やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2012/12/23
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テーマ: 登山の記録(743)
カテゴリ: 過去の山行記録
白鳥山は、昨年の挑戦でヤブに阻まれ敗退したため、今年は是非登頂しようと決めていた。ルートは人が入っていそうな坂田峠経由はやめて、北西尾根から登ることにした。

8:50 215m 上路集落。道が雪で埋まる寸前まで車で入り、杉葉が敷き詰められた登山道を歩く。北西尾根の取り付き点を探すため、しな(木へんに品)谷右岸沿いをスキーで進む。目印の小さな橋を渡り、堰堤の横から尾根に取り付く(280m)。登り始めは崖なので板を外して木につかまり、雪の斜面になったらシール登高する。標高400mくらいから快適に歩けるようになる。圧雪にうっすら新雪が積もり、足跡やトレースを全て消し去っている。

10:14 600m 斜度が一旦落着く。振り返れば海と空が溶け込んだ青いキャンバスに、能登の山並みが浮かんで見える。日焼け止めローションを顔に塗りたくるが、すぐに汗で流れてしまい効果は期待薄だ。

10:20 625m 地図上の621mピーク。白鳥山頂は真っ白だ。行く手には881mのピークまでの急斜面が待っている。雪庇に気をつけながら、樹木の少ない尾根の左端を選んで登る。クライムサポートがあると足への負担が少ない。

10:55 820m 881mピーク手前。白鳥小屋がハッキリ見える。この辺りはシールが効かず、ズルズルと後退してしまう。急斜面のせいなのか、堅雪に乗っている腐れ雪が剥がれてしまうせいなのか分からないが、いずれにせよ踏ん張りどころだ。

11:08 905m 881mのピークに着く。ここから左に伸びる稜線には雪庇が連なっている。別ルートからのトレースがすでについていて、後をつけると3人ほどの人影を上部斜面に確認する。右・左・右・左と一定のリズムで板を繰り出し、ひたすらに小屋を目指す。伸びやかな稜線上は、樹木がまばらで景色を楽しみながら進める。ゴール間際に突き上げるような斜面があり、そこだけは直登できずにジグザグと登る。何とか越えればあとはなだらかな雪面が小屋へと伸びる。

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↑白鳥山頂までの稜線

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↑山頂直下から日本海を眺める

12:14 1330m 山頂小屋。言葉の出ない絶景かな、絶景かな。2階の窓から小屋に入ると、中で宴会(鍋)の準備が始まっていた。自分の昼食はおにぎりと乾杯ビールで簡単に済ませたが、ご好意に甘んじてごちそうになった。そしてお互いの自己紹介などをしていくと、小屋の中は全員富山県内の人と判明する。宴会の主催は、R山岳会5名+柴犬1匹、送れて到着したのは、坂田峠経由のK山岳会3名。鍋を囲んで色んなヤマ屋の情報を得る。小屋内は清潔感漂う板張りで暖かく、酒の酔いも手伝って予想外に長居することとなる。顔を覚えておくために、集合写真を最後に撮らせてもらう。

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↑三山岳会合同の、宴会(犬もいるよ)

15:21 下山はR山岳会のルートに決まり、一斉に滑降を始める。日本酒が効いていたため、まともなテレターンができず、スッテンスッテン転んでいた。せっかくの斜面を尻で滑っていた。雪を食べて少し立ち直った頃には、もはや樹林帯に入ろうとしていた。小屋はみるみる小さくなり視界から消えていく。880mピークからは、自分は皆と別れ単独で往路下山する。斜度がきつい上に木があってうまく滑れない。安全第一で、かつ迷子にならないように慎重に下っていく。

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↑雪に埋もれる白鳥小屋の前で

16:38 290m 橋を渡る。木の枝が橋の上に張り出していて、注意しないと川に落ちてしまいそうになる。対岸はツボ足で歩けるので、板を履き直すことなく下りていく。

16:55 215m 車に到着。山姥の名水で渇きを癒す。上路集落の下の林道にはまだ車があったので、自分が先に降りてきたようだ。たまたま小屋に居合わせたことで、山の知り合いが増えていくことは嬉しいことである。





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Last updated  2012/12/24 10:02:40 AM


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