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『フラッシュバック』シーズンフィナーレ。最近では力が入ったエピソードというか、今シーズンにやりたかったことがやっとわかりました。BONESの優しいインターンだったアラストーくんが、堂々たるゲスト出演だったことが収穫かな。まあ、こういうクリフハンガーもありかなと思います。ギブスは1954年生まれか。一家でお墓に入るのですね。昨夜出港した駆逐艦内で爆破予告があり、NCISが捜査することになった。艦長はトイレの鏡に書き込まれた「爆弾あり」という書き込みによって、艦内を捜索中だという。その結果、爆弾は見つからなかったが、出港を妨害する行為だとして、犯人を探すようにいう。書き込みは石鹸が使われ、ケイシーは鏡から部分指紋を検出する。スローンは乗組員15名の中から、休暇を申請して却下された2名に注目する。ヴァンスは地元警察から、レストランでの騒ぎで容疑者がヴァンスを指名しているとして現場に向かう。そこにいたのは、スローンだった。スローンはマクギーとデライラがアレンジしたデートで男性と食事をしていたが、店を出ようとした時、隣で聞き覚えのある声を聞いて凍りついた。アフガニスタンで「ウィンゴス」の隊員たちと敵に捕らえられ、9ヶ月に及び拷問を受けた相手、マサウーンの声だったという。マサウーンは常に顔を隠していたが、あの声は忘れられない。とっさに、スローンは男に殴りかかり止めに入った店員に暴行を働いた。しかし、マサウーンは数年前の空爆で殺されたはずだった。あいつを捕らえなければと興奮するスローンに、ヴァンスはマサウーンを捜査をすると約束する。ヴァンスはマクギーにレストランの監視映像を入手し、カードの使用履歴とテロリストのチェックをするように命じる。この事はケイシーとマクギーの2人しか知らせない。ビショップらは、昨夜スローンが逮捕されたらしいと聞いて、何が起こっているのか困惑する。休暇を却下された2名は、それぞれにもっともな理由で休暇を申請しており、却下された結果も理解できるものだった。ダッキーは疑いはないという。ケイシーは、監視カメラの映像からスローンが殴った相手がサウジアラビア生まれのナイジェル・ハキームと確認する。ハキームは、イギリス育ちで現在は来賓としてイギリス大使館に滞在している。ヴァンスはもし彼がマサウーンだとしても、外交特権があるので手を出せないという。しかも、ハキームはアフガン難民のために資金活動を行う活動家だった。スローンはもう一度あの男の声を聞いて確認したいと主張する。マサウーンは拷問するときに、いつもマスクをしていてスローンらは顔を見ることはなかった。ヴァンスは先方は言いがかりをつけられて気分を害しているので、慎重な対応をしなければならないと念を押す。NCISにハキームが次席大使と共に現れ、ヴァンスはスローンを同席させて対応する。スローンはマサウーンに拷問を受け、ヴァンスは捕らえられたスローンを救出したと話す。ハキームはスローンに治療が必要なのではないかと言い、マサウーンは悪名高い人物だという。落ち着いているように見えたスローンだったが、ハキームに「異端者」と言って欲しいと詰めより、ヴァンスに止められる。非礼を詫たヴァンスだったが、スローンは謝ると言ってハキームに接近する。次席大使とハキームは常軌を逸したスローンに呆れながら去り、ヴァンスはスローンの行動を激しく非難する。スローンは匂いをかいで、ハキームと確信したという。ヴァンスはスローンが妄想でハキームをマサウーンだと決めつけているとし、この件から手を引くように命じる。ケイシーはギブスに何を調べているのか問い詰められ、ヴァンスから口止めされていることで板挟み状態となった。ダッキーはギブスは指揮系統を重視すると説明する。ケイシーは石鹸で書かれた鏡から検出されたDNAが、艦長の直近の男性親族だという。日頃、任務で家を空けることが多い艦長の息子が、卒業式に出席して欲しくて、つい、船を訪問した時に書いてしまったと認める。ギブスはスローンに何があったのかと尋ねる。スローンはやっと、アフガニスタンでマサウーンに拷問を受け苦しめられた経験を打ち明ける。昨夜は、こっそりハキームの後をつけ、暗闇で殺せばよかったというスローンに、ギブスは復讐は役に立たないと話す。ギブスも妻子をメキシコのギャングに殺され、敵を討ったが心の痛みは消えることがないという。ギブスはヴァンスにハキームがマサウーンかどうか調べる方法がないのかという。ヴァンスはスローンを救出した時にその場にいた元海兵のチェスター・ケルブに声を聴かせてみるという。ただ、チェスターは今はPTSDとアルツハイマーを発症し、覚えているかどうか微妙だ。ギブスとヴァンスが退役軍人病院でチェスターに会い、ハキームが喋った声を聞かせると、チェスターは明らかに「マサウーン」と認識した。ヴァンスは次席大使にその事を伝えたが、信じてもらえず、ハキームは今夜ロンドンに戻るという。どこから出発するのかわからないので、ギブスはビショップに空港を探せと命じる。一方、スローンも銃を持って姿を消していた。ビショップの友人の管制官に尋ねると、スローンもハキームが乗る飛行機のことを尋ねていたという。NCISが空港に向かうと、チャーター機のパイロットは10分前にハキームから搭乗のキャンセルがあったという。ハキームはレーガン空港から出発し、すでに大西洋上だという。そのころ、ハキームはヴァンスを捕らえていた。ヴァンスはマサウーンの兄弟らを大勢殺した仇だという。To be continued...ヴァンスとスローンの強い結びつきの理由がわかりました。それはギブスにも言いたくないことだったのですね。それと、2007年ということなので、ヴァンスが局長に就任する前年のことと判明。彼が直前まで特殊部隊だったのは意外です。スローンはマサウーンが死んだと聞いたので、なんとか仕事に復帰できたのでしょうね。でも今のままでは、プロファイラーとしても連邦捜査官としても、とても任務を遂行できるとは思えない。それにしても、疑いのあるハキームを前にして、ストレートに「あなたはマサウーンですか」と聞くのは上手くないなあ。相手は外交特権があるのだから、どうすれば捕らえられるのか方策を練ってから会わないと。それと、せっかくイギリスを絡めるのだったら、リーブスを上手く使えなかったのかなあ。MI6にコネクションとか、本人を確認するための方法とか。ヴァンスのベタすぎる対応で来シーズンはヴァンスが人質になり、ギブスの救出作戦になるわけか。そうなれば、ロンドンにいるアビーが力になるとしたら、嬉しいですけどね。ケイシーを挟んで、ダッキーとパーマーくんがあれこれ言うのは案外良いですね。3人組だと良い味が出そうな感じ。来シーズンに期待しましょう。艦長の息子は、父親への愛情からの落書きだったとしても、これをお咎め無しにするのは難しいのでは?温情で軽い処分で済むかも知れませんけど、やっぱり重罪ですよね。艦長にも何某かの処分があってしかるべきだと思いますけど。マクギーの父親との絡みは良かったなと思いました。
July 6, 2018
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『マーシー号』アビー・ロスのエピソードですね。オープニングクレジットにまだ名前があることに、喪失感がつのります。もちろんリーブスも偲ぶのですが、湿っぽくならないようにでしょうか、コミカルな場面があって、救いになっていることもあるし、何だか嫌、ということもあるし。うーん、もやもやとして複雑だ、早く今シーズン終わってくれ。ギブスは長年の友人のフィル・ブルックス大佐の葬式に出向く。フィルはギブスと一緒に作った「マーシー号」に乗って悪天候の中出向し、戻ってこなかった。船は沈んだと思われる。妻のマーシーは、ギブスに夫の形見として工具を引き取って欲しいという。ギブスが地下室に降りると、工具置き場の後ろに隠しドアがあり、核シェルターがあった。ギブスはそこに死んだはずのフィルがいるのを見て驚く。フィルは海上でモーターボートにぶつかられ、銃で撃ってきたので海に飛び込んだという。泳ぎは得意だったので、そのまま陸に戻ったが、命を狙われたと考え、妻には秘密でシェルターに隠れていたという。なぜ連絡しなかったのかというギブスに、フィルはリーブスに捜査を依頼したという。沿岸警備隊はすでに捜索を打ち切っており、フィルはこのまま死んだと思わせて襲った犯人を探して欲しいという。リーブスを失い、アビーも去って、チームは落ち込んでいた。スローンがそれぞれに声をかけるが、みんなまだ立ち直りの段階にはない。みんな、ついいつものように「アビー」と口に出してしまう。ギブスはフィルの依頼を受け、妻には秘密のままで捜査を始めるとヴァンスに告げる。アビーの後任については、考えがあるという。フィルは海軍の財政部に勤務する会計士で、副業として不動産経営で商業施設を貸し出している。ビショップはリーブスの私物などが全てなくなっており、MI6が痕跡を消したようだと腹を立てる。ギブスはマーシーが留守中にフィルを連れ出すことにするが、折り悪く戻ってきてしまい、トーレスがマーシーの気を引く。アビーの代わりは、ダッキーの助手をしているケイシーが引き受けることになった。沿岸警備隊のグレアム捜査官がNCISの動きに気づき、捜査するのなら結果を知らせて欲しいと言いに来る。わずかに回収された木片には、弾痕とみられる白銅が検出された。ビショップはフィルのPCに、フィルが若い女性と浮気をしている写真を見つける。フィルは、1年前に送りつけられた合成写真だという。25万ドル要求され、警察にも届けたが妻にも知らせたほうが良いと言われ、マーシーも知っているという。写っている女性は、フィルから店舗を借りているアントニア・モレッロで、ケイシーも合成であることを確認する。ギブスとマクギーが店舗に向かうと、アントニアが血相を変えて出てきて、今すぐ帰れという。聞くと、しつこい投資家が物件をマンションや美容院に作り変えると言ってきたという。フィルが対処してくれ、フィルとアントニアの父親は友人で、これまでも親しくしてくれたという。投資家が置いていった建築模型から、ベセスダの投資会社が浮かぶ。経営者の3人、ショーン、グレン、ヴェンドレルはフィルが物件を手放すように、嫌がらせや脅しをした。3人が同じゴルフクラブの会員だと知り、トーレスは潜入捜査をするという。トーレスがキャディになり、パーマーと一緒に3人とラウンドをすると、ショーンは誰かと携帯で「船の事故」と喋っていた。その携帯を調べようとしたトーレスの眼の前に、マーシーが現れ何をしているのかと尋ねる。マーシーはギブスやトーレスの動きを見て、ヴァンスに一体何が起こっているのかと訪ねてくる。ヴァンスは断りきれず、マーシーをギブスの家に連れていき、フィルが生きている事を知らせる。マーシーは一旦は喜んだものの、フィルの頬をひっぱたく。グレアム捜査官が自宅の駐車場で殺されたという連絡が入り、パーマーが検視をすることになった。また捜査官が死んだ事を悲しみ、ダッキーは手伝いを申し出る。被害者の胸のポケットには「サンディ」と書かれたメモが入っていて、ケイシーが弾が貫通した穴の部分を復元したところ、「サンディ・デューンズ」と読めるという。ギブスは船の名前だと気づき、グレアムは殺される直前に周辺の港に電話をかけていたことが確認された。NCISはショーンがサンディ・デューンズ号を所持していて、借金の返済期限が迫っていることをショーンに尋ねる。船について聞きまわっていたグレアムを殺したのかと言われ、ショーンは特に驚くことなく話を逸らす。「殺人未遂」で逮捕すると言っても平然としていることから、フィルが生きていることも知っているのだろう。ギブスはフィルの家に行き、ショーンとマーシーが連絡を取り合っていたかどうか尋ねる。実は2人が浮気をしていたことを思わせる写真があり、追及されてマーシーは、ゴルフクラブで出会い、2年前から付き合っていると認める。しかし、夫が船の事故に見せかけて殺されることは関係ないと言い、ショーンが当日港にいたことを証言するという。ショーンは逮捕され、グレアム捜査官を殺した容疑もかけられている。ビショップはMI6がリーブスの携帯を持ち去り、一緒に写した写真が一枚も残っていないことから、ダッキーになんとかしてほしいと頼む。ダッキーはリーブスがハイランドを旅行中に送ってきた写真があると言って、2人の写真をビショップに渡す。トーレスはアビーは人間離れしてユニコーンだったと言い、リーブスは兄弟だったという。マクギーはケイシーと話しているうちに、なぜ捜査官になりたかったのかというスローンの問いに答えを得たという。ケイシーは捜査に貢献できた事を喜び、ギブスとチームは前に進み始めた。ギブスの友人はみんな、変人なのだろうか。(笑)地下室のさらに核シェルターとは、奥さんから逃げたかったのか。でも、船を手作りするには、何だか軽い感じの人でしたね。ギブス宅で料理を作ったりするのはフォーネルの役割のはずなんだけどなあと思いつつ見ていました。奥さんが怪しいのはすぐに分かりましたね。事件はまあいいや。15年間当たり前のようにいたアビーがいなくなったことに、みんなが戸惑うのは当然で、ついつい口癖がでてしまうのもしかたない。偉大な功績を残したアビーに比べられる後任の人は気の毒です。でも、それとリーブスの死を一緒に扱っているので、双方の印象が薄れてしまうような感じ。ビショップが言っていたように、リーブスはMI6の連絡将校で正式な捜査官ではない。痕跡が消されたのは、彼がそういう立場にいたわけで、ビショップだけが個人的に親しかった。最後は家族の一員とみなされたリーブスだけれど、彼のことはもう過去のことになってしまった、というのが悲しかったです。最初のシーン、リーブスの葬式かと一瞬思いました。ケイシーがアビーのピンチヒッターになるのは、やむを得ないでしょうね。彼女を出すことでダッキーも出てくるし、アビーとはまた違って個性的だし。ただ、ケイシーだとギブスがラボにやってきて、「好きな飲物は?」と聞くのはどうなんだろう。え~と思ってしまいました。スローンがカウンセラーとしてNCISにとどまるのは、「新スタートレック」のディアナ・トロイを思い出さなくもないです。(笑)マクギーがアンティークのタイプライターを購入していましたけど、仕事場で執筆活動しますか?自宅では双子が待っているはずなのに。スローンの絡みに無理があるなあと思いました。今回一番良かったのは、パーマーくん、ナイスショット!ですね。何でもできる人だなあ。
June 29, 2018
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『二歩後退』アビーのsend offエピソード。ついにこの時がやってきましたね。いろいろ思うこともあり、ちょっと複雑ですが、長い間ご苦労さまという感謝の気持ちで見送りました。引用された過去エピソードのリンクを貼っておきます。シーズン3-21話「Bloodbath」、シーズン6-21話「Toxic」、シーズン8-1話「Spider and the Fly 」、シーズン11-24話「Honor Thy Father」ネタバレ注意アビーはERに運ばれ、緊急手術を受ける。大動脈を弾が貫通しており、厳しい状況だ。マクギーから連絡をうけたギブスが病院に駆けつける。モルグでは、リーブスの遺体を前に、トーレスは怒りに震える。パーマーは自分しかできないと言って、解剖を始める。リーブスは犯人と争ったようだ。ギブスは手術を終えたアビーに付き添い、必ず守ってやると約束した信頼を裏切ったと謝罪する。地元警察ではアビーとリーブスが強盗に遭ったと判断しているが、今の所目撃者や防犯カメラなどの映像がない。リーブスの財布とアビーのバッグがなくなっていることから、やはり物取りによる犯行なのかという。マクギーがまだ意識を取り戻さないアビーに付き添い、回復を祈る。アビーのラボでは、ビショップがリーブスから取り出された弾と、リーブスの服に着いていた血液を分析したところ、元陸軍特技兵ケント・マーシャルのDNAが検出された。2008年に素行不良、暴力などで不名誉除隊しており、自宅に向かうと、マーシャルは首を切られて殺されていた。リーブスの財布、アビーのバッグの他に、アビーに関する資料が見つかり、そもそもアビーを狙った暗殺未遂事件だったことがわかる。凶器の銃はマーシャルの銃と一致した。マーシャルは殺し屋で、誰かに雇われたと見られ、NCISはアビーが多くの犯罪者を刑務所送りにしたことから、アビーを恨む人物も多いと考える。最初に浮かび上がった容疑者は、アビーの証言を止めようとしたテリー・スプーナーで、半年前に仮釈放され保護観察下にあるという。スプーナーは、刑務所で心を入れ替え、後半年で保護観察が終わるのに、アビーを狙ったりしないという。復讐をするより、自由を手に入れてやり直したいのだという。スローンは、単純な復讐による犯行ではなく、マーシャルを雇った人物は個人的にアビーに強い恨みがあると指摘する。ギブスは心当たりがあると言い、一人刑務所に向かう。アレハンドロ・リヴェラはかつてアビーに警告はしたが、命を狙うことはしないという。むしろ、命を狙うのはギブスであって、ギブスには常に死の影がつきまとうという。これまで、何人親しい存在を犠牲にしただろうか、人の命を預かってその信頼をどれだけ裏切っただろうか。アビーは目覚めるが、事件のことは覚えていないという。16年間でアビーが担当した事件では、大量の容疑者がいて絞り込めない。ただ、ビショップはマーシャルが2008年にアフガニスタンに派遣されたとき、アビーに生物兵器を作らせようとしたロバート・キング上等曹長と接触した可能性があるという。キングは2009年に終身刑で服役している。アビーが退院し、自宅に戻る。マクギーとトーレスがアビーに付き添い警護に当たるが、アビーはリーブスの死を知らされ、役に立っていない自分を嫌悪し、「私が死ぬべきだった」という。アビーはキングの事件については覚えているが、マーシャルに襲われた時の事が思い出せず、手がかりを求めて思い出そうとする。ギブスが独房に収監されているキングを訪ねるが、そこにいたのは別人だった。先週キングはわざと騒ぎを起こして独房に入り、独房棟の看守を脅して身代わりにしていた。キングの闇のコネは刑務所内でも恐れられていたという。アビーはリーブスと出かけたレストランの当選メールが、ハッキングされて送られたものだという。送った人物のIPアドレスを割り出したアビーは、ギブスらに現住所を伝える。しかし、そこは無人のオフィスで、アビーはわざと嘘のIPアドレスを教えたようだった。その頃、アビーは一人でカフェに向かう。キングはアビーを見て驚き、自分を突き止めたのならなぜ逮捕しないのかという。アビーはキングを恐れていないと言い、ギブスのルール45を実行するという。ギブスらがアビーの自宅に急行すると、トーレスはアビーの棺に閉じ込められていた。本当の場所がジョージタウンのカフェだと知ったギブスらは、現場に急ぐ。アビーは、非道な殺しを続けるキングにその目的を問う。キングは、アビーが生物兵器の開発を邪魔したおかげで、海外では多くの兵士が死んでいると答える。自分は愛国者だというキングに、アビーはマーシャルが襲った時の事を思い出す。ただの物乞いではなく、リーブスは撃たれたアビーをかばって、マーシャルと格闘し殺された。キングは目的のために脱獄し、これから海外に脱出するというので、アビーは自分も目的のために手を汚したという。飲んでいるコーヒーにシアン化物質を入れたという。これまで、悪者を一人退治すると次の悪者が現れ、親しい仲間を何人も失ってきた。アビーの我慢の限界もここまでだという。解毒剤が欲しければ、犯行を自白しろというアビーに、キングは解毒剤を求める。そこに、ギブスらが到着し逃亡しようとするキングを逮捕する。アビーはモルグを訪ね、リーブスに母親と一緒の写真を返す。ボランティア活動をしていたリーブスの遺志をついで、アビーがリーブスの名のついた支援活動を引き受けると誓う。アビーはキングにカフパウの錠剤を砕いて与え、暗示にかけて自白に追い込んだのだった。ラボではダッキー、パーマー、マクギー、ビショップ、トーレスらがアビーの重大発表を聞き、驚きと共にその決断を受け入れるという。アビーは仲間とハグを交わし、別れを惜しむ。アビーはギブスに手紙を残していた。直接NCISを辞めると言えば、きっと辞めるなと言われて決心が揺らぐ。これまで何があっても「大丈夫」とギブスは言ってくれたが、リーブスが死んだことはギブスにも変えられない事実だ。ずっとギブスには「愛している」と言ってもらいたかった。ギブスは通りの反対側に立つアビーにハグを送る。アビーはラボに戻り、思い出の品をカバンに詰めると静かに去っていく。まず、アビーの降板ありきのリーブス引き止めだったのだなあと思いました。アビーがNCISを去る理由はよほどのことでないと納得できないし、新たな使命感のようなものを得て去ることは良かったと思います。リーブスも無駄死にはなかった、と思いたいです。過去のアビーの「敵」を誰にするかは、アビーのエピソードから選んだのですね。前半はギブスの罪悪感が強調されて、過去シーンのクリップショーとなったため、時間がもったいない感じです。(賛否両方あるでしょうけど)後半は、怪我をしても、ただ守られているのではなく、最後は自分で仕留めたのはアビーらしくて、いつもと違う表情が楽しめました。ファンタジーな自宅の公開もこの際、目を楽しませてくれましたし、決め手がカフパウだったのも、よくぞやってくれたという感じ。多分ポーリーも納得したストーリーだろうと思いますし、ラストにラボを去る姿が「立つ鳥跡を濁さず」という印象でした。もちろん仲間とのハグ、マクギーやパーマーと流した涙は本物ですよね。さすがにここは涙が出ました。一方、問題のギブスとの絡みが病室の1シーンのみ。「守ると言ったのに、君との約束を守れなかった」という謝罪が、なんだか微妙で。裏を読みたくなりますよね。そして、やっぱりラストは別の場所で撮影したのだろうという感じでしたね。まあ、手紙にしたのは上手いアイデアかもしれませんけど、あ~あと思いました。多分、アビーがシリーズを去るタイミングが遅すぎたのかも知れません。トニーはパリ、アビーはロンドンと、今生の別れではないので今後もドラマ内で言及されるのでしょうね。それでも、このシリーズが大幅に変わっていくような気がします。寂しいです。
June 22, 2018
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『一歩前進』良い話だと思って見ていたんだけどなあ。シーズンフィナーレが近づいて、物事は進むべき方向に向かったということか。退役女性軍人のサポートに関して、ドラマで人々に知らせるのもNCISらしいですね。途中からSVUみたいな感じになりましたが、女性が問題となっていることについては、もっと前からあったはずだろうと思いました。海軍工廠の正面玄関で、騒ぎを起こし逮捕された女性がいた。女性が警備担当に殴りかかるところが動画に撮影されてネットで拡散され、NCISには問い合わせの電話が集中する。逮捕された女性サラ・カーターによると、母親のメイは退役軍人で、捜査官として中東に3度派遣され、砂漠の嵐作戦にも参加したという。その母親が自宅で侵入者に射殺されて1年経つが、州警察は何もせず未解決のままだ。20年間国に尽くした母の名誉のためにも、必ず犯人を突き止めて欲しいという。しかし、事件はNCISの管轄ではないということで、ヴァンスは捜査せずに済ませたいという。ギブスは、サラもまた退役軍人でパープルハート勲章を受けており、NCISで捜査するべきだという。メイの事件を担当したヴァージニア州警察のオルソン刑事は、喜んでNCISに捜査を引き継ぐ。メイは捜査官として捕虜の取り調べや、軽い罪の事件を担当した後、38歳で退役し、その後保護司として受刑者の更生などに力を注いでいた。殺害当時の家はその後差し押さえられ、建て替えられているので現場を調べることはできない。第一容疑者として、近くで強盗未遂で逮捕されたロバート・フリンという人物があがったが、証拠不十分で釈放されたという。フリンは現在、泥棒だった頃の知識を防犯のために人々に伝える活動を行っている。ギブスの聴取に、フリンは殺人は自分の手口ではないと言い、実際メイの家には入らなかったと答える。逮捕された日は、メイの家のある通りを下見していて、女性の怒鳴り声を聞いたという。オルソン刑事も、隣人たちが事件の1週間前からメイとサラの口論を聞いていたと明かす。オルソンから引き継いだ証拠の中に凶器の9ミリ弾があり、パーマーは被害者が撃たれたときはうつ伏せだったのに、犯人に横向きにされていると指摘する。また、当時サラにはかなりの額の借金があり、NCISが記録されている自宅に向かうと、現在は別人の家となっていることがわかる。戻ってきたサラは息子のテオを連れており、実は自宅がなく車上生活をしていた。NCISの指摘に、サラは自分たちはホームレスではないと、頑なな態度を示す。フリンを執拗に取材していたレポーターのダイアンは、その様子を目撃し、NCISにコメントを求める。戦場での怪我で、サラは偏頭痛に苦しんでいた。サラのように、女性の退役軍人が帰国後ホームレス生活になる場合が一般に知られていない。リーブスはボランティアでホームレスの支援活動を行っており、自分ならサラの口から事実を聞き出せるのではないかと、ギブスに申し出る。サラは借金について認め、母が年金を返済に当てたのが口論の原因だったという。そのことははずべきことでオルソンには言わなかった。母は自分が戦地に赴いている間にテオの世話をしてもらっていて、恩義がある。リーブスはまず自分を大切にして、住宅を提供する組織を頼ってほしいと、連絡先を渡す。サラはそれでも、ホームレスではないと言い張り帰っていく。パーマーは犯人がメイの遺体を動かしたのは、ポケットの中身を探ったからだという。ポケットの裏には、メモのインクが写っていて、アビーが調べたところ、運送会社のトラッキング番号だとわかる。ギブスがグローバル・クーリエ社を訪ねたところ、それらの番号は通販で薬を配送した記録とわかる。依頼主のアール・クラフトは去年の2月に届いた薬を盗まれたと届けを出していた。聴取している最中に、レポーターのダイアンが入ってきて勝手に取材を始める。ギブスはダイアンを追い払うが、その様子がまたテレビで流れてしまう。薬を注文したアール・クラフトは退役軍人で、2ヶ月前に死亡していた。荷物を盗まれたのはメイが殺される1ヶ月前で、NCISはメイがトラッキング番号を手がかりに薬を盗んだのかと考える。リーブスはメイが殺される直前に、治安の悪い場所に車を止めていた証拠を掴み、周辺にはホステルが多いという。リーブスとトーレスが現地で聞き込みを始めると、ホステルのオーナー、ジャックスが曖昧な返事をして逃げ出してしまう。後を追った2人だったが、ジャックスは通りかかった車にひかれて死亡してしまう。ホステルのカウンターには、違法に処方された薬が大量にあり、9ミリの銃も見つかった。ジャックスは麻薬課が目をつけていた男で、処方薬の仕入先を探っていたという。その仕入先にメイが関係しているのか?メイには過去に抗うつ剤の過剰摂取の記録があり、ギブスはサラにメイと薬の関係について問う。サラは父親が出ていったときの反動で過剰摂取があったが、その後母はリハビリを始め、死ぬまで薬とは縁を切ったという。ギブスが母の過去を問うことは母への侮辱で、サラはますます頑なな態度を取る。ジャックスの銃はメイを殺害した凶器と一致した。リーブスは女性退役軍人をサポートするグループ、ファイナル・サルートにアビーを招き、サラの心を開く手伝いをしてほしいという。リーブスの母親は3歳の時に死亡し、親子はホームレスだった。いつか母の名前で団体を立ち上げたいというリーブスに、アビーはリーブス本人がガードを下げて、サラと向き合うべきだという。その時、テオから緊急連絡があり、サラが男に襲われたという。現場にいくと、サラは車を漁るマスク男を見て、たった一人で反撃し撃退したという。リーブスはサラが頑張っていると認め、サラは助けが必要だと認めれば息子を奪われるのが怖いのだと本音を吐く。そして、メイが殺される前に、偏頭痛の鎮痛剤が盗まれることがあって、取り乱した事を思い出す。メイは保険会社に問い合わせ、その時にサラの薬のトラッキング番号を手に入れた。ただ、サラのだけでなく、他の盗難届の出たものまで聞き出したため、メイは密売組織の存在を察したのだろう。たった一人でジャックスのところに行き、その結果殺されることになった。しかし、なぜサラまで狙われたのか。NCISはダイアンの番組で、サラが写真を何枚か見ているシーンを思い出す。そこにはジャックスの姿が写っているものがあり、サラの車の中の実物にはグローバル・クーリエのスコットが一緒に写っていた。ジャックスとスコットはグルで、メイに写真を撮られたためメイを殺し、ダイアンの番組を見て証拠の写真を探ったのだろう。スコットは弁護士を要求するという。ヴァンスはこれでレポーターに追い回されることはないと胸をなでおろす。サラはリーブスのアドバイスに従い、ファイナル・サルートの援助を受けることになった。アビーはなかなか取れないレストランの予約が取れ、一緒に行く相手にリーブスを選ぶ。帰り道、銃を出して金をせびる男が現れ、アビーの「助けになりたい」という言葉に因縁をつける。男は引き金を引いた。あー、という声しか出ません。あの位置だと、リーブスが撃たれていますね。そういえば最近出番が増えて、今回はフィーチャーされている。完全に彼のエピソードでした。トーレスがリーブスを引き止めて危ないところを救ったのも、すでにフラグが立っていたということかな。側にいたアビーも心配ですが、まあ来週まで待つことにします。ギブスの出勤風景は初めて見たかな。あんな大きなトラックで通勤しているんですか。マクギーのぽっちゃりお腹が微笑ましいなと思って見ていました。
June 15, 2018
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『見えない目撃者』確かにそのとおりの邦題ですが、直接すぎるなあと思います。一応記念すべき350話だし、もう少し含みのあるタイトルはなかったのかな。ところで、アメリカでは役柄で耳が不自由なキャラクターは、実際にろうあの役者さんでなければならないという決まりがあるらしい。今回の役者さんは、"legally blind"ということなので、多分セリフで言っていたような視力なのでしょう。とにかくすごい人のようですね。それにしても、iphoneバンザイな展開に時代だなあと思いました。(笑)ビショップは昔いじめられたバックナー中佐と会っていた事をトーレスに話す。自分になぜ声をかけてくれなかったのかと、トーレスは不満だ。海軍下士官の容疑者を移送中の保安官のパトカーが途中で飲酒運転の車を追跡し始め、運転を誤って高速道路を外れ、湖に飛び込んだ。保安官のピアソンはすぐに脱出するが、パトカーは水中に沈む。たまたま湖のそばでキャンプをしていたバース兄妹が事故の様子を目撃しており、ピアソンが浮かび上がった時に船から声をかけた人物がいたという。NCISがパトカーを引き上げると、後部座席にいたビリングス下士官の姿はなく、周辺で遺体も見つからなかった。トーレスは妹のアニー・バースが目が見えないと聞いて驚く。トーマス・ビリングスはUSSスプルース・ヒルで勤務しているが、昨日暴行容疑で逮捕状が出ていた。ピアソン保安官が追跡していた黒っぽいSUVも、船の男も今の所見つかっていない。パトカーと司令の間の録音を聞くと、ビリングスは「ランドール・ピーターズの件なのか?」と言っていた。しかし、暴行容疑が出ているのはノードストロームという人物で、ビリングスに殴られ歯を折ったという。ビリングスの上官によると、ビリングスは日頃から行動に問題があり、半年前から武器庫から発煙弾、信号拳銃などを盗み出していたことで、疑われていたという。ビリングスの婚約者ルイーズ・カブリシオを訪ねて、父親が経営する薬局に行くと、ルイーズはたった今ビリングスから電話があり、別れを告げられたという。ビリングスが自宅に戻ったと知り、トーレスが向かうと、ビリングスは天井に25,000ドル近くを隠していたことがわかる。盗んだ武器を売ってもこの額にはならないという。湖からビリングスの携帯が見つかり、アビーが復活させるが、ロックされていてパスワードで苦慮する。スローンはルイーズから話を聞くことにするが、自宅に会った大金のことは何も知らないという。ランドール・ピーターズについては、たまたまカレンダーに名前を見つけたので尋ねてみたが、ビリングスは聞くなと言った。ただ、先週もう彼と会うのは辞めると言っていたという。ルイーズからビリングスの携帯のパスワードを聞き出して試してみるが、違っていた。アニーが情報提供するので現場に行くというので、トーレスが同行する。アニーは、高速道路を通る車が踏む金属の蓋がタタンということを指摘し、あの夜は一度しか聞こえなかったという。つまり、ピアソンが追っていた飲酒運転の車はいなかったのではないかという。ギブスの追及に、ピアソンははっきりと答えないでいると、いきなりピアソンが撃たれてしまう。弾を摘出したパーマーは、拳銃ではないという。ビリングスに暴行を受けたというノードストロームは、ビリングスの顔を知らなかった。すでに3回ピアソンに逮捕されていたノードストロームは、4回目を見逃してもらうかわりに、ビリングスに殴られたと届けを出したという。ピアソンのズボンに着いていた粉は赤リンとわかり、ビリングスが武器庫から盗み出していた発煙弾の原料と一致した。アビーはビリングスの指紋を復元して携帯のロックを外し、ランドール・ピーターズの住所を見つけ出す。NCISがその住所に向かうと、ビリングスとルイーズが会っていた。ビリングスはその場所で覚せい剤を作るのに、原料を提供していたのだった。ランドール・ピーターズは赤リン(RP)の隠語で、ビリングスは盗みを上官に見つかり、もうだめだとピアソンに伝えたところ、湖に沈められそうになったという。しかし、実際に覚せい剤を作るには化学や薬物の知識が必要だ。NCISはルイーズの父親を疑う。カブリシオは、容疑を否定しライフルは持っていないという。ただ、船は所有していた。船に乗っていた人物が共犯者と考えたトーレスは、アニーに来てもらい船の男の声を聞き分けてもらうことにする。しかし、カブリシオは船の男の声ではないという。ギブスはある方法を思いつく。ルイーズは注文した薬剤と実際に売った量が合わないと父を追求する。カブリシオは、慎ましい薬局経営では大金は得られないと、覚せい剤製造に関わったことを認める。ビリングスは上官に気づかれ怖気づき、自分たち3人を裏切ると思ったので殺したという。ルイーズはその告白をマイクで拾っていて、NCISはカブリシオを逮捕する。ギブスは3人目がいると気づき、アニーが危険だとトーレスに連絡する。そのころ、ルイーズやカブリシオの聴取に立ち会っていた弁護士のシルクがアニーの家にいた。シルクが襲いかかり、アニーが必死に抵抗するのを急いで戻ってきたトーレスが救う。ピアソンを撃ったのはシルクの銃だった。トーレスはアニーをダイナーの朝食につれていく。「暗くなるまで待って」という古い映画がありますが、アニーの奮闘にはどうしてもそれを意識してしまいます。トーレスが障害があると知って、必要のない気を遣ってしまいますが、次第にアニーの人柄に感銘を受ける様子に、視聴者も感情移入してしまいますね。最初は気づきませんが、後から冒頭のシーンを見直すと、確かに見えないのだなと気づきます。本当に印象深い女優さんでした。ところで、できの悪い下士官と、真面目そうな薬局のおっさん、ダーティな保安官、怪しい弁護士と出てくると「ブレイキング・バッド」を思い起こしてしまいました。ビリングスは自宅に戻って、なんでわざわざ現金を残していったのか。あれでは、トーレスに見つけてくださいといわんばかり。(笑)軍艦の艦長も、こんなゆるゆるの管理をしていたらだめですね。処分を受けるのじゃないですか。いじめられていたのに、今度陸に上がったら会おうと言っていたバックナーがビショップと会うことになったのは、何やらトーレスとの関係に影響を与えるのかな、という感じです。
June 8, 2018
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『偽造ID』シーズンも終盤が近づくと、全員顔をそろえるのですね。この調子で最後まで行っていただきたいと思いました。事件の背景は今の現実問題だなと思われて、しかも初めて知ることもあり興味深かったです。ただ、終わり方が「それで?」というところがモヤモヤしましたね。結末を次のエピソードで拾ってくれるのだろうか。レコード店で店主と海兵が死亡しているのが見つかった。2人とも殴り合ったのか傷だらけで、身体にも古傷がたくさんあった。体を覆うタトゥはギャングメンバーとのつながりが疑われる。しかし、オリバー・ハリス上等兵は軍の記録がなく、持っていたIDは偽造されたものとわかる。本名はダニエル・ルーカスで、ギャングLVMのメンバーだった。LVMはドラッグの取引や銃の密輸、暗殺などを行い、15州で1万人のメンバーがいる大きな組織だ。レコード店の店主、ジェシー・バンクスは、副業でIDの偽造をしており、押収したプリンターからアビーは最後に印刷した人物の名前を見つける。リコ・ルイス三等軍曹はたった5分前にハノーバー統合基地の食堂でIDカードを使ったことがわかり、トーレスらが向かう。そこで、10人の難民の子供を連れているケリーに出会う。この子達はギャングのはびこる南米から逃げてきた子達で、親を殺され一人きりになった子、逃げてくる途中で親をなくした子などもいる。保護されたが収容先が足りないので、こうして軍で法的手続きが終わるまで、一時的に軍の施設で預かっているという。「ルイス」の写真を見せると、子どもたちは先ほど見かけたと答える。ルイスは基地内で写真を撮影している姿が、監視カメラの映像に写っていた。偵察任務だったのか、クラウドにあげた写真を見ると、先程の子どもたちの中にいる少女に特に関心があったようだ。少女はエレナと言い、母親は船で移動中に死亡した。父親もすでに死亡していると言い、ルイスの写真を見ても反応がない。心に傷を負って、あまり語らないがギブスには少し心を開く。明日にはノースダコタの収容施設に移送されるというので、NCISでエレナの身柄を預かることにする。「オリバー・ハリス」については、DC警察でも確認されており、東海岸を仕切るリーダー格のハビエル・マルティネスと一緒のところが撮影されている。ハビエルは20人以上を殺しているが、報復を恐れ誰も証言しようとしないという。ルイスがハノーバー統合基地を訪れた日に、基地ではロケット弾が盗まれたことがわかった。LVMは武器を集めていると思われる。ギブスの家でエレナは、実は英語がしゃべれるという。父親は大工で、父親手作りのオルゴールを大事に持っていた。被害者2名の検視を行ったパーマーによると、歯が透明になっているのはホワイトニングのしすぎで、その薬剤を通販で購入していることがわかった。住所がわかったため、リーブスとトーレスが寂れた一軒家に踏み込むと、男が一人襲いかかってきたので逮捕する。トーレスは壊れた壁の中から3体の遺体を発見した。男は黙秘するが、メールの相手がハビエルだとわかり、NCISで聴取する。ギブスが名義上の家から見つかった遺体などについて尋ねるが、しらを切る。しかし、子供を狙っているのかと問われて、エレナの事を知っていることがわかる。ハビエルは急に態度を変え、自分たちの力を見くびるな、邪魔をすればつけを払わせると居直る。LVMには何か計画があり、それを少女が知っているのではないかと考えたスローンは、遊びながらエレナに話を聞く。エレナはギャングたちが銃を運んでいるという。スローンは、月に一度、大きなトラックが村を訪れ、子どもたちにアイスを配るという話を聞き出す。おそらく、そのトラックに武器を隠して運んでいると思われ、アイスのトラックはアメリカに本社があるムーチーズ・クリーマリーという会社で、基地の近くに倉庫がある。マクギーがエレナのためにギブスの家にモーションセンサーを設置したところ、何者かがギブスの家に侵入したことがわかった。すぐに自宅を調べるが、すでに犯人は去っており、隣人によるとルイスだったという。アイス会社では、めぼしい証言は得られなかったが、アビーが荷台のアイスのコンテナの中に、ドライアイスで固められたロケット弾があるのを発見する。見つかったロケット弾は20発以上あるが、不思議なことに、どの装置のバネも切られていて、実質無効化されているという。部品に着いていた指紋はルイスのものだった。エレナはルイスの写真を見て、故郷でこの男がアイスを配っていたのを思い出したという。スローンはアイス会社の雇用記録を調べたが、リコ・ルイスの記録はなかったという。目撃情報もなかったが、エレナはルイスが自分を狙っているのを察していた。壁の中から見つかった遺体を検視したパーマーは、3人ともこの2日間で死亡したという。いずれも、体内から金属片が見つかり、失血死していた。バネも見つかっており、ロケット弾を有効化しようと作業していた時に誤って爆発させたという。ギブスは、エレナの部屋の窓の鍵が開いていた事に気づき、侵入者を待つ。予想通り、窓から入ってきた男がルイスだった。しかし、ルイスはエレナが自分の娘で、基地へは迎えに行ったのだという。ルイスは大工でギャングではないが、出稼ぎで基地に来ている。6年前に妻が娘を連れて家を出て、会えないのならせめて安全な場所に移してやりたいと考えたという。そして、入国管理局で手続きをする前に身柄を確保しなければ、子どもたちは皆強制送還されてしまう。それはLVMに殺される事を意味する。LVMとは基地に入るため、トラックの運転手の仕事を引き受けたが、武器を運んでいる事を知ってすべて使えないように細工したが、それがハビエルにバレてしまった。ハビエルは怒って、ルイスの身元保証人を殺して自分を追っているのだという。なかなか証拠を掴めないハビエルに、ルイスという証人を得て、ギブスは複数殺人でハビエルを逮捕する。ギブスはルイスとエレナを再会させ、エレナは父の歌う子守唄で最後に会った日のことを思い出す。ギブスは、これからのことを考えると複雑だという。ルイスは不法入国、公文書偽造などの犯罪を犯しているが、裁判の証人であり武器の無効化をして危機を防いだ。アビーは質量分析器が壊れたのは、侵入者が起こした電力サージが原因ではないという。どうやら、ラボのドアで別の電力サージが起こったとみられるが、必ず犯人を突き止めるという。ビショップはパーマーとドアを開けようとして、質量分析器を壊したことをまだアビーに話していない。うーん、やっぱり質量分析器の件はネタにされていたのか。アビーはほぼ、犯人(殺人犯と言っていましたが)を特定していて、ビショップの方から告白するのを待っているのかなと思いました。優しいですね。ビショップも少しは罪悪感を感じなさいよ。今回のエピソードは難民の子供を軍の施設で預かっているなど、目新しい部分があって良かったのですが、本音でいうと、エレナ役の子が大人っぽいというか上手すぎて、感情移入できなかった、かも。ギブスと子供という鉄板のシーンも良かったのですけどね。偽IDが500枚以上も使われていたのは、この先犯罪に関わってこないのでしょうか。ハビエルが捕まったところで、組織は全米に広がっているし、武器ももっと蓄えているでしょう。彼らの計画を探らないといけませんね。アイスのトラックを使って密輸するというのは、「ブレイキング・バッド」などを思い出してニヤリとしました。しかも、ロッキーロードというのもグッド。女子2人がパクついているのがうらやましい。もう一つ、笑ったのはギブスがマクギーに「ピーピング・ティム」と名付けたことですね。ダッキーがNYからテレビ画面で登場するのは、高齢なデイヴィッド・マッカラムへの配慮でしょうか。少しでもパーマーくんとのやり取りがあると、嬉しくなります。
June 1, 2018
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『侵入者』フルキャストの上、シニアのゲスト出演とは豪華ですね。いわゆる「閉じ込めエピ」で、15年にして初めて見る屋上の風景だとか、なかなか楽しいエピソードでした。ダッキーの渾身の著作の原稿が出来上がり、チームメンバーが事前に読むことになった。ダッキーはこれからNYに戻って仕上げなければならないという。ギブスたちのオフィスの天井の明り取りの窓に、突然人が降ってきた。被害者はエアコン修理業者のカール・ヒグビーで、屋上の変圧器のヒューズが焼け焦げており、その影響で被害者が「ふっ飛んだ」とみられる。NCISが原因の究明を始めたところに、地中海クルーズから戻ってきたディノッゾ・シニアが顔を出す。何やら相談したいことがあるという様子だ。連絡を取ると、エアコン修理会社のHVAC社は実在しないことがわかり、さらに被害者のIDも偽名で、工具箱から起爆装置が見つかった。被害者はパイプ爆弾を設置しようとしたところ、誤配線で爆発し、そのせいで変圧器のヒューズが飛んだと思われる。NCISはプロトコルに従って、全員が避難することになった。爆発物の対応はREACTチームが行い、ギブスは指揮を執るヴァンスとともに、建物に残って捜査を続けることにする。ジミーとアビーは、前回の本部襲撃の後に決まったルールで、証拠品を保管室に運び込む。ジミーはシニアがシャーロック推理研究会を辞めるらしいとビショップに話す。アビーはモルグでシニアと再会し、検視台の上の遺体を収納するのを手伝ってもらう。被害者はセキュリティを通った後、外壁のはしごを使って屋上に上ったと見られ、その後用務員室から内部に侵入した者がいるようだ。ゴミ箱には2名の作業着が捨てられていた。さらに、ボンベをくり抜いて何かを持ち込んでいたことがわかる。爆弾をしかけようとした被害者は、指紋からドラッグ関係の前科があるエリック・バーンハートと判明する。どうやらテロとは関係なさそうだ。その時、コンピューターがダウンし、ドアにロックがかかってビショップとジミーがラボに閉じ込められる。MTACでは、ヴァンス、ジャック、マクギーが対応していた。軍に登録されたHVAC社は従業員が3名いて、死んだ男以外に2名がいることがわかる。彼らもまた閉じ込められてしまう。マクギーによると、誰かが内部からハッキングして建物全体をロックしたようだ。MTACは予備電源で動いているが、ネットワークは遮断されており、携帯電話もプロトコルで設置された妨害電波で使うことができない。建物の外ではリーブスがREACTチームから建物の中に入るのを止められる。モルグに男が現れ、タンクから銃を取り出してアビーとシニアを脅す。死んだのは男の弟だと言い、一人について来いというので、シニアがダッキーになりすまして人質となる。ジミーは、死んだ男はボルティモアの麻薬王エイドリアン・フィンチャーの子分だという。NCISが検察から捜査を引き継いでいるが、もしそうなら早くチームにこのことを伝えなければならない。ジミーとビショップはラボから脱出する方法を考える。ギブスとトーレスはオフィスに潜んでいたが、武装したもうひとりの男が見張っていた。武器を手に入れるため、トーレスが掃除員の紛争をしてデスクに近づくが、シニアを連れた男に見つかり共に連行されてしまう。マクギーは所内の無線を傍受していたが、「エレベーターを下へ動かせ」という命令をキャッチする。内部の誰かが遠隔操作でエレベーターを動かしているようだが、その端末を追うと、なんとMTAC内部であることがわかる。一人残って操作していたレスリー・ヴァイアスが侵入者に手引きをしていたのだった。バークと呼ばれる男はシニアとトーレスを伴い、証拠保管室に向かう。バークはフィンチャーの証拠品を検索するため、無線でPCの電源を入れろと伝える。すでにレスリーが逮捕されているため、バークは自分で探すことにする。シニアはトーレスに、ジュディスと別れたという。ジュディスがクルーズ中に若い男に乗り換えたため、シニアはシャーロック推理研究会も辞める気になったのだった。バークは資料を見つけると火をつけ、トーレスとシニアを資料室に残す。一人オフィスに残ったギブスは、様々な陽動作戦で見張りの男を翻弄し、倒す。無線を奪ってREACTチームに連絡しようとしたギブスだったが、またもバークに見つかってしまう。バークは脱出ルートをギブスに案内させる。リーブスはREACTチームと共に建物内に侵入する。MTACでは、裏切り者のレスリーからロックがかかった端末のパスワードを聞き出そうとするが、パスワードなどないことがわかる。こうなると、非常電源を抜いて再起動するしかない。再起動が成功し、システムがオンラインとなる。トーレスはシニアの手錠を外すと、モルグに隠れているアビーを助けに向かう。ギブスは用務員室から屋上へとバークを案内する。隙きを見てギブスはバークと戦い、落ちていたパイプを天窓から投げ入れる。MTACから脱出したヴァンスは、天窓越しに見えるバークを撃つ。アビーは遺体安置キャビネットに隠れていた。ビショップとジミーの手製爆弾がラボの厚さ8センチのガラスを割ることに成功するが、すでにドアは開いていた。フィンチャーの証拠品は燃やされてしまったが、レスリーが自供したので反逆罪の黒幕でフィンチャーを逮捕することができるだろう。シニアはご機嫌でアビーとビショップと飲みに出かけるという。ギブスは屋上の秘密の場所でダッキーの著作を読むことにする。シニアが登場すると、トニーと孫娘の情報が聞けてうれしいのですが、いつまで不良老人の役をするのだろうと思います。(笑)話題といえば死ぬまで女性に恋しては振られる、寅さんみたいなキャラクターなんだなあ。でも、今回はダッキーに成り代わってアビーを守るという良い役でしたね。ちなみに、あの後アビーはどうなったのかと心配しました。閉じ込められても、知恵が出せるのにもったいなかったですね。今回、話題になっていたのが、爆弾魔に海軍工廠が爆破されたことをきっかけに、様々な規則が設けられたこと。長いシリーズだけに、本部が襲われることもありましたね。だからセキュリティ対策したのに、あんな弱点があったとは。普通に天窓を割って侵入できますよね。それは置いていても、屋上の一角にギブスが休憩する場所があったとは。正にNCISの主(ぬし)ですね。REACTチームが出てきたときは、まさか新たなスピンオフかなと思いましたが、そうではなさそうですね。
May 26, 2018
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『コレクター』見ていて気づきましたが、お宝発掘のリアリティ番組は実際の番組で、MCの人は実名で出演していたんですね。骨董品をテーマにするのはいつもの雰囲気と違う感じでした。でも、ラストで思い出のトランクを開けた時に貼ってあった女性の写真は、マーク・ハーモンの実の母親だというから、なるほど、そちらに持って行きたかったのかと思いました。女優さんで早くに引退していましたが、2012年に亡くなっていたのですね。お宝発掘番組でバイキングのこん棒を見たダッキーは未解決事件を思い起こし、ギブスに連絡する。ギブスはすぐNCISに来るように言い、NYで本の執筆作業中だったダッキーは、締切が迫るためお目付け役の院生のケイシー・ハインズを伴いやってくる。16年前に下士官が鈍器損傷で死亡した時に、頭蓋骨に小さなトゲのような歯が刺さっていた。今回、テレビで紹介されたこん棒は歯が一つ欠けており、持ち主のキーオ夫人は、番組MCのマイクから3000ドルで売却を持ちかけられたが売らなかった。このこん棒は1800年代から友愛団体が所有していたもので、さっそくギブスらがキーオ夫人に会いに行く。しかし、収録は3ヶ月前で、すでにマイクにあの後売ってしまったという。手に入れたのは10年前で、フリーマーケットで2500ドルだったという。昨日のテレビ放送を見た人から、売ってくれという電話がひっきりなしにかかってくるが、先程25000ドルで手に入れたいという人物がいたという。その人物は売却済みだと聞いて、激怒して電話を切ったという。16年前の被害者、マーヴィン・フィン下士官の遺体は治安の悪い場所で見つかり、最後に会ったのは恋人と友人だった。こん棒を所有していた「青の護衛団」は最後の会員が1960年代に死亡しており、フィンはその関係者だったのか。マイクと連絡がつき、ギブスがこん棒を借りに行く。キーオにこん棒を売ったのは、骨董業界では有名なロイ・バクスターと判る。NCISがバクスターの店を訪れると、バクスターは裏口のゴミ箱の中で死んでいた。頭をテーブルの脚で殴られており、フィンの死因と似ている。店の監視カメラは静止画しか残っていないが、バクスターの手帳に来客の名前が書かれていた。バクスターともめている様子の男が、金融業で成功したクラレンス・ワイアットと分かり、話を聞く。ワイアットも収集家で、バクスターとはパットン将軍の愛用の銃の件で、やり取りがあったという。こん棒については、自分は25000ドルでは買わないという。ダッキーが調べて、フィンの頭から採取された歯がこん棒の一部であることが確認された。ケイシーはNCISのメンバーの事をダッキーから聞いて、親しげに接するが、なぜかアビーにだけ無関心を示す。そのケイシーが、青の護衛団について調べ、所蔵品が各地の博物館を巡回していたという事実を掴む。1983年には巡回を終えてフェアファクスの美術館の倉庫へ収納されたというので、NCISが巨大な倉庫へ向かう。収蔵品の中に、こん棒の箱はあったが空だった。しかし、コンテナの内側には黒ずんだ血痕があり、ここがフィンが襲われた犯罪現場ではないかという。フィンの恋人によると、フィンは美術館に行くようなタイプではなかったという。最後に飲みに行ったというビルに話を聞くが、事件の夜、フィンは非番でビルは任務だったことがわかる。ビルの仕事は海軍博物館から美術品をフェアファクスに運ぶことだったが、ビルは嘘をついていた事を認める。上官の妻と会うために、非番のフィンに仕事を変わってもらい、事実がばれるのを恐れて嘘をついたという。その時の予定では海軍博物館から運び出し、フィラデルフィア博物館から来た男と合流するはずだった。ビショップは、ワイアットがバクスターが殺された日に15000ドルを支払っているが、バクスターの目録の中にパットン将軍に関する記載がないという。バクスターかワイアットのどちらかが嘘をついている。ワイアットはフィラデルフィア出身で、ヘッジファンドで財を成した。元々美術品専門の運送会社のドライバーをしていたという。アビーはトーレスが受け取ったワイアットの名刺からDNAを採取し、倉庫のコンテナで見つけた皮膚片と照合する。アビーはケイシーが科学捜査の学位を取っていた事を知り、なぜ自分と距離を取るのかと尋ねる。ケイシーはダッキーを通じてアビーを知り、雲の上の存在のアビーの前では興奮のあまり固まってしまったと明かす。ギブスは再度ワイアットを訪ね、パットン将軍の銃ではないもの買ってバクスターに口止め料を渡したが、信用できず殴っただろうと問う。こん棒については、金目の物を探して箱に入っていたのをフィンに見つかり、こん棒で殺したと認める。DNAが一致したため、ワイアットを逮捕するが、こん棒を売ることで2000ドルを手にしたワイアットは、20億ドルに増やしたという。スローンは初めてギブスの地下室を訪れる。ギブスはキーオから購入した小さな部品を、父の思い出の品のカミソリに付け加える。古くて価値がないようなものでも、これでカミソリが元通りになったと喜ぶ。組み立て式のカミソリは兵士に支給されたものだったのかな?この部分は事実でなくても、ギブスがキーオから購入した意味が判って、ちょっと感動しました。他人にはゴミのようなものでも、人によっては価値がある。いわゆる骨董品とは違うかも知れませんが、ギブスと父との絆が感じられて良かったです。スローンがやっと地下室へ来たということは、2人の心の隔たりがなくなったという事でしょうか。まあ、カミソリの価値が判るのはベテランならではということか。ところで、ダッキーのお尻をバンバン叩いていたケイシー、非常に違和感がありました。チームに違う風を吹かせて良いキャラだとは思いますが、アビーとの絡ませ方が何とも意味深。確かに、アビーは科学捜査官の大スターだから、特別な目で見られるかも知れませんが、何となくアビーが他の人とは違う立ち位置にいるように見えて、複雑でした。最後は分かり会えたので良かったのですけどね。関係ないですが、担ぐとこん棒が「ウォーキングデッド」でニーガンが持っている、ルシールに見えてしかたなかった。(笑)
May 18, 2018
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『毒入りクッキー』NCISにしてはシリアスな重い内容でしたね。まるで「Homeland」と同じようなテーマで、ニュアンスの軽さはNCIS的ですが、見応えがありました。「CSIだって?」というのは、パイロットエピソードを思い出します。スペインの海軍基地で、スウィーニー二等兵曹が心不全で死亡する。まだ23才と若く、健康診断では異常が見られなかった事から、NCISで検視を行う。血液を調べたアビーはシアン化物を検出し、スウィーニー宛に送られた支援物資の中に、アーモンドクッキーに毒物が含まれていたという。支援物質はバージニア州の退役軍人会のジョン・ロスから送られていた。元海兵三等軍曹ジョン・ロスは、毎日支援物資を発送していると言い、箱の中にはロスの写真が入っていた。ロスはイランで拉致され、5年間監禁された経歴から、勲章を授与されている。ギブスは慎重にロスから話を聞く。ロスはスウィーニーについては個人的に知らないと言い、クッキーは母親のレシピだという。聴取の様子を見ていたスローンは、ロスがPTSDの影響があるのではないかという。ロスはイランから帰国後、暴力事件や危険運転など、問題行動があった。当時は、傷ついて帰国した兵士へのケアは十分ではなく、PTSDという事も知られていなかった。スウィーニーの自宅を訪れたNCISは、妻のエマにロスについて尋ねる。エマはロスのことは知らないと言うが、その時スウィーニーの叔父ボブが調べるなら、エマを調べろという。酔っ払っているボブによると、エマは事故で亡くなった両親の遺産を相続したスウィーニーに対して、金が目当てだったという。トーレスとマクギーは、ロスが毎日小包を発送していた郵便局を尋ねる。ロスがおなじみにしている局員のモリーによると、問題の小包はいつもとは違って近くのポストから回収されたという。スペイン基地では、事件で支援物資の送付が差し止められされており、隊員の士気が下がっているという。ロスは隊員たちにとって、サンタクロースのような存在だったという。スウィーニーが受け取った小包が投函された日は、ロスはシカゴにいることが分かる。しかし、ポストを撮影したカメラはない。3ヶ月前、ロスは政府や軍に批判的な言動をするデクスターのポッドキャスト番組に出演していたことがわかった。デクスターによると、経営難の郵便公社のために、政府が軍への物資発送に金を出していると言い、ロスの捕虜体験についても、自作自演の宣伝だという。ロスは怒って席を立つが、デクスターはロスの暴行事件などを公にし、ロスのことを「政府の刺客」と揶揄した。スローンはロスの自宅を訪れ、代々軍に使える一家の歴史について話を聞く。ロスは本心を打ち明けようとはしなかった。トーレスとマクギーは、放送中のデクスターを訪ね、スウィーニーの件について尋ねる。デクスターはスウィーニーなど知らないと言い、一方的にしゃべってNCISを追い返す。スウィーニーの妻エマは15万ドルの遺産に対して、65万ドルの家を購入しているが、NCISの聴取に協力的ではない。デクスターはさっそく、NCISに嫌がらせを受けたと放送する。自分にスウィーニー殺害の罪を着せられそうになったと言い、ロスが毒入りクッキーを送ったという。その事については、デクスターが知っているはずがない。ロスはレストランで待ち伏せし、デクスターに殴りかかる。デクスターはその場で自撮りするが、ギブスが割って入り、デクスターを逮捕する。取り調べでデクスターは、持論を自在に展開して追及をかわす。ギブスに娘のことを言及されたデクスターは、自分はエンターテイナーなので、発信するニュースは嘘であっても構わないという。ロスの過去についてはネットで見たという。デクスターの携帯を調べるマクギーたちは、有力な証拠を掴めずにいた。それよりも、ロスや毒入りクッキーの情報について、ネットで拡散しているが、その最初の投稿がわからないという。スローンはダッキーのアドバイスを受けて、再びロスを訪ねる。ロスは笑顔の裏に、強い怒りを押し込めている。スローンは自分もアフガニスタンで捕虜となり、9ヶ月間拷問を受けたという経験を話す。ロスは捕虜になったことよりも、戻ってきてから、奪われた人生に腹を立てているという。イランに行く前、ロスには恋人がいて、子供が産まれると聞いて帰国したらプロポースするつもりだったという。しかし、予定外の5年間の監禁と二度の救出作戦の失敗で、軍には死亡したと見なされた。恋人は新しい人生に進み、結婚し生まれた娘を夫と育てた。恋人は娘にはロスのことを言っていないという。しかし、その恋人もその夫も死亡したという。スローンは娘に名乗り出れば良いのにというが、ロスは父親の役目を果たせなかった自分が今更名乗り出る事はできないという。アビーたちは大量の書き込みを調べ、毒入りクッキーについて最初に投稿されたのを見つける。書き込んだのは、退役軍人会の集会場のPCで、書き込まれた時間帯にロスはスローンと自宅にいたことが分かっている。監視カメラを調べると、スウィーニーの兄クライドと妻エマが映っていた。2人は男女の仲のようで、クライドは1ヶ月前にボックスをいくつか持ち帰ったという。NCISはスウィーニーの自宅を訪れ、クライドとエマを逮捕する。エマは以前から離婚を望んでおり、クライドと組んで夫を殺し、ロスをはめてデクスターの気を引こうとした。デクスターは真実が明かされて、スポンサーが降りているという。スローンは自分も怒りを溜め込んでいるとヴァンスに認める。この感情は克服できるものではない、拷問を受けたことよりも、自分のせいで仲間が殺された事を受け入れられないという。スローンは郵便局の務める娘に告白するというロスに付きそう。お互い、これまで閉じ込めていた辛い話をしたのは初めてだったという。あーいえば、こーいう、というデクスターが、まるで「Homeland」のオキーフのようで、視聴者が望むものを与えるだけだというところに、納得しました。でも表現の自由だと減らず口をたたいていても、スポンサーが降りてしまえば奴も無力でしょうね。ネットを使ってフェイクニュースを拡散するところも、まさに今シーズンの「Homeland」だし、兵士が捕虜となって帰国しPTSDに苦しむというのも、同じテーマでした。今回スローンの過去というのが、予想以上に厳しいものと分かりましたが、ヴァンスはそれを知っていて彼女を雇ったということですね。2人は相当な絆があるんだろうなと思います。ダッキーの出演はほんの僅かでしたが、それでもドラマに潤いを与えてくれますね。本来はスローンの方がプロファイリングのプロだと思うのですが、ダッキーに話を聞いてもらいたいという気持ちは理解できます。ダッキーは用心してキャンディの色を全部もらって帰るという。(笑)ちなみに、今週の「ブラックリスト」と同じくタックス・シーズンがBストーリーで、こういうところにアメリカドラマならではの話題を楽しめます。
May 11, 2018
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『探偵の手腕』ヒックス事件結末編。原題が、前話と対になっていますね。味方も敵も、近くに置いておけ、ギブスとフォーネルの関係は、友人であって敵という事なら、とても洒落ているなと思いました。スローンの目の前で、弁護士ジェシカの車が爆発し、ジェシカは死亡した。スローンがヒックスの仕業に違いないという。ジェシカはヒックスの担当を降り、スローンに捜査を続けるように言い残した。彼女は何か、証拠を掴んだのか。NCISはヒックスの身柄を確保し聴取するが、ヒックスはジェシカには無実にしてくれた恩があり、殺すはずがないという。爆弾を仕掛けた時間帯も仕事をしていたという。実はヒックス本人がジェシカを弁護士から降ろしたのだが、全く動じることなく聴取に応じ、まるで楽しんでいるようだった。ヴァンス局長は、冤罪だとしてNCISへの風当たりが強く、具体的な証拠がない限り、釈放するようギブスに命じる。アビーはジェシカの車を調べて、爆弾が仕掛けられたと断定する。遺留品の携帯に通信機が仕込まれており、ジェシカの行動は犯人に筒抜けだったことが判る。ジェシカは、昨日ヒックスと同じ刑務所に入っていたポール・トリフと面会していた。トリフは、今はマクギーとデライラが住んでいるアパートの元の住人で、3人の死体を電動ナイフで切り刻み、床下に隠した人物だ。実はトリフとヒックスは半年間同じ房にいた。マクギーは複雑な気持ちになりながらも、トリフに面会を求める。トリフはマクギーになれなれしい態度で、昨日ジェシカが面会に来て、ヒックスのことを尋ねたと認める。トリフはヒックスがオコンネル大尉以外の未解決殺人事件も、自分が殺したと話していたという。ジェシカはトリフから有罪の証拠を示され、ショックを受けたらしい。ヒックスは証人を殺しておくべきだと言ったということから、NCISは、重要な証言を行ったメアリー・スミスが危険だと考える。しかし、一旦無罪になって今更メアリーを殺しても意味がない。ヒックスは別の論理で動いているようだという。その頃、メアリーが老人ホームから姿を消したことが判る。フォーネルは、ヒックスの仕事場近くで待ち伏せ、メアリーを誘拐したな、と詰め寄る。ヒックスは動じることなく、娘さんによろしくと言うのでフォーネルが殴りかかるが、実はフォーネルとギブスがしかけた芝居だった。フォーネルはヒックスの上着に発信機を仕掛ける。ギブスはメアリーは生きていると確信する。ギブスはトリフと取引し、要求に従ってトリフをマクギーのアパートに泊め、捜査に協力させることにする。マクギーにとっては悪夢だが、トリフはマクギーの事を「友達」だと言い、親近感を見せつける。トリフは、ヒックスが乗っていた車を分解して調べ直せと言い、10年前にFBIが調べた車を分解する。すると、ドアの中から、血のついた鉄パイプが見つかった。これにヒックスの指紋が着いていて、血痕はオコンネル大尉の他、未解決殺人事件の被害者4名の血液だと判る。NCISにヒックスの行方がわからなくなったという連絡が入り、発信機についてもヒックスに見破られたようだという。一方、メアリーが老人ホームに戻ったことが判る。メアリーはヒックスに誘拐されたものの、無事戻ったが、ヒックスは「口を開いた者は報いを受けるだろう」と言っていたという。マクギーの自宅に一晩泊まったトリフは、マクギーに「我々には共通点がある」と話す。ヒックスの過去を調べたスローンは、ヒックスは共厳格な父親の元で育ち、虐待されていたという。ヒックスの被害者はいずれも、体格がよく、地位が高い父親のイメージがある。であれば、ヒックスは明らかにこれまでの手ぐちを変えたと考えられ、メアリーを殺さずに戻したのも関係しているのかもしれなない。その頃、ヒックスはフォーネルを捕らえ、車のトランクに閉じ込めていた。ヒックスの目的はフォーネル一人ではない。NCISはフォーネルが誘拐された事を知り、マクギーはトリフに情報を提供するように求める。しかし、間に合わずヒックスはマクギーのアパートを訪れていた。年長のトリフは、ヒックスに対してお前は弱い男だったとなじると、ヒックスが激高してトリフに近づく。トリフはいつの間にか檻をやぶり、ヒックスに反撃した。マクギーが銃で反撃すると、ヒックスが逃げ出していく。ヒックスは現場に到着したNCISを振り切り逃げるが、トランクの中のフォーネルが拘束を解いて、ヒックスに襲いかかる。フォーネルの活躍でヒックスは捕らえられた。トリフはヒックスに撃たれたが命を取り留める。トリフは、マクギーに親近感を示し、また会おうという。フォーネルはギブスの地下室を訪れ、FBIの復帰の話を断ったという。私立探偵として、フォーネルはいつでもギブスに協力するという。ベテラン俳優を目の前にして、ヒックス役の役者さんも頑張ったと思いますし、マクギーにベタベタ親近感を示すトリフ役の俳優さんも存在感がありましたね。トリフは自分が丹精込めて整備したアパートをマクギーが管理していることに、満足しているようです。となると、マクギーもデライラと双子ちゃんは別の住まいを探しても良いのではないか。トニーの面影のあるセットを壊すわけにはいかないという、制作陣の気持ちも分かりますけど、マクギーに執着するトリフの気持ち悪さは、ドラマとしては成功ですね。サイコパスのヒックスも、刑務所内では上には上がいたようで、トリフに精神的に支配されていたと言って良いでしょう。トリフはヒックスにとって、父親のような存在だったのかも知れません。そうなら、ヒックスは真っ先にトリフを殺そうとするはずでしょうけど、なんだかんだでトリフはマクギーを守った。会話がメインのエピソードでしたね。フォーネルが名誉を挽回し、私立探偵を続けることは楽しみですね。おっさん2人の友情は永遠です。
May 5, 2018
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『探偵フォーネル』小粋なタイトルなのに、まんま、ネタバレの邦題ですね。とにかく、今シーズンの継続ストーリーがやっと本格的に取り上げられるのが楽しみ。やっぱりギブスにはフォーネルがいないとなあ。国防総省に勤務するジェームズ・ウィリス中佐が1週間前に失踪し、盗まれたバンに積まれたドラム缶の中から、遺体で見つかった。頭を撃たれており、死後1週間ほどだという。元々、この車は盗難届が出ていたが、スーパーの駐車場でダンカンという男が盗んだという。男はドラム缶の事は知らないという。ウィリス中佐の妻サラによると、ウィリス中佐は仕事にでかけ、重病の義母の見舞いに行った後行方不明になったという。その後、警察や海軍、私立探偵にも助けを求めたが、誰も夫を見つけてくれなかったと肩を落とす。リーブスは、夫の消息を尋ねてきた私立探偵の名刺を受け取り、ギブスに手渡す。ギブスはヒックスの裁判で、フォーネルに不利な証言をしてから、フォーネルを避けてきた。フォーネルは裁判後、FBIをクビになったが、現在は私立探偵になっており、ギブスは驚く。フォーネルはウィリス中佐が借金を重ね返済が滞っているため、調べるように依頼され、調べていたという。自宅を訪ねた時は、妻から中佐が失踪しているのを聞いたと言い、これまでの情報をNCISに提供するという。ギブスは嫌な顔をするが、ヴァンスはフォーネルの関わりを認める。ギブスの代わりにフォーネルの「オフィス」を訪ねたマクギー、ビショップ、トーレスはフォーネルが生き生きとして、最新鋭の機材を使いこなす事に驚く。ウィリス中佐は機密を扱う仕事をしていたわけではなく、どちらかというと真面目、それなのに金に困っていた。先月、DCの飲食店で同僚の海軍中佐と喧嘩をしているところが録画されていた。同僚はショーン・エヴァンス中佐で、現在USSフーヴァーに乗船している。フォーネルの身分では面会できないので、NCISに頼みたい。しかし、ギブスはなぜかフォーネルと関わろうとしない。証言で正しいことをしたのなら、なぜ自分を避けるのか。フォーネルは現在、満足して仕事をしていて、ギブスを恨んでいるわけではないのに。ギブスはスローンに、ヒックスが犯人だと確信し、フォーネルに嘘を着いているような気がして、気まずいと説明する。フォーネルを守るため、ヒックスを逮捕するまでは、このままフォーネルには真実を伝えないつもりだ。スローンはヒックスの監視を続けているが、担当弁護士のジェシカに会って情報を得るつもりだという。検視により、凶器は380口径の銃で、1発で致命傷を与えていたことがわかる。ウィリス中佐が入っていたドラム缶には、4リットルほどのアルカリ液があり、足の先が溶けていた。しかし、もし遺体を処理するためだったらこれは少なすぎる。パーマーは、ウィリスが趣味で養蜂をしていたという。エヴァンス中佐は、ウィリス中佐とはアカデミー時代から一緒で、兄弟のような間柄だったという。喧嘩をしたのは、彼の母親が珍しいガンで最新の治療を試したせいで治療費に困っており、8,000ドル貸したのに返せないと言われたことが原因だったという。しかし、その金は2週間前に返してきた。ウィリスを殺すはずはないという。アビーは、ドラム缶の中に入っていたタオルの布は、殺害現場の掃除のために使われていたという。ウィリス中佐を死亡させた銃弾は、他にも2件の殺人事件で使われており、いずれも処刑スタイルで殺されていた。犯人はプロの殺し屋か。ウィリス中佐は半年前に、ねずみ講を仕掛けた容疑でアルバート・ハサウェイの裁判の陪審員長を勤めた。ハサウェイは、有罪となり現在刑務所に入っているが、NCISに対して、ウィリスのことは覚えていないという。アビーは、遺留品のタオルの素材と、付着していた洗剤を特定する。それらを使っている犯罪現場清掃会社があり、ウィリス中佐が死亡した日に、従業員のバレット兄弟が欠勤していた事が判る。マイケルとジョーイの兄弟は、業務用の機材がなくなっていることから即日クビとなっている。NCISが兄弟が良く通う店で張り込んでいると、2人が現れ、情報を聞き出して控えていたフォーネルが逮捕に協力する。兄弟は、殺し屋から現場の後始末を頼まれたと明かす。ウィリス中佐については、ホスピスの裏で遺体が捨てられていたのを処理したという。川に捨てるつもりだったが、次の依頼と2人分併せて捨てると言うので、ギブスは次の依頼はいつなのかと問う。2人は生活をしているモーテルの固定電話に依頼者から連絡があるというので、ギブスとビショップがモーテルに向かう。すると、先にフォーネルが待機していた。ヴァンス局長の許可を得たという。気まずい雰囲気に耐えられず、ギブスはフォーネルが正しかったと認める。それならば一緒にヒックスを捕らえようというフォーネルに、お前を守りたいんだというギブス。ヒックスの事は俺とスローンに任せろと言うと、フォーネルは私を信じられないのなら、自分もギブスを信じられないと言ってモーテルを出ていく。殺し屋からの連絡があり、NCISはパトリス・ジャンセンの自宅に向かう。パトリスもまたハサウェイ裁判の陪審員だった。たった今、海外から戻ったばかりというパトリスの家に向かうと、殺し屋は闇に隠れていた。ギブスが殺し屋を倒すが、帰宅したパトリスがハチのペンダントをしているのを見て、ギブスはウィリスとパトリスの関係を疑う。長期間陪審員として顔を合わせているうちに、既婚者のウィリスとパトリスは親密になってしまった。殺し屋はドミニク・マレッキーで、通信履歴などを調べ、依頼したのがサラと判る。サラは義母のために、夫が金を使い果たした事に腹を立てていた。しかも、パトリスと不倫関係になった夫へも不満が募り、保険金を受け取る権利は自分にあるという。ギブスはヒックス逮捕でフォーネルと協力することにする。スローンは友情を利用しようとしたと言われ、ジェシカと険悪な雰囲気になったが、ジェシカもスローンから言われて、自分なりに調べ捜査から降りることになったという。その理由は言えないが、スローンには捜査を続けて欲しいという。そういって、スローンの目の前で車に乗り込んだジェシカだったが、ジェシカの車が爆発した。To be continued.....一時期、本当に身体が悪いのじゃないかと思っていたフォーネルが、元気いっぱい、犯人を走って追いかけるのを見て、ホッとしました。ヴァンスから「夫婦喧嘩はかってにやっていろ」と言われたり、ギブスが露骨にフォーネルを嫌がったりしているのが楽しかったですね。絶妙のコンビネーションで、フォーネルもイヤミたらたら。極めつけは「フォーネル、ステイだ」と言われて、「俺はプードルじゃないぞ」というところ。爆笑しました。フォーネルはFBIにいた時よりも、私立探偵としてNCISに関わる方が楽しいシーンが期待できそうですね。ビショップたちも、2人の濃い会話には参加できないとよく分かっている。そのくせ、自由になったフォーネルの最新式ディスプレイにマクギーが羨ましく思っているところなども、変化があって楽しいです。ヒックスはスローンの尾行について分かっているだけでなく、自分の身に何が起こっているのか、抜け目なく知っているという事ですね。ジェシカの車に爆弾を仕掛けるとは、大胆な犯行です。これはもう、ギブスへの挑戦と捕らえられ、フォーネルも加わって、なんとしてでもヒックスを追い詰めて欲しいです。久しぶりにやっと出てきたリーブスですが、相変わらず外回りはさせてもらいないのですね。一方、パーマーくんはすっかりダッキーのお株を奪って、物言いがダッキーとそっくり。実に楽しいです。まあ、たまにはダッキーにも顔を出して欲しいですけどね。
April 27, 2018
