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最終話のための最終話でしたね。第1話から見続けてきましたが、最後はネタ切れなのかかなり無理して続けてきた印象で、ついに終わったという感慨が強いです。それでも、常にヒュー・ローリーの演技に引き付けられました。自分勝手で弱虫でどうしようもない、人間くさいハウスが出会う様々な人生の瞬間に、共感を覚えたり同情したりしてきました。呆れることもあったし、ハウスに拍手を送る事もあった。本当にこんな嫌なキャラクターはないですよね。とても友人ではいられないと思います。でも、グレゴリー・ハウスは魅力的でした。歌もピアノも上手かった。「House」は医学ドラマではあるけれど、ERなどとは違って、医学知識を使った謎解きドラマでしたね。それだけでなく、舞台劇のスタイルや妄想シーンの遊びの要素も時々あって楽しめました。趣向を凝らしたエピソードが良かったなと思います。ハウスは廃ビルの埃だらけの一室に横たわっていた。隣の男は死んでいる。そこに、かつての部下で自殺したカトナーが現れ「彼は誰?」と尋ねる。どうやら幻覚を見ているようだが、下の階から、炎があがっていいる。男はクリニックの患者で、先月交通事故に遭い、痛み止めをくれと言った。始めはドラッグ依存者と断定するが、ハウスは男の腹にアザを見つけ、わざわざ自分で検査をして出血とガスを確認する。チームはハウスが仮釈放を取り消される状況で、なぜ上機嫌なのか疑問に思う。ハウスはウィルソンに残された5ヶ月の間に、どうしても病院に残らなければならない患者がいると、フォアマンに偽証させるつもりだった。カトナーは話を聞いていて、ハウスが火事のビルからどうして逃げないのか、自殺するつもりなのかと問う。そのころ、病院ではフォアマンがハウスが2日前から連絡が取れないと、探し回っていた。ウィルソンはハウスがバカなことをするのではないかという。カトナーは「無」である死に向かおうとするハウスに、生きる事に興味を失ったのかという。次にやはり死亡したアンバーが現れ、ここから逃げないのは患者に今も固執しているからではないかと問う。患者はその後急変してチームは肺塞栓を起こしたと考える。ハウスは患者がヘロイン依存症だと知っていたため、麻薬拮抗剤を与えて蘇生させる。患者はそのような状況になっても、現実が辛いのでドラッグは止めないという。始めは単なる痛み止めとして飲み始めたが、やがて依存症のために全てを失った。それでも幸せだったという。アンバーは普段患者とは話さないハウスが、この患者とはなぜ話し込んだのか気にする。ハウスはフォアマンとの約束を破り、抱えていた患者を他に回して、フォアマンに仮釈放委員会にさらに嘘を付いてくれと頼む。アンバーは実のところ、大切なのは刑務所でもウィルソンでもなくて、患者の診断をしてパズルを解くことではないかという。ハウスは患者の新たな症状からALSであることを告知する。進行は早く、命は助からない。その時、患者の右側の静脈が膨張して、左右非対称になっていることに気づき、超音波で調べて、患者が知らないうちに小枝を飲み込んでいるのを見つける。これが自己免疫反応を引き起こして、ALSに似た症状を引き起こしていた事がわかった。小枝は手術で取り除かれた。ハウスは一人命を救っても、人は70年後にはみな死んでいくという。アンバーは病人はいくらでもいるのだから、絶え間なくパズルを解く楽しみは続くのにと返す。ならば死ぬ必要は無い、アンバーはここから立ち去るように勧める。ハウスがドアを開けるとそこは火の海だった。出口を探したハウスは床を突き抜けて階下に落ちる。ハウスの行方を心配したフォアマンとウィルソンは、ハウスがかつて入院していた精神病院のノーラン医師を訪ね、ハウスがヘロインを摂取している可能性があるという話を聞く。2人は病院に戻って、ハウスの患者のカルテを探し始める。ハウスの前にかつての恋人ステイシーが現れる。なぜ火事なのに逃げなかったのか。落ちたのは神の印か。ハウスは神は信じないが、愛を信じているではないか。ハウスはトイレを詰まらせた罪をウィルソンに押しつけ、末期ガンだから刑務所に入らなくて済むように、嘘を付いてくれと頼んだ。ウィルソンは始めは引き受けるが、考え直して、まだ俺に頼るのか、このままだと学ぶチャンスを失うぞという。俺が死んだらお前には誰もいないと言われ、ハウスは永遠に俺は孤独なのかと答える。ステイシーはウィルソンがいたからハウスは良心を持つ必要はなかったという。ウィルソンが死ぬことは逆にハウスにとって良いことだという。大事なものは自分自身の中にある。女性との関係にしても幸せになろうとしたら、なれるのだ。こんなところで死ぬ必要はない。そこにキャメロンが現れる。キャメロンは今もハウスを愛していて、自分は何も生きろとは言わない、ただ死は罰ではなく報いだという。これまでハウスは十分に苦しんだ。犠牲も払ってきた。ウィルソンが楽になる道を選んだように、ハウスだって人生を投げ出したって構わない。ハウスは隠していた患者との会話を思い出す。病名を告げた時、患者はハウスの罪を被ると申し出た。患者はハウスに恩があるという。救えなかったのになぜそんなことを言うのかと問われ、患者は自分にはもう失う物がないという。ハウスは患者を救わなかったことで事態が好転するのは皮肉だという。キャメロンはハウスが自分よりも患者の事が大切なのかと問う。ハウスは自分自身の事よりもパズルを解くことが大事なはずだ。なぜ決められずにいるのか。なぜ逃げるのか。逃げている事を認める事さえできないのか。ハウスは「俺だって変われるのだ」と立ち上がる。患者の住所を突き止めたフォアマンとウィルソンは、燃えさかるビルの中にハウスの姿を見た。その瞬間、ビルは爆発し崩れ落ちる。現場で回収された遺体はハウス本人と確認され、ウィルソンらはハウスの葬儀に集まった。それぞれが別れの言葉を述べる中、ウィルソンの携帯にメールが届いた…最終回は懐かしい顔が集まりましたね。そのための葬式だった?ノーラン医師は必要なかったかなとも思いますが、カトナーやアンバーは「ここは地獄か?」と思わせる演出で良かったと思います。No.13やキャメロンについてもよくぞ出てくれました。(ジェニファー・モリソンは「Once Upon a Time」とのギャップが激しい)最終シーズンでカディが出るかどうか、ネットで話題になりましたが、あの場面ではステイシーの方がふさわしかったですね。やっぱり、ハウスの脚がああなったのもステイシーの決断の結果でしたし、2人は普通のカップルとして愛し合っていた。あそこでハウスを力づけ、導こうとするのに、恋愛でぐちゃぐちゃになって逃げ出していったカディでは無理でしょう。セーラ・ワードの包容力ある存在感は好きでした。このエピソードを見終わった後、永久保存版のシーズン1の「Three Stories」を見直しました。何度も見ていますがやっぱりこれが「House」の原点ですね。そして、7年前はみんな若かった。(笑)ハウスが死を偽装したのは予定通りで、私はシャーロック・ホームズを思い出しました。生まれ変わるために、そこまでしなければならないのかとも思いますが、最愛のウィルソンに寄り添ってどこかでウィルソンを看取った後は、ハウスが伝説の彼方に消えていくような感じで、まあそれもありかなと思います。ハウスとウィルソンは最高に幸せの時間を過ごしているのでしょうね。その他、チームはチェイスが戻ってきて引き継ぎ、フォアマンはハウスの存在を薄々感づいたでしょう。キャメロンはシカゴのERの責任者となり幸せな家庭を持っているなど、終わりらしい終わりでした。制作陣、キャスト、みなさん、8年間、ありがとう。
February 19, 2014
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いよいよ、あと2話で終わりですね。来週はなぜか、特別エピソードのお休みが入るというので待ち遠しいです。医療をテーマとしたドラマだなと思わせるような台詞が一杯あって、後からじわじわと胸に迫ってきました。どんな人にも当てはまるような台詞だったと思います。19歳のチアリーダー、デリックが大量の鼻血とめまいで診察を受ける事になった。ハウスはウィルソンの化学治療の結果が思わしくなく、ウィルソンがすっかり治療を諦めてしまたったので、患者の診断どころではない。このままだとあと5ヶ月の余命で、フォアマンはハウスがウィルソンを失って壊れてしまうのが心配で、ホッケーのシーズンチケットを手渡し一緒に行こうと声をかける。ハウスは患者について、正中線肉芽腫と診断し、PETスキャンを命じると、ウィルソンに麻酔薬を飲ませてしまう。目覚めたウィルソンはハウスが化学治療をしたのかと思うが、ハウスはただ死とはどういうものかというのを経験させたかったという。ウィルソンは、これまで多くの死を見てきて、人間はただの化学反応の集まりではないと答える。スキャンの結果、側頭葉に活動があり、幻聴の症状があることが判った。本人は幻聴があるとは認めないが、統合失調症を発症した可能性もある。チームは患者の寮のルームメイトに話を聞く。ドラッグはやらなかったそうだ。引き出しの中から少年の写真が出てきたことから、デリックに尋ねると、10年前に死んだ弟のクリストファーだという。幻聴は弟の声だった。クリストファーは飲酒運転の交通事故で死亡した。デリックの父親は息子の死を酒で忘れようとして依存症になり、自分と母親は家を出た。母親はクリストファーをいなかったものとして、悲しみを押し込んでしまったという。側頭葉のてんかんを疑い検査し異常は見られなかったが、患者の右目が見えなくなり、動脈に血栓があることが判った。ハウスは次の手段として、食堂にウィルソンのおかげで命が助かった元患者たちを集め、感謝を伝えさせる。ウィルソンはハウスが雇ったサクラだと見破ってしまう。ハウスはフォアマンがくれたチケットをトイレに流して、下水を詰まらせてしまう。ウィルソンは病院を首になって人生を謳歌しているNo.13を呼び出し、死を迎える気持ちについて尋ねる。患者がウィルソンが末期ガンだと聞いて、泣きだしてしまったという。なぜ人々は単純に優しい言葉をかけてくれないのだろう。No.13はとりあえず化学治療を1クールやってみて、続けるかどうか考えればよいとアドバイスする。ウィルソンは家族や友人たちと残りの人生を楽しく過ごしたいと答える。チームは患者が弟の死という悲しみを押し殺したことが身体症状に出ているのではないかと考える。ハウスはとにかく身体症状に限定しろと命じる。腰椎穿刺を施したパクは髄液の圧力が高い事を知り、偏頭痛による髄液貯留と考える。No.13はハウスを訪ね、ウィルソンの意向を尊重するべきだと話す。自分に対しても、ハウスは残りの人生を楽しむために首にしたではないか。その言葉でハウスはウィルソンの気持ちを優先して、2人で残りの時間を共に楽しむと告げる。レストランのディナーでハウスとウィルソンはかつて山登りをした思い出を語り合う。気分良く話していたウィルソンは、ふと治療をしてみるのも良いかなと口に出す。しかし、そう思わせるのがハウスの策略ではないかと言いだし、ハウスがやはりウィルソンなしには生きていけないと答えると、ウィルソンは自分の死は自分のものであり、ハウスに借りはないと席を立ってしまう。ハウスは死にたくなければ戦うべきだと言うと、ウィルソンは戦うなら共に苦しみ支えてくれる友が必要だと言い、価値ある人生だった、愛していると言って欲しいのだという。ハウスは戦わなければ愛しているなどと言わないと拒絶する。病室に見舞いに来たデリックの母親に、デリックは、本当にクリストファーの声かどうかも判らないが、記憶もはっきりしないことから、もっとクリストファーの事を話して欲しいと頼む。偏頭痛の治療は効果がなく、MRIの検査を行っている時に患者はアダムスとパクを見間違う。突然、水漏れから天井が崩れ、プリンストンボロ病院は大騒ぎとなる。ハウスの悪戯がとんでもない惨事を引き起こしてしまい、チームはハウスに腹を立てる。さらにウィルソンを見限るのかと言われたハウスは、患者の右の鼓膜に細い針を刺すと血液を採取する。患者は遺残性あぶみ骨動脈で、本来母親の胎内にいる間に消えるものだが、患者の場合は動脈が側頭葉を圧迫して幻聴をもたらしたという。デリックは治療で弟の声が聞けなくなるのは困るという。タウブは苛立つハウスに、ウィルソンの苦痛を聞くのが辛くて逃げていると批判する。ハウスは人生は痛みに満ちている、自分は途絶えることのない痛みのために何度死にたいと思ったかと激しい口調で言う。デリックがアンモニアを飲んで自殺を図ったと聞いたハウスは、患者の首を絞め、死ぬ気なんかないんだろう、死にたければ俺が死なせてやると叫ぶ。パクはハウスの杖でハウスを殴って止め、いくら真実を追い求めても、時として真実はつまらない事もあるものだと、いなす。ウィルソンは予定より早く病院を離れるとフォアマンに告げる。自分はハウスの幸せに責任はないはずだというと、フォアマンは20年間で唯一の友人だったハウスに責任があるのではと答える。治療が目的ではなく、大切な人のために苦痛に耐えることが人生なのではないか。ウィルソンは考え直し、化学療法をするとハウスに告げる。デリックは弟の写真を返してくれたら、手術を受けると母親に頼む。手術の結果、クリストファーの声は聞こえなくなった。母親はしまい込んであって弟の写真をデリックに見せる。病院でハウスのチケットがパイプから回収され、水漏れで大きな事故に繋がったことからハウスを器物損壊で起訴するという。フォアマンは内々に処理したかったが、消防からの連絡でハウスの仮釈放は取り消される事になった。残り刑期は6ヶ月だった。「俺の人生は痛みそのものだ。この痛みに耐えかねて何度も死を考えた(が、こうして生きている)。」と叫んだシーンは、これまで見たことのないハウスの真の言葉だったと思います。ヒューの万感の思いがこもっていましたね。患者の首を絞めるという、衝撃的なシーンも初めて。パクは恩師を杖で殴るという畏れ多い事をよくぞやり遂げることができました。これは、登場時の上司を殴ったという彼女ならではの事?医者だからと言っても、友人の死となると容易に受け入れる事はできないし、ウィルソンの方もいつもはハウスに合わせていても、今回だけは自分の苦しみをハウスの都合で堪えることはできない。ごく当たり前の人間として、死を受け入れる準備をして、泣いたり悲しんだりするプロセスが必要だ。慰めの言葉をかけてもらい、意義ある人生だったと実感したい。ハウスはそれを認めないというのか。苦しみをたった一人で堪えろというのか。とても心に迫るやりとりが続きました。パラレルで、患者の家族が、突然失われたクリストファーへの思いをただ押し込めてきて、長い時間をかけてやっと受け入れる事ができるようになった、という話になっていましたね。嫌っても反発しても、その日まで一緒にいようと決めたのはハウスとウィルソンの絆の強さなのでしょう。私個人の事だとしたら、多分どうせ残り少ないのなら、戦わずに思い出を残すような時間の使い方をしたいと思うかも知れません。家族がそう決断したら、そちらを優先するのかも知れませんね。そうやって自分を納得させるんでしょう。でも、家族の思いはとても複雑だと思います。決して簡単ではない。そして、やっとハウスとウィルソンがやっと前に進む事ができたと思ったら、ハウスは刑務所に逆戻り。なるほど、そのための保釈だったのですね。何度も取り消しになるとフォアマンが散々忠告していたのに、すっかり忘れていました。半年の刑期の間にウィルソンは必死で治療に専念して、ハウスが出所するのを笑顔で出迎える事になるのでしょうか。ハウスはウィルソンの死期に間に合うのか。奇跡は起こるのか。次回の「みんな死ぬ」というタイトルをかみしめたいと思います。
February 5, 2014
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いよいよ最後が近づいて来ましたね。ハウスの関心がカディだった頃はあまり出番がなかったウィルソンが、最後にこうして取り上げられるのはうれしいです。ハウスとウィルソンの絡みは、何とも言えない味がありますね。冒頭にピーター・ウェラーが出ていると思ったら監督だったのですね。つまりあれはカメオということかな。プリンストンボロー病院のモルグで患者の死亡原因を調べているトライバー医師が、遺体のかわりに自分の頭にメスを入れてしまい、ハウスのチームが原因を調べることになった。トライバーは他の医師が誤診をしているかどうかを確かめており、病院中の医師から嫌われていた。チェイスはトライバーの方が自分を嫌っているという。しかし、今回はハウスに診断して欲しいと本人が希望したのだという。ハウスは精神疾患だろうと関心を示さないが、患者には過去にも精神疾患の病歴はない。CTで異常が見つからず、毒が検出されなかったが、手に知覚傷害があるという。チームは扱った遺体から有毒ガスが出たか、あるいは血栓があるのかを確かめることにする。ウィルソンは化学療法の結果が出るまでの3日間をハウスとスポーツカーで出かけ、クリーブランドにいる子供時代の憧れの女優、ジュリー・クリスティに会いに行くという。ウィルソンはハウスを強引に誘う。モルグからは有毒ガスの原因となる薬は見つからなかったが、大量のカフェイン入り飲料の缶が見つかった。血栓も見つからなかった事から、カフェインによる精神症状だとしてハウスは診断を終了する。しかし、水分を与えて一晩様子を看ていたところ、患者は急に激しい腹痛を訴える。パクは腸閉塞を疑うが、腫瘍も見つからず腸音もしない。ガンか腸重積かと考える。ハウスに相談したいが、ハウスはウィルソンと旅に出てしまっていて、携帯も病院に残していた。問題はトライバーがハウスの指示しか認めないことで、チェイスは黙っていれば判らないだろうと、レントゲンを撮影することにした。しかしレントゲンでは異常を見つけることができず、ハウスの診断だと信じた患者は自ら開腹手術で確かめろと言う。チェイスは断るつもりだったが、トライバーから病院トップの外科医と名指しされ、手術をすることになった。トライバーは自分もハウスのチームに志願したことがあるという。しかし、チェイスが選ばれてその後、9年間ハウスの元を去らないのはなぜかと問う。チェイスには才能も将来の可能性もあった。普通なら3年で独り立ちしたはずだ。君は9年を無駄にしたと言われて、チェイスは急に考え出す。ウィルソンとハウスは無鉄砲な旅を続ける。ウィルソンはもう今までの自分ではないという。身勝手で無関心だと強調する。ウィルソンは「カイル・キャロウェイ」になって大食いヒーローの体験を楽しむ。チェイスは患者の小腸の一部が収縮するのを確認し、症状が神経系を通じて移動していると考える。ポルフィリン症と考えられ、早くヘミンで治療しなければならないと主張するが、ハウスがいないことをトライバーに知らせずには進められないとアダムスは反対する。誤診だったらどう説明するのか。チェイスは患者に嘘をついて治療を始める。ハウスはウィルソンの次の望みを叶えるため、バーで女性を口説く。ガンであることで同情を買おうとしたが、素人だと思ったのはプロの女性で、翌朝ウィルソンは財布を盗まれているのを見つける。トライバーの容態が悪化し、胸水が溜まりだした。チェイスの行動はフォアマンの知るところとなり、フォアマンは患者に近づくなと警告する。チームは引き続き診断を続け、フォアマンは左心室が肥大していることから心生検を命じ、ステロイドで治療するようにいう。チェイスは神経系の疾患は確実として、モルグで解剖をするときにミスをしてプリオン病に感染したのかも知れないと主張する。直接生検はできなくても、保管されているサンプルをチェックすれば判るだろう。まずは抗真菌剤で症状を与えてその間に脳生検しようというが、タウブが造影剤と同時に与える事はできないと反対して、フォアマンは心生検を選択する。チェイスはそれでも一人でモルグで検体を検査し始める。金がなくなったウィルソンはハウスのクレジットカードを当てにするが、保釈中の身のハウスは州外ではカードは使えない。それでもウィルソンは初志貫徹で、ジュリーに会いに行くのを諦めない。もう今までの自分とは違うのだ。事故を起こしてしまうと、ウィルソンは車を乗り捨て、歩いてクリーブランドへ向かうという。心生検で心筋の線維化が認められ、フォアマンは感染症だという。それでもチェイスは検体の検査を諦めない。トライバーを見返したいのかと言われ、チェイスはパクにこの診断が終わったらハウスのチームを辞めるという。ウィルソンはバス停で待っている老婦人からバスが15分ごとに来るというのを信じて一緒に待つ。しかし、その女性は認知症だと思われ、ハウスはタクシーを拾って先に行こうと言う。ウィルソンはその女性を放っておけず、もう「カイル」はやめるという。結局ウィルソンは時計を売ってチケット代にして、2人はバスで帰ることになった。実はウィルソンはジュリー・クリスティが好きだったのではなく、高校時代に彼女に似たメラニーに恋をしていたのだという。プロムに誘おうと思ったら、メラニーはカイル・キャロウェイという同級生とプロムに行っても良いかというので、身を引いてしまった。このままプリンストンボロに戻りたくない。カイルのままでいたかったという。フォアマンはチェイスに本気なのか尋ねる。チェイスはハウスの元で十分に学び、ここ2,3年はいつ辞めようか考えていたと答える。辞めずに踏みとどまった理由は何かと聞かれて、チェイスはフォアマンがハウスの身代わりのようだという。こうしてバカにして挑発し、決断を迫っている。フォアマンは辞めて新しい仕事にチャレンジするか、チームメンバーとして残るか、いずれかを選ぶことになるという。ついに患者が昏睡状態に陥る。全てを調べ終わったチェイスは、やはりトライバーはミスを犯さなかったと降参する。しかし、流し台のハンドソープを見たチェイスは、強力な抗菌作用が甲状腺を混乱させて、そこに大量のカフェイン摂取が加わって甲状腺機能低下症が起こり、精神症状を引き起こしたと結論づける。目覚めたトライバーはチェイスを評価する。フォアマンはチェイスに自分のチームを持たせるとオファーするが、チェイスはハウスの陰から出たいと断る。チェイスはハウスに礼を言うと、本当に去っていく。CTでウィルソンをスキャンしていたハウスはモニターに釘付けになる。最後のハウスの表情は意味深ですね。腫瘍は縮小して手術できるくらいになっていたのか。そういう意味での驚きだったのか。あるいは全く効果がなかったのか、それとも、腫瘍以外の何かを見つけたのか。それは来週に期待するとして、ハウスのお株を奪うウィルソンが楽しかったです。いわば、これまで8シーズン分のハウスに振り回され、悪戯されて、踏みにじられた思いをお返ししようという訳ですね。死ぬまでずっと善い人でいるのにはもう飽きた。やりたかったことをやってやろう。事故って農場を歩くことになっても、ハウスに容赦なしです。それに付き合うハウスが優しくて、おしゃれでしたね。3Pしたいというと、ちゃんと手はずを整え、坊主頭のカツラを用意してやって、自分は車の中で一晩過ごして気を遣ってやって…2キロのステーキに挑戦とか、女性を買うなどは別に日頃でもできることかも知れませんが。でも、ウィルソンは認知症のおばあちゃんをバス停に放置する事はできない。ハウスの言うように、人は変わる事は出来ない。他人の振りをして無理をしても疲れるだけです。チェイスがハウスから離れなかったのは、フォアマンの言うようにハウスの指示、支えなしには不安で自信がなかったのでしょうか。これもファイナルですから無理矢理な感じもしましたが、いろいろありすぎたから、もう最後は「楽しかった」「ありがとう」とハグするので十分な気がしました。役柄を離れて、共に仕事をしてきたキャスト同士の思いが伝わったなと思います。フォアマンもハウスのような物言いをし、チェイスも嘘を付いても正しいと思ったことをやり通す。ハウスに鍛えられ、一人前になった姿を見ることができました。キャメロンがシカゴの病院で緊急医療の部門長をやっているというのもうれしい発言でした。
January 29, 2014
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ヒュー・ローリー監督エピソード。ファイナルシーズンのラストも間近くなり、「HOUSE」の総決算という感じがしました。さすがに、ロバート・ショーン・レナードの演技は迫力がありましたね。女医さん役の人、見覚えがあるなと思ったら、CSIで「ドール」の人でした。だからかなあ、始めからあまり良い印象はなかったです。6歳のエミリーが父親と遊園地を訪れ、一人でメリーゴーラウンドに乗っている時に、鼻血を出して呼吸困難になり馬から落ちてしまう。エミリーの母親エリザベスは発生遺伝学の研究者で、エミリーにはATM遺伝子に変異があることで娘のために研究を続けてきたが、エミリーの症状が一般的なATの症状とは一致しないというのでハウスのチームに診断を求めてくる。自分は母親ではなく、医師として参加するという。2日前には肺機能は正常で、ウェゲナー肉腫を疑いMRI検査を行うことになった。ハウスはスプリングブレイクの休暇を楽しむというので、チームはハウス抜きで診断を続ける。エミリーの両親は病気の娘を巡り喧嘩が絶えない。ハウスは脳腫瘍と診断されたウィルソンの診断に勝手に付き添う。主治医が早期発見なので放射線治療を勧めると、ウィルソンは化学療法を併用したいと主張し、腰抜けだと罵倒して席を立ってしまう。主治医は化学療法は免疫系を壊すので、ウィルソンが逆の立場でも同じ判断をするはずだと言い、ハウスにウィルソンを説得するように頼む。ハウスは100%ウィルソンの意見を尊重すると答えるが、ウィルソンにはやはり放射線治療だけにするべきだと話す。それでもウィルソンの決意は固い。MRI検査の途中でエミリーの指先が紫色になり、血流が滞った。チームは寒さかストレスによるものかと考えるが、エリザベスは夫が最近越したアパートに問題があって、重金属中毒ではないかという。チェイスとアダムスがエリザベスの研究室を調べると、実験段階の抗生物質「レックス2」という薬を扱っていたことが判る。問いただすとエリザベスはレックス2がATM遺伝子の修復を行うという事を、実の娘で実験していたと認める。フォアマンはラットでの実験で腎不全の副作用が報告されたと話すが、エリザベスは薬が正式に認可されるのを待っていたら、呼吸器に弱点があるエミリーは冬を越せないかも知れないという。チェイスはすぐに腎生検を行う事にする。ウィルソンは5人の医師に意見を聞いたが、みな同じだったという。ウィルソンは、自分の患者が治療の甲斐なく亡くなった後、彼らの残した小物を持っていた。彼らのように、自分は病院でのんびり死ぬわけには行かないのだという。すでに薬を手に入れて、1/3は死亡するという危険な化学療法を自ら行うというので、ハウスは自宅でウィルソンに付き添う事にする。腎生検の結果は異常なしだったが、エミリーは胸が痛いといって血を吐く。チームは馬から落ちた時の傷で血栓ができ、肺塞栓症になったのではないかと考える。その時、突然父親がエミリーを退院させると行動を起こした。妻が娘に人体実験を行っていた事を非難し、夫婦はお互いを批判し合うがタウブが何とか引き留める。エミリーに黄疸症状が出て、肝静脈が閉塞していることが判る。エリザベスはATの末期症状だとさじを投げてしまう。ハウスは何度も念を押した上で、ウィルソンの抗がん剤治療を始める。吐き気や高熱だけでなく、激しい痛みを伴う治療に、一緒に痛み止めを飲んで付き添う。ウィルソンは助けられなかった少年の患者の夢を見てうなされる。あまりの苦痛にウィルソンはなぜ自分がガンになったのかと言う。ハウスのように自分勝手に周囲の人間を不幸にするような人生ならば、罰が下ったと納得できるのにと悪態をつく。チームはライム病がレックス2の投与を辞めたとたん、進行したのではないかと考える。父親はエミリーを森に連れて行った事があるというので、腰椎穿刺を行う事にするが、エミリーは突然脳卒中の症状を示す。ウィルソンの状態が悪化し、ハウスは病院に搬送しようとするが、ウィルソンは病院で死ぬくらいなら、ハウスの部屋で死にたいと懇願する。チームは診断を続け、チェイスはこれまでの経過から、血栓に似た腫瘍があると思いつく。心臓に元々心臓粘液腫があり、それが血流を遮り、さらにその破片が全身を巡って症状を起こしていたという。腫瘍は手術で取り出す事ができ、調べたところ良性と判った。それでもまだATM遺伝子の治療は続けなければならないが、夫婦は娘のために歩み寄ることができた。翌朝、ウィルソンの治療が終わり、ウィルソンはハウスに暴言を吐いたことを謝罪する。モルヒネがなくなったのでハウスのヴァイコディンも使ったが、ウィルソンはハウスの脚の痛みが理解できたという。出勤したウィルソンは、PCにハウスがスプリングブレイクを模してビキニ美女と楽しんでいる写真がアップされているのを見て、大笑いする。ハウスとウィルソンはホームズとワトソンですから、最後に究極の「愛」を見せてくれたのは良かったと思います。ウィルソンのためならハウスは何だってするでしょう。医師として付き添っているので、汚物の処理も下の世話も平気かも知れませんが、一緒に痛み止めを打って、モルヒネがなくなったら自分のヴァイコディンを分け与えて痛みに耐える。カディが検査を受けた時はここまでの「分かち合い」はしなかった。「俺もお前みたいな生き方をすれば良かった」「お前の脚の痛みが理解できる」最後の最後で、ウィルソンの本音が聞けて満足です。大量の抗がん剤を投与するという死を覚悟した治療で、どういう結果が出るのかはわかりませんが、ウィルソンにはやりきった満足感がありましたね。個人的にはウィルソンが病に打ち勝って終わると信じたいです。それにしても、救えなかった患者に罪悪感を抱いているなんて、ウィルソンはどれほど善い人なのか。患者のエミリーの両親は、夫の方が主夫なのですね。母親と医師の立場の違いが今ひとつわからなかったですが、夫への不満を診断に持ち込むのが母親の立場だったのかな。フォアマンとホプキンス大で一緒だったということに、もうちょっと含みなり因縁があれば良かったのにと思いました。パパとママが喧嘩するのは自分の病気のせいなので、私が死んだら2人は仲良くなるかしら、という言葉には泣かされます。子供にそんな思いをさせてはいけませんね。
January 22, 2014
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最終シーズンも、もう残り少ないのでまとめにかかっているのかなという感じがします。良き同僚、良き部下に恵まれて、次第に人間関係に身を委ねていく姿に未来のハウスを想像したりします。それにしてもチェイスとパクはどうなのでしょうね。(笑)ハウスは同居しているドミニカとセックスした夢を見たことを、ウィルソンに相談して分析しようと試みる。8歳のルーが寝ている間に悪夢を見て、急性呼吸促拍となり診断を受ける。ぜんそくやアレルギーはなく、心臓にも異常が見られない。ルーが見たのは、醜い老婆に首を絞められるというもので、話を聞いたハウスはモン族の「ダー」だという。80年代にモン族の男性ばかり、原因不明の夜間突然死症候群が見られたと言い、ハウスはチームに過去の症例をリサーチしろという。パクが毒物を吸入したかもしれないというので、自宅を調べる事にする。パクはハウスからチェイスを意識していて、彼とセックスする夢を見たのではないかと突っ込まれ、チェイスを避ける。実際そういう夢を見たのだが、それでもチェイスがよそよそしい反応をすることが気になりタウブに相談する。タウブは君たちは上手くやっているよ、ハウスの言うことなど気にするなと答える。ルーの母親はエンジニアで、霊の存在は信じないという。しかし、パクたちはルーの部屋で獣の頭を生け贄にしている光景を見て驚く。それはルーの祖父が行ったもので、ルーを救うためだったという。実はルーの父親も同じような悪夢に苦しめられて人が変わったようになり、上司を殺して刑務所に入っていた。ルーが心拍細動を起こし、症状が加わった。祖父は息子の魂も悪霊に奪われたのだと考えていた。チームは恐怖からのストレスを考えるが、その時のことをルーは知らず、母親も真実を告げていないのでPTSDによる悪夢とも思えない。チームは急性心膜炎を疑いエコー検査をすることになった。ウィルソンはハウスに、早くドミニカに永住権の許可を得たことを告げるべきだと忠告する。しかし、ドミニカを目の前にすると本当の事を告げることができない。ルーは今度は腹痛を訴え、ひどい便秘になっている事が判る。チェイスは毒物ではなく、慢性甲状腺炎ではないかと考え、生検をするべきだという。針を刺そうとすると、ルーは激しく抵抗し、やがて意味不明の言葉を叫び始める。祖父によるとモン語でダーが「手遅れだ」と言っているという。ルーはモン語を話したことはない。ルーが発作を起こし、甲状腺にも異常がなかったことから、チームは神経症状があると考え脳のMRI検査をすることにする。しかしやはり異常は見られない。ルーが祖父に絞め殺されるという悪夢を見て、苦しむだけでなく実際に首にアザができた。チームは夢の出来事が身体に影響を及ぼしたのかと考えるが、貧血や白血病などを考え、ハウスは肝線維症の可能性を調べるよう命じる。生検の結果も異常がなかったが、驚くことに医師たちの目の前でルーの身体が浮き上がるという事が起こった。チームは動揺するが、ハウスはトリックだという。チェイスは浣腸をして大量のリンを使ったので低カルシウム症になったのかも知れないと言い、ハウスはベータ遮断薬の投与を命じる。しかし、ここまで悉く診断が外れたことから、母親は病院に不信感を持ち始めて、祖父の言うとおり、病室でお祓いをすると言い出す。フォアマンが話をして24時間の猶予を申し出るが、その間にも進展はなくついにお祓いをすることになった。ハウスはこの先改善しても、治療のせいではなく、お祓いで悪霊が去ったせいだと言われかねないので、治療を中止するという。母親が迷信を信じて、それによって息子が不幸になるのが問題だという。ただ、少ない可能性として、動脈管開存症で、感染でふさがっていた動脈管が抗生物質を与えた事で開いたかも知れないという。それならばイブプロフェンで治療できるとアダムスは主張するが、ハウスはさじを投げる。患者の容態がさらに悪化したため、付き添っていたアダムスは自分の判断でイブプロフェンを与えることにする。自宅に戻ったハウスは宗教が少年を殺すのか、あるいは自分が殺すのか悩んでいた。その様子を見たドミニカがハウスを慰めていると、携帯に移民局から連絡が入り、ドミニカはすでに何度も永住権の許可の通知が送られてきていた事を知ってしまう。ハウスはすまないとだけいう。患者はイブプロフェンで回復に向かう。母親は頭痛薬で治ったのかと言い、やはりお祓いに救われたという。ドミニカはハウスの元を去っていく。チェイスは散々パクとの事を追及されて、ついにパクとセックスする夢を見てしまう。そのことをハウスに突っ込まれ、パクを意識しだすが、パクはチェイスに自分たちはやはりお互いが惹かれあっているのか信じ合い安心した感じをもてる関係なのだろうという。ハウスがドミニカのことをウィルソンに相談しにいくと、ウィルソンは自分はステージ2の胸腺腫だという。今回のケースは判りにくいですね。動脈管開存症が悪夢を見させたり、父親が人が変わって殺人を冒す原因になったのかというのが判らないし、あの悪魔憑きのような空中浮揚はどうやって説明するのか。祖父がトリックで母親に何とかお祓いを受け入れさせようとしたという事なのか。ドミニカが霊を信じないくせにダークマターは信じるのね、と言っていましたが、全体を通して夢には何か意味があるというのがハウスも認めていたところでした。ドミニカに対するハウスの態度は、子供っぽいですね。嘘は付いたとはいえ、どうしても引き留めたかった訳ですから。好きなら好きと言えばよいし、プロポーズすればよい。それをいちいちウィルソンにぶちまけるのもハウスらしいです。しかし、ラストは衝撃でした。そういえば、カディがシーズン7でガンかも知れないと言ったとき、ハウスは怖じ気づいてしまってヴァイコディンに手を出していた。それがカディにとっては問題だったのですが、ウィルソンの場合はさすがに逃げないでしょう。最愛の友人ですから、俺に任せろと積極的に関わっていくと思いたいですね。チェイスとパクをくっつけようとする制作側の試みは無理があるような気がします。パクが一方的にチェイスにのぼせるのはあるかもしれないけれど、せっかくギター仲間の青年と自然な交際をしていたのでそちらを継続したら良いのに。パクの描き方が極端すぎて、何も妙齢の女性におならをさせるなど、アジア人だから何をしても?と思ってしまいます。チェイスは様々な女性遍歴を経て、最後はパクですか。何もまあ、良いけれどまずケミストリーが感じられないなあ。それよりも、意外な過去をもっていた(警官だった)というドミニクをもっと掘り下げて行った方が面白かったと思いました。
January 15, 2014
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このエピソードは、圧倒的存在感の「彼女」のせいで、完全にドラマを乗っ取られてしまった感じ。メンバーの恋愛事情でぐちゃぐちゃ言っているのは、いつものHOUSEですが、緩くて散漫な感じに見えてしまいます。35歳のヘンリーが遊園地でデート中に血の涙を流して、診断を受けることになった。一緒に遊んでいたモリーはヘンリーの隣人だが、ヘンリーにはエイミーというガールフレンドがいて、モリーにはあまり乗り気ではないようだ。外傷や結膜下出血はなく、リンパ球増加症と海面静脈洞血栓症を疑い血液検査と頭部造影CT検査をオーダーする。ハウスはお気に入りの娼婦エミリーが商売から足を洗うというので、オフィスに次のお相手を選ぶために娼婦たちを集めて面接を始める。パクはギターを売買するきっかけで、マイカという青年に気に入られ、セッションに来ないかと誘われる。CT検査で異常は見つからず、リンパ球増加症も糖尿病も確認できなかった。モリーはエイミーに知らせたいが連絡が付かないという。実は恋人というのはドラッグの隠語で、患者は依存症ではないかと考え、チェイスとアダムスが自宅を調べる事になった。アダムスは最近はデートをせずに、ボランティア活動に忙しいという。エイミーは人間ではなく、ラブドールだった!患者は、エイミーが単なる人形でもセックスの相手でもなく、人間との恋愛に満たされない自分を癒してくれる特別の存在だという。患者に熱が出てきた。アダムスは精神症状を疑う。ハウスは架空の存在を愛している患者に理解を示し、チームもそれぞれラブドールを持っているじゃないかと言う。つまり、彼らは何らかの理由を付けて恋愛できない言い訳にしている。ハウスは、チェイスが女性と決まった関係を持たずに誰とでもデートするが、なぜアダムスとは寝ないのかと問う。しかしハウスこそ、お気に入りのエミリーが手放せなくて後釜捜しに時間をかけすぎていると指摘される。仕事を辞める理由を尋ねると、エミリーは結婚するという。相手は娼婦の仕事も理解して自分を受け入れてくれるというのでハウスは相手を疑う。チームはラブドールから何か採取できるのではないかと考えるが、残念ながら、ラブドールは清潔だった。しかし、アダムスが「触診」すると、皮膚の下に腫瘍のようなしこりが見つかる。CT検査すると、体内に空洞があるようだ。詳しく調べるためには、エイミーにメスを入れる事になるが、もし患者がそれを拒めば精神症状だと思われる。ヘンリーは「手術」に同意するが、目の前でメスを入れることは辛そうだった。ウィルソンはハウスがエミリーの結婚を壊すつもりだと聞いて、なぜ娼婦に固執するのか、結婚している身でと指摘する。エイミーの空洞には特に何も見つからなかった。アダムスは人形を人間として丁重に扱う。ヘンリーは胸が苦しいと言い、低酸素状態になった。胸の音に雑音が混ざっている。エイミーのシリコンが劣化して沈着したかも知れないので、ハウスは血漿交換を命じる。見舞いに来たモリーは、エイミーが人形だと知って、急にヘンリーに関心を失い帰って行く。タウブは赤ん坊と買い物中に出会ったウェンディと意気投合し、デートをする。彼女の気を惹くために、妻は死んだと嘘を言う。しかし、二度目のデートで死んだのではなくて別れたと告白すると、ウェンディは赤ん坊もこの前とは別人ではないのかと言い、交際は消滅する。パクは結局セッションせず、祖母を病院に連れて行ったという。ハウスとドミニカはエミリーの婚約者という会計士を見張り、何か欠点はないかと探す。見つからなければドミニカが誘惑する作戦だ。患者はエイミーが生きて動き出した幻覚を見て暴れ始める。肝不全による精神症状で、いずれ移植が必要となるだろう。シリコンの影響ではないという。ハウスは肝線維症を疑い、ステロイドの投与を命じる。タウブはエイミーが7000ドルしたと聞いて、「特注品」ではないかという。実はエイミーにはモデルがいた。ヘンリーが昨年出会ったヨガ講師がそれまでの人生を変えてくれたという。しかし、結局片思いに終わり、彼女にそっくりの人形を手に入れることにした。アダムスは自分は夫に浮気をされて別れたと話し、簡単には立ち直れなかったという。人形と一緒だと楽だろうが、人形は人生を変えてくれることはないという。患者が光がまぶしく、首が痛いというので、アダムスは髄膜炎を疑う。ハウスとドミニカの「潜入捜査」で、エミリーの婚約者は実の兄と判る。エミリーは仕事を辞めるのではなく、ハウスと別れたのだという。なぜなら、ハウスは既婚者で奥さんのいる家に入るのも嫌だし、グリーンカードを取得するために偽装結婚しているとはいえ、ドミニカはハウスの事を好きで、ハウスもまた彼女を好きなのが判るからだという。患者の高熱が続き、薬が効かない。チームはアメーバの感染を疑う。チェイスは家宅捜索したときに、小型のティーポットのようなものがあったことを思い出す。ハウスは患者がヨガ講師の影響で、花粉の時期に塩を入れた水道水で鼻を洗っていたのではないかという。その水道水からアメーバが脳の髄液に入り込んだと思われる。早速、抗原虫剤を投与する。患者が回復に向かい、アダムスにメルアドを教えて欲しいと言うまでになった。アダムスは患者と交際はできないと言い、モリーを誘ってあげて欲しいという。タウブは今手の中にある子供たちを大切にすることにしたと言い、パクに彼氏を誘ってやれという。アダムスはチェイスと飲みに誘うが、チェイスはそれではハウスの思うつぼなので、今は辞めておこうと答える。ドミニカ宛てに移民局から永住権を与えるという手紙が届く。しかし、ハウスはその知らせを黙って処分してしまう。ハウスはドミニカに永住権が取れたと言わずに、ずっと黙っていくつもりでしょうね。もし伝えれば、ドミニカと同居する理由がなくなってしまう。彼女に去って欲しくない。この流れでいくと、ハウスはドミニクと晴れて夫婦となってしまうのでしょうか。過去7年間にカディと命懸けの切ない恋をしてきたのに、最後はボランティアで結婚した相手と実は予想もしなかったけれど、とても相性が良かったみたい、という事になるのは「青い鳥」みたいで、ちょっと物足りないです。(苦笑)まあ、ハウスが幸せになるということなら仕方ないかな。アダムスもチェイスのお相手になりそうだし、パクには彼氏が、タウブには子供が、と穏やかに終わりそうですね。患者の人形に恋をするというのは判らなくはないけれど、実在の人間をモデルにしているというのは相手の人にとっては自分の知らないところで気味が悪いですよね。現実の人間関係よりもファンタジーの世界に浸るのは自由ですが、癒されたいのならペットでも良いのじゃないの?と思ってしまいました。人形は答えないし。いや、そのうち、ロボットが進歩して人間よりもずっと良い関係が築けるようになるのかも知れないですね。ロボットは病気にならないですからね。(笑)
