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予想通りの展開ではありましたが、文句はありません。うーん、クィン、ますます惚れてしまう。シーズン始めにふてくされていた青いクィンが、戦場に戻って闘いの鬼になった。彼の中の兵士の本性はまだ生きていますね。ストーリーは決してフィクションには感じられなかったです。実際、こういうシナリオに対して、日々対策を考えているのじゃないかな。キャリーとソールを載せた車列にロケット弾が撃ち込まれ、レドモンドを始め、数名の死亡者が出た。クィンは大使から、ほぼ全員の海兵を外に出すための陽動作戦だったと聞き、すぐに指揮官に戻るように要請する。大使にはシェルターに入るよう言い、自分は下士官一人連れて地下へ向かう。しかし、キャリーたちは新たに別の狙撃隊から攻撃を受け、身動きができなくなった。キャリーはカーンに事態を知らせ、パキスタン軍の応援を求める。移動中のカーンは、すぐに手配しようとするが、タスニームが10分間待てという。タスニームはこの国でアメリカがやりたいことをした、彼らが出ていけばこの国は平和になるという。カーンはタリバンが自分の部下を大勢殺したと訴えるが、タスニームには逆らえない。ロックハートはCIA支局の指揮を執り、撤退のために情報を破棄するようにいう。ヘンズリーは金庫内にある部族地域の協力者、情報提供者のリストを持ってシェルターに入るよう、ロックハートに言う。ハッカニが欲しがっているのはこのリストで、サンディが3年間かけて集めた貴重な情報で他にコピーはないという。そこに侵入してきたハッカニたちは、室内を制圧するとリストを探す。生き残った職員たちは人質にされ、ハッカニはリストの在処を問う。地下に潜み、タリバン兵士らの会話を盗み聞いたクィンは、彼らが欲しがっているのがリストで、ハッカニらが大使館フロアに移動したと知り、後を追う。キャリーはパキスタン軍の援軍が来ないため、自ら銃を撃つ。大使はシェルターから外交団に助けを求めるが、ハッカニは人質を連れてシェルターのドアの前に立った。CIAのリストを渡せば人質は殺さないという。大使はプロトコルから、絶対にそんなことはできないというが、ハッカニは次々と人質を殺し、ファラの首にナイフを当てる。ロックハートは見ておられないと、立ちはだかる大使を突き飛ばすと、ハッカニに交渉に応じると答える。ロックハートがシェルターを出てハッカニリストを渡すが、ハッカニは助けると言ったはずのファラを刺す。クィンたちは物陰から様子を見ていたが、その瞬間に飛び出してハッカニらを射撃する。タリバンたちは大使館の内部を知っているので、逃走経路に追い込む事ができると考えたクィンは逃げたハッカニらを追う。しかし、ハッカニは出口付近で爆薬を使い、出口を塞いで逃亡してしまう。そのころやっとパキスタン軍の援軍が到着し、キャリーとソールは大使館に戻るが、大使館にはタリバンの旗が掲げられ、36名の死者を出していた。ファラが死亡し、マックスはキャリーがファラに対して厳しすぎたと非難する。彼女は頑張っていたのに、厳しい事ばかり言って、せめて少しでも褒めてあげれば、その死に報いることができただろう。ホワイトハウスから、全員帰国せよと命令が下る。もやはパキスタンとは同盟関係ではなくなったという。キャリーはこのまま残り、情報提供者を助け出したいとロックハートに訴えるが、大統領自身がキャリーが指揮を執ることを不快に思っているという。明日の朝出発するという命令にキャリーも従わざるを得ない。今後の諜報活動はカブール支局が行う事になるという。大使は監禁中のデニスから呼ばれ、家族に迷惑をかけないためにも自殺させてくれと言われる。国に戻れば国家反逆罪に問われるが、最後に正しい事がしたいというデニスに大使はベルトを投げつける。クィンはソールを聴取し、手負いのハッカニが治療を受けるかもしれないので、監禁されていた場所など、何か思い出すことはないかと問い詰める。使っていた携帯のメーカーはどこかと聞かれソールは何も覚えていないというが、その様子にキャリーはやり過ぎだと止める。クィンはここでハッカニを止めるべきで今更撤退など考えられないと言う。キャリーは大統領の命令で逆らうことはできないと言い、もし捕まれば殺されるか地獄を見ることになり、これ以上部下を失う事はできないと説得する。クィンは殺されたタリバン兵の遺体から携帯電話を見つけ出す。ソールは自分は年老いて愚かだったと、すっかり肩を落とし、キャリーに自分のせいだという。しかし、キャリーは自分たちがイスラマバードに来る前から、ハッカニは大使館襲撃を計画しており、サンディを殺したのもその一部だったのだと話す。クィンは密かに大使館を抜け出ると、尾行してくる男たちを人混みに誘い込む。騒ぎを起こすと、ISIの運転手を拉致して隠れ家に連れて行き、尋問する。運転手はタリバン兵と同じメーカーの携帯電話を持っていた。翌朝、キャリーはクィンがいないことに気づき、自分もパキスタンに残ってクィンを探し出すとロックハートに訴える。ロックハートは国に守って貰えない事を念押しした上で、5日の猶予を与える。デニスは自殺できず、拘束されたまま輸送されることになった。大統領はペルシャ湾に第5艦隊を要請したという。戦争状態になるかもしれない。ソールはキャリーに気をつけるように言い、去っていく。まあ、主要メンバーが死なないというのはお決まりとしても、ファラは尊い犠牲として必要だったのかな。彼女はイスラム教徒ですし、ハッカニもビジネスライクに取引の道具にするわけには行かなかったということなのでしょう。マックスの気持ちもよくわかりますし、キャリーが部下の死亡を家族に知らせるという最も辛い任務をするというのも、彼女のキャリア上、避けられない事でしょうね。でも、非常に残念でした。いっそ死んでくれたらと、裏切り夫にベルトを与えた大使でしたが、死ぬことも出来ない卑怯者(誤解を与えたくないですが)という表情で、翌朝デニスを見ていたのが絶妙でしたね。怖いわ~弱虫のロックハートに「これは戦争よ」と詰め寄るところも、すさまじかった。全て男女が逆転したかのような今シーズンでしたが、キャリーとクィンが、上下関係はありますが、お互いに暴走したりそれを止めたりして、落ち込んだ相手を慰めたり、上手いチームワーク、パートナーシップを発揮するようになってきましたね。良いコンビです。従って、ますますソールの立場が遠のいて行くように思いました。まあそれもありでしょうね。何せ、現役を退き、ミラとの安泰な生活に入ったのですから。今回の失態を含めてソールが全て責任を取って、もう完全に諜報活動の最先端に戻る事はないなと感じました。ロックハートの行動は多分問題になるでしょうね。それでも、CIAは内々に処理することになるかも。結局、パキスタン政府も正直なところアメリカには出て行ってもらいたいのかな。軍人であるカーンよりもタスニームの方が上役だということか、今回は役に立ちませんでしたね。もし楯突く事になると、クーデターということになるのかな。しかし、最後にキャリーの力になって欲しいです。地に潜ったクィンは、独自の拷問部屋を持っていたということでしょうか。あれは特殊部隊の部屋?無謀に見えますが、生きてアメリカに戻るつもり。これまでも、スナイパーの訓練を受け、彼なら出来るかも知れない。それこそジャック・バウアーだ。最後は第5艦隊の救援部隊に救われるのか。キャリーとクィンの再会を今から妄想しています。(笑)
January 7, 2015
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あ~もう、すごい。難しい事を抜きで、ドラマとして目を離せません。Crimeは惜しげもなく、年末年始にノンストップでこんな盛り上がるシリーズを放送しているなんて、何というプログラミングだろう。ハッカニに要求に従い捕虜たちが釈放され、タリバンの意を汲んだパキスタン外交団と人質交換のセッティングが行われる。キャリーは彼らが国に戻ればハッカニの大がかりなテロ計画が実行されるに違いないとロックハートに言う。確たる証拠はないが、まずはデニスが本当にスパイなのかどうか確認する必要がある。レドモンドから機密文書漏洩の話をもちかけられたデニスは、まるで人ごとのように話し、自分は妻のPCから盗んでいないと答える。キャリーは自分がデニスを尋問することにして、かなり強硬な態度で問い詰める。薬をすり替えたことも詰問するが、デニスは否定し続けるため、しばらく様子を見ることにする。拘禁中のソールはハッカニの犯行声明のビデオ撮影に引き出される。ドローン攻撃を繰り返し甚大な被害を及ぼしたアメリカへの宣戦布告で、今後取り戻した同胞たちとカブールまで自分たちの国を手に入れるという。キャリーの元にミラから電話があり、人質交換について本当なのかと尋ねる。CIAはテロリストとの取引はしないはずだが、とにかく無事ソールを連れ戻して欲しいと懇願する。キャリーは約束する。キャリーは、ブラックサイトへ監禁させるとデニスを脅して吐かせようとする。そこに大使が現れ、キャリーには許可無く尋問する権利はないと言って、夫を連れ出す。安心させて夫の口から真実を引き出させる作戦だったが、それでもデニスの口は堅く、誰と接触したのか言わなかった、人質交換に出かけるキャリーは、クィンに大使館に残り、作戦室でISI側のモニタリングを続けて欲しいと頼む。ソールを殺されたくないというキャリーは、何かが起こるような気がするという。足止めされていたデニスが大使館から脱出しようとしたため、大使が引き留める。国外に出るつもりだったと知り、大使は夫を拘禁室に監禁することにする。一方、人質交換の場として選ばれた格納庫でISIとキャリー、レドモンドが相まみえる。キャリーは何かが変だと感じ、こっそりカーンと話す。カーンは詳しい内容については、会議から外されていて良く知らないという。要所要所に兵士を配置し、滑走路に双方の人質が到着する。ソールは自分の世話をしていた少年が自爆ベストを身につけられるを見て反発するが、彼はアメリカ軍のドローン攻撃で親兄弟を殺されており、喜んで死ぬだろうと言われる。ソールの姿を見たキャリーは、少年の存在をタスニームに問うが聞かされていないと答える。起爆装置は無線なので、誰が持っているのかわからない。少年はアメリカ軍の動きを封じる保険だという。しかし、ソールは座り込み、自分を殺したければ今すぐ殺せば良いと叫ぶ。何か何でも捕虜交換の駒にはなりたくないというソールに、キャリーはスタスタと近づいていき、ミラと約束したのだから何が何でも連れ帰ると告げる。そして、少年が巻き添えで死んでも良いという考えは、私たちはしないという。もう誰も死なせないという言葉に、ソールは立ち上がり、人質交換が行われる。大使はデニスになぜこんな事をしたのかと話す。それでもデニスはCIAが悪いのだと答える。ソールを載せた車列が大使館に近づいた時、ソール宛の電話がかかってきた。ミラからだという。ソールが電話に出ると、その瞬間車が爆発した。ロケット弾が撃ち込まれたようだ。ロックハートは海兵隊を現場に向かわせるが、そのことを大使がデニスに伝えると、海兵は全員で払ったのかという。何をしたのかと尋ねると、タスニームにキャリーが町中に出るときに使う秘密のトンネルの存在を話したという。ハッカニはそのトンネルを使って、大使館に侵入しようとしていた…キャリーがソールを説得するシーンが多分今シーズンのクライマックスでしたね。クィンはトイレでも行っていたのか?その時の居場所が多分、次の展開に身を持って来るのでしょう。しかし、あれだけの爆撃を受けてキャリーもソールも無事なのか?主人公なので死ぬはずはないと思いますが、タリバンもなかなかやりますな。そして、大使館を占拠すればもっと多くの捕虜なり欲しい物が手に入るということなのでしょうか。キャリーの判断はやはり間違っていたのか?アメリカがドローン攻撃を続けた事の対価はこれなのか?パキスタン政府とすると、アメリカに退却される方が困るのでしょうね。でも、彼らはまるで役に立たない。カーンでさえ、いざとなると二重スパイ?という疑いをもってしまう。タスニームを始め、敵ながらあっぱれ、ぐいぐい責めてきます。子供に爆弾を巻かせて、悪者が悪者らしくはっきりしてきましたね。これはもう、キャリー、ソール、クィンは戦って正義を証明しなければならない。デニスも、頼りない奴なのに口が堅くて、しゃーしゃーと嘘を付くクセに、自分が命を狙われると感じたら妻に真実を打ち明けるという、本当に絵に描いたような悪人でした。まあ、せいぜいタリバンの弾に当たって死ねばよい。あるいは、最後の最後に良いところを見せて大使館を救うとか。プロの殺し屋クィンの活躍が楽しみです。
January 3, 2015
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タイトルは、デニスが買ってきたパキスタンのお菓子のことをドーナツの出来損ないみたいなものと表現したものですね。あなたが「どっちつかず」なんだよね。本編については、とにかく最後まで緊張して見ました。すごいわ~ますます盛り上がってきましたね。キャリーが目覚めると、そこはカーンの自宅だった。カーンは、キャリーが錯乱して暴れ、警察に捕まったと聞いて助け出したという。キャリーはまだ混乱していて、カーンの言葉を信じることができない。大使館では、パキスタン外交団が情報を伝えにやってくる。同席したカーンはタスニームから、なぜキャリーの事に介入するのかという。キャリーは精神的な病気があり、カーンが助け出さなければ今頃帰国の途に就いていたはずだという。カーンは計画があるのなら事前に言ってくれという。パキスタン外交団は、捕らえられているソールの映像を見せる。ソールはカメラに向かって、交渉に乗ってはいけない、何もするなと叫ぶ。その後、ハッカニが現れ、刑務所に収容されているテロリスト6人を解放せよと要求する。これに対して、ロックハートは自分たちの同胞を殺したテロリストをなぜ釈放するのだと問う。外務大臣は「彼ら」の要求だと答える。ソールとテロリストの人質交換は論外だとして、ロックハートは席を立つ。次第に落ち着いてきたキャリーは、薬がすり替えられた事に気付く。戻ってきたカーンに、薬の件を問い詰めるが、カーンは君を助けただけだと答える。大使館に戻ったキャリーは、ロックハートとクィンに、大使館内に裏切り者がいると伝える。ハッカニの要求については、それを飲むとカブールまでの地域がタリバンに支配されることとなるので、到底認める事はできない。何か策を出せというロックハートに、キャリーは何とかすると答える。ロックハートはボイド大使に大使館内に、キャリーの薬をすり替えた者がいると伝える。デニスは妻から、大使館内に裏切り者がいるらしいので、外には出歩かないでくれと言われる。ソールは脱出を試み、成功する。すぐにキャリーに電話をし、救出を求める。GPSで現在場所が判るが、救出部隊を投入するには時間がかかる。クィンとキャリーは、近くのマキーンという村に協力者がいるので、そこで迎えを待つように話す。ソールはキャリーだけに、二度と捕まりたくないので、もしダメなときは始末してくれという。自分が人質交換の駒にされることは許されず、ハッカニのゲームに乗ることはできないという。「逃げるか死ぬか」約束してくれと言われ、キャリーは約束する。翌朝、ソールが村に近づいていたころ、再びパキスタン外交団が大使館に現れ、交渉の続きを行う。大使はソールの身柄を確保するまでは、時間稼ぎの姿勢で会議を長引かせる。しかし、キャリーはソールが逃げた事は知っているはずなのに、タスニームの様子が妙に落ち着いている事に気付く。席を立ったキャリーは、作戦室に戻り、タリバン側はソールの向かう先も、援護がやってくる方角も全て知っているという。地上部隊に警告をしようとするが、電波状況が悪く、上手く伝わらない。その行く手をタリバンの武装した男たちが立ちふさがった。その頃、ソールは協力者の家で迎えを待っていた。村には続々とタリバンの手下が到着し、ソールを探し始める。キャリーはソールに電話を入れ、ドローンで確認しながら逃げるように誘導する。しかし、ソールは袋のネズミ状態となり、ついにソールは自ら銃を向けた。キャリーは必死でソールを説得し、まだ道はあるとソールに銃を下ろすよう叫ぶ。キャリーの言葉を信じたソールは、また逃げ始めるが、出たところはタリバンの追っ手が待ち構えていた。ソールは自分を騙したと、キャリーを激しく非難する。状況を知ったロックハートは、パキスタン側に要求を呑むと伝える。キャリーは死に導かず、生かそうと初めて正しい事をしたと思ったが、そもそもこの腐った世の中には正しい選択肢などないとクィンにこぼす。クィンは君は正しい事をしたと言い、とにかく一旦寝ようという。その後、カーンに呼び出されたキャリーは、薬をすり替えたのは自分ではない、信じて欲しいと言われる。信じると言ったキャリーに、カーンは薬をすり替えたのはデニスだと告げる。マキーンの協力者の話は、現実的だと思いました。彼らだって、現状を良いと思っていない。だから命の危険を賭けてアメリカに協力しようとしている。ドローンの映像で、動いているタリバン兵士をタグ付して見分けるというのは、新鮮でした。実際にああやって、作戦を実行しているのでしょうか。ISIのカーンは良い奴でしたね。始めにソールが「話せる奴」と要求して出てきた人なので、気骨のある人物だったのでしょう。ロックハートじゃないけれど、パキスタン政府はタリバンの言いなりで、主導権を取れない状態。アメリカにも頼らざるを得ず、混沌としている。始めはISIがキャリーを陥れて、アメリカの介入を阻止しようとしているのかと思っていましたが、カーンは違うようです。ブロディになりすまして、キャリーからあれこれ聞き出そうとしたと思わせたのは、幻覚のせいでした。カーンの存在がソール救出の力になると良いのですが。それにしても、今回はソールの回でしたね。さすが、元CIA、脱出するのも相手を倒すのも、手慣れたものです。また捕まって人質交換に利用されるくらいなら、国のために死なせてくれというのもソールらしい。あんな激しいソールは初めてでしたね。ソールはキャリーにとって恩人で恩師。ハッカニを見つけたときは、ソールごと殺せと命令したキャリーも、今回はソールの命を守ることを最優先とした。この変化が象徴的ですよね。クィンが人の道から外れようとしたキャリーを止めたからですよね。(笑)クィンが俺たち2日間寝ていないから、とにかく寝ようと言った時はちょっと萌えました。ロックハートは何とかしろの一点張りですが、とにかく、キャリーに知恵を出せということなのでしょう。いろいろ経験したキャリーだからこそ、一発逆転の秘策を絞り出してくれそうです。もちろん、絶対的に信頼できるクィンが側にいるから可能なのでしょう。国家の敵デニスとタスニームをぎゃふんと言わせて欲しいです。デニスへの「次のお願い」て何でしょうね。
December 24, 2014
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ああ、もう最高!今ひとつ、薄いとかブツブツ言っていましたが、今シーズンも良いですね。この盛り上げ方を見ると、やはり「Homeland」はドラマ好きにはたまらないです。そして悔しいけれど、クレア・デインズ、あなたは凄いわ。ところで実際には、不幸にもパキスタンでタリバンが軍関係者の子供が通う学校で殺戮を行いましたが、今までよくわからなかったアフガニスタンとパキスタンの武装勢力についての事情が、ニュースの解説などを聞いて少しずつわかるようになりました。その上で「Homeland」を見ていると、これまで以上に理解できるような気がします。イスラマバードの大使館にロックハートがやってきた。さっそくレドモンドとクィンが、ソールの誘拐の経過や、キャリーの命令にクィンが反対した事などを報告する。クィンは、ソールを巻き添えにしてでもハッカニを暗殺するという、キャリーの判断自体は感情に流されたものではないという。むしろ、感情を押し殺した判断だったという。キャリーはそのころ、行方をくらましたハッカニを追うため、アーヤンが薬を入手していた看護師を見つけ出そうと秘密基地にいた。クィンはキャリーに大使館に戻るよう、連絡する。デニスはキャリーの精神薬をタスニームに渡された薬に入れ替える。大使館に戻ったキャリーは、すでにハッカニの有力な手がかりを追っているとロックハートに告げる。パキスタンの外交団が大使館に現れ、元CIA長官の誘拐について情報交換を行う。パキスタンとの友好関係を強調するボイド大使に対して、ロックハートはソールの誘拐には政府がタリバンと通じているのではないかと言い、ソールを連れ戻さないと年間10億ドルの援助を見直す事になると強気に出る。大使は自分の頭越しに大統領がロックハートに権限を与えたことに憤慨する。帰り際、キャリーは外交団のアーサル・カンに、面会したソールがサンディの死に関わるガージについて情報を与えた事を覚えていないのかと詰め寄る。空港の警備はパキスタンの軍とISIが責任があるはずだという。とぼけるカンは、空港の監視ビデオを見せて欲しいというキャリーに、今から空港に行って一緒に見ようと答える。キャリーは部屋に戻ってすり替えられた薬を飲むと、クィンと空港に向かう。途中、クィンは自分が攻撃を止めたことについて、話をしようという。心配しているのはソールの事ではないというと、キャリーは幸いにも私は良心というものを持ち合わせていないと答える。ボイド大使は4年間の努力を無視された事で、大使を辞任すると言う。それを聞いたデニスは、意外にもまた頑張って人脈を作れば良いと辞職に反対する。大使は考え直す。間違った薬を飲んだキャリーは次第に調子を崩し、カンが空港の監視ビデオの必要な部分を隠しているのではないかと、食ってかかる。アーヤンに薬を渡していた看護師はこの2日間行方不明だという。すでに、ハッカニ側に殺された可能性があり、キャリーはアーヤンの元恋人キランなら薬を知っているかもしれないとマックスに言う。ハッカニはソールを神が与えてくれた「人の楯」として扱い、白昼堂々と本拠地に戻る。家族にも、ソールに勝手に出を出すなと命じ、もてなす。ハッカニの動向はCIA支局の知るところとなるが、その地域は守りが堅くて責めにくく、地上部隊は近くにはおらず、救出作戦では多くの犠牲者が見込まれる。薬のせいで興奮気味のキャリーは今夜にも特殊部隊を投入すべきというが、クィンは準備には何週間もかかるという。ロックハートはカブールの特殊部隊に協力を要請することにする。キャリーはキランが見つかったという知らせで、更に薬を飲み、病院に向かう。光や音の刺激に敏感になったキャリーは、キランに掴みかかり、ハッカニの薬の事を聞き出そうとするが、自分をコントロールできなくなって暴れ、身柄を拘束しようとした警備員がクィンに見えてしまう。幻覚に脅えながら、病院から往来に出たキャリーは、完全に正気を失い、追って来た男たちに捕らえられしまう。ボイド大使は、パキスタンの外務大臣から何か、良い情報が入りそうだとロックハートに告げる。ソールを連れたハッカニは、国境近くの隠れ家に連れて行く。ハッカニはソールと引き替えにアメリカ政府に多くの捕虜交換を求めるつもりらしい。ハッカニはアフガニスタンを手に入れるという野望があった。ソールは自分には価値はなくアメリカは取引はしないというが、ハッカニはすでに大統領の命令でロックハートがイスラマバードに入ったと答える。拘束されていたキャリーは意識を取り戻し、とある邸宅へ連れて行かれる。そこで出会ったのは死んだはずのブロディだった。始めは信じられないというキャリーだったが、ブロディは優しく「俺は生きている。信じたければ信じればよい」と抱きしめる。すっかり信じ切ったキャリーは「ブロディ」と名を呼ぶが…いやいや、最後はびっくりでした。クィンの姿をしていたのが警備員だというのははっきりしていたので、こちらもまさか、とは思いましたけど、2人の迫真の演技で最後の最後まで「どっちだろう」と思って見ていました。ソールがISIで話せる奴と会いたいと言ったとき、それほどのできる人物だとは思わなかったです。相手も諜報部の人なのですね。タスニームは彼の部下で、タリバンとはどう繋がっているのかは知りませんが、多分パキスタン政府とは別の勢力なのでしょう。アメリカの情報を引き出すためか、統合失調症の薬をさらに症状を酷くするようにすり替えて、キャリーを完全にコントロールしてしまった。薬で症状が収まっている時でも、多少、興奮したりするのでクィンでさえ見抜けなかったのでしょう。次第に正気を失っていく描写は、リアルで納得しました。ということで、あのクィンとの車の中での会話自身、ちょっと怪しくなってきましたね。(笑)シーズン1~3で、ブロディが洗脳されたことで苦しんでいたのを思い出すと、今後はキャリーが苦しめられる番なのかな。もちろん、親身になって救おうとするのはクィンで決まりです。キャリーもそのことは判っているみたい。だから、幻覚も見る。ファラに対しては、アーヤンのことで「言いたければ言いなさいよ」と突っかかるところなど、キャリーのもろさが出ていましたね。いちいち善悪の問題を持ち出していたら、あんな仕事はできませんよね。一方、ソールとハッカニの会話が今回、制作者の一番言いたかったことではないでしょうか。アメリカが長く居座りすぎたとか、911はタリバンではなく、アルカイダの引き起こしたとか、家族や無抵抗の者を犠牲にする宗教があるか、とか。家族の姿を見せて、人間味を描こうとしたのも印象的でした。ハッカニがソールを乱暴に扱わないのは良かったと思いますね。ソール自身は自分が犠牲になる事くらい、覚悟できていると思いますが、こんな時こそハッカニの心を動かして事態を変えていくのを期待したいですね。多分、ドローン攻撃でリーダーを殺しても、次のリーダーが現れるだけなのでしょう。しかし、師弟コンビそれぞれが捕らわれてしまい、ロックハートはどうするつもりなのでしょうね。キャリーは薬漬けだから、自分から逃げるというのも難しそうにみえますが。せめて、ボイド大使の情報が頼りになると良いのだけれど。憎たらしい、大使の夫。あー気になる。
December 17, 2014
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話が動き出して、キャラクターの役割も明白になり、一気に面白くなってきました。数話先を放送中の本国では、最新エピソードが最高の視聴率を出したという事なので、今後の盛り上がりが大いに期待できますね。キャリーはアーヤンに偽のパスポートを渡し、ロンドン行きは今夜だと告げる。アーヤンは大学の寮に残した私物を取りに戻りたいと言い出し、キャリーは危険なので注意するように言う。大使館に戻ったキャリーは、クィンに2~3人のチームを用意して欲しいと頼むが、クィンはキャリーがアーヤンにかまけて連絡を絶ったせいで、「聖職者」の車を見失ったと責める。クィンは手配中のガージがヨハネスブルグ便に乗っていなかったと報告を受ける。大学に戻ったアーヤンはガールフレンドのキランに追及されて、ついロンドンに発つと話してしまう。セーフハウスに戻る途中にアーヤンは尾行に気付き、追っ手を巻く。そのことをキャリーに伝えると、キャリーは危険なのでロンドン行きを延期すると話す。アーヤンは、キランに口を滑らせて話してしまった事も打ち明け、どうしても今夜には国を出ると言い出す。それならばアフガニスタンにいるハッカニが助けてくれるかもしれないという。そこに、アーヤンを尾行してきた男たちがセーフハウスになだれ込み、2人を襲う。アーヤンは上手くその場を逃げ出し、キャリーが代わりに連れ去られるのを目撃する。しかし、その男たちは今朝レドモンドに依頼したCIAの関係者だった。キャリーは新たな作戦を開始し、マックスを加えて、アーヤンに渡したパスポートに仕込んだ発信器でドローンでアーヤンを追跡するという。ハッカニが見つかれば、その場で暗殺する。ファラはその場合、アーヤンが死ぬかも知れないと作戦に不服を言う。キャリーはアーヤンもテロリストに協力した身内の一人だとし、ファラの尻ぬぐいを自分がしたのだという。キャリーはファラにセーフハウスの後片付けを命じ、酷く叱られたファラはハッカニが生存しているのを突き止めたのは私だと言い返す。その様子をデニスが目撃し、ファラを尾行する。アーヤンはバスに乗り、ハッカニの本拠地へ向かって移動する。途中、危機を機転で切り抜け、アーヤンはハッカニに電話をかける。アーヤンはキャリーにも電話をかけ、「あなたのことを愛している」と告げる。キャリーは自分は無事で「私も愛している」と答える。クィンはソールがDCに到着しておらず、所在がわからなくなっていると報告受け、キャリーとは接触できないことから、ミラの様子を探るように命じる。ファラを尾行していたデニスは、セーフハウスでゴミ袋の中からアーヤンの写真などを見つけ、ISIのタスニームに報告する。タスニームはキャリーがアーヤンと動いている事をすぐに連絡する。アーヤンの待ち合わせ場所に車が3台現れ、ハッカニが姿を現す。キャリーは目視で確認の上、攻撃命令を出すが、ハッカニは車の中から人質のソールを連れ出した。アーヤンはやっと自分が騙されたと知るが、ハッカニは容赦なくアーヤンを殺す。興奮したキャリーは今すぐ撃てと叫ぶ。そこにソールが行方不明だと告げにクィンが現れ、元CIA長官のソールを撃つことはできないと作戦命令の中止を命じる。3台の車は3方に別れて走り去り、クィンは攻撃命令を出せずに見送る。現場を外されたキャリーは怒りに震える。見せ場がたくさんありましたね。何といっても「君ならキャリーに話せるだろう」と言われたクィンが、キャリーを止めたシーン。「ケイン号の叛乱」じゃないけれど、副長のクィンが常軌を逸したキャリー艦長を解任したようなものです。デニスから「あの女どう思う?」探りを入れられて、適当にあしらっていたクィンですが、いざと言うときはやっぱり男だわ~確かにあそこでキャリーを止められるのはクィンだけ。ソールを守るだけでなく、キャリーも守った。指揮系統ではなく、対等の立場として動いたんだから、あの後の周囲のクィンの見方も随分変わるでしょうね。もう一つ、「あの子のこと知っているから、大丈夫よ」と自信に溢れていたキャリーが、マジに「愛している」と言われて、気まずい雰囲気が作戦室に漂ったとき。これも、良かったですね。さすがにいたいけな青年の心をもてあそんだみたいで、気まずかったのか、レドモンドに「どう思う?」と聞いて見る。こういう時にレドモンドも的確に答えて、さすがにできる人間ですね。多分、キャリーはクィンには聞けなかったでしょう。本音で批判されるから。(笑)ファラに関しては、そこまで叱るのはどうかと思いましたが、彼女の甘いところも多々ありましたね。あんな、警戒心ゼロではこの先が思いやられる。もちろん、彼女も経験を積んでプロのCIAになっていくのでしょうけど。女同士はきついな。ダメ夫のデニスは、誰からも褒められないからといって、敵にスパイ行為をして褒められて得意になっている。自分が有能だと認められたいのでしょう。やはり、こういう人は危険地域には置いておけない。ISI側を見ていても、キャリーは相当な脅威として警戒されているようですね。一匹狼のキャリーを倒そうと、ハッカニ始めテロリストたちは研究し、爪を研いでいる。でも、そこでクィンですよね。(笑)優秀なNumber One(副長)がいる、ということはまだ知られていないかな。悪役を一手に引き受けてくれるデニスのその後が見物。そして、捕らわれたソールをどうやって取り戻すのか。楽しみ、楽しみ。
December 10, 2014