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『悩める少女たち』どうやらシーズン16が決まったようですね。NCISのスピンオフも2つとも揃ってピックアップされて、やれやれです。ついでに「SEAL TEAM」もシーズン2が決まったようで、後は日本での放映を待つばかり。今週のエピソードは、昔懐かしいという感じの人情エピソードでした。クァンティコ勤務のスコット・ジェンキンス上等兵が橋の下の小川に倒れているのが見つかる。広範囲の鈍的外傷や現場に残されていたガラスの破片などから、車に惹かれて大きく飛ばされたと見られる。前夜は深い霧に覆われており、ジェンキンスは深夜にジョギングをするのが日課だったという。道路にタイヤ痕はなく、衝突した場所と遺体の発見現場との距離から、100キロ以上のスピードでぶつかったと思われる。検視では、肺に水が入っており死因は溺死だと判る。アビーがガラスの破片を組み合わせ、ぶつかったのは青いマセラッティだという。車種まで判明し、少ない持ち主の中で現場近くに住んでいるジョン・ケンドールの自宅に向かう。火災報知器が鳴っていたため飛び込むが、料理が焦げていただけで、ケンドールは泥酔した状態で寝ていた。ガレージに入ったトーレスは、ヘッドライトが割れた青いマセラッティを見つける。ヴァンス局長に、娘のケイラが万引きしたという連絡が入る。驚いて警察に向かうが、ショッピングモールで鞄を万引きしたことを本人も認めており、訳がわからない父親に対して、ケイラは大したことはしていないというような態度だ。ケンドールは、昨夜バーで大酒を飲んだがタクシーで帰宅したという。アビーがハンドルを始め、車内を探ったが指紋が拭き取られているのか、検出できなかった。しかし、床にブレスレットが落ちていた。飲酒運転の常習者であるケンドールのため、この車にはアルコール検知器がついており、酒を飲んだケンドールは運転ができないことが証明された。ケンドールによると、昨夜はガレージの扉は空いていて、普段から車のキーを車内に置いていたという。ブレスレットは近くの高校生が着用しているもので、G.B.L.というイニシャルが刻まれていた。該当するのは、ジュネビーブ・ベルという15歳の少女だった。ジュネビーブの自宅を訪ねると、両親が娘はまだ学校で部活をしていて、昨夜は親友とお泊まり会をしていたという。親友のマヤ・グーズマンとは今朝も一緒に登校し、部活も一緒だ。NCISは学校に向かうが、ジュネビーブはすでに母親から連絡があり帰宅したという。自宅に戻ると、見知らぬ男が家の中に入っていく。聞くと、この家の大家で、ベル氏が突如引っ越すと言ったという。家内は慌てて出ていったのか、ただ事でない様子で家財がそのまま残され、携帯も置いてあった。その時、ガレージからベル一家が乗った車が飛び出していく。マヤと父親をNCISに呼び話を聞くが、父親は弁護士で用心深い。ケンドールとは隣家の関係で、ブレスレットはジュネビーブのものと認める。ベル家の車が乗り捨てられているのが見つかり、銀行口座から金が引き下ろされていた。NCISは娘の交通事故容疑で、なぜ一家が逃亡しなければならないのかと考える。父親には18歳の時に暴れて逮捕された前科があるが、それ以外は夫妻は問題はなく2人共教師をしていた。再度、マヤと父親から話を聞くが、父親はいきなり「自分がケンドールの車を盗んで事故を起こした」と言い出す。しかし、アビーがマセラッティのGPS履歴を調べた所、ガソリンスタンドに立ち寄っており、そこの防犯カメラにはっきりと、マヤとジェネビーブが映っていた。運転していたのはマヤだった。マヤはお泊まり会の後、ガレージが開いていたのでマセラッティの前で写真を撮ったが、キーがあったのでつい乗ってしまったという。濃い霧の中で運転していて衝撃があり、車を止めて付近を探したが何も見つからなかった。おそらく鹿かなにかを轢いたのだろうと思ったが、怖くなり指紋を拭き取ったという。アビーはベル家に残されていた家族写真を見て、ギブスが調べろと言った理由に気づく。青い目の両親から茶色の目のジュネビーブが生まれるのは珍しい。彼女は両親の実の子供ではない可能性がある。しかし、養子縁組をしたという記録はなく、ジュネビーブの出生届は偽造されていた。ベル夫妻はジュネビーブを誘拐したのか?ヴァンスは早く帰宅して、ケイラと向き合おうとする。しかし、ケイラは今回の万引きが年齢のせいで前科がつかず、初犯なので社会奉仕で済むと取り合わない。盗みは重罪だというヴァンスに、ケイラはもう謝ったではないか、放っておいてくれと部屋を出ていく。ヴァンスはケイラの親友マンディが何かと問題があることに、不信感を募らせる。DNA鑑定で、ジェネビーブの父親が犯罪者で15年間刑務所に出入りしているマーティン・カーティスと判る。母親は当時17歳の高校生、ブリタニー・ランドで、ブリタニーは出産後6ヶ月で薬物の過剰摂取で死亡した。ジェネビーブは本来なら児童養護施設に入れられるはずだが、2002年以降記録がない。ベルの妻はブリタニーの通っていた高校の教師だったが、なぜ彼らは正式にジェネビーブを養子にしなかったのか。カーティスはジェネビーブの存在を知らないなら、NCISには知らせる義務がある。アビーはジェネビーブのヘッドホンがブルートゥース利用なのに気づき、現在場所が判るという。NCISがモーテルに向かうと、ジェネビーブが両親にもう逃げるのは嫌だという。ベル夫妻はブリタニーからジェネビーブを預かることが多かったが、ブリタニーが死亡して手放せなくなったという。しかし、夫が若気の至りで前科があり、正式な養子縁組には難しいと考えた。カーティスはブリタニーからジェネビーブの写真を送られ、ブリタニーが死亡したことは知っていた。ベル夫妻が違法にジェネビーブを子供にしていることを聞いて、裁判で金が取れるのではないかと言い出す。NCISはジェネビーブの意思を尊重し、カーティスに会わせる。カーティスは大きくなった娘の姿に感動し、ジェネビーブからベル夫妻の子供として暮らしたいと訴えかけられる。親権を放棄すれば、ジェネビーブは今のまま暮らせるだろう。カーティスは放棄する書類に署名する。ヴァンスはケイラの気持ちをわかりかねていたが、スローンのアドバイスで、ケイラがマンディの罪を被った事に気づく。18歳のマンディは過去の万引きで、もしバレると大学進学がだめになる。17歳ですでに大学に飛び級進学が決まっているケイラが罪を被っても、問題はない。ヴァンスは娘の気持ちを尊重し、社会奉仕で人の役に立つように話す。マンディは大学進学への道がひらけたのに、万引きしちゃったという事でしょうか。せっかくチャンスを得たのに、何で?と思ってしまいますよね。しかも、自分のことを信じてくれるケイラに罪をかぶってもらって、本当に良いのかな。一生、負い目を感じることになります。ケイラもネットを調べて、最低限のダメージで済ませることができると考えるなんて、社会をなめているみたいな感じ。罪は未成年であっても、罪です。友情が正義に優先するというのは判るけれど、ヴァンスとしては微妙でしょうね。まあ、それくらい娘が大きくなったということなのでしょうけど、嘘はいけないと教えなければ。マヤの罪はどうなるのかな。未成年なので配慮はされるでしょうが、車を盗んで勝手に運転し(免許は?)、結果的にひき逃げになってしまった。証拠隠滅したことも、裁判官の心象を悪くするかも知れません。カーティスが娘のために親権を手放すところは、感動的でした。ジュネビーブのために更正して、もうひとりのお父さんとして認めてもらえたら良いですね。
April 21, 2018
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『二重生活』ゲストに本家のバド・ロバーツが出るということで、期待して見ましたが、本編のストーリーは複雑で何とも言い難い感じ。やはりスローンが来てから、心理面に特化したエピソードが増えましたね。JAGの弁護士、メリッサ・ニューホール大尉が自宅で首を吊っているのが、誕生日を祝うために訪ねてきた両親によって発見された。遺書は見つからず、両親によると娘は最近デイヴィッド・クロッカーという男性と婚約し、仕事でも何も問題はなかったので自殺は考えられないという。父親は家に入った時、アラームがオフになっていたという。死亡推定時間は今朝7時くらいで、パーマーはメリッサの全身に新旧のアザを認める。NCISはDVを疑う。血液検査では死亡時にジアゼパムで鎮静状態にあったことがわかるが、自宅でその薬は見つかっていない。マクギーがメリッサのPCをチェックすると、大尉は動画日記を毎日つけていたことが判る。ただ、3日前からは更新されておらず、最後の日記ではごく普通で結婚を前にして幸せそうな様子を見せていた。デイヴィッドとは連絡が取れていないが、彼は今朝、休養でNYに向かったという。メリッサの通話相手は、両親と婚約者、そして地元の親友ケリーで、ケリーとは今朝6時5分に通話している。通話歴にプリペイド携帯にかけたものがあったが、そこにかけてみると「リタ」という女性の留守電に繋がっていた。リタについては、両親もケリーも知らないという。メリッサの上司、バド・ロバーツ大佐によると、仕事面では優秀なメリッサが数年前の軍法会議で相手側の下士官から脅された事があるという。カルロス・ヴァレンシア下士官は2週間前に釈放されており、当時のビデオ日記にも脅されたことは記していた。しかし、それほど気に病むような様子には見えない。ギブスはスローンに、ビデオ日記の分析を続けるようにいう。デイヴィッドが戻ってきたため、話を聞くが、週末から3日間のメリッサは明らかに様子がおかしかったという。全身のアザについては、知らないと言い、実は2人は結婚までプラトニックな関係でいることを約束していたという。ところが、アビーとパーマーは、大尉が72時間以内に性交渉をした形跡があるという。スローンはビデオ日記を見る限り、婚約者とはプラトニックな関係を貫いているように見えるといい、浮気をしているようには見えないという。ビショップは、大尉のビデオ日記の音声を聞いて、リタの留守電メッセージと似通っていることに気づく。大尉から採取されたDNAはデイヴィッドとは一致しなかった。しかも、脅したとされるヴァレンシアとも異なる。録音の声紋を調べてリタとメリッサが同一人物と確かめられ、プリペイド形態の位置情報が判明したため、NCISは現地に向かう。携帯は安ホテルの中にあり、マネージャーはメリッサの写真を見て、部屋を借りているリタだと確認する。リタの部屋を調べると、クローゼットの中からSMの衣装や道具などが見つかった。リタの職業はSM嬢で、アザは仕事で着いたものだと判る。プリペイド携帯にもビデオ日記が入っており、最後に通話したのはバリーという男だった。事実を伝えられたケリーは、メリッサの別の顔を全く知らなかったとショックを受ける。裏の顔を持つのに、何かきっかけがあったのではないかと問うがわからないと答える。バリーの行方を探し話を聞くが、バリーにはアリバイがあった。メリッサのビデオ日記を分析したスローンは、彼女は二重人格ではなく、メリッサ/リタ双方の生活を把握する「二重生活」だという。ギブスとスローンは、リタが傷みを求めるのは自分を罰している証拠で、誰かに届いていない声を強迫的に日記に書き続けたと考える。それは若い頃に植え付けられた思考で、日記は子供の頃から書いているはずだ。父親によると、メリッサは10代でグレて、トラブルの多い生活を過ごしたが、高校の最後の年になぜか生まれ変わったかのように、真面目になり頑張りだしたという。しかし、その理由については判らない。NCISはデイヴィッドが子供の頃の日記を知っていると考え、デイヴィッドと家宅捜索を行う。マクギーは大尉が最近閲覧した、地元新聞のサイトに注目する。高校教師が生徒への性的虐待の疑いを持たれ、その後失踪したが、14年ぶりに遺体が見つかったという。もしかすると、メリッサもその教師の被害者ではないのか。デイヴィッドがメリッサの古い日記を見つけ出し、メリッサとケリーが生徒に性的いたずらをするポール先生をこらしめるつもりだと書かれていた。2人はポール先生を殺したのか?スローンはこれまでの経緯を鑑み、やはりメリッサは自殺をしたと考える。ギブスは罪悪感から、公表しようとしたメリッサをケリーが口封じしたのではないかという。再びケリーを聴取すると、ケリーはポール先生を懲らしめようとして、森に呼び出しロープで縛ったが、その間に心臓発作を起こして死んでしまったという。処分に困って遺体を埋めて忘れようとしたが、ニュースで遺体発見を知り、すぐにメリッサに連絡したという。メリッサは人生は終わったと動揺していたという。ケリーは犯人は判らないと説得するつもりで、メリッサの自宅を訪れ、合鍵で中に入った。そこでメリッサの遺体と遺書を発見し、自分は遺書を持って逃げてしまった。遺書はまだ手元にあるという。ギブスらはケリーの罪に関しては、地区検事次第だと考える。ギブスは死因について、メリッサの両親に説明することにする。スローンには、君も秘密を抱えているのではないかと問う。最初、メリッサの父親が子供の頃虐待したのがきっかけではないかと思いました。他殺かと思わせておいて、やはり自殺でしたというのは、両親にとっても悲しみのやり場がないですね。国に仕える決心をして、立派な仕事をしていたメリッサに、SM嬢という裏の顔があるというのは、単なる趣味でないとすると、どう理解するべきなのか。ポール先生の行為で傷つけられ、SMになったのか。いつ頃から、リタとの二重生活をしていたのか、その中でどうやってデイヴィッドと恋愛を成就させてきたのか、モヤモヤした感じです。ケリーは折り合いを付けられたのでしょうが、メリッサは相当苦しんでいたと思うので、アビーの言う通り、誰かに助けを求めるべきだったと思います。その相手が婚約者でもないし、彼には嘘を付き続けてきたというのが、デイヴィッドも辛いですね。ギブスは人の心理を分析するスローン自身が、暗い秘密を抱えているのではないかと言うのですが、それはギブスにしゃべって欲しいという事なのでしょうか。スローン本人が自覚してセラピーを受けるべきということのよう思いますけど。ギブスがマクギーの双子ちゃんにデレデレしているのは楽しいですね。あのバドが大佐になった、というのは感慨深いですね。
April 14, 2018
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『ルイス&チャーリー』なかなかタイトルがなかなか出なくて「あれ?」と思いましたが、何か意味があったのかな。今回は珍しくBONES風潜入エピソードで、おっ頑張っているな、という感想です。いやいや、ビショップの脚のきれいな事と言ったら。ノーフォーク海軍基地の民間港で、ドラッグが流入している疑いがあり、トーレスとビショップが潜入捜査を行う。豪華ヨットをレンタルしたターナーがエスコート嬢に扮したチャーリーこと、ビショップを呼び、後からルイスこと、トーレスが押しかけてトラブルを起こす。ビショップはその隙きに、ターナーのクローン携帯を作ることに成功する。ターナーはドラッグの売人をしているが、本当に突き止めたいのは仕入先だ。ターナーの携帯の監視を始めると、「買いに来た客を撃て」という指示があった。ビショップとトーレスが様子を見に船に向かうと、いきなりヨットが爆発し炎上してしまう。NCISは直後からビショップとトーレスと連絡がつかなくなった事を心配する。海中からターナーの遺体が上がるが、額に銃創があり、船が爆発する前に死亡していた可能性がある。現場検証をしているところに、船のオーナー、レインが現れ、ターナーに船を貸したことを認める。ビショップから無事を知らせるメールが届いたため、ギブスとヴァンスが2人とダイナーで会うが、トーレスは船の爆発後、基地を出てターナーの携帯を探し続けていたという。仕入先がわかったというトーレスは、潜入捜査の続行を申し出るが、ギブスは2人とも病院に言って手当を受けるように命じる。ターナーはマリーナでマリンショップを営むミッチェル・ヤングという男と取引をしていた。ミッチェルは幹部だが、ボスではなさそうだ。ギブスとマクギーがマリンショップを訪れると、そこにトーレスが現れ店に入っていった。トーレスはミッチェルにターナーのクローン携帯を見せ、ガールフレンドと組んで個人情報を盗む詐欺をしているという。ターナー亡き後、自分に仕事をくれというと、ミッチェルはトーレスを雇う。NCISに戻ったトーレスに、ヴァンスとギブスが命令違反だと厳しく叱る。トーレスは自分はその時思ったように動くと言い、基地でドラッグを売ってボスに近づくという。マリーナの海中から見つかった銃は、ターナー殺害の凶器と一致した。ビショップは病院でトーレスに置き去りにされたと憤る。凶器の銃は、デニース・マンキューソという理科教師が登録したものだった。スローンはデニースはシロだという。ビショップとトーレスがミッチェルの店を訪れると、もう一人の店員ドニーがレインと言い合いをしていた。ドニーはトーレスに酸素ボンベを運ぶように命じると、ビショップは店の奥にいるミッチェルの面接を受けるようにいう。NCISに現れたデニースはターナーのことは知らないと答え、銃は1年前に義理の妹フランキーに盗まれたという。ビショップがミッチェルのオフィスに入ると、そこにフランキーがいた。フランキーはドラッグを買いにターナーの船を訪れたが、急にターナーから銃を向けられたのでしかたなく撃ったという。ミッチェルは慎重な男で、トーレスは信じるがビショップを信じるには、フランキーを殺せと銃を渡す。ビショップが銃を向けた時、火災報知器が鳴ってトーレスが飛び込んでくる。トーレスは消防局がやってくるのに、ここで殺しはヤバイと言い、フランキーを基地の外に連れ出して、そこで殺すべきだという。ビショップはミッチェルからフランキーを託され、車でNCISに向かう。フランキーの死体を撮影してドニーに送り、フランキーには事情を話してターナーを撃ったのは正当防衛だったと証言すればよいという。スローンはフランキーには脅しが効くと言い、協力を求める。ドニーはフランキーが殺された写真を見て、自分は消防士になる夢があったとトーレスに語る。聴取に応じたフランキーは、リチャード・レインがケイマン諸島に口座があり、レンタル業以外でかなり稼いでいるという。ギブスらが閉店後のミッチェルの店に入ると、床には血痕とトーレスの携帯が落ちていた。ミッチェルが奥から現れたため、ギブスらが身分を名乗って銃を向けると、ビショップがチャーリーとして店に入ってくる。銃を向けてギブスとマクギーを拘束すると、ミッチェルは「ボスが3人とも殺して埋めろ」と指示があったという。ビショップは即席で芝居を打ってミッチェルを信じさせ、トーレスの行き先を聞き出そうとする。NCISがミッチェルに誘い水を向け、レインについて尋ねると、レインは冷凍庫の中で殺されていた。黒幕はレインではなく、レインは供給ルート側とトラブって殺された。ミッチェルはボンベの中にドラッグを入れてレインの船で運んでいたのだった。トーレスは撃たれたドニーを病院に連れて行こうとしていた。しかし、ドニーは病院に行くと、身分がバレると言い、ボルティモアのセーフハウスへ向かうという。トーレスはドニーが本当に消防士になりたがっていると信じ、自分の身分を明かし始める。やり直すことはできるというトーレスに、ドニーは自分がそのボスだと言って銃を向ける。トーレスがセーフハウスに向けて車を走らせる間、ドニーはトーレスにNCISとの二重スパイになれという。ドニーはトーレスが裏の世界で動くことに生きがいを感じているはずだと誘う。ミッチェルがなかなか口を割らない中、ギブスはカメラをオフにしてセーフハウスの場所を聞き出す。そこにはドニーの3人の部下が待機している。トーレスはセーフハウスに到着すると、車を衝突させてドニーを外に放り出す。セーフハウスでは、先回りしたギブスらが部下3人を逮捕していた。ドニーは正体を隠しながら、海軍基地にドラッグを流す商売をしていた。証拠のボンベも押さえ、ヴァンス局長も満足だ。トーレスとビショップは潜入捜査を振り返り、微妙な雰囲気になる。まあ、あえて「微妙」と表現しましたが、通常はこれがきっかけでrelationshipになると思いますね。それは個人的に特に望むところではありませんが、ビショップにいつもと違う事をさせるのは良いのではないでしょうか。あえて、ガラの悪い喋り方をさせたり、セクシーな衣装を着せたりそれなりに楽しかったです。トーレスについては、命令違反をしたり、直感で動いて、ヴァンスにギブスみたいだと言わせるなど、今後のリーダー性の伏線でしょうか。だったら、トーレスは大化けです。ギブスもまんざらではないようですしね。一方、リーブスは一体何の役に立っているのか、これだったら同じ時間パーマーくんを出したほうが意味があったのではないか、と思いました。ちなみに、ギブスはカメラをオフにしてミッチェルに何をしたのやら。だんだん、ホレイショみたいになってきたぞ。(笑)
April 6, 2018
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『運命のサイコロ』クリスマスエピソードでしたね。それも、JAGから続く定番の「親子」をテーマにしたもので、こればかりはどうしてもウルウルしてしまいます。チェット役の人、「NY ボンビーガール」の人なのですね。兵士たちの盛り上がりも、当然なのかも知れませんね。フィリップス上院議員がアフガニスタンの基地をクリスマス慰問するのに際し、トーレスとスローンが護衛任務に就くことになった。議員は海兵隊の元中将で、湾岸戦争の英雄、ギブスとも親しい。しかし、議員の息子チャンドラーが転落事故で怪我をし、ICUに入ったという知らせが届く。議員はすぐに帰国することになったが、航空護衛の手配などで、出発は42時間後となる。チャンドラーは頭を打っており、危険な状態で父親が戻るまで持ちこたえられるか、厳しい状態だ。議員は自ら最寄りの民間飛行場に向かうよう手はずを整え、同じく慰問にきていたコメディアンのチェットと共に、基地を出発する。ビショップはクリスマス休暇を前に、地元警察がチャンドラーが酔って階段を踏み外したと判断したことに疑問を持つ。強引にNCISが捜査を引き継ぐと、初めてのクリスマスを双子の子供達と過ごしたいマクギーは不満を言う。チャンドラーは違法薬物所持で逮捕されており、厳格な父親からは勘当された状況だった。議員は息子を追い出した1週間後に妻を病気で亡くしている。チャンドラーの自宅アパートに向かうと、同居人のセスがチャンドラーはコーヒーを買いに行って、階段から足を踏み外したようだという。2人のアパートにはクラップス台があり、自分たちはプロのギャンブラーだという。アビーは、チャンドラーの傷の様子などから、3Dで階段から落ちるシミュレーションを作る。やはり、後ろ向きにものすごい勢いで落ちたと考えられ、誰かに突き飛ばされた可能性が高い。飛行場への移動中、議員とチェットは厳しい父親とできの悪い息子になぞらえて、お互いを非難し合う。しかし、途中でハンビーは仕掛けられた簡易爆弾の跡を見つけ、この先のルートにタリバンが爆弾を仕掛けている可能性があると判断する。すぐに引き返そうとしたが、突然ハンビーの下に仕掛けられた爆弾が爆発し、運転手の伍長が死亡してしまう。議員は伍長と相談して独自のルートを進むよう命じたが、その事を司令部には報告していなかった。いずれ、この場所にタリバンの見張りがやってくるだろう。トーレス、スローンは議員とチェットを近くの洞窟で待機するようにいう。アビーはセスの部屋にあったサイコロが、特殊な製造法でイカサマができるようになっているという。実はセスはMITを好成績で卒業しており、再びビショップとマクギーがセスのアパートに踏み込もうとすると、ドアの前で見知らぬ男が立っていた。男が立ち去って、返事がないので踏み込むと、セスは女性とベッドで寝ており、枕元には1万ドルほどの札束があった。チャンドラーが奇跡的に目を覚ました。残念ながら、怪我をした前の記憶はないが、見舞いに現れた海兵隊の将校が、チャンドラーが海兵隊に入隊を希望し認められたという。チャンドラーは過去を悔い改め、やり直そうとしていたという。とにかく、早く議員にチャンドラーの容態を伝えたいが、一行は無線装備を失っていた。身を潜める洞窟では、チェットと議員が罵り合いを続けている。そこに、タリバンの見張りが現れ銃撃する。議員はチェットの身を守って自分が撃たれてしまう。司令部は到着するはずの空港に議員のハンビーがまだ到着していないとNCISに連絡してくる。捜索隊が出ているが、まだ発見には至らない。ヴァンス局長はなぜギブスが護衛任務に行かなかったのか、と責める。スローンは自らこの任務に志願したが、ギブスはスローンに事情がありそうだったので、その任務をスローンに譲ったと話す。マクギーとギブスはイカサマでセスを取り調べるが、サイコロを偽造したことは認めるものの、チャンドラーを突き落としたかどうかは、答えようとしない。セスはチャンドラーが海兵隊に入隊したことを知らなかったと言い、ミスティという女性と3人でカジノでイカサマをしていたという。ミスティはあの夜、現場アパートにはいなかったという。手当を受けた議員は、チェットになじられたことは本当だという。妻を亡くし、息子の前では海兵として務める事で辛さを乗り越えようとしたが、チャンドラーにはそれが薄情に写り、厳しくして突き放してしまった。今の息子の状況は自分に責任があるという。トーレスがタリバンの乗っていたバイクを手に入れ、基地に知らせに行くという。議員は出血がひどく、容態が悪くなっていた。議員はスローンがウィンゴスという文字が書かれた壁の前で佇んでいたことから、作戦の一員だったのかと問う。スローンは、極秘任務で失敗しつらい思いをしたが、自分なりに乗り越えたと答える。セスとミスティがクラップスのイカサマを再現して見せ、チャンドラーはサイコロをすり替える役割だったという。チャンドラーは巧みだったが、警備員に目をつけられ後を追われていたという。その件に関して、セスとミスティの意見は対立していたが、ビショップは後を追っていた男は今朝、セスのアパートの前にいた人物だと気づく。その男はカジノの従業員だった。何と、自らNCISを訪れ、チャンドラーのイカサマの手口が見事だったので、他のイカサマ師を摘発するために雇うつもりだったという。しかし、声をかけられたチャンドラーは、金を全額返すので訴えないでくれというと、更生すると誓った。その翌日に海兵隊に入隊したのだった。NCISは、セスはチャンドラーがカジノで稼いだ金を勝手に返したことで、殺害しようとしたと追及する。セスはチャンドラーがイカサマを公表して、自分はやり直すと言ったため、ミスティが切れて突き落としたという。それを聞いたミスティは、セスが嘘をついていると言い、セスがチャンドラーを突き落としたと言って、動揺しているところを録画しているという。セスは自白して傷害事件は解決したが、父親の消息がわからないと聞かされたチャンドラーは、何としても父に謝ってやり直したいという。ギブスは親は何をしても子供を愛しているものだと諭す。トーレスが司令部に到着し、無事救援隊が洞窟にやってきた。議員は緊急手術を受け、帰国することになった。スローンは壁の下に埋められていた箱を掘り出す。4日後、議員とチャンドラーはギブスの家で再会を果たし許し合う。スローンの掘り出した箱の中に何が入っているのかは分かりませんが、亡き戦友の名前を壁に刻んで(この場合はチーム名?)、その人を偲ぶというのは、クリスマスエピソードの定番ですよね。箱には4人の名前と認識番号のようなものが刻まれていましたね。心理戦部隊のメンバーだったのでしょうか。最後に生き残った者が、これを本国に持ち帰るというような約束をしたのかな。一刻も早く息子に会いたいと望む議員のため、危険を冒して殉職した伍長も全く気の毒でした。こういう時に、スタンダップコメディというのは肩身が狭いかなあと思いました。無事帰国した父と息子に多くの言葉は必要ないでしょうね。今度こそ、チャンドラーもやり直せると良いですね。セスらのイカサマ容疑は、ビショップが捜査を引き継いだたから解明できたわけですが、チャンドラーはそれとは関係なく助かって父親と仲直りしたので、捜査は休暇明けでも良かったかも知れません。(笑)
March 30, 2018
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『新しい命』邦題を見たら、今回何があるのかすぐに分かりますね。(笑)感謝祭時期でもあるらしい。だから、感動的なシーンがあるのかな~と期待しつつ見ていましたが、うーん。国際的武器商人アンドレ・ヨルカを追っていた、イギリスMI5のナイジェル・フォードがDCで殺害された。フォードはスローンが2年前に合同捜査で仕事をしており、2人は親しい関係だった。フォードはヨルカに撃たれた直後にスローンに連絡をした。スローンによると、DCに入ったフォードにヨルカ関係の資料を渡す手はずだったという。フォードはコンビニの前でヨルカに撃たれたが、もう一人、ボルティモア在住のヴィクトル・ロプーチンも殺されていた。ヴィクトルは食品配達の仕事をしており、銃撃戦の巻き添えを食ったようだった。フォードが撃った弾がヨルカに当たり負傷したと思われ、ギブスは近隣の医療施設に問い合わせを命じる。マクギーの妻デライラが産気づき、アビーが病院に付きそう。マクギーもギブスから現場を離れる事を許されて病院に向かう。セルビア出身のヨルカは、各国で入国禁止になっており、ルーマニアでは資産が凍結されている。仕事は地元の人間を身代わりに使うことが知られていて、ヴィクトルもヨルカに雇われていたと考えられる。ヴィクトルの検視を始めたパーマーは、指先からプラスチック爆弾の匂いを嗅ぎ取る。現地警察がヴィクトルの自宅を調べたが、爆弾は無かったという。ヨルカは何を企んでいたのか。デライラからジュースを買ってくるように言われたマクギーは、待合室でヨルカに似た男を発見する。すぐに元警官で警備員のモーガンに監視を頼むと、マクギーはNCISに連絡し応援を待つことにする。しかし、モーガンは苛立つヨルカをなだめようとして、気づかれもみ合っているうちに撃たれてしまう。待合室はパニックになり、マクギーはヨルカに向き合い銃を捨てるようにいう。ヨルカは側にいた女性を人質にとって、マクギーに銃を下ろすようにいう。ギブスはマクギーから連絡を受け、トーレスとリーブスをヴィクトルがDCで宿泊していたホテルに向かわせ、自分たちは現場の病院に向かう。すでに病院は騒ぎになって、地元警察が立てこもり事件の対応に当たっていた。ギブスとスローン、ビショップは事情を説明して病院に中に入る。待合室はヨルカと人質、マクギーと腹を撃たれて苦しんでいるモーガンがいて、ギブスとビショップがヨルカに人質を解放するように説得する。ヨルカは人質の女性にギブスらの武器を取り上げさせると、改めて自分の傷の手当とその後の移動手段を要求する。モーガンは良かれと思って、マクギーがこれから妻の出産に立ち会うと言ってしまう。ヨルカはマクギーに銃を向けて、今すぐ医師を連れてくるように要求する。ビショップは隠れて様子を見ていたスローンと手当ができる医師を探すが、医師らは患者と共にすでに避難した後で、建物は封鎖されていた。デライラが入院している産婦人科病棟では、アビーが何とかデライラに現状を知らせまいと振る舞っていた。トーレスとリーブスは、ヴィクトルのホテルで爆弾を作っていた痕跡を発見するが、爆弾そのものは見つからない。もしどこかに持ち出した後だとすると、ターゲットはどこなのか。スローンはヨルカは信念に基づくテロリストではなく、個人的な恨みで行動する男だと言い、本人から聞き出そうという。ビショップとギブスが一芝居してヨルカを揺さぶるが、差別主義のヨルカはギブスを信じて、ギブスに医者を探してくるように命じる。まだヨルカに見られていないスローンは、強い麻酔薬を使って自分がERの医師のフリをするという。ヴィクトルのPCを調べたリーブスは、今朝、「国際平和連合」のパーティに食品を配達していたことを掴む。その会合には世界各国の要人が参加しており、ルーマニアの代表も出席していた。資産が凍結されている恨みを晴らすつもりなのかもしれない。会場に向かう途中、トーレスは昨夜のコンビニでの銃撃の映像を手に入れる。2人を撃った後、ヨルカはヴィクトルのバンで逃走した。しかし、もう一人現場に運転手がいることが判る。麻酔薬を打とうとしたスローンに、ヨルカは用心して麻酔なしで手当するようにいう。ギブスはすぐに武器を手にするが、人質の女がギブスに銃を向ける。女はヨルカの運転手だった。スローンが手当に手間取っている間に、マクギーはモーガンを待合室から外に出すことに成功する。モーガンは出血がひどく、手当が間に合わず死亡した。マクギーはすぐにデライラが出産の最中の分娩室へ向かう。トーレスとリーブスはパーティ会場を探し回り、運び込まれた食事のワゴンの裏に爆弾があるのを見つける。参加者たちはすぐに避難し、2人は爆弾の解除を行う。スローンがヨルカから弾を取り出したころ、トーレスから無事爆弾を解除したという連絡が入り、ギブスはヨルカと連れの女を制圧する。チームがデライラとマクギーの元に駆けつけると、無事男女の双子が生まれていた。名前は父の名を取ってジョン、法を守った先輩にあやかりモーガンにするという。今回の主役はモーガンだったのかも。人が良すぎる警備員さん、使命感が強く、役者さんも超ベテランだし、マクギーと良い絡みを楽しませてくれると思ったのですけどね、あっけない最期でした。ヒーローとして病院の待合室に名前を刻んであげて欲しいです。初めての子供が生まれるとなると、夫があたふた慌てたり、泣いたり笑ったり微笑ましいシーンがあるものですが、今回はコメディぽくしたかったのかなあ。あまり、ヨルカの治療シーンと平行で描いてほしくなかったと思いました。デライラは双子の出産だけで十分に大変だったので、仕方ないかもしれないけれど、夫の危機に際して、捜査に少しでも関われたら良かったかも。爆弾の設置場所の絞り込みとかも、アビーと一緒に。スローンはフォードと個人的な繋がりがあるから、ヨルカの捜査には本当は関わってはいけないのでしょうね。判断にミスや迷いが出るとか言って。ギブスに「もうやめろ」と止められるところは、プロファイラーとしてプロ意識に欠けると言われてもしかたないと思います。トーレスとリーブスのコンビは、ボケたり突っ込んだり割と良い感じです。個人的に一番ウケたのは、ギブスとスローンがスクラブを手にして、医者になれるかと言っていたところ。スローン役のマリア・ベロはもちろん「ER」だし、マーク・ハーモンも「シカゴ・ホープ」に出ていたので、ニヤッとしました。ところで、漠然とMI5はイギリス国内の活動でMI6が国外の諜報活動と思っていましたが、国際テロ対策でMI5が海外と連携しているのですね。ふーん。
March 23, 2018
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『霊能者』ちょっと戸惑うというか、ハロウィンでもないのにと思いつつ、最後はなるほどと思いました。今シーズン、毛色の変わったエピソードが続きますね。州立公園の森の中の小屋で男性の死体が発見される。男性は国防総省が捜査対象としていたヴィクター・キングだったため、NCISが現場に向かう。キングは海軍と鉄鋼資材などを取引する会社を経営していたが、欠陥品を売った疑いで逮捕されそうになるも、なぜか一足先に動き、この2月には失踪したとされていた。発見したのは、近くをジョギングをしていたアンバー・デイヴィスで、彼女の言葉によると、「助けて欲しい」という声が聞こえて小屋のドアを開けたという。アンバーはキングのことは知らないと言い、こういうのは初めての経験だという。チームは今も死者の声が聞こえるというアンバーを、どう受け取るべきか理解に苦しむ。もし、アンバーが嘘をついていたとしても、キングが失踪した2月にはアンバーはウガンダでIT技術者として慈善活動をしており、アリバイはある。スローンはアンバーの言動に興味を持ち直接話を聞く。スローンの考えでは、アンバーが無意識の内に死体に関して情報を得ており、脳内で他の情報と繋がって、小屋に導かれたのかも知れないという。アンバーは、昨年娘を心臓の病気で寝ている間に亡くしたという。その事で夫とは上手く行かなくなり、離婚した。話をしていたアンバーは、急にキングが車に乗っている男と争っているのが見えると言い出す。ウェストベイで男は自動車事故に遭った、という言葉を手がかりに調べると、トーマス・ウェストベイという労働安全保安庁の建築検査官がキング失踪の2日前に交通事故で死亡していた事がわかった。ウェストベイの写真を見たアンバーは、この男だという。しかも、交通事故ではないという。ダッキーの検視では、キングは凍死だった。事件ではないと言えるが、州立公園でなぜ凍死したのか。ヴァンス国防総省からは早期解決を求められており、アンバーの言葉を信じないギブスに、彼女から情報を得るように言う。国防総省からランカスターという係員が資料を持ってやってくる。アビーはウェストベイの車を調べ、ブレーキを踏んだはずなのに、実際にはタイヤ痕が残っていなかった事が疑問だという。事故当時にブレーキ系統に異常はなく、しかもウェストベイは新車を3週間ごとに修理に出していた事がわかる。修理を受けていた整備士は、前科があり保護観察中で、しぶしぶ、実は修理はしておらず、ウェストベイが副業の収益をマネーロンダリングしていたのを手伝ったと認める。ウェストベイは建築物の欠陥を賄賂を受け取って見逃していたのだった。ギブスは悪徳業者のキングと悪徳検査官のウェストベイが殺されたと考える。スローンはアンバーを信じてあげて欲しいという。夜分、ギブスの自宅にアンバーが現れ、話がしたいという。ギブスはウェストベイの車の給油キャップを渡して、何が見えるのかと聞く。アンバーは何かが埋められていると言って、地図を描く。マクギーとビショップが現地を訪れると、箱が埋められており、中から特注の車載式故障診断装置と時計が見つかる。アビーによると、車のコンピューターを支配し、一時的にブレーキを無効化し、直後にまた再稼働させたという。キングが森の中で迷ったのも、GPS機能のついた時計をハッキングして行き先を迷わせたのだろう。さらに、装置から採取した指紋を調べると、何とアンバーと一致した。チームはアンバーが嘘をついていたと結論付けるが、当のアンバーは2人を殺したとはおくびにも出さない。ギブスはあの給油キャップは自分の車のものだと、証拠を突きつけて、事実を認めさせようとするが、アンバーは涙を流して自分は殺していない、捜査に協力させて欲しいという。ダッキーとスローンは、アンバーが殺人を犯したアンバーが何らかの理由で記憶を抑圧し、それが幻聴という形で蘇っているのではないかという。スローンはアンバーが娘を亡くしたことがトラウマになっているのかも知れないという。別れた夫のロニーによると、娘の死後、自分より早くアンバーが立ち直ったのに比べ、自分は悲しみを引きずり、それが原因で離婚したという。しかし、娘が死亡したのは誕生パーティの途中に床が抜けた事故によるもので、病気ではなかった。一家が住んでいた住居はキングの会社の鋼材を使用しており、検査をしたのはウェストベイだった。ウェストベイはキングから賄賂を受け取って、欠陥を見逃したのだろう。その件について追及されると、アンバーは娘を殺した2人を許すことはできないと叫ぶ。アンバーは、事故に疑問を持ち、ハッキングの技術を使って、2人の悪事を発見した。海軍がなかなかキングを逮捕できなかったことも、自ら手を下した理由だろう。アンバーは精神科へ移送されることになったが、搬送車が病院に到着せず、運転手とも連絡がつかないという連絡が入る。搬送車は交通事故を起こしており、アンバーは車から姿を消していた。運転手はなぜかハンドルを制御できなかったという。ビショップは、車内にあったタブレットが持ち去られており、アンバーがそれを使って、搬送車のハンドルを制御したという。その頃、NCISのサーバーに不正アクセスする者がいて、国防総省の資料がのぞき見されそうになっていることが判る。ギブスはそのままハッキングさせろと命じると、国防総省の人事データがアクセスされた。アンバーが見たかったのは、ランカスターの住所だった。NCISがランカスターの自宅に向かうと、アンバーはランカスターに銃を向けていた。キングが逃げ回っていたのは、ランカスターが賄賂を受け取ってキングに情報を流していたからで、アンバーはキングが捕まっていれば、住居が崩れることもなく、娘も死ななかったとなじる。ランカスターが金は返すと罪を認めると、NCISが突入する。アンバーはその様子を録画しており、ランカスターは逮捕される。アンバーは2人を殺した段階で、ランカスターは海外に行き、そこで記憶の抑圧が起きた。今後、裁判では精神疾患だったかどうかが争われるだろう。アンバーは精神科に収容されることになったが、ギブスにあなたのおかげで思い出せたと礼を言う。ギブスは幻聴など信じないが、実は信じたい気持ちもあった。ギブスはフランクスの幻覚を見ていた。マクギーはデライラと生まれてくる子供の性別を聞くべきかどうかでもめていたが、男女の双子である事がわかったという。アンバー役の女優さんがすごかったですね。からりと表情が変わる。ギブスの家を訪れた時は「ミディアム」のアリソンかと思いました。(笑)アンバーがなぜキングが「今も寒いと言っている」と言ったのかですが、罪悪感から来たのでしょうか。アンバーがサイコパスのような嘘つきではなく、スローンの見立てのように、激しい感情やトラウマによって精神疾患の状態にあったというのは、割と理解できる答えでした。むしろ、まさかのフランクスの登場に、ギブスが苦笑いしているのがどう理解すればよいのか。ギブス自身がサイキックだったというオチ?だからこそ、チームに事実のみを追求しろと、怒鳴っていたのか。それにしても、いくら罪を償わせると言っても、ハッキングして殺すというのはかなり冷酷な犯行ですね。捜査に協力したことで、多少の情状酌量があるのでしょうか。いずれにしても、今回のエピソードもまたスローンが加わった意味がありそうですね。マクギーとデライラの一騒動は楽しいですね。もうすぐ生まれてくるのに、名前を考えなければならないし、性別を知りたいという、ごくごく普通の希望があって、それをハッキングするとか、拒むとか、この夫婦ならではです。しかも、男女の双子ということは、付ける名前も想像できそうです。(笑)
March 16, 2018
