教科書会社が沖縄戦の記述訂正を申請
・沖縄戦の集団自決をめぐる高校日本史の教科書検定問題で、教科書検定審議会の検定意見を受けて日本軍の強制に関する記述を修正した教科書会社のうち1社が1日、 文部科学省に訂正申請をした。関係者によると「軍の強制」を復活させる内容。一連の問題で訂正申請は初めて。
ほかの教科書会社も近く訂正申請する方針で、文科省は申請が出そろい次第、教科書検定審議会に訂正を承認するかどうかを諮る方針。年内に結論が出る見通し。
この問題をめぐっては、執筆者の高校教諭が自ら担当した教科書で「日本軍によって集団自決を強いられた」などの記述を盛り込んで訂正申請する考えを公表。 ほかの執筆者も「強制」を明記する方針で一致している。
2008年度から使用する高校教科書の検定で、検定審が5社7種類の教科書に対し、集団自決に軍の強制があったとする記述に修正を求める検定意見を付けた。各教科書会社は記述を削除するなどして合格。これに対し、沖縄県で検定意見の撤回を求める議会の意見書可決や県民大会が相次ぐなど、反発が強まっていた。
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