やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2014/07/21
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テーマ: 沢登り(77)
カテゴリ: 沢登り
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谷の中に朝日が差し込むと、小滝の飛沫が輝く。

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大きな滝が現れた。本流は右方であるがこの滝には右岸に目印が付けてある。おそらく釣り師のものなのだろう。会長がするすると登って行く。

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振り返ると夏らしい輝きが広がっている。とても気持ちがよい。

7:35 835m 三又、真ん中は雪、本流は右手。魚影が走る。やはりいたのだ、嬉しくなった。

7:53 885m 小さな分岐、右手。

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7:58 910m クランクに残雪。

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8:01 920m ここからは土倉谷の核心部となった。一つ目の滝。

中央にうまい具合にバンドが横切っており、先行する二人はロープなしで登っていった。やまやろうはウェストポーチのカメラを防水袋に入れて滝を横切ろうとした。ところが頭から冷水を浴びて息が止まり身体が硬直する。水の中にホールドを探すもなかなか見つからない。

そうこうしていたら水がどばどばウェストポーチにかかっているではないか。慌てて脱出したが、ポーチの中は水浸し。だらにして水は軽くかかる程度と思っていたから、防水袋の口をロックしていなかった。だらはやまやろう、カメラが濡れてしまった。幸いカメラは動いてくれた。

この滝を下る際は懸垂下降になるのだが、何と誰もハーケンを持ってきていないことにここで気づく。支点が作れないではないか。潅木は川床から遠く、かつ高いところに位置している。会長は、流木を石で埋めて支点にすればいいと言うが、やまやろうは怖くて懸垂はごめんだと思った。この時点から往路下山ではなく、大倉山に抜けることを考え始めた。

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二つ目の滝。わずかなホールドと微妙なスタンスでフリー越え。

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三つ目の滝。倒木が動かないことを確認してからホールドとする。二つ目の滝も三つ目の滝も、会長はフリーで下れると言うがどうかなあ、結構難しいよ。滑れば滝壺まで落ちるし。

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8:14 950m 四つ目の滝。直登不能だ。左岸は立っていて厳しい。右岸から高巻くしかなさそうだ。一応今回の遡行のリーダーであり現役代表なので、やまやろうが先頭に立った。確保支点が取れないので、空荷となってロープを垂らしたフリーソロ。

右岸右手の滝のバンドに逃げたくなるが、手がかりが垂直になるのでルートとしては良くない。左方に見えるギボウシやシダの根本を掴み、ねっとりとした泥壁にフェルトソールを擦り付けてしがみつく。

手がかりはぶちぶちと切れていく。もう登るしかない。ハンマーのピックを叩きこんで支点とする。かなり際どい状態なのだが頭は冷静になっていて「ここで落ちたらどうなるのかな」とか考えながらわずかなホールドを探していた。

じわりじわりと這い上がり、何とか潅木に確保点を取った。バックパックを引き上げ、後続のためにロープを固定する。

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会長は滝側にトラバースして別の支点を作った。そちらは滝の上まで行けるのだ。Yたさんには、ロープを付けて上がってもらいそのまま会長側へ進んでもらった。

8:56 960m 登攀終了。この滝には潅木があるから懸垂下降ができるが、下の滝はどうだろう。抜けた方が楽ではないか。帰りの足は登ってから考えればいい。

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ほっとするひと時。

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核心部を越えたらもう大きな滝は出てこなくなった。

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どこの雪渓だ、猫又谷左俣か?





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Last updated  2014/08/01 07:05:48 PM


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