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いよいよ、ドラマが動いてきましたね。優秀で誰にも止められない、自信過剰なキャリーが策に溺れてミスを犯し、精神的に不安定なところがあるから、仕事に暗雲が垂れ込めることになる。だからこそ、ソールやクィンのような人たちが必要となる訳ですね。特にクィンは単なるボディガードではなく、運命共同体、しかも良心の部分も兼ねる(というと、褒め過ぎか)ので、存在感がますます高まってきました。ハッカニの生存を確認するため、クィンとファラは部屋を借り監視を始める。ファラはアーヤンを騙して真実を引き出そうとするキャリーのやり方に、動揺する。クィンはファラの熱心さが成果を得たとし、暗殺のため武器を準備する。キャリーはアーヤンからロンドン行きを疑われるまで、3日間でハッカニが生きているという証言を得るよう、セーフハウスに籠もりきりで懐柔に務める。キャリーはハッカニ生存の情報はソールからロックハートへ伝えて欲しいと頼む。ISI本部では、監視中のソールが帰国を2日送らせた理由を不審に思う。ボイド大使の夫デニスは、タスニームから命じられキャリーの部屋を探ろうとするが、勇気がでずできない。帰国のため空港に到着したソールは、ガージが飛行機に乗ろうとしているのを目撃し、追跡する。ヨハネスブルグ行きの飛行機に乗ると知り、連絡が取れないキャリーに替わり、クィンに連絡する。クィンはCIAの南アフリカ支局に対応を頼むと答える。なかなか口を開かないアーヤンに、キャリーは自分には娘がいて、その父親は自分の命令で死ぬことになったと話し、アーヤンは次第にキャリーに同情していく。今度は主導権をアーヤンに渡し、キャリーは涙を流す。ボイド大使は夫がバーで荒れているので連れ帰って欲しいとレドモンドに頼む。デニスは酒で気が緩んだのか、困ったことになったと話始める。そこに突如、タスニームが現れたため、デニスは慌てて席を立つ。帰宅後、大使は酔っぱらった夫が聞いているとも知らず、レドモンドに夫の愚痴をこぼす。それを聞いたデニスは、決心してキャリーの部屋に侵入し身辺を探る。ソールはガージと怪しい男たちがトイレに入ったのを見て、見極めようと後に付いていく。しかし、逆に男たちに身柄を拘束され、空港から誘拐されてしまう。クィンとファラは、ハッカニの関係者に動きがあったのを追い、尾行する。しかし、山岳地帯へ向かった車は検問を受ける。検問を通過できないため、クィンはキャリーにドローンを飛ばしてくれと連絡をするが、キャリーは未だに連絡が取れない。やむなく引き返すが、関係者の車のトランクにはソール乗せられていた。クィンは翌朝セーフハウスを訪ね、なぜ連絡が取れなかったのかとキャリーを責める。重要なポイントを見逃すことになり、クィンはさすがに「ここで子供とやっているだけだろう」と捨て台詞を吐く。アーヤンはついに、キャリーにハッカニが生きていて、これまで病気なので薬を渡してきたと話始める。正直言うと、今シーズンに入って内容が浅くなったように感じますね。いくら子供だからといって、セックスするだけアーヤンを思い通りにできるのかというのもあるし、彼は曲がりなりにも医学生で、それなりに知性もあるだろうし、何だかイージーすぎます。彼にとってハッカニは唯一の家族なのですから、その秘密を明かすというのは大変な事でしょう。真剣交際になりそうだから、僕は嘘は嫌だなんて、たったあれだけの関係でそういう展開になるなんて、ちょっと飛躍しすぎ。でも、「守るべき一線というものはあんたにはないのか」とクィンに噛みつかれ、「それがあんたに関係ある?」と言い返すところは、いろいろと妄想できる部分があってよろしい。(笑)ファラの前でもクィンはキャリーを尋問のプロとして褒めていましたからね。まだ染まっていないファラの視点から、クィンもキャリーと同じジャンルの人間なのねと言われるところも良かったです。それにしても、ソールも民間人になって、警戒心がなくなってしまったのか。この話、政府に持っていっても、多分テロリストとは交渉しないという事になるでしょうね。やはり、救出するのはキャリーとクィンということになりそうだな。ダメ夫のデニスは、シーズン3までのデイナのキャラクターですね。アメリカ大使館の人間の中では唯一素人で、人間の弱さを持った存在。ちなみに、レドモンドは相変わらず怪しい。キャリーに子供がいて、治療薬を飲んでいることがISIに知られたら、一体どういう事になるのか。彼らはキャリーを恐れていて、何としても弱みを握りたいのでしょうが、まさか、本国で娘がさらわれるとか、姉が殺されるとかだと嫌ですね。アメリカ国内では誰も守ってくれそうにないですから心配です。かつては諜報員だったソールは自らのみを守れるのか。不死身のヘティじゃないですが、今までとは違うソールが見てみたいです。
December 3, 2014
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キャリーったら、クィンがいるのに「こら」と言わせたいのか。でも、今シーズンの枠組みが提示され、ストーリーが動き始めた感じです。自分を悔いながらも、キャリーを守ろうとするクィンと、使命のためには何だってするキャリーの関係を、かつてのバフィとエンジェルに置き換えて妄想する私…レドモンドは、サンディ惨殺の場にいた男がISIの正式メンバーではなく、暴力要員のファルハド・ガージだキャリーに教える。キャリーはイスラマバードを発とうとしているソールを引き留め、サンディが仕組まれて殺されたと話す。ソールに対して、これを本国に報告したところで、パキスタン政府は否定し、担当者が更迭されたまま、真相は闇に葬られるとキャリーは主張する。キャリーはISIが何を企んでいるのか、ソールから知人の伝手で探って欲しいと頼む。クィンがキャリーの秘密オフィスに到着する。アーヤンは友人に預けていた薬をその親に破棄され、キャリーを頼ってオフィスに姿を現す。キャリーはあくまで新聞社の支局であると信じ込ませ、ロンドン行きを懇願するアーヤンに、ガージの写真を見せる。アーヤンは確かにガージに脅されているようだが、何も語ろうとせずに、とにかく8万ルピーを用立ててくれと言う。キャリーはアーヤンに金を渡すと、ファラとマックスに尾行させることにする。クィンはアーヤンをロンドンの医科大に編入させることなど、元から無理だと指摘する。レドモンドは度々姿を消すキャリーを部下に尾行させていたが、秘密オフィスについてはまだ突き止めていない。ボイド大使の夫デニスは、パキスタンの大学で教えているが、謎の女が現れサンディが死んでも「友情関係」は続くと言う。女はデニスが大使の機密情報をサンディに渡していた事を知っているようだ。ソールは古くからの知人バニーを通じて、ISIで信頼できる人を紹介して欲しいと頼む。バニーは、闘いはもう終わっていて、アメリカはアフガンから追い出され、タリバンが和解条件を提示していると消極的だ。チーム・キャリーはクィンの自宅を突き止め監視を始める。クィンはその部屋に忍び込んでクローン携帯を操作する。デニスは脅えて至急国に帰れるよう、伝手を頼む。ボイド大使は、盗作事件などでアメリカの大学から追放された夫が、なぜすぐに帰国できるようになったのかいぶかる。アーヤンを尾行していたファラは、アーヤンが別の医大病院の看護師に近づき、金で薬のようなものを手に入れているのを発見する。ソールはISIの関係者と面会する。サンディが殺されたのは仕組まれた事だというと、関係者はソールの立場が何なのかと逆に問いただす。ガージが関係したという事についても、根拠が薄いと席を立ってしまう。ファラとマックスはアーヤンを追い続け、人混みに紛れてアーヤンがある男に薬を渡して親しそうに抱擁するのを目撃する。監視中のガージに連絡があり、ガージは武装して出ていこうとする。キャリーは今すぐにガージを捕らえるべきだと主張し、危険だというクィンと対立する。その時ファラから連絡が入り、死んだとタリバンが報道したハッカニが生きていて、アーヤンと会っていたと判る。キャリーは作戦を変更し、ファラにアーヤンをセーフハウスに連れてくるように言う。デニスは大使館の自分の部屋で、先ほどの女に取り押さえられる。女はタスニームと名乗り、デニスが妻から機密文書を盗んでいた証拠をFBIに送りつける事ができると言う。もし協力すれば、何も知られず自由放免だと言われ、タスニームはデニスに鍵を手渡す。セーフハウスに現れたアーヤンに、キャリーはロンドン行きのパスポートを手に入れるのは時間がかかると言い、ここで少し休養するように勧める。キャリーは何も疑わないアーヤンにキスをして誘惑する。ファラは諜報員として大手柄でしたね。でも、純粋でまだまだ若いファラは、まさかキャリーがアーヤンを騙して利用しようとは思わなかったでしょう。それも、色仕掛けで。ブロディに対してもこの手を使ったのか。キャリーが「心配しないで。任せておいて。」というのは、多分そんなことだろうと思いましたが、クィンもまたキャリーが何をするのか知っていたのでしょうね。あのボールをゴツンゴツンしているシーン、印象的だわ~どうせ止められないと判っているけれど、気持ちは微妙で。もう、前話からすっかりキャリーとクィンのシーンに目が行くようになってしまいました。(笑)カラカスの少年を殺してから、もう自分はダメだ、悪人に墜ちたとネガティブになっているクィンに、「殺す事で救われた命も多い」とうわべの言葉を口にするキャリー。あなたは有能だし、私の仕事にあなたは不可欠と言われ、言わなくても判ってよ、と迫られて、クィンの何とも言えない表情が良いですね。彼はなぜ協力するのか、キャリーの暴走に身体を張って止めようとするのか。ソールでさえ、クィンが君の事を心配していたという。さーて、この関係は一体どうなるでしょうね。楽しみ。わくわく。さて、情報のリーク元があっさりと判ってしまいましたね。サンディに妻の機密文書を渡す事で、なにがしかの金をもらっていたのか、イスラマバードでの便宜を図ってもらっていたのか、外交官として世界を転々とする妻に、自分は尽くしてきたというような被害者的な言い訳をしていましたけど、学者としてもつまらない男だったわけですね。キャリーの捜査はいつ大使の夫に至るのか。ゲームプレイヤーが女性大使に、ISIの女スパイに、さすが、女性がプロデューサーのシリーズだけのことはありますね。そして、ドローンの攻撃でハッカニが殺されたというのは嘘で、ISIはサンディをはめて、国民の憎悪を煽った上で殺した。結果的にアメリカはパキスタンに対して不利な立場に追いやられる形となった。なるほどね。キャリーはアメリカを救えるのか?巻き込まれた形のアーヤンはどうなっていくのか?気になる動きをするレドモンドの正体は?楽しみです。
November 26, 2014
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前2話は、本国では2時間枠の放送だったのでしょうね。やっと3話目にしてOPが戻った。といっても、1~3に比べたらかなり変化していますね。ドローンの視点の映像が印象的です。そして、やはりクレア・デインズの意向が強く感じられます。キャリー強し。キャリーがイスラマバードの大使館に到着し、新局長として仕事を始めようとするが、大使館は封鎖中、すでにサンディ・バックマンの後任に決まっていたジョン・レドモンドは露骨にキャリーに抵抗する。キャリーはハリスがサンディについて、何を知っていたのか、職員に尋ねる。サンディがもたらした情報は常に正しかったが、正しすぎたのかもしれない。キャリーは責任問題よりも、サンディが死ぬまでの経緯を知る事が必要だと説く。クィンはCIAを辞めると言い、カウンセリングを受ける。担当医は、クィンがサンディが襲われたとき、サンディの命よりもキャリーの方を守ろうとしたのではないかと問う。以前、クィンが辞めたいと言ったときも原因にキャリーの存在があった。担当医は2人には恋愛感情があるのかと問う。アダールは民間人に暴力を振るい、酒に溺れる教え子のクィンを心配し、アパートを訪ねる。元の状態に戻れないのなら、再訓練も厭わない、原因はキャリーへの愛情か、キャリーを守るためにサンディを救わなかったというと、クィンは我を忘れてアダールを締め上げてしまう。キャリーは独断で大使館を出ると、護衛を待たせ、ISI(軍事統合本部)の尾行を巻いて、ある場所に向かう。そこに、大使館にもCIAにも秘密で入国させたファラ、マックスが待機していた。2人は誤爆事件の目撃者として、アーヤンを監視し、接触するためにキャリーが呼び寄せていたのだった。翌日、民間会社の警備員を引き連れたソールが大使館に現れる。ソールはボイド大使と親しく、キャリーの頼みを聞いて大使館封鎖を解くよう頼んでくれるという。ファラはロンドンから来たジャーナリストを装い、大学でアーヤンにインタビューしようと試みる。しかし、アーヤンはファラを強く拒否し、キャリーはアーヤンが何かに脅えているのではないかと考える。クィンはサンディが襲われた動画を見て、さらに荒れる。クィンの世話をしようとした管理人の女にクィンは出ていってくれと言う。女は、アダールとの会話を聞いていて「キャリーという人がうらやましい」と言って、出ていく。キャリーはボイド大使とソールが婚約していたと言うことを聞いて驚く。キャリーはカフェのトイレで医者が必要だと偽って、アーヤンに接触する。逃げようとするアーヤンに、キャリーは情報をくれたら、あなたが望む物を与えられるとカードを渡す。クィンは再度動画を見ていて、パキスタンの諜報員らしき男がその場にいたことに気付く。サンディの惨殺は仕組まれたもので、クィンの選択が何であれ、キャリーとクィンにはサンディを救うことはできなかった。さっそくそのことをキャリーに伝えたクィンに、キャリーは、今こそあなたが必要だからイスラマバードに来て欲しいと頼む。ロックハートにも言いたい邦題、レドモンドにも部下たちの面前で「お座り!」というキャリーの女王様ぶりがさすがですね。ヒジャブさえ身に付ければ、どこへでもフリーパスなのか、本当に向かうところ敵なし、怖い物なし。男性の護衛たちでさえ、人混みの中に入っていくのは怖いでしょうね。地元の諜報員の尾行も巻くし、本当にキャリーは根っからの工作員なのかもしれない。そして、ついにクィンがキャリーへの気持ちを指摘されて、思った通りの展開へ。(笑)アダールはまあ、ずっとクィンを見ているから判るかも知れませんが、精神科医までが「キャリーとの関係が問題?」と言うのは、出来すぎでしょう。でも、確かにこれまでクィンの行動は陰で常にキャリーを心配し、守っていたし、それが今シーズンはメインで取り上げられても納得です。最後のキャリーの「お願い攻撃」は、「ノー」と言えないクィンを判ってのことだし、「私がどんなにあなたのこと愛しているか、知ってたでしょ?」というのは、まあ「イエスと言ってくれるから好きなのよ」程度の意味だと思うのですが、とにかく、私としてはニンマリです。ブロディの子供を産んで、それでも今は彼に対してどう思っていたのか判らなくなっているキャリーが、大使館の警備に就いている兵士に、ふと、ブロディの面影を探しているのじゃないかというシーンもありましたけど、例え利用されている事が判っていても、クィンはキャリーの傍らにいる事を選ぶでしょうね。そのくらいの距離感で、今後2人が危険に立ち向かってくれるとうれしいです。そして、良かった!と思ったのが、マックスとファラの応援。アーヤンの確保を巡って、チーム・キャリーが始動しましたね。アーヤンに対しては、自分が爆弾を落とす命令を出しておきながら、「CIAが出す被害を少しでも減らしたい」というのは、あまりに自己本位な発言かと思いましたけど、アメリカの立場を現しているなと思いました。次週からが楽しみです。
November 19, 2014
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タイトルは、1939年ニューヨーク万博会場で建てられた、「テーマ・センター」と呼ばれる現代的な2つの建物(三角錐と球形)のことと思われます。この万博開催中にドイツがポーランドに侵攻して、第2次世界大戦が始まり「明日の世界の建設と平和」という万博のテーマとそぐわない世界状況となったという。さて、エピソードの何を意図したタイトルなのでしょうね。あるいは、単純に赤ちゃんのおもちゃか何かに、そういう形の物があったということかな。イスラマバードで惨殺されたサンディ・バックマンの遺体と共に、キャリーとクィンはアメリカに戻る。ロックハートは翌朝にCIAで報告するように言う。クィンは酒に溺れ、アパートの管理人と一夜を明かす。アーヤンは結婚式の動画をアップしたことで顔を知られ、テレビのインタビューに追いかけられるようになる。あの動画のせいで、アメリカによるドローン攻撃は途絶えたのではと質問されるが、自分たちもサンディを殺したではないかと答える。アーヤンは隠し持っていた薬を友人のキランの実家に預けることにする。姉の家に帰宅したキャリーは、娘に触れようとしない事を、姉に指摘される。翌日、CIA本部に出勤したキャリーは、ロックハートに自らサンディの後任としてイスラマバードに戻ると言い出す。なぜサンディが殺される事になったのか、サンディは何をしていたのか真相を明らかにするべきだというと、ロックハートは、国務省はアフガニスタンからの全面撤退を決めており、今回の誤爆について、乗員の情報委員会で聴聞会があり、キャリーが責任を取り、説明をしてこいという。ロックハートはキャリーに国内勤務を命じる。クィンは管理人の女性と食事中、彼女の体型をからかう男たちにかっとなり、暴力を振るって逮捕される。自宅に戻ったキャリーは、連絡を受けてクィンの身柄を引き取りに行く。キャリーはイスラマバードでのクィンの前任者、ジョーダン・ハリスが突然国に戻され、内勤任務に就いたという話を聞き、ハリスならサンディの裏の顔を知っているのではないかと話す。ハリスは地下書庫で資料整理をしており、サンディの事を知りたいというキャリーに、何も話したくないと答える。遅く帰宅したキャリーは、ベビーシッターに任せきりで姉が慌てて帰宅し、身勝手ぶりを非難される。姉は仕事より「命を大切に」と言い残す。翌日、一日娘の面倒を看ることになったキャリーは、フラニーをブロディ一家が住んでいた家に連れて行く。キャリーはブロディを愛していたし、喜んで娘と幸せになろうとしたのに、今ではなぜ産んだのかわからなくなったと語りかける。目を閉じるとブロディの姿が見える。フラニーを風呂に入れていたキャリーは、危うく娘を浴槽に沈めそうになる。アダールはソールに、昨今の失態で、ロックハートが問題視されており、国務長官からはソールにCIAに戻って欲しいという話があると告げる。ソールは表向きは、今の仕事に満足していると答える。キャリーは強引にハリスに会い、口封じで閑職に追いやられたのではないかと追及する。あまりの強引さに、ハリスは、サンディが情報を得る代わりに自分もこちらの情報をリークしているのを知り、それをロックハートに報告したとたん、逆に自分が首を切られたと明かす。サンディの葬式の会場で、キャリーはロックハートに対峙し、サンディの手柄を自らの手柄にするため、あえてサンディの情報リークを見逃していたのではないかと追及する。もし、それを知っていたのなら、ロックハートといえども国家反逆罪に問われることになる。聴聞会でそのことを追及されるかもしれないと匂わすと、ロックハートはキャリーのイスラマバード行きを渋々認める。キャリーは葬式に参列していたソールに、会社から警備員をイスラマバードに送り込んで欲しいと頼む。サンディの情報源は、結婚式までは正しい方法を教えてきた。しかし、なぜか裏切った。一体、サンディが情報を流していた相手は誰なのか、また、漏洩のダメージも探らなければならない。ソールは了解するが、クィンは自分は戻れないと断る。キャリーは姉に命令で今すぐ、イスラマバードに戻ることを告げる。戦闘地に行くのは、娘を連れて行かなくてもすむからではないかと問われ、キャリーは違うと答える。アーヤンの部屋に何者かが侵入し、PCを奪った上、今後は動画もテレビインタビューも行ってはいけないと脅していく。キャリーが娘(といっても、借りてきた子役でしょうが)を本当に沈めるのではないかと、ハラハラしました。ブロディに良く似た赤毛の赤ちゃんでしたね。なるほど、お姉さんの言うとおりでしたね。娘とどう向き合って良いのか判らない、愛した男の子供だと思って産んだけれど、それでは幸せにはなれなかった。それよりも、仕事が大事。世界が戦争をしていては幸せになれないということか。仕事といっても、あの強引さには参りますね。サイコと言われてるのも一理ある。完全にジャック・バウアー状態です。ただ、心に鍵をかけてきたのか、鎧で固めているのか知りませんが、バスルームの場面は本当に守ろうとするのは何なのかを悟ったようにも見えました。多分、アメリカで子供と一緒に安泰に暮らすよりも、世界の子供たちを守らなければならないと思ったのかも。いや、この子のためにも世界を救わないといけないと思ったのかも。そして、それができるのは自分しかないという事なのかも。一方、サンディの事件でPTSDに襲われるクィンは、怒りの原因に思い当たったというような最後でしたね。やさぐれたクィンは大いに結構ですが、それにしても優しすぎる。良い人過ぎる。彼だって工作員として、暗殺をしていたのに。クィンに断られたキャリーが「どうして私にそんなことができるのっ」とお怒りでしたが、CIA長官なんのその、暴走するキャリーの理性となるのがクィンで、遠く離れた場所から若い二人を応援しているのがソールという感じかな。とにかく、キャリーとクィンのコンビの活躍が楽しみです。クィンには死んで欲しくない。(爆)ロックハートに代わってソールがCIAに戻るのでしょうか。外にいた方が、実際に動けるのかも知れませんけどね。それなら、政府って何?ということになりますね。
November 12, 2014
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本国放送後、1ヶ月も経っていない最速放送ということで、ありがたいことです。場所を変えて仕切り直しのシーズン4も、なかなか見応えのある、重い内容になっていました。ところで、キャリーの父親役のJames Rebhornは今年の3月に亡くなっているのですね。この先、父親の扱いはどうなるんだろう。長く患っていたようなので、ある程度スタッフは知っていたのかな。あれからキャリーはパキスタン、イスタンブール支局長の職のオファーを断り、アフガニスタン、カブール支局長として、日々テロリストを追う職務にある。無人機(ドローン)による攻撃を許可する立場なので、部下たちからは「ドローン・クィーン」と呼ばれている。ブロディとの間に生まれた娘フラニーを危険なカブールには連れて来られないので、父と姉に預けている。今日はキャリーの誕生日だが、イスタンブール支局長サンディ・バックマンの情報で、急遽暗殺リストの上位にあるハッカニを攻撃することになった。衛星画像でハッカニが隠れている民家は確認したが、場所が離れているためにドローンは間に合わず、地上部隊も側にはいない。これまで、サンディの情報は全て正しかった。キャリーはサンディの情報源が不明だという事に一抹の不安を感じながらも、空爆による作戦実行を許可する。ソールはCIAを辞職し、友人の軍事会社の顧問としてミラの要望通り、NYにいる。ペンタゴンで新たな契約を結ぶ場で、ソールはアフガニスタンから軍が撤退することについて、納得できないという持論を話だし、居並ぶ将軍たちに問い詰めてしまう。ソールはミラに今の仕事は向いていないとこぼす。攻撃の翌朝、タリバンはハッカニの死亡を認めたものの、攻撃した民家では結婚式が行われていて、一般人が40名も巻き添えで殺され、アメリカに断固として復讐すると声明を出す。イスラマバードのアメリカ大使館では、戦闘機による攻撃は、パキスタンの領域を侵している事になり、マーサ・ボイド大使がパキスタン政府と本国との板挟みになっていた。大使館周辺はドローン攻撃を続けるアメリカに抗議するデモが起きている。今はイスラマバード支局にいるクィンは、サンディがターゲットが死亡したのだからそれでよい、巻き添えはハッカニの責任だと言っていると話す。しかし、たまたま結婚式のために帰省していたアーヤンは、攻撃に遭い、母と妹を失い自失呆然としていた。キャリーはドローンを飛ばして現場の確認を行い、ドローンを見上げるアーヤンに気付く。アーヤンはイスラマバードの医学生で、寮に戻ると、ルームメイトのシャヒームに携帯で録画した結婚式の様子を見せる。クィンは今回の攻撃にこれまでとは違うものを感じてキャリーに連絡を入れる。キャリーは、現場が奥地で警備も厳しく、潜入して確かめることもできなかったと答える。ボイド大使が、言われているような結婚式はなかったと発表したことから、シャヒームは正しい事を知らせるために、アーヤンの動画をネットにアップしてしまう。動画の反響は大きく炎上状態となり、CIAのロックハートはキャリーにサンディと対応を考えろと命令する。キャリーは事実を認めれば良いというが、大統領も激怒し、パキスタン軍も説明を求めているという。ソールもまた、今回の事態を憂慮していた。イスラマバードに到着したキャリーをクィンが出迎え、サンディの仕事に不透明なところがあるという。今回の情報源についても不明なまま、いまだに明かさない。クィンは難しい判断を迫られ非情な結果が付いて回る今の仕事をなぜ選んだのかとキャリーに問う。空港を出ようとしたキャリーは、サンディが攻撃の容疑者としてニュースに顔が出ているに気付く。正体がばれたため、クィンはサンディに連絡を入れる。そのころサンディは人と会いに町中にいたが、テレビを見た人々から追い詰められていた。現場に到着したクィンの車に何とかサンディを乗せたものの、行き先を阻まれ、取り囲んだ群衆に窓ガラスを割られ、サンディが引きずり出されてしまう。キャリーはサンディを救い出すというが、狂乱状態の中、クィンは脱出を決め何とか現場から逃げ出す。アメリカ大使館に到着したキャリーは、サンディを助けられなかった言い訳を考えなければならないという。クィンは脱出のために暴徒を撃たなければならず、必死で逃げたのに今はそんな気分ではないと、キャリーを批判する。キャリーは大使に面会するため、顔に付いた血を拭き取る。キャリー一体、どうしちゃったんでしょう、という感じですね。確かに眠れないとか安定剤を飲まないとやっていられない、というようですが、リストに載っている暗殺対象者が見つかったという情報が入れば、ドローンで攻撃するのが日常。最初は7名だったテロリストのリストも、今は2000人以上いるという。毎日そうやって殺していると、感覚がなくなるのでしょうか。巻き添えが増えたのは、ハッカニが自分の危険から一般人を守らなかったからで、ハッカニが悪い。とにかく、ハッカニが死んだのだから任務は成功じゃないか。そんな事を言うなんて、キャリーらしくない。結局、そうやって殺していくから、復讐するものが増えて、リストが膨らんでいくのでしょうね。サンディは仕事の合間に女に会いに行くなど、隙がある男で、今回の情報源だって怪しい。でもそんなサンディをキャリーは信じ切っていたようですね。「良いチーム」だという。あの怒りの群衆の中に出ていって、サンディを救わなきゃという気持ちは立派だけれど、無事に脱出するなんて到底無理でしょう。危険に対して感覚が麻痺しているのか。それが冒頭の夜のカブールを護衛付きで歩くシーンに現れていたのか。先シーズン、イスタンブールの支局長を内諾していたのに、なぜカブールを選んだのか。クィンでなくても気になります。そして、アーヤンが重要な鍵になりますね。彼自身は政治的な事には関わりたくないと、医学に進もうとしているのに、動画をアップされ、しかもそこに自分が移っている事から、アメリカ政府から目を着けられる存在となってしまった。クィンがアーヤンを見つけ出すのでしょうね。この先、CIAと接触したアーヤンがどういう風に変わって行くのか。クィンはキャリーを正常に戻す事ができるのか。現場に責任を押しつけるロックハートに代わって、一旦落ち着いたソールが再びキャリーを助けるのか。なかなか、興味ある展開が待ち受けているようです。イスタンブールの大使が女性というのは、それほど安全な、親アメリカ的な場所だという事でしょうか。最愛の娘もイスタンブールなら同居できると言っていましたものね。でも、それも今回の事でどうなることやら。さすがにスケールの大きなドラマですね。しっかり見ていきたいと思います。
November 2, 2014
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シーズンフィナーレ。納得できない人もあるかも知れませんが、私は最終回らしい最終回だったなと、納得して見終わりました。やっぱりキャリーは凄い。先のシーズンも楽しみですね。ネタバレ注意前回の続きブロディは殺しの証拠を隠すと、何事もなかったようにオフィスを出る。幸い秘書が席を外しているので、気付かれずに建物の外に出る。迎えの車に乗ったところで、秘書が部屋に戻り異常が見つかったため、車を止められそうになるが、ブロディは運転手を脅してそのまま車で走り去る。キャリーはソールにミッション成功の連絡するが、ソールはすぐには信じられないという。仮にブロディが成功していたとしても、イランで捕まればCIAとアメリカ政府はキャリーとブロディを見捨てることになるだろう。それでもキャリーは今後の計画を話し、東方向に逃げてセーフハウスでソールの救出作戦を待つと告げる。ソールはジャバディに事実を確認する。ジャバディは自分がアクバリ殺害犯を追う事になるので、むしろブロディを捕らえる方が昇進するのに都合がよいという。せめて、キャリーだけは助けるというので、アダールはブロディを見捨てるべきだという。しかし、ソールは国に命を賭けた仲間を見殺しにはできないと、救出作戦を行う事を決める。ソールは少なくともあと半日は長官代理でいられる。ブロディは合流地点でキャリーと合流し、キャリーの運転でひたすら東に進む。大きな任務を果たしたブロディは喜ぶというよりは、物思いにふけっていた。セーフハウスに到着して、任務の成功を喜ぶキャリーと対照的に、ブロディは自分たちは国家やCIAに利用され操られているのではないかという。人を殺すことで殺人の罪は償うことはできない。ではなぜこの任務を引き受けたのかと問われ、ブロディは判らないという。帰国しても先の事は思いもよらない。キャリーは自分の将来について、子供が産まれると明かす。迎えのヘリが到着したに見えたが、外にいたのはジャバディの部下の部隊で、ブロディは逮捕されてしまう。驚いたキャリーがソールに連絡すると、ソールは大統領の命令で救出作戦は止められた事を知る。ロックハートがジャバディに2人の居場所を知らせたのだった。キャリーはそれでも救出を諦めず、ホテルに戻りシェラジに会おうとするが、ジャバディが現れ、すでにブロディは国家の敵として軍事法廷が開かれて今夜、公開処刑になるという。助けて欲しいというキャリーにジャバディはどうすることもできないと答え、そこまで必死になるキャリーは全てはブロディのためだったのだなと問う。どんな危険な場面でも、自分を犠牲にしてまで、ブロディの事を気にかけたのは、自分が知っているブロディをみんなに知ってもらおうとしたからではないのか。ブロディは見事にやり遂げたので、このまま死ねば作戦は完璧となる。キャリーは2分間だけ、電話で話しをさせて欲しいと頼み込む。ブロディは刑務所で心静かにその時を待っていた。キャリーにはもうこれを終わらせたいと答える。頼むから、公開処刑の場には来て欲しくないというと、キャリーはあなたの最期を見届けると告げる。ソールはもう、長官代理の席を離れてキャリーの頼みにどうすることもできない。キャリーは群衆の中から、絞首刑となるブロディに声をかけた。4ヶ月後。ソールはミラと隠退生活を楽しんでいるが、NYで仕事を始める事になった。折しも経済制裁を解く代わりに、イランがIAEAの核施設への立ち入りを認め、ソールの成果だと人々はいう。ソールはCIA本部爆破事件の追悼式に出ることになっていた。キャリーはロックハートからイスタンブール支局長に昇進する話しを持ちかけられ、内諾する。さらに追悼式で国に命を捧げたブロディにも星を与えてやって欲しいというと、ロックハートはそれだけは絶対に認められないと拒否する。出産が近づくに連れて、キャリーは恐怖と悲しみを感じるようになっていた。病気の事もあるし、仕事を第一に考える自分が母親になれるだろうか。クィンは自分のように失敗して欲しくないという。姉と父親にも気持ちをぶつけるキャリーだったが、姉はまずは生んでみてから考えようという。追悼式でキャリーは久しぶりにソールに会い、近況報告を行う。去り際にキャリーは壁に一つ星を書き添える。ブロディの犠牲は番組的には惜しいかもしれませんが、現実的な幕引きだったと思います。あそこで騎兵隊がやってきてブロディを救い出すとか、実はブロディは死んでいなかったとか、そういうことになると「24」みたいになってしまう。スパイは人に知られずに任務に身を捧げて、その結果を見届けることはないのだという事でしょうね。ブロティとしては、アクバリを殺す理由はあったと思います。自分の人生を狂わせたナジールと同じ場所にいた人間ですから。苦しみのスタートはあの場所だったのですから。でも、キャリーが作戦成功よ!と喜んでいるのには、ちょっと違和感を感じてしまう。今更国に戻っても居場所はない。CIAにあれこれ命令されるのはまっぴらだ。本当に死を覚悟した任務だったのでしょうね。「最後のお願い」のところで、生まれてくる子供に自分の事を話してやってくれ、じゃなかったのが意外でした。自分の子だと知ると急に口を出すパターンが多いのに、ブロディはキャリーの人生だからと、踏み込む事はなかったですね。制作側は早い時期にブロディを殺すつもりだったということなので、ブロディに意味有る死を与えるタイミングを設けたんだなと思いました。シーズン1~3が第一部ということだったですね。シーズン6まで決まっているということなので、次も3シーズン続きのストーリーかな。一方、臨月が近づいたキャリーの戸惑いも納得できるものでした。どんな危険にも敢然と立ち向かうキャリーなのに、お腹の中の得体の知れない生き物にはなすすべがない。不安ばかりが襲ってくる。でも、案ずるより産むが易し。家族のサポートもあるし(イスタンブールに連れて行くかどうかは判りませんが)、きっとCIAを辞めたクィンが助けてくれるでしょう。(希望的観測)ファラ役のNazanin Boniadiがレギュラー入りという話もありますし、今後はキャリーの成長という観点でドラマを見ることになるのかなと思います。決して仲間を見捨てないリーダーになっていくのでしょう。ソールはミラに文句を言われながら、また違う立場でキャリーを手伝うのでしょうね。やはりキャリー中心のドラマですね。なにせ、クレア・デインズはプロデューサーですから。