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おっと、これはいつものNCISとは違って、Law & Orderのようだなと思いました。ダッキーも戻りましたし、お久しぶりのフォーネルも見られたのですが、これはなかなかの展開です。相変わらず、チーム内ではスローンへの疑心暗鬼が深まり、新キャラ投入の変化としては上手いなあと思います。10年前にオコンネル大尉強盗殺害事件で死刑判決が出たヒックスが、自分はハメられたと訴えているとして、公選弁護人のシェイファーがNCISを訪れる。当時、FBIとの合同捜査でメイソン捜査官が担当したが、ダッキーではなく、市の検視官が検視を行った。間もなく裁判が始まるため、シェイファーは遺体を掘り出し、改めてダッキーに検視を依頼する。ダッキーとパーマーは、死因については頭部を殴打された事で疑問はないが、犯人は左利きだという。ヒックスは右利きだった。メイソン捜査官は5年前に死亡しており、NCISチームが資料を見直すが、ヒックス逮捕には状況証拠しかなかった。オコンネルは青いバンに乗った男に自宅前で誘拐され、銀行のATMで1,200ドルを引き出すように脅された。翌日、オコンネルは森の中で縛られ引きずられた後死亡しているのが見つかった。1年後、ヒックスは青いバンを持っており、当時1,000ドルを所持していたことと、アリバイを偽証した事で逮捕された。青いバンの男を目撃したのは、マーケットで野菜を撃っていた女性で、証言後姿を消した。ヒックスはその女性を「証人X」と呼んでいた。ギブスはFBIの担当だったフォーネルに話を聞く。フォーネルはヒックスに武装強盗の前科があり、犯行時に近くの狩猟小屋にいた事を偽証したので、100%犯人だと断定する。マクギーとトーレスは死体発見現場に向かい、時間が経ち看板が立ち木にめり込んでいるところから、オコンネルの免許証があるのを見つける。アビーは免許証に付いていた血痕はオコンネルのものと一致すると言い、ビショップはDC地区の未解決事件で同じように現場に被害者の血痕のついた免許証が残された事件が4件あったという。これは、連続殺人事件なのか。フォーネルはその4件もヒックスの犯行ではないかというが、ギブスはまず証人Xを見つけ出すべきだと言い、2人は激しく対立する。ダッキーとスローンはプロファイリングし、犯人はサイコパスで、金を奪うのが仕事で、殺人は趣味だという。スローンはシェイファーに近づき友人になった結果、ヒックスが話をしたがっているという。アビーはFBIが押収した証人Xのレジ袋の中から、特殊な機械用のサビ防止剤を見つける。ギブスはスローンの聴取に同行するが、ヒックスは自分は嘘つきではないと訴え、今まではハメられたと思っていたが、不幸な偶然が重なったのだと思うようになったという。ヒックスの心からの言葉に、スローンはサイコパスの要因は見当たらないと言い、ギブスも信じ始める。トーレスがレジ袋を扱っていた店に聞き込みに行き、従業員のレイモンドの叔母がフルーツを売る時にその袋を使っていた事がわかる。しかし、詳しく話を聞こうとするとレイモンドが逃走したのでトーレスが追いかけ逮捕する。レイモンドが逃走したのは、叔母が客の遺産を小切手でもらうことになり、それを換金して自分のものにしていたことを隠したかっただった。叔母はメアリー・エレイン・スミスといい、今は老人ホームで暮らしている。小切手は毎年、レイモンドの住所に送られていた。ギブスがメアリーに聞いたところ、駐車場で青いバンの男にオレンジを売ろうとすると、男は要らない、失せろと言ったという。その顔を今ははっきり思い出せないが、黒人の40代の男だったというのは確かで、その事をFBIの担当者に話したという。しかし、信じれもらえなかったという。フォーネルはその事を認め、メアリーはヒックスに脅されて偽証したと主張する。メアリーがあの後姿を消したことが何よりもその証拠で、今更その事を明らかにすると、自分のキャリアは終わるという。娘のエミリーの将来も心配だ。あくまでヒックスが犯人だと信じるフォーネルに、ギブスは事実に目をつぶり、仕事を怠ったと厳しく接する。4件の連続殺人事件を調べていたビショップたちは、未だにオコンネル事件やヒックスとの繋がりが見いだせない。しかも、シェイファーが証人Xが見つかったという情報を聞いて、NCISに乗り込んでくる。メアリーの証言内容を明らかにしないギブスに、シェイファーはギブスを召喚して証言させるという。ギブスはスローンがシェイファーに情報を漏らしたと考え、オフィスに怒鳴り込む。スローンは、自分が喋ったのではないと言い、友人のキャリアを台無しにするのか、無実の人間を死なせるのか、迫られているギブスにヒントを与える。ギブスの証言により、ヒックスの有罪は取り消された。証人Xが見つかった事をシェイファーに告げたのは、フォーネル本人だった。フォーネルもまた長年胸の中で、この件については悩んでいたという。しかし、ギブスは最後にヒックスと言葉を交わした中に、作り話があったと気づく。ギブスとスローンが釈放されたヒックスを監視していると、ヒックスは見られている事を承知で、スイッチヒッターであるところを見せる。久しぶりに登場のフォーネルは随分老けたなあという印象ですね。それでもFBIで現役で働いているようだし、健康問題はなさそうです。10年前にこの事件でメイソン捜査官と共に、昇進したのでしょうか。でも、昇進のために真実を曲げたとは思いたくないし、優秀な捜査官として勘も鋭かったはず。過去の事件をギブスに突かれるのは心外でしょうね。そこがドラマとしては見どころですね。一方、ヒックス役の役者さんは上手いなあと思いました。私ももしかしたら、演技かもと思いましたが、そうだとすると、サイコパスを見抜けなかったスローンが何を見ていたのか、という事になりますね。私達みんなを分析しているらしい、というチームの不安がギブスのスローン不信に繋がって、ここも面白い。謎の木製キャビネットだとか、小道具も上手く使われていました。ちなみに、同じプロファイラーとしてダッキーとスローンが茶瓶で日本茶?を飲んでいたのがツボ。ヒックスはオコンネルの件ではもう起訴できないでしょうから、4件の同様の事件からヒックスの嘘を覆すことになるのでしょうね。これは楽しみです。トーレスのビショップ、マクギーのいじり方がちょっとトニーに似てきたなと思いました。力技も担当で、私の中では存在感が増しています。(笑)
March 9, 2018
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『通信記録』今回のタイトルは被害者がトラブルに陥ったという意味だったのかな。実は私はアマチュア無線の免許を持っていたことがあって、懐かしく思うと同時に、気になることもありました。結局、ワンコのエピソードだったのかなあ。(笑)オープニングの2人組のコントは、BONESでやっていたのと似ていますよね。ゴルフ場でジェイク・ミラー兵曹が死亡しているのが見つかる。ミラーは副業として出勤前にゴルフ場の芝を管理する仕事をしており、毎朝4時にはゴルフ場に通っていたという。発見時は芝刈り機の下敷きになっていたが、死亡時は朝4時に近い時間帯で、すぐ側のバンカーには刃がかけた熊手が落ちていた。熊手の歯が一部欠けており、ミラーと犯人が争ったと思われる。検視で、首を折られたのが死因と判るが、アビーはミラーの作業着に着いていた血液が別人のものだという。犯人はかなりの怪我をしていると思われる。ミラーの携帯電話には、直前までゴルフ場資材関係のサウスイースト社との通話が記録されていた。ゴルフ場の駐車場のカメラには、4時21分に駐車場から出ていく車が映っており、盗難車であることが判る。ミラーの自宅を調べていたトーレスとマクギーは、ミラーがアマチュア無線のマニアであることを発見する。副業もその機器を購入するためだったのだろう。ミラーは詳しい交信記録を残しており、ヒントがありそうだ。そこに、犬の散歩業者がミラーの犬スピンクスと連れて戻ってくる。他にもベンジーという犬を連れていて、ベンジーはマクギーに吠えかかる。サウスイースト社の社長エヴリン・ゴメスは、ミラーという人物は知らないと言いつつ、昨日ゴルフ場にバンカーの砂を売ったことは認める。マクギーはミラーの無線機をNCISに持ち帰り、情報を求め自ら呼びかける。「リコシェ」というニックネームの人物が反応し、昨夜ミラーと1時間以上話をしたと認める。ミラーは何かトラブルに巻き込まれたと言っていたというが、それ以上を追及しようとすると、交信を経ってしまう。容疑者の車が見つかり、ギブスとビショップが現場に向かう。しかし、すでにその車はいなくなっていて、ギブスは近くの動物病院に目をつける。獣医のチョウは、人間を治療したことはないと言うが、ゴミ箱からは体内から取り出したとみられる熊手のかけらが見つかる。チョウはしゃべれば殺されると怯えており、名前も聞かず、ただ出血していたので命を救っただけだという。NCISは目撃証言で似顔絵を書かせる。マクギーは事情を知っていると思われるリコシェを見つけ出すのに手間取っていた。アンテナの範囲で、近隣の有資格者は600人を超える。スローンはプロファイリングの手法を用いて、押収した証拠品から突き止めることにする。アビーはミラーの作業服や髪の毛、靴などから大量のコカインを検出する。体内から検出されたのではなく、コカインの山を転がったような感じだという。スローンは、ミラーが学生時代ほとんど友人がおらず、顔に母斑があって、人とはなじまない性格だったのではないかという。アマチュア無線は唯一、自信を持って自分を晒す事ができたのだろう。マクギーはミラーのニックネームが名前を約めていることから、リコシェもそうではないかという。リック・O・シェイという男が近隣にいることがわかる。シェイは典型的なアマチュア無線愛好家で、突然の連邦捜査官の訪問を警戒する。シェイが買っている犬はベンジーで、昨日ミラーの家でマクギーに吠えかかった犬だった。今はおとなしくしているが、ミラーにも襲いかかったという。ベンジーは運輸保安庁から引き取った麻薬探知犬で、マクギーはベンジーを連れてゴルフ場に行く。ベンジーはバンカーに反応し、バンカーの砂から高純度のコカインを分離することができた。チョウの証言した似顔絵を顔認識でサウスイースト社の従業員で検索すると、配達員のラモン・モンカダと一致した。コカインはメキシコから密輸されたと思われ、メキシコ・ノガレス郊外で砂が採取されている。カルテルは砂に混ぜてコカインを国内に持ち込み、サウスイースト社でコカインを分離していたが、手違いで分離する前の砂をゴルフ場に運んでしまった。モンカダはミラーに何度も電話し、ミラーはベンジーのおかげで事実を知った。カナダに逃亡しようとしていたモンカダの身柄が確保され、NCISが尋問するが、モンカダは怯えて口を割らない。仮に喋って罪を軽くしてもらっても、刑務所も安全な場所ではない。トーレスがスペイン語で話しかけたところ、ボスの命令に従ったまでで、ボスはエル・ガトという男に命令されたという。エル・ガトはみんなから恐れられている。トーレスはメキシコから来たカルテルの殺し屋に扮し、サウスイースト社のゴメスを訪ねる。ミラーの事でしくじったのでボスが怒っている、許しを請えと脅すと、ゴメスは直ちにエル・ガトに電話をかける。ゴメスは逮捕され、エル・ガトの情報が手に入った。パーマーは障がいのある子どもたちのための遊園地に寄付を集めていた。トーレスはオンラインで寄付したところ、金額を間違い、買おうと思っていたバイクが買えなくなってしまった。直接責任者に会い、事情を話して金を返してもらおうと考えるが、楽しく遊ぶ子どもたちの姿を見て、そのままで良いという。災害や緊急時は別として、アマチュア無線でダラダラ日常の会話をしてはだめですよ。電波は分け合って使うもので、みんな聞いていますしね。コールサインは名乗らなければならないもので、リコシェはすぐに身元がわかったはずですが、スローンのプロファイラーとしての活躍の場のために、ああいう展開になったのでしょうか。スローンはまだチームに溶け込んでいませんね。アビーとスローンはお互い牽制しあっていましたが、分析されたくないというのはみんなそう思うのかな。クレイトンがスローンが陸軍の心理戦部隊出身だった、と言いましたね。これに関しては、何かストーリーがあるのか。ちなみに、ギブスもスローンを牽制しつつ、ロールシャッハ・テストを見て無防備に印象を言うので、まあ、読まれているのでしょうね。(笑)トーレスの寄付行動は面白かったです。クレイトンよりはちょっと多い50ドルのつもり、ミスってしまい、クレジットカードの限度額を超えてしまった。私達も金額を入れる時は気をつけないと。潜入捜査の経験を生かしてカルテルの人になったり、パーマーくんに大ハグされたりと、トーレスにとっては美味しいエピソードでした。
March 2, 2018
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『匿名の彼女』事件の方は容易に推測できる展開でしたね。それとしばらく顔を見なかったクレイトンを絡めて彼のエピソードになりました。それについては、ちょっと意外です。最後のマクギーの「仕返し」は別番組の主役を張るマイケル・ウェザリーへの「ご挨拶」という事でしょうか。リーブスが通う依存症患者の集会で、親しくしているメリッサがリーブスの目の前で誘拐されてしまう。メリッサは同居する恋人のエディから暴力を受けており、ついに別れた直後だったという。リーブスは地元警察を呼び、すぐに誘拐事件として手配する。メリッサについては名前しか分からず、写真や目撃した黒い車の情報などをアビーに送る。マクギーとトーレスは、リーブスの行動に疑問を持つ。メリッサは政府関係の秘書をしており、SNSなどを探った所、エディ・ホルドレンと暮らしているメリサ・グッドマンと判明する。エディは海軍情報局に勤務し、監視対象となっていた。上司のレディング大佐によると、チーフエンジニアのエディが2日間無断欠勤しており、彼のPCには軍の機密が含まれている事を危惧していた。ビショップがクレイトンと2人のアパートを調べるが、家の中は荒れて、慌ただしく出ていったような感じだった。さらに血痕があり、アビーに証拠を回す。リーブスはメリッサを助けられなかった事で自分を責める。ビショップは依存症の集会に参加していることをギブスに報告すればどうかと言うが、リーブスは個人的なことだからと頑なになる。しかし、本部に戻ったリーブスがスローンにプロファイリングを求めると、すでにエディに関して公式の捜査となっており、ギブスも内容を知っていた。ギブスは捜査に私情を挟むなと言う。トーレスとマクギーは、リーブスの秘密をビショップが知っているのではないかと疑われる。リーブスはやっと、アルコール依存症で集会に通っている事をチームに告白し、黙っていたことを弁解する。リーブスはメリッサのスポンサー、ナンシーに会いに行く。ナンシーは、エディとの別れを勧めていたと言い、酷いDVを受け、メリッサはその傷が治るまで山小屋にこもることがあったという。その山小屋に急行すると、パトカーとエディの車があり、室内には血を流したエディが倒れていた。メリッサは、襲われてしかたなく殺してしまったという。NCISでの聴取で、メリッサは2年間エディと付き合ったが、どん底の自分を見捨てず信じてくれたと、エディをかばうような言葉を繰り返す。別れたのは暴力ではなく、エディが仕事で開発した画期的なドローンの情報と設計図をオークションに売ろうとしたことを知り、エディがそのことで通報しないように誘拐したという。エディが開発していたのは、新型ドローン「エアタイム」と呼ばれるもので、ギブスは海軍次官からPCを取り戻せと圧力を受けていた。メリッサの説明では、山小屋でエディは酒を飲んでいたのかフラフラで、銃を向けたのを取り上げようともみ合い、暴発したという。エディのPCについては知らないというので、スローンはエディへの恐怖で記憶が抑圧されているのかも知れないという。パーマーはエディの肝臓から大量のオキシコドンを検出する。常用者でもこれほどの量ならば、正体不明になるだろう。モルグにスローンがメリッサを伴い現れ、もうエディが襲うことはないと納得させるため遺体を見せて欲しいという。メリッサは、エディは怒りを押さえられないようになっていて、自分への束縛も厳しかったという。趣味の自転車クラブにも行かせないために、倉庫のカギを変えてしまった。リーブスとビショップがその倉庫を捜索すると、段ボール箱の中からPCが見つかる。口数の少ないリーブスに、ビショップは秘密を抱えて黙っていては、病気になってしまうとアドバイスする。リーブスは同じ悩みを抱えるメリッサに心を寄せ、自宅に戻ったメリッサを訪ねる。メリッサは女性の夜の集会に持っていくため、チキンポットパイを焼いていた。アビーはエディのPCを分析し、機密データはすでに転送済みだという。「エアタイム」は今後の海軍の主力と考えられており、敵の手に渡ればドローンの飛行が全てできなくなるという。エディは機密データを購入する客らしい人物として、数十人とコンタクトを取っていた。スローンはどうやって絞り込むのか、ヒントを出す。リーブスとギブスは、夜の集会に出ていたメリッサに会う。2週間前にエディの様子が変だった事があり、真夜中に出ていったのを浮気だと思ったという。エディの車のドライブレコーダーを分析すると、土曜の深夜にカフェに出かけており、監視カメラを調べると、浮気相手は何とナンシーだった。ナンシーは、会っていたのがメリッサの恋人エディではなく、オンラインで知り合ったオースティンだったという。パーマーは、オキシコドンが異常な代謝のされかたをしており、それが食事に入っていたカイエンペッパーの影響だと断定する。次第に、メリッサへ疑いが深まるにつれ、リーブスは困った立場になる。メリッサが誘拐された時、リーブスはエディの顔を見たわけではなかった。エディのプロファイリングをしたスローンは、エディがDVを引き起こすようなトラウマの経験が見当たらないという。彼の暴力を証言したのはメリッサだけで、そのメリッサ自身を分析すると反社会性パーソナリティ障害と診断したという。メリッサはエディの浮気を知って、仕返しに軍の機密を盗んで売ることにしたのではないか。すでに闇サイトで「エアタイム」が売り出されている事が確認され、メリッサはルイスという男に1万ドルを払っていることが分かった。ルイスはアパートの管理人で、リーブスたちが現場を調べた時に怪しい動きをしていた。メリッサのお得意料理にはカイエンペッパーが使われていて、リーブスはルイスと待ち合わせしているメリッサに会いに行く。メリッサは酒を飲んでおり、そもそも依存症の集会に参加したのも、エディの浮気相手をスポンサーに選び、リーブスを保険として利用するためだった。リーブスはこれまで一度も集会で発言していなかったが、ついに自分を語ることにする。マクギーは自分をからかう画像がネットに氾濫しているのを突き止め、パリにいるトニーに仕返しをする。スローンのNCISでの仕事が増えそうですね。(笑)とにかく、メリッサ役の女優さんがすごいなと思いました。最初からサイコな演技でしたよね。リーブスは、正義感という弱みに上手く付け込まれてしまった。リーブスが辛い経験(孤児、里子生活)から依存症になっていて、それを一緒にスコットランド旅行したビショップには喋っていた、というのは今になってちょっと唐突な感じです。MI6の連絡将校の役割があまりないからかなあ。制作側としてはメインキャラクターに依存症で悩む者がいても良いという方針になったのか、あるいはリーブスがいなくなる道を作ったのかとも思いました。(笑)リーブスはプライベートが仲間に知られて、この先キャラクターも変化するでしょうか。ギブスは知っていても良いはずですが、あまりオープンにするのもどうなのか。とにかく、私はまずフォーネルの事を思い出しました。今どうしているのかしら。ミームのことは知りませんでした。ネットにばらまくいたずらというのは、やっぱり酷いですよね。しかし、マクギーが口にした「When you mess with the bull」は、もちろん、マイケル・ウェザリーのドラマ「Bull」の事ですよね。クロスオーバーはできないでしょうから、こういったシャレはなかなか気が利いているなと思います。
February 23, 2018
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『嵐の夜』これはハロウィーンエピソードだったのかな。タイトルが基幹要員という意味なのは、ハロウィーンにかけて上手いなあと思いました。いよいよ、新加入キャラの登場ですね。マリア・ベロは数年前に「Law & Order:S.V.U.」にゲスト出演してすごいなあと思ったというのが、レビューに残っています。(笑)でも、やっぱり「ER」の時の印象が強いです。「ER」以降は映画での活躍が多かったので、私は彼女をあまり見ることがなかったのでしょう。ハリケーンが近づき激しく風雨が叩きつける夜、ギブスの家のドアを叩く者がいた。近くで車が故障したので電話を貸して欲しいというスローンという女性に、ギブスは親切に接し、仕事で呼び出される間、家にいて良いと鍵を託す。仮装イベントでイーサン・ウィン海軍中尉が腹を刺されるという事件が起こり、NCISが現場に向かう。病院の集中治療室で目覚めたイーサンは、イベントで男に襲われ、妻を誘拐されたという。イーサンの妻、ヘレン・ウィン中尉はUSSユーイングで勤務しており、2人を襲ったのは悪魔の仮面とコスチュームを付けた人物だという。ヘレンの母親がNCISを訪れ、資産家の一族のヘレンはイーサンと結婚するまで、財産があることをイーサンに告げていなかったという。資産家の出身なのにヘレンは海軍に入隊し、母親に逆らってイーサンと駆け落ちまでした。誘拐犯から必ず身代金の要求があるはずで、その際にはいくらでもカネを払うという。イベントの様子を撮影した動画の中に、ウィン夫妻とその後を追う、悪魔のコスチューム姿の人物が写っていた。手にしていたナイフは、イーサンの傷と一致しそうだ。ハリケーンがさらに接近し、ヴァンスは緊急の用事がない本部の職員を帰宅させる。ヘレンの携帯履歴から、信用組合の軍属職員ミッチ・グレイソンの名前が挙がる。グレイソンとは数週間に何度も連絡を取り合っていた。NCIS本部にスローンが現れ、ヴァンスと親しく話しているのを見て、ギブスはマクギーにスローンを調べろという。ジャック・スローン捜査官は犯罪心理学者で、ヴァンスがギブスのチームに力を貸して欲しいと頼んだのだった。ビショップとトーレスは、嵐を避けるために海に出ているユーイングへ、ヘリで向かう。現在、船は基幹要員だけで運行しており、イーサンの上司は日本にいるため、副長のバックナー中佐が話を聞くという。バックナーはビショップが高校時代にいじめられた相手で、ビショップは当時のことを思い出して、バックナーに敵対的な言動を取る。バックナーはヘレンについては、18ヶ月前から勤務しているが、特に問題があるとは聞いていないという。誘拐されたことも知らないという。マクギーがグレイソンを訪ねるが、グレイソンはヘレンとはユーイングの口座管理責任者としてやり取りをしており、最後に話したのは昨日の夕方だという。今朝も会う約束をしていたが、嵐のせいで来ないのだと思っていたという。ヘレンの居室を捜索しながら、ビショップはバックナーと昔、お互いをどう思っていたか話す。ヘレンの仕事場である出納室は、2人しか鍵を持っていなくて、そのうちの一人がヘレンだった。バックナーの立場では出納室を開けることはできないという。ヘレンの車が見つかったという連絡が入ったため、ギブスはユーイングの2人を呼び戻そうとする。未だに身代金の要求はなく、ギブスは誘拐した目的が身代金ではないと考える。ヴァンスはスローン捜査官をギブスに紹介するが、ギブスは身分を隠して自分を探ろうとしたとして、スローンを遠ざけようとする。トーレスはバックナー副長がビショップの言うような人物ではなく、良いやつではないかという。ビショップはバックナーの見せかけに騙されてはいけないと答える。嵐が激しくなって2人はヘリで戻ることができなくなってしまう。ヘレンの車のトランクから、前夜のドレス姿のヘレンが死体で見つかる。死因は大きな石で頭を殴られた事で、ヘレンの爪の間から悪魔のコスチュームの繊維が検出された。検視室でスローンは自分を避けるギブスに、専門分野から意見を言う。もし犯人に殺意があれば、夫と同じようにナイフで刺すだろうし、手首の縛られ方に被害者への愛情を感じる。犯人はヘレンの知り合いではないか。夫のイーサンを聴取したところ、半年前から別居していることを認め、お互いに恋人がいたという。しかし、結局2週間前に相手と別れてよりを戻すことになった。イーサンはヘレンの交際相手はバックナーだという。バックナーはビショップの追及に、ヘレンとは同僚であり友人で、男女の一線は越えていないと答える。バックナー自身離婚を経験し、ヘレンにアドバイスしていたが、ヘレンが殺されたと聞いてショックを見せる。それでも追及の手を緩めないビショップに、バックナーは自分はあの時とは違うという。ヘレンの爪の繊維から検出されたDNAは、誰とも一致しなかった。しかし、ヘレンの車のキーから検出された指紋は、ユーイングのジョー・スミディ三等兵曹と一致した。スミディはビショップらのヘリの世話をしており、本部から連絡しようとするが、嵐の影響で衛星電話も通じず、連絡が取れない。マクギーは、アビーが「ゾンビの襲来」に備えて渡したセットの中にあったポケベルなら連絡できるかもしれないという。バックナーはスミディとヘレンとでは、接点が見つからないという。もしスミディが犯人ならば、彼はなぜ船に戻ったのか。バックナーは出納室の金庫には必要経費の30万ドルがあると言い、スミディはヘレンが持っていた出納室の鍵を持って戻ったのではないか。NCISが出納室から出てきたスミディを逮捕するが、スミディは仲間がヘレンを拘束した後解放するはずだったという。スミディはヘレンの交際相手ではなく、グレイソンが相手だったが、ヘレンは結局夫のもとに戻った。グレイソンとスミディが金を奪う計画をヘレンが知り、グレイソンが殺してしまった。繊維のDNAを調べれば、グレイソンと一致するだろう。嵐が去り、ビショップは船を離れるにあたり、バックナーと和解する。ギブスはスローンが家を訪ねてきた時に、身分証の見せ方で正体を察したという。しかし、更に本人を知りたいので怒ったふりをしていたと明かす。ジャック・スローンという男性のような名前は、きっと曰くがあるのでしょうね。ヴァンスが大昔に借りがあるといい、ラストのスローンの背中の傷やボクシングのトレーニングをしているところなど、何やらヴァンスの言うことと関係ありそうな感じ。新キャラクターは、とにかく、これまで出てきた女性キャストとは違う、サバサバした感じが良いなあと思いました。まずはギブスとの対立から初めて、「私の上司はヴァンスよ」というギブスやチームとの距離感など、今後の展開を楽しみになってきました。ダッキーがやっていたプロファイリングも、確かにダッキーの出番が減れば専門家に任せた方が良いですね。パーマーくんはそこまでダッキーの路線を継ぐことはない。でも、話し方がそっくりで楽しかったです。芸達者ですね。今回、ビショップの過去に触れるエピソードだった訳ですが、海軍で軍艦の副長にまでなったバックナーをそこまで罵倒しなくても良いのにと思いました。視聴者をミスリードするためだったとしても、普通、人格や努力がなければ艦長の次の立場まで上り詰めないでしょ。どうみても、立派な副長さんだったし、最後はころっと「帰国したらコーヒーでもどう?」なんて言うし、うーんと思ってしまいました。お髭のマクギーはややぽっちゃりして、トーレスと一緒だと随分ベテラン感がありますね。(笑)
February 16, 2018
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『新たな人生』タイトルからして、いろいろ思いを巡らせるエピソードですね。ダッキーが引用した事件は、実際にエピソードにありましたっけ。思えば、シリーズ初めの頃の事件には奇妙なものや猟奇的なものが多かったような気がします。目玉がゴロンとか。そういうのを懐かしく思うのもまた、感慨深いです。トーレスが張り込みで一緒だった市警のヒギンス刑事が、現場から姿を消した。上司のスポテリ刑事が現れ、部下の行方を合同捜索するという。ヒギンスが持っていた隠しカメラが現場で録画を続けていて、ヒギンスは建物の中から出てきた女性をどこかに行ってしまったのが写っていた。現場に残された指紋から、女性は10年前に潜入捜査中に死亡したミシェル・レインと判る。レインは武器商人ベンジャミン・シタノの組織に潜入し、200万ドルの債権を取引する情報を手に入れた。しかし、取引の直前に乗船していたクルーザーが爆破、炎上して死亡したとされた。犯行はライバルの犯行と言われているが、結局債権とレインの遺体は見つからなかった。スポテリは正式に市警とNCISの合同捜査となり、ヒギンスの失踪事件を捜査するという。トーレスは先にヒギンスの自宅を訪れ、隣人の目撃情報を得ていた。ヒギンスが女性と一緒にSUVに乗って家から出ていったという。ヒギンスのPCを分析していたところ、現在ログイン中と分かり、NCISとスポテリは駐車場へと向かう。駐車しているSUVの中で、首を撃たれたヒギンスの死体が見つかる。ダッキーが母校を訪問しているため、パーマーが検視を行い、死因は離れた所から首を撃たれたという。傷口にガラス片があり、車の窓越しに撃たれたようだ。ダッキーは、エディンバラ大学で学位を受けた上、記念講演を行う。学生たちは熱心にダッキーの講義を聞き、ダッキーの前にNYのケイデンス・ダーウィン博士が現れる。レインの車は、ジェシカ・ポトロフという名前で登録されていた。車内にあったPCには、レインとその家族の写真があり、今は偽名で新しい家庭をもっている事がわかる。レインはヒギンスのIDを使い、ベンジャミン・シタノの資料を見ていた。シタノ本人は2年前に死亡していて、息子のベニーが家業を継いでいる。表向き合法な小切手換金サービスのビジネスを営んでいるが、何かと疑わしい部分があり、各捜査機関が捜査に入っている。ベニーは父の死後、まっとうに商売していると言い、レインについては爆発事故の後、新聞報道で彼女の素性を知って驚いたという。そのレインがベニーを狙っていると聞いて、ベニーは弁護士がいなければ話さないと拒む。しかし、受付で控えていたトーレスがレインの姿を見つけて、NCISはレインの身柄を確保する。レインは、10年間隠れて暮らしてきたが、3日前に正体がバレ、電話で例の債権を渡さなければ家族に手を出すと脅されたため、過去相棒だったヒギンスに連絡を取り、張り込み中に会いに行ったという。ヒギンスの家で潜入捜査時の資料を入手し、家を離れたところでヒギンスが撃たれてしまった。自分は債権を持っていない、そのことをベニーに説明するつもりだったという。それでも、なぜ警察に出頭しなかったのかと問い詰めているところに、レインの携帯が鳴り、息子のランドンを拘束しているという。債権を渡さなければランドンを殺す。レインの逮捕を知らされていなかったスポテリが怒りあらわでNCISに現れるが、ギブスは誘拐されたランドンを探すのが先だという。レインは、潜入中にランドンを身ごもったことを知り、取引の前日に一瞬船を離れた隙きに爆破事件があったという。ランドンの父親とは複雑で頼れない、爆破した犯人も判らないことから、自分の正体がバレたのかとも思ったという。1週間身を隠していたところ、自分の死が報道されたことから、子供の命を守るため警察にも戻らなかったという。債権はおそらく海に沈んだのだろう。誘拐犯はなぜレインの現在を知ったのか。たまたま観戦していた野球の試合でプロポーズを撮影した動画がアップされ、その画面にレインとランドンが写り込んでいたのだった。ベニーが取調べに現れ、実はレインの子供のことを知っていたという。船が爆破された時、父が必ずレインの死体を見つけるようにと命じ、私立探偵を雇ってレインを探した。ベニーはレインを愛していたと認め、18ヶ月後に存在を知った時もあえて見逃したという。その時、レインは新たに知り合った夫と家庭を設けていて、息子も犯罪組織の跡取りになるよりは、無関係の人生を歩むべきだと考えたという。改めてスポテリが現れ、レインを詐欺などの容疑で逮捕する。ビショップはベニーのボディガードのナイトロが過去のレイン捜索について知っていて、怪しいのではないかという。ナイトロをダイナーに呼び出したところ、ナイトロは元警官だった事を明かし、警察内で証拠隠滅を命じられて拒否した結果、追い出されたという。その後ベニーに雇われたが、ランドンを誘拐しておらず、本当の黒幕はスポテリだという。スポテリはレインを護送した後、連絡がつかなくなっている。スポテリは老後のためにバーを買い取って借金をし、金策に困っているという。今は閉店しているバーに向かったNCISは、レインから債権の隠し場所を聞き出そうとしているスポテリを追い詰める。スポテリは自首するのを拒否し、自ら死を選ぶ。ビショップのはからいで、レインとランドンはベニーと面会した。ダッキーはダーウィン博士から、1学期だけNYの大学に招聘したいと言われる。それは、これまでダッキーが経験してきた様々な奇妙な検視の記録を本にして、世界に知らしめ、この分野を目指す若い世代にとって貴重な参考書となり刺激となるだろう。DCに戻ったダッキーは、後を任せるパーマーがダッキーの意思を引き継ぎきちんとやれることを確信し、新たな道に進む決心をする。うーん、まだシーズンが終わっていないのでこれがダッキーの最後になるのか、また戻ってくるのか分かりませんが、期間を限っていると言っても、これがダッキーを送リ出すエピソードになっても全く問題ないですよね。今後、シニアみたいに時たまゲスト出演してくれても良いし。ちなみに、ロバート・ワグナーはまたナタリー・ウッド水死の件を蒸し返されているようで、俳優活動はどうなるのかと思っています。さて、珍しくトーレスのエピソードかと思ったら、第2の人生、引退後の話題がメインで、若手、現役メンバーはちょっと距離を感じたテーマでした。スポテリ刑事はシーズン9に出ていますね。こういう形でカムバックするとは思わなかったでしょうね。部下を殺し、しかも子供に銃を向けるなんて、警官としても最低だ。レインは今の夫と幸せな生活をしているようなので、ベニーとの再会は焼けぼっくいに火がつくことにならないかと、ちょっと微妙ですね。ランドン君はひょっとして、ベニーの会社を継ぐことになるかもしれないし、ビショップも大きなお世話だったのでは。(笑)
February 9, 2018
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『掘り起こされた棺』先週からどれくらい時間が経った事になっているのか分かりませんが、元に戻るためのワンクッションのエピソードは必要ですよね。何せ2ヶ月間拘束されていたのだから、半年くらい休養をとっても当然と思います。仮に戻れても、今シーズンPTSDで苦しむことがないと良いなと思いました。事件の方はネタになる話題が実際にあったのでしょうね。職場に復帰するのにあたり、ギブスとマクギーは健康診断を受けた。2人共身体の方は順調に戻ってきているが、ヴァンスはコンファローン医師の精神鑑定を受けて許可をもらうようにいう。ギブスは意外にも自分からコンファローンに鑑定を受けると言う。最終許可をもらうまでは、NCISのチームはビショップがリーダーを務める。墓地の改修で、掘り出された棺から事故で2体の遺体が転がり出た。一人が海軍の制服を着ていたため、NCISが捜査を始める。ギブスは現場に出て、これまでにない明るい言動を見せ、みんなを驚かせる。死亡していたのは、統合基地に赴任中1年半前に失踪したのリチャード・コイン大尉と、2年前に埋葬された高齢の女性だった。棺は密閉されて届き、そのまま埋葬されるので、掘り出して中にもう一人入れるのはあり得ないという。コインはSEALの元候補生で、肩を負傷したため訓練から離脱していた。18ヶ月前、無断欠勤があり、翌日妻が失踪届を提出している。コインは、通っていたジムに強盗が入った事件で裁判で証言する予定だったと判る。覆面をした強盗レオ・ヴァイロは、ジムの経営者ピート・ウィルキンスを撃ち、コインが止めに入って、その後逮捕されたヴァイロをコインが面通しで確認した。コインが失踪した結果、ヴァイロは無罪放免となって今は行方が判らない。コインの妻ドナは、ヴァイロが夫を殺したのかと問う。裁判で証言することに不安を感じ、ドナは夫に証言しないように頼んでいたという。コイン自身も怯えており、かつて痛めたところが悪かったという。葬儀社の話では、2年前の埋葬は実際は雪解けを待って5ヶ月間施設で保管されていた事が判る。ちょうどその頃、コインの失踪時期と重なっている。当時の監視カメラの映像も今はない。ギブスはコンファローンのオフィスを訪ね、今の心境を語る。今回は本当にだめだと思うほどの過酷な日々を経験し、帰還した今は思いもよらない気持ちだという。なぜか生まれ変わったような感じがして、生きていることに感謝しているという。トーレスとビショップは事件があったジムを訪ね、そこでピートとドナが親しくしているのを見て驚く。強盗事件のあと、命を救われたとしてピートとコインは親しくなり、リハビリをともに行う関係だったという。その後、コインが失踪すると、ドナはピートに慰められ、2人は恋に落ちた。ピートはヴァイロの裁判があれば、今度は自分が証言するという。コインを検視したダッキーとパーマーは、死因は頭部の鈍器損傷ではないという。ヴァイロが身柄を確保された事がわかり、NCISに連行し話を聞く。ヴァイロは自分はコインを殺していないと言い、弁護士を要求する。ギブスの精神鑑定は合格だったが、マクギーは予定された時間に来なかったことが判る。マクギーはデライラに呼び出されて家に戻ったと弁解し、今日も早く家に帰りたいとヴァンスに答える。コインの肝臓からサンプルを採取していたパーマーが急に倒れてしまう。肝臓から何らかのガスが出て、パーマーはそれを吸い込んだらしい。アビーは、ガン患者が事故でERで処置を受けた時に、治療薬が混ざって血管で詰まりそれが毒ガスを発生させ、人が倒れたという事例があるという。深夜、ギブスが眠れないでいると、やはり眠れないマクギーが訪ねてくる。自分はギブスのように、ひどい目に遭っても平気ではいられない、精神鑑定を受けて結果を聞くのが怖いのだという。ギブスは明るく振る舞っているから大丈夫だとは言えない、もし通院が必要になれば自分が付き添ってやると話す。パーマーとアビーは、コインの肝臓から通常の3倍量のイブプロフェンやフェンタニルなどの痛み止めの成分を検出する。これらの薬が肝臓の中で混合物となって死に至ったと考えられるが、市販薬以外の薬の入手先が不明だ。ビショップは、ヴァイロが扱った薬物は大麻やコカインなどで、今回の薬とは関連性が少ないと指摘する。トーレスは、自分もコロンビアで腰痛の治療に使った事があるジメチルスルホキシドが検出されていることに注目する。ヴァイロは弁護士と共に聴取に応じる。ピートは大麻やコカインを買う客だったが、ピートはそれを隠していた。奪われそうになった金は200ドルではなく、実際はピートは大金を持っていたという。2年前、ピートが南米から輸入した薬で大儲けしていると聞いたという。それは奇跡の痛み止めだったという。ピートのオフィスでギブスとトーレスは、ピートが高校のアメフトチームで、今回の墓場の従業員フィル・プロダーマンと同級生だった事を知る。フィルは金のために、ピートを棺の置かれた部屋に案内しただけだという。実は奇跡の痛み止め薬で死亡者がいた。良かれと思い、ピートはコインに治療薬を与えたが、コインの苦しみ様は初めて見たという。あの日コインは痛みを訴えて、ピートを責めたが、もみ合いとなってコインが倒れてバーベルで頭を打った。ピートはドナにどう伝えるべきか、という。ダッキーはエディンバラ大学から名誉人文学博士号を受けることになった。マクギーはコンファローンの鑑定を受け、帰国してから不安で仕方ないと打ち明ける。平和な今は次々と不幸が起こるような気がして、不安を抱えて生きるのは嫌なのだという。コンファローンはパラグアイで生き延びることができたのだから、この先も切り抜けられるだろうという。マクギーはオフィスで待っていたギブスに家に戻って寝るという。ギブスはこれまで何度もひどい経験をして、セラピーを受けていますよね。お久しぶりのコンファローン医師は、タフト医師から紹介されて、その時は少年に撃たれて生死の境をさまよったのだから、今までとは違う展開になるとは思いませんでした。ギブスはタフでしょう。あえて違うとしたら、例えば年齢的なものだとか、トニーが去ったりとか、そういう点かな。若いビショップの命令を受けて動くというのは、ちょっとおもしろかったですが。でもいずれ玄関に鍵をかけなくなるのでしょうね。一方、マクギーにとっては短期の休養やセラピーでは元に戻るのは難しいのではないか。というか、時間が必要なのではないか。コンファローンが「不幸は無作為に降りかかるものではない」などと、意見を言うのはちょっと違和感がありました。怖くて当たり前、もう少しこのテーマを引っ張っても良いのにとは思いましたが、早くいつものチームに戻さなきゃいけないのかな。棺桶から2人の死体がゴロン、というのはドラマでよくありますね。死亡した大尉の扱いがあまりにも気の毒で、ちゃんと手厚く葬ってあげてほしいです。そういうシーンもあれば良かったのに。
February 2, 2018