December 25, 2013
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アイスホッケーのエピソードは初めてでしたっけ。病院の場所から考えても、アイスホッケーファンがいて日常的な話題にしても良かったかも知れないですね。今回のウィルソン中心のエピソードは、何だかなあ。ちょっとがっかり。マイナーリーグのアイスホッケー選手でエンフォーサーのボビーが、リンクでファイトした直後、血を吐いて倒れる。ERの検査では外傷による症状ではないとされ、結核でも肺がんでもないという。ハウスはCTでサルコイドーシスの確認と、オウム病の検査を命じる。タウブは外傷による感染症を疑う。タウブは乱闘のあるホッケーを理解できないという。患者はメジャーリーグを目指し、スカウトからの連絡を待っている状態だった。パクは同居している母親から祖母(ポポ)の面倒を押しつけられると愚痴をこぼし、チェイスから家を出ればよいと言われる。CT検査でサルコイドーシスは確認できなかったが、脾臓が肥大していた。度重なる怪我や手術による深部静脈血栓症か、あるいは白血病かを疑い、検査することになった。ウィルソンが隣人の赤ん坊の夜泣きで眠れないというのを聞いて、ハウスは自分たちには父親になるための何かが欠けているのでは?という。ハウスはかつてウィルソンが付き合っていたベスという女性がウィルソンと別れた後に、妊娠していると告げたと話し出す。あのままベスが生んでいたら、ウィルソンには11歳の子供がいることになる。その時に、失意のウィルソンに「もし、仮定の話でベスが妊娠しているとしたらどうするか」と尋ねると、ウィルソンは「人生最大の過ちだ」と答えたという。ウィルソンはそれを聞いて急に気にし出す。ハウスが確認したところ、本当に息子がいることが判ったという。すっかりその気になったウィルソンは息子を会う事を決める。タウブが血液を採取しているときに、患者の乳房が膨らんでいるのに気付く。ホルモンバランスが崩れたと思われるが、その原因はステロイドなのか?アルコール依存症の可能性もあり、自宅とロッカールームを捜索することになった。パクが母と喧嘩して車で寝泊まりしているとチェイスに告げると、チェイスは自分の家でルームシェアすればよいと申し出る。パクは受ける事にする。ロッカールームの他のチームメンバーの持ち物から、ガンシクロビルが見つかった。患者は単核球症を移されたと思われる。タウブは患者がしくしく泣いているのを見つける。ホルモンバランスが崩れてうつ病になったとも思われるが、全身の症状は改善してきている。ハウスは心理分析をして問題がなければ退院させろという。パクがチェイスと同居していると知って、ハウスはチェイスが罪悪感から同居することにしたのだると皮肉る。チェイスはあくまで厚意であるといい、パクは「まだ寝ていません」と慌てる。心理分析では問題は無かったが、タウブはなぜか患者に感情移入して、慢性外傷性脳症かどうか確かめるためにMRI検査をさせて欲しいと訴える。患者は外傷が多いのはホッケーなのでしかたないと断る。ウィルソンは息子のダンカンとダイナーで会う。初めて会う息子は大人っぽく、母親が言っていたようにウィルソンは良い人のようだという。今夜会えるかと言われ、ウィルソンは自宅でディナーをすることにする。患者がスカウトのこともあり検査を嫌がるので、匿名で検査を受けさせる事になったという。検査画面を見てタウブは異常を認めるが、チェイスは問題ないという。実はハウスが検査機の中に入っていたのだった。タウブは完全に客観性を失っていた。その時、患者が脳梗塞を起こしたと知らせが入り、チームは病室に急ぐ。ハウスは脳卒中ではなく、一時性の眼筋麻痺だと診断し、まだ病気は治っていないという。患者がハウスと直接話がしたいと言い、病室から出てきたハウスはタウブに、タウブを人前でいじめないで欲しいと言われ、謝って欲しいと言われたという。チェイスが顕微鏡的多発性血管炎(MPA)ではないかと言い、ハウスは血漿交換を命じる。タウブは診断が間違うと危険なので、まず検査が必要だと主張する。しかしすぐに治療が行われる事になった。息子とピザを作りながら、ウィルソンは息子が予想以上に自分と好みが似ていて、大人びている事に感動する。ダンカンがウィルソンを慕うので、ウィルソンは舞い上がってしまう。患者はタウブに単なる喧嘩専門のエンフォーサーではなく、メジャーに行って本来の実力を試したいという。その時、患者の腕に麻痺が見られた。MPAとは違うようだ。タウブは難治性筋けいれんの治療にボトックスが使われることから、ボツリヌス中毒ではないかという。ハウスが抗毒素を与えろと言うと、タウブは副作用があるのでまず検査が必要だと主張する。ハウスはタウブの感情の変化を指摘、抗毒素の治療を始める。その結果、手は良くなったように見えたが、患者が苦しみ始め、完全麻痺となった。ボツリヌス中毒でもないと判る。ハウスは患者が謝罪して欲しいと頼んだのは嘘だったと明かし、担当を外してくれと言われたのだという。ハウスはプリオン病を疑って脳生検をタウブに命じる。タウブは危険なので強く反対し、フォアマンに相談するという。ウィルソンはダンカンから、母親がコスタリカに行くと言い出したので、自分は残ってウィルソンと暮らしたいと言われる。ウィルソンはベスがOKならと、思わず答えてしまう。タウブは客観性を失った自分はボビーの担当から外れるべきだとハウスに告げる。子供の頃からいじめられてきたが、ハウスがいじめるのは別だという。ハウスはいくら失敗を続けても、逃げたら終わり。感情も知識も疑い、何も信じるなとハッパをかける。笛が鳴ってもプレーを辞めるなという言葉に、タウブはひらめく。脳生検の手術を止めると、プリオン病ではなく、単核球症とミラー・フィッシャー症候群だという。血漿交換が治療として効果があったのに、抗毒素を打って治療を止めてしまった。治療法は正しかったが、診断が間違っていたのだという。ウィルソンが息子を暮らす事に怖じ気づいたのを知り、ハウスは解決法があるという。実はダンカンはハウスが雇った子役で、全て芝居だったことを明かす。ウィルソンはホッとする。患者は治療で良くなり、ホッケーの契約も取れたと代理人から連絡があったという。それは思っていたものとは違うかも知れないが、タウブに今度こそ違う活躍ができるかもしれないという。チェイスはパクが一時的に連れてきた祖母と仲良くなった。パクは祖母の世話から逃れるためにチェイスの家に住むようになったのに、チェイスと祖母がいつも一緒にいると不満を漏らす。パクはチェイスが自宅に住むように言ったのも、家族の多いパクのことがうらやましかったからだろうという。それを理解して、あなたとは寝るつもりはないと言ったが、やはりその考えも変わるかも知れないという。パクは自宅に戻る。ハウスはベスをフェイスブックで見つけ、ウィルソンのことを今でも恨んでいるベスと共謀して子供の事で騙したと認める。タウブが患者に感情移入した理由は、本当はやりたくないエンフォーサーの役割をコーチに押しつけられたという話を聞いたからでしょうか。タウブも豊胸手術をしているより、今の仕事で医師のやりがいを感じることができるようになった。ハウスは散々タウブをからかったりバカにしたりするが、それはアイデアが感情よりも大事だからそうすると判っているので、別にいじめられているとは思わない。そりゃまあ、ハウスが単なる陰険なオヤジでは魅力がない。今回はタウブが診断を思いつく役割でしたが、感情移入していても誰よりも患者のために尽くそうとするから、答えに行き着いたという事ですよね。タウブに花を持たせてやって、最終シーズンらしいなと感じました。パクとチェイスの関係は何なのでしょうか。次々と女性と浮き名を流したチェイスが、パクとも寝たがるということですか。まあ、チェイスの好きにしたら良いですが、え~?といういう気がします。(笑)ダンカンことウェンデル君はあまりにもできすぎで、気持ちが悪かったです。それなのに、母親に確かめようともせずウィルソンが翻弄されてしまうなんて。やはり子供は要らないのですね。そういうところはちょっと残念です。とまどいは仕方ないとしても、時間が必要なはずなのに。ハウスとは一緒にして欲しくないですけど、ハウスとしたらウィルソンとは最後まで一緒だと思って、嬉しいのでしょうね。
December 18, 2013
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タイトルはそのまま「内部告発」ですよね。患者が軍人だったことから、この行動が今話題の国家秘密保護法にも通じるところがあるなあと思いながら見ていました。また、患者の行為はドラマ『Homeland』での会話を思い起こさせました。アフガニスタンから帰還した陸軍の軍人ブラントが、空港で発作を起こして倒れる。ブラントの父親と兄のヘイズも軍人だが、ブラントは内部告発をして反逆罪に問われていた。脳波には異常がなく、パクは民間人を誤射で大勢殺した証拠映像を匿名でネットにアップロードしたブラントが、刑務所に行くのが嫌で仮病を使っているのではないかという。ハウスはアダムスの持っていたピルを取り上げ、偽薬を与えて仮病かどうか確かめるという。アダムスはチームにハウスがいつものように注意力が鋭くなく、様子が変だと指摘する。チームは病気を考えるが、チェイスはハウスの事なのであえて鈍いふりをして、自分たちを騙そうとしているのではないかという。ブラントの行動はその後、動画がアフガニスタンの武装勢力の宣伝用に使われる事となったが、パクの質問にも、ブラントは正しい事をしたと揺るぎない。ヘイズは父親の教えを守るべきだというが、ブラントは父親は真実を暴けと言っていたという。兄弟の父親は命令に背いて、危険な中で部下を救いに行ったという。すでに死亡しているが、理由は交通事故だった。偽薬を与えてからブラントが足の感覚がないというので、仮病かと思われたが、腹も痛いと言い出し、見ると腹部に内出血のようなアザが出ていた。チェイスは胆石による膵炎ではないかと考え、ハウスは超音波検査を命じる。アダムスは偽の書類にハウスのサインを書かせる。それを見たアダムスはウィルソンに、ハウスが長年のヴァイコディン服用で肝性脳症になり手が震えていると指摘する。肝臓が弱っているに違いない。ウィルソンはアダムスに気のせいだと言いつつ、自分でハウスに君は病気だから、検査してやると話す。ハウスはウィルソンを全く相手にしない。ブラントの動画の影響で、軍が襲われ8名の兵士が死亡したという。軍はブラントを責めるが、病室をMPが警備し、ボディチェックまで行われるようになった。そもそもなぜ入隊したのかと問われ、ブラントは父親の死亡原因を知りたかったと答える。いつの間にか父の軍歴が改ざんされており、情報部にでも入ってその秘密を明らかにしたかった。そして、現地住民とは情報収集のため、お茶を飲むのが日課で、その間に彼らとは友人になってしまった。また同じように友人たちを被害者にしてはならないと思い、動画を公開したのだという。超音波検査では脾臓が腫大しているのが確認されたが、血尿、耳や鼻、目からの出血も見られた。チェイスは脾臓に血小板が溜まっていると考え、緊急手術で脾臓を揉んで血小板を流す事にする。血液は凝固し始めるが、脾臓の表面には結節が認められた。チームはタウブとビデオゲームをしていたハウスが負けた事に、やはり病気なのか、それともわざと負けたのかと考える。ハウスは新たな症状をサルコイドーシスと診断し、ステロイドの治療を命じる。しかし、ブラントはなぜ動画をアップしたのか、生中継で自ら説明させないと治療は受けないと言い出す。さすがに軍がそんなことを認めるはずもなく、切羽詰まったチェイスは精神疾患により判断ができないので、後見人が必要だと訴える手続きをすると言い出す。ヘイズはそのために自分が弟のことを正気を失っていると言うことはできないと、後見人になるのを断ってしまう。ハウスはそれならばもっと魅力的な取引を考え出せと言い、改ざん前の父親の軍歴を公開するなら治療を受けるということになった。タウブはハウスの便を採取して、確かに肝機能障害の疑いがあるという。このまま症状が進むと認知機能も衰えてしまう。患者は脚が痛いと訴え、チアノーゼの状態になっていた。これはサルコイドーシスとは関係ない。チームがハウスの病気の証拠を掴んだと申し出るが、ハウスはだからといって病気ではないと言い張る。それよりも患者の症状はパクの診断の通り播種性血管内凝固症候群だとして、ヘパリンを与えろという。チームはハウスの病気の疑いをフォアマンに伝えるかどうかで意見が割れる。フォアマンがハウスに治療するように迫ると、ハウスは停職を選ぶだろう。病気でもハウスなら並の医者よりはましだという話で、チェイスはフォアマンには言うなという。ハウスは検査を受けろと追いかけてくるウィルソンを避けて、病室に入り込む。ブラントは軍の任務は撮影された映像を記録する仕事で、何度も見ているうちに軍の誤射による出来事だという公式発表をどうしても信じられず、悩んで眠れず食事もできなくなったと訴える。おかげで髪の毛も一晩で白くなってしまった。それを聞いて、ハウスはバセドウ病だと考える。すぐに抗甲状腺薬を与えろというが、チームは治療に反対する。診断を間違っていると薬で死亡に至ってしまう。すると、患者は高熱を出しバセドウ病ではないと判る。誰から聞いたのか、フォアマンが現れて、今後は治療するときは逐一自分の許可を得るようにという。ハウスは誰がフォアマンにしゃべったのか、推量する。ハウスは耐性のあるマラリアだとして、治療を始めるようにいう。しかしブラントは、まだ要求した父親の資料が届いていないので治療は受けないと主張する。視も覚悟するブラントに、ヘイズは自分から後見人になると言い出す。実は資料は既に届いており、ヘイズの手元で止まっていた。父親は飲酒運転で死亡し、さらに歩行者を殺していた。酒浸りだったことをヘイズは弟に知られたくないと思い、父親の仲間に頼んで軍歴を改ざんしてもらっていたのだった。それを聞いて患者は治療を認める。しかし、抗マラリア薬が効かない。チェイスはハウスが病気を装っているところを見破る。ハウスは自分が衰えたときに誰が信頼できるのかを確かめるために、わざとハーブを飲んだりして検査数値をコントロールし、チームを騙していたのだった。ハウスは告げ口した人間を捜し出すという。患者が白髪になったので頭を剃り、シラミがいないという話を思い出したハウスは、現地で座ったときにネズミシラミに噛まれて、チフスに罹ったと思い至る。その結果血管炎を引き起こした。さらに映像を外部に流出させたのは、チフスによる精神症状だと主張すれば、有罪を免れるとアドバイスする。理想とする父親の姿は幻覚である事が判り、正しい事をしたのに刑務所に入るのは納得がいかないだろう。ハウスはウィルソンに鎌をかけ、フォアマンに告げ口したかどうか尋ねる。その時の答え方でハウスは答えを得る。患者が退院すると、ハウスはチェイスが「犯人」だったという。チェイスはそうだとしても、自分を首にすることはできない、なぜならばハウスに何かあったときに、自分が一番頼り人なる立場だと判っているからと答える。ハウスはチェイスの家にネズミを放したから用心しろという。ハウスの意図はわからなくもないけれど、別に試さなくてもあのメンバーの中では古参のチェイスが一番頼りになるのは判っているじゃないですか。実際、最初からハウスは我々を騙していると言っていたし。しかも、フォアマンとの繋がりも誰よりも古い。2人はハウスの全てを知っているとも言えます。単に、病気の振りをしてみんなから構ってもらいたかっただけじゃないの?(笑)アダムスの気づきはいかにも女性らしいですけどね。ウィルソンが誰よりも、まるで母親のように世話を焼いているのが楽しかったですね。被害者のまっすぐな心は理解できるものでした。それを正義だとして、証拠映像を漏洩することはもちろん軍の規範には反することで、罰せられても仕方ないでしょう。『Homeland』で、やはり誤爆のために多くの子供たちが殺された事を政府は隠していて、CIAがそれを明らかにするかどうかと言う話で、もし公にすれば世界中のテロリストが蜂起する口実を与えるだけだという答えに納得もしました。外交とか政治、戦略というのは個人の正義感の上を行くものですよね。しかし、だからといって臭いものに蓋、とはならない。彼はある意味PTSDの被害者でもあるわけだし、ちゃんとケアして。現場で間違いが起こらない対策をきちんとしなければならないと思います。それにしても、ころされた34人は何の落ち度もなくて気の毒です。今回、軍人として出てきたSharif Atkinsとフォアマン役のOmar Eppsは共にERの医師でしたね。Sharif Atkinsは軍人のイメージも良く合いますが、最近では『ホワイトカラー』のFBI捜査官とか、幅広く活躍していておなじみ。『HOUSE』後のOmar Eppsの活躍も早く見たいです。
December 11, 2013
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アメリカのドラマのタイトルはストレートですね。日本では配慮が足りないとか、何か言われそう。でも、平凡でも永遠の男女の機微が描かれたような気がします。パクのいっちゃった様子が面白かったですね。盲目の青年ウィルがプロポーズのための指輪を買って歩いていると、急に激しい耳鳴りを起こし混乱してしまう。糖尿病の既往症があるのでそれが原因かと考えるが、パクが横断歩道周辺の騒音が刺激と鳴って反射性てんかんを起こしたのではないかという。病室にウィルのガールフレンドメリッサが現れる。2人は距離をおくべきだという意見で5ヶ月間距離を置いていたという。ハウスの元に母親のブライスが急に現れたため、ハウスは必死に身を隠す。しかしウィルソンがブライスは末期ガンではないかというので、ハウスは会う事にする。脳波の検査中、患者が喉を詰まらせ、血と共に抜けた歯をはき出す。ハウスは糖尿病で細菌感染があり、歯周病で歯が抜け、さらに脳も冒されたと考える。治療として抗生物質が投与され、歯科の診察を受けさせることになった。患者は自宅からPCを持ってきて欲しいと頼み、持っていた婚約指輪はメリッサには見せたくないという。実は距離を置いた方が良いと言ったのはメリッサの方で、結婚前にほかの子とも付き合った方が良いという。その話はパクに辛い過去の思い出をもたらす。彼氏は距離を置いている間に、遊びまくって結局自分は捨てられてしまったという。パクとタウブが自宅を調べる時にパクが患者のアイスを口にする。その中にLSDが入っていたようで、パクはトリップ状態となってしまう。ウィルは盲目でもトリップしたら何か見えるかも知れないと、数回試したと認める。薬をくれたのは現在付き合っている女性で、指輪はそのこと結婚するためだったという。このことはまだメリッサには話しておらず、入院した事も心配させるので今のガールフレンドにも話したくないという。アダムスは患者が身勝手だと腹を立てる。ホテルに母を訪ねたハウスは、母親と知り合いのトーマス・ベルが親密な関係だったのを見て驚く。さらに、2人は結婚することになったという。ハウスは自分にある母班がトーマスからの遺伝だと知って、彼こそが実の父親だと悟る。ウィルソンはハウスが刑務所に入っていた事や、グリーンカードのためにドミニカと結婚したことなどを母親に隠している理由を詮索する。患者の脳をMRIで調べていたチェイスらは、脳に大きな血栓らしいものを発見する。ハウスは血栓の原因となったのはべーチェット病と診断し、検査して治療するよう命じる。ブライスとトーマスは病院にハウスを訪ね、昔自分たちも薬をやったことがあるからと、暴れるパクの世話をする。ハウスは母親が反戦活動をしていたことを知って驚く。ウィルソンは気を利かせて、トーマスとブライスをハウスがディナーに誘った事にする。眼底を診察して、チームはベーチェット病を確認する。患者はアダムスに、メリッサがまるで母親のような態度で自分を扱い、意思を尊重してくれなかったと話す。今のガールフレンドとは話し合い、決断を尊重してくれるので満足しているという。アダムスはそれならばなおさらメリッサに話さなければならないと言う。戻ってきたメリッサに話そうとして、患者はまた血を吐く。治療をしているが悪化したように見える。ハウスはヘパリンで血栓を治療するように命じる。患者が真実を告げたため、メリッサは去っていく。ハウスはドミニカを連れてディナーに行く。正直にこれまで連絡を取っていなかった理由を話すと、ブライスはそんなことは知っていたという。それだけでなく、自分たちはすでに結婚していたという。しかも、夫の死後2ヶ月後だったのだが、ハウスに気を遣って黙っていたという。そこでハウスはDNA検査をして、父とは血のつながりがなかったと明かし、母班があるのでトーマスが実の父親だとぶちまける。それを聞いたトーマスは動揺して、ハウスを変わり者扱いしてブライスの子育てが失敗したとなじる。ブライスは著名な医師であるハウスに謝罪しろとトーマスに腹を立てる。患者は目に激痛を感じて腫れてしまう。感染症で組織が壊死しており、チームは抗生物質が効かない菌なのかと考える。ハウスは肺の画像をみてムコール菌症であると診断する。糖尿病なので、免疫が低下して症状が酷くなったのだろう。アムホテロシンBで治療することになるが、その場合わずかだが、聴力も失うリスクが生じる事になる。アダムスは患者本人に選択を求める。ウィルはこれ以上辛いのは嫌だと治療を拒む。そこにアダムスに頼まれたメリッサが戻ってきて、治療を勧めるのかと思ったら、ただ愛しているから戻ってきただけで、ただ今は側にいたいという。患者はメリッサを求め、メリッサも何があってもずっと愛しているという。結局、治療をすることになり一時的に聴力が低下したが、患者の状態は改善された。ウィルはメリッサにプロポーズし、メリッサはそれを受け入れる。トーマスは動転してハウスに暴言を吐いたことを謝る。それでも息子がいると判って嬉しいと言い、お互いにブライスの事は愛しているという。ウィルソンはこっそりフォークを持ち帰り、DNA検査した結果、トーマスもハウスの父親ではないと判ったという。ハウスは退屈だと思っていた母親がそうでもなかったと知る。父親の葬式で(Birthmarks)、生物学上の父(と思っていた)はショーン・コネリーの様な男だと言っていた意味がわかりました。(笑)演じるBilly Connollyはスコットランド人なのですね。始めからそのつもりでキャスティングしたのでしょうか。厳格なハウスの父ジョンとは兄弟のような関係で従軍牧師をしていたが、戦争反対に賛成して軍を辞め、それがブライスを巻き込む事になった。当時はLSDをやったり、それなりの時代を生きた人たちだったわけですね。それについて、ハウスは父を憎んではいたが、尊敬もしていたという。母親の事は尊敬はしていなかったが、それでも愛してはいる。その点でトーマスもハウスと関わりがある。結果的に生物学上の父親ではなかったと判っても、それが何になるのだろうか。トーマスはハウスの事を息子だと信じてこれからも繋がりを持つだろうし、ハウスも尊敬できない母親のことも違った見方ができるようになった。これは多分ハウスの変化ですよね。最終シーズンだなあと思いました。まあ、そういう意味では実の父が出て来てもあまり意味がないかも。患者が障害者であってもなくても、結婚する前にちょっと距離を置いてみたいというのはあるでしょうね。この場合、メリッサの方に覚悟が必要だったのかも知れない。パクと同じようにその間にウィルは別の女性と付き合い、2人は一旦別れてしまうわけですが、心に従って愛し合う2人が気持ちを確かめ合うというのは良かったなと思いました。今の彼女にはまた説明が必要ですけど。(笑)パクがトリップしているときに、アダムスとチェイスがウサギの格好で結婚しているというのは、伏線なのかな。アダムスが女性の立場代表でいちいち反応して、チェイスとやりあっていたのが面白かったです。
December 4, 2013
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ゲストは「ミディアム」のジョー役Jake Weberでしたね。優しく理解のある夫のイメージがありますが、そのままでした。最初の方の「男らしさは生まれつき、女らしさは習得する」という会話が面白かったです。結婚生活セミナーの講師をしているジョー・リースが講演中に突然高熱を出して倒れてしまう。心機能や頭部CTで脳動脈には異常はなかった。タウブは肺塞栓症を疑い、検査を行うことにする。ハウスはフォアマンに代わるナンバー2を選ぶことにしたと宣言し、始めは関心の無かったチームだが、昇給に吊られてパクが名乗りを上げると、それぞれ次第に競争心が生まれてくる。患者は女性を評価し、男性は変わらなければならないという内容の講演をしていた。しかし、数年前までは企業向けのいかにも勝ち負けを意識したセミナーを行っていた。主張を変えたきっかけは、酔っぱらいにつまらない事で張り合って殴られ、手首を折ったことだという。その後、妻と出会ってからは生き方も変わったし、食事内容も変化したという。検査で肺塞栓症ではないと判り、ハウスは患者の性ホルモンの分泌が低下しているのではないかと考える。3年前に喧嘩をしたとき、タマを酷く蹴られたのではないか。今の状態は女性の更年期と同じような症状で、テストステロン値が低下しているとして検査を命じる。その結果、やはりホルモン値が下がっているので治療を開始することにしたが、注射をすると、なぜか失禁してしまった。ハウスがグリーンカードを与えるために結婚したドミニカが移民局の職員と面接するため、ハウスの元に戻ってきた。実際に夫婦として暮らしているように装って、偽装を見破られないようにするため、ハウスはチームの協力を得て準備を始める。ウィルソンはもし偽装がばれたら、ドミニカは本国に強制送還になるだけでなく、ハウスも刑務所に逆戻りになると警告する。患者が多発性硬化症かどうか確かめるために、腰椎穿刺と脳脊髄MRI検査を行う。検査途中、患者は視覚に異常を訴え物が二重に見えるという。しかし、脳腫瘍は見あたらず、甲状腺機能にも異常は見られなかった。重傷筋無力症を疑い、ハウスは免疫グロブリンを投与して血漿交換を命じる。患者の視覚障害は治り、急に仕事への情熱が戻ってくる。ホルモン治療の結果か「男らしさ」も復活してきたようだ。しかし、患者に黄疸症状が出てきた。チームはセリアック病やライム病を疑う。ハウスは抗生物質の投与を命じる。タウブはチームを競わせるのは辞めて欲しいとハウスに訴える。ハウスは子育てをするようになったタウブが男性ホルモンが減って、闘う事を嫌うようになったのだろうという。患者はいらつきを感じて、妻に対して横暴な言動をするようになった。妻は始めからこんな人だったら結婚しなかったという。ハウスとドミニカは移民局の担当者と面談を行い、準備した質問などには無事答えることができたが、担当者が近所の評判を聞くと言いだしたので固まってしまう。そこにウィルソンが現れ、向かいの住人を装って質問に答えるが、当の住人が戻ってきて「お前は誰だ」と言い、嘘がばれてしまった。担当者は表情を変え、明日オフィスに出てこいという。患者の症状は抗生物質で症状は改善せず、タウブはやはり重症筋無力症かセリアック病かと考える。アダムスは腸生検をすれば判ると言うが、出血してしまう危険性もある。翌朝、ハウスたちは弁護士を伴い移民局に出頭するが、ドミニカの永住権については却下され、強制送還が命じられた。ハウスについても刑務所に戻る可能性が高まった。ドミニカは自分はしかたないが、ハウスは許してあげて欲しいと涙を浮かべて訴える。この1週間の生活で彼を愛していると思った、というので、担当者は半年間の猶予を与えると譲歩する。アダムスは患者の食事内容を見て、独断で腸生検を行う。やはりセリアック病の兆候が見られた。ところが、患者が呼吸困難を起こして肝不全の状態になってしまった。パクは寄生虫感染ではないかというが、タウブは駆虫薬が患者の命を縮めるという。ハウスはそれでも駆虫薬を与えろというが、タウブは患者の過去の経営セミナーのDVDを見ていて、声が今より低かったと気付く。ハウスもそれを確認して、慢性的な声のかすれは無痛性甲状腺炎だったと診断する。実はそれは多腺性自己免疫症候群3型の症状で、この病気は内分泌系を攻撃して分泌腺をあちこち異動すると説明する。始めは甲状腺を攻撃してホルモン不足になると、消化管へ移りセリアック病を引き起こした。最後に胸腺を攻撃して、重症筋無力症となった。更に、食事のグルテンで症状が悪化してしまったという。ステロイドで治療が可能だが、テストステロンの低下はホルモン治療を続けなければならない。患者は結婚と仕事が別人だった自分に基づいていて、今更元には戻りたくないという。タウブが、もしそうすると今後骨粗鬆症や糖尿病のリスクが高まるし、薬もたくさん飲まなければならなくなるというと、患者はそれでも良い人間でいられれば、リスクを取ると答える。ハウスはチームに平等に技術や知識を競うコンテストを開く。タウブは参加しないが、ハウスは戦わなければ負けることはないと評価する。タウブは昇給分の半分をハウスに差し出すことで、ナンバー2の地位を得る。ハウスはドミニカとの夫婦生活を始める。「Number Two」というのは、幼児語でうんちという意味なのですね。ちなみに、Number Oneはおしっこ。こんなことはドラマを見ていないと知る事はなかったなあ。(笑)チェイスが始めはバカバカしいという顔だったのに、積極的なパクやアダムスを警戒してフォアマンに直訴して、自分がリーダー役になるのは嫌だけれど、他の人にはリーダーになって欲しくないと指摘されたのは、さすがフォアマンですね。チェイスは先週は成長した姿を見せてくれましたが、今回はすっかり元通りでしたね。足も治りましたし。タウブはハウスのゲームに乗らずに落ち着いていて、やはり順当にいっても彼がリーダーでしょう。今回も偽装結婚がばれて動揺するハウスを尻目に、最後まで患者と向き合っていたのはタウブでした。ドミニカの事を何も知らないので、付け焼き刃で夫婦を装うため勉強するハウスや、ウィルソンが「君たち本当の結婚を知らないだろう」とコーチ役を買って出るところも良かった。気遣いのあるウィルソンが、ちゃんとフォローしてご近所の人の振りをしたところでも大爆笑でしたが、その後に本当の隣人が来て、ばれちゃったという展開はコメディの定石ですね。ヒュー・ローリーもこういうシーンはグレゴリー・ハウスのキャラを離れて、彼の他のコメディ作品を見ているような感じでした。かぶり物の時はなおさら。ドミニカはこのままハウスとの共同生活を続けるのでしょうか。「あなたを愛するほどバカじゃない」と言いながらも、半年も暮らしたら情が移るかも。それにしても、いつ訪問しても2人で同じスプーンでアイスを食べながら「NCIS」を見ているように、という台詞が不思議ですよね。これはファイナルシーズンの「HOUSE」からのエールかな。ちなみに患者の奥さん役のRena Soferは、NCISでハート弁護士役でしたね。患者は男性ホルモンを失う事で、良い人間になって、仕事も家庭生活も順調だった(やや淡泊で奥さんは寂しそうでしたが)というのは、何となくハウスが毒気が抜けて良い人間に変わってきたことのアナロジーみたいだなと思いました。
November 27, 2013
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チェイスを取り上げたエピソードで、いかにも終わりが近づいたなと感じました。医師である前に、人間としてチェイスが悩み患者に向き合い、周囲との関わりの中で(ありきたりですが)成長していく姿が非常に良かったです。8シーズンの間に誰しも変化していきますよね。これまで、キャメロンとの離婚が一番の転機で、後はあまり喜怒哀楽を見せず地味に存在していたチェイスの素直な気持ちを見る事ができて良かったです。もちろも、目の保養も。(爆)患者に刺されて3週間。未だ休養中のチェイスは、徐々に機能回復が進むものの、女性との一夜限りの関係を続けるだけで、まだ職場には戻っていない。復帰を求めるハウスに対しては話す事を拒絶し続け、同僚たちは事件のトラウマを専門家に話すべきだと勧めるが、チェイスは耳を傾けようとしない。フォアマンに強く言われてチェイスはクリニックの患者を診る。患者は修道女の見習いモイラで、突然左肩が痛み出したという。触診でしこりがあるので乳がんの疑いもあるが、チェイスは自分は神学生だったので、今人生の岐路に立っている患者が悩んでいるのではないかと尋ねる。患者はまだ信仰の道に入る自信がないと答える。ウィルソンの診断を仰いだところ、乳がんではないという。ハウスは自分を避けるチェイスに診断の協力を申し出て、未加工の小麦粉をこねる事によって真菌感染を起こしたのだろうという。チェイスは患者が修道女になろうとした背景について関心を持つ。患者になぜ神学校に行ったのかと問われ、チェイスは子供の頃家庭が寂しかったのだと答える。患者が血を吐いて、真菌感染ではないと判る。そのことをハウスに報告すると、ハウスはチェイスが患者に関心を持っている理由を気にする。タウブはあの事件から、護身術を習い始めた。ハウスはそんなことをしても無駄だと判らせるため、病院内で不意打ちを食らわせているという。予測不可能な出来事に備えることはできず、怖がって過剰反応するのもバカげている。病室に戻ったチェイスは患者の足の感覚がなくなっている事を知り、ついにチームに力を貸して欲しいと頼む。血管痙攣に感染症が加わったものかも知れないので、ハウスはカルシウム拮抗剤を与えるようにいう。チェイスは患者の様子から、本気で信仰を選ぶ気がないのではないかと感じる。患者はまだ「神の声」「お告げ」を聞いていないのだという。チェイスは神学校仕込みの知識をひけらかすが、患者が求めているのは現世から逃れることで、静けさや瞑想、規律が欲しい。それに対してチェイスは「君はまだ人生を試していない」という。一旦その生活に入ってしまうと、人とのふれあいもなく、ただ規律に基づき祈りを捧げる生活となる。患者はチェイスが失いたくないと思っているのはそのことなのだろうと指摘する。毎晩違う女性と楽しむのは訳が違う。自分は人生を探しているのだ。チェイスは自分も探していると答える。足の感覚が戻り、肩の痛みもなくなったので患者は退院することになった。最後に患者は子守りの仕事をしていた時、目を離した隙に子供が道路に飛び出し車に轢かれて死んだと話す。誰にでも起きうることだ、というチェイスに、患者は今の人生から神のところに逃げ出すのだと言い帰って行く。チェイスは思わず患者の手を握ってしまう。ハウスは深い関係なれない女性に心のより所を求めるのだなとからかう。その夜、別の女性とのデートから帰宅したチェイスの家の前に患者が帰りを待っていた。「確かに私は人生から逃げていた」というと、2人は求め合って一夜を過ごす。人生をやり直してみるという患者が翌朝首が腫れて、血を吐いてしまう。失語症の症状も出ていた。チェイスはすぐに病院に連れて行くが、血栓が破裂したと診て緊急手術をするという。同僚たちは患者と寝た事を察して、チェイスが手術を担当する事はあり得ないと反対する。しかし、ハウスはチェイスに任せるという。危険だが、短時間に血栓を取り出す手術を行った結果、患者の症状は好転する。チェイスはハウスに「彼女を治したい」と告げる。ハウスは梅毒ではないかという。患者は男性との関係は何年もなかったと言い、手術中に死んだ男の子が夢に現れて手を握ってくれたと明かす。まるで自分を赦してくれたみたいだった。フォアマンは交渉のあったチェイスが手術をしたことを重く見て、担当から離れろという。チェイスはハウスのルール破りは許されて、自分はダメなのかと尋ねる。フォアマンは残念ながらその通りだと答える。アダムスは3週間前ならあなたは患者と寝ることはなかったと諫める。専門家の助けを得た方が良いと言われたチェイスは、ハウスのような人生から逃げたいだけだと答えるが、アダムスはそうすることによってハウスのように孤独な人生を送ることになると話す。患者の右上の腹に痛みと膨張が見られ、肝不全かと思われたが超音波検査では否定された。これも最初の症状の一つと考えて、チームはT細胞リンパ腫と診断する。それならば余命は厳しい見通しとなる。チェイスは進学校を辞めた理由について、管理員の妻と寝たからと説明する。患者は信仰心を持っていればそんなことはしなかったはずだという。患者の顎の動きが悪くなり、運動障害がみられた。ハウスは巨細胞性動脈炎だと診断し、ステロイドで治療することができるという。治療の結果、患者は修道院に戻る事を選んだ。神の愛を感じ、待ち望んでいたことを得る事ができたからだという。そんなものは一時的な幻覚に過ぎないとチェイスは懸命に引き留めようとする。「君を愛している」しかし、そのチェイスをハウスが辞めておけと忠告する。彼女は幻覚であったとしても、信仰を見つけ喜んで前に進もうとしている。真実を告げてそれで彼女は幸せになれるのか。いずれ引き留めたお前は彼女から責められる事になるぞ。チェイスは自分が人生を見直している事が気に入らないのだろうとハウスに問う。自分が孤独で寂しいからと言って、みんなを自分の行き方を押しつけないで欲しい。するとハウスはもしお前を俺みたいにしたければ、お前にバカげた判断をさせて、その結果寂しい人生を送らせるよ、という。人生を見直すのは過ちを起こした時で、君はまだ過ちを犯していない。ただ刺されただけなのだ。チェイスは祈り始めた患者を見て、やっと理解する。患者は最後にチェイスの手を握って、本当に去っていった。チェイスも元の場所に戻っていく。信仰の道に入ろうとしていた患者は、とてつもなく重く辛い罪悪感を負っていた訳ですね。それを「誰にでも起こりうること」と言われても、受け入れられないでしょう。心のより所を求め、悩んでいるが、信仰の世界も踏み込むには勇気が必要だ。チェイスには不注意があったとは言え、刺された事の原因をハウスにもっていくのは難しい。あの時そこに誰がいてもおかしくなかった。怪我をしたのはアダムスだったかも知れないし、パクだったかも知れない。チェイスは頭では判っているのでしょうね。だから、パクにびくびくしないで君も医者らしくしなさいというチェイスは立派な先輩でしたね。患者と関係があるのにきちんと手術をする冷静さも持ち合わせていた。お見事です。しかし、あの事件からチェイスは人生をやり直すべきだと考え続けてきた。すぐに復帰はしなかった。死にかけてみて、このままではハウスと同じような豊かな人生とは無縁の、孤立したうちひしがれた人生になるのではないかと考えたのか。だから、修道女になる患者には早まってはいけない、前に進んで欲しいと感じた。何よりも、魅力的なモイラと恋に落ちてしまった。その事自体はごく普通に感じられました。自分も神学校にいたこともあって、モイラには親近感があったのでしょうね。でも、医師としては一線を越えてしまった。普段ならあり得ないし、信仰を求める人にそんなことは臨死体験の幻覚にすぎないと説得するのは無意味な事です。ハウスの言葉が温かかったですね。彼は単に被害者だったということですね。罪悪感も必要ないし、誰かに助けを求めたって良い。何よりも彼を必要とする人々、職場がある。早く戻ってこい。日替わりで女性と刹那的な交際をしているのも、ハウスの受け売りだなと感じました。そこまで真似する必要はありません。前回はハウスがオレンジ色のシャンプーで注意したつもりでした。チェイスはこれで自分を取り戻して、しっかり歩いて行くのでしょうね。
November 20, 2013
