やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2012/12/21
XML
テーマ: 登山の記録(781)
カテゴリ: 過去の山行記録
6:30 平日の起床時刻に起きる。出勤するかのような気持ちで出かける。今年の山スキーは、それくらい日常化しているようである。高速で魚津から糸魚川までやまやろう号(軽自動車)を走らせる。
白馬方面のスキー場へ向かう148号線の車列を離れ、小谷温泉方面へ。一歩手前の大草連地区へ入る。先行車に付いて行ったら地区の外れに来てしまった。引き返して3年前と同じ場所に到着する。板を積んだRV車が道のどん詰まりに置いてあり、路肩は除雪してあって数台駐車可能となっている。

9:25 780m RV車の脇からスキーを履いて出発する。そこいらじゅうにスキーの跡があり、人気コースと知る。下りの跡が主に残っているので、小谷温泉起点の周遊コースになっているのだろうと思った。始めトレースをたどっていたが、滑走したコースを登れるとは限らないので、自分の記憶を頼りに右手にトラバース気味に進んで、大渚山南面の凹状斜面を目指した。斜面全景を見ることで、どこを滑るのが楽しいか判断しようとした。

060325_01.jpg
正面に大渚山頂

9:55 985m スタート30分で、目的地の凹状斜面の基部に達す。拓けた大斜面がまぶしい。幾つかのシュプールがあるが、登っている人影は見えない。斜面登高では高さを稼げないので、左手の尾根に取り付く。雪の接着が悪く、表層だけ削れる。板をこすりつけながらジグを切る。主尾根に立てば傾斜も緩んで歩きやすくなる。若ブナがまばらに生える林で、滑るのが楽しそうだ。

060325_02.jpg
若ブナ林

10:24 1215m 数日前の登りトレースを見つけたので、それを使わせてもらう。高度を上げるに従い周囲の景色が気になり出す。金山にはスキーができそうな谷筋がくっきり見える。焼山はカルデラが特徴的でよく目立つ。後立は遠すぎて、興味は薄い。

060325_03.jpg
後立方面

11:11 1575m まだかまだかと思いながら黙々と高度を上げていると、青空の占める割合が急に増えてきた。小さな雪庇を回り込んで長い山頂に飛び出す。2時間を10分切り、意外に早く着いた感じだ。どこが三角点か分からないほど広いので、スキーでうろついてみる。

060325_04.jpg
巨大な雪庇の向こうに雨飾山

雨飾山が近いので良い被写体だ。今回は一眼レフを持ってきたので、思う存分山岳写真を撮る。大渚山北側に巨大な雪庇が発達し迫力満点。これと雨飾をからめてみた。もっと雪庇に寄りたかったが、雪が緩んだササ斜面の下は崖で、全層持っていかれたら終わりなので思いとどめた。

また場所を変えてみると、雪が腐り始めている中で、運良くシュカブラが残されていたので、広角レンズを活かして大胆な構図で雨飾を狙う。小谷温泉から二人組が上がってくるのが見える。山頂で会うのは難しい距離だ。

060325_05.jpg
雨飾を見ながら昼食

気温は高いのだが、拭きぬける風に当たっていると寒くて指先が凍えてきた。稜線を外して風除けに穴を掘り、ツェルトを頭からかぶる。そうしてウィンナーをつまみにビールを楽しんだ。アルコールを入れて緊張をほぐさないとうまく滑れない(と思う)。よもぎパンでエネルギーも補給してやる気充分。

12:25 1575m 南面の凹状斜面は3年前に滑っているので、往路の尾根を滑ることにする。尾根の左寄りの斜面に入り、ノートラックの程よい斜度をかっ飛ばす。腐った雪であるが、とても快適にテレマークターンが決まる。自分が上手いと錯覚するくらいだ(だぶん皆上手く滑れるだろう)。

12:55 770m 楽しい斜面を頂いたら、あとはブナ尾根へ。ここも広くて滑りやすい。細いブナをポールに見立ててすり抜ける。シュプールも参考にしながら右方へ進む。下部は細い谷が幾筋も入っていてルートの見極めが重要である。滑走というより移動に近かった。最後は田んぼに出て再び楽しいテレマーク。降りた場所は集落の外れで、少し右方に進み過ぎたようだ。板をデポして駐車地点まで車道を2分ほど登り返した。下は春の陽気である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012/12/21 02:54:03 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

やまやろう

やまやろう

Free Space

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: