やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2017/08/14
XML
カテゴリ: 登山
三ノ窓の全天球画像


9:48 池ノ谷ガリーに向けて出発。気温17.5℃。
四人組とすれ違う。その後三名組とも。

ジャンダルムの基部を巻いて、ガレの詰まった
池ノ谷ガリーに入る。人工落石を起こさないように
しながら踏み跡を辿る。

10:20 ガリーを登高している我々に、八ツ峰ノ頭
から懸垂下降してくるクライマーが、石やボトルを
落としてくる。中途半端なところで休憩せずに、
さっさと池ノ谷乗越まで下降して欲しい。

10:27 池ノ谷乗越に到着。写真のように八ツ峰
VIII峰の上はクライマーが多数。

池ノ谷乗越の全天球画像


八ツ峰VI峰にはクライマーの姿が。他の岩稜にも
ところどころに登る人。

我々が池ノ谷乗越に着いてほどなく、VIII峰からの
下降で事故が発生した。意識はあるが動けない様子
だ。


10:40 最終目的地の剱岳本峰に向けて出発する。


写真一番右の雪渓のシュルンド付近に遭難者。


10:53 池ノ谷の頭。本峰を視界に捉えた。直線
距離で1kmもないが、とても遠くに感じられる。

池ノ谷の頭の全天球画像


剱沢方面。まだまだ残雪がある。


長次郎谷を見下ろせば、熊ノ岩にオレンジ色の
テントが点在する。


遭難発生から15分ほどで、県警ヘリ「つるぎ」が
剱沢経由でやってきた。


ヘリは右側面から低速で長次郎谷に進入する。
絶壁に囲まれていて、池ノ谷の頭からは救助活動が
見えない。


11:09 救助劇を見て出発。雲に包まれる寸前に
つるぎは飛び去って行った。


本峰まではバリエーションルート。基本的には、
長次郎谷側の踏み跡を進むことになる。


11:18 難所のひとつ。残置スリングにつかまって
バンドをトラバースする。ホールドと足場は硬くて
しっかりしているが、足元の高度感が凄くて緊張。


八ツ峰VI峰の連なり。一番左のピークがVII峰。

11:27 本峰は、まだまだ遠い。


11:40 長次郎ノ頭の手前はルート取りが難しい。
一度池ノ谷側へ回り込む。


岩峰の基部を長次郎側から巻くと道が不明瞭。
裏側の草付き溝を登って斜上する。


11:55 長次郎ノ頭を通過。下りに差し掛かった所
で荷を下ろしてルートを偵察するも分かりにくい。

長次郎ノ頭の全天球画像


12:19 後から来た山岳ガイドが長次郎谷側へ巻き
ながら下るルートに従う。


12:29 残置ロープのある下降地点では、長さが
わずかに足りないのでスリングを追加した。


長次郎コルから見た、源治郎尾根II峰。


正面には山頂に至る最後の登り。壁のように立ち
はだかっており「これを登るのか!?」とひるんで
しまうが、案外スイスイと登ることができた。


雲に覆われそうな八ツ峰下半。ピークはI峰。
長次郎谷の中央には、熊ノ岩。


12:49 ついに登りきった。上空の雲が増えてきた
ので、本峰からの眺望はどうなるか。


山頂まであとわずか。荒々しい岩だらけの剱岳山頂
であるが、この区間は高山植物が見られる。


13:00 剱岳山頂に着いた。喜びを感じるという
気分ではなく、やっと来たんだという淡々とした
思いしか浮かばない。

剱岳山頂の全天球画像


先の山岳ガイドともあいさつを交わす。山頂には
別ルートからの登山者も数名。雲がどんどん湧いて
きて眺望はいまいちとなってしまった。


源治郎尾根から来た三名は、地元山岳会のK氏ご
一行であった。S竹会長と談笑、J君も顔見知り。


13:31 記念撮影したら下山。馬場島まで六時間
かかると予想。ヘッドライトの世話になるか?

山頂から2800m地点までは気の抜けないコースだ。


冬季に懸垂下降する地点をKのさんに説明する
会長。


鎖場は結構なスリルがある。


14:06 食餌中のライチョウを発見。鳴き声を真似
したら首を上げた。


14:13 2800m地点。ここでハーネスを外し、
ヘルメットを脱ぐ。顔に当たる霧雨が涼しい。


14:31 エボシ岩。

15:01 2600m地点。雨となる。

15:27 2400m地点。


15:51 霧雨の早月小屋(伝蔵小屋)。会長は小屋
の外にいた謙一さんと立ち話。

汗と雨で全身濡れている。こんな状態でテント泊
するならば、馬場島まで下山して家の風呂に入る
べきであろう。謙一さんも同意見。

早月小屋(伝蔵小屋)の全天球写真


ここで飲んだ有糖コーラ(500円)が最高の旨さで
あった。歩き疲れから復活するのを実感した。値段
以上の価値がある。


16:21 山頂から早月小屋まで2時間20分だった。
あと3時間は歩かないとならない。有糖コーラで
元気になったので大丈夫だ。馬場島へ向けて出発。


16:50 2000m地点。土砂降りとなったので、
MX-1とTHETA SCは防水袋に入れた。これ以後
取り出すことなく下山。メモだけ書き続ける。

17:10 1921mの三角点。

17:20 1800m地点。

17:41 1600m地点まで休まず下った。行動中は
暑さと湿気で汗だくなのだが、足を止めると途端に
寒くなる。

三ノ窓から2.5Lの水を担いだが、下山まで何とか
持ちそうである。

18:26 1200m地点。かなり薄暗くなってきた。

18:54 松尾平1000m地点。ここでヘッドライト
の登場となる。視野が狭いので急な段差は慎重に
足を捌く。三人に先行されてしまったが、自分の
ペースで歩く。

19:28 早月尾根登山口。

19:40 馬場島荘に到着!本日13時間半の行動で
あった。徹さんからミニコーラの差し入れ。

クルマに乗る前に全身着替える。衣類とともに袋に
入れていたクルマの鍵を、芝生の上に危うく置いて
行くところであった。

19:57 馬場島を発つ。会長のエアコンの温度設定
が低過ぎて、寒さが堪える。

20:48 G会館に到着。反省会はなしにして、共同
装備は各自持ち帰り、即解散。原信で惣菜と酒を
買って帰宅。熱いシャワーを先ず浴びたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017/08/20 11:39:26 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

やまやろう

やまやろう

Free Space

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: