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先日の記事で、この仔の呼びかけをやめていた。
妊娠している可能性が高かったから。
この仔は、エサやりさんからご飯をもらって
長い期間、野良犬として生きてたそうです。
ですが・・・
オス犬と交尾をしていたとの目撃情報もあり、
・・・管理所に収容されました。
足のハンデと、犬に対しての攻撃性が強くあり、
判定には落ちましたが、
妊娠している可能性が大きい事を知り、
この仔を連れて帰らなきゃと強く感じた。
左手だけかと思ってたら、
右手も指が三本切れていました。
よくこの足で歩いてきたと、よくこの足で一人で生きてきたと、
この仔が愛しくてたまらない。
命名・トモミ ♀ 推定4才位
フィラリア陰性
判定前日、トモミのレスキューへの決断はできていたはずなのに、
それでも、心はザワザワしていた。
自分の決断は、また違う方向にも向いているように感じ…
翌朝、判定の時間に間に合うよう、管理所に向かった。
この仔も判定に落ちた。
判定を遠目で見ながら、私自身も、
この仔は「群れでは無理だ」と直ぐに諦めた。
諦めたはずなのに・・・
この仔が管理所に収容されるまでの経緯を知り、
この仔を、ここで終らせてはいけないと感じた。
この仔は、生まれた時から野良として生きてきました。
当然人には慣れていませんでしたが、
エサやりさんが、この仔の心を開いた。
人間を疑う心なんてひとつも持たなくなった。
人間を警戒していた自分の事すら、この仔はすっかり忘れている。
それなのに・・・
この仔は此処に居た。
どんな事情があったのかは分からない。
ですが、その結果がなぜ此処なのか!
なぜ、この仔を最後に裏切らなきゃいけなかったのか!
同じ人間として、絶対にこの仔を裏切りたくなかった。
裏切ったらいけないと思った。
この仔が保護家の群れに入る事で、
当面、群れは荒れるでしょう。
オス犬達に次から次に抑え付けられ、
この仔自身も苦しむでしょう。
それでも・・・
保護家に連れて帰る事を考え、決断した。
たくさん苦しめるかもしれない。
ですが、必ず家庭犬として幸せを掴んでほしいと…
レスキューしました。
命名・ひなた ♂ 推定2才
フィラリア陰性
そして・・・
この仔も判定に落ちた。
他の犬への攻撃性があり、判定に落ちました。
私は、トモミとひなたの手続きを書き終えても、
胸のザワザワが取れなかった。
この仔の事が頭から離れなかった。
もう一度犬舎に戻り、この仔の前に座り、この仔に触れ、
考える力すらもうなかった・・・
もう苦しくて泣く事しかできなかった。
「どうしよう・・・」この言葉を繰り返す事しかできなかった。
それでもこの仔は、何の疑いもなく、
私の手を嬉しそうに舐めた。
この仔の前に、移動用ケージが運ばれてきた。
今からこの仔は、このケージに入り、
そして・・・奥の部屋へと向かうのです。
あの扉を通ったら、もう引き返す事はできません。
今、生きているこの仔が、もう居なくなるのです。
私は・・・
今、後悔する事ではなく、
レスキューした後に後悔する事を選択しました。
この仔も、群れの中で苦しむ事になるかもしれない。
でも、一緒に苦しんで行く事を選択しました。
命名・ニック ♂ 推定2才
フィラリア陽性
右目瞳孔に少し異常が見られます。
身体はボロボロですが、1~2才のまだ若い仔です。
首の毛が首輪で擦り切れていたので、
この間まで確かに飼われていた仔です。
人間が大好きです・・・
それでも、人間が大好きなんです!
7頭中、この仔だけ判定に合格しました。
この仔は、元の飼主が見つかりそうな気がすると、
判定は一週間延長になりました。
4/30が、もう一度与えられたチャンスです…
そして・・・
この子達の時間は・・・
4/23の11時で、とまりました。
もう二度と戻りません・・・。
どんなに泣きわめいても、
どんなに後悔しても、
どうあがいても、
どう苦しんでも、
もう二度と元には戻りません・・・。
これが、私自身も下した「判定」です。
レスキューできない言い訳をきっと、私はしていたと思う。
できない理由を考えるのなんて、
できない答えを出すのなんて、
こんな簡単な事はない。
レスキューできる理由を考えようとする力が、
私には欲しい・・・持たなくてはいけない。
あの子達に申し訳ない・・・
皆様のご協力ご支援どうかよろしくお願い致します。
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