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「HOUSE」は時々凝った、練りに練ったエピソードを見せてくれますね。さすがだなと思う点です。まあ、今回のエピソードもこれまでにもあったパターンだし、結論は見えているのですが、それでも舞台劇を見ているような緊迫感があり、普段とは違ってキャストらの演技が無駄な部分がそぎ落とされたように感じられました。冒頭、誰に何があったのか、少しずつ判ってくるところが憎いですね。ハウスはプリンストンボロー病院の209号室で起こった事件について、懲罰審問を受ける事になった。審問の結果如何で停職扱いとなると、ハウスの仮釈放は取り消され、また刑務所に戻ることになる。審問を行うのは、マーシー病院の神経科長コフィールド医師で、コフィールドはフォアマンのホプキンス大時代の恩師でもあった。ハウスは何があったのか話し始める。患者は高校の化学教師、ビル・コッペイマンで、ジョギング中四肢麻痺と昏睡で倒れ病院に運ばれた。脳卒中や骨折などの形跡は見られず、MRIでは異常が見つからない。フォアマンはハウスに助けを求める。最初の診断で低カリウム性四肢麻痺と診断し、ハウスはステロイドとPTUを与える。その結果、患者は目をさます。ハウスはチェイスがアダムスのシャンプーを借りて病院でシャワーを浴びているのを知って、シャンプーの中にオレンジ色のヘアダイを混ぜて置いた。チェイスは慌てて頭を洗い直す。患者の教え子が見舞いに来て、授業中の実験で爆発があったことが判った。コフィールドはハウスが直接患者と接触しないことに疑問を抱く。しかし、それはハウスが客観性を保つためなのだった。患者は突然血を吐く。実験でフッ化水素を吸いすいこんだため、肺に火傷をしたと思われる。ハウスは肺の火傷に、動物に使われていて、人間にはまだ実験段階のエアロゾル化ヘパリンを使うよう命じる。パクは肺内の出血が増えるという理由でハウスの判断には反対し、フォアマンに意見を伝えに行く。フォアマンはハウスの判断を信じてOKを出す。コフィールドはフォアマンが診断に関わっていた事を知り、たとえ教え子でも自分はフォアマンを助けないと告げる。ヘパリンの治療後、患者の身体を洗浄していたとき、チームは胴体に発疹が出ているのを見つける。そのことで診察しようとすると、患者はパニックになったように暴れてしまう。パクはやはり脳に問題があるのでは無いかと考える。一方、アダムスは強毒性連鎖球菌を疑う。タウブは肺の症状と会わせて、ウェゲナー肉芽腫ではないかという。ハウスは3つの診断を同時に確認するため、高用量のステロイドを投与することにする。このやり方だと、一つの診断が当てはまっても後の二つは間違いであり、さらに脳障害の症状が悪化する恐れがある。しかし、ハウスはこれが一番完璧な実験だと言って譲らない。チェイスはアダムスの意見を取り、自分の判断で発疹を生検する事にする。2人が患者に麻酔をかけようとした時、患者は急に暴れ出して取り押さえようとしたチェイスともみ合いになる。その結果、チェイスの胸にメスが刺さってしまった。アダムスは自分の責任だと言い、傷口を指で塞ぐ。すぐさま緊急オペが行われたが、メスが心筋まで達しており、開胸してパッチを当てる。手術室にハウスが現れ、チェイスの容態を心配するどころか、患者の心拍数はどうだったのかと問う。チームはチェイスにかかりきりで、仕方なくハウスが一人病室で心電図を確認すると、異常が見つかった。ハウスはチームにすぐに患者の診断を続けるように言うと、チェイスが目覚め、足の感覚がないと訴える。コフィールドは入院中のチェイスに会って話を聞く。チェイスは、自分はハウスに悪戯されて、それが判断を歪めたことはないと断言する。タウブはこうなったのはチェイスの責任だという。ステロイドの治療で患者に精神障害が引き起こされる可能性があったのに、アダムスとチェイスは注射針とメスを見せ脅かせてしまった。チームがショック状態の中、ハウスは患者が血尿を出していると訴える。ハウスはチェイスの様子を見て、脊髄動脈に血栓があると考え、すぐに手術を行うよう命じる。カテーテル手術で、塞栓が見つかったので取り除いた。コフィールドがハウスは随分冷たい仕打ちだと言うと、チェイスはハウスが見舞いに来る口実を探していたのだという。チェイスの足に感覚が蘇ってきた。だが、このままだと本当に歩けなくなる。チェイス自身は診断に自信を持って行動したというと、コフィールドはハウスの言動がチームメンバーに反抗心をもたらしたり、ふざけてみたり、独特の職場の雰囲気をもたらしたと指摘する。チェイスは血栓で麻痺していた時間があり、もしかすると一生歩けなくなるかも知れない。コフィールドはハウスがチェイスに冷淡で、結果に謝罪もなくて病院ではふざけた真似ばかりしている点を重視する。患者については、転院させることになった。コフィールドの目の前でハウスがバイコディンの薬瓶を取り出すと、その瓶が爆発してしまう。その爆発で何を思ったのか、ハウスは審問の席を立つ。ハウスは患者の妻に、リンパ節に腫瘍があり、化学実験の爆発でがん細胞が崩壊してそのリン酸、カリウムが全身に広がった結果、症状が起こったという。治療可能なので、次の病院では放射線治療と血漿交換が必要だと担当医に伝えるように促す。コフィールドは翌日審問の結論を携え、病院にやってくる。チェイス以外、ハウスのチーム全員が審問の結果を待つが、そこに患者の妻がやってきて、ハウスが言った通り、腫瘍崩壊症候群だったという。コフィールドはハウスのやり方が危険で不適切だが、効果的でもあるとして、今回の事件では誰にも非はないと結論を下す。ハウスはコフィールドが患者の妻の発言で結論を180度変えたのは臆病だとなじり、正しいときもあるが間違うときもあるのだと繰り返す。チェイスはリハビリを開始し、ハウスが見舞う。バイコディンの容器に悪戯をしたのはチェイスだった。ハウスは女遊びが過ぎて遅刻が多くなったチェイスを戒めるために、シャンプーに悪戯したと告白する。チェイスはそれなら普通に口頭で注意すればよかったという。ハウスが審問の結果を告げ、すまなかったと謝罪すると、チェイスはリハビリで忙しいとハウスにつれない態度を取る。ハウスチームの人間関係やハウスの性格、発想の仕方、100%ではないけれど、ほとんどの場合ハウスが正しい答えを掴む事を知っている視聴者にとってみれば、コフィールドの言うことは訳のわからない他人の誹りであることは明快です。チェイスもタウブもアダムスもパクも、バカにされてもからかわれてもハウスを訴えることはないですし、出ていく事もありません。患者は嘘を付くので、通り一遍の問診では診断には至らない事も判っています。なので結論は当然の展開ですね。今更ですが、チームの絆の強さ(お互いというのではなく、ハウスに対する信頼)を認識することになりました。言ってみれば、ハウスというドラマをレビューした形になったということですね。もちろん、ステロイドで同時に3つの診断の証明を行うなどというのは、現実にはあり得ない事なのでしょうけどね。それにしても、チェイスが大けがをして後遺症が残るかも知れないというのはショックでした。歩けなければこれまでのようなチームでの活躍は難しくなってしまう。次週が「Chase」なのでその後の進展が描かれるのかな。そういえば、長らく連絡を取っていなかった妹もいましたよね。最終シーズンにふさわしい展開になりそう。演出ですが、審問の部屋があまりにも暗くて、何で電気を付けないんだろうと思ってしまいました。(笑)そういえば、精神病院に入っていた時に院長とカウンセリングをしていた時も同じようなトーンでしたね。あの人もアフリカ系だったし、似ているなと思うところは多いかったです。
November 13, 2013
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先週は良いエピソードだと思いましたが、今週はちょっとね~とにかく話が退屈でした。クリニックに1週間ほど前から呼吸が苦しいという18歳の少女が父親を伴い訪れる。ぜんそくだと思うので吸入器が欲しいというが、ハウスは偽の親子だと見抜き、薬目当てに嘘をついていると指摘する。しかし、少女が耳から血を流しているのに気付いて、チームで診断することにした。頭蓋骨折の形跡はなく、薬物や性感染症の検査も陰性だった。チームは未成年なので社会福祉局に任せるべきだと言うが、患者キャリーから絶対に福祉局には連絡しないという約束で診断を引き受けることになったという。肺炎球菌の感染症かも知れないので、すぐに治療をすることにした。予防接種は本人がしたと言っても、ハウスは本人の言葉は信じないという。フォアマンはチームに交際相手と一緒のところを目撃されてしまい、ハウスはその現場を写真に撮る。後々脅されるに違いないので、チェイスが気を利かして削除する。フォアマンは不倫関係なのがお互い気楽で良いという。アダムスは自分も若い頃に家を出た事があるので、患者に話をしようとするが疎まれる。結局肺炎の予防注射はしていることが判り、偽名で学校にも通っていた。患者の自宅を調べると、きちんと食事を作っているようで、親無しなのに成績も良く、真面目な生徒だった。しかし、ビールは飲んでいるらしく、流し台の下にはカビが生えていた。アダムスとパクが病院に戻るとすぐに真菌感染の治療をしようという。患者はその話を聞くと、他のクリニックで薬をもらうと言って立ち上がるが、すぐに倒れ込んでしまう。足に感覚がないという。脊髄関係の検査でも異常は見つけられず、チェイスが血管炎を主張したため、ハウスはステロイドを与えるよう命じる。アダムスはこの場に及び、やはり福祉士に連絡をするべきだと主張してハウスとの賭に勝ち、病室には福祉士が現れる。しかし、それはハウスが雇った娼婦と判り、フォアマンは自分の判断で警察に両親を捜して欲しいと依頼する。ハウスは削除された写真以外にも、フォアマンの交際相手の写真を撮影していると言って見せる。ウィルソンはもし患者の両親が現れたら、ハウスは患者をかばって両親から守ろうとするのではないかという。患者は福祉局に連絡したことを知って退院しようとする。そこに、福祉局の職員と共に、母親のエレンが病室に姿を見せる。キャリーは虐待されたので、母親と一緒に帰るつもりはなく、ここから出ていけと叫ぶ。叫びながら、患者は血を吐いてしまう。チームはエレンが患者を殴っていたのではないかと疑う。アダムスはゾリンジャー・エリソン症候群ではないかと言い、内視鏡で消化器官を見る事にした。そのためには母親の同意が必要で、話をしたアダムスにエレンは夫が死んで辛くなりドラッグ依存に陥ったと打ち明ける。その事が娘を傷つけたが、決して娘を殴ることはしていないという。フォアマンはアニタにハウスに交際が知られたと告げる。アニタは自分も夫に話して、口論はしたが、今のままで離婚もせず交際も続けたいという。フォアマンは次第に罪悪感を感じ始める。アダムスは患者が母親の事で嘘をついていると指摘すると、患者は本当の事を言っても信じて貰えないという。母親は確かにドラッグで身を持ち崩し、患者が母の身の回りの世話して、アルバイトで金を稼ぐ生活だったという。だから、自分一人で生きようと外にでた。アダムスは今度こそ、あなたのお母さんはやり直そうとしていると言っても、辛くなったらどうせまた薬に手をだすに違いないという。内視鏡検査で、患者の食道の上に潰瘍があるのが見つかった。その場で治療をおこなったが、アダムスはやはりアルコール依存症なのではないかという。しかし、ハウスは脳に動脈瘤があると主張し、脳血管造影で動脈瘤をさがし、手術で取り出すという。手術にも患者の母親のサインが必要で、アダムスは患者に自分の考えではアルコール依存症だと言ってしまう。患者はそれを聞いて反発を強め自ら手術を望む。エレンは考えさせて欲しいという。ハウスはアダムスに、診断に自分の感情を持ち込むなと叱る。アダムスは患者の母親をいじめないでやってほしいと頼む。しかしハウスはエレンの隣に座って、君は娘さんから嫌われているので、ここにはいる必要は無い帰れと言い、あえてバイコディンを置いて席を立つ。エレンはそのバイコディンをハウスに突き返し、娘のアルコール依存症を治して欲しいと言って立ち去る。福祉局もエレンが母親としてやっていくことに太鼓判を押しており、アダムスは今度こそやり直せるのではないかという。それでも患者はエレンを病室に入れようとしない。フォアマンはアニタにこの関係を続けることはできないと、別れを告げる。クリニックの南北戦争兄弟が三度クリニックを訪れて、今度は激しい嘔吐が止まらないという。ハウスは2人のユニフォームが安物のポリエステル製で、重金属を使って加工されていることから、長時間制服を着ている撃ちに下痢や嘔吐、手のしびれの症状が出たのだと診断する。患者がついに母親を病室に入れる。エレンは2年前に旅行に行ったフロリダでの思い出話をしてキャリーの心を解きほぐす。和やかになった2人だったが、患者が差し入れのマフィンに口を付けたとたん、意識を失ってしまう。やはり動脈瘤が破裂したと考え、カテーテルを入れて検査をするが、頭の中には動脈瘤が見あたらない。やがて、血圧が低下して多臓器不全に陥ってしまう。ハウスは2年前にフロリダに滞在したという話を聞いて、海や川で泳がなかったかどうか確認する。キャリーは運河で泳いだという。それならば、その時に体内に入った回虫が今身体の中で暴れ出したのではないかと説明する。治療で患者は良くなったが、また母親の前から姿を消した。キャリーにとっては、人は変わる事はなくて、母親がまた薬に手を出す前に逃げた方が良いと考えたのだろう。ハウスはアダムスに人助けをしたいのなら、仕事以外でやれという。タウブは子供を預かって過ごす時間が退屈でたまらないという。フォアマンやチェイスらのアドバイスを聞いて、工夫してみて子供たちを笑わせる事ができた。フォアマンはハウスにアニタと別れたと告げると、ハウスは、不倫でなくなったので冷めたのだ、また他で刺激が欲しくなってみつけるさという。フォアマンはハウスのようにはならないという。ハウスが足のモニターを外したのがうれしくて、郊外のダイナーで話題のパンケーキを食べている。そこに、フォアマンが彼女を連れて入る、というのはそこに来ると予想していたのでしょうか。別に相手が既婚者でなければ、ハウスも追いかけることはしないでしょうね。そして、相手の女性もよくわからないけれど、夫に別れたと嘘をついて関係を続けましょう、というのも酷い話ですね。そういう割り切り方をする女性とはあえて交際する理由がないですね。それに、さすがに夫に恨まれるのは嫌だし、早く別れられて良かったのでは。タウブの子守りの話は、何だかしっくりきませんね。一人でも大変なのに二人まとめて預かるなんて、本当に大変だと思います。退屈している暇はないはず。ギャーギャー泣かれて、ミルクにおむつにお風呂に寝かしつけと、あたふたするところに面白みがあるので、何が言いたかったんだろうと、違和感がありました。ついでにチェイスが子供をあやすのが上手いというのが良かったですね。タウブは子供が好きではないのでは?父親の自覚は全然ないようですね。「運河で泳いだ」という話ですが、CSIマイアミでエバーグレイズに潜水するデルコが、抗生物質を飲みながら潜っていたのを思いました。何せあの水は汚いのですよ。マイアミにはせっかくきれいにビーチがあるのに、運河で泳ぐなんて信じられない。依存症の母親に愛想を尽かして逃げ回る18歳の娘は、しっかりしているのでこれからも大丈夫でしょうね。でも偽名で学校に通うなど、どうして可能なのか不思議。学費もバイトで稼いでいるのでしょうか。このまま成人してしてしまえば、母親と縁が切れてしまいますね。それがどういう人生を意味するのか、お互いその方が幸せなのか、その辺まで触れてくれると良かったなと感じました。
November 6, 2013
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チェイスが家庭のことを話すのは珍しいなと思いましたね。タイトルの意味を探っていると、単に「伴侶、配偶者」という以外の深い意味があるようですね。プラトンの説によると、人は2人で1人だったものを無理矢理引き離された、だから無意識に自分の半身を求めるものだ、ということらしいです。今回の2組のカップルもそうだったのでしょうか。若年性アルツハイマーを患うアンドレスが血を吐き、吐き気が止まらないというのでフォアマンがチームに診断を依頼する。タウブが休みで、患者が治験の対象になっていることから、フォアマンが自ら志願して診断に加わるという。ハウスはフォアマンが院長の権限を振り回したがっているとからかい、カードにフォアマンの言動を前もって予測していたように書いておく。ハウスは吐き気が持続的かどうかを調べるため、フォアマンの意見を却下して制吐剤の点滴を止め、内視鏡で消化管出血を確認しろという。ウィルソンが話したクリニックの患者で、全く性欲がなく夫もセックスレスだという女性に興味を持ったハウスは、単に無性愛者のカップルというのではなく、医学的な理由があるに違いないと、ウィルソンと賭をする。フォアマンは今週、ハウスの足の監視モニターを外す決定を下すことになっていて、それにも関わらずハウスがフォアマンに逆らうような態度を取るのは何か魂胆があるのではないかという。アンドレスの妻ナタリーは献身的に夫に尽くしてきたが、病室に「友人」のジェフが現れると、チェイスはナタリーが浮気をしているのではないかと考える。内視鏡で、患者の食道の下部に裂傷があり、出血の原因は判ったが、嘔吐の原因が判らない。ハウスは脂肪性肝炎を疑い、肝生検を命じるが、フォアマンは危険が伴うとして超音波診断装置で検査するようにいう。ハウスが従ったような態度を取るので、フォアマンはますます懐疑的になり振り回される。患者は制吐剤が抜けてまた吐きだした。それだけでなく、乱暴な言葉を口にして妻に暴力を振るってしまう。すぐに制吐剤と抑制剤を与えるが、患者は血尿を出し始めた。フォアマンは制吐剤を辞めなければ患者の妻が殴られる事はなかった、とハウスを責める。ハウスは吐き気が持続的かどうかを確かめるために必要だったと言い返す。アダムスがTTPではないかというので、ハウスは血漿交換を命じる。チェイスは一晩家に帰ってゆっくり寝るように勧める。クリニックの女性患者の検査データを見ても異常が見いだせず、アダムスとパクは様々な理由を考えるが、妻が嘘をついているなら絶対わかるはずだという。翌朝、妻が病院に現れるとアンドレスが姿を消していた。チームは患者の行き先を推理し、かつてサッカーコーチをしていた場所ではないかと考える。やはりアンドレスはグランドの近くに倒れており、寒さのために心肺停止状態だった。そのままICUに運ばれ、ハウスの指示に従って脳を守るために血液を温めて体内に戻す処置を行う。チェイスは愛する妻への負担を考えた患者が自ら死のうとしたのではないかという。アダムスに対して、チェイスは自分の父が家を出て、母がアルコール依存となり、赤ん坊の妹の世話に明け暮れた10代の頃の話をする。その後母は死亡したが、妹もまたアルコール依存となった。チェイスは母を憎んだという。妹はチェイスを恨んだ。チェイスはどうせ死ぬなら、銃で自殺して欲しかったという。ハウスはクリニックの患者の夫に問題があると考えて、検査を始める。アンドレスが目をさますが、脳をやられたのかポルトガル語をしゃべり始める。そして急に体温が上がって、吐き始めたため、ハウスは今もTTP(血栓性血小板減少性紫斑病)の症状が当てはまると言い、血漿交換を命じる。しかし、フォアマンは患者の暴力や言語喪失の症状は病院に来てから出ており、ウィルス感染症と脳症の合併ではないかという。ハウスはフォアマンの意見を取り入れることにして、インターフェロンで治療しろという。ナタリーはチェイスの説明を聞いて、本当に治るのかどうか確証もないので看病を続けるのは限界だと口にする。夫妻は出会って半年で結婚し、その1年後にはアンドレスに物忘れが始まったため、ナタリーは本当の夫の姿を知らないという。ハウスはクリニックの患者の夫を調べ上げて、下垂体付近に腫瘍があり、それが性衝動の低下をもたらしたとウィルソンに報告し、勝利宣言する。ハウスは衝動を取り戻すためにドーパミン作動薬を与えろというと、ウィルソンは腫瘍を治療するために告知しなければならないが、今のままで幸せな夫婦の幸せを壊す事になるので辛いという。ハウスは自分が首を突っ込むことを判っていて、患者の話をしたのだろうという。フォアマンはハウスの足の監視モニターを外すよう、嘆願書にサインしようとするが、ふと気がつき、ハウスがわざとフォアマンに闘いを挑み、負けて気をよくさせ、サインさせようとしたのかと問う。ハウスはこの計画が成功しても、またフォアマンが計画を見抜いても自信を持つのでいずれにせよ、監視モニターを外すと読んでいた。フォアマンは目の前で申請書を破り捨てる。患者が心室細動を起こし、脳炎の線は遠のいたが、フォアマンは無菌性髄膜炎だと主張する。ハウスは毒が関係していると考え、妻が花屋をしていたことから有害な植物や薬物が身近にあったのではないか、調べたいという。フォアマンに周辺環境の調査を禁じられたハウスは、ナタリーに花屋で有害なものについて質問する。その時、アンドレスが目をさまし、ポルトガル語で何かしゃべり続ける。アンドレスは「青い小屋」と繰り返し、それはナタリーと最初にデートした場所だという。アンドレスがひとしきり、最初のデートが素晴らしかったかを語った後に、妻を見ても誰だかわからない。ハウスはジョセフにナタリーの店のサンプルを持ってくるように言う。ウィルソンがクリニックの患者の夫に腫瘍について説明する。治療で腫瘍が小さくなれば性衝動が増すというと、夫は妻が望まないことを強要できないと答える。妻は自分は別に無性愛者じゃなくて、夫との関係を壊さないためにも相手に会わせていたと認める。フォアマンは病院のパトロンと会談中、飾ってある花が枯れていないのに気付き、診断を完了する。アンドレスは2~3週間前に喉の痛みを感じていて、妻が花を長持ちさせるために使用しているアスピリンを飲んでしまい、記憶がはっきりしないまま、次々と飲んで症状が進んだのだろう。多分インフルエンザか何かと思われ、大人には珍しいが、アスピリンがきっかけとなり、ライ症候群を起こした。ハウスがステロイドを点滴しろというと、フォアマンはすでに治療は行っているという。患者は目覚めて、妻に英語を話し始める。殴った事は覚えていないようだ。クリニックの患者夫には腫瘍が見つかり治療を始め、ウィルソンはついにハウスに賭の負けを認める。それでも、患者たちは嘘に基づく生活でも幸せだったのにという。満足したハウスのところに、モニターを外すために担当官が現れる。チェイスは久しぶりにオーストラリアの妹に電話をかける。結局、患者の治験は行われるのでしょうか。奥さんの看病が報われて欲しいなあ。アルツハイマーについては、ハウスといえども治療することはできませんよね。それでも、本質的に夫婦はお互いを求め合っている。そこがいわいる「ベター・ハーフ」つまり、恋い焦がれる自分の分身なのだ、という意味なのでしょうね。クリニックの患者もちょっと現実的には思えなかったけれど、ハウスが思う以上に夫婦は幸せだった。多分、状況が変わってもこの夫婦なら大丈夫なのではないか、というようなエピソードですよね。どちらのカップルも、頑張って2人の愛を貫いていけると良いなあと思いました。タウブが休みだったのはテーマと絡ませるのにはややこしいというのか、反証みたいなもの?今回のフォアマンは成長したということでしょうか。ハウスがあえて勝ちを譲ってやった、ということはなかったですよね。何よりも、足のモニターを外してやったのですから、フォアマンもカディの領域に達したということでしょうか。
October 30, 2013
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診断においては結構重要な答えを出しているパクですが、ハウスの元にいるのだから、それで十分ではないでしょうか。タウブやチェスは長年ハウスのチームにいて、今シーズン女性は新人が2人。アダムスは確かに美人でNo.13の後釜にふさわしく、すでにチームに溶け込んだ印象があります。実際はそうではないという事なのですが。その中で、パクが嫌われているとか、無理に好かれようとするのは何だか人種差別があるみたいでちょっと嫌だな。まあ、ハウスは人種ネタでよくフォアマンやタウブをからかっていましたが。今回の患者の政府が崩壊するかも知れないと考える人々の話は他のエピソードでもありましたね。日本じゃ、ちょっと考えにくい発想かも知れません。検察官のアンダーソンが法廷で胸の苦しさを訴えて入院する。心電図やカテーテル検査では異常が無く、気胸も見られない。フォアマンは不安発作だった場合にそれをいうと余計不安になるので、あえて別の病気を伝えて入院させたという。ハウスは妻が毒を盛ったと言い、患者の家の捜索と妻への聞き込みを行うことにする。パクはアダムスとチェイスがどちらもタウブをパートナーに選んだので、自分は嫌われているのかという。タウブはフォアマンに仕事ばかりしないで、恋人を作るべきだとアドバイスする。患者の妻によると、アンダーソンは非常に用心深く、家で作ったものしか口にしないという。水についても同じで、アンダーソンはそれは保健所で働いた経験から、不潔な光景をたくさん見たからだという。2人とも夫婦仲の良さを強調する。家の中では毒物は見つからなかったが、パクは隠し部屋があるのを見つけ、中に入ったところ、そこには大量のライフルが保管されていた。リフォームの時に妻も知らなかったといい、ハウスは患者がいつか政府が崩壊するのではないかと妄想しているのだろうという。パクは妄想も症状の一つではないかと主張し、ファール病だというアダムスと対立する。ハウスはそれぞれの診断を確かめるため、検査をするよう命じる。パクは、自分と患者のどちらの方が妄想的なのかとタウブに問う。タウブは患者が精神疾患だとは思わないと言った上で、ハウスはいつものようにからかっているだけだと言う。フォアマンが女性とデートさせようとして、タウブが様々な誘いを画策しているのではないかと問いただしに来る。タウブはそんなことはしていないと言いつつ、実は嘘をついていた。ハウスがウィルソンに銃の所持について話していると、ウィルソンはハウスが絶対に家に銃を隠し持っていると主張する。検査の結果、ファール病も、チェイスの診断したコカイン使用も、証拠が見いだせなかった。しかし、患者の足に空いた穴から出血が始まり、一晩中高熱が続く。結核の症状は見あたらず、ハウスは全身性硬化症による潰瘍を疑い、傷口の生検と抗凝固剤の投与を命じる。パクはハウスがアダムスと競わせるような言動をして自分の事をからかうのは嫌だ、リスペクトが欲しいと訴える。ハウスはリスペクトはしているが、みんなは君のことが嫌いだと答える。ウィルソンは銃を探しにハウスの家に侵入するが、見事にハウスの仕掛けたワナにはまってしまう。フォアマンはジムで女性から声をかけられるが、それもタウブの差し金だと疑い断ってしまう。患者が幻覚を見て暴れ出した。クマに襲われる妄想を見たという。パクは感染症が脳に達したのではないかと言い、アダムスは抗GAD陽性の自己免疫疾患を挙げ対立する。もし抗生物質を用いた場合、抗GAD陽性なら死亡してしまうので、ハウスはステロイドの治療を命じる。自宅に戻ったハウスはウィルソンが自分に対してワナをかけたのを察して、逆にウィルソンを出し抜く。しかしウィルソンも負けてはいず、ハウスをバスルームに閉じ込めてしまう。フォアマンは結局アニタの誘いを受け入れ、彼女の家に行くが、実は人妻だと知って引き下がる。患者の熱が更に上がり、ハウスはステロイドの量を増やせという。パクは今からでも抗生物質で治療はできると主張し、ハウスはそれならば感染症の原因菌を特定しろという。フォアマンはアニタとのいきさつをタウブに話すが、タウブは例え人妻でもデートをしたのは良い事だとコメントする。患者がアナフィラキシーを起こして呼吸困難となる。気管切開をしても気管浮腫がおこり十分に呼吸できない。パクは扁平上皮ガンで、妄想は腫瘍随伴症候群で説明できると言い、ハウスは生検を命じる。ウィルソンはハウスの部屋のクローゼットで銃を見つけたと得意満面だ。ウィルソンに見つかると困ると考えて、箱に入れて隠したのだろうというと、ハウスはこれはマジックに使う偽物だと言い、試しに空砲を撃ってみろとウィルソンに銃を差し出す。さすがにウィルソンもハウスの勝ちだと認め引き下がる。銃身に鉛筆を差し込んで偽物を装っていたハウスは、患者の帰還が偽膜でふさがれていたと気付く。内視鏡で気管の穴から覗いて確認したハウスは、細菌が毒素を出し続けたことにより、毒を盛られた状況になったという。ハウスはパクに抗毒素剤を取り寄せるようにいう。患者はアメリカでは珍しいジフテリアで、予防接種をしていれば防げた病気だった。患者の妻はあの家から家族ごと引っ越さなければならないと夫に告げる。銃を必要とするような行き方はしたくないし、怯えて生きていくのは嫌だというと、患者は謝罪する。仕事が終わったパクはチェイスに2人きりで飲みに行こうと誘う。チェイスは押し切られた感じでOKする。フォアマンはアニタともう一度デートすることにする。ハウスは銃をクローゼットに戻す。それは軍人だった父親の持ち物だった。いつものように、意地を張り合うハウスとウィルソンは楽しいですが、ウィルソンがハウスの父親の事を思い至らないのは残念ですね。ハウスもなぜ隠すのか。父親の形見を大切に持っている事をウィルソンに知られたくなかったのか。患者が武器庫を持っていたのがジフテリアのせいだったかどうかは判らないですね。タウブの言うように、もっと過激な面々もいるし、検察という立場で政府に対して不信感を持っていったのかも知れない。それにしても、あれほどの銃を持つのは非論理的で、それなら家族に銃の訓練をさせるべきですね。今回を見ても、パクの働きは大きいですね。優秀だし、変人だけれどもハウスの元で働くには十分資格がある。でも、彼女は同僚の一人として扱ってもらいたいらしい。アダムスは一応パクを評価して、カバーするような発言が多いですね。ただ、やはりここにいる人たちは自らをさらけ出すようなことはしない。チェイスにもガードが強い感じです。それに引き替え、タウブはノーガードだな。政府が崩壊したら、祖先に倣って世界中を放浪しますは良かった。(爆)カディの地位に上り詰めたフォアマンを気遣い、デートの世話までするのですから、本当にお人好し。罪滅ぼしでしょうか。フォアマンの過去のエピソードを思うと、人妻との泥沼が最終シーズンのストーリーになるかと思うとちょっと残念です。
October 23, 2013
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今回も良かったですね。チェイスの秘密も笑わせてくれましたし、死人を診断するというのも初めての事で意外な展開でした。カディがいなくなりフォアマンだとウィルソンも強い態度に出るものですね。ハウスは独自に興味のある、5年前に突然の腎疾患で4歳で死亡したというケースを調べたいという。単なる腎臓病ではないと考えていた。フォアマンはハウスに勝手をさせたくないので、アナフィラキシーショックでERに運ばれてきた14歳の少女アイリスを診断しろという。患者は誕生日パーティのプレゼントを開けた時に発作が起きたというが、アレルギーテストでは全て陰性だった。ちなみにプレゼントはマジック8ボールだった。薬物検査でも何も出ず、ハウスはチームに褐色細胞腫とオピオイドの検査を任せ、自分は怒りをコントロールするグループセラピーに出かけていく。調べたいといっていた死亡した少年は、同じグループのエモリーの息子で、ハウスはウェゲナー肉芽腫ではないかと言い、遺体を掘り起こして調べたいと申し出る。エモリーは息子の死後離婚しており、怒りが収まらないのは息子の死因が判らないからだと言われてハウスに許可を与える。遺体を調べたハウスは、鼻の骨には異常が認められないが、爪に白い帯があるのを見つける。これは重金属中毒の症状だ。フォアマンはハウスが海軍基地のGPSテストでモニター信号が45分間途絶えた間に、ハウスが墓地に出かけていった事を指摘する。このままではハウスを刑務所に戻すことになると重ねて警告する。アイリスは2歳の時に父親が交通事故で死亡していた。アイリスの母親は娘が気分屋で扱いにくいことから、ビタミンCと偽ってジアゼパムを与えていた事を認める。それならば症状も説明できるというが、アイリスが嘔吐して検査の結果妊娠していたことが判る。しかしアイリスは誰ともセックスをした事がないという。アイリスが腕に変調を覚え、感覚がないというのでチームは脳腫瘍の検査とHIV検査を行う。いずれも異常は見つからなかったが、腕に赤黒いアザが生じたことから、血液の疾病を疑い検査を続ける。アイリスの自宅を調べたタウブとチェイスは、アイリスの引き出しの中から彼氏の存在をうかがわせる手紙やアダルトのDVDなどを発見する。証拠を突きつけられてもアイリスは彼氏とは寝ていないと否定するが、実は昨夜彼氏が病院に来て暴力を振るったという。母親が警察に通報すると言うと、アイリスは視界が狭くなったと訴える。一過性脳虚血発作の検査をするが、異常は見つからない。ハウスはフォアマンの言葉にも諦めず、エモリーと別れた妻の家に侵入して重金属中毒の証拠を探る。しかし、中毒の証拠は見つからない。エモリーは息子の死で精神的に落ち込んだのに、妻がまるで感情を見せず葬儀で涙も流さなかったという。ハウスは母親に何かあると察して無料クリニックに呼び出す。母親は悲しくない訳ではないと言い、エモリーの目が息子の目を思い起こさせて辛かったから別れたという。息子は自分の父親の家で預かってもらっていたというので、ハウスは祖父の家を訪ねる方法を考える。ウィルソンはフォアマンがあまりにもハウスに厳しいと意見を言う。ハウスは診断依存症とも言える人間で、コントロールすることはできないというが、フォアマンはハウスは諦めるはずだと譲らない。ウィルソンはハウスに刑務所に戻りたくなければ、フォアマンの言うとおりにするしかないと諭す。ハウスはアイリスの感情面を試すため、彼氏が交通事故に遭ってERにいると嘘を言う。すると、アイリスは急に言葉使いを変え、彼氏はここにいると答える。要するにアイリスは解離性同一性障害で、自分でアザを作るなど都合の悪い事は別の人格に逃げ込んでいたらしい。しかし本人は何も覚えていない。母親がジアゼパムを与えていた事が症状を隠していたのだった。2歳の時の事故がトラウマになっているとも考えられ、催眠術で聞き出す事にした。すると血圧が上昇し、自分が騒いだために父親の運転の邪魔をして事故になったと思い込んでいた事が判る。発作を起こすきっかけになった8ボールや、もともとあったイチゴのアレルギーなどが強く結びついてしまった。やがて不正出血があった。流産ではなく、妊娠を示す数値を示しているが、超音波で調べると絨毛ガンだということが判る。ガンは治療することができるので、全ての人格にそれを伝えることにする。ハウスは少年の祖父の家に監察医を名乗って上がり込み、孫と何をしていたか聞き出す。しかし、身元を見破られてしまい、母親の今の夫に殴られる騒ぎを起こす。ウィルソンからは意見を言われるが、どうせ俺は聞き流しているといってハウスは思い当たる。もう一度エモリーと元妻の家に行き、次の結婚で生まれた次男の聴覚を調べる。慌てて家から出てきた母親に、ハウスは遺伝性のアルポート症候群だったと告げる。この病気は腎不全や爪の白帯、そして難聴をもたらす。祖父にもその症状が若干出ていて、息子は少し聞き取りにくいようで、言葉が独特だったのはそのせいだった事がわかる。しかし、対処法はありハウスは母親から感謝される。母親はエモリーに私だって悲しかったと涙を流す。ハウスは通報を受けて到着したパトカーで連れ帰られる。フォアマンはウィルソンに刑務所に戻すと言う。ハウスが2人の命を救ったということで、ハウスがまたつけあがることをフォアマンは恐れていた。ウィルソンはカディならどうしたか、と問い、病院経営で上手くハウスを利用してやれと言う。フォアマンはクリニックの時間を増やす事でハウスと手を打つ。患者が多重人格というのは以前のエピソードにもありましたっけ?人格がそれぞれにアレルギーなどの症状を持つということはあるのでしょうか。多分、精神的なものが身体に与える影響は大きいのですね。思春期の少女なので、何が起こっても不思議ではないと思いました。もう一つのケースは息子の死を受け入れられないエモリーが悲しんでいたことに同情しました。もし病気の事を良く理解していれば、夫婦は別れなくても良かったかも知れないし、せめてエモリーが前に進む事ができて良かったです。エモリー役の役者さん、良く見かけますが、良い味を出していました。始めはハウスは単に興味津々で、墓地の管理人とおもしろ可笑しくやりあったり、ちょっとホラーぽくて珍しかったですね。さすがにハウスもお墓は気持ち悪いのかも知れません。チェイスが謎のエステをすると知って、パクがやたらと詮索し、私も「お前はハウスか」と言いたくなりました。でも、それがオーストラリア人をからかう感じの田舎医師でテレビに出ていたので笑いました。こういうのだったら、レギュラーで仕事をすると良いですね。フォアマンはハウスを押さえ込もうと、必死ですね。彼はまだ若いし、これまでは散々ハウスに翻弄されてきたのだから無理もないですが、ハウスを利用するという境地に達するまでは、知恵を巡らさなければなりません。まあ、リサ・エデルスタインが降板する事がなければ、こんなフォアマンも無かったのでしょうね。
October 16, 2013
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久しぶりにオーソドックスなエピソードだったなと思いました。親子の話はこれまでもチェイスやフォアマン、ハウスと取り上げて来ましたが、やはり永遠のテーマですね。患者にとっては避けて通れないし、そこから真実に迫る事もあります。タウブのプライベートが意外にも膨らんで興味深かったです。10代のベンが誕生会でピエロの芸をしているとき、見ていた子供に股間を殴られる。その後、ベンは手足が動かないと座り込んでしまう。頭部CTや脳血管造影検査、血液凝固検査などはいずれも陰性で、薬物の影響もなかった。チームは心内膜炎を疑い、エコー検査を行う。ベンの実の父親はサーカスのピエロだったが、黒色腫で死亡したと言う。ベンの母親は別の男性と結婚し、息子には義理の父親の法律事務所のインターンに入って欲しいと考えているが、ベンは子供を喜ばせていた実の父の後を追い、自分も本物のピエロになりたいという。ハウスはタウブが2人の女性と子供をもうけて、何かもめ事があったのではないかと追及する。しつこく聞かれてタウブは、元妻のレイチェルが恋人のフィルと娘を連れてポートランドに行くという話を聞かされフィルともみ合ったと認める。ハウスは子育てに関する考えは、それぞれの育った家庭の状況によるという。ウィルソンは土曜の夜にアトランティック・シティでボクシングのペアチケットがあるという。ハウスは仮釈放中で、何かと誘惑の多いアトランティック・シティに行くことは許されない上、足首のモニターで監視されている。それでも、ハウスは自分も行くので1枚キープしておいてくれという。検査の結果、心内膜炎でないことは判ったが、それでも心膜が肥大していた。発作とは無関係の心臓障害で、免疫が亢進するシェーグレン症候群ではないかという。ハウスは免疫抑制剤の点滴を命じる。タウブのもう一人の娘を育てるルビーが病院に娘を預けに来たのでハウスが預かったという。今夜はタウブが娘の当番で、パクは2人のうちどちらかは諦めるべきだという。患者は鼻血を出し血を吐く。血小板、赤血球、白血球が減少しており、ハウスは骨髄移植が必要な段階だという。とりあえずは血小板の輸血を続け、ドナーを探さなければならないが、ベンの近親者で適合者はおらず、実の父親の親族も死んでいるという。ハウスはアダムスの学生時代の成績を調べ、一時期成績が落ちているのを見つけて、親子の問題があったのではないかと質問する。チェイスもまたハウスの代わりに探りを入れるので、アダムスははぐらかす。フォアマンは今度の土曜の夜に、アトランティック・シティで講演の依頼がハウスに来ているという。しかし、それはハウス自らが推薦したのであり、フォアマンはハウスがボクシングの試合を見たがっているのを知っていた。フォアマンはハウスには行かせないという。クリニックの患者で、自分が糖尿病だと言い張る男がいて、ハウスは検査結果が明らかなのでインシュリンは与えられないと拒む。ベンの容態が悪化し、血小板の輸血にアレルギー反応を示しだした。相変わらず骨髄移植の適合者はおらず、チームは母親が元夫の死亡について何か隠していると考える。母親はついに元夫が生きていて、父親にふさわしくない人間なので息子には事実を伝えないと答える。タウブとパクはベンの実の父に会いに行くが、ベンの事については自分には息子はいないと拒んでしまう。ベンの容態が更に悪化し、胸水がたまって苦しむ。しかし、悪いのは骨髄ではなく、肝臓だった。肝不全になった原因については理由が判らず、抗生物質が反応していない。ハウスはタンパク質を投与することで、タンパク質の合成生涯か、高アンモニア血症かを見極めるという。これはリスクを伴う検査で、患者の眼球が飛び出してしまう。この症状はステロイドで収まったが、ハウスは腫れたという症状からバーキットリンパ腫だと診断する。すぐに化学療法が施される。ハウスは足のモニターを外そうとして、騒ぎを起こす。ウィルソンはフォアマンにハウスをボクシングに行かせてやって欲しいと直訴する。しかしフォアマンはウィルソンこそボクシングに行かせたくないと言い、ハウスと一緒にテレビ観戦して仮釈放の時期を乗り切って欲しいと依頼する。クリニックの患者の妻が、プラシーボを注射して夫に糖尿病じゃないと判らせたいという。ハウスは断るがその後、また太ったと来診した患者の心拍数が非常に遅いことに気付き、糖尿病食の青梗菜の食べ過ぎによる甲状腺機能低下が原因だと診断する。化学療法を続けた結果、患者は快癒せず逆に多臓器不全の状態となる。症状の進行が早すぎて、ハウスはバーキットリンパ腫ではないという。そこに、ベンの実の父親が現れる。見るに見かねて義理の父親が呼んだというが、ベンの母親は帰れと告げる。その後ろ姿を見ていたハウスは、ベンの父親が晩期の梅毒で、12年前に自分の息子を性的に虐待して梅毒を移したという。最初に行った梅毒の検査は陰性だったが、12年間の間に感染が弱まり出にくいこともあるという。そして、骨盤辺りに隠れていた菌が股間を殴られた事で目をさまし、免疫抑制剤の点滴で活発になった後、抗生物質で死滅したが、毒素だけが残るという、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応だと診断する。ペニシリンと抗体医薬で治療できるという。ベンはあまりに幼くて、父親に何をされたのか判っていなかったらしい。しかしアダムスはベンに真実を告げるべきだという。ハウスは実際に父親となったタウブにその役を託すが、タウブは話す事は難しいという。アダムスはついに裕福で幸せな家庭よりも、壊れた親子関係に憧れて家出したことがあると認める。年上の男とヒッチハイクしてマンハッタンまで行き、2ヶ月後に自宅に戻ったが、両親はそのことからなかなか立ち直れなかったという。だから罪滅ぼしで刑務所などで働いていたんだな、というハウスに、アダムスはだからあなたのもとで働くのです、と答える。タウブはフィルとレイチェルから謝罪を受け、タウブの反対を押し切ってポートランドへは行かないと歩み寄られる。その上でなお、タウブは「勝手に引っ越すな」と言い渡す。ハウスと自宅でボクシングをテレビで観戦するつもりだったが、何とハウスとフォアマンはリングサイドで観戦しているのが映っていた。嫌みなフォアマンが「私はハウスよりもあなた(ウィルソン)よりも、立場が上だというところを見せたい」と言いながら、ちゃっかりチケットをせしめて、リングサイドで観戦しているというオチが良かったですね。フォアマンがOKを出せば、講演会に出席するという名目でハウスを連れ出すことも可能な訳です。親子談義で、完璧な子育てをしようとして失敗するとか、心に従う事よりも頭に従う事の方が難しく、心に従ってしまうから子育ては失敗するとか、なかなか含蓄のある話がありました。ベンは自分に酷い事をした父親を瞼の父として慕い続けている。母親の思いはなかなか伝わらないのでしょうね。でも、真実を告げるには十分成長したのではないか。義理のお父さんも良い人でしたよね。それなのに上手く行かないものです。タウブの子育ては、まだ失敗も何もない段階ですが、2人を交代で預かるというのはかなり無理があると思います。しかも、名前はソフィーとソフィアて、おもちゃじゃないって。親権はどちらにあるのか。しかし、責任があるようなないような状態でも、多分法律的にはレイチェルは娘を勝手に遠くには連れて行けないのでしょうね。タウブは瞼の父を慕うベンを見るとなおさら、自分の存在は娘に知らせておきたい。ルビーはシングルマザーで頑張っていくつもりなのでしょう。時々お泊まりもあるなんて、充実しているな。子供にとって何が幸せなのか、いろいろ考えさせられます。アダムスがハウスの元で働く理由、自分を罰しているというのは、これまでのキッズにはいないタイプですね。
October 9, 2013
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祝!新ハウスチーム発足。人数が増えると、会話の楽しさが倍増しますね。意外な組み合わせ、タウブ×パクも、笑いが取れる事が判りました。ゲストのジェイミー・バンバーは「バトルスター・ギャラクティカ」で知られるイギリス人俳優。せっかくのヒュー・ローリーとの共演なら、イギリス・アクセントでしゃべってもらいたいものです。それにしても、いつ見ても美しい。例え痛々しい姿でも。シーダーヴィルという町で、日頃の善行を表彰されたボブ・ハリスがその夜、ミス・シーダーヴィルとセックス中に心臓発作を起こして病院に搬送される。ハウスはタウブとチェイスを呼び戻し、チームをスタートすることになった。フォアマンは2人にハウスの事をスパイしろ、と言う。タウブは元妻とガールフレンドの間にそれぞれ子供が産まれ、急に預けることができなくなったので、病院に赤ん坊2人を連れてくる。ハウスは本当にタウブの子供かどうか、DNA検査をして病院中で賭をすることにした。タウブは自分のDNAを盗まれないよう、ハウスの企みと戦う。患者は心室細動の症状以外見られず、膝に擦り傷があるのを見て、ハウスは浮気をしていたと見抜く。ボブは妻には言わないで欲しいという。ハウスの命令で負荷試験を行うが、妻が側で話しかけると心拍数が上がった。そのうち、倒れてしまう。心電図には異常が無く、けいれん発作だという。しかし、てんかんの検査するが、異常はは見つからなかった。患者は妻に真実を話すべきかどうか悩み、アダムスは自分なら話して欲しいという。フォアマンはハウスの行動が気になり、顔を出してチームを監視し続ける。チームは褐色細胞腫ではないかと考え、脳波を監視しながら一晩見守ることにした。ハウスは患者が浮気をしたモーテルについても、タウブとパクに調べさせる。チェイスは患者の首に腫瘍があるのを発見する。体温も上昇し続けていた。タウブたちが調べたモーテルは不潔きわまる環境で、ハウスは副咽頭間隙のバクテリアが頸動脈に入り込み、血栓ができるレミエール症候群だという。抗菌薬を投与し、手術で血栓を除去するように命じる。患者は手術の前に、妻に真実を話し謝罪しなければならないと主張し、その結果、妻は過ちは一度だけと受け止め、手術に付き添うという。しかし、チェイスが血栓を取り出そうとした見あたらず、リンパ節が腫れていた。リンパ腫と考え生検するが、急に心拍が低下して黄疸の症状が出た。感染症と見て、ハウスは抗生物質を与えるように言うが、肝臓の働きが低下しているため、このままでは死んでしまう。それならばまず肝臓移植を行い、その後治療するため生体肝移植のドナーを募ろうということになった。妻は自分からドナーになるというが、まずは親しい友人や町の人々に声をかけて肝臓提供を求める事にした。病院には患者を慕って多くのボランティアが集まるが、患者は移植を受ける前に告白することがあると言い、浮気のことや仕事で嘘を付いたこと、奨学基金の使い込みをした事などを話した上で、自分はみんなが思っているような人間ではないと話す。わずかに残ったボランティアの中に、適合するドナーは見つからず、ハウスはダメージを受けた部分を切り取るという危険な手術を命じる。フォアマンが当然のことながらチェイスに中止を求めるが、なぜか肝臓の機能が回復し手術が必要なくなってしまう。チームはアレルギーで肝臓が一時的にショック状態になったと考え、アレルゲンを探るため、ミス・シーダーヴィルにも話を聞く。患者と妻は告白のために口論となり、結局妻は出ていく事になった。アレルギーテストを行っているうち、激しい反応が出て全身に発疹が現れる。しかし、肝心のアレルゲンが判らず、ハウスはますステロイドを投与するよう命じる。タウブは口では反対していたが、自分でもやはり子供の父親が知りたいとサンプルを採り検査に出す。しかし、ハウスはその結果をサルの検体と取り替えてしまう。ステロイドを投与後、患者の皮膚が剥がれ始め、激痛に見舞われる。ステロイドで悪化したことから、ハウスチームはスティーブンス・ジョンソン症候群だと診断する。治療法はなく、これで診断は終わりになるが、チェイスは諦めきれずに、患者に付き添う。自分は人殺しだ、という最後の告白を聞いたチェイスは、神経障害を疑い、脳内の動脈に動脈瘤ができているのを確認する。患者の告白は動脈瘤の成長と共に、内容が増えていったのだろう。しかし、ハウスは動脈瘤は川崎病の症状の一つだと考え、膝の擦り傷からモーテルのカーペットに使われて洗剤が入り込んで意識を失わせたと診断する。ハウスは免疫グロブリンによる治療を命じる。タウブはハウスが手にしているDNA検査の結果を見ることはなく、処分してしまう。患者の妻は、夫が奨学基金に手を付けていなかった事を知り、告白が病気のせいだったと信じる。最初の浮気について、本当だったのかと尋ねると、患者は君を裏切ることをするはずがない、と答える。フォアマンはチェイスに嫌がらせを言ったことを謝る。ハウスが4日間病院から帰らなかったので監視していたというが、チェイスはハウスは単にフォアマンをからかっていたのだと答える。ハウスは夜間にだけ工事をさせていた部屋の一部をチームに披露する。それはウィルソンの部屋との間の壁を開閉式にしたものだった。チームが戻ってハウスの喜び方が顕著でしたね。よほど、寄付金が入ったのか、大胆な工事をさせてウィルソンとフォアマンを両方出し抜いて、良い気分には違いないでしょう。タウブの赤ちゃんかわいい~なぜ2人とも彼が預かることになったのか、その辺はまた説明があるのかも知れませんが、一度手元で育ててしまえば、仮に自分の子供でなくても愛情は注げるような気がします。あんなにかわいいんだもの。ウィルソンが子守役を押しつけられているのも、彼らしくて良かった。今回の患者が奥さんに嘘を言って、それで奥さんが幸せになるならば、それでも構わないということですよね。多分、本当に一度の過ちだったんでしょうね。日頃何か悪い事をしていたら、誰かきっと本質を見抜いてしまっていたに違いない。良い人だから、表彰もされるし、ドナーも集まったんでしょう。手術する前に自分の口から告白死体、という律儀なところも人柄を表していると思いました。川崎病については、実際にそういう子供を持っている人を知っていますが、今回のケースには当たらないのじゃないかと思います。ちょっと無理がある。チェイスはすっかり精悍になって戻ってきましたね。医者としての腕の方も落ちていない。さすが、ハウスの弟子ですね。本当はフォアマンが一番弟子なのでしょうが、彼なりに病院を任されて必死に頑張っていて、その辺を最後にわかり合っているところが良かったです。実はフォアマン自身も、チェイスたちが戻ってきてホッとしているのかも知れません。アダムスとは最初からカップルに?と振っていましたね。誰が見てもそうなんですが、前のシーズンのようなチャラ男とはイメージチェンジして、じっくり向き合って欲しいです。
October 2, 2013
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本来なら、ファンファーレが鳴り響くようなエピソードのはずですが、全体的に地味というか退屈です。新しいキャラに感情移入ができないということもあり、くすっと笑ったりニヤリとしたり、しんみりしたりという場面もなくて、やっぱり「最後だね」という雰囲気を感じてしまいますね。NCISのイーライ・ダビード局長がゲストでしたね。120年続く企業のCEOサッド・バートンが突然視野が狭まって診察を受ける。バートンの会社は国内の工場をたたみ、中国に移転する予定で、首を切られる従業員たちから激しい抗議を受けていた。眼底検査は正常で、ドレスアップし遅れて現れたアダムスは従業員に毒を盛られたのではないかという。アダムスは遅れてきたのは面接があったから、と答える。パクはセクハラが原因で殴った元上司アンドリュースが公に謝罪を行い、今度はパクの行為が審問会にかけられることになっていた。ハウスはパクが首になる方に金を賭けるといい、パクはその賭けに乗る。パクは甲状腺障害を疑い、ハウスは自ら薬を与える。ハウスが高額の診断料をせびる魂胆で、精神疾患を匂わせるとバートンは小切手を切る。ハウスはこれでタウブとチェイスを呼び戻せるという。バートンの娘エインズリーによると、母親が4ヶ月前に非ホジキンリンパ腫で死亡し、バートンは辛いのだという。アダムスは中国に移転するべきではないと意見する。薬で視野は元に戻ったが、今度は左肺から出血し吐血してした。過粘稠度症候群が見られる。フォアマンはハウスから提出された小切手を患者を脅して奪ったとして、破ってしまう。ハウスはフォアマンの尻を掴んで、自然の反応でフォアマンが殴るかどうか見てみたという。パクはフォアマンは審問会の議長なのに、ハウスがそんなことをするのはパクが首になって賭に勝ちたいからだろうと問う。ハウスは診断を早めるために、プロテインCを与えさせ、患者はかゆみを訴える。アダムスはバートンの妻の診断が間違っていて、性感染でリンパ腫を引き起こすウィルスがバートンに移ったのではないかという。ハウスはアダムスに放射線治療を命じる。しかし、バートンは妻からの感染などあり得ないという。妻はこの国に留まる理由だったが、長く続く会社を継続させるためには中国へ移転するのもいとわないという。その後、患者の心拍数が上がる。ハウスは心エコーを命じる。パクはハウスの前で、自分が暴力を振るう傾向があると取られる発言をしてしまい、ウィルソンにハウスの真意を問う。ウィルソンはハウスは確かにパクを首にしたいのだろうが、それは金のためではなく、名誉の問題だと答える。ハウスには名誉よりも価値のある物を与えればよい、アドバイスする。ハウスはバートンの会社の株がCEOの病気で値が下がった事を契機にして、株で大もうけをしたいと言い、アダムスに20万ドル貸してくれと頼む。アダムスはハウスがクリニックの診察を2倍に増やすのなら5000ドル投資しても良いと答える。心エコーの結果は正常で、パクは電気生理検査を提案する。パクがハウスの策略に負けないと宣戦布告すると、ハウスはアンドリュースが酒を飲んでいたという事に興味を示す。フォアマンにもそのことは報告してあるが、アンドリュースは断酒会へ参加することは求められなかった。パクが直談判で、フォアマンに審問会の中止を求めると、フォアマンは酒を飲んでいたアンドリュースをどうしても使わざるを得なかった事を自分自身も審問会で報告し、減給処分を受けていると話す。パクはハウスの策略にはまったと弱気になる。一方、ハウスはすでに2万ドルをバートンの会社の株につぎ込んだが損をしたのでアダムスに20万ドルの投資を求める。患者の酸素飽和度が急に低下するが、ハウスはその理由を脳神経が専門のパクの元上司アンドリュースに求めるという。アンドリュースは正常圧水頭症ではないかという。そのためにハウスは髄液検査をするよう命じるが、パクは自律神経失調だと主張し、傾斜試験を行うと頑張る。これはハウスが自分を試しているのだというパクは、アダムスに傾斜試験を頼んで自分は審問会に出席する。その検査の間にバートンは意識を失い昏睡状態に陥ってしまう。パクが調子よく陳述し始めた最中にハウスが乱入して、命令に背いて検査をし、バートンが死ぬかも知れなくなったので首にしろと叫ぶ。その後、パクはすっかり動揺し、しどろもどろの応対をしてしまう。しかし、ハウスはパクが傾斜試験をすると判ってあえてアンドリュースの意見に賛成したと言い、アダムスには肝生検をさせる。肝臓は正常で、髄液検査で頭蓋内圧の上昇が認められた。パクは軽い懲罰を受けるだけで結果的に首にはならなかった。翌朝にバートンが目覚めなければ会社移転のサインは娘が行うことになる。ハウスは隣の整形外科のレントゲン画像を見ていてY字型のインプラントと骨に気付く。ハウスの命令で血漿交換を行うとバートンは目覚めた。患者は関節リウマチでできた抗体が原因で、過粘稠度症候群になり、ドロドロになった血液が各臓器に影響を及ぼしていたのだった。ハウスはマーケットが開く前にプレスリリースでCEOが完治し、会社を中国に移転させると発表しろとバートンに迫る。娘は本心では中国に移転して欲しくないと言い、もしサインするなら自分は会社を辞めるという。バートンは会社を取り、おかげでハウスは大金を手にした。これでタウブとチェイスを呼び戻すこともできる。フォアマンはハウスに12時間のクリニック診察を命じる。アダムスに借りられなかった20万ドルは病院の高額な装置を拝借して用立てしていたが、それも返却し、アダムスに借りた5000ドルとウィルソンから盗んだ5000ドルも返却した。ウィルソンはハウスがわざと審問会に乱入してパクに同情票を集め、首にならないようにしたのだろうという。多分、ハウスはパクを気に入ったのだろう。アダムスが遅刻してきた理由を詮索していたハウスは、ボーイフレンドに浮気されたんだろうと尋ねる。アダムスは1年間別居していた夫が浮気をしていたことを知り、離婚届にサインをしたのだと告白する。整形外科に「占領」されていた部屋ごと買い戻したハウスは、アダムスに好きなだけ怒りをぶつけろとバットを手渡す。日本の金剛組の話が出て来るとは思いませんでした。法隆寺を作り世界最古の企業が最近まで創業一族によって経営されていた事に、脚本家は感銘を受けたんでしょうか。これがこのエピソードの元ネタかな。今回は、会社を残すためには国への忠誠心も犠牲にするものだ、ということですね。アメリカの雇用がなんとかという話で、パクのフィリピンのいとこは学校に行くよりもアメリカの工場で雇われる方がまし、という話題も日常的な会話なのでしょうね。ちょっと、実感しにくいエピソードだったと思います。ハウスが中国語を話すのは初めてではなかったですね。とにかく、前回もそうですが、ハウスはチームを取り戻すために金が欲しい。手っ取り早く金持ちから奪えばよいというわけですね。隣の整形外科の診察室が丸見えで、普通はちょっと考えにくいのですが、取り戻すためにハウスが妙案、秘策を練るところをもう少し見たかったです。本当は刑務所から出て来るのに、もっと時間をかけても良かったと思います。アダムスのプライベートを探るのは少し早すぎる感じもあって、ハウスの関心ほどには意識しませんでした。いずれにせよ、来週にはチームが勢揃いするのでしょうね。フォアマンが残っていても、「ダメ」をいうだけの魅力のないキャラクターになってしまって残念でしたから、懐かしい顔の再会に歓迎したいです。
September 25, 2013
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ゲストが「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーでしたね。でも、今回はNo.13こと、オリビア・ワイルドのためのエピソードだったと思います。大金持ちのベンジャミン・バードが職業安定所を訪ね、100万ドルの寄付金をそっと置いて出ていった後、路上で倒れてしまう。ERでは異常が見つからなかったが、ハウスはベンジャミンが金持ちなのを知って診断するという。Dr.パクは単なる脱水症状だというが、ハウスは自分のせいで刑務所を首になったDr.アダムスを呼びつけ、ボランティアで診断させるという。2人は検査を行うが、やはり心臓や脳に異常が認められない。ただ、患者が並外れた寛大な心の持ち主で、有り金をどんどん寄付してしまうことにパクは頭がおかしいのではないかという。フォアマンはハウスが診断科のチームを再生するために、気の良いベンジャミンから寄付金をせしめようとしていると指摘し、診断するなら金を受け取ってはいけないという。それならば退院させろというハウスだったが、呼び戻そうと連絡を取っていたNo.13が病院に現れ、もう医者を辞めて恋人と残り少ない人生を楽しみたいので、チームには戻らないと告げる。パクは極度の利他的行動が精神症状だと考え、最後にもう一つだけ検査をさせて欲しいという。その時、患者に頻脈が起こる。アダムスはアレルギーの薬のせいでQT延長症候群かも知れないという。ハウスは自ら検査をすると言い、患者の前で自分のこれまでの出来事を語る。すると、ものの2分と経たないうちに、ベンジャミンは診断科を再建するのに100万ドル寄付すると口にする。ハウスは相談したウィルソンに、病人から金をもらってはいけないと言われる。自己犠牲に溢れるベンジャミンも、妻は寄付をするようになって自分から去っていき、子供たちとも会えないのが寂しいという。やがて、患者に不整脈が戻り、失神と筋肉の震えの症状が現れる。アダムスはエコーウィルスが原因ではないかと言い、ハウスは抗ウィルス剤での治療を命じる。パクにコーヒーをおごろうとしたアダムスに、パクは物をもらうのは嫌だと言い、2人はあげる、要らないの意地の張り合いを始める。ウィルソンは、ベンジャミンから生体腎移植の申し出があったとハウスに告げる。ウィルソンの患者が腎移植を必要としているのを耳にしたからだというが、ハウスは病人から腎臓はもらえないはずだとウィルソンに言い、患者は症状が悪化しているのだという。相談を受けたフォアマンは、ベンジャミンと直接話をして、生体腎移植を許可する。ハウスのしつこい呼び出しに応じてNo.13がオフィスを訪ね、ハウスは診断に加わるよう求める。No.13はホイップル病を疑い、改めて検査をすることになった。ハウスはNo.13が戻ってきた理由を知りたがり、医者としての罪悪感ではないかと問うが、ただ愛する人と人生の最期に幸せになりたいのだという。検査の結果、ホイップル病の病原菌は見つからなかった。ベンジャミンの意志に従って生体肝移植の手術が始まるが、麻酔をかけようとすると、心拍が上昇して不整脈が再発してしまう。手術は中止されたが、フォアマンはその状況はハウスが患者に薬を盛ったからだ、と見抜く。フォアマンはハウスに担当を外れるように命じる。いつまでも続くアダムスからの贈り物に、パクは借りを作るのは絶対に嫌だという。一方、アダムスはパクの反応をおもしろがり、パクが受け取るまで辞めないという。No.13はベンジャミンの前で、自分も重い腎臓病で移植が必要だと話すと、ベンジャミンは即座に自分の腎臓を提供すると言い出す。しかも、ウィルソンの患者にも提供すると言い、自分の命も惜しまない様子にNo.13は患者は正常ではないと判断する。甲状腺ホルモン値は正常の範囲で、「チーム」はポルフィリン症ではないかという。No.13が自ら調べるというと、ハウスは本気でチームに戻るのかと問う。No.13はやはり罪悪感が個人の幸せを上回ると答える。ウィルソンの患者は移植を待たずに死亡してしまう。ハウスはウィルソンから「詐欺だ」と言われて、最初にベンジャミンを病気だとするために、頭部CTを行いその語気にヨード造影剤を使った事を思い出す。ベンジャミンはプランマー病で、甲状腺に結節があり、ホルモンを過剰に分泌していたが、ヨードのせいでさらに分泌が高まったため、より寛大になってしまったのだった。手術で結節を取り除けば症状は収まる。目覚めたベンジャミンは、寄付金をばらまくよりは、失った家族を取り戻したいという。アダムスがパクの車の修理代を支払ったというので、パクはついにありがとうと折れる。しかし、実は支払ったのはハウスの車の修理代で、アダムスは勝ったと思い込む。パクはいずれにせよ意地の張り合いが終わって良かったという。ハウスは罪悪感で医者の仕事をしてもらいたくないとNo.13に首を言い渡す。No.13は自分のためを思ってくれたのかと問うが、ハウスは君のためではなく自分のためだと答える。No.13はハウスに感謝し、恋人と去っていく。最後の会話がおしゃれでしたね。多分、No.13に恋人がいないのなら、ハウスが死に水を取るつもりで縛り付けたのでしょうが、優秀な部下が欲しいという自分のエゴを押さえて、彼女を解き放ってやったのですね。これもまたベンジャミンの利他的行動と少し被っているような気がして良かったと思います。キャメロンにしても、アンバーにしても、そしてカディにしても、魅力的な女医さんがたくさん出てきましたが、No.13は謎めいていて、抱える悩みも奥が深くて本当に魅力的なキャラクターでした。シリーズ後半の貢献者だと思います。そして、最終シーズンの寂しい始まりに最後に花を咲かせてくれましたね。「チャーリーズ・エンジェル」はとても良かった。(笑)チェイスとタウブはチームに戻ってくるつもりがあるようですから、何とか金を捻出して、早くチームが再会するのが見たいです。アダムスとパクでは全然もの足らない。代用品にもなりません。ちなみに、パクをいじるのはフォアマンを人種ネタでいじるのとちょっと似ていますね。アジア系の両親は移民してきて、パクは施しを受けることなく努力して今の地位を得た。ユーモアはなく固くて真面目ですが、チームの中にはこういうタイプが必要なのでしょう。アダムスは刑務所の医師の時の迫力を失い、未知のものにチャレンジするタイプにも見えなくなりましたが、いずれチェイスの新しいlove interestにでもなるのかしら。隣の整形外科もいずれは追い出さなくては。(爆)
September 18, 2013
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「バーンノーティス」でも刑務所の話が続いているので、被っているなあと感じていましたが、こちらの場合はむしろ、簡単に保釈する事ができるのですね。刑務所も混み合っているのでできれば出ていって欲しい。しかし誰もハウスの事を好いていない、誰も面会に来ない。誰も戻ってきて欲しいとは思っていない。その状態から、どうやってハウスが復帰するのかと思っていましたが、ちょっと肩すかしでした。騒ぎを起こして2ヶ月、さらに8ヶ月の刑期が増やされたハウスのもとに、今はプリンストン・プレインズボロー病院の院長になったフォアマンが面会に現れ、病院の危機的状況に協力させるため保釈が認められたという。カディは事件の翌日には病院を去ってしまっていた。患者はバイク事故で臓器移植のドナーとなった18歳の大学生の「肺」で、移植の準備を始めたところ気道抵抗が上昇し、今は仮死状態にあるという。ハウスのチームはそれぞれ別の場所に新しい場を見つけ、オフィスも研究室も整形外科が使っている。ハウスにはわずかなスペースと、神経科の当直だったという若いパク医師が与えられた。猶予は12時間しかない。戻ってきたハウスに、医師たちはよそよそしく、なぜかウィルソンがICUにいる。感染症による細気管支炎かというと、すでに抗生物質は与えたという。ハウスは検査では出なかったコカインの影響を疑い、パクを連れて大学生の自宅を調べる事にする。つれない態度のウィルソンは、ハウスにもう自分たちは友人ではないという。肺の移植を待つ患者はウィルソンの患者だった。家宅捜索でハウスは大学生が脳腫瘍だったのではないかと考える。ハウスの脚にはGPSモニターが付けられており、病院と自宅以外の場所に行ったため、警察官に連れ戻される結果となった。フォアマンは理事会の反対を押し切ってハウスを釈放させただけに、もめ事を起こすなという。Dr.パクは上司にセクハラされて殴ったため、審問を受ける前にシカゴの病院に移るつもりでいた。ハウスは両親と同居するアジア系のパクが、親を守るために家を出るのではないかという。大学生の腕から取り出した腫瘍らしい組織を調べると、ERで点滴した血漿がもれて固まったものだと判る。1単位の血漿には25人分の血漿が含まれ、ハウスはそれらの血漿に問題があったのではないかと考える。しかし、残り6時間で25人の生活環境を調べる事は不可能で、フォアマンも金がないという。ハウスも病院から出られず、パクと移植患者の状況が悪化して肺を待っているウィルソンが個別に対応することになった。すると、血漿の提供者の中で鉛中毒だった可能性が見つかり、ハウスはすぐにキレート療法を始めさせる。ところが、キレート療法のせいで肺のけいれんが起こり状態が悪化する。パクとフォアマンがカルシウム拮抗剤を与えたところ、けいれんは治まるが、肺中葉の一部が死んでしまった。ハウスは死んだ部分を分析することで、原因が判るという。酸素値は正常だったことから、パクは鉛以外の重金属が含まれていた事も考えられると言い、ハウスはドナーが鉄毒性があったかどうか調べろと命じる。ウィルソンの患者の酸素レベルが下がり、移植までの時間を持たせるため懸濁液で肺を満す治療を勧める。しかし、患者はもう死を覚悟し治療を拒否する。そのことをハウスに伝えると、ウィルソンの患者以外に移植できるので、ハウスはこのまま検査を続け、まずはウィルソンが患者に治療を受けるよう説得するべきだという。パクはハウスとやりとりする間に、被害を受けた自分が出ていくのはおかしいと考えていた。肺組織を調べていたパクは、白血球が感染症状を見せているのを発見する。すでに抗生物質で治療しているのに、なぜ今頃出てきたのか判らないが、ハウスは肺に隠れていたことも考えられるとし、ブルセラ菌を念頭に置き、再度抗生物質と免疫グロブリンを投与するようにいう。ウィルソンの患者の別れたボーイフレンドが見舞いに現れ、患者は希望を取り戻し治療を受けるという。実は事情を良く知るウィルソンがボーイフレンドを呼び出していたのだが、ウィルソンはハウスのアドバイスに礼を言う。ハウスは自分に怒っているのなら俺を殴ってみろという。ウィルソンは、ハウスの事は嫌いだと答える。免疫グロブリンの投与を始めると、肺の色が悪くなって、治療には無理な状態になってきた。ハウスは病院内でウィルソンと職員らがケーキで祝っているのを見て、葉巻の煙が原因だと気付く。ドナーは事故を起こす前、仲間と一晩中ポーカーをしており、そこで仲間が吸った葉巻の煙をドナーが吸い込んだときに、好酸球性肺炎であれば白血球が反応したはずだという。もしバイク事故がなくても、ドナーは死んでいただろう。すでにステロイドを与えているので、ハウスはもっと特殊な治療が必要だと言い、時間がないためパクは放射線治療を行う。その結果肺の状態は良くなり、移植も行われた。パクはフォアマンにシカゴの病院に行くのは辞めて、審問を受けると告げる。親にも事実を告げることにする。フォアマンはハウスに元のオフィスを与え、ウィルソンはハウスに「お帰り」のパンチを食らわす。パク医師は韓国とフィリピンのハーフだそうで、まじめだけれども上司にも楯突く意思の持ち主という点がハウスに評価されたようです。これまで何度もハウスの部下になりたくてもなれなかった医師がいましたが、今回は特別でしょうか。優秀なのでしょうね。でも、なんか一本調子でキャラクターとしては物足りなさを感じますね。「グリーンホーネット」のカトーというのは良かったけれど。フォアマンが院長職に就いたことには異論はありませんが、彼こそハウスに力を貸すことができないのでしょうか。事務と管理の仕事だけじゃ面白くないだろうし、優秀であることは間違いないのにね。ウィルソンの「君のことは嫌いだ」は、「好き」の裏返しだとはみんな思ってしまいますよね。(笑)縁を切ったつもりで面会にも行かず、手紙も送らないというのはウィルソンらしくないです。そんな元の仲間を熟知したハウスが、元の場所に収まって嬉しそうにしている。そもそも、刑務所に入っていたのは何のためだったんか。カディの家に車で突っ込んで被害を与え、恐怖を与えた事をハウスは自分なりに反省して、刑務所の女医さんの言葉で前向きになろうとしたのですよね。でも、早く出所するチャンスも自ら潰してしまった。カディがまだ院長をしていると思っていたということは、戻ればみんなが受け入れてくれると思っていたのかな。正直、刑務所でユニークな囚人先生をもうちょっと見せて欲しいなと思いましたが、しかたないのでしょう。チェイス、タウブ、No.13もいずれ戻ってくるのかな。シーズン8の契約もずるずるとしていたし、いかにも最終シーズンという印象です。
September 11, 2013
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「Dr.ハウス」最終シーズンのプレミア。リサ・エデルスタインの降板でストーリーが変わったかどうかは判りませんが、シーズン6の精神病院に入院した時の展開と似ていますね。孤独なハウスがさらに完全に孤立してしまうけれども、それでもハウスらしさは無くしてない。ハウスのやさぐれ度合いもさらに迫力を増して、かえって魅力的でした。(笑)あれから8ヶ月、刑務所で過ごしたハウスは残り4ヶ月の刑期で仮釈放の面接を受ける。ハウスの言動に反省が見られないとして、残り5日間を逆らうことなく、大人しく過ごさなければ仮釈放は認めないと言う。ハウスは刑務所を影で牛耳るメンデルソンの手下アソーファと同房で、自分に処方されるヴァイコディンの横流しに手を貸していた。新入りのニックがハウスが医者だったことを知り、診て欲しいというがハウスは医務室に行けと言う。ハウスが仮釈放が近いと知って、囚人たちはハウスの持ち物を奪ったりねだったりし始める。ゴミ集めで医務室に出入りするハウスは、若いアダムス医師がニックを診断するのに口を挟み、SLE(ループス)だと言う。アダムスはなぜ前科のないハウスが刑務所にいるのか関心を持つ。翌日の火曜日、ハウスはニックにSLEの症状である赤いアザがあるかどうか確認し、やはりSLEだったとアダムスに報告する。ハウスはメンデルソンから仮釈放までに20錠のヴァイコディンを手に入れろと脅される。残り4日では、処方された薬を全部供出しても、到底その数を手に入れる事は不可能だった。ハウスは調達屋のポーターに金を払って手に入れてくれと頼む。ニックがちょっと押されただけで骨折し、激しく痛みを感じているのを見て、ハウスはSLEではないと考える。水曜日、ハウスはアソーファから、房に忍び込んだペット代わりのコオロギが元気がなくなったので治して欲しいと頼まれる。医務室を訪れたハウスはニックの骨がもろくなった原因をアダムスと話し合う。ニックが転移性肺がんの可能性があるのでレントゲン写真を撮りたいというと、アダムスは金曜日までできないと断る。どうしてもというなら、裏付けがいると言われ、ハウスはニックの胸の音を聴いて腫瘍が存在すると確信する。木曜日、ハウスはアソーファのために別のコオロギを手に入れようと考えたが、運動場で大量の殺虫剤を撒いていたと知り、重曹を使ってコオロギを元気にさせる。ポーターは所内でメンデルソンがヴァイコディンの買い占めをしていて、手に入れるのは無理だという。ハウスの指摘を確かめたアダムスはニックの血液凝固テストを行うが、ニックは血が止まらない。アダムスはハウスの経歴を調べて、才能があるので医師を辞めるべきではないと話す。肺のレントゲン撮影では脂肪腫しか映らなかったという。しかし凝固異常があるのなら毒素の影響が考えられる。アダムスはハウスにカルテの閲覧を許し、ハウスは仕事場の溶剤が原因かも知れないので調べるように言うと、ニックは恋人と電話をすることの方が重要だとハウスの申し出を断ってしまう。アダムスはハウスが元恋人の家に車で突っ込んだのが元々の理由だと知り、なぜ服役することになったのかと尋ねる。ハウスは弁護士が無能だったからと答える。同僚のサイクス医師にニックのカルテを見せた件を知られて、アダムスはもうハウスと診断することはできないと告げる。メンデルソンから、ヴァイコディンの量を減らすことはできないと言われたハウスは、やむなく火を付けて騒ぎを起こし、医務室のヴァイコディンを盗む。ところが、ニックがアナフィラキシーショックを起こしてしまう。ハウスが気管切開を施して命を救うが、アレルギーの原因がわからない。これまでヴァイコディンを我慢していたハウスだが、脚の痛みにに耐えかねて、ついに薬を飲んでしまう。金曜日の朝、ハウスはメンデルソンとの約束は守れないと開き直り、独房で保護して欲しいと刑務官に申し出る。しかし、食堂で湯気の立つコーヒーを見たハウスはニックのアレルギーの原因が熱だと気付く。肥満細胞症なら熱いコーヒーでアレルギーを誘発することもあり、これまでの症状とも合致する。サイクス医師は血液検査をしようとするが、ハウスはアスピリンを5錠飲ませればアナフィラキシーショックを引き起こし、直ちに診断できると主張する。ニックが倒れた時に、常に自分がいることはできない。しかし、サイクスがそんな危険なことはできないし免許を失うと反対し、ハウスを医務室に出入り禁止にする。アダムスはハウスの意見に賛成し、ニックも同意していた。アダムスは先の騒動でハウスがヴァイコディンを盗んだのに気付いていたと言い、メンデルソンに渡すヴァイコディンを20錠ハウスに都合してやる。そのヴァイコディンをハウスはメンデルソンに渡そうとして、周囲にばらまいてしまう。激怒したメンデルソンがハウスを殴り、騒ぎになると、部下にハウスを殺すように言う。アソーファはハウスを助け、メンデルソンを激しく殴る。ハウスは医務室に戻るためにわざと殴られていた。同室にニックがいるのを見たハウスはその場でアスピリンを飲ませようとする。アダムスは仮釈放が半年延びると告げ、ハウスが有罪になったのは弁護士を雇わなかったからで、自分を罰するためにそうしたのか、と問う。ハウスは単に俺は天才だからだと答え、ニックに薬を手渡そうとする。しかしハウスは刑務官らに拘束され、サイクスはニックから薬を取り上げた。ニックは隙を見て自らアスピリンを飲むが、何事も起こらなかった。その後、独房に入れられたハウスに、「あなたは正しかった」というメモが届く。「刑務所のハウス」を描きたいので、先シーズン、ああいう終わり方にしたのかなあと思いました。やはり才能がある人はどこに行っても生き延びる方法を見つけますね。医務室でウンチクをたれたり、受刑者たちから「先生」扱いされたり、ひょっとして楽しんでいるんじゃないかと気がします。しかも、自分の知りたいことのためには刑期が延びても独房に入っても構わない。いかつくて無口なボディガードがハウスにコオロギを助けてもらったのを恩に着て、メンデルソンをボコボコにするのも、良い感じ。(爆)しかし、この8ヶ月間、面会も電話も無し、お前は外に家族も友達もいないのかと言われると、ハウスの居場所はここしかないのかと寂しい気持ちになります。ということは、ウィルソンでさえハウスを見放したということでしょうか。ハウスの能力に気付き、刑務所の仕事を「退屈」だと感じているアダムスは、多分今回の事で首になるのでしょうね。サイクスから「もうこの先雇ってくれる場所もないぞ」と言われると、つまりはハウスの部下になるのだなと思いますよね。(笑)サイクス先生は「コールドケース」のジェフリーズ刑事でしたね。ハウスが医学部に入る前は物理学に関心があって、ダークマターの研究がしたかった、というのは初耳です。二度と医師には戻れないと思っているのかも知れませんが、アダムスの率直な言葉がハウスに目的を与えると良いなと思いました。何せ、最終シーズンだしな~フランキー役の人、個性があってただ者じゃないという雰囲気でした。もっと、出番があっても良かったのに。
September 4, 2013
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シーズンフィナーレ。この後、FOXチャンネルではファイナルシーズン前に「愛の軌跡」エピソードを特集するようですね。ということは、もしかするとそれほど待たずにシーズン8を見ることができるのでしょうか。ショッキングなフィナーレについては事前に知っていましたが、違和感なく納得のエンディングだと感じました。ハウスは脚の緊急手術でプリンストンボロー病院のICUに入院している。まもなく退院だが、今回は病室から診断を行う。これからは「新しいハウスだ」という。著名な賞を受けているが奇妙なパフォーマンスアートをするアフスウン・ハミディが観客からシンナーを浴びせられた後、意識を失い倒れる。その直前、アフスウンに火を付けようとした観客がいたため、助手のルカが止めていた。命懸けのパフォーマンスなので、倒れたのもメンタルな問題があるとも考えられるがハウスは金儲けが目的だろうという。現場にはストーブがあったため、一酸化炭素中毒を疑い、ハウスは高気圧チェンバーで治療するように命じる。ハウスは病室にカディを呼び出し、自宅に残っていたカディの持ち物を返す。付き合う前の状態に戻し、関係を純粋に仕事中心にしたいという。カディは自分で脚の手術をしようとしたハウスに、なぜバカげたことをしたのか、話すべきだと言う。ハウスは明日、一緒にランチを持ってきてくれたら話すと約束をする。患者は助手と付き合っていたが、1年前に別れたという。患者がチェンバー内で急に吐き、一酸化炭素中毒とは関係ないことが判る。カディはコーヒーショップで見知らぬ男性から声をかけられ、妹のジュリアがデートさせようとしたと知り、自分は別人だと断る。ジュリアはカディがまだハウスとの事を吹っ切れてはいないので、前に進んで欲しいのだと説明する。患者が吐いたときに側にいた助手の様子が変なので、ハウスは病室に持ち込んだ物を調べさせる。象のぬいぐるみを持ち込んでいたため調べると、中に隠しカメラが仕込まれており、これまでの病院内での出来事をパフォーマンスとして作品にするつもりだったと認める。フォアマンは本当に病気なのか疑いを持つが、膵炎と心臓発作の症状があることから、ハウスはコクサッキーB群だと考え、胆道系のCTスキャンをオーダーする。しかしフォアマンが命令通り検査をしないだろうと言い、ベッドから抜け出して自ら検査に立ち会おうという。その際、カディとの約束をすっぽかしてしまう。カディはハウスの態度を誹り、振られた事をハウスがまだ怒っているのに自分に直接ぶつけず、ウィルソンに八つ当たりしているという。別れについて話し合いが必要だというので、2人は食堂でランチをする約束をする。患者はCT検査中に血圧が下がり、めまいや頻脈がおきてチームは内出血を疑う。ハウスは内視鏡で出血部分を探すように言うが、見つからない。しかしフォアマンは足の甲の静脈に注射痕があるのを見つけ、患者が自分の赤血球を注射する血液ドーピングをしていた事を突き止める。しかも、患者はハウスについても以前から情報を調べており、今回の診断が仕組まれたできごとだと気付く。病室に乗り込んだハウスにアフスウンは、自分の病気についてニューヨークの病院ですでに病名を聞いており、これをハウスにゲームとして解いてもらうつもりだという。さらにその過程は自分の命を賭けたアート作品となるという。ハウスは挑発に乗り、患者が不治の病と知ってパフォーマンスにそれが現れていると考え、4ヶ月前に髪の毛を剃っていたことに注目する。頭部をスキャンすると、やはり脳の中枢神経系に腫瘍のようなものが映っていた。この腫瘍からくる随伴症候群が診断名だと告げると、アフスウンは正解だと言い、脳幹に近いため手術できないと言われたという。放射線治療も効果が無く、正気を失った患者は病名を知らせないで愛するルカと別れ、危険なパフォーマンスを行い続けた。アフスウンはハウスがこのことを自分の身と重ねるだろうというが、ハウスはお前のパフォーマンスなど、何の意味もないという。ウィルソンは、ハウスがウィルソンの名前でヴァイコディンの処方箋を書いていると非難し、しかも飲む量が多すぎるという。不幸で腹立たしいとしても、薬に逃げるのではなく問題に立ち向かうべきだというと、ハウスは今は何も感じないので最高の気分だと答える。ハウスは勝手に退院することにするが、患者に湿疹が出たというので診ると湿疹ではなく、ガンでもない。ウェゲナー腫瘍だと診断する。それならば治療可能だが、患者は治療を拒否し、治療すると自分の人生をアートとして完結できないという。助手のルカはアフスウンに死んで欲しくないと必死に説得しようと試みるが、アフスウンは自分を貫き、ルカは去っていく。ハウスとカディは食堂でテーブルを挟み、気まずい雰囲気でいた。カディがハウスの脚の話を持ち出すと、ハウスはこれまでカディやウィルソンがハウスに投げかけた言葉をあれやこれや並べ、いずれにせよバカなことをしたと言い席を立つ。後を追ったカディがしつこく話を続けようとすると、ハウスは声を荒げて「俺の気持ちを知りたいって?傷付いているんだよ。」と言う。カディはごめんなさいと言うが、ハウスは「君は何も悪くない。」と言って立ち去る。アフスウンはNo.13にずっと一緒に歩んできたルカを突き放した事は正しかったのか、と問う。No.13は一緒に人生を送るのに、まだ間に合うと答える。カディは妹の紹介するジェリーとデートすることに決める。タウブは度々かけてくる元妻のレイチェルからの電話を拒否し、若い恋人のルビーと妊娠を喜んでいたが、何とレイチェルも妊娠したと言う。ハウスは患者が放射線治療を始めると聞き、助手ともヨリを戻しているのを見てなぜ考えを変えたのかと責める。命をかけたアートよりも大切な物があると答えると、ハウスは男はどうせ去っていくし、君は偽善者だという。しかし、慈しみ合う2人を見て、自宅でうちひしがれているハウスにウィルソンが飲みに誘いに来る。ハウスはカディから忘れ物のブラシを返して欲しいと言われていたので、家に寄ってから飲みに行くという。そして、ハウスがカディの家で見たのは、ジュリア夫妻とジェリーを呼んで楽しく話しているカディの姿だった。ウィルソンに「腹の中のものをはき出すと気分が良くなる」と言われたハウスは、突如ウィルソンの車を奪うと、カディの家に車を突っ込ませ、恐怖に怯えるカディにブラシを渡す。ハウスはウィルソンに確かに良い気分だという。その後、大騒ぎになりカディがハウスを告訴する意志を固めているころ、ハウスはビーチのバーで気分良く酒を飲んでいた。今シーズンの始め、基本的にハウス/カディshipperだったので楽しんでいましたが、カディと別れることになってからは、どんどんカディが嫌な女に見えてきました。確かにハウスは変わり者で頑固で、付き合うには難しいかも知れないが、それにしてもわざわざ傷に塩を塗り込むような、自分が前に行くために相手を踏み台にするような事をしなくても良いじゃないかと思いました。これはウィルソンとて同じですね。友人によくそんな上から目線で批判できるよなあ。いや、もちろん、これまで散々カディもウィルソンも、ハウスに迷惑をかけられて酷い目にあっているのですけどね。逃げないで問題を正面から受け止めろといわれても、じゃあどうしろというのか。セラピーに通えとか?ハウスはため込んだ怒りをカディにぶつけることで、やっと破綻から抜け出すことができた。問題は、戻ってきても警察に逮捕される可能性があるということですね。また、医師として病院に戻ることはできないでしょう。来シーズンハウスの立場はどうなるのか。そもそも、カディ役のリサ・エデルスタインが降板しなければ、どうするつもりだったのでしょうね。今回の患者は元々の性格なのか、かなり変わり者で「私の人生はアートなの」と注目を浴びてきた。しかし、不治の病となって自暴自棄となり、愛する人も突き放してハウスにゲームを挑んだ。ドヤ顔であなたも私の作品の一部なの、他人事じゃないはずよという厚かましい患者に、ハウスは「お前のやっていることなんか、何の意味もない」と言った。そりゃそうですよね。なんで他人の自己満足をありがたがらないといけないのか。ところが、そんな患者にはずっと寄り添ってくれた恋人がいて、最後に残るのはアートではなくて、ごく普通のささやかな愛だった。これを否定することはハウスにはできないですよね。ハウスにもそういう人はいたが、ハウスが自分で壊してきた。ルカは去らなかったが、カディはさっさと次の段階へ進む事ができた。怒り爆発は自然な感情の表れで、本当にこれで終止符を打つことができたのではないかと感じました。ヴァイコディン依存にならないで立ち直って欲しいです。タウブの身勝手な行動は、2人の女性の妊娠という結論をもたらした。どちらとも別れる事はできないし、子供も大切。さて、どうすることやら。
May 29, 2013
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復帰したNo.13のストーリーを集結する意図があったのか。併せて「いつも不幸」「不幸と友達」のハウスにもそろそろ前を向いてもらいたいものです。でも、変化のある展開は久しぶりに緊張感があって見応えがありました。No.13が刑務所に入っている時に懇意にしていたダリエンが、ドラッグディーラーともめ腹を刺されてNo.13のアパートに転げ込んでくる。病院に行けばまた刑務所に逆戻りだというダリエンに押し切られ、No.13は極秘に自宅で傷の手当てをすることになった。ダリエンは出所してまたドラッグに手を出すようになっており、傷は肝臓の一部を損傷していたが、とりあえず傷口を塞ぐことができ、No.13はダリエンの血圧をチェックする。すると、左腕の血圧が下がり脈を触れなくなっており、No.13はチェイスに病院からポータブルの超音波診断機を持ってくるように頼む。チェイスがNo.13の嘘を見ぬいたため、刑務所に入っていた事もその理由も明かす。ダリエンのおかげでNo.13は刑務所で生き延びられたのだという。チェイスも手伝うことになり、始めは動脈瘤かと思われたが、脇の下に5センチほどの腫瘍がみつかり、脂肪腫かも知れないと、注射針で吸い出そうとする。ダリエンはC型肝炎だという。採血で若干血流は良くなるが、脂肪腫ではなく、No.13は対症療法として凝固因子製剤の点滴を行うという。チェイスは病院に薬を取りに戻る。自宅で娼婦を前に脚がけいれんしたハウスは、治験薬をこぼしてしまったので、研究室に行き新しい薬をもらおうとしたが、ネズミに腫瘍ができて死亡してしまったと聞きショックを受ける。すぐにMRIで検査したろ、発現した筋肉に数個の腫瘍ができているのを見つける。ハウスは自宅に戻り、自分の手で腫瘍を取り出すことにする。タウブは付き合っているルビーが妊娠したと聞き動揺する。フォアマンは子供を産んで欲しくないというタウブをストリップクラブに連れ出す。休んでいたダリエンが幻覚を見たのか、騒ぎ出す。薬を届けに来たチェイスは薬の追加を頼まれて、CTスキャンで脳内に出血しているかどうか確認して、もし必要なら手術しなければならないと主張する。もしダリエンが死ねば君もまた刑務所に戻ることになるというチェイスは、病院には連れて行かないと約束をしたのでだめだというNo.13を殴り飛ばしてしまう。チェイスの車での移動中、ダリエンは元々は警官だったと明かす。任務でどうしても少年を撃たなければならなくなったが、そのことが原因でドラッグに手を出すようになったという。ハウスは一人で手術を始めるが、途中で痛みに耐えきれずチームに電話をかけまくるが、誰も応じず、ついにカディに連絡をする。ハウスはカディに続きの手術を頼むが、カディは外科医に摘出手術を頼めば残った筋肉ごと取ってしまうというハウスの話に呆れ、やむなくレイチェルを連れ、自分の車でハウスを病院へ連れて行く。タウブはストリッパーの身体にあるほくろが良性かどうか気になり、手を出したため用心棒につまみ出されてしまう。それでも諦めきれないタウブはストリッパーが帰るのを待って話をしようとする。起こったストリッパーはタウブに銃を向けて自分に構うなというと去っていく。チェイスは頑なに約束を守ろうとしたNo.13に、弟を安楽死させる約束を守ったことを正当化できないからだろうという。CTスキャンでダリエンの脳内に出血は見られなかったが発熱をしだした。刺されて感染したとも考えられるが、時間的に早い。ダリエンが昏睡状態で、事情がわからないため、2人はERの手当を待っているハウスに電話をして指示を仰ぐ。ハウスはいつC型肝炎になったのか、少年を射殺した時期から知る事ができるとヒントを与える。調べるとダリエンは2008年に射殺事件を起こしており、ハウスに言うようにC型の慢性肝炎ではない。しかし、ダリエンは刑務所ではインターフェロンの注射を受けていた。それは例えば赤痢アメーバのような寄生虫が慢性肝炎のように見せていて、今回刺されて寄生虫が全身に回ったのではないかと考える。その通り抗原虫剤を与えたところ、ダリエンは目覚めた。しかし、No.13はダリエンを通報した。ダリエンはNo.13を信じるべきではなかったと悪態をつくが、No.13はいつか命を救ってもらった事を感謝するだろうと告げる。手術を受けるハウスはカディに立ち会って欲しいと頼む。外科医を信じられない、信じられるのは君だけだという。タウブは殺されそうになった事で、以前ガンを宣告することになった患者を思い出し、ルビーに子供を産んで欲しいと告げる。強がっていたNo.13は正しい事をしたダリエンがドラッグで身を持ち崩したように、自分も彼女のようになりそうだとチェイスの前で涙を流す。セラピーも役に立たなかったというNo.13を、チェイスはコーヒーに誘う。目覚めたハウスはウィルソンからレイチェルの書いた手紙を手渡される。脚は望んだとおりで、ウィルソンはいつまでもこんな事をしていてはいけない、何か変えていかなければと言う。バスタブで自分の脚を切り開くという壮絶な手術シーンは医療ドラマならではの迫力でした。さすがヒュー・ローリー。まあ、リアリティの面ではあり得ないのかも知れませんが、始めからチェイスかタウブに頼めば良かったですね。それができなかったのは、ネズミでの実験段階の薬を自分に使った愚かさと、自分でも手術できると考えた浅はかさなのでしょうね。ハウスらしからぬ、と言いたいです。いや、脚の問題となるとハウスは常軌を逸してしまうのかも知れませんね。そんなハウスに対して、カディの言葉はいちいち厳しいというのか、冷たいですね。さすがに今回はカディが嫌になりました。「私と別れたから不幸なんじゃない。あなた自身が不幸なの。だからバカげたことをするの。」カディの言わんとすることも判りますが、どんぞこの人間、負け犬状態のハウスにそこまでいうか。ウィルソンに「俺のことを批判しない人間なら誰でも良い」と言っていたように、ハウスを100%受け入れてくれる人が必要なのだと思いました。そういう意味で、カディは別にハウスの面倒を引き受ける義理はありません。友人ではあるが、家族にはなれませんでしたね。レイチェルが見ていたのは「サウスパーク」みたいなアニメなのでしょうね。(今回、創作したようですが)「脚どうしたの?」「元気になったらまた遊ぼうね」「ハウスはまた遊びに来るの?」という言葉は、ハウスにとっては、癒しだったのかも知れないですね。心が通じるのは幼い子供のみ。何て、孤独な。チェイスがマジでNo.13を殴り倒すとは思いませんでした。この2人、くっつくのでしょうか。
May 22, 2013
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ゲストに「スタートレック・エンタープライズ」のリンダ・パークが出ていました。スタトレ後、他のドラマでも見かけましたがやはり固い役柄が多いですね。美しさも変わりませんが。真っ暗なトンネルの中で出口を探しているハウスに少し、光明が見えてきたように思います。ハウスは筋肉を失った右足の筋トレを始めていた。ミサイルを研究開発し、軍にデモンストレーションを行っていた科学者ウェンディ・リーが突然発作を起こして倒れる。ハウスは患者にはほとんど関心を持たず、ウィルソンと賭けボクシングをして負けたが、賭けた選手が八百長をしたと躍起になっている。ウィルソンは1日やるので、八百長だったのかどうか証明してみろという。ハウスは診断そっちのけでボクサーに会いに行き、金をもらってわざと負けたかどうか認めさせようとする。しかし、ボクサーは八百長を否定しここしばらく連敗しており、それに金を払うなんてバカバカしいという。その時ハウスはボクサーの目の異常に気付き、WPW症候群だったとウィルソンに告げる。もともと闘う状態にはなかったのだから試合は無効と主張するが、ウィルソンは納得しない。ウェンディのボーイフレンド、シーザーが病室を訪れ、彼女の前のボーイフレンドが毒を盛ったという。事前の検査で毒は検出されていないが、ハウスは改めて自宅を調べるように言う。すると、ウェンディの家には大量の空のビール瓶が並べられていた。ウェンディは自分ではビールは飲まず、友人のアートのために瓶を預かっていると答える。チームはアルコール依存を疑い、仕事上嘘を付くのが日常になっているのと考える。今は禁断症状が出ていると考え、とりあえずチームは治療を始めることにする。ハウスはボクサーを病院に呼んで検査をするが、心電図には異常がなかった。ボクサーはしつこく付きまとうハウスを煙たがり、帰って行く。患者が急に激しい腹痛を起こす。チームはハウスが姿を現さないままに診断を行うが、意見がまとまらない。フォアマンはポケベルに応答しないハウスを心配して、ウィルソンを訪ね、くだらない賭を辞めてハウスを勝たせてやって欲しいと頼む。ウィルソンはハウスがチームを信頼して、好きなことに没頭しているのだろうという。そして、カディと別れた直後にやっていたバカげたことに比べると、今は良くなって来ているという。患者が再び発作を起こし、手立てのないチームは急性尿路感染症と診断して抗生物質の治療を始める事にする。ハウスはボクサーのジムを訪ね、練習をしているボクサーに「勝たせてやる」といきなりエピネフリンを注射する。ハウスの診断は交感神経過剰亢進で、数秒で頻脈が起き簡単に倒れるはずだが、何も起こらない。患者は心臓発作を起こす。No.13が自宅にいるハウスを呼び出しに来る。患者に除細動器を埋め込む許可を得るのと、カディとウィルソンそれぞれに様子を見るよう、頼まれてきたという。ハウスが薬物をやっているのではないかというNo.13に、ハウスは痛みが増し、ヴァイコディンの量をこれ以上増やせなくなったと認める。しかし麻薬に見えた薬物は筋肉を再生する治験薬だという。筋トレもそのためだが、まだ治験はネズミでの実験段階だった。ハウスは治験薬の研究者を訪ね、薬の量を増やすためネズミの薬を盗む。心臓手術中の患者が膣や腸からも出血するようになった。チームは血液凝固異常の対症療法を行うが、患者は口の中じゅうにカンジダ症による口内炎ができ、激しく痛むという。薬の量を増やしても足の調子は今ひとつ変化がなく、ハウスは努力をやめようとする。心配するウィルソンに、ハウスは足が良くなれば人生もましになるかとがんばってみたが、辞めたという。ウィルソンは全てを脚のせいにするのかと問う。チームは患者が放射線の影響で急性骨髄性白血病になったのでないかと考える。隔離して造血幹細胞移植を行うというと、シーザーはウェンディは仕事で放射性物質は扱っていないと不安そうに答える。患者は地中貫通核弾頭を作っており、そのことをアクセス権のないシーザーは知らないはずだという。ハウスは腎臓の機能が失われていると考え、ボクサーに会い、水を大量に飲むよう命じる。しかしペットボトルを何本空けても、患者には変化は現れなかった。ハウスはついにウィルソンに負けを認める。ウェンディはこれまでの治療で熱と発作は治まったが、いまだに病名が定まらない。ウィルソンに負けて機嫌の悪いハウスはバーで酒をあおっていたが、客に絡んで殴りかかる。その時、ハウスは脚に変化が現れた事に気付く。患者のボーイフレンドも被曝しているとして、骨髄移植を勧めるが、シーザーは拒否する。そこでウェンディに毒を盛ったのはお前かと迫ると、シーザーは犯行を認める。ウェンディが男性関係で派手で、二股をかけたりしたので、スパニッシュフライと呼ばれる媚薬のカンタリジンを混ぜたと認める。カンタリジンは放射線被曝に似た症状をもたらす。ハウスは筋トレを再開する。その時偶然に首の後ろに杖をぶつけたことからヒントを得る。ボクサーの首筋の後ろを突くと倒れてしまう。試合で相手にクリンチされ、首の後ろにあるグロームス腫瘍が神経を圧迫したため、倒れたのだった。すでに手術をしてもうリングには上がれなくなったが、ハウスはウィルソンに金を払えと言う。先日からヴァイコディンをがばがば飲んでいたので、また依存症に戻るのかと心配していましたが、そこには戻りたくないというハウスの追い詰められた表情が印象的でしたね。まさか、ヘロインを打つまで落ちてしまったかと心配しました。そうではないが、自らを実験台にするとは勇気がありますよね。ちなみに、量を増やされたネズミは死んでいましたね。ハウスに何か副作用が起きるのでしょうか。(爆)ハウスがいないと右往左往するチームが情けないですね。ここまで何年もハウスの下で働いても、ハウスに代わる人材にはなれないのか。その代わり、番頭役のフォアマンがウィルソンやカディを訪ねて何とかしてくれと気を回すのが良かった。(笑)師弟愛という意味では、やはりハウス/フォアマンでしょう。No.13は人柄が変わってしまいましたね。爆弾ばかり作っているからカルマが巡って病気になったという発言も、先週と同じでかなりひねくれて感じられます。でも、患者は二股交際が平気な奔放な人で恨まれたとすると、あながち間違いという訳でもなかったわけだ。実現するかどうか判りませんが、ハウスが杖を捨てる日が来るとしたら、「Dr.ハウス」のフィナーレとしてふさわしいのかなと思いました。ところで、途中のCMでヒュー・ローリーとスティーブン・フライの「天才執事ジーヴス」のDVDが広告されていました。これ、みたいよー。(笑)【送料無料】DVD>天才執事ジーヴス(1)価格:2,310円(税込、送料込)
May 16, 2013
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「幸せとは何か」というテーマで統一されて、チェイスとフォアマンのおばかな張り合いもありましたし、以前からの「ハウスらしさ」があって見やすかったです。高額当選した患者には感情移入しました。4200万ドルの宝くじに当選した冷蔵庫修理職人のサイラス・ハリーが部分麻痺を起こして診断を受けることになった。事前の検査で脳には異常は見つからなかったという。仕事柄有害な物質に晒されている可能性があり、また思いがけない大金を得たことで生活が変化し動脈硬化をおこしたのではないかと考え、チームは二手に分かれて調査を始める。カディの母親アーリーンが、カディが同居を勧めたところ喧嘩となり、医療ミスで病院を訴えると脅してきた。アーリーンはハウスが重金属中毒の原因となっていた股関節人工関節を取り外したために、歩行が難しくなりベッドに上がれないという。カディは和解交渉の場にハウスも同席し、大人しくしているように求める。ハウスはいまさらそんな場には出るつもりはないと断る。患者はドラッグをすることもなく、金を手に入れても生活は変わっていないという。食事は缶詰が中心だった。金を手にした今は、念願だった23年前に出会った運命の女性ジェニファーを捜しているという。傍らには従兄弟のフィルが付き添っていた。チェイスとフォアマンはお互いの性質を変える事ができるかどうか、フォアマンは怒らない、チェイスは女性とは寝ないという事で賭を始める。患者の職場で揮発性の薬剤が見つかったことと、缶詰ばかり食べているので重金属中毒を起こした可能性を考え、チームはキレート治療を主張する。しかし、ハウスはどちらの理由かをはっきりさせるため、あえて強制利尿治療をしてだめなら透析をしろと指示する。ところが交渉に協力しないハウスに嫌がらせをするためか、カディがサイラスの治療を一切させないと言ってくる。ハウスは反発して、それなら何もせずに患者を退院させるという。そこに患者がずっと探していたジェニファーが現れる。新聞記事を見てサイラスのことを知り、挨拶に来たという。喜んだ患者だが、急に嘔吐し、再び部分発作が起きる。脳疾患ではあるが、原因は毒でも重金属でもない。カディは患者の容態が悪くなったため、ハウスに治療を続けるように言い、その代わり交渉の場に出て欲しいと取引を持ちかける。ハウスはそれでも協力しないというので、カディはゲームを降りると諦める。患者は脳炎かも知れないのでハウスは脳波を調べて点滴治療を行うようにいう。その結果、代謝異常の兆候が見られ、スキャンすると膵臓に腫瘍のようなものが見つかる。ウィルソンは腫瘍随伴症候群でこれまでの症状が説明できるというので、ハウスはCTガイド下生検をオーダーする。ウィルソンはカディがあっさりと引いた事について、逆の逆を狙ってカディはハウスに今回の母娘問題から遠ざけるつもりだったのではないかという。その頃交渉の場では、アーリーンは3万ドルという条件を出し、カディは裁判になると自分もハウスも医師免許を失うかも知れないと反論していた。ハウスはその場に乗り込むと、命を助けてやったのに不満なら取り出した人工関節を今ここで入れようかと言う。アーリーンは反発して、裁判に打って出ると言い出ていく。カディはハウスの行動に立腹する。ウィルソンは、ハウスが別れた事でカディに恨みがあるのではないかという。ハウスは幸せになろうとした自分がバカだった、不幸でいる方が幸せだと減らず口をたたく。ウィルソンはカディと2人、足並みを揃えてアーリーンに立ち向かうべきだとアドバイスする。MRI検査でタウブとチェイスは患者の膵臓、腎臓、大腸に異なった種類の3つのガンがあるのを見つける。ハウスは3つのガンの共通点を探るため、血管内皮細胞増殖因子を投与し、あえてガンを転移させるという。基礎的な遺伝疾患を知るため検査の同意を求められた患者は、それまでずっと付き添っていたジェニファーに結婚を申し込む。ジェニファーはまだ治るかも知れないので、今は返事できないと断ってしまう。それを見ていたNo.13はジェニファーが金目当てで名乗り出たと確信する。実際、ジェニファーはスイスの口座の金を使い込んでいる事を患者は知っているというが、当選してジェニファーを捜すことが人生の夢で、願いが叶って幸せになった人をNo.13は妬んでいるのだろうと答える。ウィルソンはあえて仲介役を買って出て、カディとハウスと共にアーリーンの家を訪問し、3万ドルの小切手とシンプルな謝罪の言葉を提示させる。しかし、アーリーンは遺言を書き換えて、全額を妹のジュリアに相続させるための金が足りないと言い出す。カッとなったカディが遺産なんか少しも期待していないと言い出すと、案の定アーリーンは裁判所で会いましょうとドアを閉めてしまう。超音波で検査すると、患者には新しいガンが増えることなく、逆にこれまでのガンが小さくなっている事が判る。患者は抑制因子をもっており、そもそもガンではなかったかも知れない。ハウスはそれでも化学療法と消化管生検をオーダーする。ウィルソンはハウスが憎しみが先に立つカディとの関係にしがみついているのではないかという。何もないよりは少しでも関係がある方がましだからだ。患者は感謝を込めて従兄弟に1000万ドルの小切手を渡す。それをみていたジェニファーが涙を流すと、No.13はカラーコンタクトだと気付く。その女はジェニファーの名を騙った詐欺師で、患者は従兄弟と偽物を部屋から追い出してしまう。人生は最悪だと悟った瞬間に、患者の容態が悪くなり多臓器不全を起こしてしまう。その時、病院内に火災報知器が鳴り、外に出るとアーリーンがいて2人を訴えるという。母親の傍若無人な振る舞いにカディは腹を立てるが、ハウスは何をしても自分たちはヨリを戻さないと答える。アーリーンは娘がハウスと別れたと知り、同居を拒みあえてハウスとカディを訴えると騒いで見せた。実際には訴える様子はなく、2人の共通の敵となって互いの距離を近づけようと考えたのだった。ハウスは「共通の敵」が脳だったと気付く。患者にはテレトーマ(奇形腫)があり、普段は害はないが、腫瘍の中の原始細胞が脳細胞に成長して血流に乗って全身に回り、身体は異物として抗体を作った。やがて本来の脳細胞は抗体により攻撃されて症状が出た。その後、臓器全体を破壊するくらい成長した腫瘍は自らの重さで崩壊しているという。奇形種と残った腫瘍を摘出すれば治る可能性はある。しかし、生き残っても詐欺に騙された自分は不幸だ、という患者の元に、本物のジェニファーが訪れる。No.13はまた騙されるかも知れないが、患者には常に希望があるから不幸ではないと言う。ハウスはNo.13が自らの病気や家族の死などから、惨めに感じなくて良いように、自分が不運な人生を送るという運命論を心の支えにしているのだろうという。No.13は、ハウスのこれまでの不運の数々を挙げて、人は変わることなく、宝くじなどバカげていると答える。ドラマですから、母親がそこまで娘に残酷にできるのには理由があると思いました。(笑)変わり者で頑固、お似合いの大馬鹿者のハウスとカディに幸せになって欲しかったのでしょうね。仮想敵国を作って、国内を引き締めるみたいなものです。これまでの経緯があるので、カディは母の真意をくみ取ることはできなかった。自分も母親の立場なのにね。生真面目に親子とハウスの間に入るウィルソンが良かったです。ハウスはヴァイコディンを飲み放題で、カディに反発してみたりと、後戻りして相変わらずで、怒りっぽいフォアマンや性の亡者となったチェイスのように、これまでの習性は変えられないという終わり方でしたが、でもハウスの心の中には何らかの変化があったのではずです。それはファイナルシーズンに持ち越されるということかな。ハウスはこの患者のように最後の望みを託したいのかも。最近面白みを増したフォアマンが良い味を出していましたね。血圧計でハウスがみんなのアイディアを否定するたびに、徐々に上がっていく様子がコメディのようで良かった。チェイスははっきり言って、芯をなくしたということですね。(笑)患者が真面目に働いて、ついに幸運をゲットした姿というのは妬むよりも、癒される気がしました。そう言う人があっても良いと思います。奇形種というと、ピノコで有名ですね。4万人に1人の確率で出現ということなので、珍しいことではなさそうです。
May 9, 2013
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No.13が戻ってくると、去っていく人もいる。ピンチヒッターで入ったマスターズは、ハウス・チームの良い点を引き出してくれたと思います。カディとの恋愛ネタだけでは盛り上がらないですからね。マスターズは医学生として最後の日を迎えるが、まだ進路を決めてはいない。その前に必要要件の、後1回の腰椎戦死をしなければならないが、同僚たちがそのチャンスを奪ってしまう。ハウスの診断科ではインターンを募集しているという。それはマスターズに診断科を志望して欲しいという意思表示だが、相談を受けたカディはハウスの元では辛いことも多い、それに耐えられるのかと問う。16歳で最年少単独ヨット世界一周を3日後控えているケンドール・ピアソンが船上で倒れめまいがあるので診断することになった。倒れたときに背中を打っているので、副腎不全かと考え、ハウスはストレス検査で15分ごとの採血でコルチゾール値をはかるように命じる。マスターズはハウスにインターンを受けるつもりだというが、その前に腰椎穿刺を後1回しなければならないという。ハウスは9回でも構わない、ごまかせばよいという。ハウスとウィルソンが病院内にお互いニワトリを持ち込み、隠れてどちらが長く飼うことができるかを張り合っている。ハウスは策を弄してウィルソンを出し抜こうとする。チームは患者の手が真っ青になったので、血管拡張剤を投与する。脳血管痙攣が起きていると考え、ハウスはカルシウム拮抗剤を与えるよう命じる。ハウスはマスターズに早く申請書を提出しろというが、きまじめなマスターズは腰椎穿刺をやり遂げるかどうかで迷う。マスターズのルームメイトは彼女の風変わりなところがハウスの下で働くのに向いているという。フォアマンは悩むマスターズに、ハウスのルールに従わない人間が必要なのだという。No.13は嘘の嘘は真実だと言い、マスターズにハンチントン病の定期検査のために自分を実験台にすればよいと申し出る。ハウスは刑務所に入っていたNo.13を依存症でリハビリ施設に入っていたということにして、迎え入れた。マスターズはそれが嘘だと知って、ハウスのチームではやはり自分の考え方は通じないと再認識する。カテーテルを抜く時に、松果腺の石灰化を確認したので、No.13の意見でホルモン療法をすることになった。ハウスはマスターズが腰椎穿刺でNo.13に助けてもらったと知り、もう雇わないし、インターンの募集は中止だという。マスターズは「ずるを嫌がるのはダメなのか?」と訴えるが、ハウスははねつけ外科へ行けという。やむなく外科のインターンになるが、手術の見学中にハウスの患者が手術をしていることを知り見に行く。ケンドールは一旦は退院したものの、駐車場でまた倒れて、航海に出るため交感神経の切除手術をしていた。安全な手術なので見守っている父親を安心させるが、外科に戻って手術の補助をしている途中に、ケンドールの容態に変化があったと気づき、指導教官に嘘をついて手術室を駆けだしていく。ハウスは外科に行ったはずのマスターズを受け入れるというが、マスターズはこの患者だけ最後まで見届けると主張する。ハウスは外科の連絡医として受け入れるという。一晩中ケンドールの症状を考えていたマスターズはハウスのニワトリを見て、チキンのサルモネラ菌に骨が感染しているのではないかと考える。触って腕に痛みがあったため、マスターズは抗生物質で治療ができると告げる。MRIで確認していたところ、上腕骨にリンパ肉腫があるのを確認したため、マスターズはケンドールと両親に腕を切り落とす必要があり、化学治療も行わなければならないと告げる。当然手術を受けると思ったが、ケンドールは最年少世界一周の記録にこだわり手術は1ヶ月後にすると主張して聞かない。両親が娘と話し合うが、父親はどうしても明日出発するというケンドールの意志を覆すことはできなかった。これまでにも、航海に出るために両親の親権を解放する申し出を裁判所にしたこともあるという。マスターズは患者を死なせることになると両親の同意だけでも手術ができるというが、父親は動かない。ハウスにも相談するが、診断科の仕事は診断することで終わりだという。それでも患者を死なせることはできない、というマスターズに、ハウスは命を救うためにルールを破れという。マスターズはウィルソンにも相談するが、ウィルソンはハウスが昔足を切るかどうかで本人の意志を無視して恋人が足の筋肉をそぎ取る手術に同意した話をして、じっくり説得するしかないと話す。悩み抜いたマスターズは、点滴に別の薬を混ぜ、心不全を引き起こさせると、このような状況が海の上で起これば救う事はできないと言い、両親から腕を切断する同意書を取り付ける。目覚めたケンドールはショックを受けるが、両親はマスターズに感謝する。マスターズはハウスに、正しいことをしたつもりだが、恐ろしい嘘をつき、酷い気分だという。ハウスが何事も思ったようにはならないのだと答えると、マスターズはとにかく自分には向いていない、先のことは分からないがここにはいたくない、と去っていく。ハウスとウィルソンの大人げない、バカげたゲームは医療現場としてどうなのよ、と思いますが、先輩たちに意見をぶつけながら医師として答えのない問題に初めて向かうマスターズの悩む様子が初々しくて良かったと思います。生真面目で一生懸命に努力する彼女は、後1回のノルマをごまかすことができない。これもまた正しいと思います。もしかして、将来、そのたった一度の「ズル」のために、大切な物を失うかも知れない。しかしハウスは、そんなことにこだわる人間はチームには要らないという。倫理的にどうのこうのは無意味。ただハウスの手足となる人間では意味が無い、嘘を付いてでも目的を達する小ずるい、大胆な、たくましい人間が必要なのでしょう。今回の患者の場合、両親は娘が一刻を争う病気の時に夢を叶えてあげたいと、娘の言うがままにするというのがちょっと納得できませんでしたが、それでも薬で心不全を起こして騙して腕を切り落とすというのは、大胆にも程があります。極端すぎますね。両親を説得できないかったのは彼女がまだ未熟だったからでしょう。結果はOKだったかも知れないけれど、ウィルソンのように患者に寄り添ってよりよい道を模索するプロセスも必要でしょう。それでも、マスターズは本当に患者の事を心配して外科の研修も気もそぞろでしたね。嫌いな嘘まで付いて戻ってきた。きっと良い医師になれるのじゃないかなあ。とりあえず、今はよく将来について考える時間が欲しいということでしたが、ハウスはマスターズにあの「You Can't Always Get What You Want」を送る。希望が完全に叶えられる事はありえない、どこかで妥協して満足しなければならない。外科のやり方はグレアナみたいでしたね。マスターズに向いている?迷いながらも、きっとどこかに落ち着く場所があるのでしょうね。No.13のいない間に、診断科の位置づけやハウスのやり方を思い出させてくれて、良いキャラクターだったと思います。
May 4, 2013
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意表を突くオープニングで、一種のロードムービーみたいなところがありましたね。久しぶりのあの人に一体何があったのか。タイトル通り、深く掘り下げていきました。ハウスの人柄が良く出ていたと思います。ハウスは、1年前に姿を消したNo.13がニュージャージー州ミドルベリーの刑務所から出所するのを迎える。ハウスはそのまま3日病院を休んで、チリ・コンテストとポテト・バズーカ大会に参加するのに、No.13を同行させるつもりで、道中、なぜ彼女が刑務所に入っていたのか知りたがる。No.13はハウスがドミニカと結婚したり、カディと付き合っていたという話を聞いて驚く。病院では36歳の中学教師が喀血しているのを診断するつもりだったが、ハウスが休むと聞いた男たちはマスターズに任せて自分たちも休もうとする。ハウスはNo.13と一緒であることを隠す。喀血以外にも、頭痛、悪寒、胸痛があり、マスターズは中毒の可能性を挙げたため、ハウスは血液の培養テストと自宅の捜索を命じる。患者はよく鼻血が出るというが、コーチをしているバレーボールで、数ヶ月前にボールが鼻に当たったという。患者の自宅は片付いておらず、ゴミや収集物で溢れていた。家は電気もガスも止まり、フォアマンとタウブは患者が精神的な症状のために物を集めていると考える。家の中の腐った物からあらゆる毒素が出ていると考えられるが、感染症は認められず、精神科での検査でも正常と判る。No.13は半年間服役して、医師免許は審議会の結果が出るまで停止中だった。何か不法な医療行為に関わったのではないかと疑うハウスは、No.13が高校生の時に科学フェアで賞を取っている事を調べ上げ、ポテト・バズーカ大会で力になってくれるはずだという。ハウスはここ4年間ハロルドという選手に負けてずっと2位だった。No.13は同行を了承するが、その前に寄るところがあるという。とある家を訪れたNo.13は出てきた男を蹴り上げる。しつこく理由を尋ねるハウスにNo.13は「人を殺した」と答える。フォアマンはタウブが新人の看護士とデートをすると聞いて、気になり相手に理由を尋ねる。ところが今夜のデートはキャンセルになったと聞き、自分が家を空けている間に誰かを連れ込むのではないかと考える。患者は病院に来てからの方が症状が悪くなっており、自宅の毒素が逆に悪化を防いでいたのではないかという。もう一度患者の自宅を調べていたマスターズは、女性が隠れているのを見つける。それは患者の妻のニーナで、そもそも物を収集していたのはニーナだった。家にアライグマの糞がとってあったので、チェイスはQ熱を疑い、抗生物質で治療する。現地についた2人はハロルドに挑発され、No.13は俄然やる気になってバズーカの改良に勤しむ。ハウスは資格の審議会が早く開かれるように手を回してやろうと申し出る。それまでは助手として雇ってやっても良いという。No.13はカフェで出会った男とバカなことをして、男が薬物の過剰摂取で死んでしまったと答える。妻の行動に対して患者は寛容な態度を見せてきた。やがて患者の容態は回復するが、ニーナは心臓発作を起こす。Q熱ではなかったということになり、収集癖が症状の一つだとするとやはりMRIで脳を調べるべきだという。タウブのデート相手は別れた妻のレイチェルで、フォアマンの留守を狙って2人は家で会っていた。そんな関係をフォアマンはレイチェルをもてあそんでいると批判する。MRI検査で異常はなく、自宅の硫化水素のせいかともう一度家の中を調べる。マスターズはニーナが積み重ねられた物の中から、彼女の人生の軌跡を辿る。ハウスは夜中にNo.13が泣いているのに気付く。翌日、子供の頃の話をしていたNo.13は自分以外にも兄弟がいると口を滑らせてしまう。ハウスは殺した相手が他人であれば、それほど悲しむはずはないと言い、病気の兄弟を安楽死させたのかと問う。No.13は、症状が進み自分の身体をコントロールできなくなった兄弟から死なせて欲しいと頼まれて、薬を過剰に与えて安楽死させた事を認める。そして自分は一人きりで、死にたくなったとき誰が死なせてくれるのだろうかと涙を流す。無言のままのハウスに、No.13はそんな事だからカディに捨てられても当然だとなじる。No.13の努力もむなしく、今年もハウスは2位に終わる。ニーナの収集物を年代的に調べていたマスターズは、一番下からベビー服を見つける。夫妻は不妊症で子供ができず、それが物を集め始めたきっかけだったという。その報告を聞いていたNo.13は、それだけではないはずだと声を出してしまう。ニーナは流産の原因となるエーラス・ダンロス症候群で、3度の流産をしていた。それを聞かされていなかった夫は9年間も嘘を付かれ、収集癖のせいで病気になりながらも君を認めてきたのにと腹を立て、病室を出て行ってしまう。タウブはレイチェルにもう会うのを辞めようと言うが、レイチェルは結婚していて頃とは違い、今はこの関係が楽しいのだという。患者の夫が病室に戻り、ハウスはNo.13を家に送り届ける。「俺がお前を殺してやる」というと、No.13は月曜から病院に戻ると笑顔で答える。多分、オリビア・ワイルドが映画か何かでしばらく撮影に出られなかったということなのでしょうが、クレジットにはずっと名前がありましたし、いつかは戻ってくるのだろうと思っていました。やはりきれいです。今が盛りの花というか、女優さんとしても乗りに乗っているという感じがしました。役柄としてはこういう形で戻ってくるのは意外でしたが。毎年参加しているポテトバズーカにウィルソンを誘ったが、断られた。それならばと、どこから探し出したのか、No.13が出所する情報を得た。カディと別れ、ドミニカとはもちろん心を通じることはなく(というか、あえて拒み)、No.13の失態でもからかいながら暇つぶしをしようと思ったのでしょうね。しかし、普段から自分の事は何も言わない彼女が月を見上げて泣いているのは本当に初めて見る姿でしたね。病気に対する恐怖もあったけれど、ここまで悔いているのは一線を越えたからだとハウスは気付く訳ですね。No.13の孤独感はハウスだからこそ判るのでしょう。通り一遍の慰めの言葉はムダだと判っているし、共に仕事をしてきた仲間の支えが期待できると言っても、「俺が殺してやる」とまで言えるのは肝が据わったハウスしかいない。最低限のそして最大の支えがあることで、No.13は元に戻ることができるのでしょう。これで少し盛り上がりますね。患者の妻は気の毒な経験で次第に物が捨てられなくなっていった。夫はその姿を温かく見守っていて、その愛があるならこの先も大丈夫だろうなと感じました。治療をしながらも幸せを得ることはできるのじゃないでしょうか。とりあえず、清潔な家に住むことは健康のためにも大切です。まあ、今週もマスターズのおかげで診断がついたわけですが。タウブと元妻の話は本当にどうでも良いことですが、フォアマンがそれを気にしてちょっと「ミニ・ハウス」しているところが面白かったです。フォアマンはNo.13の復帰にどう対応するでしょうね。
April 25, 2013
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ハウスの子供じみたバカバカしい行動と、エンディングのホラーな感じの対比が良かったですね。久しぶりに「やられた」という感想を持ちました。最初に偽名だと見破るのはそれが映画の主人公の名前だったからですね。「フェリスはある朝突然に」マスターズは若いからか、あるいはテレビなどを見ないからか、判らなかったというわけ。(笑)森で寝ていたホームレスが腕に火傷をしてERで診察を受ける。その時、火傷からリコリスの匂いがすると嗅覚異常を訴えたため、ハウスのチームが診断することになった。嗅覚異常は数ヶ月前からだという。ハウスは環境要因と脳疾患の両面から調べるように命じる。セグウェイに乗ったハウスは病院にロシア人のマッサージ嬢ドミニカを伴い、金曜日に彼女と結婚すると招待状を配る。ウィルソンがカディに振られた事への当てつけかと尋ねると、ハウスはドミニカが永住権を得るのを手助けしてやるのだと答える。それだけでなく、週に4日無給で働いてくれるし、ちゃんと結婚前契約も行ったという。ハウスはいたずらや迷惑行為などカディを怒らせるような事をして、その上カディに歯の治療をするためドミニカを自分の医療保険に入れたいとサインを求める。患者の名前は明らかに偽名で、全身にタバコを押しつけられたような痕や切られたような傷があった。父親に虐待されたからという。持ち物の中から注射器セットが出てきたので、薬物をやっているのではないかというと、健康のためにありふれたビタミン剤を注射しているという。毒物検査でも薬物は検出されなかった。ハウスは最近まで吸っていたに違いないと言い、嗅覚異常はヘロインの吸入しすぎが考えられる。持っていた本にダニー・ジェニングスという名前が書き込まれており、やっと名前が判明する。ダニーは腹が痛いと言い出し、下血する。ビタミンAの採りすぎも考えられ、ハウスはサプリメントで治療するように命じる。マスターズが消化管閉塞ではないかというので、ハウスはX線写真を命じる。髪の毛からヘロインが検出され、ダニーは3ヶ月前まで吸引していたと認める。その時は過剰摂取で7分間仮死状態となり、奇跡的に生き返ったという。死ななかったのは何らかの意味があると考え、ダニーは以前に目指していた医者にもう一度チャレンジしたいとマスターズにいう。結腸に小さな腫瘤が見つかったため、ハウスは真菌を疑い抗菌剤の投与を命じると同時に、明日、内視鏡検査をするようにいう。内視鏡で、腸の中に13個の骨片があるのを見つけ取り出す。ダニーは友人のシェフから食事をもらう代わりに、変わった食べ物を食べさせられていたと答える。しかし、今度は視覚に異常が出てしまう。ハウスは腫瘍が神経を圧迫するフォスター・ケネディ症候群を疑い、MRIをオーダーする。チェイスは信仰を持つダニーに優しく接するが、タウブは嘘を付いているという。検査中に気分が悪くなったダニーは吐いてしまう。頭頂葉皮質に影が見られ、ハウスは画像から判断すると統合失調症だという。ERでは精神状態のチェックをしたが、見逃したのだろう。マスターズは血圧上昇や嘔吐の理由にはならないと指摘し、治療して元気になった後はまたホームレスに戻すのかと心配する。ウィルソンはハウスを振った罪悪感を感じているカディにつけ込んで、高額商品を購入したりやりたい放題のハウスに意見をする。ダニーは今度は火傷をしていない方の腕が激しく痛むという。ハウスは遺伝性疾患を疑い両親を調べるように言う。ダニーの父親が見つかったため自宅に赴くと、息子は3ヶ月前に薬物の過剰摂取で死亡したという。ついにハウスは患者の病室に来て、なぜ本名を名乗らないのかと尋ねる。患者は父親が自分を探しているのを嫌がり、今度会ったらあいつを殺してやるつもりだと答える。その時の手の動きを見て、ハウスは小脳性運動失調を見つける。ということは、若年性パーキンソン病の可能性があり、マスターズにLドーパを投与してDNA検査を行うように命じる。ウィルソンはハウスの暴走を止められるのはカディだけだと説得する。カディは結婚式とパーティで病院のチャペルを飾り付けていたハウスに、出ていくように言う。不治の病を宣告されて患者はマスターズに殺してくれと話す。3ヶ月前の過剰摂取は自殺するつもりだったという。自分は人を傷つけ、酷い目に遭わせた。だから、生き返ったときは神様は自分に許しを与えたのだと思ったという。しかし、生き残ったのはこの苦しみを与えるためだったのだと悟ったという。実は大学時代に、ガールフレンドに暴力を振るい、殺しかけてしまった。自分は父親と同じモンスターで、死ぬべきだと考えたという。患者はめまいがすると言い意識をなくすと、今度は心筋症の症状を見せる。チームは患者が入院してから、どんどん症状が出て悪化していった事に注目する。ハウスは入院中の食事内容を見て、野菜中心だったことから、成人型レフサム病だと診断する。これは身体がフィタン酸を分解できず、血液中にどんどん溜まっていく病気で、血漿交換で血液中のフィタン酸を減らせば症状は軽減する。ハウスはDNA検査で確認するようにいう。ハウスとドミニカの結婚式はハウスの自宅で、チェイスが式を執り行う。カディはハウスが何をしようと気にしないと誓っていたが、やはり無理だとウィルソンに漏らす。患者の状態が良くなり、マスターズは退院しても治療を続け、食事に注意して専門家に相談するように言う。患者は病気になったのは神様が自分の決意を試すためだったと判ったという。患者はマスターズに感謝する。結婚式が終わると、ハウスはドミニカに人妻とは寝ないポリシーなので、ベッドは別にしてくれと言う。翌朝、病院では例の患者が姿を消し、FBIが捜査をしていた。チェイスはDNAを照会するために送ると、警報がなりFBIが来たという。この男は10の州で13件もの殺人事件に関わっており、被害者を食べていた。そうとは知らず、チームは犯人の病気を治療したのだった。つまり腸の中の骨は人間の骨だったと言うことですよね。マスターズは患者の言うことを信じて同情していましたが、彼も幻覚を見ていたかも知れないがあながち嘘を言っていたわけではない。自分の行いに対して後悔や反省の気持ちを意識していたのだろうなと思います。過剰摂取で自殺しようとしたのも本当だったかも。だから生き返ってからは多少なりとも医学の知識があるので、健康になろうとした。嗅覚異常ははっきりしませんでしたが、やはりヘロイン吸引の影響でしょうね。そしてマスターズの優しい言葉を聞いて、本当にやり直す気持ちになった。でも、殺人や人食への衝動が消えたかどうかは不明です。血も凍る凶悪犯が野放しのままというのは怖いです。マスターズとしてもショックでしょうね。一方、突然のハウスの結婚宣言で、誰しもカディに振られた反動だと思ってしまいますが、グリーンカードを得るためとはっきり言っているし、誰もまともに扱わない。だからなのか、ハウスはカディの気を惹くために(あるいは本当に嫌われるために?)やりたい放題をしている。怒られることはないと思っているから、どんどん行動をエスカレートしていく。ハウスらしいと言えばそうですね。(笑)多分、冒頭の青春映画の内容とシンクロしていたのかも知れません。ウィルソンだけが心配してハウスを止めるようにカディに言う。彼女も別れた事をそれなりに気にしていて、いつものハウスなので多少は目をつぶろうと思っていたようですが、ハウスの結婚式にまで同席して、案の定「見ていられない」という状態になる。ハウスもそれを確かめたかったのか、カディの様子を見て(?)ドミニカとは寝ないという。良い大人が一体何をしているのやら。制作側はいずれまた復縁させるつもりだったのでしょうか。ここまでくると腐れ縁ですね。タウブが「何で私だけ結婚式に招かれていないのですか」と訴えるところが面白かったです。チェイスは結婚式を行う資格を持っていたのですね。
April 18, 2013
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ウィルソンの美しい友情に感動しますね。良い役だなあ。(笑)それに引き替え、カディの冷たさ、頑固さは納得できないです。何もハウスの母親のようになれとは言いませんが、ストーリーを続けるためにハウス以上に偏屈なキャラにされたみたいで、これならあまり愛着をもてなくなるのもしかたないかな、という感じ。それでも、ハウスも今までのような情けなさが売りのキャラではなくなって、違う段階に進んだような気がしました。何をしてもヒューはセクシーで魅力的!ロデオ乗りのレインが8秒間のパフォーマンスに成功したと思ったら、一瞬の隙に牛に踏みつけられてしまう。横隔膜の破裂、骨折などの他に部分難聴や神経障害、微熱に吐き気、それに筋力の低下が見られる。患者は長年の危険な経験で、体中に金属プレートや釘などが埋め込まれていて、MRI検査を行うことができず、レントゲンでも何も診断に役立つ物は見られない。マスターズは以前から難聴があったのではないかと言い、眼振検査で平衡感覚を調べるという。ハウスはカディに振られて、ホテルにこもり豪遊をしている。ヴァイコディン漬けの生活が戻ってきた。ハウスはフォアマンたちからかかってくる電話に診断を下す。ウィルソンはカディとハウスの間を取り持とうとして、2人に話し合うよう働きかける。しかしハウスはウィルソンを寄せ付けず、カディもハウスと元に戻ることはできないし、ハウスと付き合った自分の判断が間違っていたという。ウィルソンはハウスがヴァイコディンを飲み始めたので、患者には気をつけろと忠告する。患者の平衡感覚には問題が無く、別の方法で検査しても異常は見つからない。マスターズはレインに恋心を抱く。患者に新たに血痰が出て、ハウスは消化管の内視鏡検査と耳下腺生検を命じる。マスターズはヴァイコディンを使用するハウスの判断が信じられないというが、ハウスは「自分ンはハイではない」と言い切る。患者の白目が黄色くなり、チームはレントゲン写真から肝臓に腫瘍があると考えるが、検査をしようにも金属棒が入っている。ハウスは開腹手術で確かめろと命じるが、チェイスとタウブが中を開けても何もなかった。確かに何かがあったはずだが、どこに消えたのか。ハウスは感染症を調べるために、脳室穿刺を行えと言う。その手術中に酸素飽和度が下がり、チェイスは慌てて気管切開を行う。ハウスの悪ふざけは度を超して、部屋に呼んだ娼婦の頭の上にリンゴを置いて弓矢で狙うという事まで行う。フォアマンたちからの報告を聞いて、ハウスは再発性膿瘍かも知れないという意見を取り入れて、患者の体内に氷水を入れて金属が熱せられるのを冷やしながら、何とか心臓のMRIを行うように言う。ウィルソンはハウスの羽目の外し方を心配し、自分の家に一緒に住むと良いとまで言う。しかしハウスは放っておいてくれとウィルソンを突き放す。ついにウィルソンはカディに直接ハウスと話をするように懇願する。カディはハウスを愛しているけれども、彼の問題を治すことはできないという。カディ自身が問題なのだから。患者をMRIにかけたところ、思ったように体内の金属プレートなどが反応を始め、内側から焼けるほどになった。そこまで厳しい検査を行っても、心臓には異常がないと判る。それなら脳に問題があると言うハウスは、プレートの入った脳の検査の方法を思いつく。患者はロデオの時から複雑部分発作が続いていると考えられ、メトロノームに合わせて歌を歌わせると、途中で意識が飛んでしまう。改めて開頭してCT検査すると脳に感染はないという。ハウスは次に心臓が問題だと言う。これまでの検査で腫れや腫瘍は見つかっていないが、感染によって動脈瘤があるなら大動脈に圧力をかけて破れる場所を調べればよいという。それは大変危険で失血死してしまうというが、その前に穴を塞ぐことは可能だということで、リスクを冒す事にする。患者は二度とロデオはできないと言われても、別の楽しみを見つけると答える。カディはマスターズから手術の事を聞きつけて、別れが原因で過激な刺激を求めるハウスが判断を鈍らせていて、そんな検査は認められないと言いに来る。ハウスは例えヴァイコディンでハイであっても、自分がこの病院では一番優れた医師で辞めさせるなら辞めさせてみろ、と押し切る。チェイスとタウブによる手術で血管が破れ動脈瘤の場所が見つかる。チェイスは何とか出血を止める。目覚めた患者にマスターズは告白するが、すぐに間違った感情だと自分で認める。ホテルに戻ったハウスは、バーで若者の集団の大騒ぎを見ていて、部屋に戻ってバルコニーからプールへ飛び降りる。ウィルソンの見守る中、ハウスは若者たちの輪に入ってその場を楽しむ。今回の病気の原因が今ひとつわからなかったというか、あちこちに姿を現す膿瘍、つまり感染症ということだったのかな。8秒間に人生の全てをかけて味わう、最高の高揚感、満足感のために、全身傷だらけとなりながらも生きている患者。つまりそれは究極の刺激であって、カディを失った空虚をハウスは何か他のもので置き換えようとしてついに見つけた、ということでしょうか。もうウィルソンも必要としないし、チームをいじめることも必要ない。多分、ヴァイコディンも必要なくなるということなのでしょうね。もちろん、その代わりハウスの心身に危険が及ぶこともあるのでしょう。良い展開かどうかと言われると、うーん、どうなんだろう。(笑)マスターズの突然の恋心も今後の展開に繋がるのでしょうか。真面目と倫理の固まりのような彼女でも、脳はセックスしろと命令しているのだから、彼女も大胆な行動に出るのかも知れないですね。いずれにしても、CSIマイアミかと思うようなホテルでのシーンで、せめてラスベガスに籠もっているという事にすれば良かったのに。あの病院の周辺はいつも雨が降って、寒そうな気候に見えるのにね。でも、水濡れハウスはとってもセクシーでした。(爆)
April 11, 2013
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遊び心があり、凝りに凝った演出である意味、永久保存版ですが内容的にはうーん、辛いな。妄想やドリームシークエンスはこれまでのハウスにもありましたが、今回のはストーリーを語るにしてはかなり強引な手法だと思いました。血尿が出たカディは自分の病院で検査を受けることになった。膀胱鏡検査や細胞診でも異常は見つからず、ハウスは安心するが、カディはそれでも気になって自分で超音波検査をオーダーする。16歳のライアンがバスケの試合中に喀血し、ハウスチームの診断を受ける。内視鏡で血管形成異常の検査を行うが異常は見られない。患者はこの1年でかなり体重を減らしており、タウブは腹に多数の切り傷のようなものを見つけ、自傷行為を疑う。ライアンはスケボーで転んだときの怪我だという。タウブは患者に自分と同じメンタリティを見ていた。さらにタウブは患者がうつ状態でありマリファナ吸引をしているのではないかと疑う。マリファナに混ぜられた成分が原因と考え、点滴治療を始めるが、白目が充血し始める。いまだに喀血の原因がわからないが、学校でブドウ球菌に感染したのかも知れないとし、ハウスは治療を命じる。ウィルソンがカディの超音波検査を行い、腎臓に腫瘍があるのを確認する。ハウスはカディのスケジュールをハッキングして検査を知り、早々と遺言を準備しているカディに確定検査をするまで待てばよいと言う。ハウスはカディのことで頭が一杯になり、チームの診断は上の空となってしまう。ライアンが見舞いに来た少年と何か金のやりとりの話をしていたため、タウブが問いただしたところ、友人の薬を80ドルで売ったがその金をまだ回収していないという。ただこの一度きりだという言葉を信じてタウブは代金を用立てしてやる。カディは心配事が増え眠れなくなり、睡眠薬を使用し、自分が死んだ後、ハウスがウィルソンと残されたレイチェルを育てるシットコムのような夢を見て目覚める。患者に血尿が出たため、抗リン脂質抗体症候群を疑い治療を始めるが、カディが心配なハウスはウィルソンに頼る。人を励ますのが苦手なので、これでカディとは終わりかもというハウスにウィルソンは検査に付き添ってやるのは恋人のつとめだと話す。タウブは他にも薬物を使っているのではないかとライアンの自宅を捜索する。薬物はなかったが、イヤーブックに悪意のある落書きが見つかった。今度は患者の右腕が動かなくなったというので、チームは血栓を疑う。脳血管造影検査を行うと、確かに中大脳動脈に血栓があり薬を処方する。カディはハウスのハッキングを拒み、検査の記録を隠したため、ハウスは必死で記録を探す。結局ウィルソンの忠告でハウスはチェイスにカディの生検付き添いを頼む。結果は腫瘍が腎臓の中央付近にあるため判断できないというものだった。カディはさらに全身の検査を受けて肺葉に腫瘍の影が見つかったという。すでにガンが全身に転移していることを示していた。ライアンに血栓の薬が効かず、カテーテルで取り出すことになった。タウブは自宅のPCのUSBメモリーにライアンがパイプ爆弾を作って学校を脅すパフォーマンスをしている映像があるのを見つけ、警察に届けるべきか迷う。とりあえず両親に話すが、学校にばれたら退学になるので放っておいて欲しいと言われる。マスターズは通報するべきだとタウブに話す。カテーテル手術を行っている最中、血栓に触れたと思った瞬間血栓は消えてしまう。一体それが何なのか判らないまま、患者は肝不全を起こし昏睡状態となる。このままではあと1日の命だという。ハウスはカディの診断を聞き、姿を消してしまう。カディはきっとハウスが来てくれると信じていると話す。カディはまた夢を見る。「あなたは子供だから、辛い事は乗り越えられない」「付き添うべきだった」ハウスがいないためフォアマンはシトリン欠損症の検査をオーダーする。カディは腫瘍の摘出手術を受け、良性だったことが確認される。目覚めたカディは付き添っていたハウスの口から結果を聞き、肺の影は母親の症状から考えて、抗生物質のアレルギー反応だろうという。カディは心の中に恐怖心を閉じ込めていた、やっとドアを開くことができたと語る。それを聞いてハウスは患者の症状の原因はやはりブドウ球菌感染症で、ドアの向こうに隠れていた菌がいたという。腹の傷はパイプ爆弾の破片が刺さったもので、プラスチックのために画像に写らず見逃され、抗生物質で崩壊した破片が脳に向かったものだという。それで触れただけで弾けてしまった。患部の膿瘍を排出し、破片を完全に取り去れば抗生物質も効くようになる。タウブは悩んだ末、ライアンの映像を当局に通報することにする。カディはレイチェルが薬をお菓子と間違って食べてしまうという妹の話を聞いて、夢の中でハウスが常にお菓子を食べていた事を思い出す。カディはハウスの元を訪ね、付き添いに現れた時にはヴァイコディンでハイだったのかと追及する。ハウスはカディを失うのが怖いあまりに、付き添えず、あの時一度だけ薬を飲んだと認める。カディは相手の痛みも共に受け入れる事ができないのなら、もう交際を続けることはできないと別れを告げる。ドリームシークエンスはどれも秀逸でした。ハウスとウィルソンがレイチェルを育てる「Two and a half men」もまさにぴったり、先日からフォアマンの家のビデオゲームが出てきていますが、ハウスvs.ゾンビキッズのシーンも最高。ヒューはアクションもできるのですね。(笑)ラストの映画は「明日に向かって撃て」で、誰の好みか判りませんが、凝りすぎといえばそうでしょう。たまにはこういうのも面白い。でも、やはりミュージカルシークエンスは最高でしたね。こういう時に歌が歌える、ダンスができるという役者本来の実力がものを言います。ハウスの出で立ちはWWRYか何かをモデルにしているのかなと思いました。とてもステキ。さすがです。あの歌「Get Happy」自体は古い曲のようですね。今回はキャスト全員の盛り上がりがひしひしと感じられて、本当に圧巻の見せ場ばかりでしたが、それらがカディの不安から生まれたとなると、あの妄想の激しさはカディにも何らかの問題があるというか、極端に反応しすぎたのじゃないかという気がします。結局はカディはハウスと別れる理由を探していたような印象ですよね。愛は痛みを伴う、全てを受け入れてということなら、カディもハウスの恐怖を受け入れてあげればよいのにと思ってしまいました。彼女は医師なので、仮にガンが告げられてもそれなりの受け取り方があっただろうと思うのですよね。ハウスも成長するなら、カディも成長しても良いはず。カディ役のLisa Edelsteinはハウス/カディ関係の繰り返しで、役柄を卒業する気になったのかなとも思いますが。まあ、いずれにせよ、手の平から愛おしい小鳥がするりと逃げてしまった哀れなハウスの表情が切なくてたまりません。(爆)ヴァイコディンは先週の患者のを取っておいたのかと思ったら、自分用の処方薬だったようですし、あるいはあの時捨てたつもりで後でまた拾ったかな。(笑)ハウスとしたら、カディが薬に手を出す最後の砦だったでしょうから、今後また依存症に戻ってしまうのか。せっかくここまでかんばってきたのに残念です。そんなハウスをウィルソンもフォアマンも判った上で、できる限りのアドバイスをする。それがあるならハウスの立ち直りもできるだろうと思うのですが、さて来週からは辛いですね。
April 4, 2013
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ここまで散々ひねくれたハウスを見てきたので、何をやってもネガティブな目で見てしまうというのは本当ですね。誰もがハウスが壊れていくのを心配していたのに、今はハッピーなハウスを信じられない。何よりもカディが信じてあげないといけないですね。でも、今度こそ本物だという気がしてきました。奥さん役の人、見覚えがありました。「True Blood」に出ていましたね。犯罪捜査の現場を清掃しているバートが、仕事後にレストランで急に苦しみ出す。ハウスたちはアレルギーを疑うが、アレルゲン検査は陰性だった。仕事は不動産のデベロッパーだと申告しているのに、手に細かい傷が多いのでマスターズは患者が嘘を付いているのではないかという。妻のダイアンに部屋を出て行ってもらって話を聞いたところ、不況で勤めていた不動産会社が潰れ、今は清掃業などのアルバイトをしているという。金にも困っているが、バートはダイアンには言わないで欲しいと頼む。仕事場が病原菌やカビなどで溢れているので、ハウスは細菌感染の治療を優先させ、フォアマンとタウブにはバートがまだ利用している前の会社のオフィスを調べるように言う。カディはチャリティのパーティにハウスが出席するよう念を押す。そのパーティでカディは院長になって15年間勤めた事を表彰されることになっていた。ウィルソンがパーティに行かない方に金をかけると言ってくるので、ハウスはカディに頼まれているのかと問う。ハウスがどうせ表彰されるのなら、カディの思い出に残るパーティにしてやりたいのだとウィルソンに言うと、ウィルソンはパーティをぶちこわしたいのかと言う。ハウスは元妻に去られたウィルソンが人の幸せを喜ばない、ひねくれ者になったと嘆く。ハウスはチームのメンバーにも声をかける。会社の引き出しから痛み止めのバイコディンが見つかる。また、倉庫に大量のホウ酸があり、患者の発疹の症状はホウ酸中毒かと思われた。ところが急に高熱が出て、ホウ酸中毒は除外される。また、バートが清掃していた犯罪現場では感染症となる原因は検出されず、刺殺だったことが判る。ハウスは髄膜炎菌血症を疑い、腰椎穿刺を命じる。バートは肉体労働で身体が痛むのでバイコディンを飲んでいたという。腰椎穿刺の結果はリンパ球は多いが陰性だった。バートの膝が腫れて、両足の血行が悪くなり感覚がなくなってしまう。何とか血流を回復して足を守るが、原因がわからない。血清病かも知れないのでハウスは副腎皮質ステロイドで治療するよう命じる。その結果、バートは急に幻覚を見て暴れトイレに閉じこもってしまう。発疹は消えたが、脳に影響が出たらしい。ステロイドを排出したところ、幻覚はなくなったが結膜炎になってしまった。これらの症状をチームで診断し、全身性真菌感染症としてハウスはダイアンと共に、抗真菌治療を始めるように言う。感染するので妻にも治療が必要だというと、さすがにダイアンに夫の真実を告げなくてはならず、バートが自ら現状について話しをすると、ダイアンはショックを受け、嘘つきとは一緒に暮らせないと部屋を出て行ってしまう。バートはまた高熱を出し、耳も聞こえなくなる。胞子や真菌の検査は陰性で、脳に腫瘍などの異常があるかもしれないと、ハウスはMRI検査を命じる。バートは検査室で寒さを訴え、発作を起こしてしまう。すでに腎臓の機能が落ち、昏睡状態でハウスは余命数日だろうという。検査途中で、腫瘍かどうかの確認はできなかったが、ハウスは化学療法を初めて、腫瘍が見つかれば放射線治療をすればよいという。残り少ない命を縮めるのではないかと質問されると、数時間の違いだという。マスターズはダイアンに真実を伝えるようにと言われ、言うべきかどうか悩むがチェイスは家族には希望を与えるように、とアドバイスする。ダイアンは瀕死の夫の耳元で自分も隠していたが妊娠したと告白する。再び患者に発疹が現れ、チームは寒さと発疹の関係を推察する。ハウスは希な遺伝性の自己炎症疾患、CAPS(マックル・ウェルズ症候群)だと断定する。リロナセプトで治療できるというが、間に合わず患者は死亡する。ハウスは結局パーティには行かず、バーで酒に酔っていた。心配して探しに来たウィルソンに、ハウスはカディと交際するようになって、医者としての腕が落ち単なるヤブ医者に成り下がったと嘆く。ウィルソンは全ての患者の命を救えるわけではないと慰めるが、ハウスは自分の幸せは他人の命と引き替えだと言い、そのことをカディに言いに行くとバーを出て行く。ハウスはカディに、人の命を救うか、君を選ぶかと言われたら間違いなく君を選ぶと告げる。ハウスはもう、ベタぼれじゃないですか。幸せのど真ん中。(笑)そりゃ、ハウスも人間ですから間違うときもあるし、年も取る。医者は聖職かも知れないが、現役の座を次の世代に譲っても別に非難されることではない。ハウスにあそこまで言われたら、カディだってホロリとくるんじゃないかと思うのですが、そこがまた「困った人ね」程度の対応なんでしょうね。シーズン7で終わればこれで良かったのでしょうけど。患者は奥さんを愛していたからこそ、がんばったのでしょうね。何も結婚記念日にタコの躍り食いを食べなくても良いのに。(爆)フォアマンとタウブの同居生活が面白かったですね。バートとアーニーって。君のネクタイを借りたと言ったり、僕が食事を作ると言って翌日大変なことになったりと、嫌がるフォアマンに付きまとうタウブが、まるでハウスとウィルソンみたいで。(笑)ハウスから言われてむっと来る事も、タウブに言われると素直に認める事ができるというのも良い。もしかしたら、この2人が中心となって診療チームを続けていくのかも知れないですね。マスターズはやっと雰囲気が飲み込めるようになってきて、チェイス兄ちゃんから教えてもらったり、「妹」ならではの、真実をずばっと言ったりできるようになった。こちらも良かったです。マリアッチの陽気さがいつも雨が降るプリンストンと対照的でしたね。
March 28, 2013
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これは見ていてすぐに気付きましたが、シーズン1の名作「Three Stories」のスタイルを応用したものですよね。実際、タイトルもそうなっていますね。実はあのエピソードのレビューはまだ書いていませんでした。エピガイが非常に書きにくいタイプだから棚上げになっています。(爆)ハウスが作り話のような出来事を子供たちに話しているうちに、次第にハウスの真相が描かれていきます。子役の子たちが実に上手かったし、もちろん脚本が上手いのですが合いの手の入れ方も巧妙でした。ハウスはとある私立小学校の校長室の前で待っている。隣には放課後にキスをしようとしていたコリーンとザックが座っている。ハウスは「お仕事紹介」の授業で医師の仕事について話す事になった。3日前、ハウスとフォアマンは大学生の患者の寮に立ち入り、病気の原因となる毒物を探したという話をする。患者は咳が酷く、口から肺の一部が飛び出したという。ハウスはルームメイトでPCに詳しい学生に、ノートPCのパスワードを解読してくれと頼んだ。生徒からなぜ家宅捜索をするのかと質問され、ハウスは人は嘘を付くからだと答える。コリーンとザックはなぜハウスが校長室に呼ばれたのか知りたがる。ハウスはコリーンの目の周りのアザが気になる。お互いに知りたいことを話すという交換条件で聞き出そうとする。ハウスは「Dr.フラーニ」と名乗り、日常の仕事としてクリニックで女性を診察した話をする。アダルトグッズの使いすぎだというと、子供たちは怪訝な顔をする。1日にたった一人を診察している時以外は何をしているのかと質問されて、ハウスはカディがなぜか朝から機嫌が悪くて「ランチ」をさせてくれず、おねだりに行くと自分勝手な人とは付き合えないと追い出されたという話をする。コリーンは聞いていて、なぜ彼女を怒らせたのかと問う。ハウスはちゃんとカディには愛情表現をしていると答え、逆に若い2人にキスしたかどうか質問する。彼氏をじらしたり、誘ったりするんだろうと言うと、コリーンはしていないと言い、それどころかみんなの前で「あんたなんかと絶対にキスするつもりはないから」と公言したという。患者は最初気管支炎と見られていたが咳が酷かったため、CTスキャンを受けた。ハウスの話が教育上よろしくないので、担任はハウスを打ち切って広告代理店の保護者の話を進めようとしたが、子供たちは「患者はどうなったの?」と聞きたがった。検査ではガンも感染症も見あたらず、肝機能も普通だった。ハウスはサルコイドーシスと決めてかかり、肺生検と抗体検査を命じた。マスターズが有機溶剤を使っているかも知れないというので寮へ行くことになったが、ハウスが付いていったのはカディのPCをのぞき見るためだったという。それは彼女の日記を読んで、怒っているカディをなだめる目的だった。ウィルソンもパスワードが判らず、フォアマンが患者の容態が悪くなったと言いに来ても、ハウスはパスワード破りに没頭していた。ハウスが女は怒りやすい動物だという発言をすると、ザックはそうは思わないという。キスの件は強制したわけじゃない、縄跳びの賭けで負けたらキスするという事にしていたんだ、そうすればコリーンがキスしたくてした、とみんなから見られることはない。彼女はわざと負けたんだという。しかしコリーンは最初から負けるつもりはなかったという。コリーンはどうしてカディはハウスに腹を立てていたのかしつこく尋ねる。それは日常の些細なこと、ゴミを捨ててくれないとかトイレのシートを上げたままにしておくとか、カディの歯ブラシを勝手に使うとか、要するにカディの言うことをきかないのが理由だという。コリーンはハウスがカディの言うことを聞くのは、彼女が間違っていると言うときだけだと指摘する。ハウスは病院で一番偉いカディに本当の事を言えるのは自分だけで、恋人だからと言って容赦しないと主張する。コリーンの目の下のアザは、ホッケーの試合中にザックがシュートしたパックが当たって付いたのだった。ハウスはDr.フラーニのオフィスに忍び込んでパスワード破りに成功した。それを聞いて生徒たちはハウスがフラーニではないのかといぶかしがる。サルコイドーシスの検査は陰性で、患者の片方の肺は虚脱していた。それでもハウスはサルコイドーシスの治療を続けろという。他の病気の可能性を除外する方法は時間がかかり、患者を死なせることになるからだという。カディの家を訪ねたハウスは、いつもやりたい放題で、自分は常に正しいと思っているかもしれないけれど、もっと私を気遣って欲しいと言われ、家の中に入れて貰えなかった。コリーンはやはり彼女の言うことを聞かないからだという。ザックはそれで関係修復のために何をしたのかと尋ねる。ハウスはカディがレイチェルを入れたがっていた私立幼稚園に入れるようにすることで埋め合わせをしようとしていた。そのため、病院の理事長の力を借りようとしたが、代わりに理事長もハウスに頼み事があるという。サルコイドーシスの診断にこだわるハウスは、電話でチームと話をしていて前の車と衝突してしまう。降りてきたのは例の広告代理店の保護者ドライデンで、ハウスは咄嗟にフラーニと名乗る。その話を聞いていたドライデン氏はIDを見せろと言い、ハウスとドライデンは生徒たちの前でつかみ合いの喧嘩となってしまう。校長室に呼ばれる事になったハウスに、ザックはなぜ逃げないのかと尋ねる。ノートPCの事だって、いずれカディに知られることになるし、自分なら逃げるというと、コリーンはあなたは逃げないという。なぜなら、キスしようとしてザックは思いとどまった。「こんな風にキスするのは嫌だ。」実は縄跳びの賭けでは彼女が負けるように友達に仕込んでいたのだった。怪我もさせてしまったし、ゲームは嫌いだ。君がキスしたくなったら、その時に教えてくれザックはとコリーンに告白した。コリーンもハウスにあなたと彼女は両思いのようだから、ゲームをしかけるのを辞める事ね、あなたの彼女もきっと許してくれるわという。校長から教室での大人げない行動について質問され、ハウスは全てはカディと娘のためにやったのだと答える。本当にそれが2人のためになるのか、それは単にあなたの身勝手なのではないかと聞かれ、ハウスは人生に2人が必要なのだと訴える。校長は大人になりなさいと諭す。その時、壁にかかっていた絵本の絵を見てハウスは何かを思いつく。病院に戻ったハウスはCTスキャンで見逃すような小さな豆が気管に入り、閉塞性肺疾患を起こしたので開胸手術をするように命じる。それからハウスはカディのオフィスに謝罪に赴く。素直に説明して、自分の間違いを認めチャンスをくれと求める。カディもディナーにくるようにと答える。こまっしゃくれたコリーンはまるでカディのように高飛車で、彼女に惚れるザックはハウスの写し身ということなんでしょうね。この年齢の女の子なら、精神構造は大人と一緒かも知れません。ザックは偉い。私も惚れそうになるような、格好いいことを言ってくれましたが、ありえないな。男はいつになっても子供です。(爆)教室でハウスの話に見事な突っ込みを入れる映画オタクのティミーなど、子供たちの発言はあり得ない内容ばかりですが(笑)、でも最高におもしろい。なかなかハウスが銃をぶっ放つシーンなど見られませんから。この構成は良かった。一体何があったのかと思わせておいて、最後に真実が判るというパターンは「Three Stories」と同じですが、結局はハウスとカディの痴話げんかでしたね。「あなたが歯ブラシを使うとボロボロになるから」「ディナーの前に歯を磨かなくてはいけないから」という会話もおしゃれ。子供には判りません。(笑)全て幸せの上に成り立っている話です。でも、そこがシーズン1との違いなのかも知れません。確かにハウスの大人げなさは代わらないのですが、助けを求める事さえ拒絶して孤立を望んだハウスからは随分角が取れて、優しいイメージになりましたね。
March 21, 2013
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ハウスの仲間思いの面が見られたエピソードでした。今シーズンはしっとりとした話が多いですね。それにしても、出来事を全て覚えている事なんかできるんだろうか。頭が爆発しそう。ヒントは最初から出ていましたね。タイトルは聞き覚えがあるなと思ったら、映画「カサブランカ」で有名な「As Time Goes By」の歌い出しですよね。それを思うと、なかなか粋なタイトルでしたね。ウェイトレスのナディアが仕事中急に足が動かなくなり、ハウスたちの診断を受ける事になった。CK値が高く、何よりも思春期以降の全ての出来事を記憶しているというのがハウスの興味を惹く。チームは毒物の影響を考えて職場と自宅を捜索する。タウブが病理学の認定試験で及第点に至らなかったため、ハウスは仲間同士で対策するように命じる。カディの命令だという。タウブは風邪にせいで調子が悪かったと言い、フォアマンに面倒を見てもらいたいという。ハウスは元妻と別れたウィルソンを力づけようと考えるが、「サラ」という存在がいると聞いて急に気になり出す。患者の自宅には趣味なのか大量のジグソーパズルがあり、最近ベジタリアンになったらしいが、下剤を飲んでいたようだった。マグネシウムを大量に摂取した高マグネシウム血症かというが、血圧や心拍数に変化がない。患者の記憶がどれほど詳しいのか試したハウスは若年性パーキンソン病を疑い、神経学的検査と薬物治療をオーダーする。ウィルソンの家に忍び込んだハウスは、ウィルソンが猫を飼いだした事を知り、それは独身男の末期的症状だという。ウィルソンは隣家の猫を引き取っただけだというが、ハウスは何とか猫を諦めるよう画策する。ナディアの姉エレーナが見舞いに現れるが、ナディアは急に胸が苦しくなり出す。姉妹は不仲で6年間あっていないという。不整脈の症状はパーキンソン病ではなく、QT延長症候群ではないかというので、ハウスは負担検査を命じる。そのために、マスターズはエレーナの存在がナディアにストレスを与える事を利用する。ナディアは昔エレーナに車でぶつけられた事を根に持っており、2人が激しい言い合いを始めると案の定心拍数が上がる。マスターズはエレーナに事情を説明するが、エレーナは妹が過去のことを決して忘れず許してくれないので嫌なのだと去っていく。ナディアの呼気にアンモニア臭があり、腎不全の症状が見られた。自己免疫疾患などの病名を検討するが、ハウスはステロイドの投与と透析を命じる。タウブはテスト勉強をする気が全くなく、ハウスはもし合格しなければ、家庭教師役のフォアマンを保険担当の仕事に追いやるぞと脅す。タウブはカディが気にしているのではなく、ハウスが自分を必要としているのだと思う。フォアマンはホテル住まいのタウブに兄の部屋を貸し、勉強しろと迫る。ナディアは姉を恨んでいるのではなく、一緒にいると損をすることが多く、悪いことを忘れる事ができないので閉め出すという。仕事もあえて他人と関わりのない場所を選んだ。その時、ナディアは呼吸が苦しくなる。それは自己免疫障害とは関係なく、さらに皮膚に湿疹が出てハウスは透析湿疹だと言う。こうなると、腎臓移植しか助かる方法はないが、仲が悪い姉はドナーになりそうにない。ハウスは姉妹がぶつかるきっかけを作ったマスターズにエレーナを説得するよう命じる。意外にもエレーナはあっさりと移植に同意し、手術が行われる。テスト勉強するタウブは、さっぱり点数が取れず弱気になる。フォアマンは励まし続けるが、とうとうタウブは金で問題を手に入れる方法を選ぶ。手術は上手くいったが、目覚めたナディアはけいれんを起こす。ステロイドが効いておらず、自己免疫疾患の検査も全て陰性だった。ハウスはもしナディアが損得勘定で動いているのなら、エレーナに例を言うはずだと言い、確かめろと言う。チェイスは血栓を疑い、ヘパリンで治療することにする。エレーナに面会したナディアは腎臓を与えてくれて例を言う。打ち解けた姉妹は幼い頃の思い出を話し始めるが、やはりナディアは嫌な記憶を思い出してしまい、面会を途中で打ち切ってしまう。チェイスは患者の手が勝手に動いているのに気付く。ハウスはウィルソンを誘ってバーに行き、ウィルソンは知り合いのバリスタと気があって2人で出ていく。しかし、その後は上手くいかなかったらしい。次の手を考えなければというハウスに、カディは自分が幸せになったら、ウィルソンに罪悪感を感じるのかと言い、今を楽しむべきだと言う。ナディアの診断が行き詰まるが、自宅にたくさんのジグソーパズルがあったことを聞いたハウスは有棘赤血球の検査を行うように言う。ハウスはナディアが紙コップの向きを気にするところを指摘して、強迫性障害だという。過去のことを忘れられないのもそのせいだが、他の症状は遺伝性のマクラウド症候群だという。これらは血液や神経の異常、強迫性障害などを引き起こす。ハウスは治療はできないが投薬で症状を緩和でき、あと20年は生きる事ができると説明する。チェイスはSSRIで特別な記憶力は弱まり普通の人になるかも知れないと言って薬を手渡す。ナディアは考え込む。ウィルソンの猫を追い出すことは失敗したが、ウィルソンはハウスに次の女性を見つけるという。フォアマンはタウブに開いている部屋にこれからも住むように勧める。ナディアはついに薬を飲むことにする。ハウスがウィルソンやタウブを大切にする気持ちを持つというのは、明らかに変化ですし、それはカディとのラブ×2の生活がもたらしたものなのでしょうね。これまでは幸せ貧乏というのか、急にハッピーになってとまどうハウスが愛おしいです。フォアマンとタウブのブロマンスにはちょっと意外な感じがしましたが、強面のフォアマンもNo.13がいなくなって寂しいのでしょうね。タウブもどこまで落ちて行くのでしょうか。できれば狭い人間関係に頼らないで、幅を広げて欲しいですが。(笑)そういうチームの状況に対して、今回の患者は本当に気の毒でした。嫌なことを忘れ去ることができれば、人間はもっと幸せになれるのに。そもそも、嬉しいことよりも辛い事の方が多いというのは良くあることだと思います。でも、そこで「As Time Goes By」ですよね。本当に覚えておかなければならないのは何か。例えここで世界平和のために2人が別れる事になっても「私たちにはパリ(の思い出)がある。」あの恋は本物だった。決して君を忘れない。私は「カサブランカ」が好きなので、もうこの引用だけで満足です。(爆)その他にもいろいろポップカルチャーの引用が多くて、遊び心満点でしたが、フォアマンがカイザー・ソゼをばらしたら、ダメでしょう。これから映画を見る人もいるのにね。
March 14, 2013
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今シーズンはカディを深く掘り下げるような感じですね。7シーズンも重ねてやっと、という事ですが、単にハウスのお目付役に恋人という役割が加わっただけでなく、彼女自身の成長も描かれるということは、大きな変化だと思いました。タウブ夫妻のゴタゴタも、意外な展開となり、地味ながら丁寧に進んでいるなと思います。それにしても、ハウスが白衣を着ると何で似合わないんだろう。(笑)カディの母親アイリーンが動悸が激しくなりカディの病院で診察することになった。ハウスは身内の診察を嫌がり、どうせ高血圧だろうと、心臓の専門医に任せるべきだと言うが、カディは貧血の症状も気になると懇願し、しかたなく主治医となる。アイリーンがこれまで15年間の様々な症状も見直して欲しいと言ったため、カディは甲状腺の検査と自宅の毒物検査を命じる。タウブとマスターズはアイリーンが年齢の割に活発な性生活を楽しんでいる証拠と、メキシコの胃薬を見つけた。妻のいるメキシコ人の業者と付き合っているという。その薬は鉛中毒を引き起こすので、キレート剤を点滴することにした。カディは妹のジュリアは知っているのに、自分は母の交際相手を知らされなかったのかと不満だ。ハウスはあれこれ身体の不調を訴えるアイリーンが心気症かどうか確かめるために、偽薬を与えていた。それを知ったアイリーンはハウスに不信感を持ち、主治医を心臓専門のカウフマンに変えた。妻のレイチェルが浮気をしたと思い込んで、家を出たタウブのところにレイチェルが現れる。仕事を心配し、医療関係の弁護士をしている弟のところで、パートタイムで顧問をしてみないかと持ちかける。過去にレイチェルの弟ジェイミーはタウブの浮気を知って怒り、殴って鼻の骨を折ったという。しかし今回は和解して、仕事を請け負うことになった。タウブはジェイミーのオフィスに置いてあった他の案件で交通事故に遭った少年のX線写真を見て、頭蓋内に異変を見つける。ジェイミーは関わるなという。主治医が変わってもアイリーンは心房細動で心拍数が170になる。カディはハウスに診断を続けさせる事にする。しかし、それを嫌ってカウフマンがハウスを遠ざけたため、ハウスは病室内に盗・聴器をしかけて情報を得る。カウフマンは白血病を疑い、骨髄生検を行っているという。マスターズは医の倫理だけでなく法も犯していると批判するので、ハウスはマスターズを欺いて別の患者の治療をさせ、フォアマン、タウブ、チェイスと診断を続ける。ハウスはアイリーンがかなり酒を飲んでいる事に注目し、ビタミンのチアミン欠乏を疑い薬を飲ませることにする。フォアマンがカディにも知らせるべきだと言ったため、ハウスはアルコール依存症だと伝え、胃薬だと言って薬を飲ませろという。カディは酒をどれくらい飲んでいるのかと質問するが、アイリーンは飲んでいないと答える。母親に嘘を付かれた事にショックを受け、ハウスにいちいち自分に確認しなくても勝手に診断を進めて良いと伝える。ハウスはアイリーンからマスターズを外すため、昏睡患者の診断をさせ、「口に出しては言わない」けれど、どういう対処をすればよいかをマスターズから引き出して、すぐに検査をさせる。ビタミン剤を与えてもアイリーンは高熱を出し、白血病の検査でも異常なしという結果が出る。カウフマンはSLEを疑いプレドニゾンを投与し始めるが、フォアマンは心内膜炎ではないかといい、もしそうならプレドニゾンは症状を悪化させると心配する。しかしカウフマンは心膜炎の診断には反対しているらしく、ハウスはプレドニゾンの点滴を広範囲抗生物質にすり替えろと命じる。さすがにこの指示にはフォアマンは違法行為だと反対し、無茶をするのはカディの母親だからかと問う。ハウスは違うと答えて、もしやらなければ首にすると迫る。チェイスが引き受けることになったが、チェイスはジュリアに顔を見られており、すり替えに失敗してしまう。タウブは少年の頭蓋出血が心配になり、直接少年の家に行き、精密検査をするように告げる。マスターズはハウスのチームがアイリーンの診断から外されたはずなのに、チェイスが抗生物質を処方しているのを知り、カディに直訴する。カディは薬をすり替えるのは違法で危険だとハウスを責める。ハウスは自分に診断を続けさせたのはカディの考えだと言い、心内膜炎が一番症状に適合するので薬を変えなければならないと主張する。カディは自ら点滴の薬を変えることにする。その際、カディはアイリーンになぜ自分にばかり厳しく当たるのかと問う。アイリーンは姉妹どちらも愛しているが、ジュリアの方が優しいし好きだと答える。タウブが検査を受けさせた少年は、専門家が診断した結果、気になる部分は心配がない変異だったことが判る。点滴を変えても、アイリーンは良くならず、ぜい鳴と胸の圧迫感、抗生物質由来のアレルギー症状が出た。再びプレドニゾンに戻すと心房細動と熱がぶり返す。カウフマンは相変わらずハウスの関与を知らないまま、ハウスは心内膜炎を疑わず、次は抗真菌薬を投与べきだという。さすがにフォアマンたちは今度こそカウフマンに告げなければ患者が危険だと言い、続けるのであれば診断から降りるという。マスターズは患者とカウフマンに真実を話すべきだというが、ハウスはもし誰かにこのことをしゃべれば医学校を退学させると脅す。さらに、マスターズが行った昏睡患者の採血は親族との取り決めに反しており、知られると暴行になるという。マスターズは自己の保身と倫理の板挟みとなる。それにもかかわらず、マスターズはカウフマンとアイリーンにハウスたちが行った「診断」と「治療」について真実を告げる。カウフマンは激怒するが、アイリーンはカディに裏切られたと言い、プリンストン総合病院に転院すると言う。ジェイミーが病院に現れ、タウブが余計な事をして和解が台無しになったといい、殴りつける。タウブのことは絶対に許さない、破滅させてやるというと、レイチェルも縁を切りたがっていたと言い残していく。カディとハウスは責任の所在を言い合うが、ハウスはカディが母親に立ち向かわず、肝心な場面で逃げていると批判する。このまま総合病院に行かせれば、病気は治らず死に至るだろう、そうなったら、いつかきっと自分が母親を殺したと後悔することになるが、それでも良いのかと問う。院長として退院させるなと言われて、カディは救急車に乗り込んだアイリーンを引き留める。ハウスはアイリーンの判断力が落ちている事に気付き、脳にも症状が出ていることからやはり重金属中毒だと気付く。股関節の近くを切ると壊死しており、人工関節の手術によって摩耗した関節からコバルト中毒になっているという。だからキレート剤でも、症状は完全に治らなかったのだった。すぐに手術で人工関節を取り出し、キレート療法を行う。レイチェルはフォアマンから連絡を受けてタウブを見舞い、弟とは縁を切ったという。夫としては最悪だったが、医師としてやるべきことをやったのだとタウブを評価する。マスターズは今度こそ首になると覚悟していたが、ハウスは自分がカディに害を与える時に、引き留める役目をするために、マスターズを首にはしないと告げる。カディはやっと母親とのわだかまりを解く。アイリーンはつきあいが難しいとは思いながらも、カディの医師としての診断を信じてきたのだった。ハウスはカディと母親の間には入らず、カディ自身が問題を解決しろと言うわけですね。これはなかなか言えそうで言えない。よほどお互いに信頼関係があるからでしょう。カディもハウスの能力を信じているし、すごく絆を感じましたね。ハウス自身もカディは私情を持ち込んで、職場で自分をかばっていると判っている。だから、今回はいつも以上に変則的なやり方を取りましたね。一方、カディにとって母親が弱点で、これまで妹の方が愛されていると思っていた。そしてはっきりと「ジュリアの方が好き」と言われてしまう。やはり彼女には負っている物があるんですね。ハウスだからカディの弱さを共感できたと思います。アイリーンを死なせるわけにはいかない、これも愛なのでしょう。退学を賭けても信念を貫くのは敵ながらあっぱれ、ハウスを呆れさせるマスターズは大したものです。ハウスは自分の診断がカディを苦しめるのが辛いから、ストッパーとしてマスターズを使いたいという。マスターズはそんな便利使いされるのは本意ではないでしょうが、初めて認められたと感じたかも知れません。それにしても、医師が勝手に薬をすり替えたりなんて、普通ありえません。「ハウス」ならではですね。タウブはまた高い鼻の骨を折られて痛そう。でも、それの見返りはありましたね。
March 7, 2013
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今シーズンのチェイスは一体どうしちゃったのか、というチャラ男でしたが、多分このエピソードのための伏線だったのでしょうね。キャメロンのいなくなった先シーズンから、チェイスのキャラクターがぼやけてきたなと思っていたのですが、ここでスクラップ&ビルドを行ったということなのかも。ゲストのSasha Roizですが、私は「バトルスター・ギャラクティカ」のスピンオフシリーズ「Caprica」で知ったのですが、とにかく美しくて印象に残る役者さんなので気に入っています。最近、あちこちに出ているようですね。更生訓練キャンプの教練教官ドリスコルが、雨の中厳しい訓練を行っていると突然背中が痛くて倒れてしまう。その他にも排尿が困難になったというが、前立腺肥大でも脊髄損傷も見られない。尿道閉塞か膀胱に異常があるかもしれないと、ハウスはカテーテル検査を命じる。マスターズは軍隊調の鍛え方をしても、非行を行った少年を立ち直らせることはできないと主張する。チェイスは先日の理事長の結婚パーティで3人の女性と派手に遊んだ結果、誰かにハダカの写真を撮られてそれを自分のSNSのプロフィールに貼られてしまった。削除しようにもパスワードも破られてしまい、チェイスは名前もわからない3人の女性捜しに追いまくられる。カディは娘のレイチェルを人気の幼稚園に入れたいと言いだし、ハウスはレイチェルが面接に合格できるよう画策する。尿に細菌は見られず、神経因性膀胱ではないかという。ハウスが好む梅毒の症状だと考えマスターズが採血しようとするが、患者は急に暴れてマスターズの首を絞めてしまう。梅毒の感染は見られず、精神症状は森の中で付いた傷などから、植物の毒が入ったのではないかという。しかし周辺を探しても、毒となる植物などを探すが見あたらない。マスターズとフォアマンは、ドリスコルに最も反抗的な態度を取っていたランドンに話を聞くが、ランドンは不幸な家庭環境で、この先刑務所に入っても構わないという。別の訓練生がアレルギーの症状を示していたことから、ドリスコルは抗ヒスタミン剤を盛られたのではないかとして考え、解毒のために点滴をしようとすると、急に患者の脈拍が上がる。ということは毒が原因ではないと思われ、チェイスが褐色細胞腫ではないかというので、ハウスはMRIと24時間の蓄尿を命じる。ドリスコルは誰が毒を盛ったのか気にする。マスターズは両親のいないランドンに厳しくするのではなく、理解してやって欲しいと話す。ハウスは志願している幼稚園のプレイルームに入り込み、子供たちの遊ぶおもちゃを調べて同じ物をレイチェルに買ってくる。面接までカディには内緒でレイチェルを訓練することにする。褐色細胞腫は見つからず、心拍数も安定しない中、何とランドンがドリスコルと同じ症状でERに運ばれてくる。タウブは2人を同じ病室に入れ、共通することが何かないか質問する。しかし、ランドンのドリスコルへの敵意は激しく、何も得られない。チームは感染症のライム病を疑い抗生物質を投与するが、ランドンは薬を拒否する。マスターズの説得が効いたのか、ランドンは薬を飲む。チェイスのSNSには勝手に書き込まれるだけでなく、勝手にクレジットカードを使って寄付するなど嫌がらせが続く。パーティに参加した3人の女性を突き止めて一人一人話を聞くが、誰もが自分ではないと否定する。大人しくさせたと思ったマスターズだが、ランドンは逃亡しようとしてマスターズをがっかりさせる。ドリスコルは今度は脚の痛みを訴える。腎不全で筋けいれんが起こったと思われる。従ってライム病でもない。ボツリヌス菌が体内に入ったかもしれないので、抗毒剤を与える事にするが、ランドンは他の訓練生と違って裁判所命令でキャンプに来ていないということが判り、事情を調べると意外な事が判った。ランドンを別の部屋に行かせると、ハウスはなぜドリスコルがキャンプの費用を支払ったのか尋ねる。ドリスコルは自分がランドンの父親だと認め、そのことはランドンに知らせないでくれと頼む。抗毒剤が効かず、ランドンが発作を起こす。遺伝性の病気は症状が起こる年代が異なるが、年齢に関係なくきっかけが病気を発症させることもあるという。キャンプにあった古いバッテリーから鉛が流れて、それがウェゲナー肉芽腫を起こしたかも知れない。ハウスは免疫抑制剤による治療を命じる。マスターズは未だに父親と名乗らないドリスコルに、ランドンが必要なのは鬼教官ではなく、父親だと話す。レイチェルは幼稚園の行動観察で、おもちゃで上手く遊んでいたという。このおもちゃを知っているのかと質問されて、レイチェルは知らないと答え、ハウスを感嘆させる。ハウスはクリニックの患者に麻酔を打とうとして、ランドンの頭の傷を思い出す。傷を縫うときに使われたリドカインが遺伝性のポルフィリン症を誘発し、ドリスコルは抗ヒスタミン剤で同じ症状が出たのだった。それならば血液製剤で症状を緩和し、肝移植で完治できる。ドリスコルはやっと自分が父親だと名乗りでる。チェイスは寝た女性のうちの一人の姉が、写真を撮った事を突き止める。その女性は、パーティでチェイスと話し好感を持ったのに、その後チェイスが乱交に走ったので懲らしめたのだという。カディによると、幼稚園は兄弟のいる子が優先で、定員オーバーで入園できなかったという。ハウスはレイチェルは賢いので来年なら大丈夫だろうと話す。チェイスにお仕置きをしたかった女性の言い分は今ひとつ納得できませんでしたが、これに懲りてチェイスがもうちょっとまともな男性に戻ると良いですね。チェイスの診断を思いつく能力はハウスも認めるところで、ハウスとしては「良い子」ぶるマスターズよりも使い勝手が良いのでしょう。ヌードも美味しい。(笑)でも、見ている方は「医は仁術」だなと健気なマスターズに共感してしまいます。経験は浅いがNo.13よりも存在感がありますね。レイチェルを犬の調教のように訓練して幼稚園に入れたいとがんばるハウスは、純粋にカディのためだったのでしょうか。恋人だからサポートするべきだ、もし落ちたらカディがへこむので慰めるのが大変だ。そうだとすると、ハウスも繊細で良い奴ですよね。レイチェルは判っているのかどうか、「このおもちゃで遊んだことあるの?」と聞かれて嘘をついた。ハウスは何でも口に入れるレイチェルを鈍いと思っているようですが、子供の能力は計り知れないし、カディの前でハウスの膝の上に乗るなど、本当にハウスに懐いているのかも知れない。だからハウスの意を汲んだ行動がしたとか。いずれにしても、カディとの関係においては良い傾向で、何だかんだ言いながらも続いていくようです。実は親子だったというオチはこれまでにもありましたね。ランドンの「は?」が良かったです。(笑)
February 28, 2013
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今週は診断の方(A)もハウスのパーソナルライフの話(B)も面白かった。そして、(A)に関連して(C)のタウブの夫婦関係の話は微妙ですね。個人的にはどうでも良い話なのですが、彼もまあウィルソン並の扱いということなのでしょう。大物ゲストには驚きました。(笑)地下鉄に落ちた女性を救おうとして、ミュージシャンのジャックが線路に飛び降りた。女性はてんかんの発作を起こしていて、ジャックが線路の間に身を伏せて何とか無事だった。みんなからヒーローと賞賛されたが、ジャックは突然意識を失ってしまう。心電図に異常があり、マスターズが興味あるケースとして診断するようにハウスに勧めるが、ハウスは自己犠牲が症状で無い限り興味はなさそうだ。ハウスは脳に何かあるかもしれないとして、大脳辺縁系に腫瘤があるかどうか調べるように命じる。カディは誕生日に母親を呼んでディナーをするのでハウスに絶対出席して欲しいという。ハウスはその日はサムと別れて落ち込んでいるウィルソンを慰める予定だと言って、カディからウィルソンに断りを言ってくれという。ハウスはウィルソンにもカディとのディナーを断ってくれと頼む。プリンストン・ボロー病院の広告用看板が町中に貼られることになったが、なぜか医師の中からタウブの写真が用いられ、話題となる。タウブの妻は機嫌が良く、タウブに久々のセックスを求めるが、タウブはそれを妻の浮気の裏返しと考える。脳の検査を始めたとたん、患者の血圧が上昇し、心停止となる。やはりハウスが言うように心臓に問題があるのか。ハウスは自律神経機能障害を疑い、脳下垂体の生検を命じる。マスターズは脳生検は危険なので別の方法で調べるという。ハウスがカディとウィルソンに嘘を付いていた事がばれてしまい、ハウスはただ一人で過ごしたいだけだと説明する。カディはウィルソンもディナーに誘ったという。患者の妻エヴァは広告看板を見てタウブに診察して欲しい頼む。ジャックは学生の頃から夢を追い続け、エヴァは夫を支えてきたがそろそろ疲れてきたとタウブに話す。マスターズの行った副腎の検査でも異常は出ず、改めて脳生検をすることになったが、途中で呼吸が停止してしまう。患者は肺水腫を起こしており、間質性肺炎だった事になる。ハウスは毒物が原因だとし、人間は赤の他人を救うために自らの命を危険に晒さないので、ジャックが助けた女性クロエと知り合いだったのではないかという。さらにクロエと浮気をしていたのではないかと言い、家を調べるよう命じる。するとジャックのバンドのCDとゴキブリ殺虫剤が見つかった。しかし、そのCDはクロエが救出後に看護師からもらったもので、やはりジャックのことは全く知らなかったという。ハウスはクリニックで診察した気むずかしい老婦人がカディの母親と知り、慌てる。マスターズはやはり感染症と考え、タンを採取して培養する事にする。ところがジャックは急に耳が痛いと言い出す。ハウスは聴神経腫瘍を疑うが、異常は見つからない。ジャックはヒーローとなった今回の経験から自信を取り戻し、生き方を変えバンドを辞めることにしたとエヴァに話す。カディの母親は想像以上に気むずかしく陰険で、娘やハウスに対してきつい言葉を投げかける。ハウスは居心地の悪さに、鎮静剤を母親とウィルソンにこっそり飲ませて黙らせてしまう。マスターズが組織を採取しようと患者の背中から針を刺したところ、それまで酷かった耳の痛みが消えてしまった。ハウスは神経が痛みの場所を間違って認識する関連痛ではないかと言い、本当の痛みの元は甲状腺か肝臓ではないかというので検査する。マスターズはタウブに妻との関係について質問され、なぜ離婚しないのか、別れたくないならなぜ浮気を辞めないのかと問う。肝臓に炎症が認められたが、ジャックは発作を起こしてしまい、その後発熱もあった。やはり感染症の疑いが濃いが、培養の結果がまだ出ていないので何に感染したのか判らない。ただ、地下鉄で線路にうつぶせになった時、ネズミの排泄物などからレプトスビラ性髄膜炎になった可能性がある。ハウスは抗生物質を与えて様子を見ることにする。カディの母親は薬を盛られた事に気付かず、ハウスに昨日は悪かったと謝りに来る。ハウスの態度に娘を愛している事を察して安心したらしい。母親もまた口は悪いが、リサを愛していた。ハウスはその時の会話から、ジャックの娘デイジーが何か病気に罹っているのではないかと気付く。案の定、学校で水疱瘡が流行っており、デイジーは保菌者だった。それならガンマグロブリンで治療できる。患者は快方に向かうが、地下鉄の救出劇が話題となりバンドにツアーの話が来たという。ジャックは家族を選んだはずだったのに、また夢を追う元の生活に戻ることになりエヴァはタウブに夫が変わると信じた自分がバカだった、裏切り続けられるのは辛いと話す。それを聞いてタウブはついに妻に離婚を申し出る。ハウスはカディともウィルソンとも約束を断り、一人の夜を楽しむ。何とまあ、カディのママはキャンディス・バーゲンでした。さすがにヒュー・ローリーに釣り合う相手となると、そのクラスということになるのかな。(笑)ユダヤ系のカディの父親と結婚したから改宗したということで、ハウスにも改宗を求めたり、子育てで娘にあれこれ注意するなど、これはさすがにカディも気の毒だと感じました。でもうるさい相手をさっさと黙らせるハウスが痛快ですね。散々泣き言を聞かされたウィルソンまで薬を飲ませて、自分たちの静かな夜を取り戻す。(笑)友人だから、恋人だから苦しみも分かち合って、というのは「勘弁してくれ」ということなのでしょう。ハウスもなかなか上手く知恵を使いますね。そして再びカディとウィルソンの予定をバッティングさせる嘘を付く。多分それまでに十分自分の時間を犠牲にしたんだから解放してくれという事なんでしょう。交際は順調と言えますよね。マスターズはハウスから全否定されるのにもかかわらず、健気に意見を出してがんばっていますね。駆け引きもないし、純粋なところが好感が持てます。なぜタウブで俺じゃないんだというチェイスの自意識の高さに少々驚きました。こんな人だったのかな。
February 21, 2013
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信仰に関するテーマはこれまでも何度もあったと思いますが、ハウスは理解できない事柄にも答えを与えてきました。今回は信仰~信頼という線で人間関係について掘り下げた感じです。どちらかというと、人間関係がメインでしたね。患者役のKuno Beckerはどこかで見たなと思っていたら、CSIマイアミでエステバン・ナバロを演じていました。ニヤニヤしているところはどう見ても、信仰に身を捧げているタイプの人には見えなかった。娘の命を救うために神と契約したとして、毎年十字架に貼り付けになるラモンという男性が喀血と発熱でハウスらの診断を受けることになった。カディはあくまでハウスが嘘を付いたことを謝罪していないと、頑なな態度を崩さない。病院では理事長が若い妻を娶るというので、医師たちの話題となっている。カディはハウスに正装して結婚式に出席するように言う。ラモンの娘は4年前に末期の悪性の脳腫瘍、膠芽腫と診断され余命2ヶ月と言われたが、今も生きているという。ハウスは主治医が診断ミスをしたのだろうと言い、腰椎穿刺を命じる。カディとの関係をウィルソンに相談しにいったハウスは、ウィルソンが前妻のサムにプロポーズするつもりだと知る。ウィルソンはカディとの関係を取り戻すためには、嘘で良いから謝罪しろという。タウブは妻がバスルームに携帯を持ち込んでいることについて、浮気をしているのではないかと疑う。調べると今日ホテルに行く予定になっているので、チームはかつて浮気をしていたタウブに対するしっぺ返しではないかという。患者が家畜小屋を造る仕事をしていたことから、馬の感染症のロドコッカス・エクイに感染したと疑う。その場合抗生物質を与えれば治療できるが、患者は歯が抜けたと言うので、チームは新たな症状の原因を探るため、患者の家の家宅捜索をすることにする。家の中はほとんど何もなく、重金属中毒の原因となるツナ缶も見あたらなかった。患者は貧しい生活をしていたらしく、そもそもまともに食事を摂っていないようだった。歯が抜けたのは栄養失調でやはり感染症かと考え。ハウスはカディがラモンの娘のカルテを手に入れてくれないため、署名を偽造して取り寄せる。そのファイルをウィルソンに見せようとすると、ウィルソンはサムが新しい上司のために自分のチェックして欲しいというで忙しいと断る。タウブは帰宅した妻にホテルで何があったのか質問する。妻はネットのサポートグループで知り合った男性と会っていたというが、そのグループというのが「浮気をされた男女の会」というのでタウブは自分に対する当てつけかと考える。ハウスはカディが年齢をごまかしていた事を突き止め、君も嘘を付くじゃないかと追究する。カディは管理職に応募するときに、有利になるかも知れないとわざと2歳年上にしたと答えるラモンに断食をしたかどうかを尋ねると、ラモンは脚が痛いと言いながら顔は笑っていた。感情とは関係なく顔に表情が出てしまう状態で、ハウスは簡単なテストで33歳の大工が自己愛と誇大妄想と幻覚の症状があると言い、まるでキリストのようだとほのめかす。ハウスはチームにMRIで脳をスキャンするように命じる。MRIでは脳に多数の病変が見られ、ハウスは多発性硬化症のように見えるという。断食のために症状が出なかったのが、栄養を摂るようになって症状が戻ったのか。これらの病変は人間に不思議な体験をさせることがあるというので、ハウスはラモンと信仰について論じ合う。しかし患者は今度は腕が動かず、知覚がないという。ハウスはこれまでの推移から患者が急性型の多発性硬化症と診断し、それならば2~3日しか持たないという。唯一考えられる治療法は幹細胞による治療だが、倫理面で宗教と矛盾し、ラモンは同意しないかも知れない。ハウスはマスターズに同意を得るように命じる。ウィルソンはハウスに頼まれた患者の娘のカルテを見直して、確かに多型性の膠芽腫だったという。なぜ完治したのか理由がわからないというが、ハウスは治ればよいと答える。その代わりにハウスはサムのファイルをチェックして、5名の患者に対する放射線の照射量の間違いを指摘する。それについてはウィルソンも気がついていて、サムは何もしていないというが、ハウスはきっと患者を助けようと思ってつい基準値を上回ったのだろうという。案の定、ラモンは幹細胞治療を神への冒涜だと拒む。そして信仰があるから、神が死ねと言われれば娘のために死んでも構わないという。らちがあかないので、ハウスはマスターズのアドバイスに従って、娘から説得してもらうことにする。しかし娘の必死の説得にもかかわらず、ラモンは決心を替えなかった。結婚式のパーティで、タウブは妻のレイチェルに男性とは会わないで欲しいと頼む。レイチェルは誰かに心を打ち明ける事が必要で、その相手はタウブではないと言う。ハウスはカディの頼みの通り、タキシードを誂えてパーティに出席する。さらに調べてカディが過去に6日間結婚してたことがあることを突きとめ、僕も嘘を付いたが君も嘘を付いたのだし、僕は君を許してあげようと言うとカディは立ち去ってしまう。ウィルソンはサムに予定通りプロポーズするが、5名の末期患者への放射線量の事を口にしてしまい、サムは自分を信じてくれないのかと怒って帰ってしまう。ハウスはパートナーに逃げられた男たちと一緒に話をしていたが、ラモンの事でひらめいて病院に戻る。ハウスは娘の頭をPETスキャンをして、まだ腫瘍が残っていると言い、神は契約を破ったと嘘を告げる。ショックを受けたラモンが治療を受け入れると、その後ハウスはPETスキャンの話は嘘で、君が契約を破ろうと何をしようと、娘は治り君も回復してきた、従って神は存在しないと告げる。ラモンは一連の出来事を聞き、怒るどころか神は慈悲深いと喜ぶ。神のことは論じることができないのだという。サムはウィルソンの家から出て行く。ウィルソンは謝るが、これは信頼の問題で、離婚したときのカウンセリングで自分は変わった、もう同じ事を繰り返したくないという。ウィルソンは君の方が投げ出すのか、君こそ変わっていないじゃないかというが決意は変わらない。ハウスはカディに謝罪し、誰もが嘘を付くなら信頼など意味が無いと思っていたが、信頼とは議論して勝ち負けを決めることではないと判った、この際無条件に神を信じるべきだ、二度と嘘は付かないという。カディは謝罪を受けいれ交際は再開することになったが、ハウスはウィルソンにあれは嘘の謝罪だと開かす。こうやって見ると、男たちに対して、そのパートナーの女性たちは厳しくて融通が利かないように描かれていますね。そもそも、浮気をしたり嘘を付いたり、ウィルソンの場合は何が原因だったのか覚えていませんが、悪いのは男性側で、ちっとも反省していない。そんな男性陣に対して女性は愛想を尽かして出ていってしまう。そこにはお互いに築いていく愛の形はないですね。ただのチャラ男になったチェイスのみ、美女をゲットして楽しんでいるのは男性の夢?当然ですが「HOUSE」は男目線のドラマだと思いました。でも、ハウスの嘘の謝罪でカディがお泊まりを許してくれるなんて話は、カディも何を意地を張っているのかと思いますね。要するにハウスはカディと寝たいだけで、患者を救うためには嘘もいとわないというハウスの信念と争う事自体、ムダな努力です。それでもカディは愛によってハウスが変わってくれるのじゃないかと期待しているのでしょうか。男女関係は虚々実々の駆け引きなのに。まあ、タキシード姿のハウスは確かにセクシーで、パーティで踊っている2人は楽しんでいるように見えましたが。とてもお似合いですよ。女性向けのドラマならそこでハッピーエンドなのでしょうが、そこが違うところなのでしょうね。患者の娘の病気が治ったことは奇跡というべきなのか、でも案外現実にあり得ることなのですね。説明ができなくても医者としては治ればそれで良し。患者はそれを奇跡と呼んで、神様のおかげだと信じるのも自由。どんな結果も神の思し召しだと受け入れる覚悟ができるなら、ハウスも治療を拒否する患者を嘘を付いてまで治療する必要もないかと思います。結局は自分が神のごとく振る舞いたいのじゃないかと見えますね。それにしても、チェイスはどうなっちゃったんだろう。ひたむきに仕事をするマスターズがいじらしいです。
February 14, 2013
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久しぶりに「HOUSE」らしいエピソードでした。多分、シーズン1のメンバーでもやっても成り立つでしょうね。オープニングのCG映像もなかなか見事だと思ったし、映画みたいな設定が興味深かったです。ただ、天然痘に関しては根絶されてから長いので、過去に予防接種した人も免疫がなくなっているというような説明が必要だったのではないかなと思いました。家族でダイビング中に、沈んでいたオランダの奴隷船から密封された瓶を拾い上げた16歳のジュリーがビンを割ってしまい、手を怪我する。その後ジュリーは高熱、嘔吐、充血などの症状を示しハウスたちの診断を受ける事になった。ビンの中には20年前の患者のかさぶたが入っていたらしく、ハウスはCDCに問い合わせて、天然痘のウィルスが今も生きていた可能性があると聞き出す。まずは患者を隔離して、家族には天然痘ワクチンを打つことにする。カディがハウスによそよそしい態度を取る。ハウスは先日患者の検査結果を偽り、嘘を付いていた事がカディにばれたのではないかと気にする。案の定カディはハウスの嘘について腹を立てており、仕事上の事だからわかってくれというハウスに公私を分ける事はできないという。血液検査の結果、天然痘やその他の感染症の抗体は見つからなかったが、ハウスは天然痘を疑わず、関節の中に抗体が隠れているに違いないとして、患者のあらゆる関節から検体を採るよう命じる。その際、膝の裏に湿疹があり、いよいよ天然痘の疑いが出てきた。しかし、ハウスは患者の腋の下の赤い湿疹を見て、天然痘じゃないと確信する。その頃には連絡を受けたCDCが病院の封鎖と患者と家族の徹底的な隔離を命令し、ハウスらも患者とは接触できなくなってしまう。採取された検体はCDCでDNA検査され、天然痘かどうか判明するには18時間かかるという。ハウスはじっと待っているわけにはいかないとして、沈没船の船長が残した航海日誌を手に入れ、インターネットで翻訳してもらいならが、1793年に何があったのか調べる事にする。それによると、症状を示したのはアフリカから来た奴隷たちだけで、マスターズは結核性頸部リンパ節炎ではないかという。ハウスがフォアマンを使ってCDCのブローダに別の病気の検査を行いたいと訴えに行かせると、隔離されていた父親が鼻から出血して倒れてしまう。やはり結核だと主張するハウスはCTで頭の中の出血を調べるべきだとブローダに訴えるが、許可が得られない。マスターズは嘘を付くのではなく、正直に話すべきだと言い、CT検査の許可を得る。しかし、父親にはすでに膿疱が発生しており、ブローダは重度の天然痘だと断定する。マスターズはジュリーの手足の裏に膿疱がない事を根拠に、ジュリーは天然痘とは別の病気だと言う。ハウスはワクチンを打った父親がワクシニアウィルスによる天然痘の症状を示していると考える。酷い症状が出ているのは父親が6年前に腎臓ガンを患っており、免疫力が落ちて副作用が出たのではないか。それならばインターフェロンが効くはずだという。ハウスの訴えにブローダは耳を貸さなかったため、ハウスは強引に隔離室に入り父親にインターフェロンを投与する。カディはハウスの暴挙を知って、先日の嘘のことはどうでもよい、ただハウスの命が心配だと伝える。しかし、インターフェロンは効果を見せず、膿疱が増えて父親の症状はさらに悪化する。ハウス自身も防護服を身につけ、父親に家族と最後の別れを交わすよう勧める。その後、父親は息を引き取ってしまう。未だ、DNA検査の結果が出ていないが、隔離室内でハウスの防護服の酸素残量が少なくなり、酸素の交換時に感染の危険性が問題となった。カディはハウスを見守る。マスターズは最後までハウスを救うと言い、航海日誌に手がかりがないか翻訳を求める。そこで船員が船に猫を乗船させており、航海中に毛が抜けて死んだとあったことから、ネズミのリケッチア痘だったのではないかという。それならば抗生物質の投与でジュリーの命は救うことができる。父親については黒いかさぶたが出るはずなので、マスターズは閉じ込められているハウスに遺体を調べるように言う。すでにCDCが遺体の消毒にかかろうとしていたが、ハウスは手袋を外して遺体を調べ、黒いかさぶたを見つける。ジュリーは快方に向かうが、カディはハウスに対して嘘を付くのは許されないという態度に戻る。ハウスとカディのrelationshipはこんなものかな、とは思いますね。シリーズが続く限り、2人をhappyなカップルにして置くことは良策とは思わない。これで最後のシーズンなら判りますが。カディは器用な生き方ができないだろうから、ハウスの上司でありかつパートナーであるというのは難しいでしょう。一緒になったのもどん底で感情的に揺れていたというのが正直なところ。今のところ、2人の交際も言ってみればただ寝ているだけですからね。そしてこの先、また元の関係に戻ってしまうのか。せっかく依存症から立ち直ったハウスがどうなるのか、そこは見所です。逆にウィルソンの恋人サムは、これからメインになるのかな。子供の扱いが難しいと言いつつ、上手く切り抜けて、ウィルソンも自分たちの子供を持ってみようかという話でしたし、幸せなウィルソンを目の前にして、ハウスは悶々とする、元の意地悪になるという事もあるかも。(笑)天然痘かどうかを確かめるのに、オランダのポルノサイトを利用したのは面白かったですね。ただ、奴隷船の様子が描かれていましたが、同じ人間としてどうしてそんなことができたのか、信じられません。先日たまたま、テレビでガーナの世界遺産ケープ・コースト城の映像を見たのですが、大変ショックを受けました。天然痘は今は根絶されているとはいえ、人の動きと病気は切っても切れない。歴史もまた途絶えることがない。普段のHOUSEとは違う思いを持ちました。
February 6, 2013
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今回の新人女医(医学生)は倫理面、誠実さをモットーとする、いわばキャメロンの役割のキャラでしたね。ハウスの口からもはっきりと、自分が投げた球を投げ返してくれればよい、ということなので、ハウスにとって診断をする上で必要なだけで、言わば使い捨ての存在です。思い出してみると「House」ではチームと呼ばれる医師たちを首にしたり、新しく雇うために競わせたりの繰り返しで、個々人のバックストーリーを扱うことも初期にはありましたが、今は全くないように思います。全体としてネタ切れというのか、辛うじてシーズンを続けているなという感じが否めません。その中で唯一新しいステージに進んだハウスとカディの関係が興味深いですが、それもいつまで続くのか、微妙なところですね。アンダーソン上院議員の選挙参謀、ジョー・デューガンが湿疹の症状で診断を受ける事になった。肝機能が下がっており、単なる肝障害かと見られたが、肝炎の検査では陰性だった。カディは自分が選んだ天才医学生のマーサ・マスターズをチームに加えるよう、ハウスに命令する。マスターズは知識は豊富だが、ハウスの勢いに気後れしてしまい、さらにデューガンの家を勝手に捜索することについても道義心から不法侵入になるのでできない、と玄関で立ち尽くす。タウブはなぜかマスターズが苦手で、フォアマンたちはその理由を詮索する。デューガンの自宅には未殺菌のサイダーがあり、大腸菌に汚染されたのかと考え、抗菌薬を投与し血漿交換を行う。まもなく選挙があるというのでデューガンは病院でも仕事を続けていたが、突然身体が麻痺してしまう。症状が緩和したので、血栓による一過性の脳虚血発作かと考える。ハウスはなかなか自分の意見を言わないマスターズを徹底的に攻撃する。デューガンがアンダーソン候補に不利なCMを流出させたというので、判断力が低下しているかも知れないと考えられ、神経内分泌腫瘍ではないかという。ハウスは血液検査でDICを探し出せと命じる。ハウスは患者の命を救うために医師は患者に嘘を付いて良いかどうかで、マスターズと対立する。マスターズもすっかり自信をなくし、辞めたいと言いだす。マスターズを首にするというハウスに、カディはチャンスをあげて欲しいと言う。MRIでは腫瘍は見つからず、患者はCMを流出させたのはアンダーソン議員本人で、自分は判断力は鈍っていないという。DICは確認されなかったため、残りは毒物が考えられる。患者の症状は腎臓にも及び、マスターズはHSPではないかという。治療法としては化学療法とステロイドがあるが、ハウスは時間がかかる化学療法を選ぶ。マスターズは患者本人に選ばせるべきだと言い、選挙まで5日しかないので患者はステロイドの治療を選んでしまう。しかし命を守るためには化学療法だというハウスは、本人には黙って勝手に薬を変えてしまう。義務を果たすべきだというマスターズは患者にそのことを話しハウスは再びクビを命じるが、患者は肺水腫を起こしていた。患者の家に住血吸虫を起こす巻き貝を飼っていたかも知れないと調べる事にするが、巻き貝はいなかった。タウブ、フォアマン、チェイスは不法侵入で逮捕されてしまう。カディとハウスはマスターズをクビにするかどうかで激しく対立する。しかし、タウブたちが診断に参加出来なくなったため、ハウスはマスターズを雇い直すことにする。アンダーソン議員は記者会見でCMを流出させたのはデューガンだったと決めつけ、解雇するという。そのニュース映像を見たハウスは議員の手の甲に紅斑があるのを見つけ、議員と患者が関係してC型肝炎に罹ったのではないかと考える。しかし患者は性的な関係もコカインの回し打ちもしていないと答える。ハウスは最初に肝炎の疑いがなかったのは肝臓が血清タンパク質を精製してC型肝炎を隠していた可能性があるという。インターフェロンを投与したところ効果が無く、打つ手が無くなったハウスに対して用済みとなったマスターズはA型肝炎に罹患させれば15%の確率で治るかも知れないと答える。しかし、そんな危険な治療法はカディが許すはずが無く、C型肝炎である証拠が必要だという。患者の検査結果からはC型肝炎の擬陽性は出ておらず、ハウスは悩んでウィルソンに相談する。ウィルソンは患者の命を取るか、カディとの恋愛関係を取るかどちらか決めろという。ハウスはアンダーソン議員の血液検査を行い、その結果を患者のものとしてカディに報告する。マスターズはハウスの意向に楯を突き、事実を患者に伝え、A型肝炎に感染させる。症状は回復していくが、アンダーソン議員は当選しても患者の事を切り捨てる。タウブはマスターズをホプキンス大学の入試面接で担当し、そのことをマスターズが覚えていなかったようなのが気になっていたという。マスターズは正式に雇われることになったが、カディはハウスの虚偽の報告に気付く。ハウスにとって、真実を知ること、病名を決定することが一番の関心で、患者の命を救うことはあまり興味がなかったような気がするのですが、今回は医師として嘘を付かないことと、嘘を付いてでも患者の命を救うことを天秤にかけ、ハウスは後者の立場を採りました。これも意外という気がしましたね。長い間にキャラクターが変化したのかな。一方、カディは常に病院を訴訟から守り、リスクを避ける方向に来ていました。そこに個人的な関係が入ったため、医師として嘘を付くハウスをどう判断するかを悩まざるを得なくなった。ハウスとしてはカディとの関係を失ってもでも、患者の命を救いたかった(それも賭けでしたが)ということになり、さて、2人の関係は今後どうなるのか。確かに複雑な関係になりましたね。タウブのためらいはあまり深刻な事ではないと思いますが、年のせいかとフォアマンたちにからかわれているのがおもしろかった。なぜか、2人でバスケの対戦をやって、意外にがんばるところを見せたタウブ。先週はアジア系の小児科医にけちょんけちょんに言われて、そういう年代なのだろうか。(笑)マスターズのような、周囲とは異質な存在はやはりおもしろいですね。「ハウス」にはキャメロンのような存在が必要だったと言うことかな。
January 31, 2013
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ハウスの新しい面がどんどん見られて、楽しいですね。カディと交際するようになっても、ウィルソンとのブロマンスもなくならない。絶妙のバランスで楽しませてくれます。メインの患者のエピソードも興味あるケースで印象に残りました。精子提供を受け出産したアビーの新生児が直後から呼吸困難の症状を示す。心臓には異常が無く、周産期での出産なので肺は成熟している。やや肝酵素の値が高いため、チェイスは肝不全を疑う。ハウスは肝臓を調べるように命じる。アビーには年の離れたジャスティンという娘がいるが、今回は世界一の母親になるために可能な限りの事は全てやってきたという。ジャスティンは小さな妹にかかりっきりの母親に焼きもちを妬く。ハウスは新たな女医の採用をフォアマンに任せることにする。すでに面接を終え候補があるという。ハウスはカディに2歳の娘レイチェルの子守りを頼まれ、扱いかねてウィルソンを呼び出すことにする。エコーでは膿瘍など異常は確認できなかったが、患者は点滴箇所から出血しており、肝内胆管狭窄を疑う。チェイスはカロリ病かもしれないという。さっそくフォアマンの選んだ女医を入れて診断するが、ハウスは即刻彼女を首にして、次はタウブが女医を雇うように言う。ハウスの命令で開腹手術をしたところ、胆管狭窄や閉塞は見つからなかったが、手術中血圧が下がり始める。心臓に問題があるのか、結節性硬化症か、肝臓の血管異常か、二度の手術は不可能なので、ステロイドと血管新生阻害剤とドーパミンで治療することにする。タウブは開腹手術を行った小児科医のチェンを気に入り面接を受けるよう誘う。ウィルソンがカディの家にやってきて、ハウスに子守りを押しつけられると知ったため、起こって帰ると言う。2人が先に帰ると、争って外に出る。その2分の間にレイチェルはテイクアウトの食事の釣り銭を口に入れてしまう。まもなくカディが戻ってくるため、ウィルソンは24時間監視するようにと言い窓から逃げ出す。ハウスはカディには何も言わず、その後レイチェルのおむつを覗き続ける。病院では患者の顔色が良くなり改善が見られた。治療したどれかが正しかったのか。やはり血管異常だったというタウブにハウスは監視を続けるように言い、自分はこっそりレイチェルを病院に連れ込んでウィルソンと共にエコーで腹の中のコインを探す。コインらしいものが見つかり下剤を飲ませればよいことが判る。ハウスはウィルソンの被曝モニターを細工して、放射能漏れが起こったように見せかけてカディを残業させる事にする。一旦は良くなっていた患者が再び出血を始め、肝不全が悪化した。その場でアビーから娘に輸血を行ったところ、理由はわからないが患者の症状が良くなってくる。患者に欠乏しているものが母親の血液の中にあるのかと考え、タウブの血液を輸血すると効果はなかった。ハウスはレイチェルのコイン誤飲について、チェンに専門的意見を求める。もし6時間以内に排泄されないのなら内視鏡で取り出さなければいけないというので、ハウスはカディに子守りを頼まれるよう細工をした上で、内視鏡を持ち帰ることにする。ハウスチームは、感染症を疑い、肝生検をするが黒色腫だったことが判る。実はアビーには爪に小さなほくろがあり、それが子宮を通して患者に移ったらしい。しかしその割にアビーは元気で、チームはアビーの血液中に黒色腫を治す抗体があり、アビーの免疫システムが何か別の物と闘っているのではないかと考える。タウブとチェンがアビーの免疫系を調べるが何も見つからなかった。チェンから新メンバー採用について尋ねられ、タウブは「これはワナだ」と未だにチェンを雇うことができない。MRIで調べると、ついにアビーが燕麦細胞肺がんであることが判る。このガンを攻撃する抗体が皮膚ガンを治していることになり、まずは肺がんの手術をしてその後は化学療法をするという方針を出す。しかし肺がんの手術を行うと、患者には輸血をすることができなくなる。さらに新生児に化学療法を行うのは脳にリスクを伴う。姉のジャスティンは自分に取っても母親は必要だと早い手術を勧める。状況的には手術を急がなければならないが、世界一の母親を目指していたアビーはぎりぎり9日間の猶予で娘に輸血をし続けたいという。ハウスはウィルソンが買ってきたテイクアウトの食事を見て、昨日の釣り銭の数が正しかったと気づき安心して眠る。アビーは広範囲の肺塞栓症を起こして夜のうちに亡くなる。残った血液を集めて新生児の治療に使うことになった。ジャスティンはアビーに替わって幼い娘を抱きしめる。翌朝、カディがおむつを替えていると、コインが出ていた。医学の専門家であるハウスとウィルソンが「小さな悪魔」に振り回されているのが楽しいですね。「はうちゅ」というレイチェルかわいいー手強さはカディ以上です。自分がアニメを見てママが帰ってくるのを待っているのも可笑しいが、だめだと思ったらすぐにウィルソンに押しつけようとする情けなさ。「俺が帰る」「俺の方が帰る」とウィルソンと張り合うチキンなハウスが彼らしい。同じく子供は苦手といいながらも、ウィルソンはそれほどでもなさそうですね。上手くあやしてレイチェルに気に入られる。お医者さんですから、子供は大丈夫ですよね。ハウスも嫌われている訳ではなさそうですが、夜中に「じゅーちゅ」と言われて「ないよ」とマジになっていたり、同じ子供レベルです。必死に寝かせようとしているところだとか、カディに怒られるからコインのことを黙っていたりとか、とにかくNewハウスが一杯で最高でした。新しい女医探しは毎週のネタになるのでしょうか。カディが雇ってというので、ハウスはわざと首にする?チームの方は女医探しで妙に盛り上がっているし、タウブはどこまでも自分で決められない。私もDr.チェンのようなしっかりした医師があのチームに入るのはないかな、という気がしました。かつて、ハウスがキャメロン、チェイス、フォアマンの役割を上手く使って自分の診断の「足し」にしていました。あくまでハウスが中心のドラマでしたね。やがてそこに加わったアンバーやNo.13は、ハウス以外のキャストの人間関係の一部として描かれるという存在意義がありました。今はチームの役割は本当にチームとして動いていて、ハウスの方がたまに出てくるという感じ。そこでの女医の位置づけが判らない。(爆)本来の患者のケースは珍しかったですが、レイチェルを巡る子育てドタバタのほうがメインで、母親は全てを犠牲にして子供を愛するということでエピソードをふわっと包んでくれたような気がしました。やっぱり「お母さん、ありがとう」ですね。
January 24, 2013
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冒頭は時期的にハロウィーンを意識したものだったのでしょうね。今後は毎週新人の女医が出てくるのかしら。共演する男たち(医者たち)は楽しみでしょうが、やはりシリーズが終わりに近づいてきたのかなという気がします。30歳のマーガレット・マクファーソンが嘔吐と激しい胃痛でハウスチームが診断をする事になった。肝機能の検査値がやや上昇している。タウブは鉛中毒を疑い、フォアマンは肝線維症ではないかという。チェイスがNo.13の代わりに雇ったケリー・ベネディクト医師に対して、フォアマンもハウスも、キャメロンに似ていて、付き合うためにチェイスが選んだのだろうと厳しく当たる。ケリーは精神科のレジデントを終えたばかりで、診断の経験もなく、とりあえずチェイスと血管造影検査を手伝う。ハウスはカディとの交際がワンパターンになり、まだカディの家に泊まることがない。たまたま家に呼んだマッサージ嬢とカディが鉢合わせするが、カディは以前は娼婦として買っていた女性だと知り、「私を取るか彼女を取るか」と迫る。患者の肝動脈に瘢痕があり、肋骨が5~6本折れた痕があった。それは夫のビリーも知らない大学時代の怪我だと言い、具合が悪くなる前にトレントンに行ったことをマーガレットは隠していた。チームが骨折の手術のカルテを取り寄せようとしたところ、マーガレットは身分詐称していることが判る。マーガレットの状態が急変し、心臓発作を起こしたためペースメーカーを入れる。意識を取り戻したケリーは5年前に結婚していた相手から虐待を受け、逃げ出したが見つかって犬を毒殺されたという。それで他人の身分を買って今の人生を得て、トレントンにはDV被害者の会に通っているという。ハウスはマーガレット(本名ジェニー)の元夫のカールが現れて毒を盛ったのではないかと考え、解毒剤を打つように命じる。ビリーは元夫だというカールに会いに行き、殴られて戻ってくる。実はカールとマーガレットは結婚していたのではなく、単に仕事の同僚だったという。ジェニーが発熱し、毒が原因ではないと判る。ケリーがあまりにも経験不足なのでチェイスが診断の入れ知恵をするが、それがフォアマンにばれて、フォアマンとチェイスが対立する。ハウスはウィルソンのアドバイスで、謝罪のつもりでカディにイケメンのマッサージ師をプレゼントする。しかし、そのマッサージ師が男娼だったと知り、カディはさらに機嫌を悪くする。次の親権交際に進むのが嫌なのだろうと言われ、ハウスはカディが自分の家にハウスを泊まらせないのも同じ事だろうと返す。ビリーはトレントンにはDV被害者の会はなかったという。ケリーは本来の専門を生かし、嘘ばかりつく妻に不信感を募らせるビリーにアドバイスする。ジェニーは次に虫が這い回る幻覚を見始める。脳に影があるというので、ハウスは生検で腫瘍があるかどうか確かめるように言う。しかし、手術を始めようとしたとき、高かった熱が下がっていることに気付く。また吐き気もなくなっていた。ハウスはペースメーカーを外させると、心臓も問題なく動き始める。これまでの症状が収まり、幻覚の症状だけが残ったため、ケリーはそううつ病ではないかという。ハウスは精神安定剤と抗不安剤を与えて様子を見る。その後、ジェニーがリスペリドンを服用しその副作用で胃痛が起こり、トレントンの病院に行っていた事を突きつけると、ジェニーは隠していた病気の事を語り始める。ジェニーは統合失調症だった。ビリーはハウスに夫婦として続けるべきかアドバイスを求める。ケリーはハウスのチームでやっていく自信がないと言い、辞めることにする。チェイスはためらわずデートを申し込む。ハウスはカディの勧める理学療養士にマッサージをしてもらうことにして、カディの家に泊まりに行く事を許される。ハウスとカディの交際が少しずつ進んで行く様子が実に丁寧に描かれますね。この調子で行ったら、今シーズン中に結婚か、ということにまでなりそう。ならないでしょうけどね。(笑)そしてこうして見ているとハウスだけでなく、カディもかなり人間関係では慎重ですよね。それは娘がいるからこそ別れたときが怖いという事らしいですが、ハウスが神妙な顔をしてディナーを食べているのが何だかおかしいです。子供は好きじゃないんでしょ?この関係に幸せを感じているのでしょうか。何だか別のドラマになっていくような感じです。冒頭のホラー調の演出は、ジェニーの病気とも関係あったのでしょうね。悩んでいたビリーはどういう結論を出したのかはっきりしませんでしたが、できれば妻を支えて行く道を選んで欲しいなと思いました。「辛いのは当然だ」というハウスの率直なコメントはビリーの背中を押したように感じられましたが。ケリー先生、かなりの美人でしたね。チェイスもフォアマンも別れた女性の事をまだまだ引きずっているように見えました。男は辛いな。
January 16, 2013
