原田誉一の電脳通信

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2014.02.10
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テーマ: 身辺雑記(4510)
カテゴリ: 人生
10年ほど前の同僚の方々と久しぶりに会って飲もうということになり私は幹事を買って出た。私を含めて4人。3人の元同僚は私より年上。いわば先輩である。
開始時刻は18:00。幹事の私は30分前の17:30に開場となる居酒屋に向かった。場所は私の大好きな阪急「南方駅」から徒歩30秒ほどのホテルにある海鮮居酒屋。初めて入る店ゆえ予約していた個室座敷掘り炬燵を確認したかったのだ。
入ってすぐの座敷には年配のアフリカ系の男女8名が英語で静かに会話をしていた。このホテルの泊まり客でもあるのだろう。私は軽く会釈をして店の若いお兄さんとともに店の中へと歩を進めた。しかし案内された席はテーブル席。個室座敷掘り炬燵ではない。
「座敷を予約していたのですが」
「少々お待ちください」
お兄さんは他のお兄さんのところへ駆けつけ何やら協議をはじめた。その後ホテルの方を伴い入口付近のアフリカ系先客の座敷に向かった。
「…ソーリー、…リザーブ…」といったカタコト英語が聞こえてきた。
ああそういうことだったのかあ。私もそちらに向かった。アフリカ系のみなさんは少し困惑された顔つきで席を立とうとしていた。
「ああそれならいいですよ」と私はお兄さんたちやホテルの方に言い、アフリカ系のみなさんには、どうぞここでゆっくり日本でのお食事を楽しんでくださいという気持ちを込めて「プリーズ」と言い座敷の方に右手を差し出した。困惑された表情が緩んでやれやれよかったと安堵されたようだった。「エンジョイ」という言葉を添えれば良かったなあとテーブル席に戻ってから思った。店のお兄さんたちからも感謝されて嬉しくなり「日本のためです」と笑って言った。
その後Sさん・Oさん・Yさんが順に来た。懐かしい顔ぶれで10年前に戻った不思議な感覚を味わった。この4人でこうして飲むということは初めてですねということにも気づき新鮮な感じもする。あのころ実はこういうことでこれこれだったという話がごろごろ出てきてその頃の私の記憶が幾つか書き換えられた。ああ過去を変えるというのはこういうことでもあるのだなあ。飲み放題で本日のそうして書き換えられた記憶はまた何処かに行ってしまうだろうけど。心地よく酔いが回って来た時アフリカ系のみなさんがわれわれの横を通り過ぎてホテルの方に向かった。途中お互いにっこり笑って挨拶できた。Sさんたちが「お知り合い?」と聞いてくれたので私は先ほどの「日本のため」の話を確かしたと思うがもう記憶があやふやであった。





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最終更新日  2014.02.11 10:06:27
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