March 19, 2014
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いよいよクライマックス。こちらもテンションが高くなって、目が話せません。さすが「Homeland」だ。このままの勢いでフィナーレへ突入ですね。ネタバレ注意テヘランではブロディに対するジャバディの尋問が続く。ブロディはここまでに至る経緯について、何度も説明して、ここなら歓迎されると思ったと話す。ソールは捕らえられているモサドのスパイ、アラン・ベルナールに取引を持ちかけ、目的を話さないでモサドの工作員2名を用立ててくれと頼む。キャリーは単身テヘランに入り、ファラの伯父シェラジに会う。ファラの真意を理解してもらって、協力を求め携帯電話を手に入れる。そこで、キャリーはモサドの工作員にアクバリ暗殺作戦で協力を依頼する。爆弾による陽動作戦で、匿名の暗殺者が使うのはシアン化合物の注射で、キャリー自身が手渡すという。ジャバディはアクバリにブロディの聴取について報告し、信用できるかどうか、アクバリ自身が確かめると良いと提案する。ホテルに戻ったキャリーは、隠密にジャバディと会い、用心深いアクバリが外出するという情報を得る。もしかしたらブロディに会うのかも知れない。キャリーは暗殺の注射器をジャバディに渡す。その報告によって、CIAは衛星カメラの監視の下、アクバリ暗殺作戦を始める。注射器は身体検査をした医師からブロディに手渡され、予想に反してブロディは護衛に付き添われ、街に出て行く。キャリーもモサド工作員と共に車列を尾行して、作戦のゴーサインを待つ。モサド工作員は予定と違うので、作戦を中止するべきだというが、キャリーは続行する。ブロディはとある家の前で車を降り、そこに現れたアクバリと対面する。ブロディがアクバリに近づこうとすると、突然アクバリは車に戻って現場から姿を消す。誘われるまま、ブロディが入っていって面会したのは、ナジールの妻ナスリンだった。ナスリンはブロディと2人だけで、これまでの出来事について話し合う。ブロディはアメリカでの活動で娘の信頼を失って辛いと話し、ここしかもういる場所はないと話す。ナスリンの家を出たブロディは見守っていた人々から英雄として迎えられる。暗殺作戦は失敗し、ブロディは注射器を捨てる。6日後、ブロディは公式にイランの広告塔として迎えられ、アメリカ政府を批判するインタビューなどをこなす。CIAからの脱出の誘いをブロディは拒否した。当然、アメリカ政府はメンツを潰され、このままでは本当にブロディが寝返って、ジャバディの事もイラン側に密告するかも知れない。ソールは残っているモサドにブロディを暗殺させる命令を下す。キャリーはソールから帰国するように命令され、ブロディの危険を察知して、シェラジを通じてブロディに警告を行う。今すぐにここを出ようというキャリーに、ブロディは今更どこにも行けない、同じ経験を繰り返したくないと拒否する。しかし、モサドが自分の命を狙っていると知り、その場を離れると追っ手を巻いて、ナスリンの家に逃げ込む。状況を見ていたソールは激怒し、キャリーに今すぐ帰国しろと命じる。ブロディはジャバディについて重要な情報があると言ってナスリンからアクバリに会う手はずを整えてもらう。ジャバディは本部にアクバリの護衛付きで現れたブロディに驚き、すぐに知らせてくる。ブロディはアクバリと2人だけで会い、ジャバディの大金横領と潜入について話す。それだけでなく、自分もCIAに雇われ、アクバリを殺せと言われていたと打ち明けると、アクバリはその言葉を信じてしまう。アクバリはナジールの口から初めてブロディの名前をこのオフィスで聞いたと話すと、ブロディは手元にあった灰皿でアクバリを殴り、窒息死させてしまう。ブロディはその場にあった携帯電話で、キャリーに「アクバリを殺した。ここから脱出させてくれ。」と話す。おー!OMG!ですね。(イランの視聴者はこの展開は面白くないでしょうが)ソールのおおざっぱな作戦(爆)をぶちこわしたのはキャリーとブロディですが、キャリーはどこまでもブロディを信じて、ブロディはおのれの信念に従って突き進んだ。全世界向かって嘘を言うこともいとわない。ナジールとアクバリは、ブロディを使ってアメリカの心臓に剣を突き刺そうと計画した。「ここが全ての始まりか」ブロディとしたら、自分が犯したとんでもない罪を償うため、過去を清算するため、彼なりの正義を行ったということでしょうね。確かに、アメリカでは犯罪者でもイランでは英雄で、ブロディ自身の居心地はよいかも知れない。最初の暗殺が失敗して、ブロディはもうアクバリを殺すつもりはなくなったのでしょうか。アメリカ政府から見れば、ブロディの行動もCIAの独断も放置できませんよね。まあ、これはドラマですからそんなことはあり得ないとは思いますが、ソールは自分の思い描いた作戦のためにはブロディは潰しておきたい危険の種です。自分が殺されると知ったので、アクバリを殺したのかどうかは判りません。そういえば、ウォルデンも殺したようなものだったし、暗殺者としてはブロディは凄腕ですね。さてソールにとって、一番の危険はやはりキャリーなのでしょうね。彼女がいなければこの作戦は成り立たなかったのに、彼女を駒の一つにしてしまった。エスティースならキャリーを殺しているところでしょう。さて、脱出作戦ですが、キャリーはまずジャバディを使うでしょうね。どうやって切り抜けるのかは、最終話のお楽しみですね。ワクワク。キャリーは胎動を感じるようになっても、まだ母親の気持ちにはならないのでしょう。妙にクィンがキャリーの身を心配しているのが違和感がありますね。最終話には2人を救出するためにクィンが活躍するという場面が見たいものです。
March 12, 2014
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今週は息つく間もなく、釘付けで見ていました。面白かった。でも、残りあと2話なので、どういう展開になるのか気になります。ブロディをイランに潜入させる作戦がいよいよ始まる。クィンは、病院でキャリーのカルテを見て、妊娠していることを知ったと言い、今回の作戦で客観的にいられないのではないかと忠告する。キャリーはそんなことは個人的な事であって、しかもブロディの子供ではないと答える。ブロディは特殊工作員たちとイラク・イラン国境近くに投下して、夜になるのを待つ。車で検問所を越え、イラン国内に入る予定だ。CIAでは無人偵察機で暗視による監視を行い、全ての無線もチェックして万全を期す。アダールと大統領補佐官のマイクも作戦の進行を見守る。しかし、検問所に向かう道路が予定外の状況でふさがっており、チームは車が故障した振りをしてCIAの指示を待つ間待機する。そこに地元警察が現れて、車の中を調べようとする。ブロディの顔を見られ銃を向けられたため、チームは3名の警官を射殺してしまう。すると、それまで落ち着いてたブロディは突然怯え出す。何とか説得して落ち着かせるが、その様子を見ていたマイクは統合特殊作戦指令(JSOC)に連絡を取って、ロックハートとフィスター少将がホワイトハウスの命令で助言と監督をするため、作戦室に現れる。良くも悪くもロックハートが作戦の結果を引き継ぐのだからと押し切られ、ソールは2人を中に入れる。まだ、大統領も国家安全保障省もこの作戦のことは知らないという。国境を越える代替地点を決め、川沿いに検問所に向かうことになったが、ブロディらの後方にイラクの警備隊が近づいている事が判った。チームはブロディとアジジを1台の車で送り込む。しかし、途中地雷を踏んで車が横転してしまう。その頃、さらにイラクの警備隊が接近しており、見つかれば国際問題になりかねない。マイクは監視中の無人偵察機に装備されているミサイルで、味方のアルカイダを攻撃しろという。ソールは断固として受け入れられないと拒否する。2人は死ななかったが事故でアジジは脚を失い、ブロディが救援を要請する。チームが現場に到着したとき、イラク警備隊も追いつき銃撃を始めたため、彼らは動けなくなってしまう。こうなると軍事行動となり、ソールはフィスター少将にアドバイスを求める。フィスターはイラクに作戦を知らせようというが、絶対に知られてはいけないのでる、ソールはやむなく撤退を決意する。ミサイルで警備隊の目をくらませ、チームが退却を始めると、ブロディは戻らないと言い、国境まであと270メートルの位置にいるのだから、自分一人で国境を越えると走り出してしまう。クィンはキャリーにブロディを説得するようにいう。キャリーはイラン側に行くとCIAも軍も、バックアップも撤収も援助できないので作戦実行は無理だと告げるが、ブロディは必ず生きて戻るのでキャリーの力で助け出してくれと言い、先に進む。チームから援護に一人ついて国境を越えようとしたとき、2人はイランの兵士に取り囲まれてしまう。自分が指名手配されているブロディだと名乗り、ブロディらは逮捕され、作戦は成功した。キャリーはファラに、テヘランにいる伯父に頼んで潜入スパイを一人匿って欲しいと頼む。しかし、ファラは身内を危険に晒す事はできないという。捕らえられたブロディの前にジャバディが現れ、テヘランに行くという。しかし、仲間はその場でジャバディによって射殺されてしまう。ヘタレだったブロディは、戦闘状態に入り、スイッチが入ったんですね。キャリーの言葉が逆に火を付けて完全にジャック・バウアーになってしまいました。(爆)ですが、それにしても彼をテヘランに潜入させるために払った犠牲の大きさと言ったら、これは誰が責任を取るの?イラク側の警官や特殊作戦チームの殉職や負傷など、代償は大きすぎる。しかも、大統領もまだ知らされていない作戦て、失敗したときが怖い。CIAと軍との分担や外交の関与など、一体どうなっているのでしょう。まあ、ドラマだから有りなのでしょうけど。序盤のみだと思っていたファラは、大きな役目があったのですね。多分、一人殺された事は伝わっていないでしょうから、とりあえずはセーフハウスを確保して、そこに脱出したブロディを匿うことになるのかな。葛藤があるでしょうし、こちらはスリリングな展開が予想されますね。後、やっぱりクィンがキャリーの妊娠を知ってしまった。自分が撃ったのだから気になるのは当然ですが、妊娠=ブロディと結びつけて、あれこれ気を回すのが彼らしい。ここもシッパー的妄想が働きます。(笑)しかし「彼の子じゃない」というのはどうなのでしょうね。ブロディに伝えなかったのも、そのせい?今のところ、キャリーの口からは何も出ていなし、父親が誰かは最後までミステリーなのかも知れません。緊迫したあの場でキャリーはブロディに死んで欲しくないのがバレバレで、みんな疑わないのかな。テヘランにはCIAは入れませんから、最後の2話はブロディ・オンリーの展開でしょうか。
March 4, 2014
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気になる続き。良い感じで盛り上がってきました。それにしてもダミアン・ルイスは凄い役者ですね~いわゆる美男美女だけじゃ、このドラマは成り立たないなと改めて思いました。キャリーは海軍病院で手当を受ける。幸い、骨には影響はなく医師からお腹の子は無事だと聞かされる。ソールはブロディの身柄を国内の特殊作戦チームの秘密基地に引き取り、ヘロインから離脱させようとする。しかし、酷い禁断症状でブロディは苦しみ暴れる。ソールはブロディを「使い物」に戻せと命じる。入院中のキャリーのところに、ロックハートが現れ、自分が長官に就任したら誰を信頼するのかという。ところでソールはカラカスで何をしている?と尋ねられ、キャリーはそのことをソールに報告する。ソールはキャリーに感づかれたと考え、ブロディに会わせないよう、キャリーの監視を強めるように言う。またカラカスの件が漏れた理由を調べるように命じる。ロックハートがCIA長官に就任するまであと6日しかなく、アダールは強い副作用があるイボガインを使ってブロディを治療することにする。ブロディは極限状態に追い込まれ、幻覚を見て自殺を試み、辛うじて押さえられる。ヴァージルらはソールの自宅から盗・聴器を発見し、電波を受信している家を監視する。やっとブロディは落ち着き始め、ソールが助け出した目的を説明する。CIA本部爆破事件の犯人でないことは判っているが、それ以外に何をしてきて、どんな罪を犯してきたのか、それは見逃すことができない。今は死ぬことも許されない状況だ。しかし、たった一つ現状を抜け出す道がある。それは元の海兵に戻って最後の仕事をすることだ。ソールの提案にブロディは関心を示さず、回復のための食事や意欲も見せなかった。世話をしている特殊作戦隊員たちは「計画」を半年先に延ばすべきではないかという。困ったソールはキャリーを見舞い、ブロディを回収したことを話す。キャリーはブロディの無実を晴らすと言っていたのに、作戦ではクィンに撃たれ、信頼を裏切られたと噛みつく。ソールは始めからキャリーが爆破直後にブロディを見失ったという話は嘘だと見抜いていたという。ソールはジャバディをイラン政府にスパイとして送り込んだ上で、ブロディをCIA本部爆破犯としてイランに保護を求めて入国させ、ジャバディの上官で革命防衛軍のトップ、アクバリを暗殺する計画について話す。上手く行けばジャバディは政府のNo.3に昇進し、膠着状態のアメリカとイランの間で、テロや脅し以外の方法で話し合いによる変化をもたらすことができるという。そうなれば30年ぶりの事で、キャリーにはブロディを任務に就かせるよう説得してくれと頼む。CIAはアラン・ベルナルドの身元を突き止め、モサドのスパイと判る。さらに、アランはロックハートと接触していた証拠を掴んだため、ソールはロックハートにこのことを公表する代わりに、長官就任を数週間延期してくれと求める。公表すればミラは恥を掻かされる。ロックハートもイスラエル大使に知られ国際問題になるのを恐れ、ソールの提案を受け入れる。キャリーはブロディと再会するが、ブロディの心は頑なに閉ざされていた。キャリーは、今は家を出て一人で働いている娘のデイナの姿をブロディに見せ、デイナのためにも罪を償う道を選ぶべきだと説得する。ブロディは激しく動揺し、娘に会わせろと言うが、今更自分は無実だと言っても、嘘を重ねる事になるという。自爆テロを試みた事やカラカスのモスクで無関係の人を死なせた事など、取り消すことはできない。ブロディはやっと態度を変えて訓練を受け入れる。16日後、体力を取り戻し作戦のブリーフィングが行われ、出発を前にブロディはキャリーにデイナに会わせろと要求する。キャリーはブロディをデイナのところに連れて行く。デイナは死んだはずの父親の出現に驚き、さらになぜ来たのかと問う。ブロディは自分は無実だということを伝えるが、父親のせいで苦しみ自殺未遂を起こしたデイナはブロディの自分勝手な行動をなじる。ブロディもキャリーも、2人とももう会いたくないと拒絶する。帰り道、ブロディは危険な任務だが必ずイランから戻ってくると言う。デイナのためだけでなく。基地に戻ったキャリーにソールは何を考えているのかと非難するが、キャリーは作戦には信頼が大切だと言い、自分に対しても信頼を見せて欲しいと言い返す。発っていくブロディにキャリーは「あの世で会おう」と声をかけた。わずか20日ほどでブロディが元の身体に戻るのはちょっと信じられないけれど、ここはまあ、海兵の強い信念が働いたという事なのでしょうね。ブロディはキャリーと最後の別れたときの言葉をかすかな希望の星にしていたはずで、そんなキャリーからまたあれこれ指図されるのは信じられなくなったのではと思うのですが。今回、ムキムキでアラブ風のスペシャル・オプスの隊員たちが気になりました。ソールの命令とは言え、ブロディの下の世話まで。海に落として、浮き上がってこないと助け出し。彼らがキャリーの事でからかうのも当然でしょう。よくぞ、立ち直らせてくれましたよね。ブロディとしたら、自分は無実でこんな扱いを受ける義理はないというのでしょうが、デイナにどの面下げて会えるというのよ。さすがにデイナも無実であろうと、誰を殺していようともう、どうでも良い、自分の人生から出ていって欲しいというのは当然でしょう。それでもブロディはイランからきっと帰ってくると言う。罪滅ぼしをして、キャリーに会いに。キャリーは子供の事を言いませんでしたね。言ったらまたブロディの精神状態が壊れるとか、話が複雑になるので言わなかったのだろうけど、本当は言いたかったのでしょうね。(シッパー的拡大解釈)今回、愛情をひた隠しにしてキャリーはソールの駒として働いた、ということですよね。そういう意味では本当にキャリーは大したものです。私としては、ソールの言うとおりに世の中が動くとは思えないので(そんな、夢のような話)、ブロディはアクバリ暗殺に失敗して、死ななくても戻ってこられない方に賭けます。(笑)キャリーの最後のせりふ「See you on the other side」というのは、「あの世で会おう」という事ですから、軍人にとっては「靖国で会おう」という事だったのか。むしろはなむけの言葉?実際、かなり危険な任務ですよね。でも、身の潔白を示すと決めたブロディにはキャリーの心が伝わったでしょうね。クィンの出番が少なくって、ちょっと残念でした。
February 25, 2014
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おー!と声が出ました。こうやって新たに知る事が出て来ると、俄然面白くなってきますね。次の展開が気になって、早く見たいです。ネタバレ注意!ジャバディがもたらした情報で、キャリーとクィンはリーランド・ベネットと関連のある人物を捜す。しかし、式典の出席者はこれまで徹底的に調べられており、爆弾を作ったり動かしたような人間は見あたらない。ソールは国務長官のマイケルにジャバディに関するこれまでの作戦を説明する。次期CIA長官のロックハートには次のステップは聞かせることはできない。ソールはジャバディを軍のトップに据えて、イランの政権交代をもくろんでいると明かす。ソールはキャリーに感づかれずに、明日国外に発つとアダールに告げる。ミラはソールとヨリを戻したのを契機に、恋人のアランに別れたいと話す。アランは納得できない。キャリーはソールがジャバディを取り調べた時に、ブロディが爆弾を置いたかどうか、あいまいなままで終わっていた事に疑問を持つ。自分にははっきりと、ブロディではないと話したのに。キャリーらは爆破実行犯をあぶり出すため、ベネットと知り合いのアダールを使って、「君の事務所が調べられるかも知れない」と探りを入れる。ベネットは逃げも隠れもしないと開き直るが、連絡係のフランクリンを通じてキャリーに何が起こるのか、探って欲しいという依頼が来る。ソールは実行犯の名前を掴んだという偽情報をフランクリンに伝えるよう命じる。キャリーは妊娠13週目にして初めて診察を受け、生むのかどうかまだ決めていないと答える。ファラは2日続けてCIAを休む。監察総監室のクローセンは、ファラの行動が疑わしいとして、自宅を訪ねる。ファラは父親に嘘を付いて銀行に勤めていると言っていたが、CIAに勤めれている事を知られてしまった。父親はこのことが秘密警察に知られたら、テヘランに残る親戚の命が危ないという。アランはソールの家に忍び込み、盗・聴器を仕掛ける。フランクリンに会ったキャリーは、国内にまだ実行犯がいるのかと鎌をかける。ベネットに対して、外国諜報活動の共謀罪で令状が出されるらしいというと、フランクリンは犯人が特定されていないと察して、この件は自分に任せてくれと答える。フランクリンとベネットの通話やメールを監視していたところ、ベネットは実行犯を国外に出せと指示を出した。アダールのチームが実行犯の居場所を追跡してモーテルにいることが判る。現場で監視していたキャリーは、その場に現れたフランクリンが銃を取り出すのを目撃し、国外に出すのではなく、殺して証拠を消すつもりだと知る。アダールはここでフランクリンの動きを止めると、キャリーの二重スパイが知られ、ジャバディの事もばれてしまうとして、キャリーに手を出さないように命じる。しかし、キャリーは実行犯が殺されるとブロディの無実の証拠がなくなるとして、命令を無視してモーテルへと向かう。クィンはキャリーを止めるために、肩を狙撃する。フランクリンはモーテルの男を殺し、死体を処理する。そのころ、キャリーは車の中で手当を受けながら、話の筋が違う、ソールはどこへ行ったのかと叫ぶ。ソールはカラカスの「デイビッドの塔」を訪れていた。そこには、ヘロインで廃人となったブロディがいた。あのミラの愛人は最初からスパイ目的でミラに取り入ったのでしょうか。彼はフランス人と言っていましたが、やっぱりソールとは別れないと言われた腹いせに仕掛けたのか。ストーカーのように。彼が海外の諜報員だったなら、ずっと前からチャンスはあったはずですよね。考えて見ると、CIAの重要な立場のソールが、見ず知らずの男が自宅に上がり込んでいるのを見逃すというのも変だなと思いました。脇が甘すぎる。ソールのこれが終わったら辞職するというのは、イランの政権交代でしたか。かつてのアメリカや大国がやっていたことですよね。その時代の再来を望んでいるのですね。そうしてテロを終わらせようと思っているのでしょうね。しかし、今、そんなことが可能なのかな。ロックハートの言うことも一理ありますね。このことにつていは、キャリーや部下たちには内緒、というか機密。彼らは駒ですから、やれと言われたことしかしないわけです。ブロディをカラカスに匿っていたのはソールの命令だったわけですね。エル・ニーニョに渡していたのは賞金?それとも、彼らの組織の活動資金?キャリーが必死に探しているにも関わらず、キャリーの口利きで預かってもらっていたというのもなるほどです。ソールにとって見れば、ブロディが実行犯であってもなくてもどっちでも良いのかも知れない。もう、世間一般にはブロディが犯行声明を出したとされているのだから、死んでいても構わないし、生きて捕らえればなおさらCIAの名が上がる。キャリーの気持ちなど、斟酌する必要もないでしょう。あんなにヘロイン漬けになってしまうと、元に戻るのは難しそうな気がします。ということで、やっぱりブロディの子供のようですね。あれだけ検査薬で調べていた事から、間違いであってくれという気持ちだったでしょうね。でも、今回の負傷で妊娠の事はばれるでしょう。少なくともクィンには、ソールには黙っていてとか言いそう。クィンはショック?いや、余計に守りたくなるかも。(笑)それにしても無実を証明したいから、堂々とアダールの命令に背くなど、キャリーの立場は危なくなりそう。ソールのことも恨むでしょうね。
February 18, 2014
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このタイトル、気になるので調べてみたら、T.S.エリオットの詩のタイトルのようですね。疲れた老人のモノローグというスタイルを考えると、あれこれ思い悩むソールを思い浮かべます。それと、正義や生きる目的に関するキャラクターごとの違いが、出ていて興味深いエピソードだったと思います。国を裏切ったジャバディの取り調べが行われるが、ファラが相手では話が進まない。ジャバディはソールに、イランの核兵器に関する情報が欲しいのだろうと、取引を申し出る。ソールはその情報だけでなく、ジャバディそのものをイランにアメリカの工作員として送り込む考えがあると告げる。革命防衛軍の金を横領した事が判ればジャバディは公開処刑となるだろう。ジャバディは帰国することを激しく拒否するが、ソールは揺るぎない。ジャバディが妻と義理の娘を殺した事件を捜査していた市警は、隣家の防犯カメラにクィンの姿が映っていたことを掴む。その情報がアダールに届き、クィンはアダールから断りもなくここ数日何をしていたのかと問い詰められる。クィンから事情を聞いたソールは、キャリーに国家機密を楯にもみ消すよう命じる。とにかく、ジャバディがアメリカ国内にいることは誰にも知られてはならない。現場を訪れたキャリーは、知り合いの巡査を通じて刑事にかけあうが、市警側も譲らない。ソールは単にCIA本部爆破の復讐を求めているのではなく、諜報活動にも変化が求められるという。35年前にはソールとジャバディは家族ぐるみの付き合いをしていた、同じ目的のために働く諜報員だった。ベセスダ署はまずはクィンと話をさせろと要求してきた。クィンはジャバディを国外に逃がすために時間稼ぎをするため、自首するという。ファラはジャバディを国に返すことに反対し、アメリカで裁くべきだと主張する。最後にソールはジャバディに本部を爆破した実行犯の名前を尋ねる。ジャバディはナジールの部下の一人だろうと答える。ソールは自宅に電話し、テヘランの頃の自分たちを思い出して、やはりミラを手放す事はできないと告げる。CIAに戻ったソールにアダールがロックハートがベセスダの件やキャリーの退院などについて説明を求めているという。アダール自身、何も知らされていないため、苛立っていた。ソールは問い詰められるまま、作戦について話すが、ロックハートはそんな冷戦時代のやり方はもう通用しないと言ったはずだと激怒する。ソールは30年ぶりにイラン内部に工作員を潜入させる千載一遇のチャンスだと引かない。ロックハートがいますぐにこの作戦を中止しろ、大統領に連絡すると言い始めたので、ソールは自分はあと10日は長官代理だと言い放ち、会議室にロックハートを閉じ込めてしまう。アダールもまだ上司はソールだと答える。クィンは刑事たちに「自供」するが、国家機密のせいで現場の人間が尻ぬぐいをさせられていると言われ、神妙に答える。アメリカを去るジャバディを空港に送る途中、ジャバディはキャリーにCIA本部爆破の実行犯の名前を知りたくないのかとしつこく話す。CIA内部で、ブロディ犯行説が疑われているのを察しられたようだ。どうしても聞き逃せなかったキャリーにジャバディは、ブロディの車を動かした人間がいるという。それは自分たちを引き合わせた、例の弁護士だと匂わす。クィンは釈放されるが、キャリーに、自分がしていない罪を懺悔して肩の荷が下りた気がするという。そして自分たちは正義の名の下に破壊活動を行っているが、CIAにももう付いていけない、何を信じて良いのかわからないという。キャリーはブロディが爆破実行犯ではないと聞いて、それを証明するために戦い続けるという。クィンには協力して欲しいと頼むと、クィンはキャリーの意向を受け入れる。ソールは帰宅し、ミラに今までどれほど妻が美しいかを忘れていたと謝罪する。結局、ミラは夫の注意を引きたかっただけ?ムンバイで出会った男は寂しさを紛らわせるだけの関係だった?それほど、ソールとは別れがたいとか。まあ、アダールもジャバディも一目置く、ソールならではの一面だったですね。でも、ロックハートを閉じ込めたのは久々に痛快でしたね。ごちゃごちゃ言うな、黙って見ていろって。でも、確かにいかにCIAの長官代理だとしても、一個人の判断で高度な諜報活動が牛耳られているのはびっくりですよね。まあ、ドラマということか。しかしその手法も容赦なし、テロリストさえあっと言わせ、人権も何もあったものじゃない。ソール恐るべし。ファラがジャバディとの間で何かあるような行動でしたね。恐れているのか、個人的に恨みでもあるのか。伏線なのでしょうか。一方で、クィンの心変わりが一般人ぽくて象徴的でした。少年を殺した事が後を引いているのですね。凄腕のスナイパーが、女性たちの死を目にして次第にやわになっていくというか、CIAなんか辞めてやると言いつつ、キャリーの「お願い」を拒めないというのが良いです。(笑)あの妊娠が(つわりも出てきているようですね)が、実は描かれていない場面で、やけになったキャリーがほとんど覚えていないけど、一夜だけクィンと寝た、なんてことだと妄想爆走です。あと10日間、ソールが権力を握っている間にテンポ良く進んで欲しいです。ブロディの探索があるのかなあ。ブロディ家の方はもう、出てこなくても良いです。(爆)
February 12, 2014
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タイトルはキャリーの○○の事ですか?さて、ジャバディとの対決ですね。CIAの本丸でも、安穏とはしていられなくなってきました。キャリーはジャバディの前で、嘘発見器にかけられる。面会することを第三者に話したかと尋ねられ、ジャバディに嘘を見破られたキャリーは2人だけで会うはずだったと切り返し、信頼を築くことはできないと人払いをさせる。キャリーはジャバディが国を裏切り金を盗んでいることを突きつけると、ジャバディは態度を変える。今からここを出てソールに会って欲しいというと、部下に見破られるので、キャリーが資料を取りに戻り、後でまた会うという約束を取り付ける。ソールはミラから、ベルナルドとの関係を打ち明けられるが、別に弁明する必要は無いと取り合わない。君が幸せならそれで良いというと、ミラはCIA長官の件といい、ソールはもっと怒るべきだという。ジャバディの部下に送られて自宅に戻ったキャリーはセーフハウスで待機しているソールに連絡する。ソールとジャバディはイラン革命前のテヘランで共に諜報活動をしていた。革命後ソールが雇っていたイラン人スパイ4名を亡命させる事になっていたのを、ジャバディがソールを裏切って処刑し、その手柄でジャバディは新政権に入り込むことができた。ジャバディのことは友人だと思っていたが、ソールはジャバディの妻子を西側国に亡命させるということで復讐を果たしたという。ロックハート議員がCIAを訪ね、ソールが不在のためアダールが応対する。ロックハートは、爆破事件で混乱し、統率力を欠いたCIAに不満を持ち、過去の強いCIAを取り戻すために、痛みをともなう改革が必要だという。就任時に持ち越しの案件は困る、ブロディやキャリーの問題などを早く片付けて欲しいとアダールに話す。しかしアダールはソールに新長官は円滑な引き継ぎを望んでいたと、伝える。キャリーは迎えに来たクィンと共に、ジャバディと落ち合うカフェに向かう。キャリーが拉致されたカントリークラブからジャバディが車で出ていくのが確認されたが、カフェには向かわず、途中の住宅地にある家の前で車を止めた。そこは、ジャバディの妻ファリバと嫁と孫が住んでいた。クィンとキャリーはすぐに車を向かわせるが、踏み込んだ時にはジャバディは妻と息子の元妻を殺していた。ソールは泣き続ける赤ん坊をそのままにして、ジャバディを連れて立ち去るように命令する。ファリバはカリフォルニアで政府の保護下にあるはずだった。デイナはもうブロディ姓ではいられないとして、自ら改姓の手続きを取る。しかし、それだけでなく家を出て友人の家に住むと言い出しジェシカを驚かせる。セーフハウスに連れて来られたジャバディを前にしたソールは、いきなりジャバディを殴る。ミラに何を言われても、言い返せないソールがジャバディには怒りをぶつける事ができるんですね。確かに仕事中心で、家庭では優しいけれど、何もかも君が望むように決めてくれという夫だったら、ミラも一緒にやっていく気がなくなるでしょうね。それまでは一緒に赴任先にも行って内助の功で夫を支えていたのでしょうから、責めるのも酷だと思いました。ジャバディとの一件で、辞表を出したということは、その後のソールは仕事の鬼となったのかな。ジャバディは妻の居場所を掴んでいて、時々孫の姿を遠目に見ていたのですね。息子とスーザンは離婚していたようですが、息子は今どこに?CIAに投降する前に、名誉を汚した妻を殺しておかなければという事だったのでしょうけど、何もスーザンまで殺さなくても良いのに。ところで、驚いたというか、キャリーはいつから妊娠している?誰の子?えっと、ブロディと別れたのは少なくとも3ヶ月は経っていますよね。ずっと検査薬で調べていたんでしょうか。だから、統合失調症の薬を辞めていたとか?これは後のストーリーに関係してきますよね。クィンがキャリーがブロディを追跡しているのを知って、「これって」「あなたの言いたい事は判る」て、クィンもうすうす感じているということでしょうか。でもクィンなら、ブロディとキャリーの関係を見逃してやるような気がします。アダールはソールを遠ざけて、自分がCIAのナンバー2になるつもりなのでしょうね。どこにでもある、組織内の闘いですね。内なる敵とソールはどう戦うのか。ロックハートの12日後の就任までにジャバディの件がどう扱われるのか気になります。デイナはもう好きにしなさい。(爆)さすがにジェシカに同情しました。
February 4, 2014
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やっとドラマが動き出しましたね。「Homeland」はCIAを舞台とした、ソールとキャリーのドラマ。2人の関係は子弟とも言えるし、ハンドラーと諜報員で、この2人がいるからCIAが成果を上げることができるのですね。ブロディはやはりドラマの中ではイベントだったんだなと感じました。もちろん、彼の家族については「彩り」ですね。あー面白くなってきた。ソールはクィンを呼び、これまでの2人だけの秘密作戦を説明して、キャリーを監視するよう依頼する。依頼主と直接会うと決めてから、キャリーには24時間の監視が付いていた。ジャバディと会うと聞いてクィンは驚く。ソールは大統領の首席補佐官の誘いで、政府関係者が参加するカモ撃ちのパーティに参加することになった。そこで特別調査委員会のロックハート委員長も参加して、自由な意見交換が行われるという。ソールはミラに次のCIA長官に任命されるかも知れないと話す。デイナはレオと逃避行を続けていた。金が尽きるのも間近いが、将来を考えるデイナに対してレオは今を楽しんでおこうと答える。ジャバディからの連絡を待つキャリーの元に、突然ジェシカが現れデイナを探して欲しいと頼む。FBIも管轄外だと言い、警察も若者にありがちな家出としか考えてくれないが、レオがサイコパスかも知れないのに一緒なのが心配だという。必死の訴えに、キャリーは何とかすると言い、FBIのホール捜査官に連絡を取る。案の定、ホールはデイナとレオの通話をチェック済みで、関与しないと突き放す。キャリーはヴァージルの弟マックスに連絡を取り、「ヨガ作戦」をすると告げる。キャリーの行動は逐一クィンに知られており、クィンは2チームがキャリーを監視している中、危険を避けるように言う。ソールはロックハートと腹を割って話す場をもうけられる。ロックハートは大統領がCIAのモラル低下を心配していて、組織改革も検討していると言う。人に頼る旧式の諜報活動ではなく、無人探査機による軍事行動をより導入するべきだという意見にソールは反対意見を述べる。しかし、ロックハートは今一番の脅威はイランであって、対策が求められるという。そして、次のCIA長官は自分が指名されると告げる。今後は自分の方針に従ってもらうという。キャリーはヨガ教室の間、マックスの妻リサに身代わりになってもらって、ホール捜査官を待ち伏せていた。何とかホールと会う事ができたキャリーは、デイナの件を強引に引き受けさせる。ジャバディは一人国境を越え、アメリカ国内に入ると、ある家を遠くから見つめていた。その後、キャリーと会う準備を進める。デイナは偶然入ったガソリンスタンドで自分たちについて情報を求めるニュースを見て、レオには弟の殺害の疑いがあることを知ってしまう。弟の死について、レオがあいまいな説明を繰り返すため、嘘を付かれるのだけは嫌だと自ら車を降り、警察に保護される。ホールに会った事で、イラン側に何か察知されたのか、監視の車が離れた。報告を受けたソールはキャリーが作戦を危険にしたかもしれないと叱責する。ロックハートは集まった人々の前で次期CIA長官になると表明するが、ソールは諜報活動は隠れて対象を撃ち落とすカモ狩りとは違うと、嫌みを言うと、予定を早めて帰宅する。すると、ミラはムンバイからの客だという男と食事をしていた。クィンの監視が続く中、ついに敵方が動いた。キャリーは侵入した男たちに無理矢理服を脱がされてボディチェックされると、覆面をされ連れ去られてしまう。クィンは異変に気付きながらも、ソールの指示で近づくのを止められる。それでも、独断で車を離れると、キャリーの自宅に入り状況をソールに報告する。ソールはキャリーが敵側に潜入したという。キャリーはジャバディの目前にいた。キャリー、お見事としか言いようがないですね。いくつもの携帯を使い分け、神経をピリピリさせてじっと敵のコンタクトを待っている。落ちぶれた元分析官を装うために、薬は辞めていますね。今も作戦中だと悟られたくないし、注意力をクリアにしておくためでしょうね。「ヨガ作戦」というのは、いざという時のために以前から準備していたものなのですね。当然、CIAの「正式」な監視チームには知られていない?そしてクィンがキャリーの事を心配して、単なる任務以上の関心を持っているのが良いですね。ソールの命令には背くし、彼自身が作戦を邪魔しそうな感じですが、シッパー的には美味しい展開です。仕事のために全てを犠牲にするか弱い女性という目で見ているのでしょうか。ある意味、キャリーはクィンの目も騙していた訳ですが、それにしてもたった一人で辱めを受けながら敵のアジトに潜入するのだからすごい。キャリーをボディチェックする相手もプロなので、多分キャリーも判っているはずですよね。でもそれが本当に諜報活動という事なのでしょうね。ジャバディについては、アメリカ国内に家族がいる感じですね。あの女性と子供はきっと彼のアメリカの妻子?CIA長官になれるかと思ったソールが、あの嫌な上院議員に仕えることになってがっかりですね。CIAの仕事について、何も判っていない政治家が功名心でトップになっても邪魔なだけ。じゃあ、辞めればよいという訳じゃないですね。ソールにしろ、キャリーにしろ、国を守らなければならないという使命がある。誰かがやらなければならない、そんな感じでした。ミラが夫の留守中に食事していたのは、浮気ですか。一応、ちゃんと話すつもりだったのかも知れませんが、やはり諜報活動をしている人間は家庭生活を犠牲にしなければならないということなのかも。ジェシカがこれまでの因縁を捨てて、キャリーに泣きついたのは意外でした。もうブロディに何の未練もないということかな。でも、母親として浮気を疑った相手に(浮気の張本人ですが)頭を下げるというのは偉いと思いました。デイナはうーん、見ていてイライラする~ちゃんと心配したみんなに謝ろうね。嘘を付かれても、相手が悪いと責めちゃだめだよ。みんな、それぞれ問題があるんだから。それにしても、もう全米に名前が公になろうと、自殺未遂までばらされても動揺しませんね。腹が据わっています。補佐官としてウィリアム・サドラーが出ていましたが、この先意味有る立場となりそうですね。
January 28, 2014
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そこまでやるのか、という驚きですね。衝撃的な先シーズンからどういう風に進めるのかと思っていましたが、なるほどね。先が見通せるようになりました。それにしても、デイナが酷いな。弟は素直なのに、この描かれ方の違いはティーンエージャーだから?ファラはイランから消えた4500万ドルの行き先を突き止める。香港の融資会社の子会社がカラカスにあり、デル・パライソというサッカーチームのホームスタジアムの券売所に送り込んだ金を翌日のチケットの収益としてマネーロンダリングしているという。チームのオーナーや株主の情報は不明だが、送金しているのはナセル・ヘジャジだという。ヘジャジはイランの伝説のサッカーのキーパーの名前だが、何者かが彼の名前を使っていると思われる。おそらく、誰かが革命防衛隊の金を横領しているのだろう。このヘジャジがCIA本部爆破に金を出したジャバディではないか。キャリーに退院を認めるための巡回裁判所の審理が開かれる。見込みでは順調に回復して退院できるはずだったが、ソールの意を汲んだアダールが現れ、キャリーが国家機密を漏らす恐れがあり、司法省から危険人物に指定されたため、退院は認められないという判決が下る。キャリーは父親に連絡してソールにここから出して欲しいと伝えてくれと懇願する。フランクはCIAから審理が中止になったと聞かされていた。弁護士は何とか控訴できないか探るという。デイナはレオの脱走に手を貸し、ジェシカの車で逃避行をする。ジェシカはレオの両親からデイナが息子に悪影響を与えたのではないかとなじられる。マイクは知り合いの刑事に頼んでレオの情報を手に入れるという。落ち込んでいたキャリーに突然退院の緊急許可が出たという。帰宅すると、例のポール・フランクリンが待ち受けていた。判事に掛け合い、強引に退院を認めさせたという。とにかく明日迎えに来るので経営者に会ってくれと言い、断ってもいずれ入院させられるぞと捨て台詞を言う。キャリーの退院の連絡がソールに入ると、ソールはアダールに何があってもキャリーを外に出してはならないと命じる。キャリーはパスポートを持ちすぐに家を出ようとするが、車がなくなっていて、また司法省の命令で口座は凍結され、クレジットカードも使えない事がわかる。同僚だったヴァージルに車を貸して欲しいと連絡すると、すでにCIAの手が回っていた。やむなく、先日であった行きずりの男の家を訪れ、一夜を共にして金を失敬することにする。しかし、フランクリンはそこでもキャリーを尾行しており、キャリーは観念して経営者のリーランド・ベネットという男に会うことになった。依頼主はイランの関係者で、先日のCIAの作戦で6名が殺された件で、どうやってそのメンバーを突き止めたのか知りたがっているという。ベネットはキャリーが守ろうとしているCIAがキャリーを表舞台に引きずり出して、ブロディとの情事をさらし、挙げ句の果てには自殺に追い込むか、事故を装って殺すだろうという。自分たちとキャリーの目的は世界を救うことで同じで、キャリーを入院させず、金にも困らせないという。キャリーは考えた末、クライアントと直接会うことと、現地の仲間の名前は絶対に言わないという条件なら飲んでも良いと答える。ファラはヘジャジの名前を使ったのがジャバディだと突き止める。ジャバディは過去に2度ベネズエラを訪ねており、銀行家のセデーニョと繋がりがあった。ソールは時が熟するのを待てという。資金洗浄のことを知られると、諜報組織の副長官であるジャバディが殺されてしまうからだ。ソールは生きて捕らえて、尋問するつもりだという。マイクが手に入れた情報では、レオは弟の自殺で殺人の容疑を逃れるために入院したことが判る。デイナとレオは車を乗り換えて、逃避行を続けていた。レオは弟を守れなかったと打ち明け、デイナは父がイラクに派遣された日に、さよならと言ったのが真実を語った最後だったという。スナイパーとして、ブロディは派遣されるのを喜んでいたようだった。その日を最後にブロディの言うことは全て嘘ばかりだ。デイナはもう戻りたくないという。キャリーは慎重に尾行を巻くと、ソールの家を訪ねる。そして、フランクリンから接触があり、言われたとおり条件を提示したと告げる。クライアントはジャバディに違いない。ソールはキャリーをねぎらい、キャリーはもう入院したくないと訴える。あれが演技だったのかと思うとあっけに取られますね。そもそもいつから演技だったのかと考えると、キャリーが聴聞会で証言をし始めた頃から考えていたのではないか。キャリーは薬を辞めて異常な行動をするようになり、入院措置の審理を行うするときもあえて暴れて直行したのではないか。それはあまりにもやり過ぎですが、ソールが入院したキャリーを見舞いに来たときに「計画」を伝えたとも考えられます。誰かが接触してくるのを予想していたのでしょうか。いや、キャリーの計画だったかも?でも、キャリーが病院から出たくて「ソールに連絡して」と言っていたのは本音だったのかも知れませんが。ソールは内外の目をくらますために、アダールまで騙していたのですね。本当に信頼できるのはソールとキャリーの師弟コンビだけとは、すごいわ。先週ブロディがカラカスにいることが判りましたが、第1話でクィンが押し入ったのがベネズエラだったと言うことを思い出しました。これでキャリーはジャバディに会うためにカラカスへ飛び、そこでブロディと繋がる事になるのでしょうね。そこにブロディがいることは多分知らないのでしょう。だとすると、再会は運命ですね。(笑)さて、マイクがジェシカを支えている事が判って本当に良かった。こういうことになって放り出すことはしません。良い男だ。まあ、ブロディからもしっかり頼まれている訳ですが、もしジェシカとブロディが再会したとしたら、これはもう血の雨が降るでしょうね。最終回はハッピーエンドになりそうな2人を銃で撃ち殺すジェシカの鬼の形相かなと、妄想してしまいました。デイナはもう、どうなろうと知りません。(爆)
January 21, 2014
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ついにブロディの登場ですね。生きるも地獄、死ぬも地獄。厳しく重苦しい展開で引き付けられました。今回はロケーションが何よりも効果的で印象的でしたね。あそこはすごいわ。ブロディはベネズエラの国境でコロンビア兵に襲われ瀕死の重傷を受けたところを何者かに助け出され、ドラッグカルテルの一味の元に連れて行かれる。そこで手当を受けたブロディはリーダーのエルニーニョから、キャリーに恩返しのために助けたと告げられる。そこはカラカスの建設途中で放棄された高層ビルで、ブロディには1000万ドルの賞金がかけられていた。ここからはどこへも行けないという。意識が遠のいている間にパスポートを盗まれたのでエルニーニョは取り戻すと約束する。治療した「ドクター」は早く出ていきたいブロディに、ここは自分たちのような存在を受け入れてくれる場所だという。ブロディはエルニーニョの娘エスメの世話で回復していき、時折聞こえるコーランの声に癒されていた。パスポートが戻ってきたが、エルニーニョはブロディの目の前で犯人を突き落としてしまう。何も殺さなくてもというブロディに、高額の賞金がかかっているブロディの存在をしゃべられると困ると言い、大人しくするように言われる。ブロディはこんなところにはいられないと「塔」から出ていく事にするが、常に監視されている状態にあった。エルニーニョはキャリーとは関係なく、ここが終着駅でこの先に行く場所はないと最後通牒を突きつける。ドラッグで気を紛らわせろというドクターを、ブロディは拒絶する。そのころ、精神病院で治療を受けているキャリーは、もう良くなったので早くソールに連絡してここから出ていきたいという。しかし、未だ面会者との面会も許されておらず、入院生活にも適応できずにいて感情を爆発させてしまう。キャリーは面会人が訪れ、名も名乗らずに帰ったという話を聞いてソールが迎えに来たと色めき立つ。閉じ込められたブロディは、唯一行く場所があると言い、エスメを説得して近くのモスクへと向かう。モスクではイスラム教徒としてブロディを受け入れたに見えたが、「テロリスト」として警察に通報されてしまう。警官に連行されそうになった時、エルニーニョの部下たちが投入して僧師夫妻を撃ち殺し、ブロディは再び「塔」に連れ戻される。ブロディは、みんなの迷惑になるので今度こそここから出さないと言われ、監禁される。ドクターにはここで死ぬまで生きるのだと言われ、ドラッグを手渡される。キャリーは面会人が来ていると察し、看護師のアビーの手引きで会う事にする。しかし会いに来ていた男はソールではなく、法律事務所の使いのポール・フランクリンという。フランクリンは経営者がキャリーに会いたがっていると言い、キャリーを病院から出すために手助けをしたいと申し出る。キャリーはフランクリンの「我々は君の味方だ」という言葉に反応し、「私はどこの組織にも協力しないし、国を裏切らない」と言うと席を立ち、薬を飲んで閉じこもってしまう。ブロディの難行苦行が痛々しい。辛い道行きになる事は予想できましたが、キャリーが裏で手助けしていたのか、生き延びることができた。最終的に落ち着いた場所はいかにもこの果てのような、どこへも行く事ができない人が溜まっている場所だった。この廃墟ビルの外観と言い、むき出しの鉄筋やコンクリートの壁と言い、まさにイラクの時の再現だなと感じました。何の因果か、捕らわれる事から逃れられない。しかも、せめてもの救いだと駆け込んだモスクでも拒絶されて、魂の救いもない。ドクターのいうように、ブロディの行く先行く先で人が死んでいく。それも死ななくても良い人が。ブロディがここにはいられないと出ていこうとするのは、キャリーに再び会うという希望があるからかなあ。それしか心を支える事はできなくなっているのでは。なぜキャリーがドラッグカルテルと繋がりがあったのか、よくわかりませんが、CIAの任務の中でエルニーニョを助けたのでしょうね。1000万の賞金がかかっているので、みんながブロディの命を狙っていて、その上で匿ってくれるのでありがたいと言えばそうですが、いつまでもつことやら。一方、ソールの思いとは裏腹に、病院で苦闘苦戦するキャリー。気持ちは判りますね。自分はこんな場所にいるべきではない。早く退院して生活を取り戻したい。ブロディと同じようにキャリーもとらわれの身で、2人の状況があまりにパラレルなのはちょっと作りすぎな気も。ただ、あの法律事務所の誘いが海外のテロ組織や諜報関係でなかったとすると、気になりますね。まさかソールの差し金ではないでしょう。いつまでも閉じ込められているとドラマが進まないので、次の展開を期待したいです。
January 14, 2014
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もどかしい展開ですが、これも今シーズンのテーマなのでしょうか。一方、クィンはますます存在感を増して行きますね。そしてソール。やはり彼を信じるしかないのかな。ソールに裏切られたと思ったキャリーはソールに連絡を取ろうとしてもできない。キャリーは苛立ちを増幅していく。CIA本部爆破の資金を出したと思われるジャバディの自宅からクィンが持ち帰ったPCや資料からは、今のところめぼしい情報は得られていない。ソールは担当になって日の浅い金融関係の「専門家」ファラ・シェラジに分析を依頼する。キャリーが例のブロディとの関係を暴露した新聞記事の記者と会うという情報を掴み、ソールはCIAに復讐の炎を燃やすキャリーを止めるため、究極の手を打つ事にする。キャリーは記者にブロディがCIA本部を爆破した犯人だというのはCIAの作った嘘で、自分はCIAにはめられたと訴える。その時措置入院命令の通知書を持った警察官が現れ、キャリーの身柄を拘束する。キャリーは自分の口を封じるためにソールがそこまでやるのかと憤る。キャリーは診断を担当する医師に薬を辞めた理由について、頭がぼーっとして大事な事を見逃してしまうと訴える。薬の代わりに生活を変え努力しているし、自分の症状については医者をしている姉に説明してもらうという。ファラは中東の銀行に送金してたアメリカの銀行の関係者の名前を見つけ出し、直接送金先を聞き出すことにする。デイナとジェシカは退院後もカウンセリングを続けるが芳しい進展はない。デイナは好意を持ったレオに会いたい気持ちを募らせる。クィンは病院にキャリーを見舞い、CIAの秘密をマスコミにぶちまけようとするキャリーに、気をつけた方が良いとアドバイスする。疑心暗鬼になっているキャリーはそれもソールの差し金で脅すのかと言い、クィンを追い返す。帰宅したデイナはバスルームの窓から逃げ出し、収容施設に戻り、レオを呼び出し2人は愛し合う。キャリーの審理が行われることになり、キャリーはそこで父と姉に入院が不当であることを証言してもらうつもりだった。しかしソールが自宅を訪れ、あくまで自分はキャリーの味方であって、キャリーがこのまま暴走していけばCIAは機密を漏洩したとしてキャリーを訴える事になるという。そうさせないためにも、家族にはキャリーに大人しく入院するよう説得して欲しいと言う。クィンは自発的にキャリーの性格証人として証言するという。しかし、キャリーの父と姉が薬を飲んでいない事を証言するというと、キャリーは正義を貫こうとする私をソールが潰そうとしているとし、この手続きもまやかしだと席を立ってしまう。暴れるキャリーはやむなくそのまま入院することになった。銀行関係者からの聴取で、ソールは命令によりテヘランの銀行と取引を中止した後に、イランの商社からの送金を受けている事を指摘する。それらの金がCIA本部の爆破事件に使われて219名が死亡したとして送金元の名前を明らかにするように求めても、関係者たちは口をつぐむ。デイナとレオが密会しているのが見つかり、ジェシカがデイナを迎えに行くが、デイナはカウンセラーたちの言うことは何も当てにならず、レオとの関係こそが生きたいと思う理由だと主張する。自殺未遂は親の気を惹くためではなく、本当に死にたかったのだ。だが、今は違う。頭がおかしいのは家族の生活を破壊したブロディではないのか。クィンはソールに、キャリーがCIAのせいで精神的に追い込まれていったのを見たと言い、巻き添えで少年を殺した作戦を間違いだったという。これが終われば自分はCIAを辞めると宣言し、その前にある考えがあると告げる。クィンは銀行関係者を待ち伏せると、送金先の情報を隠すつもりなが、ジャバディの息子が殺されたように、お前の家族も危ないと脅す。その結果、ソールは必要資料を手に入れ、ファラは商社との取引でアブ・ナジールと繋がる6名の人物を特定したという。しかし、銀行が受け取った多額の手数料のうち1/4を占める4500万ドルが行方不明になっていると指摘する。ソールはしばらくこの件については自分たち2名の間に留めておくようにいう。薬を打たれてぐったりしたキャリーをソールが見舞うが、キャリーは心を開かない。キャリーが荒れているのはやはり薬を飲んでいないという事でしょうか。感情をコントロールできていないようですね。そして、前日の委員会での証言は、ソールがキャリーをあえて病気にして、政府やCIAの組織そのものから守ろうとしたという事ですね。でも、キャリーでなくても、事前の説明なしにあの仕打ちはきついでしょう。裏切られたと思って突っ走ってしまうのは理解できます。誰よりもキャリーを理解しているはずのソールがなんでそんなことをするかな。そして、仕事をさせて貰えないキャリーに代わってCIAにやってきたファラですが、なかなかガッツがある。ソールからベールをしているのを見ると、殺された同僚たちへの冒涜だと感じると言われても、ぐっとこらえて成果を出した。でも、キャリーが活躍するところを見たいですよね。ちなみにクレア・デインズが妊娠していたのはシーズン2の間だったそうなので、入院させるのは別にその関係じゃないのでしょう。入院してしまうと、CIAに復帰するのも難しくなりますね。また、特別な手柄を与えるのでしょうか。後、キャリーを押さえ込みたいのはソールだけでなく、別の力が働いている(新聞記事をリークしたソース)ような印象を受けました。今のところ、CIA側のキャラクターが少ないので誰なのか判らないですね。一方、今週もかっこよすぎるクィン。少年を殺した事でCIAを辞めるつもりだが、その前には必要なら汚れ役でも自分から進んで引き受けるという。キャリーがどれほど優秀かも知っているわけですが、誰も擁護しないキャリーに同情を示すのもナイスですね。CIAは爆破事件で人材不足となっており、ソールは猫の手も借りたいところでしょう。簡単にクィンを辞めさせるとは思わないですね。ブロディ家の方は、またまたデイナを標準木にするつもりのようです。あんな酷い事があれば死にたくなるのも判るけれど、カウンセリングなんて何の役にも立たない。あいつらは金をむしり取るだけ、ママだって判ってるじゃん。レオと一晩過ごして久しぶりにハッピーだった。生きたいと思うようになった。娘の言葉はジェシカにも響いたかな。しかし、批判はしてもやはり父への思いは消すことができない。愛している。それがラストシーンに感じられました。さて、そろそろブロディの居所を知りたいですね。
January 7, 2014
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シーズンプレミア。衝撃的なシーズン2のテンションをそのまま保って、さすがに見応えがありますね。あの終わり方でどうやって続けるのか、というのも今シーズンの目玉で、キャラクターたちの「その後」も気になります。CIA本部爆破事件から2ヶ月。CIAに何があったのか、真実を明らかにする聴聞会が開かれることになった。ソールとダール・アダールは委員会の本当の目的はCIAを潰すことではないかという。キャリーは捜査中の案件に影響を与えないために、非公開で証言することになったが、ロックハート議長はブロディに対して免責を与えるという司法長官がサインした覚え書きの書類を示し、一体何を免責しようとしたのかと追及する。キャリーは知らないとごまかすが、議長は追及の手を弱めない。キャリーは姿を消し手配中のブロディがもしも爆弾犯ではなかったらどうなのかと切り返して、問題視される。キャリーの体調を考えとりあえず、明日までの休廷となる。ブロディが自爆テロをしようとした事は何があっても議会に知られてはならない。そうなれば、それを取引材料としたCIAは潰されてしまう。憤慨したキャリーはソールに誰かが免責のことをリークしたに違いないという。デイナは自殺未遂を起こし、カウンセリングのため施設で過ごしていた。退院に当たって、担当医師はジェシカに家族ぐるみでカウンセリングを行う様に勧める。ブロディ一家はあの後生活の糧を失い、保険も下りない状態で、嫌がらせを受け、教会からも閉め出されていた。一歩外に出ると、マスコミが彼らを追い回している。ソールは巻き返しを図るため、CIA本部を爆破した犯人として、各国に散らばる6人のテロリストたちを攻撃する作戦を実行するかどうか、判断を求められる。同時に攻撃しなければ逃げられる可能性があり、何としても成功させなければならない。しかし、ソールは決められずにいた。苦労して諜報員を養成するのは、暗殺のためではない。悩むソールに、事件直後に戻ってきた妻のミラは自分たちの将来についても決断から逃げているのではないかという。帰宅したデイナは留守中の微妙な変化を感じつつ、カウンセリングで親しくなったレオに写メールを送る。翌日、キャリーは昨日の発言を撤回し、事件当日のアリバイについて証言することを拒否する。あの日、席を一緒に立つキャリーとブロディを目撃した証言があるという。それでもキャリーはシラを切り通す。ソールは作戦にゴーサインを出す。カラカスにいるクィンはターゲットの乗った車を追い、爆弾を装着する予定だったが、ターゲットが息子と車に乗っていたことからためらう。他の5カ所がスタンバイしている中、クィンがターゲットの自宅の前でまだ捕捉していないと報告すると、ソールは6人同時でなければ意味が無いとして、10分間で家の中に侵入して殺せと命じる。クィンは爆弾で騒ぎを起こして、その隙に侵入し書斎に隠れているターゲットを撃ち殺す。部屋の外から攻撃してくる者がいたので反撃すると、何とそれは先ほどの息子だった。全てのターゲットを攻撃し、CIAは作戦の成功を喜ぶ。キャリーは父親から薬を辞めているのではないかと問われ、自分なりの努力で治療をしていると答える。その代わり酒の量が増え、行きずりの男とも簡単に寝る。翌朝、新聞がブロディとCIA局員が性的な関係を持っていたという特ダネを報じた。キャリーはソールがリークしたと思い込み、レストランで会食中のソールに向かって私を売ったのかと噛みつく。アダールのやりそうな事だが、アダールはリークしていないと答える。ソールは聴聞会で声明を発表し、昨日の掃討作戦が成功したことを公表する。しかし、議長はこのタイミングを見計らって、攻撃しやすい敵を狙ったのではないかという。さに新聞記事について意見を求めると、ソールは「あれは嘘だ」と答える。キャリーを擁護したのかと思われたが、キャリーが双極性障害であることを10年以上CIAに隠し続けて不安定な状況だったと言い、ブロディと寝ていたことについては認める。テレビ中継でそれを見ていたキャリーはソールが自分を見限り、罪を着せようとしていると考えショックを受ける。今シーズンの敵はCIAの内にいるという事でしょうか。自らの組織を守れないのに、どうやって国を守るのか。CIAが持っている特権を奪わなければならない。CIAをそういう風に見たことがなかったので、なるほど興味深いですね。さしずめFBIとか軍部とか、CIAを気に入らない部門があるのでしょうね。ソールやキャリーたちが扱っている事を公にされたら、とんでもないことになる。だから、組織を守るためにはどんんだことだってやる、とソールが考えているかどうかがポイントですね。まさかそのためにキャリー一人に罪を押しつけて逃げ切るとは思いたくないですが、ソールの本心を知りたいですね。後、デイナを中心としたブロディ家のその後もなかなか厳しいものがあって、見ていても辛い。英雄として帰還し、下院議員までなって、そしてテロリストであったことが判ったブロディの家族ですから、一番落差が大きい。一家に向けられる近隣、友人、マスコミの容赦ない非難は想像に難くない。今回は唯一の味方と言えるジェシカの母、デイナの祖母の存在が意味を持ってくるのかな。相変わらずその辺にいるティーンエージャーらしく、デイナはやりたい放題ですが、あの彼氏、ヌード写真を送って大丈夫だろうか。ジェシカはまた悩まされそうな気がしますね。もちろん、姿を消したブロディの行方も描かれるのかな。元々、ブロディのキャラクターはシーズン1で死んでしまう想定だったそうですし、存在意義を与えるとしたらキャリーとの恋愛かな。でも、一応逃がしたキャリーもブロディを追跡しているようですね。当然監視されているだろうし、ソールにも真実は話していないだろうから、キャリーの心情も複雑でしょう。ところで、さすが暗殺をメインとした諜報員の面目躍如、クィンは優秀でしたね。「バーン・ノーティス」のマイケルと同じような立場なのでしょうが、臨機応変に単独で行動し命がけ。もし殺されても国は何も認めないでしょう。ターゲットの子供を殺したくないと思ったのに、結局殺してしまったのがこの稼業の罪深いところなのでしょうね。印象的でした。素直に格好いいとは言いにくいですが、クィンのアクションはアクセントになっていて、魅力的でした。
January 3, 2014
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衝撃のシーズンフィナーレとしか言いようがない。前半30分の展開は、このままではないはずだと思って見ていましたが、なるほど。シーズン3が今から楽しみです。ネタバレ注意キャリーとブロディは翌朝、思い出の山荘に向かう。2人の間にはもう秘密はないという。2人は今後について希望を語り合う。キャリーは仕事を捨ててブロディと一緒になるべきかどうか、迷っていた。ブロディはキャリーに任せると言いながらも、俺たちなら幸せになれると自信を見せる。キャリーは姉の家に泊まって一晩考えてみると返事をする。クィンはじっと暗殺の機会を待っていた。その間、ソールはCIAで軟禁状態にあった。帰宅したエスティースは、クィンからブロディを殺す必要を感じられないと告げられる。ナジールを捕らえられたのはブロディのおかげで、彼が議員を辞めれば問題ない。またキャリーは優秀な捜査官だが、ブロディを殺されると彼女も死んでしまうだろう。本当は誤爆の件でエスティースが自分を守るためにブロディを殺したいのではないかと追及され、エスティースは暗殺指令を取り下げる。CIAではウォルデン副大統領の追悼式が行われることになり、ブロディは自宅に服を取りに戻る。その途中、バーにたちよりマイクを見かけると、ジェシカとは別れる事になったので、これまで通り、家族を守ってやってくれと告げる。エスティースはソールを解放し、疑わしい行動のレポートを修正しておいたという。自宅に一人でいたデイナは戻ってきたブロディに、初めてキャリーが家を訪れた日、ブロディが爆弾を持っていて多くの人を殺すつもりだと言っていたのは本当か、と尋ねる。ブロディはあの時のことは本当だと認め、キャリーはおかしい人ではなく、戦争のために自分がおかしくなっていたのだと弁明する。でも、今は大丈夫だ。デイナは人は判らないものだと、ショックを受ける。ソールはキャリーが支局長に出世できるよう、エスティースに掛け合うという。しかし、キャリーは仕事ばかりではなく、これからは別の人生も経験したいと答える。ブロディと一緒になるのかというソールは、自爆テロを試みようとした男と付き合うのは、諜報員である以上無理だと諭す。キャリーはあなたは何も判っていないと反発する。ソールがナジールの水葬に立ち会うため船に乗り込んでいる頃、CIAではウォルデンの追悼式が行われていた。キャリーとブロディは途中で抜け出して別室に入り、キャリーはブロディと一緒になる事を選んだと伝える。これでやっと幸せになれると喜ぶ2人だったが、ブロディは窓の外の自分の車が移動していることに気付く。その瞬間、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、追悼式会場を吹き飛ばし参列者の命を奪った。キャリーは気がつくと、動転してブロディに銃を向ける。ブロディは自分が爆弾を仕掛けたのではないと言い、キャリーに撃ちたければ撃てばいいという。海兵隊のイベントでローヤたちを犠牲にしたナジールは、自分が死んで警戒レベルが下がるのを知っていて、この瞬間のために喜んで死んだのだろう。彼の目的はウォルデンとCIAだったという。我に返ったキャリーは現場を離れ、ブロディを連れ逃亡を図る。ブロディの家にはすぐに家宅捜査の手が入る。デイナは帰宅した時のブロディには何も変化はなかったと答える。CIAに戻ったソールは、エスティースを失い、現場の最高指揮官となった。200名の犠牲者の他、キャリーとブロディが行方不明だという。キャリーがブロディのために偽のIDを作っている頃、アルカイダは今回のテロに関して声明を出し、ブロディが犯行声明を録画したビデオを流す。キャリーはブロディと逃げることを諦め、国境までブロディを送り届けると汚名をそそいで欲しい、私たちはまた会えると辛い別れを切り出す。ブロディはキャリーに愛を誓ってアメリカを後にする。キャリーは心配していたソールのもとに戻る。クィンは良い奴でしたね。「漢」ですね。きゃー。ずっと見ていて、2人の本質を見たというか、エスティースの本質を知ったのでしょうね。国を救った英雄をなぜ殺さなければならないのか、冷徹なBlack Opsなのに、とても甘いというか、命令違反をしてでもエスティースの行動を非難した。彼が将来的にキャリーたちを助ける証人になってくれると良いのですが。そして、クィンに痛いところを突かれてソールを脅していた卑怯者のエスティースは、まんまとナジールの望んだ結果となった。確かにナジールを殺せば必ず報復があるだろうと思っていましたが、相手側は見事というのか、例の告白ビデオを全世界に向かって暴露してしまった。なるほど、コピーは向こう側にあるわけですね。これは痛い。ブロディは身の潔白を証明しようとも、一部は本物なので何を言ってもテロに荷担したことは間違いない。これは大センセーションです。家族としても、マスコミの餌食となってしまいテロリストの家族としてまともに暮らす事はできないでしょう。マイクにジェシカを頼むと言ったのも、これから大事を行うというニュアンスに取られてもしかたない。デイナはあれは本当だった、でも今は大丈夫だという父親が、また同じ事を今度は本当にやってしまったとなると、何を信じて良いのやら混乱してしまいますよね。こんなことなら、クィンがさっさとブロディを殺していた方が良かったかも知れない。200人の被害者の多さは、遺体安置所のあの光景だけでも十分に伝わりました。先シーズンは未然に防いだテロを今度はついにやられてしまった。ソールの祈りが悲しく心に響きましたね。ナジールでさえ、きちんと葬儀が行われたのに、無関係の人々がこんな無残な扱いを受けなければならないとは。元はと言えば、ウォルデンの無差別爆撃への報復ですが、報復合戦には終わりがない。戻ってきたとはいえ、キャリーの立場はどうなるのか。最大の容疑者ブロディを国外に逃がして、自分もしばらく姿を消していた。国にも背いた訳です。ソールの言うとおり、ブロディと一緒になるべきではない。今後はCIAはテロの実態を暴き、犯人を追うという事になるのですね。ブロディが死んだかどうか判らないとなると、世界中に指名手配されてしまう。身も心も、2つにも3つにも引き裂かれるような激ストレスの中でキャリーはどうしようというのか。ブロディはどうやって生き延びて行くのか。あるいは戻ってくるのか。シーズン3に展開するストーリーが読めなくて、もやもやします。(爆)見るのが待ち遠しいです。
August 28, 2013
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シーズン2後半は、ノンストップ・サスペンス・アクションドラマの様相を呈してきましたね。引っ張り方はやっぱり「24」のスタッフらしいかな?(笑)それにしても、キャリーは不死身だ~強すぎる~キャリーは再び自分が捕らわれていた廃工場に戻る。ナジールの姿を追ってトンネルを抜けると、外には緊急配備されたFBIのSWATチームが到着していた。キャリーはナジールがまだ建物の中にいると考え、徹底的に捜索するようクィンに要請する。セーフハウスに戻ったブロディは、ジェシカからこれからのことを考えるべきではないかと言われる。しかし、キャリーからの電話に遮られる。ソールはエスティースの命令でポリグラフにかけられ、エスティースが自分を追い落とすために落ち度を探っていると察する。FBIの徹底的な捜索にもかかわらず、ナジールを見つける事が出来なかった。キャリーは内部に協力者がいて逃がしたのかも知れないと疑い、現場を離れたガルベスを追うが、単に病院に戻るためだったと判る。翌朝、セーフハウスではブロディに不信感を募らせるデイナが「マイクの方が父親らしい」と感情を爆発させてしまう。エスティースはローヤの尋問をクィン一人に任せるつもりだったが、キャリーが先に入り込みローヤに口を割らせようとする。ローヤはキャリーの揺さぶりにも、これからもナジールの命令に従い、協力を拒み戦い続けると言い切る。クィンはキャリーに自宅に戻るよう促す。しかし、途中でローヤの「ナジールは逃げない」という言葉を思い出し、キャリーはナジールがまだ廃工場のトンネルの中にいると確信を持つ。ナジールはキャリーの視界から忽然と姿を消していたのだった。現場は撤収を始めており、SWAT1チームだけが残っていたがキャリーはもう一度内部を捜索するよう頼む。ソールはエスティースに、ブロディを殺す邪魔になるので自分を排除しようとしているのだろうと言う。エスティースはブロディは下院議員でも何でもなく、テロリストなので、取引も何もないという。ソールが影でエスティースの立場を危うくする行動をとり続けているため、エスティースは逆にいつでもポリグラフの結果を利用してソールを追い出す事はできると辞職を迫る。廃工場を捜索中のキャリーは、通路の一カ所に隠し扉があるのを見つける。隊員が中に入るとそこは隠れ家になっており、キャリーが仲間の隊員を呼ぼうと外に出たところ、隊員は隠れていたナジールに首を切られてしまう。助けを求めながらキャリーはナジールに追われ、捕まって倒されるが、戻ってきたSWATはナジールを捕らえ、射殺する。ナジールが殺された情報はセーフハウスのブロディに伝えられ、一家は帰宅することになった。ブロディは涙を流す。エスティースはナジールの一味が報復を装って殺したように見せかけ、ブロディを殺すようクィンに命令する。自宅に戻ったブロディ一家だったが、ブロディとジェシカはお互いに元の生活に戻ることはもう無理だと認め合う。ブロディはイラクに行って自分は壊れ、努力したが過去にケリをつけることはできなかったという。ジェシカはブロディがキャリーにだけは真実を全て話して、愛している事を知る。ブロディは車から降りる事なく、キャリーの自宅に向かう。キャリーは「ウォルデンよりも君を選んだ」というブロディを招き入れ、クィンはその様子をうかがっていた。キャリー人間離れした体力だ。何せ、拘束されて命からがら逃げたかと思ったら、また現場に戻り、さらにCIAに出頭してローヤを尋問して再度現場に戻って、ナジールとの1対1のガチンコ勝負をするのだから、そのスーパーぶりには拍手を送るしかないですね。しかも、ナジールを捕らえたのだから、さすがにエスティースもこれにはケチの付けようがない。「第六感」というのは負け惜しみか。ちなみに、キャリーが人質になった理由は追及されないのでしょうか。しかも逃亡できた状況がはっきりしないし、クィンがエスティースにチクらないのが不思議です。キャリーはブロディがやり遂げたことを知っても動揺せず、それを2人の間だけの事と受け入れてしまう。多分、ソールにも言わないでしょうね。壊れた者同士、2人の絆の強さを物語っています。しかし、確かにエスティースの言うとおり、ブロディはテロリストで、ウォルデンの死に誰も疑念を抱かないのは都合が良すぎる。捜査が行われたらキャリーは国を裏切るのか?そういう事を考えると一時的には燃え上がっても、関係はいつまでも続けられそうじゃないですけど。クィンは命令のためなら何でもする兵士というよりは、正直にキャリーの実力を評価しているし、個人的にはクィンがキャリーにラブな三角関係の方が萌えるかな。(爆)彼が引き金を引くかどうか、大いにためらって欲しいです。デイナは一番まともなことを言ってくれました。誰に目にも家族関係は破綻していて、あっさりとキャリーを愛していると認めたのだから、もう元に戻るのはできませんね。いよいよ、最終回だ。
August 21, 2013
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手に汗握るとは正にこのことで、見ていて力が入りました。そんなにお金はかかっていなさそうな脚本ですが、ここまで面白く盛り上げられるのか。タイトルはもう一人の存在も示していますね。ネタバレ注意ソールはアダールに会い、クィンについて質問する。アダールはエスティースから兵士が欲しいと言われて、特殊部隊だった自分の部下のクィンを送ったと答える。家族が匿われているセーフハウスにブロディが戻るが、まだ指示待ちですぐには移動できない。キャリーはブロディに免責の件で司法長官から許可を得たと連絡してくる。ただし、その前に下院議員と辞職し、時期大統領選からも降りる必要があるという。そのキャリーが出勤途中で車をぶつけられ、現場から姿を消してしまう。CIAでは作戦の成功を喜ぶと同時に、エスティースはまだ国内に潜伏しているナジールを全力で捕らえろと命じる。ソールはクィンがなぜまだチームに残っているのか、エスティースに問いただす。ウォルデンが誤爆で学校を攻撃した事実を流出させないために雇ったのではないかと言うが、エスティースは質問を遮る。キャリーの事故が伝えられ、CIAが捜索を始める。その頃、キャリーはナジールに捕らえられていた。ナジールはブロディに連絡をし、ウォルデンの自宅オフィスにある心臓のペースメーカーの製品番号を調べて知らせるよう要求する。ウォルデンはペースメーカーを入れており、無線で機械をハッキングすることができるという。始めはどうせキャリーを殺すのだろうと断るブロディだったが、捕らえたキャリーの映像を見せられ、すぐにウォルデンの秘書に会いに行くと連絡を入れる。ソールは事故の現場でキャリーの携帯が落ちているのを見つける。ナジールが生き延びている状況で、キャリーを一人にしていたのはこちらのミスだ反省するソールは、キャリーの最後の通話相手のブロディに電話をかける。ブロディは免責の話をしたとはいうはが、今ナジールに捕らわれている事については伝えない。セーフハウスに足止め中のデイナの元に、フィンが面会に現れる。何をしても、人をひき殺した事が頭から離れず辛いという。この話ができるのはデイナだけで、また付き合ってくれと頼むがデイナは元には戻れないという。ナジールはキャリーに水を与えようとして、キャリーは「そういうやり方でブロディを手の内にしたのか」と噛みつく。ブロディにオフィスのどこかにあるペースメーカーの箱を探させるのは無理だというと、ナジールは彼は有能で君のためならどんなことでもやり遂げると答える。ナジールはブロディを洗脳していく間にいつしか愛情のようなものに至ったと認め、キャリーも彼を愛しているのかと問う。キャリーは自分たちには何ら共通点はなく、ナジールは自分勝手な目的のために、罪もない人間に自爆テロをさせたりするテロリストだと追及する。ナジールは大いなる存在を信じて何世代にもわたって戦う覚悟があると言い切る。ウォルデンの自宅に到着したブロディは、イスラエル大使と面会中のウォルデンを待つと言って、抜けだし、オフィスに忍び込む。そこで探し回った結果、ペースメーカーの箱を見つけ、ナジールに電話する。ブロディはキャリーをちゃんと逃がさなければ番号を伝えないと言い張り、2人は押し問答をする。しかしウォルデンに殺されたアイサの魂に誓うと言って信じさせ、キャリーを逃がすことに成功する。ややためらった後ナジールに番号を送ると、間もなくオフィスにウォルデンが入ってくる。ウォルデンはブロディのCIA協力が成功に繋がったことで機嫌が良く、イスラエルがイランの核施設を地中貫通弾で攻撃するという。時間稼ぎを図るブロディは、選挙戦を降板して議員も辞職すると伝える。政治より家族を選ぶというブロディにウォルデンは激高するが、ナジールの手下がペースメーカーにハッキングして鼓動をコントロールすると、次第に苦しみだす。医者を呼ぶのも遮り、「お前のように汚れたくないからだ」と言ってウォルデンが死んでいくのを見守ったあと、やっと周囲に緊急事態を知らせる。逃げ出したキャリーは、取りかかった車の携帯を借りてソールに連絡を入れる。居場所がわかったため、FBIと州兵が現地に向かうが、エスティースは話を聞きたいとしてソールを足止めしてしまう。キャリーは元に戻るなというソールの忠告も聞かず、一人拘束されていた廃工場へと入っていく…怒濤の展開になりましたね。小さな携帯の画面に必死で話をして(多分、画面は後からはめ込みでしょうね)、緊迫感を盛り上げるDamian Lewisが凄いし、キャリーのためと言いながらも、ウォルデンは憎いといって暗殺指令をやり遂げさせるときの冷酷な表情や様々な愛憎ないまぜな感情を瞬時に演じ分けるところはあっぱれだと思いました。もちろん、任務のためなら機関車か鉄砲玉のように前に進むキャリーも怖さ知らずで頼もしい。個人的にはキャリーは第2のジャック・バウアーだと思っていますが、10年以上敵として追ってきたナジールとついに対面して、互いにぶつかり合い火花を散らすシーンも見応えがありました。やるか、やられるか。この人たち、どちらの側とも喧嘩はしたくない、と正直思いましたね。ソールについては、エスティースの目の上のたんこぶで正に危機に瀕しています。この段階でエスティースはウォルデンのピンチを知らないでしょうから、やはりウォルデンのためにやっていると思いますが、前のシーズンで言っていたように、誤爆の事を世界に知られるくらいなら、アメリカの国益のために内部でもみ消そうという意図があるのでしょうね。それを知っているのはキャリー、ブロディ、ソール。クィンはとりあえずナジールを暗殺に出ていったと思いますが、いずれはこの3人を殺せと命じるかも知れない。何せ、今回ほどエスティースが憎たらしく思えた事はなかったです。悪代官よりももっと質の悪い存在ですね。江戸の老中のお庭番という感じ?ウォルデンの死が全体に与える影響も気になります。とりあえずはブロディが辞意を伝えて、興奮したとか何とか言いつくろうのでしょうが。ジェシカがマイクに罪悪感もなくて、良い感じというのに、果たして家庭に戻ってきたブロディと上手くやれるか。ブロディとキャリーは完全にラブ×2ですよね。(それにしても利用されるだけのマイクは本当に気の毒)さて、武器もなくキャリーはナジールと戦うのか?今度こそ、国外脱出のための人質になってしまうのか?クィンがナジールを倒すのか?次が待ち遠しいです。祝、ガルベス復活。(笑)彼も「24」に出演者なのですね。
August 14, 2013
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思わずおおっ、と声を出したくなります。シーズン1の盛り上がりを思い出しましたが、さすが、シーズン2も良い感じですね。テロは防げるのか?以下、ネタバレ注意ブロディが連れ去られて12時間あまり。いまだ連絡はなく、CIAではブロディが殺されたのではないかという見方も出てきた。しかし、キャリーは例えそうであってもナジールのテロ計画を阻止するために次の手を考えなければならないという。エスティースはローヤを尋問しろと命じる。ただし、ブロディが二重スパイだと感づかれるかも知れない。解放されたブロディは、近くの店からキャリーに連絡を入れ、直ちに家族を保護してくれと頼む。エスティースはローヤの尋問を中止する。キャリーはブロディの家族が信頼できるマイクに頼んで、セーフハウスへ移動させる。再び連絡をしてきたブロディは、30分後に初めて出会った場所で落ち合おうという。ソールはヴァージルにクィンの自宅を捜索させる。自宅は必要以上に侵入に対して用心していて、簡素でまるでスパイの潜伏場所のようだった。さらに、スナイパーの持つようなライフルのメンテナンス道具があり、唯一の私物として、赤ん坊を抱く女性の写真があった。女性の身柄はフィラデルフィア警察のジュリア・ディアス巡査と判り、ソールは身分を偽りディアスに会う事にする。ブロディはCIAに戻り、ナジールに会った事を話す。拘束されていた間に、拷問されるかと思って「今すぐ殺せ」と言ったが放置されたという。その後ナジールが任務について、ブロディの信念が揺らいでいる理由について尋ねたという。ブロディはアイサの敵を取るつもりできたが、無関係の人々を殺す事には賛同できないといい、また家族に対する愛情を再確認してローヤには動揺したところを見せてしまったと答えたという。ナジールは信念を忘れない限り、何も恐れる事はないと言ったが、それは家族への脅迫だと考えられる。ナジールが入国した方法は判らなかったが、彼は逃げ隠れて死を待つよりは敵と戦って死ぬことを選んだという。そして、ブロディには明日、副大統領がアフガンから帰還する特殊部隊の兵士300名を家族と出迎えるイベントがあり、そこでローヤがウォルデンへ独占インタビューをできるよう、説得して欲しいという。そこで爆弾テロを行うのがナジールの計画するテロの全容と判り、エスティースらは「ナジールらしい作戦だ」というキャリーの意見を取り入れ、テロを止めるだけでなく、ナジールを捕らえる作戦を立てる。ブロディはキャリーが信じたことで満足だという。ブロディはエスティースがウォルデンにテロ情報を報告する場で、初めて聴いたように振る舞う。イベントが始まるまでに事態を収拾できなければ、イベントは中止となる。ブロディはローヤに独占インタビューが受け入れられたと電話を入れる。CIAは24時間態勢でローヤの監視を始め、その間ソールは国税局の役人を装ってディアスに面会し、子供の父親について質問する。ディアスは用心深く何も語ろうとしない。諦めてソールが警察を出た直後、クィンに何者からか電話が入った。その様子を監視していたヴァージルは、席を立ったクィンを尾行させる。用心深くバスを乗り換えたクィンは、何者かとバスの中で話をしていた。その相手の写真を見たソールは、過去にソマリアで極秘任務に就いた時に一緒だったダール・アダールだという。アダールとクィンの結びつきが判らず、ソールはクィンが何者なのか、疑念を持つ。翌朝イベント当日、ローヤが自宅から迎えに来た撮影スタッフと出ていくのをキャリーが尾行する。保護下にあるブロディ一家に、ブロディ本人と話すチャンスが与えられ、ブロディとジェシカは衛星電話で短い会話をする。エスティースはクィンに出ていくよう指示し、問いただしたソールに、クィンはFBIとの連絡係だと答える。アダールの関与を示唆すると、エスティースはクィンがテロリストを殺す役割であることを認める。ローヤが撮影クルーとレストランに朝食を食べに入った頃、ブロディが目撃していた黒いバンも到着する。黒いバンにはゲティスバーグの爆弾男が乗っていた。撮影クルーのバンから黒いバンに撮影用のバッテリーを入れ替えをしているのをキャリーが確認し、突撃命令が下り、男たちが特殊部隊に倒される。作戦は成功したに見えたが、キャリーはその場にナジールがいないことを確認する。その頃、ブロディの自宅に迎えに行った運転手(クィン)がブロディに銃を向けようとしていた。しかし、エスティースは作戦は中止だとクィンに告げる。いきなりクィンを疑うシーンは唐突な感じでした。もしかして、脚本をカットされていたのかな。始めはCIAから情報を漏らしているという話があったので、クィンが敵側のスパイかと思っていましたが、そうじゃなくて、あくまでブロディを疑い、利用できるだけ利用したら、ウォルデンの過去を守るためにエスティースがクィンを雇ったということですかね。いや、アダールの方からエスティースに依頼があったのか?ウォルデンはブロディを買っていたし、彼が副大統領候補になるなら応援するという人もいるし、ブロディを殺すのはエスティースとしては本望じゃないと思うのですが。まあ、ブロディの替わりはいくらでもいるか。もし殺したら誰に殺されたことにするのかな。ソールはこの作戦の指揮官はアダールか、お前か、と聞いていましたが、政府にはCIAも知らない黒幕がいるのかも知れません。クィンの恋人は相当口が堅かったですね。頭も良いし、もしかして彼女も工作員の訓練を受けたことがあったのか。ナジールはいつものように逃げてしまう。これはブロディに語った、戦って死にたいという言葉とは矛盾するような気がします。となると、ブロディには本当の事は言わず、利用するだけか。そもそも、ブロディがいつまでも自分のために働く保障はなくて、逆にアメリカに寝返る可能性もあるのだから、ローヤの独占インタビューをOKさせるのに利用した後は殺すつもりだったか。アダールはナジールと通じている可能性もある?それなら、誰にも知られずに入国することも可能か。いろいろ、考えると面白いですね。このドラマの魅力です。セーフハウスで、父親代わりで一家を守るマイクが良い奴すぎる。気の毒。ジェシカがあの状況で彼のベッドに入るのはやっぱり、という感じですね。人のことは言えないぞ。まあ、サービスシーンでもあるわけですが、それがブロディの守りたい家族のあり方なのかというのが皮肉。ブロディも今更気にしていないのでは?今は自分の事を理解してくれるキャリーがいるから。いつでも寝られるから。(爆)CIAがテロを阻止したのは大きな手柄でしたが、捕まったテロリストたちから何を得られるのか、ナジールは最終的に捕まるのか、気になります。そして、クィンの秘密をソールがどう暴くのかですね。もちろん、キャリーも巻き込まれるでしょうね。
August 7, 2013
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シーズン2も佳境に入りましたね。キャリーはどうか知りませんが、見ている方は次第にブロディに感情移入していきます。ブロディの孤独が判るわ。警察に出頭するのを止められたデイナは、一人マイクの自宅へ向かう。帰宅したブロディは事の顛末をジェシカに詳しく説明できず、夫婦は激しく言い争う。そこにマイクから連絡が入り、ジェシカはデイナを迎えに行く。キャリーはブロディとローヤが面会する予定なので、早く出かけるよう促す。ブロディは取り戻したと思った家族がバラバラになり、放心状態ですっかりやる気をなくしてしまう。キャリーはそんなブロディの尻を叩き、ローヤから情報を得るよう送り出す。しかしローヤの前でブロディは動揺している事を隠しきれず、テロに協力させられるストレスに押しつぶされそうだと言い出す。もう降りるというブロディに、ローヤは抜けることはできないと引き留めるがブロディは立ち去ってしまう。CIAではブロディが自ら作戦をぶちこわしたと判断するが、キャリーはまだ二重スパイであることがばれたわけではなく、挽回できると主張してブロディのGPSを切り、ブロディを追う。ブロディはCIAとの取引を白紙にして、逮捕される覚悟だったが、キャリーはまだテロの危険が去っていないとしてブロディを連れて、郊外のモーテルに行く。エスティースはまたキャリーが暴走したと激怒し、すぐに行方を捜してキャリーを連れ戻せとソールに命令する。ブロディは家族もナジールもCIAも手を離れ、自分は孤独だという。その代わりもう嘘を付かなくて済むので肩の荷を下ろした気分でいた。キャリーは二重スパイを続け、ナジールの作戦を止めることで何もかも取り戻す事ができると説得する。「私たち」の未来はまだ決まっていない、ナジールを倒してヒーローになれる。CIAとの取引は「私たち」の助けになり、あなたは決して一人ではない。キャリーの説得にブロディは心を許し、2人は愛し合う。その頃、CIAでは居場所を掴み監視中で、すぐにも突入する準備を進めていたが、ソールはキャリーを信じて時間をやるようにクィンに求める。翌朝、ブロディはローヤに謝罪の電話をかけ、再び会う事になった。マイクはジェシカから事情を聞き、デイナが望む通り一晩泊めることにする。ジェシカはデイナからまたキャリーがブロディの前に現れたと聞き、ショックを受ける。デイナは家に戻る前に、ひき逃げの被害者の家を訪ね娘にあって謝罪しようとするが、娘はすでに取引で事件の事を黙っていれば金を受け取ることができることに同意しており、デイナの謝罪や警察への出頭は迷惑だと言って追い返す。ブロディはローヤに命じられるまま、車もあまり通らない地域へと車を向かわせる。なぜ翻意したのかと問われて、娘の事で動揺していたと答えたブロディだったが、昨夜キャリーと寝た事もしゃべってしまい、ローヤが携帯を切ったため、音声が届かなくなった。キャリーはこちらの監視がばれたと判断する。ローヤは道端でゲティスバーグの作戦の指揮を執った男をブロディに会わせる。CIAは数台で尾行していたが、周囲は暗くて目視では何をしているのか判らないため、キャリーはクィンの命令に背いて徒歩でブロディの車に近づく。CIAは辛うじて男の顔を判別して、キャリーはブロディの身を案じる。今すぐに3人を逮捕するべきだというキャリーに、クィンはテロの実態を掴むまではそのまま監視を続けろと命じる。やがて、ブロディはどこからともなく現れたヘリコプターに乗せられ空に消えた。CIAはブロディの行方を見失う。ブロディが連れて行かれた廃工場に、先日の掃討作戦で姿を消したアブ・ナジールが姿を現した。最後に出てきたのは髭を剃っていましたが、ナジールですよね。ローヤはブロディがナジールのスパイであることがCIAにばれたと思っているのでしょうね。キャリーのいうように、二重スパイであることがばれているかどうかは不明ですが、もはやブロディが自分でも何をやっているのか判らなくなり、使命を忘れ迷走していると考え、ナジールに会わせた。ナジールならブロディの精神を操ることができるということですよね。この状況でブロディを利用する価値があるのかどうか判りませんが、あっさりと殺さないところがドラマです。(笑)ハラハラ、ドキドキします。キャリーはキャリーで、愛を持ち出して身体でブロディをコントロールしようとする。そこに感情移入かどうか、クィンもソールも疑問を持つ訳ですが、CIAの任務としてはあり得ないのでは。そこはやっぱりドラマですよね。そしてスパイものなら、ブロディの身体にマイクロチップを埋め込んで居場所を探るとか、NCISみたいに衛星でヘリコプターの後を追うとかしますが、逆にそちらの方が非リアル?とにかく、ブロディのボロボロぶりが哀れ。ジェシカも今回は相当な勢いで噛みついていましたね。「CIAに引っ込めと言いなさいよ。娘の方が大事でしょ!」て、これまででも一番の強気でした。これでブロディはどうやって家族を取り戻すのやら。テロを救って、全てはこれのためだったと知ったらジェシカは納得するでしょうか。マイクはしっかりお父さん役を引き受けて、どう見てもブロディがいない方がみんな幸せそう。デイナもやっと大人のことが判るようになったのか、マイクの気持ちも判るようになった。ひき逃げ事件もこれで終わりかな。ジェシカはセレブ生活を諦めて、さっさとブロディと別れてマイクと一緒になる方が幸せでしょうね。でも、そういう選択肢は当分出てこないのでしょうね。大統領選挙もあるし。キャリーのハニートラップに一分の愛があったとしても、やはり一番の目的はテロを阻止する事ですからブロディは利用される立場ですね。ちょっと気の毒で無力です。残り4話、一気に盛り上がって欲しいです。