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『パラグアイ』3ヶ月ぶりの新シーズン。思い切ったクリフハンガーの後半で、展開は規定通りかもしれませんが、印象はちょっと予想とは違いました。特にマクギー。(笑)ついこの間見た「ニューオーリンズ」でも、NCISはレスキューミッションに関わることができないと言っていましたが、似たような状況になりましたね。ギブスとマクギーがパラグアイに残って2ヶ月、未だ2人の消息が判らない。ギブス不在のまま、現在はビショップがリーダーとなり、任務にあたっている。残ったメンバーはデライラを気遣う。国防総省はNCISに2人の捜索を禁じ、一連の作戦について、トーレスとヴァンスは聴聞会で事実を追求される。CIAが追っていた反政府組織RACは、ギブスらが接触してから姿を消したという。パラグアイ政府は全力でギブスらを捜索しているが、トーレスは一刻も早く2人を捜索すべきだと主張する。ギブスらは国防総省の定める行動規範を複数守らなかった事で、ヴァンスも厳しい立場に置かれている。ヴァンスは2人の生存を信じていると主張する。その頃、公衆電話からNCISにかかってきた通報に気になるものがあった。電話中に銃撃されて死亡した男が、放射能障害の症状を見せていた。殺されたブルックスは、海外から麻薬を密輸して逮捕歴があり、アビーが調べた所、放射性物質はRACが密売するウランによる被曝と考えられる。ブルックスは麻薬の代わりにウランをアメリカ国内に密輸していて、ギブスらの情報を知らせようとしていたのかも知れない。ビショップは聴聞会に出席しているヴァンスを呼び出す。一方、パラグアイの某所でギブスとマクギーは捕らえられ、厳しい状況にあった。RACのボスの前に引き出されたギブスとマクギーは、持っている情報を提供することで環境を良くしてやろうと持ちかけられる。当然協力を拒否するギブスは水責めの拷問を受ける。マクギーは逆にプリンターの設定を手伝って欲しいと言われ、同じく囚われているニコラスから生き延びろと諭され、食べ物に手を伸ばしてしまう。ブルックスの手に押されたスタンプから、出入りするクラブが分かり、ビショップとトーレスが聴取に向かう。バーテンダーのジュゼベルが店にガソリンを撒く、不審な行動をしていたことから、問い詰めた所、ボーイフレンドのブルックスが自分が体内に隠して密輸していたのが麻薬ではなくウランだとニュースで知って、NCISに通報しようとしたという。ブルックスを雇っていた男は店のオーナーで、犯行現場でリーブスに話しかけた目撃者クラークだった。監禁部屋に戻されたマクギーとギブスは、裏切ったかどうかで激しく争う。しかし、マクギーはこっそりナイフをギブスに手渡していたのだった。クラークは武器密輸や人身売買、麻薬取引などの犯罪歴があり、店のPCをデライラが分析したところ、出会い系アプリを使っている事がわかる。ビショップはデライラに捜査情報を隠していたが、デライラはビショップの話しぶりから察してアビーの元を訪れたのだった。アプリを分析してクラークの居場所を掴み早速逮捕する。ギブスはナイフを使って監視役を倒し、別の部屋にいるマクギーを探し出す。2人はボスのへフェを捕らえる。ビショップがクラークの携帯にあった番号をかけたところ、へフェの衛星電話に繋がった。ギブスはビショップに21時までに救出ヘリを手配するように命じる。現在場所はパラグアイの川に浮かぶ船の中だが、NCISはヘリを要請する許可が得られない。ビショップは聴聞会中のヴァンスに連絡し、ヴァンスは委員会に救出を訴える。表向きは国防総省経由で救出依頼をしなければならないが、オフレコでヴァンスの言い分を理解する委員は自分でヘリを依頼するように言う。しかし、ギブスらの正確なGPS座標が判らない。ビショップは出会い系アプリを使ってマクギーのプロフィールを検索し、海軍工廠からの距離を割り出す。地理情報でパラグアイの運河が絞りこめたため、パラグアイ軍がヘリを飛ばす。ギブスとマクギーはマクギーが仕掛けた放射能漏れ警報を利用して、上甲板へと向かう。途中、ニコラスはへフェの事は任せろと引き受ける。無事、アメリカに戻ったマクギーは愛する妻の元に戻る。ギブスは留守中頑張ったビショップを労い、父の名の入ったブレスレットを手にする。まず、2ヶ月後のギブスがハン・ソロ化していたのに驚きました。(笑)年を取ると似てくるのでしょうか。ワイルドなマクギーはなかなか良かったですね。かっこいい!ラストのデライラとの再会は感動してしまった。役者さんは印象が随分変わるものです。それにしても、2人は2ヶ月間何をしていたのか、ギブスの事なら何らかの知らせをアメリカに送ったのかと思いました。特にブルックスに託すとか。でも、自力で脱出するチャンスを待っていたのですね。阿吽の呼吸で、マクギーと迫真の演技をしたところはお見事でした。「木彫りを壊したからだ」には思わず笑ってしまいました。そこからは都合よく救出劇がトントン拍子で進みましたので、いつものNCISかなと思います。ギブスらが粗末な施設で放射能の影響を受けていなければ良いですね。今回はヴァンスが国務省の委員に気に入られたようで、見て見ないふりでしたね。作り話で事を収めるニューオーリンズも同じように、結局は政治力が物をいうようです。ただ一つ、戻ってきたギブスの事をせめてフォーネルくらいが心配していても良さそうなのにと思いました。ことさら孤独感を出さなくても良いのに。クィンは母親の介護をしているという説明もあって、一人足りないシーズンスタートですね。
January 26, 2018
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『無法地帯』シーズンフィナーレ。久しぶりのクリフハンガーかな、なかなかの危機でしたね。ちょっと「24リデンプション」みたいだなと思いました。ところで、SEALのミッションというのを聞いて、同じCBSで今シーズンから始まる「Seal Team」(BONESを終えたデイヴィッド・ボレアナズ主演)とのクロスオーバーとかあるだろうかと、期待してしまいました。あると良いなあ。(笑)パラグアイのウラン鉱山の環境調査をしていた研究者が、アメリカ海軍SEALのバラバラ遺体を発見する。指紋から一等兵曹マシュー・ディーンと判明し、NCISが捜査を始める。パラグアイでは反政府活動があり、軍人が入国することは命令違反になるが、ディーンはアウトドア活動が趣味らしく、見つかったパラグアイ川で川下りなどの活動目的で入国したのか。ディーンの妻は、夫はカナダに釣りに行くと言って家を出たという。実はこの前の任務もパラグアイで、もちろん任務については何も知らないという。同じチームのジョセフソン中佐は、パラグアイでの任務は機密だと認めたが、3週間前にディーンから釣りに行こうと誘われたという。現在の任務のため断ったが、ディーンはチャーリー・ハドソンと行くと言っていたという。ハドソンは除隊後にキャンピングカーで放浪生活をしているという。ハドソンの居場所を探した所、2週間前から駐車しているのが見つかり、ハドソンはいなかった。しかし、車内には大型のライフルや暗視ゴーグル、起爆装置などの戦闘装備を準備した跡があり、しかも4人分用意して2人分が残されていた。車内の写真から、4人目は下士官のクリストファー・クレイトンと判る。クレイトンは事故で入院中で、ディーンとは2週間前に話したという。始めはディーンをかばうような態度を見せたクレイトンだが、事情を話す。ディーンとバドソンにはぎゃブル癖があり、借金があった。ジョセフソンのチームは、パラグアイで反政府組織RACの偵察任務に就いていたが、組織が村人から子供を誘拐して手下にし、ウラン鉱石を盗ませているという。RACはそれらを密売して金を稼いでいるようだが、ジョセフソンらは潜入がばれて捕まってしまい、村人のおかげで辛うじて脱出した。おそらく、ディーンとハドソンは組織が隠している大金を盗んで借金を返すつもりなのだろう。該当地域は軍の衛星はカバーしていないので、アビーの友人キャロルの伝手で、気象衛星を利用することにする。最新鋭の衛星では解像度がかなり高く、チームが捕まった地域を監視したところ、動きをキャッチしたという。10人ほどのゲリラ兵がバル・バレデという村の近くにアジトを持っており、そのアジトの近くで一晩中見張っている人物がいる。ダッキーは被害者の手と他の体の部分が別人だという。ギブスは提供された監視ビデオを見ていて、見張っている人物の右手がないことに気づく。DNA検査で手はディーンのものだったが、身体はハドソンで、ハドソンが殺されて、ディーンが残ったようだ。ギブスはマクギーとトーレスを連れてパラグアイに向かう。アビーはディーンとハドソンがどうやって重火器をパラグアイに持ち込んだのか疑問に思う。ディーンの連絡先の中に、世界中に救援物資を贈る国際的な組織があることがわかり、出発前にも連絡を取っていた。ビショップとリーブスがアメリカの担当者に会い話を聞くと、親しくしている2人に頼まれて、救援物資に混ぜて荷物をパラグアイに送ったと認める。中身は見ていないという。ギブスはその荷物の送り先でバル・バレデの教会に向かう。教会で聞き込みを始めると、リカルドという村人が息子がRACに連れ去られたという。さらに、ディーンを教会に匿っていることが分かった。ディーンは世話になったリカルドから息子を誘拐されたと聞いて、ハドソンと助けに来たという。3週間前にRACのゲリラ兵はこの村を襲い、子供3人を誘拐した。彼らはいずれ子どもたちを洗脳して、家族を殺させるだろう。ハドソンはアジトを偵察中に捕らえられ殺された。ギブスは無謀な行動をしたディーンを諌める。しかし、リカルドの息子を取り戻すまで戻らないというディーンに動かされ、ギブスは子どもたちの救出作戦を立てる。アジトの近くにブラジル沖からヘリを飛ばし、脱出する作戦だが、燃料の関係から現地にとどまる事ができるのは3分だという。ヴァンスはギブスの作戦は認められないと怒るが、ギブスに押し切られる。マクギーはデライラが妊娠しているため、ギブスは強要はできないというが、マクギーは捜査官として任務を果たすと答える。翌朝、陽動作戦で見張りを動かした好きにアジトから少年たちを救出する計画だったが、本隊が予定より早く現れ、ギブスたちは追手と撃ち合いながら逃げる。ヘリまで到着して少年たちが乗り込んだところで、追手はまだ攻撃しており、ギブスは一人残ってヘリに先に勧めと命令する。マクギーはギブスを一人にすることなくヘリから降りるが、多勢に無勢、間もなく弾は切れてしまうだろう。To be Continued...偵察ミッションで命を救われた村人の頼みを聞き、命令違反してパラグアイに入って子どもたちを救出するという、これはもう「24」ですね。(笑)「バーン・ノーティス」にもこういうのがあったな。クリフハンガーとしてはかなり盛り上がりました。そもそも、ディーンたちは軍や警察の援護もなく、どうやって逃げるつもりだったのだうか。SEALだから、こういった修羅場は慣れているのかな。ギブスも、ヴァンスに黙って直パラグアイへ。一応、現地NCISから筋を通したようですが、ギブスの計画もかなり危険ですね。このままじゃ、マクギーと2人に捕まってしまいますね。(殺されることはないはずですが)ギブスはこの前、少年兵に殺されそうになって苦しんだのに大丈夫かしら。トーレスが一旦子どもたちを保護した後、再びジャングルに戻るのかな。リーブスが頼んだイギリス海軍がひょっと助けに現れるという事もないでしょうね。SEALのディーンの奥さんは日頃からある程度覚悟しているかもしれませんが、マクギーがボスを見捨てまいと着いていくのは、デライラはどう受け取るでしょうか。まあ、後で助かればめでたしで終わるのかも知れませんが、ギブスがもうちょっと強く「お前は子供が生まれるのだから、着いてくるな」と言っても良かったかなあと思いました。ともかく、みんな無事に戻れますように。来シーズンはメンバーチェンジもあるというので、変化を期待しています。
September 6, 2017
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『誓いの言葉』邦題を見た瞬間、これは最後に絶対泣くと思いました。(笑)原題でも想像はつきますが、一応メインの事件にかけてあったわけですね。それとは別に、スタトレファンとしては、艦内が捜査対象だとうれしくなってしまいます。駆逐艦マクガイアの給養員ジョーンズ三等兵曹が職場に現れないのを不審に思ったストダード少尉が、居室のベッドで死亡しているのを発見する。ジョーンズは艦長の食事を運ぶ仕事をしており、突然死と思われるが、艦長の要請でギブスとパーマーが船に向かう。マクギーとデライラは結婚式の準備で忙しく、特にマクギーは仕事が遅れているとデライラに責められる。衛生兵のチョイによると、ジョーンズは低血圧の治療を受けているものの、持病はなかったという。しかし、遺体を保存している冷凍庫の鍵が壊され、遺体がなくなっているのが分かった。ジョーンズは殺されてそれを隠すために遺体を盗んだのか。ギブスはビターマン艦長に、船をノーフォークに戻すよう命じる。上官のストダードは仕事でジョーンズを厳しく叱ったというが、個人的にはよく知らないと答える。ジョーンズの大学生の妹は、2日前にメールを受け取ったが忙しくて返事をしていないという。メールの内容は、上官にいじめられ、訳もなく標的にされているという悩みについて書いてあったという。下士官ヘリングは仲間内のからかいであり、ジョーンズが異動を希望していたので食器洗いや掃除をさせていただけだという。沿岸警備隊がジョーンズの遺体を発見する。ゴミ袋に入れられ重りを付けて海に落とされたが、重りが外れたらしい。ロープの結び方がきちんとできていないため、解けたと考えられる。ダッキーは死因が心筋梗塞だという。血液中からMDMAの成分が検出され、低血圧の治療薬と同時に飲んだことが致死的な心臓発作に至ったのだろう。しかし、真面目なジョーンズがドラッグを使ったといは信じられないと、妹が証言する。普段は血圧を気にしてコーヒーも控えていたという。アビーは胃の中から検出されたMDMAは、カプセルに入った2倍量の「ブルーバーガー」だという。効果が強く、サツマイモと一緒に摂取されたと思われる。その報告を聞いた艦長は、サツマイモは自分が注文したもので、たまたま食欲がなかったので運んできたジョーンズに食べて良いと言ったという。それならば、ターゲットは艦長ということになる。艦長の食事に関与できるのは給養員だけで、改めて居室を捜索すると、ヘリングのベッドの下からブルーバーガーの袋が出てきた。ヘリングは自分のではないと答え、ギブスがロープの結び方をチェックすると正しく結ぶことができた。トーレスは船に乗っている全員にロープを結ばせてチェックすることにする。マクギーが自宅に戻りデライラと招待状の件で話をしていると、デライラが急に倒れてしまう。マクギーの連絡を聞いたギブスは病院に向かい、動揺するマクギーを力づける。ヘリングのベッドから見つかったMDMAはジョーンズから検出されたのと同じ成分だった。ビショップがDEAから聞いたところ、ノーフォークにブルーバーガーの売人がいるという。リーブスとビショップが売人のヴァーノン・パルンボを問い詰め、水兵の中で売った相手がいるかどうか、写真をみてもらう。診察を受けたデライラは妊娠10週で、倒れたのは結婚式のストレスだろうという。今度はマクギーが倒れてしまう。見舞いに行ったアビーは、このことは秘密にしてと言われる。ロープ結びでは犯人を絞ることはできなかったが、パルンボが確認した中にストダードがいた。ストダードは、そもそもイタズラでジョーンズが死んだのは事故だったと認める。厳しい艦長に一泡吹かせてやろうとMDMAを盛ったが、まさかジョーンズが食べるとは思わず、遺体を発見した時に艦長の皿があるのを見つけてパニックになったという。マクギーとデライラはチーム全員を夕食に招く。すでにアビーからおめでたの件はバレていたが、2人は妊娠で結婚式を早めることにしたという。パーマーが牧師の資格をオンラインで取り、自宅で急遽結婚式が執り行われることになった。ギブスはマクギーに父の形見の腕時計を贈る。それは母が出兵する父に贈ったもので、こういうことになるという予感があったので身につけてきたという。式は無事行われ、2人は晴れて夫婦となった。結婚式で大騒ぎするのは海外ドラマの定番ですが、やっぱり良いなあ。喧嘩しながら段取りをするのも、これも結婚への試練なのですね。ここで「ブルー」になってしまう事もあるでしょう。マクギーとデライラはプロポーズまでがまた試練の山でしたよね。みんなの前で「誓いの言葉」は省略されて(泣かせどころなのに)、本当にスピード結婚式でしたが、それでも幸せな気分になりました。本当の泣かせどころはギブスでしたが。「expecting」と言われて、「何を?」とぼけているマクギー、事実を知って倒れるマクギー、古き良き定番ですよね。亡くなったお父さんのカフスを身に着けて、さらに花嫁が身につけるブルーなものを、マクギーがギブスから受け継ぐのも、らしいなあ。男性陣の衣装選びもステキだったし、アビーの男前な衣装は最高でした。ギブスがスーツを着ると、はっきり行って別人です。(笑)個人的には「The West Wing」のボディーガードを思い起こします。スーツは予感がして着ていったのかもしれませんけど、いつ腕時計の裏に文字を彫っていったのでしょうか。(笑)ヴァンスの経験者ならではのアドバイスも良かったな。こういう時は年長者の言葉が似合います。そして、トニーの部屋での結婚式がそういう事情だったのかと納得しました。出席はできなかったけれど、ある意味トニーも一緒という意味ですよね。あれだけボコボコにされたアパートでしたが、確かに悲運はこの幸せな出来事で浄化されそうです。来シーズンは子供が生まれる~という大騒ぎがあるのかな、楽しみですね。事件の方は、艦長にドラッグを盛るとは許せない出来事で、しかも自分の罪を逃れるために何の罪のない被害者を海に捨てるとか、酷すぎましたね。
August 30, 2017
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『謎の頭蓋骨』私事ですが動物ネタには弱くて、さらに馬に乗る良い男にはさらに弱い私としては、大満足な回でした。ゲストのエリザベス・ロームはつい最近「Hawaii Five-O」で見たばかりですが、こちらの方が良かったですね。彼女、20年近く前から見ていますが、いい感じに年を取っていますね。ロッククリークパークで、一等軍曹レミー・タナーが殺されているのが見つかる。騎馬警官のドーソンが夜間パトロール中に発見した。馬が異変に気づいたという。公園内に放置されている大理石の建材に押しつぶされており、争った跡があった。NCISは現場で2組の足跡を見つける。タナーの財布には500ドルが残されていた。建材の隙間からは、麻袋が見つかり中からは動物の頭蓋骨が数等分出てきた。調べた所、西アフリカに生息するショウハナジログエノンというサルの仲間と判る。タナーは以前、西アフリカに派遣され、リベリアで自然保護官を訓練する任務に就いていた。見つかったサルの頭蓋骨は密輸されて売買されているところから、タナーがそれに関与しているのではないかという。持っていた500ドルも取引の金なのか。タナーの携帯を分析すると、フィービー・スピッツという女性から3回着信があった。そのフィービーとアビーは何と友人で、すでに話し合ったという。フィービーがNCISにやってきて、自分が取り組んでいる野生動物保護の活動について説明する。退役軍人が密猟される動物を守る活動があり、フィービーは創立者だという。昨夜はタナーに活動に参加しないかと連絡したが、途中で切れてしまい3度電話をかけたという。タナー本人は特に動物愛好家ではなかったが、象やサイが密猟で殺されたことなどから活動に関心をもっていたという。誰か、リベリア時代にタナーに恨みを持つ人物が復讐をはかったのではないかと考え、先月タナーの部隊が逮捕した密猟者、ウスマン・ベストに注目する。ギブスとトーレスが再度犯行現場の公園を訪ね、ドーソンと話をしていると、部下のコールから不審者を発見し拘束したという連絡がはいる。すぐに現場に向かうと、男が一人繋がれており、コールの姿は見えない。コールは別の人物を追いかけていったというが、そちらから銃声が聞こえる。ギブスとドーソンが駆けつけると、コールが胸を撃たれ、パートナーの馬ジョディが傷ついていた。ギブスは怯えるジョディを落ち着かせる。捕まっていたネルソンは、麻薬密輸の前科があり、現場では大麻を吸っていたが、所持しているのは合法的な量だと主張する。昨夜は自宅のトレーラーハウスにいたという。コールは公共の場で大麻を吸っているネルソンに反則切符を切っているところに、藪から人声がしてそちらの方に向かったという。NCISにリベリア大使が現れ、タナー殺害で報告がなかったとヴァンス局長を責める。タナーはリベリアの国立公園で働いていたが、ヴァンスはなぜそんなに怒っているのかと問う。大使はまだ公にしていないサルの頭蓋骨の事を知っていて、マスコミに慎重に対応して欲しいという。ドーソンは捜査に協力するため、コールの衣類などを届けに来る。ジョディの口の中からは、象牙の一部のようなものが出てきたという。アビーは公園の外に止められていたタナーの車を調べ、当日どこかの駐車場を利用したという。さらに、見つかった頭蓋骨から見つかった殺虫剤は、この周辺で害虫駆除のために使われていた事がわかったという。国有林の中にレンジャーの事務所があり、ギブスとドーソンは現地に向かう。建物には新しい鍵が着けられていて、トラックのタイヤ痕があった。中を確認したところ、燻製された動物の肉が大量に見つかった。ダッキーによると、これらの肉はブッシュミートと呼ばれ、貧困や風習のために現地の人々が森の中の動物を狩って食べているという。そして、全世界へ渡った移民は、故郷を懐かしみ、あるいは文化として違法なブッシュミートを密輸入しているという。問題は、それらの肉には細菌が含まれているということだ。タナーは撮影した写真をクラウドに上げており、そこに袋をかついだ人物2人の後ろ姿が映っていた。タナーは2人を尾行していて、見つかって殺されたのか。ヴァンスは捜査内容を大使に説明すると、大使は政府もブッシュミートを問題視しているという。ある意味不名誉なことで、飢えを凌ぐためにブッシュミートを食べるのもやむを得ない面もある。国民は自分たちの政府を腐敗していると見ており、政府の言うことを聞かない。大使はNCISの捜査に協力すると言い、ブッシュミートを闇で扱っているというマーケットにリーブスを伴い潜入捜査するという。早速、マーケットの人々に声をかけるが、ブッシュミートと聞くと警戒して何も言わない。ところが、フィービーがマーケットで騒ぎを起こしているのに出くわし、リーブスが身柄を拘束する。フィービーはアビーからブッシュミートの事を聞いて、タナーの無実のために動いたという。彼らは何かを隠しているに違いない。ドーソンはギブスに、傷つき相棒を亡くしたジョディを助けて欲しいという。ジョディは餌を食べなくなり、すっかり弱ってしまっていた。現場で見つかったサルはエボラ出血熱が流行している地域に生息していて、肉に紛れて病原菌がアメリカに持ち込まれる恐れがある。すぐに関連組織に連額をするが、密輸は空路で持ち込まれるという。ベストの写真を見たギブスは、一緒に映っている男が髪を切ったネルソンだと気づく。ネルソンはドラッグの代わりに違法な肉を密輸しているらしい。しかし、ネルソンは運び屋で黒幕が不明だ。タナーが持っていた駐車券は、ダウンタウンの質店の近くのものだった。タナーはその質店にギターを持ち込み500ドルを手にしていた。その後、監視カメラにはネルソンとすれ違うタナーが映っており、タナーはネルソンが密輸関係者だと気づき尾行した。ジョディの口の中から見つかった象牙はイアリングの一部だった。ジョディは襲った人物に噛み付いたのだろう、犯人も耳に傷を追っているはずだ。リーブスはマーケットの屋台でナイフを使っていた男が耳を怪我しているのを思い出す。マーケットを監視していると、トラックが近づきネルソンが降りてきた。2人は話をしてトラックの荷台に乗り込んだため、NCISが動く。2人は逮捕され、空港ルートの密輸関係者は確定された。ヴァンスは大使に捜査終了を告げ、リベリア本国に捜査を引き継ぐことになった。ヴァンスは記者会見で大使に発言してもらい、自国の国民に向けてメッセージを送るよう促す。ギブスは一晩ジョディに付き合い、ジョディは餌を食べ始めた。ドーソンはギブスに一緒に走ろうと誘う。馬フェチというほどではありませんが、ギブスが馬の気持ちがよく判って、見事に馬を乗りこなすなどというのはもう反則技です。その上、ケリーの思い出話をするんだから。友を失って弱った馬を毎日見舞って信頼を得たなんて、そんな話を聞かされたらなあ。ドーソンのギブスを見る目も、どこか「私達には絆がある」という感じで、ラストの遠乗りも恋の始まりにしか見えません。(笑)それはさておき、ギブスが自然な笑顔で馬を癒やすところはやっぱり良いですね。ギブスの魅力というと、ちゃちな表現になってしまいますが、このドラマの揺るぎない部分だと思います。それと、西アフリカの食文化の問題も、なかなか十分な食料を確保できないという現実やら、密輸ビジネスやら、病原菌の問題やら、いろいろ提示されて良かったと思います。催涙ガスの研修て、かけられたらこういう風になります、というのを体験することでしょうか。マクギーは上級捜査官となって、人事的な手続きやら事務処理で忙しくなった。特別捜査官でいるということは、研修が一杯あって大変ですね。第三者のリーブスならスプレーをかけても良いのじゃないかとか、結構楽しい会話でした。エリーとアレックスが何を口汚く言い合いしていたのかは、今ひとつ分かりませんでしたが。
August 23, 2017
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『蘇ったスパイ』トーレスのキャラクターエピソードですね。意外というほどではなかったですが、彼のことが少し判って良かったと思いました。ビショップのペンキパーティて、アメリカでは新居を理由にみんなを手伝わせるのが風習なの?カイル・キャンベル伍長が道路脇で射殺されているのが見つかる。被害と胸に2発撃ち込まれており、道路から道端に引きずられたようだ。道路にはバイクとトラックのタイヤ痕が残っていた。近くの銀行で単独犯による強盗事件があり、犯人がバイクに乗って走り去ったという情報を聞いて、トーレスは心当たりがあるという。銀行の防犯ビデオを確認したトーレスは、犯人が乗ったバイクを特定し、自分のものだという。トーレスは5年前にバイクを乗り回したギャング団「ローズウッド・ボーイズ」に潜入し、1年以上かけてボスのミッチ・モンローを逮捕していた。このギャング団は軍からメンバーをスカウトしており、モンローが仲間を次々と事していたことから、トーレスは信頼できる仲間のロイス・レイトンに身分を明かし、裁判で証言させたという。その後ロイスは証人保護プログラムで名前と身分を変え、姿を消している。トーレスは自分も服役中のモンローにd会うというが、ギブスはバイクの捜索に集中しろと命じる。モンローはギブスに部下を殺したのは自分ではなかったという。解散したと思われたローズウッド・ボーイズが活動を再会したという噂は聞いており、いずれ釈放されたらトーレスに復讐するという。トーレスはヴァンス局長に直訴し、現場に出させて欲しいと訴える。ヴァンスはギブスの指示に従うように言うが、トーレスは自宅に当時のメモが残っているので帰宅するという。キャンベル伍長の上官によると、勤務で問題がなかったキャンベルが数ヶ月前から態度が変わり注意をしていたという。理由は判らないが何か問題を抱えており、恋人とも別れたようだという。自宅に戻ったトーレスは、ガレージに当時のバイクが止めてあるのを見つける。近寄ろうとすると、突然バイクは爆発してしまう。アビーは携帯電話で起爆したという。危ない所だったが、トーレスはもし自分への復讐なら確実に殺したはずだという。キャンベル伍長の元恋人によると、キャンベルは半年前からファンタジー・ベースボールにハマり、ギャンブルで借金を作ったという。しかし、突然借金を返し始めて不審に思っていたところ、ローズウッドのメンバーと付き合っている事がわかり、もう少し稼いだらメンバーと手を切ると説明していた。それでもギャンブルを続けるキャンベルを信用できず、浮気を疑ってGPS発信機を車に着けて行き先を調べた所、キャンベルはモトクロスサーキットに行っていたという。モトクロスサーキットを訪れたギブスは、現役のローズウッド・ボーイズのメンバーを確認し、その写真を見たトーレスは、リーダー格の男がかつて下っ端のアロンゾだと指摘する。しかし、アロンゾが5年で出世したのは理解できないというトーレスは、チームから姿を消す。トーレスは秘密のはずのロイスの居場所を訪れる。ロイスはギャングから抜けたものの、今の生活も監獄のようなものだという。仲間を裏切ることになり、申し訳ない気持ちもあるという。アロンゾについて尋ねると、秘密を持つ男だったと答える。アビーは起爆させた携帯電話の発信場所を絞り込む。2日前に購入され、メトロ警察が発見したもので、発信場所はアロンゾの住所の近くだという。家に突入したNCISは、ベッドで横たわるアロンゾと男の死体を発見する。アロンゾはゲイで、恋人と寝ている間にキャンベルと同じように額と胸を2発ずつ撃ち抜かれていた。その時、何もかがトーレスに電話をかけてきて「キャンベル殺害の命令を出したのはアロンゾで、その犯人は始末したからお前も捜査をこれで終われ。さもないと、お前の秘密を明らかにする」という。アビーによると検視で見つかった爪の間の泥のようなものと、アロンゾの靴底に着いていた泥が一致した。ギブスはエレベーターの中で、トーレスが何かを隠しているのではないかと追及する。トーレスはモンローを早く逮捕したいために、証拠の銃を仕込んだ事を認める。モンローが犯人なのは確かだったが、仲間が次々と殺されそれを阻止したかったのだという。後悔もしていないというと、ギブスは自分にも経験があるとほのめかす。アビーは泥の成分を分析し、陶芸に使う粘土だという。トーレスはロイスが趣味で今陶芸に打ち込んでいるというのを思い出し、「お前が犯人なのか」と電話をかける。トーレスはロイスから要求された20万ドルを用意してロイスの自宅を訪れる。ロイスは、アロンゾが自分の金に手を付けだしたので殺したという。離れた所からグループを仕切っていたロイスはアロンゾから不満を持たれていた。実はモンローはメンバーから嫌われていたので、逆に裏切ったはずのロイスが救世主と見なされ信頼関係を築いてきたという。キャンベルはギャンブル癖があり問題だった。トーレスは自分がモンローの証拠を仕込んだと話した音声データと引き換えに20万ドルを手渡すはずだった。しかし、一転逮捕するというとロイスはバイクで逃げ出す。ギブスも追うが、トーレスもバイクでロイスを追い倒して逮捕する。ギブスは脅しに使った音声データを聞いたが、トーレスかどうか判らないので問題はないという。意図も理解している。ただ、もう二度とやるなと告げる。これまでのNCISメンバーではあれほどバイクを乗り回す事ができる捜査官はいないので、トーレスの加入は魅力ですね。スタントマンが演じているのでしょうけど、とてもカッコよかった。一瞬、LAチームかと思った。(笑)そしてトーレスの過去の傷ですが、潜入捜査で証拠を仕込んで逮捕を急いだというのはモンローの側から反論されなかったのかな。取引で刑期を短くするために罪を認めてしまったのなら、今更遅いですよね。秘密はロイスだけが知っていて、必ず逮捕して起訴するから証言してくれと頼んだのでしょうね。でも、それもトーレスの言葉だけなので仕込んだかどうかを証明するのも難しいだろうと思いますが。トーレスは墓場までこの事を持っていくつもりだったのか。やはり潜入捜査には何かと闇がつきまとうのですね。ギブスとしたら、いつものようにトーレスに何かあると察して、初めてのエレベータータイム。(笑)やっと部下として認められたという事ですね。どんなものかと思っていたら、血気盛んな若い潜入捜査官の勇み足で、見逃しても良いと判断したのですね。そりゃ、復讐のために人を殺したのに比べれば許せるのかもしれません。トーレスの良いところは、ギブスに素直に告白するところですね。今回の事件に自分が絡んでいると知って、どうしても俺を使ってくれとヴァンスに訴えるところも、リーブスとは違うストレートな行動でわかりやすいです。他にも探すとヤバイことが出てくるのかどうかわかりませんが、どんどんトーレスの秘密を暴いていってほしいですね。
August 16, 2017
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『ウィルス被害』ランサムウェアは今年流行して話題になっていますね。ギブスの旧型携帯ネタで笑わせ、やっとクィンの個人ストーリーがあって、最後はしんみりしました。チェイス中将は二度目の登場でしたね。前のことがあるから、NCISには顔が利くということだったのかな。かなり強引でしたね。チェイス中将が個人用のメールを開いたところ、いきなり画面が変わり36時間以内に金を支払わないと、パソコンのデータが消えるというメッセージが出た。エリオット・ウィルスの感染によるランサム・ウェアの被害にあったと思われ、中将はマクギーに解決して欲しいと依頼してくる。マクギーは500ドル支払って解読キーを購入したほうが早いと言うが、中将はハッカーに屈するのは嫌だという。しかし、PCには亡き妻の写真が入っており、どうしても取り戻したい。マクギーは断って職場に戻るが、中将から送られてきたメールを開いた瞬間ウィルスに感染してしまい、側にいたチームのスマホも感染して使えなくなってしまう。中将はどうしてもNCISに解決して欲しいとあえてメールを送ったと言い、しかたなくウィルス対策にあたることになったが、まずはサーバーの場所を突き止めそこを停止させるのが急がれる。IPアドレスを辿るとロシア経由であることが分かり、リーブスの紹介でモスクワ在中のMI6のサイバーテロ担当に話を聞く。しかし、使われている文書や音声などを見て、アメリカ人がウィルス作成に関係しているのではないかという。さらにCIAのサイバーテロ担当、クリント・アッシャーという技術者を紹介してもらったため、リーブスとビショップが相談に行く。アッシャーは中将のPCを預かり、他のウィルスプログラムとの関連を調べるという。リーブスとビショップはアッシャーの様子が変だと感じ、再び部屋に戻るがアッシャーの姿が消えていた。アッシャーは携帯やクレジットカード、GPSなど全ての痕跡を消していて、交通カメラなどで車の行方を追う。アッシャーは仕事面、金銭面で特に問題が見当たらないが、大学時代に問題を起こして退学していたという。アビーはアッシャーの車に設置されている衛星ラジオの送信機を手がかりに現在位置が判るという。昨夜から今朝にかけてはアナンデールのトランクルームに車があり、現在湖の近くにある。地図を頼りに探すと、アッシャーの車は湖に沈んでいた。トランクルームの監視カメラに、昨夜手入りしたアッシャーの車が確認され、借りていた倉庫が分かった。しかし、倉庫の中は空だった。車のトランクからは、凍りついたアッシャーの遺体が見つかり、パーマーによると深部温度はマイナス52度だという。検視は自然解凍を待たなければならないが、それではデータ消失に間に合わない。こういう凍り方は液体窒素に沈められたと思われ、ビショップらは近隣で大量に液体窒素を購入している凍結療法スパ店を特定する。アッシャーが大学時代に起こした問題は、友人にふざけてコンピューターウィルスを送りつけたというものだった。滞在していた寮の名前を取り「エリオット・ウィルス」と名付け、皮肉なことに今はウィルスを駆除する仕事に就いていた。凍結療法スパ店で話を聞くと、店長が大量に購入した液体窒素を高値で転売していた事がわかる。売った相手はデイビッド・イェーツで、貸倉庫の借り主でもあった。しかし、名前は偽名と思われる。ギブスはトランクルームのオーナーに迫り、イェーツが現金でもう一つ倉庫を借りていた事を白状させる。倉庫を開けると、そこには液体窒素のタンクやコンピューターなどの機材があり、タンクの中には別の2人の凍った遺体があった。どうやら将来のために冷凍保存したようだが、生きたまま冷凍されたという。中将はNCISを訪れ、マクギーに自分の行動を謝罪する。タンクの中の2人は失踪届けのあるホームレスだった。アッシャーはカルロ・ハケットという学生と共にエリオット・ウィルスを作っており、カルロの卒論テーマは低温工学だという。カルロは血液バンクの技術者だったが、半年前に窃盗を理由に解雇されており、おそらく冷凍保存施設の資金を集めるために、昔作ったウィルスで稼ごうとしたのだろう。倉庫で待ち受けているところにカルロが現れたため、ランサム・ウェアの実行を解除させる。カルロは本当に肉体を冷凍保存して、将来生き返らせると信じていた。アッシャーはエリオット・ウィルスを止めようとして殺された。クィンは母親から呼び出され、亡くなった父親の誕生日の料理を作ると言われ母親の異変に気づく。遺伝性の認知症で次第に物忘れが酷くなった母親は、クィンに面倒をかけたくないと辛さを話す。クィンは実家に戻り母の様子を見ることにする。マクギーともあろう人が、500ドル払って解読キーを購入したほうが良いですよ、というのが意外でした。絶対にクリックしたらダメ、と言うのかと思いました。アメリカ全体で大変な被害に遭っているのに、ウィルス対策はどうなっているのやら。スマホは便利だけれど、今回は使えないので臨時で二つ折りの携帯電話が支給され、こんな使えない物で仕事をしていると、なんだかんだでギブスが賞賛される。(笑)カーナビばかり使っていると、今の若い人は地図の見方が判らないとか、電話番号を記憶しなくなったとか、もうちょっとこのネタで盛り上げても良かったかも知れません。クィンの家族ネタは降板を前提にしたのかも知れませんが、初めてキャラクターが生きている感じでしっくりきました。お母さんは魅力的でまだ若いのに、認知症の症状が始まるとは。その人がその人らしさを失っていくのは、本人も辛いし家族にとっても辛いですね。事件とはまた違って、誰にも起きうることで、クィンの気持ちを想像することができます。タイトルの「ボウル一杯のチェリー」というのは、たくさんの良いことという意味で、人生には楽しいことが一杯という意味で使うこともあるし、そういう訳でもないという風にも使うようですね。ギブスの口から出ると、なかなか味のある言葉になるのは確かです。その年になればね。
August 9, 2017
