原田誉一の電脳通信

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2017.02.05
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カテゴリ: 環境
小出裕章さんの講演会に行く前に『原子力安全問題ゼミ 小出裕章 最後の講演』(2015 岩波書店)を読んだ。小出先生の著書はほとんど読んでいたがこれは読んでいなかった。
きのう世田谷区民会館での講演会に参加できて本当によかった。著書を読んで実際に話を聴くと実によくわかる。私が学んだことの一部をまとめてみた。

10万人以上を焼殺した東京大空襲では、滑走路から全機が飛び立つのに5〜6時間かかる330機〜340機ものB29が、1800トンの爆弾を落とした。
広島原爆では3機の飛行機(原爆搭載機・気象観測機・科学観測機)が飛来し1発の原子爆弾を落とした。原子爆弾は1発でTNT火薬に換算して16キロトン(1万6000トン)にもなる。
その原子爆弾で使われたウランの量はわずか800g(0.8kg)だ。
100万kwの原子力発電所では1年間に約1トン(1000kg)のウランが使われる。原子爆弾の1250倍。
核分裂後にできる核廃物(死の灰)の量は、ウランの量とほぼ同じ(約99.9%)というから、58基の原子炉があった日本には膨大な量の核廃物があることになる。
福島第一原子力発電所の事故では、2号機から広島原爆168発分もの核廃物が大気中に放出された。これは原子炉内にある核廃物の2〜3割ほどの量である。
炉心溶解(メルトダウン)し溶け落ちた核廃物(燃料デブリ)は、今どこでどうなっているのかはわからない。一昨日公開された映像はその極一部である。昨日公表された2号機の炉内の放射線量は530シーベルトという途方も無い値ゆえ誰も近づくことができないのだ。
汚染水を貯蔵したタンクも増え続け、いずれ敷地内には置けなくなる。
事故から6年になろうとするが、福島第一原発は文字通り手つかずの現状だ。収束もアンダーコントロールもされていないのである。


原子力安全問題ゼミ小出裕章最後の講演 [ 川野眞治 ]





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最終更新日  2017.02.05 19:41:36
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