August 5, 2013
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私としてはこれまで、どちらかというとキャリーの視点、感情に沿って見てきましたが、今回のエピソードでブロディ・サイドに移ったかな。複雑な状況に置かれたブロディの方が理解しやすくなってきて、「あなたのこと好きだけど、仕事だから仕方ないのよ」というキャリーには、ちょっと違和感を感じ始めてきました。ゲティスバーグの店の捜索で、連邦捜査官を多数失い、肝心の爆弾も奪われてしまったが、ローヤも近々行うテロ活動で人手が足りないとブロディに告げ、まもなく人を紹介するので、週末に行われる大統領選の資金集めのパーティでウォルデンを喜ばせておけ、という。ソールはローヤが会い、ゲティスバーグでも目撃された謎の男の身元を突き止めるため、今は独房で監禁されているアイリーンに協力を求める事にする。しかし、アイリーンは長期間の監禁で消耗しており、誰だか知っているが、話して欲しければ窓のある監房に変えてくれと要求する。クィンは命を取り留め、強引に退院して任務に戻る。元ベトナム戦争の英雄でウォルデンの支持者であるレックス・ヘニングの邸宅に向かう途中、ブロディはジェシカからマイクがウォーカー殺しでブロディを疑っている話をする。本当かと聞かれてブロディはCIAの要望でウォーカーと接触し、危険な状況でやむを得ず殺したと嘘を付く。車から降りるとすぐにブロディはキャリーに連絡し、なぜマイクがウォーカー殺しの件を嗅ぎ回っているのか、なぜ黙っていたのかと噛みつく。クィンはブロディがローヤにもキャリーにも不満を抱いて不安定になっているため、キャリーの奥の手でストレスから解放させてやれ、という。事情を知らなかったキャリーはマイクを訪ね、これから起こるテロを阻止するためにはブロディが必要で、ウォーカーの事から手を引けと言う。あきらめきれないマイクに、ジェシカを愛しているからそうするということは判っている。でも、今は離れたところでジェシカを見守り、いずれ助けが必要な時に支えてあげ欲しいと理解を示す。ソールは刑務所の所長に掛け合い、アイリーンの要望を叶えて欲しいと頼むがらちがあかない。しかたなく、司法長官に頼み込み、直接の命令を出してもらう事にする。それでも頑なに情報を提供しないアイリーンに、ソールはかつて移送で共に時間を過ごした時の事を語り、心のドアをこじ開けようとする。レックス宅に集まった客はいつものようにブロディを好奇心の目でしかみない。レックスは自分も同じように過酷な目にあって帰国し、その後苦労したとブロディに語る。そして、ウォルデン本人には興味はなく、8年後のブロディを見たいから応援するのだと持ち上げる。キャリーはブロディを呼び出し、マイクにはもうこれ以上関わらないよう釘を刺したと告げる。レックスに感銘を受けた事を話したブロディは、共感を示したキャリーとキスをする。キャリーが本当に自分を愛しているのか、疑いながらも、すぐに感情に流されてしまうブロディは、それが君の手なのか、俺は利用されているのだなと言い立ち去る。デイナはひき逃げの件を両親に話すべきだとフィンに迫り、もめているところを母親たちにみつかってしまう。2人は告白を聞いて驚くが、フィンの母親シンシアは後始末は私に任せて欲しいと言い、フィンを帰宅させる。ジェシカはブロディに話すという。ブロディはウォルデンからひき逃げ事件をエスティースや選挙参謀たちに任せ、もみ消すので黙っていろという。やっと命令書を手に入れたソールに、アイリーンは例の男の情報を話す。1年前からアメリカに滞在し、危険な男だという。さっそく当局は男の居場所を突き止め、SWAT部隊が突入するが、そこにいたのは別人と判る。アイリーンはサウジアラビアで知り合いだった男の名前を勝手に挙げて、ソールからもらったワインの瓶で自殺を図る。男の身元は知らず、窓から外が見たかっただけだと言う。ソールはついアイリーンに感情移入してしまったことを反省する。翌朝、ブロディはデイナと一緒に地元警察に出頭すると聞いて、エスティースはキャリーに止めるよう命令する。キャリーはブロディが事件のせいで今の地位を失うと、テロを阻止する作戦が失敗すると説得し、またスパイの件を免責にするとした取引も無効にすると脅す。ブロディはこれは家族の問題だと反発し、デイナは選挙戦のために闇に葬るのかとブロディを軽蔑する。ガルベスは生死の瀬戸際だそうです。制作側が死なせるのは惜しいと考えているのかな。(笑)クィンは無理して復帰して、痛み止めをガツガツ飲んでいますが、いずれ依存症になるという伏線なのでしょうか。でも、できる奴ですよね。そしてナイスなぬぎっぷりでした。やっぱり思った通り、ウォルデンの腰巾着エスティースが汚れ仕事をするのですね。もう、そうなるとCIAといえど個人の私利私欲のために働く集団に見えてきます。最も、こんなスキャンダルが表に出たらアメリカの威信に傷が付くということなのかなあ。前回も言いましたが、ここになぜジャーナリストが絡んで来ないのでしょうね。ウォルデンの相手候補はのんきな選挙戦をしていますね。フィンは両親の威を借るというよりも、家の中では良い子にしているしかないという状況なのですね。それで飲酒に走る。デイナは素直で良い子だから、好きだったんだという。うーん、デイナも自分が悪いことをしていてパパを責めるなよな、とは思いましたが、ブロディもここという場面で先が読めないのかという気がしました。(まあ、それがドラマですから)レックス(「コールドケース」の親父さんでしたね)がブロディの良い資質を見抜いたというところは、これもまた伏線になるのかな。レックスのように本当に尊敬される人間になりたいとブロディが思った時、二重スパイではなく、自分の意思で歩き出すのかも知れません。キャリーがマイクに手の届かない人を愛するのは辛い、みたいなことを言っていましたが、これはもちろん自分を重ね合わせているということでしょうね。でも、いずれはあなたはジェシカの助けとなるだろうというところは、願望なのかしら。(爆)ブロディには「私たち、本質的な部分、動物的な本能で引かれ合っているのよ」と言いたいのでしょうね。だけど、任務のために我慢している。ブロディもそれを判りつつ、操られるのはごめんだとキャリーを突き放す。ジェシカに付いた嘘は、半分は本当で、何のためにジェシカの仲と修復しようとするのかというと、家族を守るためだという。でも、仮面の夫婦に見える。(笑)アイリーンの壊れ具合やソールの良い人ぶりが悲しかったですね。私はワインの瓶を見た時に「これはやばいぞ」とすぐに思いました。プロなのに甘いぞ。などなど、いろいろと興味深いエピソードでした。レックスの邸宅がすばらしくて、プールの水がクリスタルクリアにきれいだったのが非常に印象的でした。
July 29, 2013
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虚々実々の駆け引きが、見る者の興味を引き付けます。何かおかしいと感じていても、確たる証拠がない。だから、きっと気にすることはないと希望的観測で動いている、これが一般人の行動ですね。しかし、少しでも真実に近づこうとすると、底なしの妄想に引き込まれてしまう。これが成り立つのがHomelandの世界ですね。ブロディの自白を元に、CIAはローヤの行動を監視し始め、ローヤが用事深く町中で会った男をマークする。男の身元が判明しないので、キャリーはブロディに聞くことにする。クィンはブロディを信用するなと釘を刺す。デイナはひき逃げ事件でショックを受け、被害者が気になって救急病院を探す。ICUで偶然被害者の娘と会い、深刻な事態を目撃して逃げ帰る。しかし、当事者のフィンはもしこれを父親の耳に入れたら自殺するとデイナを脅す。ブロディは身元不明の男は知らないと答える。ただ、本当にナジールを裏切ってCIAに協力するのかどうかと問われて、ブロディはゲティスバーグの仕立屋について「死んだ」と話す。クィンは始めからなぜ死んでいると言わないのかと激怒する。現在、仕立屋の店はFBIの監視下にあるが、バッセルが戻ってこないのなら店内の捜索が可能となるというキャリーの言葉で捜査が進められる。ローダーとウォーカーの殺害について独自に調べているマイクは犯行現場を確認し、市警からすぐにCIAに捜査が引き継がれたと知り、CIAの知り合いに情報を求めることにする。キャリーはローヤの動きを探るため、ブロディにローヤと会って、CIA側の偽情報を流すように頼む。ローヤは逆にゲティスバーグにFBIの動きがあったことをブロディに伝え、何か起こると示唆する。CIAを訪問したマイクは思いがけず、エスティースに面会させられる。ウォーカーの死が国家機密となっているため手を引くよう求められ、諦めきれず証拠を求めてブロディのガレージを調べる。そして軍仕様の9ミリ弾が1発なくなっていて、ウォーカーを殺したのがブロディだという確信を持つ。マイクはそれをジェシカに伝えるが、ジェシカは今はブロディがCIAに雇われていて、これ以上は深入りして欲しくないとマイクを帰らせる。キャリーはローヤの言葉を捜査中のクィンに伝える。クィンは店に重要なものがあると察し、武装部隊を要求する。しかし、やってきたのはなぞの武装兵士たちで店を襲撃し、捜査員たちを射殺すると壁の中から箱を取り出し持ち去ってしまう。7名の死傷者が出て、キャリーはブロディが襲撃を知っていてバッセルの情報を知らせ、CIA側を騙したのではないかとブロディに突っかかる。ブロディは何も知らなかったと言い、興奮し泣きじゃくるキャリーをなだめる。ラスト、なんでキャリー泣くのよと思いました。ブロディに騙された事がショックだったのか?ブロディのことなら何でも判るという自信があって、足下をすくわれた事で感情がコントロールできなくなった?やはりブロディとの間に、プロフェッショナルではない感情があるということでしょうか。それっぽい演出でしたね。あの襲撃チームのリーダー格の男、なぜ顔を怪我していたのでしょうか。身内の仕業?それとも、捜査チームとの銃撃のときに怪我したのか?一人は倒したようですから、何かの手がかりは得られたのかも。それにしても、またまたCIAは先を越された訳ですが、どうも捜査当局の情報が漏れている雰囲気がありますね。あの壁の中のものは爆弾の材料だったのか、あるいは連絡先などの情報だったのか。クィンはあの感じだと助かったのかな。腹心を傷つけられ、キャリーはまたエスティースに責任を取らされるのでしょうね。ところで、マイクの立ち位置が気になります。ウォーカーを殺した犯人がブロディかどうか、CIAは知っているのかな。前回、そこまでは語っていなかったですよね。エスティースも部外者のマイクに首を突っ込んで欲しくはないでしょうが、もしウォーカー殺害を知ったら、ブロディの動機について疑う人間も出て来るでしょう。ジェシカも何が何だか、という状態だと思います。CIAの件を簡単にしゃべってしまって良いのか?国家機密がバレバレです。ローヤは相当な玉ですね。単なる連絡係だけとは思えない。デイナは確かにannoyingなキャラだなあ。それにしても、シークレットサービスの人たちは事故について知らないの?車にはきっと傷がついていると思うのですが、口止めならきっと彼らからブロディに届きますよね。
July 22, 2013
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視聴者はこの日をずっと待っていました。(少なくとも私は)主役2人の圧倒的な演技が非常に見応えがありましたね。さすが、エミー賞作品です。そして、この先がさらに楽しみになりました。身柄を確保したブロディを尋問するのに24時間しかない。CIAはクィンに尋問を任せる。弁護士を要求するブロディだったが、有無を言わさずクィンは一つ一つ、事実の確認をしていく。ブロディは全て、知らない、関係ないと否定する。キャリーについては、自分に執着しているのだという。そこでクィンはブロディの自白ビデオを見せて、答えを待つ。ブロディは言葉を失う。ジェシカは夫を追い出したものの、子供たちから夫婦仲を心配され、何度もブロディに連絡を入れる。エスティースはブロディの選挙参謀グレッグに、家族には内緒で国家機密に関わる用でブロディをしばらく拘束すると伝える。家族にはブロディがインフルエンザになったことにしろというが、ジェシカは自分の目で確かめたいと、ホテルに乗り込む。そこでブロディから嘘を付かれている事を知る。尋問を再開したクィンは、自爆テロについて尋ねるが、ブロディは爆弾はなかったと主張し、告白ビデオは録画しただけで、何の犯罪の証拠にもならないと答える。さらに、家族にこのビデオを見せても構わないと開き直ったところで、クィンはナジールの次の攻撃ターゲットについて追及する。ブロディが否定し、逆上したクィンはナイフでブロディの手を刺してしまう。実は計算上の行動で、尋問者をキャリーに交代してさらに尋問を続ける。キャリーはブロディのせいで正気を疑われ、病院送りとなり、仕事も信用も失ったと責める。キャリーは2人で過ごした山荘での時間が本当だったと匂わせ、カメラの画像を消してブロディの手錠を外す。ブロディが過去の悪夢や戦争の現実とどう折り合っているのかと尋ね、生きるために嘘を重ねてきたのだろうと心情を察する。あなたは悪人ではない。しかしウォルデンは本当の嘘つきで悪人だ。ナジールもまた、女や子供ばかり殺している悪人で、ブロディの子供たちも次の犠牲者になるかも知れない。ナジールはブロディを抜け殻にして、自分に都合良く作り替えた。あの2人のためにあなたは不幸にさせられた。本当の事を言えば、苦しみから逃れられる。私も本当の事を言う。家族と別れて、私と一緒になって頂戴。あの時、爆弾のスイッチを押さなかったのはデイナからの電話があったからでしょう。デイナを悲しませても、アイサは戻らないということを実感したからではないの。私はあなたが悪人でないと知っている。善人だと判っている。キャリーの尋問にブロディはついに折れた。テロ計画の情報に関して、あることは知っていて、ローヤ・ハマドが連絡係であること、爆弾を作ったのはゲティスバーグの仕立屋であること、またこれまでの連絡係やウォーカーも仲間だったことを吐く。ソールはブロディにジェシカに電話をするように勧める。ブロディは夫婦間の問題でしばらく考えていると告げ、今夜帰宅すると伝える。キャリーはブロディに2つの選択肢を与える。裁判にかけられ、家族も今の地位も全て失うか、免責にされてこれまで通りの生活をしながら、CIAに敵側の情報を流す役割をするかどうか。ブロディは後者を選ぶ。ウォルデンの息子フィンとドライブデートに出かけたデイナだったが、途中で護衛を巻くために町中を走り回り、人をはねてしまう。フィンは通報することを避け、2人は黙ったまま帰宅する。自分の家族を心配するブロディに、キャリーはCIAが守ると答え、ローヤについては、2人の関係を隠れ蓑にして協力を続けると良いという。帰宅したブロディに、ジェシカは今度こそ真実を語らなければ元に戻る事は受け入れられないという。ブロディはCIAに雇われているとだけ告げる。前座のクィンが尋問するときは威勢が良かったブロディが、ビデオを見せられ、さらにキャリーの尋問で徐々に追い込まれて行く様子が凄かったですね。これぞ、キャリーの本質というか、泣きが入ってどこからどこまでが真実なのか、ブロディの側から見たら判らなかったでしょうね。キャリーの方は微妙で、CIAの前で「あなたを愛していたのに」なんて言っても良いのかなと思いつつ、それも尋問のテクニックだと思われるのでしょうね。ここまできたら、ルールなんかなしですね。「本当は奥さんと別れて私と一緒になって欲しい」というのがキャリーの本心だとすると、女性としてはとても辛い。大仕事をしたラストのキャリーの姿はとても孤独でした。それにしても、最後まで抵抗するブロディが観念して一部を認め始め、重荷を下ろしたかのように腰が抜けてしまうのはリアリティがありました。やはりナジールにマインドコントロールされていたのですね。そして、これからはキャリーとの間の嘘はなくなるのでしょうが、ナジール側には嘘を付く事になる。当然、ウォルデンや政府関係者にもこのことは内密で、自宅に戻るとキャリーと接触しながら、あれは任務だと言い続ける事になる。どれが嘘でどれが真実なのか、何一つはっきりしたものはありません。これが「Homeland」なのですね。デイナとウォルデンの息子との交際が意味を持ってきましたね。ウォルデンを殺すには鉄砲はいらない、デイナが一言証言すれば良い。(爆)娘は父親思いです。
July 16, 2013
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やっと大きな動きがありましたね。待ちくたびれました。でも、シーズン2はまだ始まったばかりなので、この先どうなるんだろうという気もします。キャリーとブロディとCIA関係以外のレギュラーが、このドラマの中でどれくらい出番を与えられるのかというのは微妙ですね。デイナのボーイフレンドの話なんか、何かの伏線でなければちゃんと見ておく必要もないような…ソールがブロディの告白ビデオをエスティースに見せると、キャリーが正しかったことを知り、エスティースは頭を抱える。ソールは今後は副大統領にはこのことを内密にして、ブロディを監視するべきだという。エスティースは自分の部下を集めて監視チームを作り、ソールとキャリーも加わる事を認める。ブロディはチャリティパーティでのスピーチに間に合わなかった理由をジェシカに説明できず、ジェシカはブロディを家から追い出す。ブロディは仕立屋を車に乗せた時にタバコを吸い、臭いが付いているとデイナに指摘されたため、洗車業者に依頼することにする。CIAのチームリーダーは、エスティースの指名でピーター・クィンという捜査官になるが、キャリーはクィンについて良く知らないと、関心を向ける。ブロディがCIAに立ち寄るというので、クィンはキャリーに偶然を装って出会わせて、ブロディが仲間に連絡を取るかどうかを見る作戦をとる。ブロディはキャリーに気づき、CIAに復帰したのかどうか質問する。あれから治療を受け、元気になったというキャリーに、ブロディはいざこざはもう完全に終わりにしようと、和解の意思を確認する。その後オフィスに戻ったブロディは、保安カメラで監視されているとも知らず、記者のローヤにキャリーと会った事を話す。ローヤはCIA側に何か動きがあるのか探るため、ブロディにキャリーとの関係を修復するように言う。ブロディの自宅に元同僚のローダーが酒に酔って現れ、ブロディに会わせろと要求する。ジェシカは電話してもブロディが電話を取らないので、マイクに助けを求め、マイクはローダーを連れ帰る。ローダーは帰国してからのブロディが変だと言い、特に狙撃犯のウォーカーがかつてはずっとブロディとコンビを組んでいて、その死についてもブロディの言動が納得できないという。マイクも、ブロディが帰国後CIAに関わって、ウォーカーの死にはCIAが絡んでいるのかも、という疑念を語る。1日目の監視で、ソールはブロディが偶然接触したアラブ系の人間(洗車係、タクシードライバー、インターン)を当面追及するという。ホテルに宿泊することにしたブロディはバーで飲み、思い出したようにキャリーに連絡を取る。仲直りしたいので、今すぐ会えないかと誘ったため、クィンはキャリーに会ってナジールのことを聞き出せという。ホテルのバーで、キャリーはブロディに復帰してナジールに関わる仕事をしていると匂わせる。ブロディから電気ショックの治療について質問されたとき、キャリーはつい素の自分に戻って答えてしまう。ブロディは自分が謝らなければならないと言い、ぎこちない雰囲気のまま「会えて良かった」と部屋に戻っていく。キャリーはブロディに仕掛けていた事を悟られたと言い、今すぐブロディを捕らえるために、直接部屋を訪ねることにする。部屋に招き入れられたキャリーは、ブロディが身体に爆弾を巻き付け、副大統領を狙って自爆テロをしようとした事を知っていると告げ、私に嘘を付いて病院送りにしたと追及する。驚きながら、取り繕うとしたブロディだったが、その時待機していたCIAチームが部屋に飛びこみ、ブロディの身柄を確保する。「あなたは国と軍を裏切ったテロリストよ。罪を償うのね。」あの告白ビデオだけで確かに逮捕するのには十分かも知れませんけど、ブロディをグァンタナモ刑務所に入れるとこれから選挙戦を戦う副大統領としては大傷手となるし、それはナジールを諦める事以上に影響は大きいのかも知れませんね。残された道は、ブロディを二重スパイにして国に協力させることかな。ブロディがそれを受け入れるかどうか。ただ、ジェシカや娘に対しては徹底的に秘密を隠してきたし、帰還したヒーローの仮面は手放したくないかもしれない。キャリーの側は「よくも私を踏み台にしたわね。この嘘つき」と単純ですが、そこに「愛していたのに」が加わるとどうなるのか。うーん、普通はブロディに裏切られた、私は正しかった、というところで終わりのはずですが、CIAの中でも微妙な立ち位置のキャリーとしては、今後ブロディに感情移入していくところはあるのかも?ジェシカに真実を知らせるとそれこそ、「焼くなり煮るなり好きにして頂戴」をそっぽを向かれ、晴れてマイクと一緒になるかも知れない。だからまあ、先週のように「ソープみたい」という展開になる可能性もあるのですね。それにしても、独りよがりな正義感でテロに荷担しようとするブロディにはキャリーじゃないけど、腹が立ちます。うそばっかりで、周囲の人を騙し続けている。本当にブロディは天下を欺く役者ですね。監視するのに偶然接触したアラブ系の市民を対象にして、ローヤは疑わないというのは、またまたCIAのミスですよね。先シーズンと同じ過ちを繰り返している。私はこちらの方が深刻だと感じました。マイクら、ブロディの元同僚らが抱く疑念は今後の展開にどうからんでくるのか、身内からの動きを期待したいです。
July 8, 2013
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相変わらず、主役2人の演技は凄いですが、話の先が読めてしまいますね。なんだかソープオペラみたいだなと思いながら見ていました。ソウルはレバノンから出国する際に、当局者に呼び止められ、手荷物を調べられる。外交文書が入ったアタッシュケースの中に隠しておいたSDカードは、当局者の手に渡った。しかし、それはダミーでソウルは「本物」をアメリカ国内に持ち込むことに成功する。キャリーはナジール狙撃にまつわる完璧なレポートを書き上げ、CIAに提出した。担当者のダニーは、エスティースらが別件で忙しくしているので、レポートの報告会は6時に行われるという。今夜、負傷軍人のためのチャリティパーティでスピーチすることになっているブロディの原稿を読んだジェシカは、夫が救出され元の社会に戻ってからも、なかなか現実に適応できず、悩んでいたと初めて知り驚く。夫婦がヨリを戻したかに思えたが、ブロディにローヤ・ハマドから電話が入り、ブロディのために自爆テロ用ベストを作ったゲティスバーグの仕立屋の存在がCIAに知られたため、彼をセーフハウスに移動させるよう求められる。仕立屋はブロディしか顔を知らず、急げば今夜のスピーチに間に合うと言われたため、ブロディはゲティスバーグへ車を飛ばす。レポートの報告会が気になるキャリーは自らCIAに乗り込み、エスティースに面会を求める。しかし、緊急会議と言われていたのは自分が書いたレポートに基づく、ナジール狙撃作戦の検討会で、CIAに遠ざけられていた事を知りキャリーはショックを受ける。エスティースは完璧なレポートには感謝を述べるが、今回は一時的なコンサルタントとして作戦に参加しているのだから、復職はありえないと念を押す。仕立屋は「一緒に逃げろ」というブロディの言葉をなかなか信じなかったが、政府の関係者らしき一団が現れたため、ブロディは強引に男を連れ出す。しかし道中でタイヤがパンクし、さらにジャッキを積んでいなかったため、タイヤ交換に時間がかかってしまう。途中、ジェシカから確認の電話がかかってくるが、ブロディは支持者の組合回りだと嘘を付き、何とかスピーチに間に合わせると答える。やっとタイヤを交換し、まもなくセーフハウスだというところで、ガソリンを入れている間に仕立屋は逃亡してしまう。ブロディは男を追って森の中に入り込む。何とか仕立屋を見つけたが、捕らえる最中に男が腹を刺され動けなくなる。ブロディのことは何も言わないので、病院に連れて行って欲しいという仕立屋に、応急手当だけしてセーフハウスに連れて行こうとするが、ジェシカから催促する電話が入ってしまう。男が助けを求めて声を出そうとするのを止めようとして、ブロディは仕立屋を殺してしまう。結局、ジェシカにはパンクをしたとごまかすが、男の始末をしなければならず、チャリティパーティには間に合わなくなってしまった。ジェシカは副大統領夫妻や、ブロディの元同僚たちの前で覚悟を決め、ブロディの替わりに即興でスピーチをする。自分が経験した事から、帰還兵を受け入れる家族の戸惑いなどに触れ、受け入れ家族のサポートをする場所を作るべきだと提案すると、会場はジェシカに対して賞賛の拍手を送る。マイクは今夜のブロディは本当にトラブルのために来られなかったのだろうと言い、大目に見てあげて欲しいというが、ジェシカは、帰還後ブロディが週末家を飛び出して戻ってこず、その間キャリーと浮気をしていた事があり、今回ももう信じられないという。ジェシカとマイクが一杯飲もうと家に入ろうとしたとき、ブロディが戻ってくる。ジェシカはブロディの言い訳に何かを隠しているに違いないと追及し、もう一緒にやっていくことはできないと言い切る。落ち込んだキャリーは父親の家から自宅に戻ることにするが、悶々としてつい薬とアルコールの手を出してしまう。幸い自殺は思いとどまり、訪ねてきたソウルからまだエスティースに見せていない情報があると言われる。キャリーはブロディが覚悟の自爆テロをする前に、無人機の攻撃でイラクの子供たちが82人殺された事件を副大統領らが隠している事を訴えようとしていたと知り、自分は間違っていなかったと自信を取り戻す。夫婦が朝から台所でHするって、そんな。(爆)絶対邪魔が入ると思っていたら、案の定でした。まあ、子供から見たらパパとママは仲直りしたんだと思って、悪くはないのでしょうが。そして、踏んだり蹴ったりのブロディがジェシカには必死で嘘を付いている姿は滑稽に見えますね。CIAよりも怖いのはジェシカなんだなあ。ナジールの部下の命令に背くこともできないし。単に真面目なのか、弱みを握られているのかなと思ってしまいます。ジェシカは相変わらず、朝は「あなたの本当の気持ちがわかった」と言っていたのに、夜はマイクに甘えたり、ブロディに「どーせまた、嘘を言っているのでしょー」とむくれたり、判りやすい。(笑)今回はブロディよりもジェシカの方が政治力があって、広告塔になるということが知れ渡ったかな。夫に見切りを付けて、仮面の夫婦を演じ、自分は政治に精を出す事になるでしょうか。仕立屋のおじさんは気の毒でしたね。この人もテロリストに協力はしたけれど、アメリカ国内の組織の都合で動かされて、結果的に消されたようなものです。彼の家族が警察に失踪届けを出すこともないのでしょうね。あるいは、偶然死体が見つかって、そこからブロディの犯行へ繋がれば良いが。眉間にしわを寄せて、キャリーが自分を追い込む姿は本当にリアルでした。病気というのもありますが、傷付きやすさと信念の強さの裏表が激しくて、やはり魅力的なキャラです。今後はソウルのおかげで形勢逆転となるのでしょうか。エスティースを見返すといっても、これをCIAでオープンにすることは難しいですよね。副大統領とエスティースは必死で潰してくるかも知れない。闘うは、身内ということですね。
July 1, 2013
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第2話はHomelandならではの緊迫感があって、シーズン1の雰囲気が戻ってきたという感じがしました。物語が動き始めましたね。いくつかのサイドストーリーもありますし、それがどういう風に繋がっていくのかが楽しみになりました。追っ手を巻いたキャリーは、モスクに礼拝していた情報提供者ファティーマに直接会い、情報を得る。彼女の夫のアッバスとナジールが明日会うという。ファティーマは夫から逃れたがっており、夫とナジールを殺してと要求し、500万ドルの報酬とデトロイトにいる従兄弟のところに連れて行くよう約束して欲しいという。ソールは単独でキャリーがファティーマと会ったため、情報の信頼性が判断できないといい、CIAでもエスティースは情報を確かめようがないのに、特殊部隊を送り込んでナジールを捕らえるのはできないという。もし間違った情報、あるいはワナだとすると、イランはイスラエルの核施設攻撃に報復すると明言しており、失敗すれば彼らの思うつぼとなってしまう。エスティースは判断をソールに押しつける。キャリーは体調が悪く、ソールとエスティースの対立に息苦しくなって屋上に出て行く。心配したソールに、キャリーは絶対の確信のあったブロディがテロリストでないという結果となって、ミスを受け入れる事ができず、自分に対しても自信が持てなくなったと苦しい胸の内をぶつける。ファティーマについては、DV夫からいつか逃れるために自分を頼ってくるのではないかと思っていたという。ファティーマを信じるキャリーの言葉に、ソールは作戦実行を決断する。会合する場所は情報が完全ではなく、4名の隊員が潜伏するのが精一杯だった。ブロディはウォールデン副大統領から、イランの核施設攻撃で地下まで破壊できなかったのはアメリカがイスラエルに地中貫通爆弾を輸出していないからで、それを可能にするため、元海兵隊の国防長官を説得して欲しいと頼まれる。その爆弾を作っている企業のトップの妻は、ブロディをもっとPRしたいというジェシカに、イラクで負傷した兵士たちのために基金集めのパーティをするという。ジェシカは活動を手伝うと答え、そのオープニングのスピーチはブロディに任されることになった。ブロディのオフィスにマイクが現れ、テロリストとして死亡したウォーカーの行動に疑いを持っている元同僚がいるという。優秀なスナイパーとして、3回もターゲットをミスしたとは思えず、他に真の目的があったのではないか、またウォーカー殺害犯について捜査されているのかどうか、下院議員の立場なら報告書を見ることができるのではないか、という。自分自身がウォーカーを殺した犯人のブロディは、調べておくとごまかす。ブロディとウォールデンが国防総省を訪問すると、まさにベイルートではナジール確保の秘密作戦が実行されているところで、2人はシチュエーションルームに招き入れられる。ブロディは攻撃対象がナジールだと知って凍り付く。ベイルートとCIAではアッバスの家にナジールが現れるのを監視していた。慎重なチェックが行われたのち、ついにナジール本人が姿を現すが生け捕りは無理と判断し、エスティースは狙撃を命じる。ブロディは咄嗟にナジール宛に危険を知らせるメールを送り、ナジールは間一髪でその場を立ち去る。ファティーマの夫は銃弾に倒れた。情報は確かなものと判明し、ナジールは取り逃がしても作戦としては大成功だった。ソールとキャリーはファティーマを救出するため、彼女の住まいの前で待機するが、キャリーは作戦失敗を聞いてファティーマの家に情報が残されていると主張して、家の中に飛び込む。車中でキャリーを待つソールたちを、アッバスの死を知った男たちが襲いソールは車を発進させる。キャリーは家の中から書類を持ち出すが、男たちはキャリーを追いキャリーは辛くも脱出する。ブロディにハマドが接触し、この件でナジールはブロディに感謝しているという。今後はさらにブロディの協力が必要だという。ブロディは元同僚たちに、ウォーカーは敵に情報をもらした裏切り者で、報告書には何も情報がなかったと告げる。デイナはジェシカに連れられてウォールデンの家に招かれ、ウォールデンの息子フィンと親しくなる。キャリーがアッバスの家から持ち出した資料をチェックしていたソールは、カバンに縫い込まれたメモリーを見つける。それはブロディが家族に宛てて覚悟を話したビデオで、何者かに奪われたものだった。いきなり現場復帰でキャリーは大活躍でしたね。仕事となると怖さを知らないというのか、ソールとしてはこうなることも予測して、使いたくなかったのかも知れません。何よりもソールが彼女の健康や心の安定を大事にしてくれているのはありがたいです。理解者はかれだけですから。しかし、諜報活動ではこれほどの危険を顧みる度胸がなければ、本当に必要な情報は手に入らないということなのかな。まあ、これはドラマですから、実際とは違うのかも。シチュエーションルームでブロディがメールするのも、あり得ないといえばあり得ないのでしょう。誰よりも優れた感覚を持つキャリーがボタンの掛け違いというのか、巧みなブロディの嘘で壊れていくのが歯がゆいですね。でも、ついにキャリーが正しかった証拠が見つかった訳ですよね。ソールがこれをちゃんとエスティースに伝えて欲しいです。なぜ直前に情報が漏れたのかは、ブロディを監視すれば判る事でしょう。メールの一件もそこで生きてくるはず。ブロディの胡散臭さは、同じ小隊にいた仲間たちには次第に気付かれていくだろうし、早く彼らにブロディの嘘を見破って欲しいです。結局ブロディの忠誠はナジールの方にあるわけですね。このドラマは悪役とそうでない人の設定が明白で、ウォールデンなど時代劇の「悪代官」のように判りやすいですが、その息子とデイナが親しくなるというのは葛藤が生まれそうで興味深いです。ジェシカはすっかり副大統領夫人になるつもりですね。夫の改宗でもめたくせに、着々とファーストレディへの道を歩んでいる。怖いわ~
June 12, 2013
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新シーズン、プレミア。衝撃的で評価の高かったシーズン1を、緊張感を落とさずどう継続していくのか、お手並み拝見というところですね。もちろん、ブロディとキャリーのそれぞれの正義が最終的にどう果たされるのかを見届けなければなりませんが、どういう形で終わるのかな。テロとの戦いには終わりはないでしょうね。CIAを追いやられ、電気ショック治療を受けたキャリーは自宅で療養を続けている。今は外国人に英語を教える仕事に就くなど、進歩は認められるもののまだまだ心配だ。イスラエルがイランの核施設を攻撃し、西側への報復が誓われたという状況下で、ベイルートにいるソールにアメリカへの危険を知らせる女性がいたという情報が寄せられる。女性の顔写真からソールが直接会うが、女性はキャリーでなければ話さないという。ソールはテロ対策センターのエスティース経由でキャリーに協力を求める。情報提供者はヒズボラの地区司令官の第一夫人で、キャリーが雇った女性だった。CIAの手のひらを返したような扱いに戸惑いながらも、キャリーは72時間の約束で任務を受けることにする。ブロディは下院議員として当選し、副大統領のウォルデンから、次期大統領選ではブロディを副大統領候補にすると言われている。そのオフィスにアラブ系のジャーナリスト、ローヤ・ハマドが現れ、ナジールから頼み事があるという。明日、エスティースのオフィスを訪ねるときに、部屋にある金庫に保管されている潜在的ターゲットリストを手に入れろというのだが、自分のやり方で正義を貫こうと考えていたブロディはナジールと手が切れていない事を知り驚く。ハマドは「あなたはどちらの側か、忠誠を示さなければならない」という。娘のデイナはウォルデンの子供と同じ学校に転校し、新しい環境になじめずにいた。朝の集会で生徒のアラブ憎しの発言に、つい「私の父親はイスラム信者」と言ってしまう。そのことでジェシカはブロディの口から、本当に改宗したことを聞き、これまでずっと嘘を付かれていたと激怒する。ジェシカはキャリーもそのことを知っていたのか、と尋ねる。ブロディは精神病院に入院したキャリーが言ったことなど相手にしなくて良いと答える。キャリーは久しぶりの任務で疲れ、不安を抱えたまま準備を終えてベイルートへ入る。さっそくソールと密会する事になっていたが、ソールが監視されている事がわかったため急遽予定を変更するが、監視者はキャリーを追跡する。キャリーは自力で危機を脱出する。ブロディはハマドがエスティースを呼び出した隙に、攻撃対象者の名前を盗み見る。自宅に戻ったブロディはジェシカが投げつけたコーランを庭に埋葬する。キャリーとブロディ共にハラハラドキドキの第1話でしたが、それ自体はメリハリをつけるためというか、特別なシーンではなかったですね。その後のみんなの変化がメインだなと感じました。まあ、第1話としてはOKなのでしょう。印象に残ったのは、ジェシカの変化が一番大きかったですね。8年間待ち続けられなくて夫の同僚と浮気をしていたのに、今はセレブの仲間入りですっかりその気になってしまい、娘にも夫にも偉そうな態度です。もちろん、ブロディのせいで人生を振り回されているのは気の毒ですが、「私はアメリカ海兵隊の妻よ。こんなのあり得ない」とは、人とは変わってしまうものなのだなと思いましたね。そして、dady's daughterのデイナが絶妙のタイミングで出てきますね。夜中もパパを見張っているの?(笑)母親と対立しているのは、やはり浮気を知っていたせいかな。父親なんかどうでも良い弟はFBの友達申請が増えたと単純に喜んでいる。(爆)デイナはイノセントな立場で、戦争や政治の反対側を象徴しているのでしょうね。ある意味、本当の正義はここにあると言いたい?ブロディは結局ナジールに利用され続けるのですね。縁を切りたくても、アイサを殺された事がウィークポイントとなって、ブロディの罪悪感みたいな部分を刺激するのでしょう。断れないんだな。ナジールはさすがに巧みですね。キャリーは仕事に戻る事で元気を取り戻した感じがします。タイトルはキャリーの笑顔が戻った、ということでしょうか。今シーズンは元情報提供者がもたらした情報が本当なのかどうか、ブロディが盗んで漏らすであろう情報とどうリンクするのか、その辺が描かれるのかな。ということは、短期決戦ですね。ソールを監視していた者はどういう組織なのでしょうね。要人ではあるが、なぜソールを監視するのか。情報提供者をあぶり出すためだったのか。こちらも、気になります。
June 11, 2013
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シーズンフィナーレ。圧巻の最終回でしたね。ちなみに2話分まとめて90分の放送だったので、録画をミスしました。クレア・デインズの演技も凄かったし、ダミアン・ルイスも熱演。これはもう、シーズン2が気になってしかたないわ。以下ネタバレにつきご注意ください。最後まで書いてあります。ウォールデン副大統領の大統領選立候補の日を前に、ブロディは家族宛の告白ビデオを撮影し、公園の一角に隠す。キャリーは症状が変化し、自宅で引きこもっている。これまでの行動について、刑事責任は問われないが、もうCIAに戻れない事は確かだ。見舞いに来たソールには、ナジールの空白時期について調べを続けてくれと頼む。ソールはブロディのことは忘れろという。キャリーがブロディを愛しているのは明らかだった。逃走中のウォーカーは、国務省近くの高層マンションに住む女性の車に忍び込み、女性を拘束して自宅で狙撃の準備を始める。エスティースは副大統領の出馬声明でウォーカーの狙撃を危惧し、大規模な警護陣を敷く。ブロディは自爆テロの覚悟を決め、心の中で家族との別れを告げる。夜中に礼拝のためにガレージに行ったブロディを、娘のデイナが見つけ、ついにブロディはイスラム教に改宗したことを告げる。翌日、国務省周辺の警備の様子がテレビニュースに流れ、国防関係者が大挙して同じ場所に集まることを知ったキャリーはこれこそがナジールの本当の目的だと察する。見舞いのヴァージルに外に連れ出してもらったキャリーは、現場に向かう。ソールはナジールの空白時期を調べていて、無人機による攻撃が関わっているのではないかと感づく。しかし、エスティースは興味を示さないだけでなく、ウォールデンにそのことを報告する。エスティースもその作戦に関わっており、82名の子供たちが殺されたことで、作戦自体を闇に葬る仕事もしていた。デイナの心配を他所に、ブロディは征服の下に自爆ベストを着込み会場に到着する。スイッチを押すタイミングを計っていたところ、突然ウォーカーが発砲し、ゲインズ顧問が射殺される。現場は大混乱となり、副大統領を始め人々は地下のパニックルームへ逃げ込む。ブロディは地下室でウォールデンに近づくチャンスを図る。キャリーは警備担当になったソールに連絡し、ブロディの目的は関係者全員の殺害だと伝える。マリーン1と呼ばれるのは、大統領専用機ではなくブロディのことで、マリーン2はウォーカーの事だった。2人は連携を取り作戦を実行したのだ。しかし、ソールはキャリーを拘束することにする。現場から逃げたキャリーはブロディの家に行き、デイナにブロディを止めてくれと頼む。デイナは警察に通報したため、キャリーは不審者として逮捕されてしまう。一方、覚悟を決めてスイッチを押したブロディだが、なぜか不発でトイレに入ってベストを点検する。戻ってきたブロディに、キャリーが残していった携帯電話でデイナが電話し、帰ってきて欲しいと念を押す。ブロディは娘の言葉に踏みとどまり、間もなく重要人物の拘束も解けた。翌日、ウォールデンは大統領選に出馬することを表明する。ソールはついにウォールデンが無人機による攻撃に関わっていた事を突き止め、その時の事を記録した映像も見つける。ウォールデンは一切関わるなと突き放す。ブロディはキャリーを告訴するかと言われて、直接キャリーに会う。改めて自分はテロリストではなく、これ以上家族を脅かすと許さないと告げる。キャリーは謝罪するが、打ちのめされて病院に戻る。ソールはエスティースに作戦会議の映像を見せ、これを公にしたいと言うが、エスティースはそれによって世界中でアルカイダに志願する者が出ると反対する。「告白ビデオ」を取りに戻ったブロディは、無くなっていることに気付く。その後ウォーカーに会いに行ったブロディは、ナジールと電話で話し、自爆テロではなく、副大統領の側にいて今後政権に影響を与える立場になる方が有利だという。ブロディはナジールに覚悟を示すため、ウォーカーを殺す。キャリーは電気ショックによる手術を受けて、忌まわしい最近の記憶を消すことにする。ソールは反対し、無人機による攻撃でナジールの息子アイサが死んだ事を告げる。手術のための麻酔をかけられたキャリーは、ブロディが寝床で「アイサ」と言っていたことを思い出す。まあ、予想通りな終わり方でしたね。ブロディが自爆テロを思いとどまったのは娘の声であり、運悪くベストが爆発しなかったことがラッキーに繋がった、という展開になるかと思いましたが、ブロディの決意はそう簡単には覆らなかったということに驚くというか、腹立たしく感じました。自分はテロを実行しようとしていながら、しゃあしゃあとキャリーに「俺はテロリストじゃない」と言ったり、冷酷にウォーカーを殺したり。本気でウォーカーを殴り殺したと思っていたので躊躇いがなかったのでしょうか。妻にも子供たちにも良い顔を見せ、犯行直前はものすごい葛藤を見せていたように思いました。国を愛しているからウォールデンを始め、閣僚を殺すのだという論理もナジールの思うつぼじゃないかという気がします。ただ、確かに無人爆撃機の失敗を公にすればアメリカに危険が忍び寄るでしょうね。ではどうすればブロディは正義を果たすことができるのか?一方、キャリーは本当に気の毒。病気を持ち出されてはどうすることもできず、彼女こそアメリカを守ろうとしているのに。シーズン2ではキャリーの汚名がそそがれるのか、また消された記憶が戻るのか、それとも消えずに残るのか、気になるところです。終わってみれば、ソールの温かいお父さんのような存在感が印象に残ったなあ。
September 7, 2012
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これはもう、次回(最終回)が目が離せません。前半の様々な出来事が伏線となって、後から生きてくるわけですね。「ああ、そういうことだったのね」と納得するので、次第に盛り上がるタイプのドラマなのだろうと思います。キャリー役のClaire Danesの熱演も見逃せません。ネタバレ注意爆発で入院したキャリーは退院の許可が出るが、姉から処方されている薬が飲めないため、双極性障害の症状が出てソールを困惑させる。キャリーは次に起きるテロのことで頭が一杯、意味不明のことをしゃべり続けているように見えるが、ウォーカーが大統領のヘリを狙撃するだけではない、ナジールならもっと大がかりな事を考えているに違いないとソールに訴える。自宅に戻ったキャリーとソールは姉のマギーを待つ。事情を知ったソールはサウジから戻ってきたキャリーの変化に気付かなかった事をわびる。元の状態に戻るには1週間ほどかかり、ソールはマギーと交代でキャリーの様子を看ることにする。帰宅してからキャリーが書き殴った文書を分類して、ソールはナジールの行動で時系列で「穴」があることに気付く。ブロディは立候補を前に、家族を連れてゲティスバーグへ家族旅行に行くことにする。そこで子供たちに、信念を貫いた指揮官の話をして、これから始まる選挙戦において家族に協力して欲しいと頼む。途中ブロディは町の仕立屋に入っていく。そこでブロディは自爆テロ用のベストを手に入れた。こっそり車に隠したところを娘のデイナに見られるが、ジェシカへのプレゼントだとごまかす。立ち寄ったバーガーショップで、ブロディは立候補を知った市民から声をかけられ、支持をしていると言われる。キャリーはブロディが捕虜となっていた時期にナジールが活動を潜めていたことに注目する。その時期に何か彼を落ち込ませる、悲劇のような事があったのではないかと考え、まだ禁じられているのにブロディに電話をしてしまう。ブロディはキャリーの様子がおかしいだけでなく、ナジールの事を直接質問されて直接会って話をすると答える。自宅で待っていたキャリーに、エスティースが部下を連れて現れる。ブロディがキャリーとの関係や、違法に監視されていたことなどをエスティースに話したため、キャリーを捜査から外し書類も全て押収するという…まさか、あのベストを注文していたとはね。彼にとってはそれが信念を貫くということなのですね。副大統領に近づいてアイサの仇を討つということでしょうか。あるいは、正義を訴えて人目の付くところで自爆するとか。その目的のためには、娘にも妻にも平然と嘘を付く、立候補を知った市民たちにも堂々とした態度を取っている。この精神状態は理解できません。やはりナジールにマインドコントロールされているということなのでしょうか。海兵隊員として忠誠を尽くすと言いながら、彼が身を捧げるのはアメリカではないのか。あるいは、アメリカを正しい道に戻そうというつもりなのか。さすがにデイナは父親の変化に気付いていて、彼女がブロディを無謀な行動に行かないよう引き留める「良心」の役割を果たすのではないかと思うのですが。一方、キャリーは痛々しいほどに危機を訴え続けている。病気がソールに知られて、ソールはキャリーを守るでしょうが、組織に知られれば即クビ。しかし、それよりも身を守りたいブロディはキャリーとの秘密をエスティースに打ち明けてしまう。エスティースは副大統領から「何とかしろ」と言われていて、ブロディは副大統領の紐付きですから、ブロディが言うことは何だって信じるでしょう。実際、キャリーがやってはいけないことをしたのだから、どんな事を言ってもソール以外信じて貰えない。大ピンチですね。しかも、ウォーカーに目が向いている間に、ブロディは信念を貫こうとしている。本当に最終回が気になります。
August 30, 2012
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これはもちろんフィクションなので、CIAのドタバタぶりは現実にはありえないと思うのですが、出遅れる捜査官たちに感情移入して、ついつい引き込まれてしまいます。それにしても、ジェシカが不憫。良い奥さんで、言っていることもまとも。彼女は一般国民の代表として描かれているのでしょうね。サウジアラビアの外交官ザラーニを調べ上げたCIAは、ザラーニに75万ドルの借金があることと、週に一度ゲイのクラブで遊んでいる事実を掴む。エスティースは外交官を巻き込む事に対する反対を押し切って、ザラーニと接触して情報を得る作戦を許可する。キャリーが作戦の指揮を執ることになり、ザラーニが金をつぎ込んだ投資ファンドの融資担当という名目でザラーニと会う。スキャンダル写真を見せられ、ジュネーブでナジールの密使と会い、金の提供を受けている事実を指摘されると、別にゲイであることが公になっても構わないと開き直る。キャリーはザラーニの娘がアメリカで高等教育を受けている事に触れ、国外追放にして祖国に戻るしかできなくしてやると脅す。ザラーニはやむなく、CIAの質問に答え、ウォーカーはナジールの工作員で度々会っていることを認める。次にウォーカーに会うのは明日だというので、そのまま遂行するように言う。ブロディは選挙出馬について考え続けている。自宅に副大統領自ら立候補するよう勧めにやってくる。ブロディ自身は立候補したいが、まずは妻のジェシカに相談しなければならないと答える。しかし、ジェシカは落ち着き始めた家庭生活が選挙によって壊され、マスコミに書かれたくない事をあら探しされるのは嫌だと断る。ブロディはマイクを訪ね、先日殴った事に対する謝罪とこれまで家族を支えてくれた事に対して感謝する。その上で、帰国してからも意味のある事をしたいので、立候補を認めるようジェシカを説得してくれと頼む。ブロディはキャリーにも会い、立候補するので先日の別荘での出来事を秘密にしてくれと頼む。マイクはブロディに頼まれたようにジェシカを説得し、ついにブロディは立候補することになった。ブロディ夫妻はマスコミのカメラの前に立つ。ザラーニがウォーカーと会うという広場でCIA捜査官たちが配置に就く。そこにアタッシュケースを持ったウォーカーらしき男が現れ、CIAは身元確認に追われる。男がザラーニの前に立ったとき、そのアタッシュケースが爆発し、キャリーは吹き飛ばされる。男はウォーカーがホームレスの男を金で雇ったようだ。幸いキャリーは命には別状なかったが、ソールはこちら側からナジールに情報が漏れているという。政府内にスパイがいるというのだ。副大統領役の人は、見覚えがあるなと思ったら「L&O:クリミナル・インテント」のディーキンズでした。すごい出世。(笑)先週私はちょっと勘違いをしていて、ナジールが信念を見せろというのは、選挙に出るということだったのですね。自分の正義のためには死をもいとわず、自分の選択を貫き通すというブロディをナジールは人間として(兵士として)評価していて、ブロディなら立候補するに違いないということですよね。英雄として戻ってきても、政府の広告塔になっているブロディは、言わば飼い殺し状態。何か意味のある事をしたい、人の役に立つことがしたい、それによって絶望の8年間から立ち直り、前に進む事ができる、という。それだけ聞くとブロディが具体的にナジールから指示を受けるとか、テロに荷担するとかそういうことでもなさそう。でも、果たしてナジールはブロディの自由にさせるのでしょうか。そもそもなぜ立候補しろというのか。余生を静かに暮らすという選択肢は認めないのか。どうも、その当たりにマインドコントロールされているような気がします。現実にナジールはサウジの外交官を利用して情報を流してもらい、ウォーカーを意のままに動かしている。ザラーニも結局駒の一つでしかなかったということですよね。CIAの方はテロ計画の対応に後手後手で、任されているキャリーはブロディとデートできると喜んで、きっぱり別れると言われて腹を立てている始末。まあCIA側から描いているので、相手が見えなくて振り回される事になるのだと思いますが、そういった漠然とした不安が一般市民の認識でもあるのでしょうね。とにかく、ブロディの野望の付き合わされるマイクが良い奴すぎます。人の奥さんを寝取ったという負い目はあるが、まだ「お前を許さない」と言われる方がましでしょうね。ジェシカも本当のところはマイクとの心穏やかな暮らしの方が幸せに違いない。でも、運命は違う方向に回っていく…
August 23, 2012
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徐々に明らかになる事実。普通の人には理解できない、数奇な運命とでもいうのか、ニコラス・ブロディは本当にものすごい体験をしたわけですね。そりゃ、言いたくても言えない、判って貰えるはずがないわ。敵か味方かどちらの立場に立つのか、なんて単純な事ではない。寝返ったスパイだと思われたブロディも、知れば知るほど人間(の心、信念)とは何かといろいろ考える事になりました。今回のエピソードは初めて涙が出ました。モスクでの銃撃戦で、先に撃ってきたので撃ち返したと説明しFBIはコミュニティから批判を受ける。目撃者は事実とは違うといい、モスクの導師がマスコミに訴える。キャリーは事実の解明を求め、ウォーカーがこのモスクを以前から知っていたのではないかと疑う。導師がそのことを知っていると察したキャリーは、FBIに間違いを認めて遺族に謝罪させ、導師から答えを引き出そうと画策する。しかしエスティースはキャリーに強行手段を取ることを禁じる。ブロディはスーパーマーケットの駐車場で何者かに襲われ、拉致される。気付いた場所にはテレビ電話があり、ブロディの前にナジールが姿を現す。ブロディはウォーカーを殺したと信じさせられたのに、嘘を付かれそれが崩れたと怒りをぶつける。2人は3年前の出来事を語り合う。拘束中だったブロディは、ナジールの家に連れてこられ、息子のアイサに英語を教えるように求められた。すでにイスラム教を信じていたブロディは、幼いアイサと心を通じ、親しくなっていく。ある日、アイサを学校に送り出した直後、爆発があり、幼い子供たちが殺された。アメリカ軍の無人航空機による爆撃で、アメリカ側はイラク側が被害をねつ造している可能性があると説明していた。その時の指揮を執ったのが当時のCIA長官ウォルデンで、現在副大統領となっている。そのウォルデンはブロディを議員として立候補させようとしているという。ナジールは、何事があっても信念を貫くブロディを見込んでアイサの家庭教師にしたが、これからも真の兵士として、正しいと思った道を選ぶのか、それとも信念に背くのか、と問う。ブロディは外交官の男の家から自宅に戻り、ジェシカに強盗に遭ったと嘘を付く。キャリーは導師に会いに行き、互いに不幸をもたらすのでテロを防ぐよう協力を求める。導師は何も語らなかったが、妻から連絡があり、ウォーカーが数週間前にモスクに現れ、サウジアラビアの外交官と度々会っていたという話を聞き出す。ソールとキャリーが外交官ザラーニの家を訪れたのは、ブロディが帰宅した直後だった。狙撃用の武器を手に入れたウォーカーは山に籠もり、練習をしていた。たまたま出会ったハンターは、ウォーカーがニュースで指名手配されているテロリストだと察するが、ウォーカーはそのハンターを撃ち殺してしまう。ナジールはブロディの決して根を上げない根性を見て、扱いを変えた訳ですね。ウォーカーを殺したと思わせて、イスラム教に帰依させた。その流れで息子の家庭教師をさせた。夜な夜なうなされていたアイサとは、彼の事だった。多分、ナジールは息子を自分の跡継ぎとして英語も堪能にしたかったのでしょう。生きる目的を戦争ではなく、魂の救済に向けたブロディは、アイサとの時間を楽しみ感情移入していった。そのかわいい息子をアメリカ軍に殺された。ナジールとその感情を共有したことは、やはり2人の絆が深めることになったでしょう。良き海兵に戻ったブロディの心の中には矛盾した2つの感情があるはず。それを判ってナジールはアメリカに戻したのか。もし、アイサが殺されることなく成人してテロリストになったら、ブロディは彼らに手を貸したことになったのか。ウォルデン副大統領はまさかあの時の攻撃で、ブロディがテロリスト側にいたとは知るわけもなく、ウォルデンの手駒になるなというのは、テロを行う上で反対なのか、それともブロディを知った上で正しい道を選ぶべきだと言っているのか。私はやはり、ナジールがブロディを利用している(操っている)ように感じられるのですが、ブロディ本人としたら、今はとにかく家族と平穏に過ごしたいと思っているでしょうね。一方、完全に洗脳され殺戮マシーンとなったウォーカーは、着々と目的を実行しようとしている。妻子がアキレスの踵だったのに、彼にはもう心がないのですね。キャリーとソールは次なるテロを阻止することができるのか。次がとても気になります。
August 16, 2012
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最初はゆっくりと始まった「Homeland」ですが、シーズンフィナーレに向けて、大いに盛り上がってきましたね。なるほどね~これはやみつきになるわ。以下ネタバレ注意CIAはトム・ウォーカーの元妻ヘレンと息子のルーカスを本部に呼び、話を聞く。ルーカスが「パパを学校で見た」というのを信じていなかったという。キャリーはウォーカーを探し出すために、ヘレンに協力を求める。ソールはブロディを再度呼び、真実を伏せた上でウォーカーの消息について尋ねるが、「死んだと聞いた」と答え、自分が墓を掘ったという。キャリーはソールに気付かれないように、ブロディに疑った事をわびる。ジェシカはマイクとの関係について、死んだと聞かされてから6年間戻ってくると信じて待ち、間違いを犯したと話す。ブロディもジェシカに「君は悪くない」と言い夫婦の修復をしたいという。CIAではFBIと連携を取り、ウォーカーを探す事になった。FBIは事件を公開して情報を待とうと言い、キャリーと対立する。ウォーカーの自宅には、日中に何度も使い捨て携帯電話からの通話があった。ウォーカーが留守電メッセージに入れられた息子の声を聞くために電話をかけていると考え、キャリーが自宅に待機し、電話を待つことになった。最初の電話で、ウォーカーがワシントンDCにいることが判る。ブロディ夫妻は副大統領顧問のエリザベス・ゲインズのパーティに招かれることになった。夫妻はパーティで注目のゲストとして歓待される。深夜になって、ヘレンに電話があり、ヘレンは夫への思いを語り続ける。その間にウォーカーの居場所が特定され、FBIのSWATチームが現場に急ぐ。しかし、ヘレンがCIAに逆探知されていると話してしまい、ウォーカーは逃走する。ウォーカーを追ったSWATは、建物に入らずにそのまま泳がせておくようにという指示を無視し、突入して発砲する。そこはモスクで、無関係の信者が死亡した。FBIは改めて「テロリストの捜査」として情報を公開するよう求める。その結果、多くの情報が当局に寄せられる。キャリーは情報公開に先立って、ブロディにウォーカーの件を伝え、寝たことは仕事の一環ではないという。ワシントンDCでホームレスをしているウォーカーは指示を受け、貸倉庫のスナイパーライフルを手にする。ウォーカーに指示を与えている男が自宅に戻ると、そこにいたのはブロディだった。ブロディはウォーカーが生きていた事を知らされなかった事を激怒し、ナジールには「もう終わりだ」と伝えるよう言う。ラストはウォーカーと思わせて置いて、まさかのブロディでしたよね。あの訛りのある男は、外交官の車に乗っており、ナジールとも連絡を取り合っているようです。中東の某国がアメリカにテロを仕掛けるというのか。ブロディは本当にウォーカーを殺したと思い込んでいた。そういう風に洗脳されたのかも知れませんが、「もう終わりだ」というのは、やはり何かの任務を帯びて帰国したようにも見えます。そしてあの外交官の男はウォーカーに狙撃の指示を与えていた。ターゲットはやはり大統領か?空港の家がすでに当局の知るところになった事は判っているでしょうし、別のターゲットを狙うのか。しかしCIAもヘレンに丸々任せてしまうとは、落ち度ですね。ジェシカと同じように、夫が死んで戻ってこないと思い再婚を選んだので、罪悪感というか、積もる話もある。息子にとって大切な父親なのだから、いきなりテロリストと言われてもねえ。その上、無関係のイスラム教徒が犠牲となってしまった。どうせこれもコラテラル・ダメージだと片付けられてしまうのでしょうね。キャリーとの一瞬の関係を裏切りと理解したブロディはやっとジェシカとよりを戻した。ゲインズ顧問の魂胆は女性スキャンダルの共和党議員に替えて、ブロディを議員にしたいのか?ジェシカはセレブの仲間入りで舞い上がっていましたが、自分ではどうしようもない流れに呑まれていくようで可哀想ですよね。見かけが良いということも、災いしているのかも。そして、ソールは仕事ばかりでついにミラに愛想を尽かされる。キャリーは「私って生涯孤独で過ごすのかしら」と、そんなことを言っている場合か。ブロディにわざわざ「あれは仕事ではなかった」というのもプロ意識が欠けていますね。
August 7, 2012