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今シーズンのハウスはナイーブでまるで初めて恋をする少年のようで、たまりませんなあ。(笑)まあ、これまでにもそういう面は見せていたけれど、特に素直で判りやすい。ハウスの毒は抜けたかも知れませんが、でもさらに魅力が増しました。患者に何があったのかは、始めから想像がつきました。でも、患者とハウスとのやりとりの中からハウスが変化していくのは良かったです。最初の頃はそういうエピソードが多かった様な気がします。チェイスは離婚してから全く別人みたいなキャラになりましたね。どうしちゃったんだろう。若い女性向けの人気小説家アリス・ウォーカーが最終章を書き終えた後、自殺を図る。しかし引き金を引く前に発作を起こし病院に運び込まれる。ハウスはカディを喜ばせるためにはどうしたらよいか、あれこれ考える。ウィルソンはカディと共通の趣味を持つように言う。実はアリスの「ジャック・キャノン」シリーズのファンであるハウスは、アリスの嘘を見破り、彼女を診断するため72時間拘束しフォアマンたちに様子を観察させる。デートを装いアリスの家に侵入したハウスは、アリスのタイプライターのリボンが捨てられているのを見つける。シリーズの最後が知りたいという。アリスはツナ缶が好きで食べていたため、水銀中毒も疑って調べる事にする。局所性多汗症の症状も見られたが、心臓の働きは異常なく、アリスは口実を見つけては診察を拒む。チームは病室でアリスは存在しない相手に向かって話をしているのを見つける。そのアリスは突然激しい頭痛を訴える。水銀中毒の検査は陰性で、これまでの症状から褐色細胞腫を疑いMRI検査を行うことになった。ところがアリスの足の中に骨折のための金属棒が入っていて、皮膚を突き破ってしまった。スキー事故にあったと言い、約束の時間までに検査を終わらせたいハウスは麻酔注射を手渡して、自殺に手を貸すので協力してくれと頼む。痛みが無くなれば、死ぬ理由もなくなるというと、アリスはためらわずに自分で注射をしてしまう。幸いアリスは目覚めるが、ハウスはアリスが腫瘍のせいでアドレナリンが多く分泌されていると考える。PETスキャンでは腫瘍が見つからなかったため、超音波検査でするように命じる。さらにハウスは小説の中に答えがあると考え、タイプライターのリボンをMRIで分析し最終稿を読み取ることに成功する。超音波検査では心臓の周りに水が溜まる心膜液貯留が見つかった。昨夜はなかった上、腫瘍も見つからず、ウィルス性のものかガンではないかという。ジャックの最後が気になるハウスは、小説が数々の疑問に答えずに終わっていることに不満を持つ。小説でアリスを思い起こさせるキャラクターのヘレンが、アリスと同じような症状を見せ、最後は自殺する事になっていることから、チームはSLEを疑う。しかし、それでは完治することはできず、痛みが消えなければアリスは自殺をしてしまうと考えたハウスは再検査を命じる。ウィルソンと恋人のサムとダブルデートでゴーカートに出かけたハウスは、カディがシートベルトで首筋を痛めた事からヒントを得る。アリスはスキーではなく、交通事故で甲状腺を痛めて機能低下症になったのではないか。アリスは交通事故だったことは認めるが、急に全身が麻痺してしまう。ついにハウスはアリスが15年前の交通事故で脊髄空洞症になり、様々な症状が徐々に進んできたと確信する。このままでは死に至るが、手術で空洞をなくすことで治療はできるという。ただし、正確な部署を記したカルテが見つからず、アリスも手術を拒否する。カディはアリスがペンネームを使っているのでは無いかと言い、ヘレンの名でカルテを探すと、息子の運転する車が事故を起こし、死なせていたことが判った。「ヘレン」・ウォーカーは小説の中で「ジャック」を生かしていたのだった。自分が息子を殺したと激しく後悔するヘレンに、ハウスは「ジャック」には脳動脈瘤があり事故の直前には死んでいたと話し、ヘレンの心を解きほぐす。ヘレンは手術を受けることになったが、カディはハウスが嘘を付いて手術を受けさせた事を指摘する。カディは無理をして共通点を探そうとするハウスに、今のままで幸せで、一緒に違いを認めて成長していこうという。手術を受けたヘレンは、ジャックの物語を書き換えないという。次に進んで、大人の小説を書くとハウスに告げる。ハウスも息子の死因については真実を告げなかった。カディとの関係は仕事とセックスしか共通点がない、というハウスが何か無いかと気を回す姿が愛おしいですね。(笑)今回は女性の昏睡患者の部屋からプレゼントを持ってきたり、カディの好きな物をリサーチしてゴーカートデートを企画したりと、ハウスは本当にまめなんだな。上司として、部下として、恋人として「今のはどうのこうの」と言い合うのも、ベタベタしない恋愛モードで良い感じです。散々ハウスに気をもませたカディも、共通点がないからあなたが好きなの、と言ってハウスの心をしっかり掴んだんじゃないでしょうか。患者に嘘も方便という方針を実行させて、カディも案外上手くハウスを飼い慣らしていますね。(笑)患者が息子の死を悔いている事は始めから判りましたが、事故による後遺症だったのは意外でした。その上、ハウスが少年探偵のシリーズ物の熱心なファンだというのは無理があるなと思いました。よほど一人で寂しくて暇だったんでしょうか。ハウスとカディがデートと称して患者の家宅捜索というのは、他のクライムショーのようで新鮮でしたね。
January 9, 2013
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幸せなハウスをあまり見たことがないので、多少違和感があるのと、オリビア・ワイルドがクレジットがあるにもかかわらず、当分の間出てこないということで、駒が少なくて物足りない。薬を乗り越えたハウスが新しい面を見せ、relationshipを中心として何となくドラマ全体も違う方向に向かっていくような感じです。それでもせっかく長い間思いを抱いていた2人を一緒にさせるのだから、丁寧に描くのは歓迎ですね。BONESなんか、手抜きをし過ぎます。(笑)16歳のデラ・カーがスケードボード場で心停止で倒れる。デラはスポーツ万能で、勉強にもがんばっているが、兄のヒューゴが筋ジストロフィーなのでその分も替わりにがんばっているように見える。心電図やCTなどでは異常が見つからず、スケートボード場での音や光が刺激になったかもしれないとして、ハウスはQT延長症候群を疑い誘発テストを命じる。カディはハウスと交際していることを人事部に報告し、仕事に影響を与えない事を認めてもらうという。互いに誓約書にサインした上で、カディはハウスの心停止を前提とした誘発テストについて反対し、ハウスも素直にそれに従う。代替の検査を行おうとしたところ、デラは腎障害を起こしていることがわかった。心臓と腎臓の症状からアミロイドーシスかと考え、ハウスはヒューゴから骨髄を移植しろという。デラは兄を傷つけての移植はとてもできないと反対する。ハウスは人のために自分を犠牲にするのは自己否定じゃないのかという。一方、デラはいきなり血を吐いて、肺から出血した。とりあえず出血を止める治療について、ハウスはカディの言葉の裏を探って、自分の診断に集中できない。ウィルソンに相談してトラブルを避けるため、ルールを作るべきだと言われる。ハウスはグッドパスチャー症候群を疑って、免疫抑制剤投与、血漿交換、腎生検をオーダーする。なぜか自発的にクリニックで診療したハウスは、100歳を越えた父親に付き添っている高齢の息子に、父親を介護施設に入れたいので先生の口から言ってくれと頼まれる。父親は足がチクチクするという。逆に父親はハウスに息子の世話になりたくないので、自分を介護施設に入れるべきだと言って欲しいと頼まれる。デラの検査の結果は、グッドパスチャー症候群ではなかった。フォアマンらはリンパ脈管筋腫症(LAM)の結果が陽性だったといい、肺移植がひつようだという。すでにタウブが移植委員会に連絡して手続きに入った。しかし、移植したにもかかわらず、肺の機能は低下し続ける。拒絶反応なのか、あるいは肺に感染症があるのか、それによって治療法は全く違うが、ハウスは命に関わる治療の選択についてはカディの許可が要るというタウブの意見を聞き入れ、タウブがステロイドを使う事についてカディの許可を取れ、という。カディが超急性拒絶反応ではないはずだと怒鳴り込んできたため、ハウスはすぐに意見を変えてしまう。タウブは今は幸せなハウスがカディと別れた時の事を心配していた。選んだ抗生物質が効いていないということが判り、肺の状態はさらに悪化する。兄のヒューゴと話をしたハウスは、デラの体調について質問し、辛くても兄のことを思いじっと我慢してきた結果、鎌状赤血球症に気付かなかったと診断する。二度の肺移植は困難で、ハウスはヒューゴから片肺をもらうしかないという。カディはヒューゴの寿命がさらに短くなり、そんなことはできないとハウスに反対する。ハウスはクリニックの親子に介護施設が必要だというが、2人の話を聞いて、父親が入れ歯安定剤の多用により亜鉛中毒になっていると診断する。それならば介護施設は必要ない。デラの父親がハウスのオフィスを訪れ、娘を救う方法はないのかと問い詰める。ハウスは兄の肺を移植する方法を話すが、その後困り切った家族の様子を見たデラが自殺しようとした。父親はデラの意思を尊重し、再移植はしないと言いに来る。しかしハウスはどこまで娘に自己犠牲をさせるのかと一喝する。カディはハウスのチームを監督する人物は自分以外にはいないとして、ハウスの意見に反論し2人は人目もはばからず言い合いをする。すると、話を聞いていたヒューゴが自分の肺を提供したいと言い、デラを説得する。妹が死んだら自分は生きていけないという。ハウスとカディは付き合ってから初めて本気でぶつかり、この調子ならお互い上手くやっていけるかも知れないという。カディと寝ていることを言いたくてしかたなくて、「言うのを待って」と言われているにもかかわらず、さっさと全員を招集し(ウィルソンは関係ないでしょ)公表したものの、今ひとつ反応がない。フォアマンは「それは良かったですね」タウブ「別れたときが心配だ」チェイス「は?」ウィルソンにいたっては、はなから信じない。だから証拠を見せろと言って、カディにキスしようとすると、カディは別の方法で(自粛)。カディは仕事と私生活は別だから、影響させないように両立させると宣言すると、ハウスは急に借りてきた猫のように大人しくなってしまう。毒のないハウスなんておもしろくないかも知れませんが、でもカディに言われたら「はい」と素直なハウスもかわいくて良いですね。(笑)ハウスも足の手術をする前は自信過剰だったとしても、もともとは心の優しい人だったはずで、ベッドでご奉仕する姿も納得です。欲しかったおもちゃが手に入ったみたいで、いつまで熱中でしているのでしょうか。まあ、2人をいつまでカップルでいさせるのか、タウブの予言がいつ的中するのか、少なくともLisa Edelsteinは今シーズン限りだし、気になるところですが。もっとぶつかるのかと思ったら、カディもツンデレというか、ベッドでは結局Love×2なんだから、どうぞご勝手にというところかな。患者については辛い展開でしたね。同じ子供なのに、一人を救うために一人を傷つけてしまう。娘は兄のためなら自分を犠牲にしても良いと考えている。だから病気の進行にも気付かなかった。愛し合う家族なのに、どうしてこんなことが起きるのか。カディとは治療法について対立しますが、これまで孤独だったハウスがカディとの関係で、違う物の見方をするようになると良いですね。もう一つ、愛すべきおじいちゃんたち。あの年でも息子は父親を心配し、父親は息子を気遣う。辛いエピソードの中では心温まる場面でした。
December 19, 2012
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新シーズン。クリフハンガーのようなあのラストの続きが夢だったのかどうか、見届けなければいけませんね。この数シーズンはハウスとカディとの関係を巡ってストーリーが進んできましたので、ここでじっくり見つめ直そうという事だったのかも知れません。謎解きの部分が少なくて、いつもとは違う雰囲気のプレミアでした。No.13の去就についても気になるところです。クレーン事故で被害者を亡くし、ハウスはまた薬に手を出そうとしたが、そこに現れたカディが愛していると言い、2人はベッドで愛し合う。ハウスは「それで、これからどうなる?」と今後の関係についてカディの本心を聞き出そうとする。病院の新しい秘書からカディに、神経外科医のリチャードソン医師が手術室で吐いたと連絡が入る。ハウスは電話を取り次がず、カディをずる休みさせる。しかし唯一の神経外科医が常在しないと、病院は外傷センターの資格を失い、ERは閉鎖、現在ICUに入っている患者も転院しなければならなくなると聞いたハウスは、チェイスに16時間だけ神経外科医の替わりを務めろと言う。フォアマンは昨夜ハウスが落ち込んでいたのに、出勤してこないのを気にする。さらにNo.13が辞表を出した事を知り、ローマに行く事を調べ上げてハッチンソン病の治験を受けるのかと問う。その新しい治験は危険も伴うため、No.13に対して行くなと止める。チェイスは秘書に神経外科医でないと指摘され、緊急に替わりの医師を見つける事ができないため、秘書は公衆衛生局に報告するという。リチャードソンは寿司にあたってトイレから離れられないという。やむなく、フォアマンたちはリチャードソンを「副作用の強い薬」で治療することにする。チェイスは去っていくNo.13に寝てくれないかと口説く。昨夜のハウスを心配してウィルソンも自宅を訪れる。ハウスは大丈夫だからとウィルソンを追い返してしまうが、カディはそれを2人の関係をオープンにしたくないのか、と受け取る。ハウスは君のプライバシーを守るためだと答える。ウィルソンはそれでも諦めず、さらにキッチンの窓から侵入しようとする。さすがにハウスもカディと寝たと説明するが、ウィルソンはまた嘘だと決めつけ、それならばとハウスが寝室を見せるとカディは姿を消していた。ハウスはやはり薬による幻覚だったと説明する。しかしカディはクローゼットに隠れていた。カディはハウスが「愛している」と返してくれないとこだわる。ドラッグでハイになったリチャードソン医師は症状は治まったが、目がチカチカすると言い、チェイスは肝炎か消化性潰瘍か検査することにする。ついに病院に当局の役人が来て、リチャードソン本人に話を聞きたいという。リチャードソンは役人の前でいきなり服を脱ぎだし、それをハイになったと見破られてしまう。カディの留守中にも関わらず、病院は閉鎖されICUの患者の半分が移動させられてしまう。リチャードソンの検査は異常なしだった。相変わらず服を脱ぎたがる。フォアマンらはリチャードソンがシーフードフェスティバルであらゆる食品を食べ回ったと聴き、ヒキガエルの卵を食べたのではないかと考える。それならば解毒剤が効くはずで、治療を施し元気になったリチャードソンは現場に復帰する。それによりICUとERの再開が認められることになった。フォアマンたちはNo.13の送別会をすることになっていたが、結局No.13は治験を受ける予定はないということが判った。No.13は姿を消す。ハウスの部屋で一日リラックスしたカディが自宅に帰ると言うと、ハウスはやはり俺たちは上手く行かないと弱気なことを言う。自分はどうしても変わる事はできないし、付き合っていく間に君は俺の過去の嫌なことばかり思い出し、これからも傷つけるだろう。カディはハウスに変わって欲しくない、そのままであなたは素晴らしい人よと答える。ハウスはやっと「愛している」と告げ、カディは部屋を出る。ドア越しの2人の表情が絶妙でしたね。お互いに愛しているのは事実だけれど、さて、これからどうする?という事になると、実のところ展望もないし、自信もない。ハウスは幸せになるとそれを失うのが怖い。カディは病院の切り盛りが心配で、ハウスにばかり関わっていることもできない。週末にフランスに行こうと言われても、自分には子供もいるし、病院経営の責任もある。どこか思いがちぐはぐですれ違う。男女の関係というのはこういうものなんだな、という感じですね。それに引き替え、ウィルソンとのブロマンスは不滅です。(爆)ウィルソンがハウスを心配するがあまり、窓に挟まって動けないというのはイギリスのコメディかと思いました。それにしても、長年思いを寄せていた2人のメイク・ラブはとてもロマンチックで大人の味でしたね。すてき~長いつきあいで、お互いのことを全て知っているわけだから、まあ情熱的な行動をしたのは大きな事件のせいだとも言えるわけですが、少なくとも2人を一度くらいは一緒にさせてみようという事だったのかも知れません。シッパーには待望の回ですし、女性に尽くすハウスのロマンチックな面と、どうせ俺はダメだからという切なさとがやっぱりたまりません。(笑)一方、No.13はみんなを振り回した上で、この一話でしばしのお別れということかな。最後にフォアマンと友人になれたのがキャラクターとしては良かったですね。少し寂しくなります。病気の事も気がかりですが。昨夜のあの大事故の影響が多少病院に残っていても良さそうなですが、そこはそこ、ドラマですからOKですね。病気の診断も簡単すぎる。ヒキガエルの卵て、本当に食べられるのでしょうか?これまで時々ハウスを悪く言っていたリチャードソン医師は大活躍でした。(爆)ハイになってハダカ、「ウッドストックだ」。美味しいところを持って行きましたね。
December 12, 2012
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シーズンフィナーレ。これもまた永久保存版だ。ヒュー・ローリーの演技はすごい、という程度では表しきれない。ハートをわしづかみされて、泣けて、最後まで引きつけられました。感情のうねりはエンドレスのジェットコースターに揺られているみたい。グレゴリー・ハウスは確かに変わって来ています。大型クレーンが倒れる事故があり、ハウスもカディも現場に向かう事になった。ハウスはカディがルーカスと同棲するために家を買うと聞いて、例のカディの曾祖父の医学書をプレゼントする。カディは微妙な表情を見せる。現場は大がかりな救出活動が行われていたが、クレーンの運転士は命は無事で、居眠りをして事故になったという。カフェインを飲んでいたが効かなかったというので、ハウスは興味深い症例だとして病院に連れ帰ることにする。しかし、カディの要請で現場に残る。ハウスはがれきの下に生存者ハンナがいるのを見つける。足を挟まれており、助けを呼びに行き、先ほどのカディのあいまいな態度について質問する。カディはルーカスと昨夜婚約したばかりで、ハウスに知られていたのかと思って動揺したという。No.13は理学療養をしていたと言って遅刻してくる。しかしタウブは何かがあったと気づく。ハウスは脳に原因があるとみてMRI検査を命じるが、異常はなかった。だが、患者は鼻と目から血を流し始める。ハウスは引き続きハンナの様子を見ながら患者に静脈洞血栓症があるかどうか調べるように命じる。現場ではハンナの足を切断するかどうかの判断を求められるが、ハウスは切断しないで助けろと主張する。ハンナはハウスを頼って側にいて欲しいと頼む。圧力ジャッキが届き梁を持ち上げるが、梁が折れてハウスも怪我をする。ハンナの状況は更に悪くなり、足の切断を巡ってハウスとカディは激しく対立する。カディは自分の事が原因となり、ハウスが意固地になって切断を拒んでいると責める。みんな前に進んでいる。あの時、自分の意見を通して足を残したあなたは一体今何が残っているのかと言われて、ハウスはハンナに切断するよう説得する。切断手術はハウスが担当し、ハンナの夫が駆けつける。運転士は静脈には異常がなかったが、発熱が始まり、警察官の事情聴取中に昏睡状態となる。ハウスはストレスにより血圧の急上昇があったとして、最初はカフェインによりそれが引き起こされたとみる。脊髄下部のくも膜嚢胞が長い時間座りっぱなしで髄液圧が上がり意識不明を引き起こしたと考える。救急搬送中のハンナが急に呼吸困難になる。ハウスは切断が遅れて血栓ができたと考えるが、抗凝固剤が効かず、切断による脂肪塞栓症でハンナは死亡する。激しく落ち込むハウスにフォアマンは何をやってもハンナは救えなかったとなだめるが、ハウスは頑なにはねつける。No.13はハウスに休職願を提出する。自宅に戻ったハウスは隠し持っていたヴァイコディンに手を出そうとする。そこにカディが現れ、ルーカスとは別れたと告げる。自分も実は前に進む事ができなくて、ハウスの事を考えていたという。俺は世界最低の男だというハウスに、先の事は判らないがカディは愛しているという。2人はキスし、ハウスはこれもまた幻覚かと手に持っていた錠剤を投げ捨てる。ああ、ああ、これがどうか幻覚でありませんように。(泣)今回はまるでERのスペシャルエピソードのように、いつもとは違う設定の中でした。ビジュアル的にも迫力があって、ハウスもよくあんな崩れ落ちそうな隙間に入っていくものだとハラハラしました。シーズン4のフィナーレも交通事故でしたが、あの時とはスケールが違う。病気の診断は一応ありましたが、メインは被害者の足の切断を巡って、ハウス本人の過去の判断をもう一度取り上げてハウスの人生を振り返るという正に「ハウス」のドラマでした。カディの言葉は本当にきつかった。足を残したからハウスは痛みから逃れられなくなって、痛み止めが効かなくなって最後はヴァイコディン依存症になった。ウィルソンもカディもハウスをずっと心配し、力になろうとしてきたが、ハウスはますます偏屈で人を信じない人間になっていった。友人たちはハウスに傷つけられ、何度も愛想を尽かされた。さすがにあそこまで言われたら、腹も立つだろうに。でも、これから足を失うというハンナに「君には愛する人がいる。たかが足だ。」という事ができるようになった。「俺はこの通り、たった一人だ」もう聞いていて切なかったです。そして、切断は自分がするという。事故現場でも終始冷静なハウスが頼もしくも見え、またハンナの悲しみも判る事からどれだけ辛いだろうと思うと、もう涙が出て出て。それでも、結果は残酷でしたね。全力を尽くしても、報われない事がある。いつものハウスなら乗り越えられる事例だったのかも知れないが、ハンナを救えなかったという事は、どちらにしても自分もやはり救われないのだということですね。あれだけがんばってセラピーで自分を見つめ、幸せになるため自分を変えようとしてきたハウスが、折れてしまって最後のヴァイコディンに手をかけた。やっぱり、残していたのですね。飲むか、飲まないか。やり直せるのか、再び奈落に落ちるのか。ここで飲んだら、リアルだけれど救いのないドラマだと思っていたら、最後に救いがあった。幸せになれるかどうかは判らないが、とにかく愛してくれる人がいる。どうか、希望の光は消さないで欲しいです。今シーズン、キャメロンが去っていきましたが、No.13も去るとなると寂しいですね。売れっ子のオリビア・ワイルドの仕事の都合なのでしょうか。彼女の病状も気になりますし、シーズン7がどういう展開になるのか、今から待ちきれません。
December 7, 2011
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ハウスがついに自分自身と向き合う。久しぶりに歯ごたえのある、「HOUSE」らしいエピソードを見た気がしました。シーズン1の最後の方のエピソードで、ハウスが代理でインターンたちに講義するエピソードを思い出しましたね。精神病院の入院生活から始まった今シーズンは、深みに落ち込んで這い上がろうとしたハウスが見て見ぬ振りをしていたものを見いだす過程だったのかも知れません。ハウスはDr.ノーランとのセラピーに遅れて現れる。ノーランはハウスにストレスがあって気持ちが散漫になっているのではないかという。ハウスは求められて今週の出来事を話し始める。ハウスはジョギング中に倒れて記憶をなくした女性の診断をすることにする。興味深い症例だったからというが、実はサムと一緒に暮らしたいウィルソンからアパートを出て欲しいと言われ、ウィルソンを避けていたのだった。ハウスの以前の家はヴァイコディンで酷い幻覚を見た記憶が残るので、ハウスが戻る事にウィルソンは心配していて、新しい家を探すのを手伝おうという。しかし、ハウスは断って自宅に戻ってみると、精神病院で同室だったアルビー(アルバレス)が勝手に上がり込んで住んでおり、ハウスの持ち物を売ったという。患者の女性は身元がわからず、持っていた心拍計の販売店を起点に街を歩いて手がかりを探す事にする。アルビーのアドバイスで患者は弁護士のシドニーと判る。趣味はサーフィンで、夫の顔を見ても、シドニーは何も思い出せない。彼女はメタン汚染の訴訟を担当しており、その影響で記憶を失ったとして、病院に連れ帰る事にするが、足の感覚をなくして尿を漏らしてしまう。ハウスは複雑部分発作だと診断するが、それを聴いてノーランはハウスが個人的な事に基づいて診断しているのかと問う。ハウスは自分の過去などどうでもよくて、今は過去を埋め合わせようとしているのだ反論する。アルビーが質入れした物の中で、1冊の本が売れてしまったという。ハウスはどうしてもそれを取り戻したい。アルビーは退院後自宅に戻ったが、移民局から公聴会に出るように求められて逃げていた。ハウスは公聴会の手配をしてやる。患者は記憶はまだ取り戻せないが、性格は元に戻っていた。妻の過去にこだわる夫にシドニーは反発し始める。そして、肺水腫を起こして呼吸困難になった。視床下部損傷による尿崩症で、ハウスは牛海綿状脳症だという。これは脳の患部を切除しなければならず、記憶を完全に失う可能性がある。ノーランは興味深いから診断しているのではなく、ハウスが過去から逃げようとしているという。セラピーで診断の話ではなく自分自身のことを話さないのならもう聴く必要がないというノーランに、ハウスは席を立つ。ノーランはハウスの腕に痣があるのをみつけ、ハウスはバーで自分の発言が原因で誰かと喧嘩となり、蹴られた事を思い出す。ノーランは自分を罰しているのかと問う。ウィルソンがハウスの本を買い取った客の情報を掴む。ウィルソンはやはり今まで通り同居しようという。ハウスは心変わりをどうせカディの差し金だとろうと考えオファーをはねつける。なぜならカディも患者の事で用もないのに電話をして来るなど、ウィルソンと結託しているに違いない。2人はハウスが一人になるとまたダメになると考えているというと、ノーランはウィルソンの方が心配してカディは考えすぎだと思っているのでは、と問う。ハウスはウィルソンは最後まで自分を見捨てないし、信じているというと、ノーランはでは今週一体何があったのかと問う。シドニーは脳を切り取る手術に同意するが、夫は妻との記憶が永久に失われる事に反対する。しかし手術しないと命が危険となる。やがて、脳幹にも感染が広がり手術は無理だと判る。ハウスは命より記憶を優先する夫をバカだと吐き捨てる。ハウスはアルビーを使って大切な本を取り戻した。病院に移民局が現れ、アルビーを公聴会に出席させるという。アルビーはハウスが裏切ったというが、ハウスは公聴会に出席して、アルビーが確かにプエルトリコ人の母親の息子だと証拠を偽装して証言する。タウブは牛海綿状脳症ではないというが、症状は脳、心臓と全身に及んでおり、ハウスは古い結核の感染が再活性化したのではないかという。治療のため紫外線を照射したところ、シドニーの足首にサーフィンのタトゥが浮かび上がる。シドニーは上皮組織だけ除去したが、皮膚の深部にはインクが残っており、マラソンで免疫系が変化して、アレルギー反応が起こったという。全層植皮手術で全身症状は改善するだろう。記憶は戻るかどうか判らないが、夫は別人となったシドニーを再び愛し始めていた。ハウスのアパートからアルビーが姿を消した。移民局の問題が片付いて、従兄弟と暮らす事にしたという。ハウスは寂しさのためまた酒を飲み始める。ノーランは結局腹を立てていたのはウィルソンとサムの人間関係だったのだろうと指摘する。ハウスが自分以外のみんな(カディ、アルビー)が幸せになっていると言うと、ノーランはハウスがカディとルーカスの事は聞いていなかったという。そして、どうしても買い戻したかったのはカディの曾祖父の医学本だったと指摘する。ハウスはその本をいつかカディにプレゼントするつもりだった認めると、ノーランはハウスもシドニーの夫と同じように愛する人を失ったのだという。ハウスは幸せになるために一年間ノーランの言うとおり努力したのに、なぜ自分は幸せになれないのだろうと問う。そして、ノーランは信じる者につけ込んでおきながら、答えを持っていない事にハウスは気づく。今シーズンのハウスはちょっとキャラが変わったように、「善い人」を演じていたと思います。Dr.ノーランに幸せになりたいんだと願い、所々で本当に真面目に本を読んだり手紙を書いたりしていましたよね。ヴァイコディン依存で恐ろしい幻覚に苛まれ、ボロボロになったハウスを立ち直らせてくれたのがノーランで、ハウスも反発しながらもよく着いてきたと思います。脚の痛みにも、ヴァイコディンには手を出さずにがんばっていた。それはひたすら幸せになりたかったからでしょうね。あのダメな人間に戻りたくなかったから。本当に涙ぐましいほど我慢を重ねていた。でも、ハウスならセラピストが答えを持たないのは分かりきっているはずですけどね。答えはハウスが持っていて、それに気づかせるのがノーランの役割でしょう。だからこれは、ストーリーを展開させるための「手法」だったのかも。今回ノーランは仕事とは言え、ハウスの言葉を疑ったり、煽ったり否定的な事を言って、感じが悪かったです。彼も実は自分の興味でハウスをいじっていたのか、と思ったほど。セラピーの過程はハウスの自問自答でもあり、もう、セラピーは必要ないでしょう。ハウスは答え「カディ」をずっとノーランに隠していたのが意外でしたが、先週の「カディとだけは、友達になりたくない」という言葉がちらつきます。どうしても取り戻したかった医学書には泣けます。なるほど、ハウスらしい愛情表現ですね。ウィルソンに家から追い出されても、それほど堪えていなかった。アルビーとの生活は何だかんだ言っても、楽しかった。それだけのこと。でも、カディへの思いはどうしても消す事は出来なかった。こんなに明確にハウスが心の中を明らかにしたことはなかったですね。苦悩しているが、でもそれこそが生きている実感なのかも知れない。ただ最近バーで酔って喧嘩をしているのが心配です。孤独感が強まるとさらに足が痛むようですし、早くハウスが幸せを掴んでくれたらいいのにと思いました。
November 30, 2011
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最近にしては、患者側の描写が多かったですね。後、何と言ってもお楽しみはBoys night outでした。良いわ~(笑)27歳のテッドは結婚式の最中に声が出なくなって失神してしまう。脳卒中の兆候はなく、低血圧、低血糖、脱水症状もないので、ハウスは仮病ではないかという。横になった状態で背中に針を刺すと出なかった声が出るようになった。やはり大したことはなかったとして帰宅させると、今度は息苦しくなり胸水がたまっていた。感染症ではなく、ハウスは肺の培養検査と自宅の捜索を命じる。テッドは比較的最近まで住んでいた家があり、勝手に入り込んで調べているとテッドの同居人のコッターが戻る。テッドはゲイだったという。しかし、テッドは自分はストレートだと言い張る。胸水がたまるのは免疫系がやられているからで、HIV検査を行う。結果は異常なし。質問されて、テッドは性的指向を変えるセラピーを受けたと答える。一連のセラピーでは電気ショックを与えられたといい、神経が損傷したのではないかと考え、脳波検査を行うことにする。脳波には異常はなかったが、今度は心臓発作を起こす。血管に異常があるのかと思われたが、ハウスは起き上がると意識を失う事に気づき、体位性起立性頻拍症候群(POTS)だと診断する。その原因となるのは感染症なので、投薬を始める。テッドの元彼のコッターが見舞いに現れて、婚約者のニコールは2人の関係に疑いを持つ。テッドは素直に事実を話し、セラピーで今はストレートになったと告げる。やがて激しい頭痛に襲われるようになり、感染症を疑って腰椎穿刺を行うが、さらに頭痛が酷くなる。ハウスは脳圧の関係でPOTSになったと考える。脳卒中でもない。ハウスは元彼を呼び出して、婚約者と3人で過去の話を聞く。ニコールとの間ではEDがあるというので、血管障害を疑って性・器の血流検査を行うが異常はなし。ただ、何と母乳を分泌し始めた。ホルモン値には異常はなく、脳下垂体に腫瘍があるのかと疑ってMRIを行うが異常はない。ただ、生まれつきの原因があると気づき、首を上に引っ張ると意識が戻った。これは患者の頭蓋底が生まれつき狭いキアリ奇形によって髄液の流れが悪くなり、電気ショックで脳が腫れ下垂体を圧迫するようになり、母乳が出たのだという。EDに関してはやはりゲイなのだろうという。奇形に関しては手術で治す。患者は元彼に別れを告げ追い返し、婚約者とやり直そうと言うが、ニコールはもうこれ以上続ける事はできないと去っていく。ハウスは薬で痛みに耐えられなくなってきて、酒に頼るようになった。ウィルソンは自分が元妻とよりを戻した事でハウスが寂しいだろうと考え、部下たちと飲みに出かけるよう、誘わせる。カディもハウスを食事に誘うが、ハウスは友達になんかなりたくないといって断る。患者が必死でゲイである事を否定し、ストレートとして生きようとしているのに婚約者はやはり去っていきましたね。彼女としては確かにショックでしょうし、思い当たる節があったのでしょう。そして自分の事を愛してくれている元彼を閉め出して、結局は孤独になった患者。お互いの「選択」に従った結果でしたが、それがラストのハウスと重なるようで寂しかったです。ハウスは何とかヴァイコディンに頼らずがんばっているのでしょうが、酔って帰る家を間違えるなどそのうち弊害が表沙汰になりそう。ウィルソンの心遣いは、逆にハウスを孤独感に追い込む事になったかも。カラオケ大会は楽しそうでしたけどね。でも、あの精神病院のお楽しみ会のような連帯感は感じられなかったでしょうね。極めつけはカディの誘いですが、ウィルソンに頼まれる方がまだましだったかな?「友達として」というのは二重の意味でハウスには受け入れられない事だったかも。カディはあくまで恋愛対象として見ているので。タウブの浮気の後日談は全く意味を成さないですね。本当におもしろくも何ともない。結果的に、夫婦の危機を救ったというが、まあ時間つぶしのようなネタでした。
November 23, 2011
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風変わりな患者、個性的な患者が出てきても、それはそれで診断を複雑にして面白くなりますが、レギュラーメンバーにも直接結びつけるのは時としてつまらないものですね。今回は本当に退屈だったなあ。35歳のジュリアが激しい腹痛と発熱で診断を受けることになった。ジュリアは夫トムの公認の愛人ダミアンがいて、トムは妻の行動を何も非難しない。ハウスチームは興味本位でジュリアに質問を浴びせる。腸閉塞を疑いバリウム注腸検査をして、腸閉塞は収まり大腸炎の症状もなかった。ハウスは理由がわからないため、タウブに徹夜で付き添うように言う。タウブは看護師のマヤとつきあいを始めようとしていた。ウィルソンは元妻のサラと以前の時のように、ささいな事でぶつかり始めた。ハウスは几帳面なウィルソンが腹を立てるように、わざと物を置いて2人がもめて別れるのを待つ。ウィルソンは今度は自分から不満を言って大げんかとなり、別れてしまう。患者に次に不整脈が起こる。チェイスは寄生虫感染を疑って夫の交際関係や仕事先などを聞く。しかし、夫自身は妻以外の女性とは浮気をしていないという。妻が求める物を全て与えられないので、彼女が幸せになれるのならそれで良いというのに対し、チームは何か隠しているのではないかと疑う。自宅を調べたところ、出張先なども嘘はなく、ジュリアの恋人たちも遠くに行っていなかった。患者は今度は脚が麻痺してしまう。タウブは妻にジュリアの話をして、浮気をしたいのかと問われる。妻は悩んだ末、夫婦間で満足できないのならオープンにして浮気をしても構わないという。麻痺、不整脈、間欠性腹痛という症状から副腎皮質にガンがあるのではないかと疑いMRI検査を行う。副腎には異常はなかったが、肺に血栓が見つかる。凝固異常のあらゆる検査を行うが、凝固異常はなかった。患者の医療保険の支払いが遅れていることから、夫が事業に金を使い込んで口座が空になっていることがわかる。夫が妻の浮気を認めていたのはそのせいだったのか。妻は夫に腹を立てる。再び患者は激しい腹痛を訴え、腸重積と診断して手術を行う。腎機能も低下してきており、それぞれの症状からハウスは強直性脊髄炎を疑い、抗炎症剤とTNF阻害剤による治療を命じる。病院にタウブの妻が現れ、やはり夫が浮気をするのを認められないという。タウブはもうそんなことはしないといってマヤとのデートを断る。新たな薬は効かず腎不全になってしまう。生検ではIgA腎症と診断された。原因は多数考えられチームは血色素症、レプトスビラン症、サルコイドーシスに絞って治療を始める。患者は金の事で今まで嘘を付いてきたと言って夫を責めるが、No.13は妻の幸せを思って自分は浮気もしなかったと告げる。サムが病院のウィルソンを訪ねてわがままだった自分の言動について謝罪する。10年前に喧嘩が出来れば良かったといい、時を重ねてウィルソンは変わったという。ジュリアに対する新たな治療も効果が出ない。ハウスは病室のライラックの花束を見て、ハチに刺されたのではないかという。確かに1ヶ月前に刺されており、それによってシェーンライン・ヘノッホ紫斑病になったのだという。特徴的な発疹は口の中で見つかった。免疫グロブリンと免疫抑制剤で治療が可能だと言う。夫妻は愛を取り戻す。ウィルソンもサラと仲の良いところを見せ、ハウスは当てが外れる。タウブは駐車場でマヤを見かけて、先日のデートをキャンセルしたことを謝る。そして、2人は思いを抑えることができず、キスしてしまう。最後のタウブは何なのだろう、という感じですね。そもそも、ハウスの部下の3人組がハウスの行動に反対したり、意見を言うというのがスタンスでしたが、人間関係を絡めるようになってタウブだけは妻との関係が入るのがちょっと別物という感じ。ウィルソンも今回もと妻と元サヤの話があって、タウブの方は別に取り上げなくても良かったのではないかという感じでしたね。しかも、あれじゃサイテー。ハウスはウィルソンがまた傷付くのが嫌だからと、気を回してサムとの間を壊そうとしたが、ハウスのおかげでウィルソンも自分の意見や感情をストレートに見せるようになったので、今度は上手く行くかも知れない。「良い事をしたら自分にも良い子とが回ってくるかも」と、カディにエスプレッソマシーンをプレゼントしたハウスが、何とも寂しいというか、「どうせ俺は一人」という閉め方でした。オープンマリッジについては、取り上げるにしては掘り下げが足りなかったですね。
November 16, 2011
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ルネッサンス祭りとは、珍しい設定でしたが、ハウスとNo.13のコスプレが良かったですね。また、ゲストにCSIマイアミで、AVラボの職員ベントン役のWesley A. Ramseyが出ていて得をした気分です。ファンなので。サム役の人は、「LOST」のリビーでしたね。中世のコスプレをして、当時の風習さながらの生活をしているウィリアムが決闘をした直後、目が真っ赤に充血して倒れてしまう。脳に血腫があるのか、あるいはアレルギーかと疑い、まずMRI検査を行う。血腫は見られなかったが、患者は急に吐いたため、食中毒を疑う。ルネッサンス祭りの現場を調べたフォアマンとNo.13は、試合前からウィリアムが吐いていたのを発見する。しかし、具合の悪いのは患者だけで、食中毒とは考えられない。次にアレルギーテストを行ったところ、エピネフリンに反応して頻拍が起こり、胸に発疹が現れた。症状から感染症のMRSAかと疑い、患者を隔離する。ハウスはウィルソンが元妻のサムの交際を再開した事が気になり、2人の邪魔をしようとする。前回別れたときのウィルソンの落ち込みを繰り返させないというが、相談されたカディは無視するようにいう。患者のウィリアムは「騎士」役で、「王」役のマイルズに忠誠を誓いつつ、実はマイルズの婚約者シャノンに恋をしていた。No.13は我慢をせずにただ、気持ちをシャノンに伝えるべきだという。胸の水疱は軽くなったが、発疹は背中にも周り、患者は相変わらず胸痛を訴える。MRSAではない事はわかったが、それ以外の菌の種類が絞れない。ハウスはツタウルシにかぶれたのではないかというが、関係ないことが判った。食品は一通り調べたが、肉の旋毛虫病の可能性があるとして、治療をしながら筋生検をすることにする。ハウスはフォアマンらが見逃した環境有害物質だと主張する。ハウスは脚の痛みが強くなり、いらつき気味だった。生検の結果、旋毛虫病でもないことがわかった。フォアマンは真菌感染を疑う。患者は脚がパンパンに腫れて激しい痛みを訴える。腎不全の状態だった。ガンを疑い超音波検査を行うと、肝臓に腫瘍のような嚢胞が無数に見つかり、つぶれたりしていた。チェイスとNo.13がウィリアムの自宅を調べると、中世の黒魔術のアイテムなどが集められていて、鉛中毒かと思われた。それも、生検の結果無関係と判る。ハウスはウィルソンとサムと仲直りするために、自宅でディナーをする。必ずしもウィルソンと上手く行っているようには見えないと思ったハウスは、サムにウィルソンを傷つけないで欲しいと頼む。ハウスは自らルネッサンス祭りを訪れ、薬屋でドクニンジンが売られているのを見つける。国王のマイルズがそれを購入したというので、毒を盛ったのではないかと追及する。マイルズはそんなことはしていないと言うが、血中からドクニンジンの成分が検出された。いかし、治療を続けても一向に患者の症状が良くならない。ハウスは肝臓の病変は肝紫斑病で心臓の不整脈などの症状を合わせ、ステロイドの乱用が原因だという。ドクニンジンが症状に拍車をかけたのだった。ウィリアムはいくらシャノンへの気持ちがあっても、マイルズは尊敬すべき人間で、自分はシャノンにはふさわしくないという。あくまでシャノンが幸せになる事を望むというので、No.13は確かにあなたはバカだという。ハウスはルーカスにサムの身辺調査を依頼していたが、サム自らハウスを訪ねてきて、ウィルソンとやり直すチャンスが欲しいと告げる。ハウスはルーカスが手に入れた精神科の資料を処分する。ハウスがウィルソンと元妻の間を裂こうとするのは、今までだったら単なるヤキモチというのか、ウィルソンの欲しい物が欲しいという程度のことだったでしょうが、今は心から親友のためにやっているというのが、ハウスの変化を示していますね。ウィルソンも気持ち悪いと言っていましたが、ハウスなりに素直に感情を示しているのだと思います。ただ、ウィルソンも大人ですから、今更そこまで世話を焼かなくてもとは思います。恋敵ではあっても、いざとなるとルーカスを使うという関係が面白いですね。今回の患者の騎士道と、サブプロットのウィルソンの交際はあまり関係がなかったような。でも、ハウスのコスプレはさすが似合っていましたね。剣の使い方も上手。ドクニンジン(hemlock)というのは、おなじみの毒のようです。フォアマンが指摘するように、ハウスの足の痛みは酷くなっているようですね。それでもヴァイコディンには頼らずがんばっているのが健気です。心が安らかになれば痛みも薄れるのでしょうか。
November 9, 2011
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