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『記念碑』先週良いところを見せたトーレスにもう下世話なエピソードか?と思って見ていたら、最後は不覚にも涙してしまいました。やや反則的な泣かせ方かも知れませんが、後からJAGにゆかりの名前も見つけてさらに感極まりました。あそこは別格ですね。退役軍人をワシントンDCに招いて記念碑などを見るツアー「オナー・フライト」で、ヘンリー・ロジャース元三等軍曹にボランティアで付き添っていたアンドリュー・ベック伍長が突然倒れ死亡した。ヘンリーは付添人がいないためベック伍長がネブラスカの空港まで迎えに行って世話をしていたが、頑固で勝手な行動をし、ベトナム戦争の記念碑を見ずにホテルに戻ろうとした。NCISの聴取にもなかなか協力しようとしないので、ギブスが説得する。ダッキーは死因に疑問を持つ。検視で皮下から極小の針が見つかり、ボツリヌス毒素が検出された。闇サイトでは毒針を発射する空気銃が売買されているという。ベック伍長はボランティア活動に熱心で、恋人によると行き先を問う電話がかかってきたので教えたという。ベック伍長の征服にコーヒーの染みがあり、直前にヘンリーとコーヒーショップ行ったことが分かり、店員がベック伍長にぶつかったという。リーブスはしばらくNCISに残ることになった。これまで通り、国際捜査を担当するように命じられるが、リーブスはハイリスクな任務を希望するという。ギブスはリーブスに逃亡を試みるヘンリーの監視役を命じる。コーヒーショップで店員に話を聞いた所、事件とは無関係と判る。アビーは針から雨の成分を検出し、コーヒーショップを出た後雨に降られたというヘンリーの話から、制服の上から刺されたと断定する。ベック伍長はホットラインでも活動しており、昨夜そこでセキュリティ侵害が起こったと判る。通話記録が削除され、ベック伍長の通話記録についても消されたという。つまり、犯人はベック伍長の口封じをしようとしたのか。リーブスはホテルに戻ったヘンリーの扱いに困り、ギブスに担当を変えてくれと頼む。ギブスは一晩監視を続けるようにいう。リーブスは仲間を救って勲章をもらったヘンリーになぜ人を拒むのかと訪ねるが、ヘンリーはベトナム帰還兵の苦難を語りさらにリーブスを突き放す。アビーはベック伍長に48分間も電話をかけた相談者マヤ・デイヴィスを割り出す。NCISがすぐに自宅に向かうが、マヤは車の中で死亡していた。手元には「ホルム」と書きかけた封筒があり、死因はベック伍長と同じだった。マヤは床材メーカーの開発部に勤務しており、元カレに対して接近禁止命令を申請していた。しかし、元カレにはアリバイがある。自宅を調べた所、薬の瓶の中に鉛筆の削りカスのようなものが見つかった。アパートの管理人は、マヤが出勤前に散歩するのが日課だったという。リーブスは頼まれた買い物の間にヘンリーに逃げられ探し回る。とうとう、ギブスの家に探しに行くが、ギブスは勘を働かせろという。ヘンリーは一人で記念碑を訪れ、救い出した後に死亡した仲間を弔っていた。ギブスはヘンリーがリーブスに似たような性質を見るから、あえて突き放したのだろうという。リーブスは自分が3歳で孤児になったことを認め、家族に対して何も思い出はないという。ギブスは、家族を失うというつらい体験をした後、人を受け入れ新しい家族を作ったと話す。ヘンリーには彼の道があり、危険な任務を望むリーブスにはどういう生き方があるのか、と問う。アビーはマヤの散歩ルートの監視カメラを調べ、接触した人物をチェックする。それを見たヘンリーは、ベック伍長が倒れる前にタクシーを横取りしようとした女性を特定する。女性は、マヤの会社の購買責任者、ブリジット・オリアリーだった。オリアリーは1500万ドルのラミネート材を購入し、顧客に送っていたが、マヤはそれから大量のホルムアルデヒドを検出したことを知り、内部告発しようとしていた。NCISはオリアリーを逮捕し、いとこがホットラインのデータをハッキングした事を突き止める。ギブスとリーブスがネブラスカまでヘンリーを送っていくと、空港では大勢の兵士らがヘンリーを出迎えていた。リーブスは出迎えを手配したことを認め、ヴァンス局長からオファーされたシリアへの任務を断ることにする。ヘンリー役の人は「リゾーリ&アイルズ」に出ていたのですね。マーク・ハーモンとサシャ・アレキサンダーは元気か、みたいな話をきっとしたでしょうね。超ベテランで戦争の傷をずっと引きずる元軍曹役としては、ピッタリだったと思います。あの記念碑に、JAGのハーモン・ラブ・シニアの名前が見えると書いてあって、確認しました。ハーモンがあの碑の前で父を偲ぶシーンを思い出します。あの場所は物見遊山の観光の場所ではなく、刻まれた人々と様々な出会いをする場所なのですね。リーブスでなくても、一見手に余るわがままじじいにしか見えないヘンリーですが、人は口に出すことはなくても深い感情を持っているというのがギブスになら判るということでしょう。もちろん、リーブス本人が悪いわけではなく、気づく環境になかったというか、良い指導者に恵まれなかったのかもしれません。そういう事を想像するだけでも、目頭が熱くなるのですが、最後のあれはダメだ。もう、涙腺全開です。しかも実際にある「オナーフライト」の紹介まで。JAG以来の正統ベリサリオ・フランチャイズ、NCISの良さだなあと思いました。ちなみに、イングランド出身のデュエイン・ヘンリーをなぜアイルランド生まれというのか気になります。彼の場合、それがネタなのかな。クィンとトーレスの恋愛ネタはもう論じる価値なし。噂があったとしても、知らない顔をするのが同僚でしょうと言いたい。妄想するくらい暇だとしか言いようがないですね。
August 2, 2017
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『最期の願い』個人的に心にしみるお話でした。最後うるっと来ました。ゲストの女優さんが良かったと思います。ギブスの友人で引退したエリソン大将が入院中の娘に会ってほしいと頼みに来る。ローラはギブスが子供の頃から知っており、海軍で大尉となっていたが、10ヶ月前から体調を崩し、ステージ4の卵巣がんと診断されたという。治療も効果がなく、大尉は死期が迫っている事を理解していたが、唯一心残りがあるという。USSグレイで部下だったコリンズ一等兵曹が海に落ちて死亡したと言われていたが、事故とは思えないという。大尉はコリンズが行方不明になる数日前に目にアザを作っているのを目撃しており、質問したがコリンズは何も言えないと答えたという。USSグレイは、南米海域で麻薬の取締を行っており、コリンズはその途中で遭難した。艦内の捜索の指揮を執ったのは警備主任のヴィトンだった。その後NCIS捜査官が現場を調査したところ、コリンズが当番の時間になっても姿を表さないため捜索すると、砲列甲板で壊れた支柱を発見したという。おそらく、支柱にもたれかかってそのまま海に落ちたとみて海上を捜索し、事件性はないとされた。マクギーとトーレスがノーフォークに停泊中のUSSグレイを訪ねヴィトンに話を聞く。最後にコリンズを目的したのは下士官のトレイナーで、トレイナーはその後除隊していた。ギブスはダッキーを連れて大尉を見舞い、新しい治療の臨床試験を受けられるよう手を尽くすと告げる。トレイナーは、コリンズの失踪を事故とするのは納得できないという。コリンズが目にアザを作ったのはパナマに停泊中、バーで元恋人の下士官バクスターとけんかしたからだという。酔ったバクスターがトレイナーに怒鳴りつけ、コリンズが仲裁に入った。トレイナーはその後バクスターと別れたという。一方、バクスターはコリンズが規則を破り、上官のローラと交際していたと話す。バクスターはコリンズが行方不明になったときのアリバイはあるという。アビーはコリンズがもたれかかっていた支柱を取り寄せ、そこからコリンズの血痕を見つける。しかし、支柱全体は漂白剤で掃除した跡があるという。大尉はコリンズとの関係についてきっぱりと否定し、コリンズの資質を評価して昇格の後押しをしていたという。実際、失踪の数週間前には幹部候補生学校にコリンズの願書を送っていたという。バクスターは何度も注意を受ける問題児で、大尉に降格させられていた。アビーはUSSグレイが任務で大量のコカインを押収した中で、キュラソー島で押収されたコカインがパナマで押収されたものと同じ成分だったという。USSグレイの乗組員の中で、誰かが保管庫からコカインを持ち出し、キュラソー島で売ったのではないか。保管庫に出入りできた水兵12名のうち、トレイナーの口座に大金が振り込まれていた事が判明する。急ぎトレイナーの自宅に向かうと、トレイナーは自宅で死亡していた。ヘロインの過剰摂取が死因のようだが、それに見せかけて殺した疑いが強い。ダッキーは、トレイナーの手首に縛った跡があるという。爪の間からはバクスターのDNAが検出された。NCISはバクスターを逮捕する。トーレスはギブスの命令で、嫌々大尉の警護に就く。大尉はトーレスの様子を見て、誰か愛している人を失ったのか、と尋ねる。バクスターは、コリンズを殺していないと言い、トレイナーが心配で昨夜会いに行ったという。コリンズはバクスターがコカインを盗んでいると疑っていたが、自分はトレイナーをかばったのだという。トレイナーは誰かに命令されてコカインを盗んだらしいが、怯えており自分はアパートから追い出されたという。トーレスはエリソン大将から、娘の臨床試験が認められなかったと聞く。進行しすぎていて、本人もそのことを知っているが、トーレスの前ではそんなそぶりは見せなかった。大尉はトーレスに率直にものを言い過ぎたと詫び、トーレスは高校時代に幼馴染で愛していたソフィアをガンで亡くしたと話す。なので、大尉を見ると彼女のことを思い出してしまうという。USSグレイで、保管庫を出入りする水兵を身体検査しており、トレイナーを調べたのはヴィトンである事がわかった。ヴィトンはカネに困っており、まもなく除隊することになっているという。ギブスはヴィトンを逮捕する。ヴィトンはコリンズに盗んでいることを知られ殺したが、捜査の担当となり証拠を隠蔽したのに、NCISが現れて捜査を始めたのでバレるのを恐れトレイナーを殺した。盗んだブツはヴィトンの自宅から見つかった。ギブスは海軍長官の力を借りて、コリンズの昇格を認めてもらった事をローラに告げる。コリンズは少尉となり、大尉は満足する。トーレスは大尉から記念のバッジを受取り、共に時間を過ごすことにする。ギブスはトーレスの高校時代を知っていたかどうか、とにかく、何か様子が変だと察して、敢えて大尉の警護に当たらせたのですね。さすが、気配りの人です。部下の表情、態度の変化を見逃しません。過去にとらわれているトーレスを開放するには、あえて向き合えという事ですね。自分の死期を知った上で、部下のために何とかしたいという大尉は素晴らしい人ですね。全てを受け入れて、決して諦めずに闘い続けるという。だからかな。父親の大将としては、その気丈なところがかえって辛いのかも。でも同時に誇りに思っているでしょう。苦しむのならなるべく早く開放してあげたいが、こでは大尉が選んだ人生なのですから。見守ってあげたい。過去にジヴァが放射性物質で被爆し死期が迫った人と向き合ったエピソードがありましたが、今回のケースはトーレスに共感を覚える人が多いのではないでしょうか。彼が立ち直るきっかけになればよいですね。
July 26, 2017
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『床下の秘密』描き方によっては、ハロウィーンシーズンでも良かったのかも。ダークな展開で、それをコミカルに扱うのはいかにもNCISぽくて楽しめました。「ジヴァ」と「ケイト」が良い味を出していましたね。(笑)タイトルは「嘘」と「横たわる」がかけてあるのかな。マクギーが帰宅すると、何者かが侵入し、家の中を荒らしていた。発泡してきたため、マクギーが撃ち返し一人を倒す。もう一人は逃げていった。デライラはドバイに出張中で難を逃れたが、マクギーはこの事をデライラに告げることができない。元々、トニーが住んでいたこの部屋は住人が3人を殺して死体を切り刻んだという事故物件だった。そのこともデライラには話していないという。ギブスは15年の事件との関係性を調べるようにいう。マクギーはデライラの個人的なデータを記録しているハードドライブが盗まれているのを発見する。中に、機密情報が入っているかもしれないが、デライラに言う前にそれを取り戻すという。トニーの前の住人は毛皮商人のポール・トリフで、重罪犯3人を殺害し、電動ナイフで切断した。トリフは正当防衛を主張したが、今は終身刑で服役している。マクギーが倒したのは、麻薬運搬の罪で服役し、2ヶ月前に仮釈放されたルイス・コールと判る。さらに、寝室に遺されたバールからウォルター・ジバードの指紋を検出した。ジバードには不法侵入の前科があり、トーレスとマクギーは携帯電話の信号を辿ってジバードを逮捕する。ジバードはルイスに500ドルもらって不法侵入の手助けをし、何でも盗んで良いというのでハードドライブを盗んだという。ルイスは刑務所で情報を得て今回の計画を立てたといい、ルイスが刑務所で接触した人物を探すと、メリーランドの刑務所にいるトリフと厨房の仕事を指導訓練する際に出会っていた事がわかる。マクギーとクィンがトリフに面会を求めると、トリフは終身刑の余裕からか、薄ら笑いを浮かべて質問をはぐらかす。アビーはX線スキャナーを使って、これ以上破壊せずに部屋を探索するという。ルイスが直前まで滞在していた社会復帰ハウスの管理人は、ルイスは娘がいて善い人に見えたという。寝室のベッドの下を捜索したアビーは、異物を発見する。床板を剥がすと、何と男性のミイラ化した遺体が隠されていた。マクギーのショックは大きい。検死をしたダッキーは、被害者が2002年に失踪したロビイスト、ローガン・プルイットだという。プルイットは南アフリカの輸出品のロビー活動をしていて、ダイヤを盗み失踪したと言われていた。ダッキーはプルイットの胃の中から鍵を見つける。どこかの貸金庫の鍵で、行方不明のダイヤが見つかるかも知れない。フレミング議員はヴァンス局長の政界入りに熱心で、プルイット発見に興味を示す。マクギーとギブスは再度トリフを訪ね説明を求める。トリフはのらりくらり答えをはぐらかしながら、プルイットと組んでダイヤの窃盗をしたが、ダイヤを保管していたプルイットは議員に大盤振る舞いを始めて、裏切ったという。トリフはプルイットを家に呼んで貸金庫の鍵を渡すように言ったが、プルイットは目の前で鍵を飲み込んでしまった。トリフはプルイットを殺し、たまたま床の張替え中だったので、床下に隠したという。ルイスにはそのことを話したが、NCISがまだダイヤを見つけていないと知って、隠し場所を言うので便宜を図ってほしいという。ギブスは取引はしないと立ち去るが、フレミング議員はダイヤ強盗事件を解決できるのなら、取引をするべきだと言って、ヴァンス局長と対立する。アビーはルイスの衣服から紫色の毛髪を見つける。社会復帰ハウスの管理人ジーナはルイスとの交際を認め、ルイスが人生をやり直すために金を必要としていたと明かす。鍵はデラウェアの小さな銀行の貸金庫のものとわかっため、トーレスとクィンがダイヤを取り戻す。さすがに、プルイットの遺体と盗まれたダイヤの発見は報道されたため、マクギーはデライラに説明したという。ただ、3人殺害された部分やベッドの下の遺体については秘密にするので、チームのメンバーにも黙っていてくれという。フレミング議員はヴァンスとお互いの立場の違いを認め合い、2人の関係をこれで終えるという。マクギーが自宅に戻ると、ギブスが床板の修理をしていた。トニーの置き土産のエピソードで、確かに気になっていました。ギブスの離婚歴みたいなジョークのような話題をいつかはエピソードにしようとしたわけですね。マクギーとデライラがこの部屋に住むことになったのはそのためだったのか。しかし、事故物件どころか、ベッドの下に15年間死体があったというのは恐怖以外の何物でもありませんね。過去の事件については割り切ることができても、ミイラは生理的に受け入れられないでしょう。下の家の人も嫌ですよね。デライラに言ったら、どう反応するのかそれは後日談として扱うのかな。こうなると、マクギーのお父さんの遺灰までベッドの下にあったのはご愛嬌ということかな。トリフはサイコな毛皮商人にしては、中途半端だったかも。マクギーを恐怖のどん底に突き落とすようなキャラクターかと思ったら、どちらかというと詐欺師というか終身刑をエンジョイしているオヤジという感じ。サプライズは多分ない、ということだったのでこの先また出てくることはないのですね。今回、重要だったのはヴァンスとフレミング議員の関係が終わったという事ですね。ヴァンスはギブスよりは政治家に向いているような感じだったので、これでいなくなっても良いのでは?と思っていましたが、まだまだ残るようです。ギブスが局長になるのはあり得ないと思いましたが。ギブスの手にかかったら、デライラが戻ってくる前に部屋を元通りにするのは簡単なのでしょうね。「ジヴァ」と「ケイト」が育っているような気がしました。製作会社で飼っているのかしら。
July 19, 2017
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『究極の選択』最後まで、なんだかなーと思いながら見ていました。「ソフィーの選択」についての言及がありましたが、それよりも私はタイトルの「A Many Splendored Thing 」が映画「慕情(Love is A Many-Splendored Thing)」とどういう繋がりがあるのだろうと、考えてしまいました。激しく恋に落ちたということかな。うーん。国防兵站局(DLA)に勤務するターナー少佐が自宅で胸を撃って死亡しているのが見つかる。状況的に見ると自殺と思われるが、自殺をする原因が見当たらず今朝食料品を買ったばかりだった。カイ・チェンを追っていたリーブスは、カシームが翻訳する予定だった通話記録を翻訳し、歌詞のようなものだったという。チェンが乗っていた船にインターポールが踏み込んだ所、チェンはすでに逃げた後だった。処分した資料の中に、運び屋の名前があったという。リーブスは情報だけ伝え、ビショップは関わらないようにいう。現場で捜査中だったビショップはリーブスから呼び出され、運び屋のキャンピングカーごと連れてきたという。2人の取り調べに男はチェンから支持を受けるだけで居場所は判らないという。ただ、攻撃計画は電気関係らしいという事がわかる。現場で点いていたテレビを調べたアビーは、外部からハッキングされて動画が流れていたという。キャッシュに残っていた動画には、ターナー少佐の娘の姿が映っており、「命令に背いた」、「娘の命を守りたければ自分を撃て」というメッセージがあった。ハッキングしたIPアドレスがわかったため、ギブスたちが向かうと、電波塔のある倉庫があり中に動画を送ったPCをたった今オフにした形跡があった。ギブスたちは、そこでリーブスとビショップと鉢合わせる。ヴァンス局長は、カイ・チェンの捜査から手を引くように言われていたビショップの処分はギブスに任せると言いつつ、これまでに掴んだ情報を話すように言う。少なくともターナー少佐の死はチェンと関連があるようだ。電波塔は、チェンの狙いが送電網であることを示している。ヴァンスはリーブスの位置づけもこれで変わることになるという。電波塔の所有者、ケヴィン・レインを呼んで取り調べたところ、終末論に備えて倉庫をシェルターとして使っており、あの場所はネットで知り合った仲間で金を出し合って購入したという。チェンの写真を見せると、ボビーと名乗り一度だけ会ったことがあるという。普段は、暗号を使い仲介人を使って連絡をするので、居場所は判らないが、1ヶ月前に運び屋が来て今週末にボビーが街に戻ると言っていたという。さっそく、各空港にチェンを捕らえるよう手配するが、そこにフレミング下院議員が現れ、作戦を中止するようにいう。テロ対策委員会の高官として、チェンに関する動きは自分が監督するという。まだチェンを捕らえるには十分な証拠はなく、逮捕しても起訴できない。このまま、監視を続けるというのでギブスは命令に従う。その夜、ギブスの地下室にビショップがやってきて、NCISの仲間2名を殺しているチェンをこのまま野放しにするのかと意見を言う。しかし、何とチェン本人がギブスの家に現れた。チェンは空港で自分を探していると聞いて自らやってきたという。自分は誰も殺してはおらず、今は同じチームにいるという。チェンはCIAに接触し、彼らが追っているシリア人アス・ハラリの捜査に協力すると申し出た。ハラリは、ISISに資金提供していて、ぜひ止めなければならない。ギブスは納得したようだが、ビショップの怒りは収まらない。NSA時代にハラリの事は監視しており、大した犯罪者ではない、暗号文書という手がかりもあるのにチェンを見逃すのか。リーブスは自分たちがハラリを捕らえるべきだという。ただし、焦ってはいけない。ビショップはカシームからプロポーズを受け、答えに迷っていた時の事を思い出す。ビショップはアビーの協力で、一見歌詞に見える文書を二進法で処理すれば、コンピュータプログラムになることを突き止める。マクギーによると、それは国防総省が行ったディーゼル発電機の弱点をつく実験で明らかになった事態を生じさせるため、コンピューターウィルスによって高速で発電機の電源を操作し、爆発させることが可能だという。送電網を攻撃することもできるだろう。ターナー少佐はチェンからウィルスに感染したPCを購入しろと脅され、国防総省で使って拡散させる役目を迫られていた。それを拒んで命を断った。マクギーは今ならウィルスの対策ソフトを作ることができるという。フレミング議員はビショップと共に作戦を立てるというが、ビショップは議員の携帯を盗み一人ある場所に向かっていた。ビショップは議員の携帯でチェンに連絡した事がわかる。ギブスらは電波塔へと向かう。待ち構えていたビショップの前にチェンが現れ、ビショップは「彼を捕まえた」と電話する。ハラリはチェンがCIAに寝返った事を知り、チェンを探しているという。ここで待っていればハラリが現れる。チェンを発電機につなぐと、ビショップは実行プログラムが入ったフロッピーディスクを差し込む。ギブスたちが電波塔に到着したとき、建物は爆発を起こした。チェンの選択は「ソフィーの選択」だった。議員はギブスに現場を離れて局長職へのオファーを口にする。ビショップは、ギブスに自分の立場なら同じことをしたはずだと言う。ギブスは、暴走は代償を払うことになり、高く付くぞという。ビショップはカシムに手渡すはずだった「Yes」のメッセージカードをギブスに預ける。ビショップの暴走ですが、ギブスはなぜ厳しく叱らないのだろう。大切な人を殺されたのは自分も同じだから、責められないということなのか。でも、命令違反ですよね。ギブスのことは怖くない、なんてよく言えたものだ。露骨に隠し事をして勝手な捜査を続けていたビショップとリーブスに対して、結果オーライみたいな扱いで、ギブスもちらっと「代償は高くつく」と言い添える程度。ビショップも首も覚悟でやったと思いますが、とにかく謝らないし、上から目線の物言いがなんだかなーと思いました。下院議員はビショップとギブスを高く買ったようですが、ヴァンスの面目は丸つぶれですよね。しかも、議員は昇進を匂わせている。来シーズン、ヴァンスがいなくなるのかと一瞬思ってしまいました。ビショップも、責任を取る事になるのではないか。「高くつく」代償というのは、憎しみのあまりチェンを殺したことの罪悪感みたいなものなのかな。チェンを活かしておいて、そこから得る情報を有利に使うという事ができなくなるということかな。まあ、とにかくカイ・チェンの一連の事件は強引に解決しました。過去シーンでカシームとどれほど深い絆だったのか、を見せていましたが、やはり後付な印象は否めませんでした。ターナー少佐は死ぬ以外に解決法はなかったのだろうか、と思います。目の前で銃を突きつけられた訳でもないでしょうに。
July 12, 2017
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『仕組まれた計画、前編』前後編のクロスオーバーがすぐに見られるのはうれしいけれど、ニューオーリンズの事情がわからないのは、ちょっと残念ですね。でも、チャンネルを超えたお楽しみに感謝します。アリーナのコンサート会場の地下空調室で、警備員は爆弾を仕掛けようとしている人物を逮捕する。それはアビーだった。アビーは空調の3つのダクトに仕掛けられた時限爆弾に風船をくくりつけていた。2日前、アビーは国土安全保障省のアール・ゴッダードからアリーナのVIP席にサリン攻撃を仕掛ける方法を考えて欲しいと持ちかけられた。アールは警備のシミュレーションとして、テロのシナリオを求めていた。これまでにもアビーはこの手の相談をもちかけられ、そのたびに断ってきた。今回はテロ集団がサリンを入手したという情報があり、シンクタンクを結成して警備の弱点を探し出してもらうのだという。アビーは悪人になり切って考えるのが抵抗があるという。それでも、ヴァンス局長の命令でアビーはアールに協力することになった。逮捕されたアビーは、セーフワードを言うがシミュレーションだと信じてもらえない。やっとギブスが到着し事情を話して解放してもらうが、見つかるはずのない作戦がなぜ見つかったのだろう。爆弾処理班が偽物の爆弾を処理すると、3つ目は本物の爆弾だったことが判る。しかも、風船にはサリンが仕込まれていた。本当に爆発すれば死者が出ていたが、これは間違いだったのか、あるいは何者かがシンクタンクの作戦を悪用したのか。アールと連絡できなくなっており、アビーは作戦後に集合する予定にホテルに向かう。シンクタンクのメンバーはアビーの他に、シナリオを考える映画監督のJJアキショム、CDCの研究者グレダ、物流担当のフィルがいた。ホテルの部屋は無人だったが、バーで3人がアビーを待ち構えていた。アールは、作戦開始直後にアリーナへ行き、警備員にセーフワードを伝える事になっていたという。しかし、伝わっていなかった。間もなく、アールが駐車場のバンの中で死亡しているのが見つかる。ダッキーはおそらくサリンを使って殺害されたと思われる。連絡を受けた国土安全保障省のエリコットが現れ、アールには何も疑われる事は無かったという。NCISはシンクタンクのメンバーを尋問するが、爆弾や風船などはアールが自分で調達していたという。アビーの役割はバンドの楽屋に花を届ける事で、怪しまれることはなかった。風船には数滴のサリンが入れられていたが、盗まれたサリンの容器は15CCのサリンがまだ残っているはずだ。アールのPCには、シンクタンク入りを切望していたビショップの名前があり、アールはアリーナの監視カメラにアクセスしていたことが判る。ラボに戻ったアビーは、事件を解決できない自分に苛立つ。サリンを盗んだのはアール本人だと判る。2日前、アール名義のカードを使って化学研究室に入っていた。さらに、国土安全保障省はアールの部署の全員のデータが消去した事がわかる。エリコットを呼び寄せ話を聞くと、事故の夜、自宅で仕事をしていたところハッキングされ、危険を回避するためにデータを消去したという。エリコットのPCは遠隔操作されていたが、マクギーが調べるとIPアドレスはニューオーリンズだった。NCISのニューオーリンズ支局で調べた所、フレンチクォーターの空き室となっている部屋からアクセスされていた。さらに、シンクタンクが考え実行した何十もの作戦を含む「プレイブック」が奪われていた。これは、空港や駅、官公庁などの弱点が指摘されており、攻撃への対策も含まれていた。すでに戦略ブックがオークションにかけられていて、政府も問題視している。トーレスは、潜入捜査の経験から、昔の情報提供者から情報を得ることができるとヴァンス局長に訴える。国土安全保障省は、アリーナでのテスト前に報告書を提出していたが、ビショップがNSAに確認したところ、サリンを入手した組織があるというのは報告書を改ざんしたものだと判る。つまり、アリーナでのテストをわざと強行しようとしたことになる。アビーが仕掛けたダクトの内、11番のVIP席に通じるものがあり、そこには偽名を使って使用し、銃を持った警備員を伴っていた客がいた。銃の登録番号から使用したのはボスニアの外務大臣ヨヴァン・デジッチと判る。デジッチは息子とコンサートを見に来ており、かつては共和国軍の一員として大量虐殺に関わった人物だった。フィルはボスニア出身で、両親を殺され、アールに出会ってアールを父親のように慕っていた。デジッチの訪米を知り、アールのカードを使ってサリンを盗み、報告書を改ざんして作戦を実行させた。アビーが持っていた風船はフィルがすり替えたもので、アールはテストを中止しようとした。デジッチへの復讐のために、なぜ父親と慕うアールを殺したのかと問われ、フィルはただ殺したかったと答える。デジッチの本来の訪米の目的は心臓手術だったが、フィルの家宅捜査で残りのサリンが見つかった。病院で使うつもりだったのか。デジッチの病室には果物のの届け物があり、息子が緩衝材として入っていたエア・クッションを潰そうとしていた。NCISはそのクッションの中にサリンが入っているのを見つけ、事なきを得た。アビーが警備員に捕まったのは、アールが殺される直前に無音の警報を作動させたからで、アビーは善人が悪人に勝ったと喜ぶ。トーレスの情報で、ベネズエラから情報を売買しているピスコがやってくるという。トーレスはかつてピスコの手下として働いており接触することができる。ピスコは策略ブックを手に入れようとしているに違いない。機密を取り戻すチャンスだ。ヴァンス局長はトーレスとマクギーをニューオーリンズに送り込むことにする。サリンという言葉が出ると、どうしても意識してしまいますね。アビーが逮捕されるとか、爆弾を仕掛けようとしていたとか、ショックなシーンがありましたが、すぐにそういうつもりではなかったというのが判って良かったです。善悪に関して、アビーらしく悩んでいるところが良かったし、最後は笑顔でホッとしました。金をかけて雇うシンクタンクは、あんなゆるい感じで良いのでしょうか。映画監督がJJて、ジョークなのかな。ニューオーリンズとのコラボというエピソードにしては、ほとんどDCで話が進んで、繋がりは簡単でしたね。(笑)ビショップがカイ・チェンをまだ追っているだとか、クィンが何だか悩んでいそうだとか、伏線もありました。ダッキーとリーブスの会話は早く見たかったシーンですね。バーミンガム出身なのは、役者さん本人がそうだからでしょうか。ダッキーとミュージカル談義はどういう意味があるのかな、今後も2人だけしか通じないような会話を見せてほしいです。
July 3, 2017
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『シャーロック再び』ベテラン俳優が活躍する、ゆるりとしたお楽しみエピソードでNCISらしいなあと思って見ていました。アメリカのTV史を飾る人たちですよね。このシリーズの視聴者の年齢幅も広いのだろうなあ。パーマーくんが出世して、ちょっと気取った感じが良い味出していますね。メイナード郡で、二等兵曹マヤ・ケタリングが自宅で殺害されているのが見つかる。被害者はタラハシー号に勤務しており、船はノーフォークに停泊中だった。不法侵入の痕は見当たらないが、家の中は荒らされており、発見者はピザの配達員だった。被害者は午後3時17分にピザを注文していた。夫はビジネスでサンフランシスコにいるという。ダッキーが遺体を見て絞殺ではないかというと、そこに「シャーロック推理研究会」のオソリオ保安官が姿を見せる。オソリオ保安官はNCISとの合同捜査を望み、連絡したのだという。実は研究会には新人が入ったという。それは何とトニー・ディノッゾ・シニアだった。被害者の夫マイケルがDCに到着し、NCISで話を聞く。自宅の警報システムをマヤは嫌っていたが、冷凍庫に5000ドルを隠しているのでしかたなかったという。人間関係について問われ、船がスペインに入港した時に会ったが、部隊長ともめたと言っていたという。検視でやはり絞殺と断定され、被害者の首と腰に赤みが残っているという。繊維が検出されたので、アビーが調べる。マクギーとトーレスが再度現場に戻ると、警報システム会社のタージ・ロビンソンが装置を取り外していた。オソリオ保安官の命令だと言い、保安官はお互いに情報をシェアスべきだという。冷凍庫に隠したはずの金はなくなっていた。ギブスとビショップはタラハシー号に向かうが、保安官から代理を命じられた研究会のジュディスとライルがすでに訪ねていた。しかも、プロビーのシニアが研修名目で同行しており、ギブスはあきれて取り合わない。被害者の上司によると、マヤは従軍牧師の助手をしており、日頃から有望だと思うので厳しくしていたという。スペインでは休暇を取るように命じたが、夫以外の男と浮気するような人物ではないという。「研究会」側では取り外した警報システムを分析して、この3ヶ月マイケルは週末は自宅で過ごしていない事がわかったという。被害者の体に付着した繊維はリビングの絨毯で、玄関先に引きずられたと思われる。アビーはマイケルの携帯を調べ、100キロ離れたフレデリックスバーグから自宅の警報システムをオフにした形跡があるという。NCISはマイケルを監視し、恋人らしき女性と一緒に家に入るのを目撃する。女性はフレデリックスバーグの病院に務める看護師のダーリーン・ジョーンズで、マイケルと婚約しているという。マイケルが既婚者だったことは知らず、犯行時のアリバイもあった。マイケルはマヤが船に乗って数ヶ月しえ寂しさからダーリーンと付き合うようになり、ソウルメイトだと思うようになったと弁明する。ダーリーンには妻がいることを隠し、週末だけ会うようにしていて、スペインで別れ話をするつもりだったという。マイケルがサンフランシスコからDCに到着した時の防犯カメラの映像は完璧に見え、アリバイはあるようだ。強盗殺人の類似事件を調べていたマクギーは、周りの州で同じ警報システムを使った8軒に強盗が入っていたのを見つける。マイケルとマヤの自宅に装置を設置し、取り外した作業員のタージは自分が設置した家の警報システムの状況がわかるはずだ。タージは研究会で警報装置の修理中だったが、NCISの連絡でライルが捕らえようとする。反撃して逃亡を図ったタージをビショップが逮捕する。しかしタージは自分は殺していないと言い、盗んだベルトが当日のアリバイを証明することが分かった。ギブスはやはりマイケルが第一容疑者だと見る。シニアは空港のカメラ映像を見て、トイレで入れ替わったのではないかとギブスにアドバイスする。よく見ると、マイケルがトイレに入った直後に迷彩柄のベストを着た男が入り、同じように出てきた。マイケルはサンフランシスコでDC行きのチケットを2枚買い、シカゴ乗り継ぎ便でチェックインした後、トイレでもう一人の男と服を交換し、直行便で3時間早くDCに到着した。自宅で妻を殺して再び空港に行き、トイレで5000ドルを渡して男と入れ替わりNCIS捜査官の出迎えを受けた。その男を逮捕したと言い、マイケルに別室で供述書を書く男の姿を見せると、マイケルは今メキシコにいるはずだという。男はライルが扮装したもので、マイケルはカトリックのマヤが離婚を拒否したので殺したのだった。シニアは寂しさを感じ、トニーのアドバイスで研究会に入った。そこでジュディスに惚れ込み、口説き落とした。正式に会のメンバーとなり、ジュディスと共にパリのトニー親子を訪ねるという。先シーズン『シャーロックたちの推理』の後日談。変わり者3人組に何とシニアが加わるとは思いませんでした。ロバート・ワグナーを見られるのは嬉しいのですが、トニーがいないのに出て来るというのは、もうこれで終わりで良いのではないかなあ。そういう意味で、今度こそシニアは幸せになれそうですね。ギブスにつきまとうジュディスには、シニアの方がお似合いです。まさか、バスタブ・シーンまであるとは。(笑)ちなみに、演じるジェシカ・ウォルターは「スパイのライセンス」にゲスト出演しているのですね。何年ぶりの共演か、40年ぶり?シニアだからこそ、ギブスもいじられて楽しい。本当に毎日ステーキを焼いているのでしょうか。肉は硬そうで、すぐに飲み込めない感じ。(笑)ドクターになったパーマーくんをみんなが持ち上げているのも、シャーロック好きらしいですね。今回は3人組のキャラが立って良かったです。トーレスがニヤリとしながらオソリオ保安官のことを「バーニー・ファイフ」と呼んでいましたが、マクギーが「メイナード郡は確かにメイベリーの保安官事務所みたいですね」というくだり、アメリカなら大受けするところなのでしょうね。気取ったシャーロック研究会よりも昔懐かしい「アンディ・グリフィス・ショー」の方がしっくりくるのかも。許せない夫でしたが、かなりイケメンだった。騙された看護師さん、気の毒です。
June 28, 2017
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これですね、ここまでで今シーズンNo.1の佳作でした。良いエピソードというのはくだくだ感想を言うのも野暮ですので、ぐっと噛み締めたいです。脚本の上手さに感心しました。ところで、またニューオーリンズとのクロスオーバーがあるようですね。向こうはシーズン3で、やっと日本放送がシーズンが追いついてきた。でもメンバーチェンジがあるから、先に見るのもちょっとねえ。海軍大佐のポール・スミスが、息子のためにATMで金を下ろそうと下車し、道路を横切ろうとした時に別の車にひき逃げされた。NCISに連絡が入った時、息子のライアンは現場近くのビルに上がり飛び降りようとしていた。現場でライアンに気づいたパーマーは夢中で助けに向かう。パーマーは片手でライアンのベルトを掴むと、自殺を思いとどまるように声をかける。ギブスは消防隊の救助作業を待機させ、そのままパーマーに説得させることにする。ライアンは仕事を解雇されたばかりで、大佐は自分のせいで死んだと落ち込む。パーマーは捜査官ではなくダッキーの助手になったときのことを思い出し、ライアンに語り続ける。ビショップは事故ではなく、あえて大佐を轢いたのかも知れないという。ギブスはパーマーとトーレスにライアンを任せると、本部に戻り大佐の仕事関係を調べ始める。最近まで大佐の指揮していた船で勤務している部下によると、先週、副長だったモーガン中佐が悪い評価をされたと、大佐と言い合いをしていたという。あまりに強い口調で、大佐は中佐を軍法会議にかけるとまで言ったという。中佐は現在連絡が取れない状態だった。ATMの映像には、事故の瞬間が映っていたが、犯人の車は黒っぽいSUVとしかわからなかった。パーマーの説得に、ライアンは次第に心を開くように見えたが、一瞬の隙にパーマーを突き飛ばして逃げようとした。しかし、パーマーが落ちそうになるとライアンはパーマーを助け上げた。パーマーは「君は死にたくないんだろう?」と語りかける。ギブスは手がかりを得るために、食事の差し入れにまぎれてマイクを忍ばせる。パーマーはギブスらが聞いているとは知らず、10代でに母親を亡くしたライアンに、家族を亡くしたギブスのつらい過去について話す。ギブスはいつも父親のように励ましてくれた。パーマーは養子縁組で上手く行かなかった時の事を思い出す。ライアンはATMの直前の交差点で、事故を起こしそうになったと話す。その交通カメラには黒いSUVが大佐の車にぶつかりそうになった後、大佐の車を追いかけた様子が映っていた。ライアンからいつまでも検視官助手で良いのかと言われ、パーマーは実は3度めの試験で合格していたと明かす。しかし、ダッキーや友人たちと離れたくないのでそのことは黙っているという。高い志を持る仲間と一緒に働く現在が幸せなのだ。モーガン中佐の居場所が分かり話を聞くが、スミス大佐と言い合いしたことについては謝罪したという。大佐が激怒したのは、息子のことを負け犬と言ってしまったからで、大佐にとってライアンは全てだという。犯行に使われた車を調べたアビーによると、エドガー・スタンプという男が借りたレンタカーだという。スタンプは車での嫌がらせ行為でこれまで前歴があり、現在地はGPSで捉えられる。時間が経ち、そろそろ潮時かという雰囲気の中、パーマーは検視官助手として数々の死を見てきたと話す。その中には親しい仲間の死もあった。悪いこともあるが、自分の仕事はそれを良いことに変える事ができる。ライアンの父は母の死を契機に、母親の役割も担った。最悪の事を良いものに変えようとしたのだ。それがライアンなのだ。ギブスは犯人を逮捕したことをライアンに告げ、罰するために証言して欲しいという。遺品の財布にはライアンとの写真があった。おそらく、息子のことを誇らしく人に話したことだろう。ライアンは無事建物の中に入り、ダッキーはパーマーに「ドクター」と呼びかける。犯人は交差点でぶつかりそうになった大佐を逆恨みして、車で轢いたのだった。ギブスの自宅に呼ばれたパーマーは、プライベートなことをライアンに話したと謝罪する。ギブスは黙ってパーマーをハグする。DC消防隊は、3時間もよく待ってくれましたね。他で火事があったらどうするつもりだったんだろう。最近特に出番が少なくなったなあというパーマーくんですが("Credit Only"というのはシーズン10くらいから増えているみたい)、過去シーンは本当に良いシーンが多かったですね。ストーリーには直接関わらないシーンかもしれませんが、どれもが意味ある体験としてライアンの心に響いたと思うし、私もパーマーくんの成長を思ってうるうるしてしまいました。ライアンへの話し方もまるでダッキーみたいでした。含蓄に富んでいました。(笑)そんな遠慮しないで、ぜひ給料を上げてもらってほしいです。「いずれは去るだろうが」というのは、何だか最終シーズンみたいな雰囲気でしたね。
June 21, 2017
