やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2012/12/23
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テーマ: 登山の記録(740)
カテゴリ: 過去の山行記録
6:50 270m 小川温泉を出発。従業員に声をかけて、邪魔にならない川沿いに車を停めさせてもらう。新雪を巻き上げながら、くるぶしラッセルでがんがん飛ばしていく。Tシャツ1枚でも額に玉の汗。

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7:24 395m 尾根に朝日が当たり出す。今日は青空の広がる晴天、景色に期待が持てる。雪でかさ上げされた橋を渡り、右岸に変わると、吹き溜りやデブリによって道は埋もれている。

7:49 380m デブリ越えに難儀する。新雪の下はカリカリに凍った雪で、シールが効かない。スキーのエッジが頼りだ。滑ったら川まで落ちてしまうので、嫌でも慎重な歩きとなる。ここが本山行の核心部であった。板は危険と判断し、キックステップでトラバースした。ピッケルもしくはアイゼンが心底欲しかった。このルートを少々なめていたようだ。なんとか越えられた。その後もう一度板を脱ぐ厳しいトラバースがあった。

8:30 500m 小川にかかる最後の橋。ここからは、山腹の道を快適に上がる。ヘアピンカーブから尾根に取り付く。尾根上はブナがまばらに生えるだけで、スキーに適している。しかし、粉雪の下に隠れたカリカリバーンが、登高を遅らせる。シールが滑るので直登は無理。ジグを何度も切ってじりじり進むしかない。尾根が狭くて板の取り回しが困難なところでは、ツボ足で登高した。意外に沈まない。

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↑ブナの実と朝日岳
10:12 945m 右手から尾根が合流する。朝日岳が白く大きく輝く。絶好の被写体だが、軽量化のため一眼レフは持ってきていない。ケータイのデジカメで手早く撮影する。画像は悪いが手軽さで重宝している。

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↑ウサギのダンス
10:28 1020m 雪の平。キャンプしたら楽しそうな広さがある。一度下ってカモシカやウサギの足跡に導かれるようにして、高みを目指す。尾根取り付きまでに時間がかかってしまい、目的地の朴の木山まで到達できない事は明らかであった。正午で登高を終える予定で、できるだけ登ることにする。11時頃、稜線がスカイラインに見えてきた。しかし登高意欲が湧いてこない。シャリバテの兆候と思い、急いでオニギリを頬張る。復活。

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↑奥の山並みが剱岳北方稜線
11:55 1365m 1276mのピークに着く。行動はここまでとする。360度の展望が広がる。左手には朝日岳から栂海新道が初雪山を経由して伸び、青空を一文字に切るのが見える。右手には宇奈月尾根から僧ヶ岳がせり上がり、駒ヶ岳から北方稜線(滝倉山?)へと至り、毛勝山に続く。最も奥には剱岳がそびえる。風が吹き上げてくるので寒い。手早く食事して、12:17下山開始。
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↑朝日岳をバックにセルフポートレート

12:52 610m 林道に着く。上部は快適な粉雪斜面で、自分の滑りが巧くなったかと錯覚を起こす。最高に気持ちの良い一本であった。下部は表面が腐り始めているものの、硬い斜面が隠れていて難しい。斜滑降で安全に下った。

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13:03 505m 橋の上を通過。林道スキーは速い。山スキーは、下りの機動性の高さが魅力だ。往路で板を脱いだ地点には、新たなデブリが形成されていて、嫌でも慎重になる。板を担いでトラバース。最後のトラバースはクライムダウンがあり、とても緊張した。武器(アイゼンとピッケル)があれば雑作もなく越えられるが、今は丸腰。ストックを水平に構え、雪に埋めて支点とした。

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13:34 375m トラバース終了、もう安全だ。板を走らせ、ゴールへ急ぐ。

13:55 285m 小川温泉到着。行動7時間で標高差1000mを往復した。時期をもう少し遅らせた方が、雪が締まって行動しやすいと思う。





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Last updated  2012/12/24 10:57:20 AM


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