ったのがプラットだというヴィシンスキーは、極右のプロパガンダを吹聴するマーサを、なんとしても阻止しなければならないという。
キャリーはプラットを証人として召喚し、政治的な主張を説明させる。
プラットは陪審員の中で、白人以外のエスニックの人々は浄化されなければならないと言い、険悪な雰囲気となる。
キャリーは集会の前夜、マーサが宿泊したホテルを訪ねてバーでマーサに言い寄ったのではないかと問う。
その時、マーサはあっさりとプラットを断り、恥をかかせた。
だから復讐をしたのではないかというので、バーバは驚きを隠せない。
マーサはプラットの事を検察に話しておらず、オリビアはマーサを責める。
マーサはバーバでは役に立たないと答え、ヴィシンスキーが犯人だという意見を変えない。
オリビアはメディア向けのポーズをやめて、本音で話して欲しいと求めるが、自分は他の被害者のように恥をかかされたり、傷ついたとは思っていないという。
頭を殴られて犯行をはっきり覚えていないというマーサの証言に基づくオリビアに対し、バーバは被告を攻めあぐねていた。
ためらった後、マーサのレイプを否定したプラットの言葉が信じられないと言い、バーバは合理的疑いを超える証明ができないとして告訴を取り下げるという。
オリビアはショックを受けるが、キャリーは改めてマーサが事件を政略的な動議で政敵を中傷するために利用したとコメントする。
もちろん、プラット側も黙ってはいない。
バーバは今回は真実の追及ではなく、政治的立場を試される裁判となったという。
オリビアは最後にマーサに会い、犯人を逮捕できなかったことを謝罪する。
マーサは謝罪は必要ないと言い、今回の経験を新しい本に書いたという。
オリビアはただ、元気でいてほしいと言って去る。



被害者の証言があれば、冤罪にもなりかねないのはどうなのか。
他に証拠を探す必要はないのか、目撃者を探さないのか。
常に被害者に寄り添うオリビアを、リベラルだとか徹底的に茶化して、自分は戦士であって、日頃被害者を愚かだと批判しているので、一緒にしてくれるなというマーサ、それなら告発するべきではなかったですね。
起訴を取り下げなくてもあのまま裁判を続けていたら、多分検察は負けていたのでしょうね。
陪審員はプラットに反感を抱いていましたから。
言論の自由の国で今はネットで言いたい放題なのは、「Homeland」でもありましたね。
今回は美しい女性が過激な事を言い、マーサのことは崇拝しているけれど、古いイメージの女性以外は嫌うという複雑なファンがいる。
マーサはアイドルじゃないんだからと思いましたが、支持者は武器を持って暴動を起こすかもしれないとなると、やはり怖い。
フィクションだとしても、身の回りに置き換えて考えてしまいます。



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Last updated  June 28, 2018 09:49:05 PM
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