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『愛する者のために』いよいよ、本格的にリーヴスのストーリーアークが始まりましたね。敵は何となく「ブラックリスト」のレディントンみたいな感じですが、国際的な複数機関とのタスクフォースで追い詰めるようです。いろいろ変化がありそうですね。ところで、ゲストのベルギーの捜査機関の人、見覚えあるなあと思っていたら、そう!「バビロン5」のイワノヴァさんでした。久しぶりに見たような気がする、なつかし~リーヴスが志願したウィロビー作戦が開始された。リーヴスはターゲットのカイ・チェンがDCに入った事から、移動の飛行機の副操縦士として乗り込む。ギブスは初めてチームに作戦の内容を説明する。チェンは銀行に自爆犯を送り込むとか、原油価格を上げるためアメリカの軍艦を攻撃する計画に資金を提供するなどの荒っぽい手法で株価を操る実業家と言われているが、現在の姿は確認されていない。また、具体的な証拠も見つかっておらず、各国の捜査機関が合同捜査を行うことになっていた。リーヴスは命の危険もある任務に就き、チームは空港に向かうチェンの黒いSUVを監視する。チェンが飛行機に乗り込み、ノートPCをWifiに繋げば、そのデータはNCISに送信される事になっている。しかし、飛行機に同乗するチンタオが突然飛行機を降り、チェンの車は空港へのルートから外れ始めた。飛行機が突然爆発し、当局は乗員全員が死亡したと発表する。実際は変化に気づいたリーヴスが作戦がばれたと察して、コックピットの窓から操縦士のミラーと共に飛び降りて一命を取り留める。ギブスは大きな怪我のなかったリーヴスを見舞い、マスコミが生存者がいたことを嗅ぎつけたため、身を隠すようにいう。ミラーは大怪我をして入院中だ。リーヴスは直前にチンタオとチェンが連絡を取り合い、新しい攻撃計画を指示していたと言い、今すぐ任務に復帰したいと主張する。本部に戻ったギブスはヴァンス局長に手がかりを掴んでいるリーヴスと共に、現場で証拠を追うべきだと話す。ヴァンスはチェンの与える脅威を考えて、各捜査機関とのタスクフォースで取り組むべきだと答える。ビショップと交際しているカシームは、NSAとの合同捜査で任された、不審な通話の翻訳を続けていた。あまり意味がない会話でその裏に隠された意味を追えという。ギブスはリーヴスが尾行していたチンタオが出入りしていた自動車部品工場がチェンの拠点と考え、追及するように命じる。アビーはベルギー当局から提供された暗号化された通信を分析し、ミラーがチェンが飛行機を降りてすぐにチェンに電話している事をつかむ。チェンの車はその直後にコースを変えた。ミラーはなぜ作戦の事を知ったのか。リーヴスの退院が認められ、すぐに意識を取り戻したミラーの聴取に向かう。ミラーは何かを言おうとして息絶える。ダッキーは死因は外傷ではなく、モルヒネの過剰摂取だという。ミラーは自らモルヒネの量を増やして自殺した。チェンを恐れてのことだろう。リーヴスは潜入を通じて、似た境遇に育ったミラーと親しくなったという。ミラーには妻と幼い子供がいて、5年前からチェンと共に世界中を旅するようになった。トーレスとクィンは、自動車部品工場の向かいの建物に張り込むことになった。NCISでは、ベルギー、南アフリカ、ヨルダンの担当者が集まり会議が始まる。ヨルダン当局はチェンの次の攻撃対象がNYらしいという。作戦の情報漏れについては、ミラーと親しくなったリーヴスに疑いの目が向けられる。ミラーの妻は夫の仕事について詳しくは知らないが、高給取りになったことでやばい仕事をしていたのかもという。ただ、雇い主についても知らないし、夫は善い人だったという。ビショップはミラーの娘が身につけていたブレスレットのチャームが、パリ、アムステルダム、カイロを思い起こさせるものだと気づく。それらの都市は、今朝カシームが翻訳していた文章の中にあった。カシームによると、身元不明の2人が使い捨て携帯で訛のあるパシュート語で喋っているという。リーヴスは意味がないように見えて、言葉には二重の意味があるという。ギブスは疑いを持たれているリーヴスを自宅に泊め、ビショップが彼を心配していると伝える。リーヴスは孤独な生い立ちで、家族の多いビショップとは違い、家族がいないからこそ命をかけて志願したという。ギブスは良い思い出を思い浮かべろという。リーヴスはカシームの翻訳を見ていて、「69793は信用できない」という下りに、それが自分の免許の番号だと気づく。会話は数週間前のもので、潜入がばれていたことになる。アビーは通話がタスクフォースの会議の1時間以内に行われていることから、内通者がいるという。音声認識で身元を照合すると、何と一人はベルギーのモロー局員だった。ビショップは図書館で作業を続けるカシームに、昨夜の通話を急いで翻訳して欲しいという。その時、外部から銃弾が撃ち込まれカシームが倒れる。モローはギブスの厳しい追及に、数年前にチェンに情報を流しだしたが、チェンは今やモンスターに成り上がったという。この数ヶ月、ウィロビー作戦が進められている間、チェンはあえてそれを有利に使った。カシームの翻訳についてチェンに知らせた時、チェンは昨夜の会話は知られたくないと言ったという。カシームを襲ったのはチンタオかと問われ、モローは言えば家族が殺されると怯える。ギブスは今すぐチンタオに連絡し、自動車部品工場で会いたいと伝えろと迫る。アビーは監視中のトーレスとクィンが目撃した車の識別番号から、車の移動ルートを割り出す。カシームが襲われた時にチンタオの車が図書館の近くにあったことが証明され、NCISはチンタオを逮捕に向かう。チンタオは待ち構えていたNCISの前に姿を見せ、撃ち合いとなる。弾を受けたチンタオは、チェンを見くびるなと言い自ら命を絶つ。カシームは出血が多く、脳の活動が低下した。見舞いに来たリーヴスにアビーは昨夜の会話を翻訳して欲しいとメモリーを手渡す。カシーム、これで降板なのかな。交際宣言してからハッピーなのは今回だけ、あっけなかったですね。でも、結局はリーブスとビショップの距離を近づけることになるのかも、昨シーズンのスコットランドでのデートが伏線でしたよね。チェンを追い詰める手がかりは、パシュート語ができる人が他にもいそうなので、何とかなるのでしょう。それでも、チェンは相当な大物らしくて、脅されて忠誠を誓う人が多そう。簡単には捕まらないと予想します。どうしてもNCISが「ブラックリスト」をやっているようで、変な感じがします。(笑)トーレスとクィンの張り込みは笑えるシーンなのかもしれませんけど、冗長に感じました。
June 7, 2017
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『母の思い人』いつものように、季節外れのクリスマスエピソードですが、やっぱり癒やされます。特にダッキーの長い人生に関わるものというのは、これ1つで映画みたいな感じがしますね。もちろん、頭の中ではダッキーの若いころはイリヤ・クリアキンだったという妄想が爆走して、なおさら楽しいです。海軍大佐メイソン・グリーンが劇場の前で車に乗り込んでから姿を消し、空き地で死亡しているのが見つかる。前夜は娘のヘイリーとその夫ローガンと共に「くるみ割り人形」の芝居を見ており、予約した乗り合いの車には乗らなかった。外傷はなく、チームはグリーン大佐のポケットから、ダッキーの前の住所を書いたメモを見つける。グリーン大佐には機密情報を海外に売っている疑いがあり、内部調査がかかっていた。ギブスは今の家主を探すように言う。未だ、ギブスの家に居候しているフォーネルの元に、娘のエミリーが休暇でやってきて、ボーイフレンドのジャックを紹介したいという。なんだかんだと家に戻りたがらないフォーネルに、エミリーは強権を発動するという。ダッキーは住んでいた家を6年前に母親が死亡して売却したという。検視でグリーン大佐の体内から即効性の毒が検出される。ダッキーはグリーン大佐に関して記憶はないというが、「マヨルカ島」という地名を聞いてダッキーはあることを思い出す。37年前のクリスマス、ダッキーはガールフレンドと休暇を過ごしていた。自宅に戻ったダッキーは、母ヴィクトリアがマヨルカ島に行かず、裸でソファに寝ているのを見つける。気づくとクローゼットには裸の男が隠れており、バグパイプ教室で出会った男で愛し合っているという。男はバルサザール・キルミーニーと名乗った。グリーン大佐の娘はダッキーの前の住所には心当たりがないというが、夫のローガンは先週グリーン大佐から海外とのコネについて質問されたという。しかし、まさかグリーン大佐が不正を犯すはずがないという。海外の口座を探したところ、グリーン大佐名義でクリミアに口座があり、多額の入金があったことが判る。やはり、機密情報を売っていたのか。今の家主は留守だったが、庭師が3日前にグリーン大佐が人探しに現れ、ヴィクトリア・マラードはいるかと尋ねたという。しかし死亡したと聞くと友人の車で帰っていった。この庭師はダッキーが住んでいた頃から働いており、家には高性能の監視カメラがあった。マクギーは録画されている訪問者の映像を探し、グリーン大佐の姿とマクギーらが帰った後に慌てて赤いトラックに乗り込む庭師の姿を見つける。ダッキーは母が付き合って6週間でバルサザールと婚約した事を心配していた。何か怪しさを感じ、友人のアンガスに身元を調べてもらうことにする。グリーン大佐が最後に迎えを頼んだメールが、PCのウィルスのせいで犯人に転送された事が判る。さらに、ダッキーの家を訪ねたグリーン大佐はバルサザール・キルミーニー本人に電話をかけていた。しかし、今生きているとすると100歳以上になる。ダッキーは、バルサザールが金持ちの年取った女性から金を奪う詐欺師であることを掴み、ただちにイギリスから去れと伝える。バルサザールは、確かに自分は過去に犯罪を冒してきたが、今回だけは違う、本当に愛しているという。しかし、ダッキーは本気だった。バルサザールは姿を消し、母は悲嘆に暮れた。庭師のリンが行方不明のまま、グリーン大佐が一緒に連れていた男がストーカー行為でロック・リーパークで逮捕された。男は私立探偵だと言い、グリーン大佐に2週間前に雇われたという。グリーン大佐は、6年前ヴィクトリア・マラードが尋ね人の広告を出し、バルサザールを探していたという。その目的は知らないが、いざという時の保険のために大佐のハードディスクを預かっているという。ダッキーは認知症が進んでいた母がどうやって広告を出せたのだろうと思う。クレイトンによると、バルサザール名の口座や権利書は世界中にあるが、本人は実在しないという。おそらく、名前は資金洗浄のために使われており、過去6人その名を使った事がわかっていた。アビーはハードディスクを分析し、グリーン大佐は機密情報を盗んでいないと断言する。アリバイが証明されており、遠隔操作による罠だという。クリミアに口座を開いたのは「バルサザール・キルミーニー」だが、大佐は自分自身で降り掛かった疑いを晴らそうとしていたらしい。ギブスは庭師を見つけるよう急がせる。ダッキーは当時の母に良かれと思ってした自分の選択が、良かったのだろうかと罪悪感に浸る。母は本当の愛をつかむチャンスを奪われ、その後は寂しい余生を過ごすことになった。嘆き悲しむヴィクトリアをダッキーはアメリカに伴い同居することにする。庭師のリンが見つかり、グリーン大佐について質問されると、全く無関係だという。6年前バルサザールを探す広告を出したのはリンで、驚いたことにリンとヴィクトリアは付き合っていたという。ダッキーには2人の関係は口止めされていた。年を取り病気だったヴィクトリアはある日劇場近くの道路でバルサザールを見たと言い、探すように頼まれたという。リンはヴィクトリアの日記を管理しており、グリーン大佐がバルサザールの名前を出したため、不安になって日記の隠し場所へ向かったのだという。NCISは、バルサザールの甥がローガンだったという事実を掴み、逮捕する。バルサザールという名前は詐欺師一族の間で代々受け継がれているという。今は機密情報を客に売る事をしており、グリーン大佐はそれを阻止しようとしたので、購入しようとした客は自ら運転手になりすまし大佐を殺害した。ローガンは大佐が殺されるとは思っていなかったという。客はインターポールが逮捕した。ダッキーはリンから母の日記を受取、晩年の母がリンとロマンスを楽しんで幸せだったことがわかり、何よりのプレゼントだという。エミリーはフォーネルを自宅に連れ帰り、家族でクリスマスを祝うことにする。しかし、自宅をシロアリ駆除のために締め出されたギブスがフォーネル家に転がり込んでくる。クリスマスなのに、まだフォーネルいたのか!?と驚きました。まあ、きっかけは感謝祭かクリスマスの休暇でないと、ギブスもどうしようも無かったかもしれないけれど、それにしても長かったですね。エミリーの成長にも驚かされますね。そっか、大学生でボーイフレンドか。フォーネルに反対されても、ギブスが後押ししてくれるかもしれないし、頼れる人がいるのは良いですね。ほとんど、親戚のおじさん状態だ。(笑)さて、ダッキーの母親のストーリー、しんみりして良かった。晩年、息子にきつく当たってあれは魔女だとか、色々言っていた母親の知られざるロマンスや心の中をこの年になってやっと理解するとは。ヴィクトリアにとって、ダッキーは母親思いの良い息子でしたが、その裏には母に酷いことをしたのではないかという罪悪感があったから、あそこまで尽くしたのかもしれないし、長年見ている視聴者がなるほどと思えるストーリーだったと思います。ヴィクトリア役の女優さんもステキでした。新旧ダッキーがついに並んだ姿も、クリスマスの奇跡みたいで。庭師役のクライド・クサツさん、ワタシ的には「新スタートレック」のナカムラ提督のイメージですが、意外と若い人だったと思いました。つまり、TNGのころは40歳前後?タイトルの「固い絆」はママとバルサザールの間もあるだろうし、ママと庭師、ダッキーとNCISの仲間、フォーネルと娘など、様々な絆を意味しているようで、クリスマスらしくほっこりしました。まあ、検死台の上に酒や食べ物を置くというのはブラックですが、それもNCISらしいですね。
May 31, 2017
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『収容キャンプ』またビショップの感謝祭エピソードですね。ジョージ役の人は前回も出ていましたが、彼女にはこんなにお兄さんがいたのか。リンゼイ・ワーグナーをまた見たかったな。ところで、前のエピソードと放送順が入れ替わっていますね。本国では議員脅迫事件の方が後。まあ、時々そういうことはありますけどね。従軍聖職者のデリック・レザ中佐が自動車事故を起こし死亡した。しかし、死亡したのは自己の4時間前で、自動車はアクセルに細工され事故を装ったように見える。レザ中佐はイスラム教の導師で、地域の慈善団体などでも活動していた。最後に瞑想センターのロナルド・エアーズと通話していたというので、話を聞くことにする。ビショップの兄3人が感謝祭のためにアパートにやってきて、妹が同僚と付き合っているらしいと聞いて、相手を詮索し始める。エアーズによると、レザ中佐とは社会奉仕活動で出会い、昨夜は話したいことがあると言われ、ランチの約束をしていたという。軍の宗教施設では、レザ中佐は信者から信頼され、地域に貢献する人物だったという。最近、女性の信者とよく話をしていたのを見たという。レザ中佐のノートパソコンには暗号化されたファイルがあり、解読したところグアンタナモ収容所の機密書類だと判る。レザ中佐は2年間グアンタナモ収容所に勤務しており、それらの書類はアミール・ハッサンという収容者に関するものだった。クレイトンによると、ハッサンはアメリカとイギリスのテロ対策班がロンドンで身柄確保しており、ロンドン同時爆弾テロのマフダヴィの共謀者と見られていた。2005年にハッサンとマフダヴィが一緒にいるところが目撃されていた。ギブスはパシュート語が話せるビショップをグアンタナモに送る。グアンタナモ収容所でレザ中佐の上官だったドリスコル大佐によると、中佐はハッサンを含む数名と毎週面会していたという。レザ中佐は収容者たちから信頼が厚く、逆に親密すぎると怪しむ人もいたという。しかし、それらは言いがかりとわかり、機密文書については、レザ中佐が手に入れた方法を調べるという。アビーはレザ中佐の車の部品を回収し、記録されている当日の足取りを再現する。レザ中佐は途中ホテルに立ち寄っているが、そこにはハッサンの妹サミラが宿泊していた。サミラは、兄はテロリストではないと言い、これまで無実を訴えてきたが認めてもらえなかったという。そこでレザ中佐が連絡をくれて、ハッサンの収容は不当だと信じてくれたという。誰かが真実を隠蔽したらしい。ハッサンの取り調べビデオをチェックしたビショップは、実際の音声と違い、書き起こし資料に改ざんがあるという。マフダヴィと会ったのは数回だけと言っているのに、あたかもマフダヴィと親しかったような書き方で、これによって犯人にされた。レザ中佐は同じモスクに通っていただけというハッサンの言葉を信じ、何とかハッサンを助けようとしていた。ハッサンは無実なのに11年間もグアンタナモにいる。ビショップは通訳としてカシームと伴い、グアンタナモに行きハッサンに面会する。ハッサンは、改めて自分はテロリストではないと言い、レザ中佐を信頼していたという。ドリスコル大佐によると、当時は民間企業が通訳の仕事を請け負っていて、誤訳をしたのは警備会社のブレンダン・ピーターズという人物だという。ビショップはレザ中佐の意思を継いで、何とかハッサンを自由の身にするという。ハッサンは連邦捜査官を信じようとしないが、カシームが自分の経験から説得し、ハッサンの話を聞く。調書の翻訳をしたピーターズは偽名で本名はロナルド・エアーズと判る。エアーズは、ハッサンの文書を改ざんしたことを認め、会社から命じられたという。そのことでハッサンは11年間も収監されたが、エアーズは罪悪感を感じてレザ中佐に機密文書を手渡したという。ハッサンはビショップたちの尽力で釈放されるが、ビショップは過去にハッサンのような人をグアンタナモに送り込んでいたという。他にも無実の人たちがいるかもしれない。取り返しのつかない事をしてしまったという。アビーはレザ中佐が死んだ日に銀行に立ち寄っていた事を突き止める。レザ中佐は軍の宗教団体の2年分の取引明細を申請しており、団体は寄付として25万ドル以上を出金していたが、どこにも寄付はされていないという。出金したのは、調整役をしているギャレス・ベインブリッジで、コミュニティセンターでは血痕が検出された。ベインブリッジは、レザ中佐が不正な金の流れに気づき通報しようとしたため、押しのけたらデスクの角で頭を打ったという。殺す気はなかったというが、通報せず事故を装って死を偽装したのは事実だ。ビショップの兄たちが職場で騒ぎを起こした後、ビショップはギブスに同僚と交際していると打ち明ける。それはカシームだった。カシームは「Lost in Translation」で登場、次があるのかと思っていたのが次があって良かった。ビショップは通訳と何かある、というタイプのキャラなのですね。あの時からカシームと一緒にさせるつもりだったのか。同僚と付き合っているというので、みんなが興味津々というのは判るけれど、3人の兄が職場に乗り込んで相手を見定めようというのは、いくらなんでも無理があるなあと思いました。面白さを狙ったのでしょうが、狼の群れには見えないし、何も3人でなくてもできそうなのに。トニーがいたら「三ばか大将」だとか言いそうです。それに背が高いのがエリーの好みって、ジェイクは背が低かったじゃないですか。きざなクレイトンがエリーを賞賛するのも、モテ男のトーレスが客観的に突き放すのも、上手く予想を外されて良かったですが。グアンタナモで無実の人が不当な扱いを受けているというのは、今後のテーマなのかな。カシームがいるので、ビショップも心強いでしょう。パーマーくんはいつものようにお休みでしたが、最近アビーの活躍が見られないなと思いました。キャストが増えたので仕方ないのかなあ。
May 24, 2017
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やっと始まりましたね。3ヶ月以上、まるで新シーズンのような感覚です。FOXも、いろいろ新作ドラマが多かったから仕方なかったのかも知れませんが、これだったらスタートを少し遅らせる方が良かったのにと、というのはやめて、始まったことを喜びましょう。ゲスト出演ぽい存在だったクレイトン・リーブスがついにチーム入り。トーレスとリーブスのぶつかり合いは、トニーとマクギーとのそれとは違うと思うな。(笑)当選したばかりの下院議員ジェナ・フレミングにネズミの死骸と共に「次はお前だ」という脅しのメッセージが届いた。フレミングは海軍の予算関係でヴァンス局長と面識があり、危険なので身柄を警護したいといっても、選挙民に弱みを見せることはできないと、意に介さない。MI6のクレイトン・リーブスがNCISの国際デスクに着任し、ヴァンスはチームとは別行動で直接リーブスに話をする。トーレスは後から入ってきたリーブスに対抗意識を見せる。フレミングの秘書マックス・サンダースは、脅しはこれだけではないという。これまでに、様々な形で脅しがあり、ブラックリストには50人以上の「常連」があるという。その中で、フレミングに対する過激な抗議をネットで展開しているサイモン・リーという男と、その右腕で「魔女の火あぶり1692」という人物が怪しいという。リーは現在刑務所で拘束中で、「魔女の火あぶり1692」はティーンエージャーのエイミーと判る。エイミーはネズミとは無関係で、ネズミを「解剖」したダッキーは、内臓が丸ごと抜かれているという。フレミングの地元ブライトンで、秘書のマックスがモーテルのプールで死亡しているのが見つかった。さすがにフレミングもこれにはショックを受ける。モーテルの宿泊者は深夜に男が怒鳴り合いをしている声を聞いており、現場から赤いキャデラックが走り去ったのを見たという。クィンはリーブスのデスクの上に「ウィルビー作戦」のファイルがあるのを見つける。マックスはこの1ヶ月ほど、断続的に犯行現場のモーテルに宿泊していた。マックスのガールフレンド、ローリー・パーキンスによると、ランチの約束をしていたがマックスは現れず、メールにも返事がなかったという。パーキンスによると、マックスはフレミングから秘密の仕事を任されていたという。フレミングは、ブライトンにある海軍基地の閉鎖について、マックスが地元の調査を行なわせていた事を認める。基地と地元は経済面などで密接な関係があり、予算の問題で基地を閉鎖することが地元にどのような影響を与えるか調べていた。閉鎖されれば、フレミングを恨む者もいるかもしれない。ブライトンの町は、実業家のジェド・ハミルトンが牛耳っており、ハミルトンは赤いキャデラックに乗っている。マックスの検視で、死因は頭蓋骨の骨折により意識がぼーっとしたところで、プールに落ちて溺死したという。ダッキーは頭の怪我は死亡の1時間前だという。ハミルトンの自宅を調べたビショップとクィンは、ガレージの冷凍庫にパックされたネズミの死体があるのを見つける。脅しに使われたのはこの中の1匹らしい。ネズミはいずれも内蔵を抜かれていて、アビーは特殊なタンパク質を検出する。認知症の治療の研究に使われているネズミで、ブライトンの海軍研究所でその研究が行われていた。しかし、研究所は閉鎖される予定だ。研究所を訪ねたギブスに、一人残っている責任者は、今は研究のまとめを行い、他の研究員、従業員は閉鎖に伴いいないと説明する。ハミルトンは確かに閉鎖を知り怒っていて、議員に警告すると言っていたというが、今行方不明だ。内蔵を抜いたのは保存してサンプルにするためで、自分は閉鎖を恨むことはないという。トーレスとリーブスがハミルトンを自宅まで送ると、そこに泥酔したハミルトンがいた。すぐに逮捕して話を聞くが、ネズミの件はやりすぎだったと謝罪するつもりだったという。やはり小さい町の基地が閉鎖されると、経済が立ちいかなくなる。ハミルトンには犯行時のアリバイがあり、NCISは基地の閉鎖で最も影響を受ける不動産開発業者に目を向ける。大規模開発の契約はまだ行われていないが、マックスのガールフレンドのパーキンスが不動産仲介者であることから、パーキンスがマックスと揉めて頭を殴ったのではないかと考える。しかし、証拠がない。フレミングはマックスのお悔やみを言いにパーキンスと会う。しかしパーキンスが大規模開発の担当者である事を知り、「あなたが殺したのか」と口走ってしまい、待機していたNCISに止められる。ヴァンスは動機しかないパーキンスに犯行を喋らせる切り札を失ったと怒る。アビーは水没していたマックスの携帯を分析し、「セルフ・ラブ」という書き込みに注目する。マックスはダイエット管理に、食べたもののバーコードを写真で撮り記録していた。その写真には、パーキンスのネイルが映っており、2人がモーテルで一緒だったことが証明された。パーキンスはマックスとハミルトンとの会話を聞いて閉鎖のことを知り、基地の閉鎖を辞めさせようと、マックスを説得したという。殴ったのは事実だったが、プールの落ちたのは事故だったという。ぶつかり合いながらも、トーレスとリーブスは仲良くなる。クィンはリーブスに「ウィロビー作戦」に志願したのかと尋ねる。ウィロビー作戦は半年前に人材が集まらず、延期されていた。自殺ミッションだという。しかし、リーブスは自分にはそれなりに理由があると答える。フレミングはヴァンスが払った犠牲について、謝罪する。妻の故ジェニーが始めたDVシェルターのNPOのトップに、今空きがある。フレミングは今は政治のほうが大事だと言い、2人はディナーの約束をする。これって、ヴァンスの新しい恋?NCISのトップという立場は、議員とも釣り合うのかも知れませんね。子どもたちもかなり大きくなったでしょうし、確かに「そろそろ」かも知れない。後半はウィロビー作戦がテーマになるのかな。リーブスの加入は良い変化だなと感じます。トーレスとのケミストリーも良さそう。今回はアビーの出番が少なかったですが、肉体派ブラザーズがアビーの関心をひこうとしているのが微笑ましかったです。ネズミの解剖の時に「autopsy」と言っていましたが、これ「BONES」ならブレナンが「動物の場合はnecropsyだ」と言うはず。「2012年5月15日の喪失」というのは、シーズン9の最終話のことかな。殉職者を偲ぶ掲示は、今回初めて見たような気がしますが、これもまた今後のストーリーと絡んでくるのでしょうか。
May 17, 2017
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『勇者の故郷』まるで、今日現在のアメリカの状況を予見していたようで、ある意味驚きのエピソードでした。もう一つ、ゲストのディノッゾ・シニアにもうれしい驚き。ゲストに、よく見た顔だなあ誰だっけと思ったら、何と「バフィ」のウォーレンだったというのも驚きです。(笑)トニーが娘とフランスへ発ったため、シニアは空いたアパートを人に貸す事にする。アビー、マクギー、ビショップは借りたいと名乗りを上げる。酒屋で水兵トロイ・ウィリスが強盗に射殺された。発見者の夫妻によると、夜間の店員ヴィクター・メディナが被害者を介抱しており、ヴィクターは通報し救命士が到着した後、姿を消した。鍵のかかった店の事務所には、血の付いたタオルと凶器の銃があった。クィンはギブスのセクシーな夢を見て、心を乱される。ヴィクターはアフガニスタンなどに派遣され、シルバースターを受章して名誉除隊したが、バーで喧嘩をして服役していた。事務所の銃は凶器と断定されたが、未登録だった。現場に遺された靴跡は、イタリアの高級品ということで、シニアが情報を提供することになった。逃亡中のヴィクターが逮捕され、ビショップとトーレスが尋問する。ヴィクターによると、強盗がレジから金を出せと脅したとき、たまたまウィリスが隣にいて、犯人を止めようとし殺された。ヴィクターは逃げた犯人を追い、身体を張って車を止めようとしたが無理だったという。犯人の車は白いスポーツカーで、白いマスクをしていた。なぜ逃げたのかと問われて、ヴィクターは口を閉ざす。NCISに移民局のボールドウィン捜査官が現れ、ヴィクターを母国に送還するため身柄を確保するという。ヴィクターの父はヴィクターが1歳の時にメキシコからアメリカに合法的に移り、父親の死後母親はグリーンカードを持ち滞在していた。ヴィクターは海兵隊に入って自動的に市民権を得ると考えていたようだが、最近、軍は自分から市民権を申請するように指導している。除隊後の懲役により、ヴィクターはメキシコに総監対象となる。ヴィクターを移送していたビショップとトーレスは、オハイオにいる母親の所に別れを告げにいくつもりだったと聞いて、オハイオに立ち寄ることにする。アビーはヴィクターの持っていた父親の形見のコンパスを修理する。高級品の靴を購入し、白いスポーツカーを持っている人物が3人見つかり、話を聞く。一人目のコンウェイは、金持ちで銃のコレクターだった。犯行時にはアリバイがあるという。2人目のジャンコウスキーはNCISを見て逃げ出す。ジャンコウスキーはID泥棒で作家の印税を盗んでいた。自分でも文章を書いているらしい。3人目のレインは靴をまだ履いていなかった。ギブスはNCISがヴィクターをなかなか引き渡さない事に不満をいう。ギブスは部下をかばう。ジャンコウスキーの車が発見され、身柄を拘束する。しかし、ジャンコウスキーの靴は現場の靴跡と一致しなかった。ビショップとトーレスは、ヴィクターの母親を訪ね、食事を共にする。トーレスは母親に連行の理由をごまかし、次第に情が移ってしまう。戻る途中のダイナーで、トーレスの命を狙う男がいた。ビショップが男を射殺する。男は犯罪者で暗殺者のカール・ディクソンだった。アビーはヴィクターのコンパスが壊れたのは、ヴィクターが犯人の車に飛びついた時に、希土類磁石に接したからだという。その磁石が用いられているのは、コンウェイの車だった。コンウェイには問題を起こす息子がいて、酒場を襲った事で金を払って尻ぬぐいをしたのだった。ヴィクターは感謝してこの国を去るという。ギブスはヴィクターのために弁護士を雇ってやる。トーレスの入って、4人がトニーのアパートを争うことになった。くじ引きでトーレスが権利を得るが、トーレスはマクギーに部屋を譲ることにする。家は特権といえるほど、自分にはまだその準備ができていない。マクギーは違うという。人が良すぎるトーレスのせいで、ヴィクターがいなくなるのじゃないかと心配しました。(笑)さすがに、海兵は一生海兵だというギブスのスピリットを汚すことはなかったですね。これまで、あまり熱心でなかったのに、除隊した「不法移民」を強制送還することになったのは、新大統領のせいという訳ではないですよね。一時期、積極的に外国籍(親が永住権を手に入れた)の若者を軍隊に入れて、軍隊に入ると市民権が手に入るよとか言っていたのじゃないかなあ。それが、軍の規模を減らすためとか、除隊後に問題を抱えた元兵士が多くなったとか、そういう状況になって望ましくない外国人は送還するようになったとか?深い問題があるのだろうなと感じました。それにしても、この先、新政権の元でドラマがどう変わっていくか気になりますね。続きは、5月ですが。トニーがいないのに、シニアが出てくるというのは、ある意味驚きです。命のある限りロバート・ワグナーはNCISに出てくるのでしょうね。(笑)情にもろいトーレスが、あまりにも格好いいところを見せてくれて、これでは文句の付けようがありません。確かに、あの豪華なアパートに住むのには、所帯持ちの方がふさわしいでしょうね。まあ、仕事場だけでなく住まいまでマクギーがトニーの後釜に座るような感じになるのがちょっとやりすぎかなと思いますが。クィンの「夢」は珍しく、コミカルな展開でしたが、これもあまりぱっとしないキャラクターを色づけしようということか。ギブスとの情熱的な夜を妄想する女性は多いと思いますけどね。
February 1, 2017
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『監禁』オープニングクレジットに、クレイトン役のDuane Henryの名前があったので驚きました。今後NCISの正式メンバーになるということなのかな。ちなみに、ゲストのフランシス特別捜査官は12シーズンの2話目にも出演していて、本人はNFLの選手なのであまり本格的にストーリーに絡むことはなさそうだなと思いました。地下室で男性の殺害死体が見つかり、そこで5日前から失踪中のケリー・リストゥ下士官の指紋が検出された。ケリーはここで監禁された後、反撃に出て犯人を殺して脱出したらしい。現場は地元警察の管轄なので証拠品を持ち出す事ができないが、クィンは殺された男の携帯からこっそりSIMカードを盗み出す。ケリーがダレス空港で発見され身柄が拘束されたため、ギブスが迎えに行く。監禁中暴行を受け、極度の緊張状態にあったケリーは混乱していたため治療を受ける。ケリーの夫クリスに連絡を取ろうとすると、こちらも行方不明になっている。クリスは法律事務所の夜間警備員で、なぜか夫から失踪届は出されていなかった。殺された男は犯罪歴のあるラザレンコとわかる。ケリーは空港へ向かったのは、クリスと会うためだったという。逃亡中、他人に携帯を借りてクリスに電話すると、国を出るため空港に向かうように言ったという。しかし夫は現れなかった。ケリーはクリスが危険だと繰り返す。クリスの上司ネッドによると、クリスは5日前に仕事を辞めているという。同僚のブレイディは、クリスからケリーの不倫について聞かされたので、離婚弁護士を紹介したという。クリスとケリーの自宅を調べると、家の中は激しく荒らされていた。何かを探していたようだ。犯人のSIMカードを分析し、ケリーの誘拐は別の人物の指示によるものだったことがわかる。ケリーは浮気について問われ、昔の話で夫は理解を示していたと否定する。クリスの経済状況を調べたところ、多額の借金があることがわかり、ケリーにも50万ドルの生命保険がかけられていた。NCISはクリスが誘拐事件を起こして生命保険金を手に入れようとしたのかと考える。クリスの通話履歴を調べると、ケリーから電話を受けてすぐに妹のダコタに電話していることがわかった。ダコタはビショップとクィンに問い詰められて、クリスが現れ、愛犬を預けていった事を認める。自宅に遺されていたクリスのPCには、ケイマン諸島やパナマに拠点を置くペーパーカンパニーのQファイアという会社の資料があった。300万ドルの資産があり、驚いたことにクリスはその会社のCEOとなっている。Qファイアと顧問契約をしているのは、クリスが勤めていた法律事務所だった。ダコタからクリスがメキシコに高飛びしようとして、パスポートを取りに銀行の貸金庫に向かったと聞き、後を追う。しかし、クリスは自分の車のトランクの中で射殺体で見つかる。死後48時間くらいで、クリスは拷問を受けたようだ。NCISは、ハロウィーンパーティ中のネッドの自宅を訪ね、Qファイアについて話を聞く。ネッドは顧客の身元を隠すために、従業員の名前を使ってペーパーカンパニーを作り金を預かることは珍しくないという。経理部のデイルがこの件について詳しく調べ、Qファイアの実際のオーナーは政府から仕事を請け負っている、有力者のレナード・ワイスとわかる。しかも、資産の300万ドルが消えており、NCISはDCを訪問中のワイスを追うことにする。ヴァンス局長はワイスを逮捕すると、選挙に大きな影響を与えるため、確実な証拠を挙げるようにいう。ところが、ブレイディが自らNCISにやってきて、ワイスを逮捕できる証拠を渡すという。ワイスはクリスが300万ドルを着服したことを知り、ラザレンコを使ってケリーを誘拐して、クリスから金を取り戻そうとしたという。ブレイディは友人だったクリスのために、捜査に協力する気になったと話す。NCISはMTACでセルビアに出国したワイスと直接話す。ワイスは多くのペーパーカンパニーを持っているが、いずれも合法ビジネスだと言い、300万ドルごときで殺人など起こさないと答える。誰かがワイスを陥れようとしたのか。クィンはケリーが何か隠しているのではないかと、追及する。しかし、デイルはクリスは内報者であって、法律事務所が脱税の手助けをしていることを知って、その情報を盗み出し告発しようとしたと説明する。実際、ジャーナリストに証拠を手渡す予定をしていたが、事務所の人間に知られてしまい着服事件の濡れ衣を着せられた。ラザレンコに送金したのはブレイディで、NCISに渡された資料はクリスとワイスが犯人であるように改ざんされたものだった。ブレイディはクリス殺害の凶器の銃を所持しており、逮捕される。ギブスはクリスが隠し持っていた証拠のメモリーが、ダコタに預けた犬の首輪に隠されているのを見つける。クリスの容疑は晴らされた。トーレスはアビーが編んだコバルトブルーのNCISベストをついに身につける。新人へのアビーらしいウェルカム・ニットを上手く活かしましたね。クィンは「もう元気よ」とアピールしているようだし、ギブスチームの雰囲気、仕事のやり方にまだ馴染めないトーレスが次第に変化を受け入れて、自分に当てはめられた色であるコバルトブルーのベストを身につけた。チームの結束を表しているようで、良かったなと思います。会話も弾みだしました。ところで、マクギーは必然的にトニーの立ち位置に押し上げられたのか、ビショップとトーレスからやり込められるシーンが増えてきて、こちらも変化を感じます。キャラが変わったみたい。それにしても、ギブスチームも人が増えたなと感じますね。「うらなり」デイルは初めての登場でしたが、かつてのドーニゲットみたいにこれから活躍してくれると楽しいと思います。さて、次のエピソードの後は本国の放送ペースに合せて、8話以降は5月の放送になるようです。最速放送なのはありがたいですが、これからというところで再開は随分先の話になるのでもどかしいです。
January 25, 2017