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シーズン半ばにして、新たな展開がありましたね。もちろん、謎も残りますが、ますます先が見たくなりました。以下、ネタバレ。ブロディとキャリーは当てもなく車を走らせる。ブロディは妻とマイクの件で終末は家を離れたいという。たまたま入ったバーで酒を飲み、キャリーが地元の男に絡まれたため、キャリーはブロディに父親の別荘に行こうと誘う。ソールはメキシコに逃亡しているアイリーンの情報を調べ、分析して自ら移送するとエスティースに申し出る。車で30時間の移送中に話を聞き出す自信があるという。エスティースは捜査官を尾行させることで許可する。初めは沈黙を守っていたアイリーンだが、彼女の生い立ちについて、自分も子供の頃同様に孤立していたと語り続けたソールは、次第にアイリーンの心をときほぐしていく。ブロディはキャリーに対して、誰にも話せない捕虜の間の辛い話を話す事ができて、初めて穏やかな気持ちになると打ち明ける。ポリグラフの件については、命を守るために嘘を付くことも身についた技術だという。2人はお互いをむさぼるように求め合う。翌朝、油断したキャリーは言葉尻をとらえられ、ブロディを監視していた事を見抜かれ、サポート集会で出会ったのも初めから仕組んだことだったと認める。改めて聞きたいことを何でも聞けと開き直られ、キャリーはブロディに質問をぶつける。寝返ったアメリカ兵のテロリストという疑いについては、ブロディはきっぱり否定し、ハミドにカミソリの刃を手渡したこともないという。手の特徴的なクセや、朝夕のガレージでの行動を聞かれ、ブロディは絶望の中でイスラム教を信仰し始めたと認める。同僚のウォーカー伍長については、殴り殺さないと自分が殺されるというナジールの命令で、自ら殺したという。ナジールについては、捕らわれて生きる気力もなくしているときに自分に優しくしてくれたので、好意を持っているという。だが、彼らの聖戦に荷担していることもなく、英雄扱いされる事もないという。ソールはアイリーンの供述で、空港近くの家の屋上に見ず知らずのアメリカ人が上がっていたという情報を得る。その場所からは、空港の大統領専用ヘリポートを狙撃することができると判る。似顔絵を見たソールは、ブロディではなく、ウォーカーがテロリストだとキャリーに伝える。キャリーは間違いをブロディに伝えるが、ブロディは憤慨して自宅に戻る。一番の疑問はブロディが殺したと思っているウォーカーがどうして生きているのか、ということですが、ブロディとしては極限状態でそう思い込まされたという事だったのでしょうか。墓穴まで掘っていましたしね。そう思いこむのもしかたないか。逆にウォーカーは生き延びるために、国を裏切ることを受け入れたのか?ただ、ナジールが慈愛の態度で接してくれたというのも、何やらマインドコントロールだったのかという気がします。寝言で自分に優しかった監視のアイサの名前を呼んでいたところなど、ブロディはそういう些細なことで生きる望みを繋いでいたのかと思いました。ストックホルムシンドロームということもなさそうですよね。とにかく、自分の中の怒りをまだ静められず、一人で抱え込んでいる状態に見えます。それでも、あそこまで自分を律することができるというのは何と強靱な精神の持ち主なのか。キャリーとは単なる男女の仲以上のものを求めたような感じですね。彼女も、仕事のためなら身体を張ることもいとわないと言わんがばかりですが、つい心を許してしまうところなど、監視している間にブロディの心の中に入り込んで思いを共有しているのかも。今回のことで2人の関係が終わりになったとも言えないでしょうね。「やっぱり君しかいない」なんて事になるか?一方、自宅では娘はやはり父親を思うけれど、ジェシカの気持ちは完全にマイクに移って、仮面の夫婦を演じている。対面もあるし良き妻、良き母であろうとするけれども、心は裏切れない。帰宅したブロディはキャリーに利用されたことで、ますます行き場を無くしてしまう。さて、どうなってしまうのか。そして、着々と進められていたアメリカ国内でのテロ計画では、ついに彼らの真の狙いが判った。アイリーンのように、裕福な白人で子供の頃サウジで暮らし、現地の人間と親交を深めた存在はテロリストにとって、利用しやすいのでしょうね。ソールも恋人のためだよね、と念を押し、ファイサルをきちんと葬ってやりたいというところからきっかけを掴んだ。取引しなければ、死刑にもなるという大罪を働いていた訳ですから、これはソールのお手柄でしょう。ソールの生い立ちや結婚生活なども今回はプラスに働いた。さて、まだ事態の真相はわからないですが、キャリーの思い込みは捜査を混乱させたのかそれとも、一助になったのか。彼女の精神状態も危ないようなので、この先が気になります。
August 2, 2012
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うん、面白くなってきましたね。やっぱり、何を考えているか判らないし、ブロディが不気味です。いくらテロを防ごうとしても、これじゃ、CIAの精鋭も歯が立たない?拘束中のハミドを自殺で失った事に加え、ファイサルを逃がしたという報告を受け、エスティースは激怒する。キャリーはハミドにカミソリの破片を手渡したのは内部の人間ではないかと主張し、関わったCIAの職員11人について、ポリグラフを行うべきだと求める。キャリーはその中にブロディも含める事をエスティースに認めさせる。ソールはインドに戻ろうとする妻のために、デリー支局への転勤を申し出る。エスティースは口添えすると約束するが、妻は一人でインドに戻りたいと、結婚生活の終わりを示唆する。CIAはファイサルが白人女性と同居していたと聞いて、その身元を洗う。ブロディと共に捕まり、死亡したウォーカー伍長のために追悼の式典が行われ、ブロディはスピーチを頼まれる。言葉に詰まったブロディは海兵隊の忠誠を示してその場を終わらせる。その後、ブロディの自宅で開かれたパーティで、かつての部下たちは海兵隊の広告塔になっているブロディの転身ぶりを批判する。一体何があったのか、なぜお前だけ帰れたのかと言われてブロディは運が良かったとだけ答える。しかし、お前がいない間にマイクとジェシカが寝ていたと言われ、仲間に殴りかかっただけでなく、ジェシカの見ている前でマイクにも殴りかかる。ブロディはその後一人出て行ってしまう。ファイサルと逃亡中の女性は、指示を受けて待ち合わせ場所の一軒家へと向かう。家の中を見たとき、爆弾が仕掛けてあるのを見つけて2人は慌てて逃げ出す。ファイサルの家の指紋から、女はアイリーン・モーガンと判る。アイリーンは過去にデモで逮捕されたことがあった。父親は石油関係の富豪で家族はサウジアラビアで暮らしたことがあった。ファイサルとはサウジアラビアで知り合う接点がある。ソールはアイリーンこそが訓練を受けたテロリストではないかと疑い、2人の車の行き先を追う。モーテルに着いたファイサルは、自首すべきだと言うが、アイリーンは反対する。そして、アイリーンがバスルームに入っている間に、何者かが窓越しに狙撃し、ファイサルを撃ち殺す。アイリーンは慌ててバスルームの窓から逃げ出す。ブロディはバーで酔ってキャリーに電話をかける。わざわざ出向いたキャリーは酒につきあいながら、ハミドが死んだ事を告げる。2人は酔った勢いでセックスする。翌朝、CIAに出向いたブロディはポリグラフテストで、ハミドにカミソリの刃を手渡したかと聞かれ、「No」と答えたがグラフは何も反応しなかった。キャリーは「妻を裏切ったことはあるか」と質問させるが、これにも何も反応がなかった。ソールはこれでブロディは「シロ」だというが、キャリーは奴は嘘を付いていると断じる。ブロディは駐車場でキャリーに自分の車に乗るよう声をかける。2人を載せた車はどこかへと向かう。ブロディが嘘を突き通す事ができるのは判るような気がします。テロリストに捕まり拷問を受け、極限の状態に長く置かれて、その中で自分の心をコントロールするのは生きる術だったのではないか。初めは政府を恨んでいるような感じだったのに、急に軍に協力するように態度を変じたのも真意はわからない。結局、自分を装っているのではないか。妻の不貞に対しても、実は気付いていながら怒りをコントロールしているように見えた。何よりも、フラッシュバックではウォーカーを殴り殺し、墓穴まで掘ったのはブロディ本人ではなかったか。それに罪悪感などみじんも見せずに人前に立っている。キャリーがそれを知らないのは当然としても、見え見えな質問をして手の内を明かすのはどうなのか。そんなにポリグラフが万能なのかと思ってしまいます。まあ、それぞれのキャラクターの掘り下げにポリグラフを使ったという感じもしますね。ちなみに、ブロディはキャリーには興味津々のようでしたね。キャリーはポリグラフのことを考えてあえて寝たのかどうか。このままでは、完全にキャリーはブロディに飲まれてしまっていますね。一方、マイクだけは良い思いをしてと、ジェシカとの関係は仲間内では丸わかり状態で、しかも人前で侮辱されると、ブロディの怒りが爆発して止まらない。家族とブロディとの距離はますます離れていきそうな感じですね。さて、中東に関わりのあるアイリーンが実はナジールに資金を流しているのではないか、という感じですね。上部組織から指示を受けて動いているはずなのに、身元がばれたと知られるとファイサルもアイリーンも抹殺される事になった。アメリカ国内でそれだけの実力行使ができるのは、どういう立場の人間なのだろう。こちらは非常に気になります。そして、ファイサルが殺された事を知って、またまたエスティースは立場が悪くなりますね。
July 26, 2012
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登場人物の家族が登場し、その人の背景が語られることから、よりキャラクターが深められていくようです。存在がリアルに感じられる。特にキャリーとソールの激しくぶつかり合う関係は、これまで色々あったのだろうと思わせますね。そして、さすがにここまで来ると、もうお色気シーンは必要ないかも。ブロディを救出したときに、一人だけ生き残っていたテロリスト、アフザル・ハミドの身柄がイスラマバードで拘束され、アメリカに連れてこられることになった。エスティースはキャリーとソールにハミドを尋問させ、その時にブロディを立ち会わせて反応を見るよう命令する。ブロディを疑うキャリーは、そんなことをすればこちらの情報がナジールに流れるかも知れないと反対する。ソールはブロディを違法に監視したことをエスティースには報告しておらず、告げれば仕事を失うことになるとキャリーをなだめる。ブロディはキャリーと先日グループセラピーの席で会ったことを伏せた上で、求められるままにハミドに関する情報を伝え、尋問に協力する。ハミドは捕虜だったブロディの監視役で、残酷な拷問を行いブロディに屈辱を与えた。ソールはハミドの家族を守る約束で、ナジールに関する情報をしゃべるように求める。ブロディは帰り際に直接ハミドに会わせて欲しいと頼む。今は立場が逆転したことを思い知らせたいというが、キャリーはさすがにそれは許されないと断る。捕虜を眠らせない作戦で、追い込まれたハミドは仲間の名前とメールアドレスを紙に書く。ブロディは翌日CIAのエスティースを訪ね、ハミドに会って、辛い過去の記憶と決別し心の均衡を保ちたいと懇願する。海兵魂を見せるのだという強い態度に、エスティースは面会を許す。ハミドの前に立ったブロディは挑発的な言葉を吐いて、つばを吐きかけるハミドに激怒し襲いかかる。周囲に押さえられたブロディは、これで気が済んだと言い立ち去る。帰宅すると、空手の昇段試験を見に行くと約束していた息子は青帯になったという。ハミドがしゃべったアドレスは、テロリストメンバーに送られてくるあらゆる情報を、転送していた宛先という。CIAの調べた結果、そのアドレスはつい先日容疑者リストから外した、大学助教授のファイサルのものだった。ここ数日、ファイサルの行方が判らなくなっていたため、大学のオフィスを捜索したところ、キャリーたちが尾行した時に気付かれて、自宅を素通りしていたことが判った。さっそく向かうと自宅はもぬけの殻だった。一方、ソールからはハミドが自殺したという連絡が入る。どこから手に入れたのか、カミソリの刃のかけらを使ったという。キャリーはブロディがハミドに飛びかかった時に、カメラの死角に入っていることから、ブロディが渡した疑いがあると言い、ファイサルにもブロディが連絡したのではないかと激しくショックを受ける。ブロディにスパイ容疑で監視を再開するよう、エスティースに告げるべきだというキャリーに、ソールは何もしようとせず、首を覚悟しろと突き放す。キャリーはこれまで仕事のためには命の危険も顧みなかったのに、急に弱虫になったとソールを非難する。ソールはインドに戻っていた妻から、もう別の道を選ぶべきだと告げられていた。感情が抑えられないキャリーは姉のマギーの家に向かう。しかし、そこでも眠りに就くことができなかった。我々は拷問はしない、と言いながら、取る手段はひたすら眠らせないように間歇的に大音量を聞かせるとか、冷風を浴びせるとか、もちろん非人間的な扱いですね。それでまあ、家族をネタに脅して情報を得たとしても、あのままで監禁しておけば上手くいっただろうに、まさかブロディに会わせるなんて、エスティースの判断は大失敗ですね。そりゃむこうも「やばい」と思うだろう。自分たちが彼に対して行った事を自分も受けるだろうと予想できるし、捕まったときのそれなりの覚悟もたたき込まれているだろうから。情報源の一つを失い、ファイサルに気付かず逃亡の時間を与えてしまったことなど、CIAは失態続きで、エスティースはメンツ丸つぶれ。ナジールに固執するキャリーに対しては過去の因縁があって、本来の危険に対処することができない。そういう感じなのかな。一方、これまでのところ、ブロディがスパイだとは思えないですね。まだまだ精神状態は正常じゃない。無理をして取り繕っているけれど、気持ちは家族の方へは向いていない。マイクが「日常」として妻や息子となじんでいるところなどが、象徴的でしたね。救出を待つ間の希望の糧だった家族も、離れていては現実は違う存在になっっていて、関わり方もまだできていない。こういう心理をつぶさに描くドラマなのかなと感じました。一方、仕事に人生を捧げてストレスや病気などで苦しむキャリーと、その父。そして、妻から愛想を尽かされるソールように、取調官も悲惨な状況にある。そんな状態で、どうやって危機を防ぐのか。これも興味深いです。ただ、ストーリー的にはマイクがスパイだったら一番面白いかも知れません。あいつ、良いところ取り。(爆)いつか、ブロディがマイクへ妄想を持ち、敵視しだしたら話が大きく展開するかも。
July 19, 2012
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このドラマで感じるのは「人って判らないものだな」という事ですね。側にいても、その人が何を考えているのか判らないし、過去にどんないきさつがあったのかも判らない。そして、みんなが相手に疑心暗鬼になっている。そもそもなぜそういうことになってしまうのか、何のために人を疑うのか、と思わざるを得ません。テレビ局のインタビューが好評で、復帰したブロディは積極的に軍の宣伝塔として働き始める。今やブロディは取材などが殺到しているという。副大統領の顧問ゲインズは、ブロディを政治的に利用するため、エスティースに近づく。ソールとキャリーは、ナジールへの資金供与の方法が高級宝石の売買ではないかと気づき、サウジ皇太子の執事長ワリドが、リン殺害9時間後に闇金業の店に出入りした事を掴む。おそらくそこで金に換えるか、実物を渡していると思われ、その後に店に出入りした51名について、虱潰しに調べることになった。それに伴い、ブロディの家の監視は令状で定めた期日が到来したために、機材を撤収するという。キャリーはブロディにはまだ諦めきれない何かがあるという。ブロディは世話役で友人のマイクが、この2週間ほど全く家に寄りつかなくなったと言う。その物の言い方に、マイクはジェシカと付き合っていた事が知られたのかと感じる。ブロディの家に野生の鹿が姿を現し、ブロディは庭の花壇が荒らされるのを嫌う。フェンスを作るのならマイクに頼めばよいだろうと言われて、ジェシカもデイナが父親にマイクとの事をしゃべったのではないかと疑う。一家が教会に行った時を利用して、マイクとジェシカは今更ブロディに本当の事を言うことはできないと確認し合う。ゲインズ顧問は教会でブロディに近づき、昼食を一緒にしたいと申し出る。ジェシカはデイナにマイクとの秘密を父親に打ち明けたのではないかと質問するが、デイナは何もしゃべっていないと答える。ただ、弟のクリスは両親が離婚するのではないかと思っているらしい。監視機材の撤収作業中に、キャリーはカメラが設置されなかったガレージを調べる。エスティースはキャリーとコンビを組んでいる部下のガルベスに対して、キャリーの身辺を洗うように命じる。久しぶりのナジールの目撃情報など、話ができすぎて何か隠しているのではないかというのだ。51名の対象者の中で、大学の助教授ファイサルの渡航歴が疑わしいという。キャリーとガルベスはファイサルを尾行するが、それに気付いたファイサルは自宅に寄ることなく通り抜けてしまう。その自宅とは、飛行場の近くのあの新築物件だった。ジェシカは友人たちを招いて、ホームパーティを企画する。ブロディはマイクの招待を認める。そのパーティの夜、客が和やかに語らう中、ブロディは保管していた古い拳銃を持ち出して、みんなの前で花壇を荒らした鹿を撃ち殺してしまう。ジェシカはショックを受け、もうこれ以上夫を支える事はできない、専門的な助けが必要だと突きつける。CIAはファイサルから新たな情報が得られなかったため、容疑者リストから外す。キャリーは改めてブロディの家を監視したいとソールに求めるが、ソールはブロディを疑うのは政治圧力もあって、もう諦めるべきだと諭す。やむなく、ブロディを自分で監視することにしたキャリーは、ブロディが退役軍人のサポートグループの会合に出席するのを目撃する。キャリーはブロディに一芝居打ち、たまたま自分もそういう会合に顔を出しているのだと言って安心させる。ブロディは一度会ったのことがあるキャリーの顔を覚えていて、話をしたいと引き留めようとする…ブロディは「自分」を無理に演じているという感じですよね。求められる姿に自分を演出できるというのは、もしかしてイラクで長い間捕らえられている間に身についた生き残り手段なのか。その姿勢は帰国して妻や子供の前でも変わらない。ジェシカの友人が帰国兵の夫が不能になったというという話をしていましたが、ブロディの場合、自分で作った殻の中から出てこない、誰にも心を預けることをしないということなのかな。彼の中の妻は、戦地に向かう前の妻でしかない。それだけが自分の支えだったのだし。壮絶な経験をしたのだから、それも判るような気がしますが。彼のこういう態度がキャリーの関心を引き続け、捜査が混乱するのでしょうね。ブロディがキャリーに相当関心を持っていたのは気になります。何かを感じたのでしょうか。そして、虚構のヒーローがマスメディア的にはとても受けて、政治家たちもブロディを放っては置かないのが興味深いです。ブロディが今後政府の一員となったり、機密に触れる立場になれば、ますますスパイだった時の反動が大きくなりますね。家族との関わりで、ブロディはジェシカとマイクの関係を気付いているような態度を見せながら、深く追及しないところが怖いですね。このままだと、ジェシカの心はますますブロディから離れてマイクのところに行きそう。でも、国民的英雄が妻に裏切られたとなるとそんなことは許されない。別れるにも別れられず、ジェシカも辛いところでしょう。ところで、今回初めて判ったのは、エスティースとキャリーがかつて関係があったという事ですね。その後、仕事面でぶつかったのがバクダッドの時。今は犬猿の仲のように見えますが、実は愛憎ない交ぜのような濃さを感じ取ることができます。でも、ガルベスにスパイさせるのだから、CIAはやはり油断も隙もないですね。ちなみに、肝心のファイサルは、捜査の網の目から抜け落ちてしまった。これで事件が起きたらどう言い訳するのでしょう…
July 12, 2012
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なるほど、こういう風に物事は流れていくものかと妙に納得しながら、でもショックを受けながら見ています。モレナ・バッカリンはこれまでセクシーな役柄が多かったですが、今回は普通の主婦ながら体を張った演技でやはり引きつけられてしまいます。難しい役柄なのでしょうね。息子と娘の役者さんもお見事です。普通に見えることこそがすごいです。キャリーの情報提供者リン・リードは隙を見て、ファリド皇太子の携帯のデータをダウンロードする。皇太子はリンに高額な宝石をプレゼントする。プロディはテレビ局のインタビューを受けることにするが、娘のデイナは反抗的で母親のジェシカを困らせる。携帯のデータの受け渡しでリンは皇太子がテロリストと関係しているとは思えないという。ソールも、この時期に皇太子がDCを訪問するのは恒例のハーレム探しのためではないかと懐疑的だ。ソールとキャリーにはわだかまりがあった。キャリーは皇太子がテロリストに資金供与をしている証拠が欲しかった。データの分析の結果、ナジールやテロリストと直接結びつくような証拠は見つからなかった。事前のインタビューで、ブロディは監禁中にテロリストから激しい拷問を受け、信念を崩されそうになったと話す。それを乗り切るために、常に自分を待つ家族を思い出し、海兵隊のモットーを念頭においたという。しかし、実際には敵は目の前にごちそうを並べて、懐柔させることもあった。ジェシカはインタビューに協力するよう、デイナを説得しようとする。しかし、デイナは父がいない間に、ジェシカがマイクと寝ていた事に気づいており、いくら英雄として戻ってきても、妻から裏切られているブロディがかわいそうだという。ジェシカは父親にその件を言わないでくれ、と頼む。リンは皇太子の側近から、明日重要な客をもてなすよう命令を受ける。それは皇太子の命令だというが、これまでとは違う指示方法に、不安を感じキャリーに助けを求める。キャリーはCIAがリンの警護をすると嘘を言っており、慌ててクラブへと向かう。しかし、リンは迎えに来たリムジンサービスの男に撃ち殺されてしまう。皇太子が贈ったネックレスは奪われており、地元警察は強盗殺人として事件を処理するという。皇太子の事情聴取の様子をVTRで見たところ、皇太子は本心からリンの死を悲しみ、怒りをぶつけているようだった。その後、一行は国外へ去ってしまった。キャリーはリンの両親にも真実を告げられず、ショックのあまりソールにぶち当たる。ソールは皇太子本人が証拠となるような金融口座に直接指示を出しているとは思えないといい、金を動かすには高価な宝石を利用するという。リンから奪われた宝石は、側近の男が金に換えていた。ジェシカはデイナの件をブロディに任せる。父と娘は意外にも心が通じて、ブロディは8年間の心の支えが娘たちの小さな頃の思い出だったと語り、デイナの堅い態度を解きほぐす。ブロディ一家のインタビューが無事行われる。空港に近い新興住宅地で、男女が家を手に入れようとしていた。ラストのカップルは何なのでしょうね。男性はアラブ系?飛行機が頭の上を飛ぶような場所にあえて家を求めるということは、何かテロを意味しているのか。どうも、ブロディが洗脳されているようには見えなくて、キャリーの妄想ではないかという風に見えます。ジェシカはいずれマイクとの事が夫にばれると思ったのか、未だに心を閉ざす夫に対し、あなたも何があったのか話してねと誘い水をかける。しかし、それを拒むように夫は妻に触れようともせず、ただ自慰で満足する。これはジェシカにとっては辛いですよね。まるで罰せられているみたい。それでも、元の夫婦に戻れるのではないかと思っている。あるいは、元に戻る努力をしている。けれども、心が通じるのは娘でもなく、情を通じた夫の友人のマイク。彼は絶対に今でもジェシカの事を愛しているに違いない。だから、ブロディがもし真実を知って手を挙げたり、テロ行動に出たら自分の命をかけて彼女を守るかも?(爆)人間関係ドロドロですが、でもこれも真実かも知れないなあ。デイナは素直に父親の言葉を信じたようですが、テレビ局の撮影で、いかにも作ったような愛し合う絆の強い「家族」像を演じているのがすごい。リンは気の毒でしたね。本当に皇太子は遊んでいるだけで、リンを信じていたのかも知れない。そこで側近が皇太子の陰で暗躍するとか。宝石を使ってテロ組織に金を渡しているとなると、これを捕らえるのは難しいかも知れません。本当に、キャリーのような捜査方法で大丈夫なのか。大事なことが見逃される感じで怖いですね。
July 6, 2012
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これを見ると、先日のSVUのステイブラーが独房に入るエピソードの意味するところが理解できるような気がします。なるほど戦争の英雄に利用されるブロディの気持ちも分かる。受け入れる側もこれまで安全で平和だった生活の中に急に「異物」が入った事で、混乱する。そこに何が何でもあいつは怪しいと疑うCIA捜査官がいる。心理サスペンスというのも納得です。帰宅したブロディは捕虜になっていた間の悪夢にうなされている。監視しているキャリーはアラビア語で「殺してくれ」と寝言を言っているのに注目する。相変わらずブロディ家の周囲はマスコミの人だかりで、取材を申し込む電話が鳴り続け、家族は人目にさらされる。ブロディにとって、祖国に帰国しても家に閉じ込められて、独房に監禁されていた時を思い起こさせる。CIAではキャリーが気づいたブロディの指のサインを分析中。ソールは4週間に限り、ブロディの家を監視する令状を取り付けるが、今回の指揮官であるエスティスの命令には従うよう釘を刺す。ソールはブロディが英雄らしい行動を取り始めた時がスパイの証だという。家族を含めブロディをサポートしているマイクは、上層部から早くブロディを海兵隊に再入隊させるよう命じられる。ブロディを戦争の英雄として扱うことで国民にはテロは終わったというメッセージになるし、経済的にもブロディの家族が助かるからだという。ブロディは息子の前で、敷地に不法侵入したジャーナリストに思わず暴力をふるってしまい、そのまま町中へ出て行く。CIAチームはブロディを尾行する。キャリーに情報提供者のリン・リードから緊急連絡の知らせが入る。リンはサウジ皇太子の契約愛人で、今はアメリカ国内にいた。それによると、テロリストのナジールと皇太子が接触しているという。リンは撮影した動画を手渡すが、もうこんな危険な事はできないと告げる。キャリーは7年ぶりの重要なナジールの目撃情報を得たと喜び、CIAが身を守るので続けて欲しいと頼む。町で買い物をしたブロディが何事もなかったかのように帰宅する。家族に付き添っていたマイクは、マスコミのインタビューを受けろと勧める。ブロディは失われた時間を取り戻し、家族のために残りの人生を過ごしたいと言い、軍の広告塔にはなりたくないときっぱりと断る。しかし心配する妻のジェシカにブロディは何も語ろうとしない。キャリーは薬が切れているため、姉のマギーの家を訪れる。キャリーの父親も統合失調症の治療を受けていて、病院からサンプル薬を手に入れられる立場を利用して、キャリーはマギーから薬を得ていた。正式に治療を受けるとCIAでの仕事を失うので、マギーを頼らざるを得ない。8年間の監禁で、ある日独房の鍵が開いていたことがあった。独房から逃げ出したブロディが見たものは、祈りを捧げるテロリストたちの姿だった。夜中に目覚めたブロディはCIAのカメラが設置されていない車庫に行き、礼拝を始める。翌朝、ブロディは制服を身にまとい、家の外で待つマスコミのインタビューを受けることにする。その様子を見て、キャリーは英雄らしく振る舞い始めたといきり立つ。何かとアダルトな描写がありますが、サービスシーンというよりはリアリティを感じてしまいますね。でもやっぱり意識的?(爆)率直な感想として、8年も監禁されて拷問や洗脳を受けた人をすぐに元の生活に戻す事は無理じゃないかと思いました。まずは施設かどこかでメンタルなケアをしなければ。精神鑑定などもすでに行っているでしょうが、長期に見守っていかないととても危うさを感じます。ただ、それをCIAの手柄にして軍としてはテロに勝利した象徴みたいに扱うのはリアルですね。戻ってきた段階で昇進させて、体よく引退させるべきなのだろうけれど、扱いによってはブロディが国や軍にネガティブな考えを持つ可能性もあるだろう。そして、ブロディ本人はまだまだ心の状態としては、完全に戻っていなくて、PTSDに苦しみ適応することができない。英雄としてもてはやされても、もうこりごりだ。彼がいつの間にかイスラム教に改宗していたことは、スパイの証というよりはそうすることで監禁生活を乗り切らざるを得なかったという風に見えました。初めのうちは海兵隊魂で必死に反抗したのですから。相手側の恐ろしさを感じます。でも、ちょっとパラノイアなキャリーの立場から見れば、些細なことでも危険な証拠なのでしょうね。そして、思った通りマスコミに姿を見せた。彼は何を考えているのか。情報提供者のリンが皇太子側に疑われて危険な目にあうような事があれば、本当に気の毒です。また、金のために続々と愛人候補がオーディションを受けに来るというのがリアルですね。彼女たちはその後にどういう人生が待っているのか、気になるところです。
June 28, 2012
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Showtimeの新作ドラマ。本年度ゴールデングローブ賞 最優秀ドラマ賞、主演女優賞 受賞 。シーズン1全12話。事前に知識が無い状態で見ましたが、これはなかなか見応えがありました。大きな背景としてイラクでの戦争とテロ活動を阻止しようとするCIAの活動がありますが、その中で揺れ動く個人個人の心の中と日常をドキュメンタリーのようなタッチで描いていて、心理ドラマというのか、まるで映画のような印象です。主演のクレア・デインズの他に、「クリミナル・マインド」のギデオン役のマンディ・パティンキン、SFドラマファンにはおなじみのモニカ・バッカリンなどが出ています。ブロディ軍曹役のダミアン・ルイスは「バンド・オブ・ブラザーズ」に出ていたのですね。以下ネタバレCIA分析官のキャリー・マティソンはイラクの情報提供者からアメリカ兵が寝返ったという情報を得る。その後、8年間行方不明になって死亡したと思われていたニコラス・ブロディ軍曹が捜索隊によって発見され、英雄として帰国することになった。ブロディによると共に捕虜となったウォーカー伍長は殺されたという。キャリーは以前の情報が気になり、テロリストの首謀者アブ・ナジールがあえてブロディをアメリカ側に救出させてスパイとして送り込んだのではないかと疑う。思い込みの強いキャリーは上司の許可を得ずにブロディが帰宅する自宅に監視ビデオを設置する。ブロディの妻ジェシカは突然の夫の帰還に驚く。ジェシカはニコラスの友人で、海兵隊の情報部勤務のマイクと恋愛関係になっていて、娘も息子にとっても父親は遠い存在だった。ジェシカは夫の身体に残る拷問の痕を見てショックを受ける。キャリーの捜査に関する執着ぶりは親しい仲間も心配していて、お目付役のソール・ベレンソンはキャリーの妄想的な前提による捜査に、仕事から外すという。キャリーは22歳の時から統合失調症の投薬を受けていた事を秘密にしていた。飲みに出たキャリーはブロディの映像を見て、手の動きがなんかの暗号ではないかと疑う。さっそくソールに報告し、ブロディが誰かにメッセージを送っているかどうか調べる事になった。ブロディはウォーカーの妻にウォーカーは殴り殺されたと話すが、殺したのは自分だった。プロデューサーには「24」に関わっていた人がいるので、そういう意味ではまた別のアングルから見たCIA分析官のストーリーとも言えますね。さしずめ、思い込んだら止まらない行動的なキャリーはジャック・バウアーか。でも、ブロディを迎え入れる家族の方にもストーリーがありそう。英雄となって戻ってきた夫と向き合うジェシカは恋人のマイクに助けを求めそうな感じ。彼は情報部にいるということですし、ブロディに怪しい動きがあればそこから上層部に伝えなければならないかも。ブロディとしては本人の意志とは関係なく、洗脳されスパイにさせられてしまった、というところなのかも知れないですが(一応それははっきりとは判らないらしい)、彼の視点から見る本国(homelnad)はどう見えるのだろうかというところも興味深い。そこがキャリーの精神状態とリンクしているのかもしれませんね。俳優さんの演技も迫力があって引き付けられました。続きを楽しみにしています。本放送開始日: 6月14日(木)21:00
June 1, 2012
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