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『トラウマ』やろうとしていることはよく判りましたが、見ていてとても疲れました。誰にも辛い過去があり、日々それと向き合いながら、あるいは目をそらしながら生きているというのが大前提ですね。ギブスはクィンの過去を知っていて、あえてチームに誘ったのだろうか。立ち直らせるために。それとも、すでに克服していると思って彼女の実力が必要だから、チームに加えたのだろうか。感情移入できるキャラクターなら「それは辛いよね」と共感するかもしれませんが、まだそこまで至っていないなと思います。まだ、キャラクターのイメージが出来上がっていないのに、トラウマの理由が説明調で強引に説得された感じ。それに比べて、トーレスの加入はチームに波風を立てて、いい感じでかき混ぜていますね。MI6のクレイトンが、フィラデルフィアで連絡を絶った同僚メイソン・フィンリーを追いアメリカにやってきた。クレイトンは最後にGPSの記録が残る路地で、ゴミ箱の中に水兵が死んでいるのを見つけ、NCISに連絡を入れる。ギブスは行くことを拒むクィンにビショップとフィラデルフィアへ向かうよう命じる。クレイトンによると、フィンリーは武器の密輸グループを追っていて、2日前に目撃されていたという。死亡したのはゲイリー・ファルコ三等兵曹で、アッパーダービーの出身だった。クィンはその地名を聞いて動揺するが、ビショップの問いかけに自分は大丈夫だと頑なな態度を取り続ける。ファルコは休暇で実家に戻っていたが、友人と深夜まで飲み歩き、配車アプリを利用して帰宅しようとしたが、道に迷って車に乗れなかったようだ。クレイトンにフィンリーからSOSを告げるメールが届く。指定された現場に向かうと、フィンリーは何日間も拷問を受けて、腕に埋め込まれた発振器を取り出された状態で倒れていた。フィンリーは武器を追い、マスクをした男たちが倉庫から武器をバンに運び込んでいるのを監視していたが、そこに偶然現れたファルコが男たちに捕らえられ、殺されたのを目撃したという。何とか殺害を止めたかったが、身元を明かす羽目になり、捕らえられ拷問された。奴らが落としていった携帯を拾い、何とか助けを求めた。今は家族のことが心配だ。クィンは血まみれの携帯を見てフラッシュバックに囚われる。フィラデルフィアに行かせてもらえなかったトーレスは、独自の人脈を利用して、今は足を洗ってクラブを経営しているアイヴァンを締め上げる。アイヴァンによると、フィラデルフィアで密輸に手を出しているのはネスター・カーボーンと、デイリー兄弟だという。カーボーンの父親ジョーはマフィアで、ネスターはフィラデルフィアで修理工場を営んでいるというのでそちらに向かうことにするが、興奮したフィンリーは自分も一緒に行くと主張する。クィンは行きべきではないと言うが、フィンリーの勢いに負けて連れていく。しかし、フィンリーはネスターの姿を見ると、「こいつにやられた」と叫び、いきなり銃を撃ってしまう。ネスターは確かに怪しい商売をしているようだが、フィンリーの件とは無関係とわかり、ビショップから報告を受けたギブスはフィラデルフィアに向かう。トーレスはアビーのラボでフィンリーが救出された現場写真を見て、疑問を感じる。トーレスはNCISでの仕事の仕方に苛立ちを感じていた。自分はドアを蹴破って戦うタイプだという。アビーは自分も自分のやり方で戦っていると話す。何日間も拘束されていたのなら、当然あるはずのトイレがないという。ギブスは落ち込むクィンと会い、過去から逃げず、向き合えと話す。フィンリーに浮かんだ疑問は、拘束されていた場所の近くのカフェで撮影された映像で現実のものとなった。フィンリーは武器の密輸とは関係ないと言っていたデイリー兄弟と一緒にいて、グルだったことがわかる。その頃フィンリーの姿は消え、トーレスとマクギーは再びアイヴァンからデイリー兄弟について情報を絞り出す。クィンは現場の捜査官だった12年前、コンビを組んだ港湾局の警官エミリー・ショウを目の前で殺された。張り込みをしていたときに、夫からかかってきた電話に出るため車を降りたショウは犯人たちから蜂の巣にされた。自分はどうすることもできず、クィンはそのことで現場を離れ教官となった。ショウが車を降りたのは、自分が婚約者と電話で喧嘩をしていたのがきっかけで、クィンは今も自分を責め続けていたという。ギブスは悪いのは犯人だと言い、過去にケリをつけろという。アイヴァンの情報で、クレイトンは高飛びしようとしていたフィンリーを捕らえ、ギブスとクィンはデイリー兄弟を逮捕する。クィンはショウの夫と会い過去を精算して戻る。クィンはギブスに、フィラデルフィアに行かせてくれた事を感謝するという。なんだかなーというエピソードでしたね。張り込み中に電話で恋人と喧嘩だとか、ドラマのタイプが違いますよね。フィンリーがMI6の諜報員なら、簡単に身元を明かすこともないだろうし、そもそもファルコを簡単に殺した犯人グループがフィンリーを殺さなかったのは変です。それでも、仲間を思うクレイトンの表情は変化があって良かったですね。NCISのメンバーに対しても馴染んだ感じがしました。トーレスは誰と組んでも、これまでとは違うシーンを演出できて美味しいですね。マクギーと組んだら、マクギーの方が悪い警官の役割になって、すごいイメージチェンジ。(笑)こんなマクギーは初めて。アビーはお姉さん役になるし、トーレスのこれからが楽しみです。
January 18, 2017
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『眠らない船』今回も原題が全てを物語っていたような感じ。下敷きは同名タイトルのテレビシリーズですね。そちらは商業船のクルーズで、こちらは海軍の「タイガークルーズ」という初めて聞く体験乗船というのが違いで、閉じ込められた船の中の殺人事件というのはいつもと違う雰囲気です。オープニングはBONES風、ラストは感動的でしたね。駆逐艦フーヴァーのゴミ圧縮機の中から、航海士のヴィヴィアン・ミルズ大尉が頭を殴られ死亡しているのが見つかる。船では、乗務員が招待した民間人が乗り組む2泊三日の「タイガークルーズ」を実行中で、艦長のレイはNCISにクルーズ参加者を動揺させないよう、極秘裏に捜査をするよう頼む。ミルズ大尉が招待したのはいとこのデイヴィッド・ケモンズで、すでに参加者は事件の事を知っていた。親善目的で乗船していた歌手のケイシー・パワーズがSNSで発信したためで、参加者は不安になる。ケモンズによると、ミルズ大尉はこれまで父親を招待してきたが、昨年亡くなったので自分が参加することになったという。昨夜はずっと男性用の居室にいたという。現場の映像を見たダッキーは、ミルズの手に金属のようなものが刺さっているのを指摘する。それは何かのリモコンのアンテナだった。ギブスとクィンはクルーズ参加者に個別に聞き込みを始めるが、入港まで時間が足りない。乗客名簿をチェックした艦長は、スチュアート・バクスターが乗船していないという。水兵のジェニファー・バクスターによると、直前に車が故障したためキャンセルしたという。つまり誰かがスチュアートになりすまして船内に侵入したということになる。クィンはバクスターに兄をNCIS本部に出頭させるようにいう。ミルズと一緒に見つかったリモコンはドローンのものと判る。近年、造船所の上空を無許可のドローンが飛んで撮影していることが問題となっているという。犯人はドローンを使ってフーヴァーに何かを運び込んだのか?アビーはスチュアートの車が修理されたように見せて、ラジエーターに穴が開けられているのを見つける。スチュアートの運転免許も行方不明になっていた。まもなく入港が近づいてきて、クィンは艦長に全員を足止めするように頼む。しかし、艦長は殺人犯が乗船しているのだから、早くクルーズ参加者を上陸させて、危険から遠ざけたいと拒む。猶予は2時間だ。ミルズ大尉の遺留品を見直したパーマーは、ペンダントトップの裏側に「君との時間は」というメッセージが入っているのに気づく。アビーは回収した圧縮ゴミの中からドローン本体を見つけ出し、装備されていたカメラを取り出す。そこには、立ち入り禁止区域に入るケイシー・パワーズの姿が映っていた。ケイシーと広報のシャピロによると、ケイシーは極秘に声帯ポリープの手術をしたところで、声が出せないのでタイガークルーズを親善訪問したといい、フーヴァー側から立ち入り禁止区域へ招かれ、SNSで発信して欲しいと頼まれたという。しかし撮影したのは別の「タイガー」だったという。マクギーはスチュアートの運転免許を追跡し、スポーツジムのロッカーから免許証を盗み出している男を見つける。前科のあるウェイン・クリバッジで、NCISも船内で接触していた。ギブスらはクリバッジを探すが、入港間近になって誰かが海に飛び込んだ事がわかる。すぐさまヘリで基地に飛び、泳いで上陸したクリバッジを逮捕する。クリバッジはケイシー狙いのパパラッチで、ドローンを手に入れてゴミ処理室で待機していたときに、口論する男女を目撃したという。男はミルズ大尉を圧縮装置に投げ込み、自分は慌てていたためにその前にドローンを処理機に投げ込んでいた。ギブスは犯人を特定する手がかりが得られない事に憤る。マクギーがクルーズ参加者をチェックしていたところ、メリック・ゴーマーが元妻から接近禁止命令を申請されていたことが判った。元妻と息子は入港する基地に住んでおり、クルーズを利用して2人に近づく事が目的か。ゴーマーが息子を連れ出そうとしているところをNCISが逮捕する。ミルズ大尉は元妻と友達で、ゴーマーが不正に家族に接近しようとしているのを知り、諫めようとしたのだった。ケモンズは捜査結果を知り、いとこではなく恋人関係だったと答える。今回のツアーでは配偶者や恋人の参加は禁止されており、もし公にするとミルズ大尉の経歴に傷が付くので隠していたという。そういうカップルのためのクルーズもあるが、半年先で待てなかったという。マクギーはデライラへのプロポーズを企画し、特別なタイミングを半年待つために指輪をビショップに預けた。しかし、ケモンズの話を聞いて席を立つと、NCISを訪れたデライラにエレベーターの中でプロポーズする。大きな船でも、駆逐艦は揺れるのですね。艦長役の人、JAGでは伍長だったから出世したものです。今回はクィンを掘り下げるエピソードだったのかも知れません。1年間の海上勤務で付いたあだ名は「heartbreaker」、「小悪魔」?魅力的なので、乗組員の間では有名だったのかな。元々カードゲームが好きで、本当は「ハートのクィーン」というあだ名だった。思わせぶりな過去ですが、でもいまいちキャラクターが見えてこないなあ。役者さんはものすごいベテランなのに。どちらにしても、捜査官にしてはいわくありそうですね。トーレスは、空気を変えるキャラクターですね。彼が出てくると、いつものレギュラー陣の和むシーンもリズムが変わるし、絶妙に空気を読んで即座に対応できるところも、これまでにないタイプです。さて、ついにマクギーがプロポーズ!まだしていなかったのかと思っていましたが、エレベーターを止めてのプロポーズはNCISらしくてとても良かった。このエレベーター内で数々の名シーンがあったと思うと考え深いですね。
January 11, 2017
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『疑惑の自殺未遂』エンディングに今年9月に亡くなった、ショーランナーのGary Glasbergへの追悼がありました。突然の別れは制作陣にもショックだったでしょうね。でも、遺された制作陣ががんばってドラマを盛り立てていくでしょうね。海兵エリン・ヒル軍曹が、自宅のビルの屋上から転落し重体となる。様子から見て、自殺した疑いがある。ヒル軍曹は9歳のときに両親が交通事故で死亡し、その後姉のデヴォンに育てられ、今も同居している。病院で偶然、ギブスのセラピスト、グレイスの患者であることがわかる。グレイスは患者の秘密を明かすことはできないと言いつつ、自殺ではなくこれは殺人だという。エリンはアフガニスタンに赴任し、勲章も授与されている優秀な兵士だったが、上官は何か悩んでいるように見えたのでセラピーに行くことを勧めたという。おそらく、アフガニスタンでの出来事がPTSDとしてエリンを苦しめているのではないか。エリンの自宅を調べていたところ、墜落の直前にアフガニスタンから不在着信があったことがわかる。アバートの管理人から受け取った屋上の監視映像には、屋上に向かうエリンの姿があったが、肝心の場所は物陰となって見えない。アフガニスタンからの電話は、民間軍事会社のグリフィン・ドーンからだった。ドーンはエリンの優秀さを見越して、契約が切れた後にエリンを引き抜くつもりで、DCに向かうという事を伝えようとしていたという。デヴォンによると、エリンは育ててくれた姉に恩返しするため、除隊を考えていたという。厳しい容態だったエリンが死亡し、グレイスはエリンの相談内容をギブスに話すことにする。エリンは殺人事件の隠蔽に関わっていたらしく、誰かをかばっているようで、あと少しで詳しく話してくれるところだったという。相変わらずギブスの家に居候するフォーネルは、勝手に調べてドーンが元CIAだったという。エリンのアパートを調べていたトーレスは、最近92才の老人が亡くなっていたという話を耳にする。死亡したのは認知症を患っていたレナード・オデッツで、通報したのはデヴォンだった。デヴォンはオデッツの様子を毎日見に行き、5ヶ月前のその日、返事がないので管理人のアベルと倒れているオデッツを発見する。転倒して頭をテーブルの角にぶつけたようだった。ギブスはダッキーにオデッツの検視報告を取り寄せるように言う。アビーは提出された監視ビデオが改ざんされていることに気づく。管理人のグレッグ・アベルはハッキングやネット詐欺で有罪となり保護観察中で、ビデオの改ざんは可能だろう。オデッツの遺体を検視したダッキーは、ガラス製品で頭部を殴られて殺害されたという。またエリンの血液からは睡眠薬が検出され、転落したときはふらついていた事が推定できた。トーレスがアベルとデヴォンが関係を持っていたという情報を得てくる。オデッツには身寄りがなく、引き取り手のない郵便物の中から、貴金属やコインの取引業者からの手紙が見つかった。オデッツは財産を金塊やコインに替え、それらは数百万ドルの価値があったという。デヴォンとアベルはオデッツの面倒を見るふりをしてそれらを盗んでいたのではないか。デヴォンは妹を殺すはずがないと言うが、オデッツに信頼されコインのことをアベルに漏らしてしまったという。アベルは少しずつ盗んでいるところをアベルに見つかり、花瓶でアベルを殺し、デヴォンが事故に見せかけた。NCISはコイン取扱店に現れたアベルを逮捕する。事実を知ったエリンが姉を説得して自首させるのを恐れて突き落としたのだった。グレイスはそろそろフォーネルにギブスの家から出るようにいう。犯人は最初からわかりましたね。この人見覚えがあるなと思ったら、「Grimm」に出ていたのでした。トーレスが新人らしからぬ活躍で、存在感をアピール。真面目にギブスイズムを踏襲するマクギーは、先輩なのに損な役回りです。クィンはアカデミーの教官だったことを鼻にかけないところが、逆に個性をなくしている感じ。被害者と同じ年頃の妹がいるというのは、伏線でしょうか。トーレスのプライベートがこれからわかってくるのでしょうが、結婚歴がある?ない?これも、いずれ取り上げられるのでしょうね。とにかく今週も「古女房」のようにギブスにからむフォーネルが面白かった。帰りはいつ?晩御飯は用意したわ、それで事件はどうなったの?ギブスの相棒といえば、やはりフォーネルですね。まだまだ完全復帰は厳しそうですが、本来の自分の仕事に専念してもらいたいものです。ストーリーから少し外れますが、一人暮らしの高齢の男性が、死後5ヶ月も身寄りが見つからずに埋葬されず、安置所に置かれているのはいたたまれないですね。そんなにも財産があって、どういう人生だったのか。銀行に預けないのも、日本に通じるところがあっていろいろ考えさせられます。
December 21, 2016
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『同窓会』2話目にして同窓会とはちょっと変な感じですが、新入りのトーレスの紹介エピソードみたいな感じですね。一匹オオカミのイメージがあるトーレスがチームになじめるのかどうか、という疑問を一気に解決しようとしたのではないかと思いました。事件自体はコミカルでした。クアンティコの高校の同窓会で、けんかをして投げ飛ばされたジム(ジェームズ)・ブルーノが死亡した。けんかを売られて投げた男は公認会計士のニール・シェアウッドで、手加減したという。ブルーノは高校時代から喧嘩早く、ちっとも変わっていないという。ダッキーは投げられたことが死因ではなく、毒殺だという。さらに、ブルーノのロッカーからは爆弾が仕込まれているのが見つかった。組み立てたのもブルーノであることが監視カメラに写っていた。ブルーノは現在、かつて教わった臨時教師の家を間借りしていて、当時は学校中の生徒から嫌われていたという。ブルーノが死んだのは、ニコチンパッチに毒を仕込まれたからで、パッチを張ったのは同窓会会場に着く前だという。ということは、同窓会会場にいたものは容疑者から外れる。ブルーノに部屋を貸していたフリムクス先生によると、ブルーノはみんなの言うような嫌われ者ではなく、よい子だったという。彼は卒業前にプロムクイーンと付き合いだして、更生して変わったのだというが、部屋を開けてみると、中には大量の高価な品物があり、明らかに盗難品の倉庫として使われていた。指紋はブルーノ本人のものばかりだが、一人だけ他人のDNAが検出された。時々来ていた女性がいるというので、監視していると、怪しい女が現れた。逮捕してギブスはトーレスに尋問させることにする。始め口を開かなかった女はトーレスには話出し、ブルーノとは友人で、彼が盗んだものを売りさばいていたという。しかし、ブルーノは騙されて爆弾を仕掛けることになったという。ダッキーはブルーノが死亡した日に激しいパンチを食らっていたという。しかし防御創がなく、反撃はしなかったと思われる。さらに耳にピアスの痕があり、無理矢理こじ開けたようだという。そこから、ピアスの持ち主のDNAが検出できるという。女性だった。ブルーノのデジカメの中に、ニールと一緒に仲良く写っている写真があった。ニールは15年間会っていなかったと証言しており、ピアスの持ち主は同窓生のプロムクイーン、カトリーナ・クーパーと判る。カトリーナは同級生のアダムと結婚しており、15年前の補習授業でブルーノとは一緒だった。アダム・クーパーの自宅に向かうと、同窓生たちがパーティをしており、NCISが聴取をしている最中に銃声がした。向かうと、室内でニールが信号弾によって自殺しており、刑務所には行けないという自白めいたメッセージ動画が残されていた。NCISは土曜の補習メンバーだったアダムが金持ちのカモを見つけ、カトリーナが誘惑して防犯システムの情報を得て、ブルーノが盗み、アンジェラが売りさばき、ニールが資金洗浄をしていたと考える。それがもうけが大きくなっていって、殺しに至ったのか。しかし、アダムはカトリーナとブルーノがよりを戻した気がしており、カトリーナが自分を殺そうとしたのだという。さらに爆弾で仲間を殺してもうけを独り占めにしようと言ったという。しかしカトリーナはブルーノを説得したはずだが、本当の善人のブルーノはわざとニールに投げ飛ばされた。アダムは自分はブルーノを殺していないという。カトリーナの車から起爆装置が見つかったため、一同は市警に引き渡される事になった。しかし、ブルーノ殺害はまだ判明していない。アダムにはアリバイがある。ブルーノが高価な絵画を盗んだと言っていたが、それが行方不明になっていることが判った。アビーはブルーノがわざと爆弾を未完成にして爆発を避けたという。さらに、爆弾の受信機が古いラジコンの部品から作られていることがわかり、取り扱っている店から出てきたブルーノが誰かに殴られている様子が監視カメラに写っていた。殴ったのは臨時教師だったヴィクター・キャスターだった。キャスターは手を掛けて8週間の間ブルーノを教えたが、ちっとも変わらずまともにならなかったので、次に会った時はぶっ飛ばしてやろうと誓っていたという。ところが、ブルーノは殴られるだけで反撃してこなかった。悪かったと思って間借りしている家に行くと、ブルーノは不在で、大家の女性が手の傷を見て、ブルーノを殴ったのならば通報すると言ったという。しかし、フリムクス先生は目が悪く、見えなかったはずだ。NCISが自宅に向かうと、フリムクス先生は逃亡しようとしていた。高額の絵も一緒にあり、彼女は化学の先生で、毒の知識もあった。今は絵を見つけたので警察に届けようと思っていたと言っているという。ギブスはオフィスのデスクの配置を換え、チームは新たな体制でスタートすることになった。映画「ブレックファスト・クラブ」のパロディになっていたのですね。キャスター先生役の人も映画に出ていた。新ギブスチームも、プロムクイーン、天才、不良など、5つの定番の役柄を当てはめてみたかったのか。こと、映画の話題となるとトニーの独壇場ですが、トーレスは音楽関係に詳しいというキャラクターになったようです。でも「カイザー・ソゼ」とか、ついトニーを思い出してしまいますね。いまだ、クィンの立ち位置がよくわかりませんが、オフィスを模様替えして、序列にこだわることがなくなったのは良かったのかも知れません。
December 17, 2016
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『消えた捜査官』新シーズンプレミア。期待と不安が入り交じりますが、大きな喪失をぐずぐずと振り返るよりはさっさっと前に進んだ印象で、良かったです。新人捜査官、良いですねえ~でも、何よりうれしかったのはほんの少しですが、バドが顔を出してくれた事ですね。なんとまあ、大佐に昇進している!せめてハーモンとマックの話題も聞きたかった~もしかして今シーズン出てくるのかしら?キャンベル中佐の家族が将校クラブから帰宅途中、車が火を噴き大破する。同乗していた妻でJAC少佐のルシアと娘のアマンダが助かるがキャンベル中佐は死亡し、ルシアも意識不明で病院に収容される。何者かが車に時限爆弾を仕掛けたようだ。ギブスはトニーの後任に送り込まれた捜査官を次々と首にしているため、新人訓練の教官アレックス・クィンが様子を見にやってくる。アマンダによると、ルシアは先週出張から戻った後、様子が変だったという。JAGのロバーツ大佐によると、仕事ではなく個人的に休暇を取っていたという。パーマーはルシアの血液中から神経毒を検出し、アルゼンチンのゴケグモの毒だという。おそらく、ルシアはアルゼンチンに滞在していたと思われる。ルシアにはNCISの潜入捜査官ニック・トーレスという弟がいて、半年前に消息を絶っていた。ヴァンス局長しか知らない極秘任務に就いていたが、連絡が取れない事から表向きは死亡したと考えられていた。ルシアは私立探偵を雇い、弟がブエノスアイレスで生きている証拠を掴んだようだ。トーレスの任務は、世界法執行アカデミー(GEA)の監視役として、現地警察官を訓練して傭兵を育成する事だった。トーレスが生きているのなら、寝返ったのかも知れない。しかし、なぜ姉が狙われたのか。トーレスが使っている偽名でDCに到着したという事がわかり、NCISが向かうとトーレスは何者かに襲われているところだった。トーレスはミゲルという名前で潜入中に、デイヴィッド・シルヴァというクラスメート親しくなったが、デイヴィッドの父親は石油で財を成したレオ・シルヴァで、かつてNIS時代にマイク・フランクスが軍事会社との不正取引を捜査したことがあったという。しかし、レオは自分の手を汚さずにあらゆる犯罪を陰で操り、フランクスでさえ証拠を掴めなかった。トーレスはあえて本国と連絡を絶ち、潜入しレオの娘エレーナに近づいた。近々、大きな計画があるらしいと情報を得た時に、姉が現れトーレスの正体がシルヴァ親子に知られてしまった。姉が危ないとDCにやってきたが、手遅れだったという。現在レオはDCで開かれる石油会社が集うイベントに参加するため、近くにいる。ギブスはトーレスにレオを探らせることにする。トーレスはレオに潜入捜査の記録が入ったUSBを手渡し、もう家族に手を出すなと迫る。レオはエレーナもアメリカに来ているがどうするつもりだという。アビーは車を爆破したのは、欠陥品の電池をバッテリーに仕込んだせいだといいう。実はエレーナ・シルヴァは電気工学を学び、自動車の研究をしている。トーレスはエレーナと会う事にするが、エレーナは自分の父と兄が犯罪に手を染めていると言うことを信じようとしない。エレーナが席を立った後、トーレスは自分のいすの下に爆弾が仕掛けられているのを見つける。デイヴィッドは妹も犠牲にして、トーレスを殺すつもりだったのか。感情的になったトーレスは捜査の方法に疑問を持ち、捜査官を辞めて敵を討つという。ギブスは正攻法で最後までやり抜けと発破を掛ける。シルヴァ側がウィルスが仕込まれたUSBのファイルを開いたため、マクギーはPCの内部に侵入する。シルヴァの目的がDCで行われるラテン祭りで、スピーチをするフェルナンデス裁判官だと判る。フェルナンデス裁判官は石油への依存度を下げ、代替エネルギーを推進する事を主張していた。NCISはイベントの会場に向かうが、フェルナンデスと連絡が取れない。まだ渋滞中の車の中にいるとわかり急行するが、デイヴィッドがフェルナンデスの車に爆弾を仕掛けた。トーレスはデイヴィッドの後を追い捕らえ、ギブスは間一髪車内からフェルナンデスを救い出す。レオは自分は爆破事件と何も関係ないとしらを切るが、エレーナが父親を問い詰めた様子が録音されており、やっとNCISはレオ・シルヴァを捕らえる事ができた。ギブスはトーレスにチームに加わるようにいう。自宅に戻ったギブスは、クィンに探していたのはチームを必要とする捜査官だといい、クィンにもチームに加わるよういう。怪我療養中のフォーネルはもう、ギブスと同居すれば良いのに。助かるのかなと思っていましたので、元気な顔をまた見られてうれしいです。それにしても撃たれてもなかなか死なない人たちですね。さて、ニック・トーレス捜査官ですが、ギブスも知らなかった隠し球で、一匹オオカミタイプ。ちょうど、ニューオーリーンズのパーシーと同じような感じですが、こちらはギブスをどれほど困らせるのか、上品な人たちが多いチームとの軋轢などが楽しみ。何と言っても、イケメンだ。一方、クィンですが、それぞれの捜査官を最初から育てたということで、まあお母さんみたいな感じですね。何が得意なのかまだ判りませんが、ギブスの相談相手みたいな役割を期待します。パーマーくんが古いファイルをデジタル化するということは、昔の事件を取り上げるという事かな。NCISのデータが活用されて、捜査方法が最新式に進化すると良いですね。トニーの席にはマクギーが座り、「上級捜査官」になるのも当然のことでしょう。ビショップがクレイトンとスコットランドで楽しんだのは伏線でしょうか。
December 7, 2016
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シーズンフィナーレ。マイケル・ウェザリーの演技がすばらしくて、別のドラマのような感じがしました。理由はともあれ、ご苦労様でした。寂しいですが、笑顔で送り出すしかありません。イスラエルで起こった爆発炎上のニュースで、生存者がいると伝えられ、トニーはイーライの農場に向かうことにする。FBIのモンローはコルトがブダペストに隠れ家を持っているとして、監視を続ける。フォーネルはとりあえず危機を脱したが、この先、辛いリハビリの生活が待っている。一時的に麻痺が起こるかも知れない。ギブスはエミリーの側に付き添うよう、セラピストのグレイスに頼む。しかし、ヴァンスが受けた連絡はチームに衝撃をもたらす。ジヴァは死亡したという。トニーは今すぐにジヴァの敵を討つと、我を忘れる。ギブスはあえて家に戻るように言い、ジニアも息子を心配する。モンローはコルトはまだ国内にいるのではないかという。農場の爆破はNSAから、パレスチナ人のガジ・ファスーンという男の仕業だと判る。コルトはガジを雇って、まだ国内にいるようだ。NCISにモサドのエルバズ局長が現れ、トニーに大切な話があるという。生存者とはジヴァの娘タリだった。エルバズ局長は父親はトニーだという。トニーはなぜ自分に知らせなかったのかと言うが、ジヴァはトニーのことを考え人生を邪魔したくないと言っていたという。きっとトニーは喜ばないだろうと考えたのだった。ダッキーはトニーが受けた衝撃の大きさを考え、コルトのことばかりでなく、トニーの事を思いやってくれという。自宅にタリを連れ帰ったトニーは、タリと次第に打ち解けていく。アビーはギブスの家に残っていた靴跡に同位体の陽性反応があると言い、メリーランドで4カ所該当する場所があるという。コルトはここに潜んでいたはずで、リーブスはスコットが知っているだろうという。パーマーは急に娘ができたトニーに、彼の将来について話を向ける。スコットによると、国防総省に雇われた核の専門家エドガーという男が情報源で、コルトを紹介したのもエドガーだったという。エドガー・ポーク博士が勤める各研究施設が同位体の土と合致し、NCISが向かう。すると、エドガーが何者かに誘拐されたという。監視カメラにはコルトの姿があり、モンローは読唇術からチェサピークの息子の家に連れて行かれたと読み取る。コルトに各国の核の情報が奪われれば、危険だ。トニーはジヴァがタリに、自分の事を父親だと教えていたことを知る。トニーはジヴァから預かったダビデの星のペンダントを娘に渡す。コルト発見の連絡を受けたトニーは、現場に向かう。コルトはエドガーから資料を盗み、家に火を放って逃げるところだった。逃げるコルトをNCISとモンロー、リーブスが追い詰め、最後はトニーが向き合う。反撃しようとしたコルトは射殺される。トニーは娘と生きるために、捜査官を辞める決意をギブスに告げ、親しい仲間たちに別れを告げる。コート・デパブロが出演しないことは予測できたので、過去シーンの使い回しは許せるとして、でも、それはないわ~という展開でした。実の子供を隠すなんて、あり得ないでしょう。実の娘以上にトニーにとって、大切なものはないのは判るので、それが辞める理由にしたかったのでしょうが、やはり無理矢理感は否めない。安っぽいドラマになってしまったように感じました。今更、急に2人には絆があったんだって、説明されても。そんなこと、前から判っているじゃないの。でも、トニーがあれほど感情的になったのも初めてでとても印象に残ったし、去り際の仲間とのハグには長い間の仕事仲間との本当の感情が溢れているような気がして、とても感動しました。タリ役の子役もかわいらしかったですしね。それまで他人行儀だったトニーが、「アバ」という言葉で決意を固めるところが鍵でしたね。シニアの喜びようもうれしいものでした。親子三代、幸せになってほしいです。とにかく、トニー、お疲れ様。13年間どうも、ありがとう。
July 22, 2016
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『真犯人』まだ続くのか。話を作るために箱をひっくり返して、こぼれ落ちたネタを拾って苦労してるな~という印象です。ゲストのサラ・クラークは「24」のニーナですね。なんか、怪しいなあ。撃たれたフォーネルは緊急手術を受けるが、重体だ。ターディは死亡し、ギブスの家からはスコットの指紋が出た。FBIでフォーネルとコンビを組んでいたテス・モンロー特別捜査官がNCISに到着し、今後はFBI側の指揮を執る。スコットが復讐の対象としている関係者を保護しているが、その中で行方が判らない2人の元NCIS捜査官がいるという。そのうちの一人、ドレッサー捜査官の元妻と連絡が取れ話を聞く。元夫とは何年も会っていないが、結婚記念日になると玄関先に鉢植えの花を置いていくという。アビーがその鉢植えを分析し、土から高濃度の鉛を検出する。他にも、ジェット燃料やプロペラ機の燃料が燃焼した物質を含むという。3カ所の飛行場が該当するという。フォーネルの娘エイミーは、フォーネルが家族以外に最期の意志決定を委ねていると言って動揺する。ドレッサーの目撃情報があり、別名で借りている家に向かうと、男が2人争っていた。そこにはドレッサーの死体があり、争っていたのはMI6のクレイトン・リーブスと、CIAのコルトだった。ここでもまた、スコットの指紋があった。リーブスはスコットの情報が入り、ここに来たところ人が倒れていたので近寄るとコルトに襲われたという。コルトはドレッサーとは友人関係で、1時間前に尾行されていると連絡がありここに来たという。コルトはスコットが脱獄したことは知らなかった。もう一人、行方不明のアレン・ケインの居場所がわかったため、モンローとマクギーが張り込み逮捕する。ケインの口座には、不審な大金の振り込みがあり、2002年のロシアへのリークはケインが犯人かも知れない。ケインは何も話そうとしないが、ギブスが釈放するというと、スコットを恐れてしゃべりはじめる。スコットは古いモーテルを隠れ家として使っていたという。そのモーテルは、今は別のオフィスとして使われていたが、今朝不法侵入があり監視カメラにはスコットの姿があった。スコットは壁の中から何かを取り出すと、カメラに向かって「俺を追うな」としゃべった。どうやら、部屋のWifiのパスワードを探していたらしく、その後アクセスしある人を検索をしていた。何とそれはイスラエルにいるはずのジヴァだった。現在、ジヴァとは連絡が取れない状態になっており、NCISは心配になる。ギブスはコルトを呼び、CIAのスコットの資料を見せるようにいう。ダッキーはスコットのプロファイルが意味を成さないという。復讐のために人を殺し続けて、新たに我々の近しいジヴァをターゲットに選んだのか。ドレッサーの遺体には、犯人のものと思われる血痕がありスコットは怪我をしているかも知れない。アビーはスコットが使った「スマートテレビ」の音声認識機能から、スコットが誰かに電話したらしい記録を拾い出す。スコットは自家用機を借りたいと誰かに頼んでおり、行き先はテルアビブだという。早速近辺の空港にスコットの手配をするが、エミリーから父親が意識を取り戻し、何かヒントになるような言葉をしゃべったという。ジェシカに誰からか電話があり、「ギフギャフ」という言葉を繰り返した。ギフギャフはイギリスの携帯電話会社で、ターディにかかってきた電話の中で、スコットがかけたと思われるものが見つかった。位置情報を確認していると、何とスコット本人がNCISに現れる。スコットは誰も殺していないと言い、ギブスの家にも行っていないという。自分は何者かにはめられ、ジヴァが無実を証明することができるという。今朝、隠れ家で妻からのメモを見たが、それはモサド局長が持っている資料が自分の無実を証明できる、という内容だった。イーライ・ダヴィード局長の事と思われるが、NCISはその話を聞いていない。彼の死後、試料はジヴァが持っているはずで、だからジヴァを探していたという。ここに来たのは、ギブスが真実を明らかにしてくれると信じたからだ。スコットの無実は一部証明され、ドレッサーの遺体に付いていた犯人の血液はコルトのものと判る。指紋についても、コルトが仕込んだと考えられる。実はコルトは先月CIAを解雇されていて、モンローとリーブスは、再度ケインを取り調べる。5万ドルの金の出所がコルトで、ロシアに情報を売っていたのもコルトだった。強制捜査でコルトはスコット夫妻に罪を着せ、ニカ・ラジンを殺した。コルトがジヴァを殺すためにイスラエルに向かったのではないかと、危惧する中、イスラエル郊外のイーライが所有していた農場で爆破事件があったという緊急ニュースが飛び込む。そこはジヴァが済んでいる場所でもあった。To be continued...フォーネルの娘はずっと同じ役者さんのようですが、ずいぶん大人っぽくなりましたね。あまりにしっかりしていて、演技もoveractだなと感じました。フォーネルは意識を取り戻したのだから多分大丈夫なのでしょう。MI6のスパイが、手袋もせずにベタベタ指紋を残すというのは変だし、スコットの妻がなぜモサドの資料の事を知っていたのか、説明不足のような気がしました。あの元奥さん怪しくない?なぜもう一度話を聞かない?個人的には安易にジヴァの名前を出して欲しくないし、テロらしい爆破事件もジヴァが自分で証拠を消すためにやったかも知れないし、何だか視聴者を煽るような演出が多くて乗り切れませんでした。トニーの出番も少なかったし。FBIのモンローの強面ぶり、腕っ節の強さ、かなりギブスを意識したようなキャラクターは、多分今後NCISに加わる事はないだろうなと感じました。あれではチームプレイになじまないし、あれではジャック・バウアーですよ。MI6の若いスパイくんはなかなか魅力的でしたが、さてどうでしょうか。いずれにしても、あと1話ですね。
July 15, 2016
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『軍人の家族』これでしたかーっ!ファーストレディが出演したというのはっ。あまりの自然な演技に圧倒されていたら、思いがけないショッキングな展開に…大丈夫なのか?トニーはどうした?父親が海外に赴任中のマーシャル家で、不法侵入があり、14歳の少年ヘンリーが犯人を撃つという事件が起こる。海兵隊の父親は半年前から家を空けており、マーシャル家の近辺では最近、窃盗事件が多いという。ヘンリーの母親アンは出勤していて、ヘンリー一人が家にいたが、物音がしたので金庫から銃を取り出し犯人の足を撃ったという。いまだに所在がつかめないスコットを捕らえるため、トニーはイギリスのMI6と連携を取り、今はロシアにいる。ヴァンス局長はFBiのフォーネルと、元MI6長官ジェシカ・ターディが引退後姿を消しているのを探し出し、当時の関係者の名前を聞き出すためロンドンへ向かう。マーシャルの家に残された血痕から、犯人は薬物関係で殺人事件を起こしているミッキー・ドイルと判明する。アンは夫の前任地サンディエゴでは検事補として働いていたが、DCでは資格がないため司法試験の勉強中で、苦労している。夫デイヴィッドはイラクで部族の訓練中だが、通信トラブルのため連絡が取れないという。地元警察でドイルの写真を見せたところ、ヘンリーは犯人だと確認する。今後のことも考え、一家は警護下に置かれる。アビーは金庫の開閉記録から、ヘンリーが2日前から銃を持ち出していたという。マクギーは父親が軍人という共通点から、ヴァンスとフォーネルは、動揺の大きいヘンリーと話し心を開くことにする。すると、2日前路地で2人の男がもめていて、一方が相手を刺し殺す所を目撃したのだという。それがドイルで、怖くなり銃を取り出して持ち出していたと怯える。しかし、ドイルはどうやってヘンリーの家を知ったのか?地元警察には、モルグに2人の遺体があるが、どちらも発見場所がヘンリーの話と違う。ビショップはアンに同情し、ホワイトハウスで軍人の家族を支援するプロジェクトが始まったので、アンも助けてあげて欲しいとギブスに言う。ギブスはすでにホワイトハウスに働きかけていると答える。地元警察で担当のスワンソン刑事から2名の被害者の写真を見せられたヘンリーは、目撃した男ではないと答える。アビーは目撃現場を調べて、血痕が見つからず、不審に思う。やがて、川からドラッグディーラーの死体が見つかり、ヘンリーが被害者だと確認する。ウェイン・ウッズという男で、スワンソン刑事によるとドイルとは縄張り争いをしていたのだろうという。検視で、ウッズは死後川に捨てられたと判る。凶器はのこぎり状の歯を持つ戦闘用のナイフで、爪の間のDNAはドイルのものと一致した。それにしても、犯行現場に血痕が残らないのは疑問だ。相当詳しい専門家が後片付けをしたのか。ドイルのキャンピングカーが発見され、中でドイルが殺されているのが見つかる。凶器のナイフもあったが、ドイルが犯行現場を処理したのは思いにくい。その頃、ヘンリーが行方不明になったという連絡が入る。母親とギブスの話を耳にして、ドイルが殺しに来ると思ったらしい。マクギーはヘンリーを救い出す。ヴァンスとフォーネルは、ターディの叔父ラドクリフと接触し、彼女が隠れている郊外ののどかな農場に向かう。ターディによると、「ジュニパー作戦」には伏せられている事実があるという。作戦では、スコットの取引相手で妻でもあるニカ・ラジンを確保することになっていたが、呼び出されたニカは、謎のスナイパーによって射殺されたという。ロシアの買人だったので、ロシア側の犯行とも考えられる。しかしそのスナイパーが判明しないまま闇に葬られ、作戦は成功とされた。だが、情報が漏れた事がわかりターディは独自に捜査をしたという。その上で、MI6からは漏れていないとし、NCISから漏れてモローが隠蔽したという。その時、ターディの隠れ家に何者かが銃弾を撃ち込む。ヴァンスもフォーネルも無事だったが、NCISはターディの安全のためDCに連れて帰る事にする。ドイルがウッズを殺害した現場の監視カメラから映像が傍受されている事がわかった。それにより、ヘンリーが特定されたようだ。傍受したのは地元警察で、スワンソン刑事がドイルから賄賂を受け取って犯行を見逃していた事がわかる。映像を傍受した相棒警官も逮捕される。ギブスの尽力で、アンはホワイトハウスで行われた大統領夫人との座談会に出席できた。オバマ夫人は軍人の家族が払う犠牲に対し、何とか報いたいと活動しているという。ヘンリーの父親も戦地から戻り、一家は再会する。フォーネルはターディと共にギブスの家に入るが、潜んでいた何者かに撃たれてしまう。To be continued...ギブスの家は全くセーフハウスにならないですよね。フォーネルがスマホに変えて、新しい人生を楽しむとか何とか言っていたのは、この展開のためだったのか。娘からの電話が鳴り続け、ショックです。心配~ターゲットはターディだと思われるので、何とかフォーネルには助かって欲しいのですが、ギブスの家で待ち伏せしていたということは、やはり情報が漏れているということかな。スコット自身は諜報員だったのだから、それくらい簡単に調べられるかな。それにしても、何人殺せば気が済むの。イギリス側にも共犯者がいるという事ですよね。手配中のスコットが二カ国を出入りできるのはおかしいし。結局、トニーが掴んだロシアの情報が重要になるのかな。多分、今回は他の撮影があるからわざとトニーの出番をなくしたのでしょうが、この連続ストーリーで関わってくるキャラクターが、シーズン14でレギュラーに加わるのではないか、などという話もありましたね。とにかく、大統領夫人が出てくるほど社会に認められたシリーズなのだなと思いました。軍人の家族に気を遣う方が優先で、軍人が国外で起こす犯罪にはあまり目を向けないなという気もしましたけど。
July 8, 2016
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