与乃登のご祈祷日記

与乃登のご祈祷日記

2006年04月21日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。

年配の男性がご相談に訪れました。

与乃登「どうされましたか?」

男性 「はい、実は石の祟りについてお伺いしようと思いまして。」

与乃登「何かご心配なことでも?」

聞くところによると、この男性はある小さな宗教団体の信者でそこの教祖が主催する聖地巡りのツアーに参加したのだそうです。
ある地方の有名な神社に参拝した男性は、教祖の勧めるままに神社の境内で小さな白い石を拾い、自分が経営する会社の神棚に祀ったのだそうです。

男性 「その白い石を祀ってからというもの、ろくなことがないんですわ。」

与乃登「それは災難でしたね。」

男性 「はい。ウチの従業員は立て続けに三人も交通事故を起こしますし、取引先から突然の製品クレームが出るし、家内も病気になるし、あんまりにもおかしいんで教祖に見てもらったんですが問題無い、の一点張りで。」

与乃登「それはおかしいですね。」

男性 「はい。挙げ句の果てにはお布施が少ないからだと言い出す始末で。あまりにも非常識なんでその団体をやめてきました。」

与乃登「はぁ、それは困りましたね。それでその石はお持ちですか?」

男性 「はい、これです。」

出されたきれいな小さな石は、確かに妖気を放っていた。

こ、これは。
何か乗っかっているな。
さては、教祖、これに引かれたか。

男性 「あのぉ、今思い出したんですが、教祖もこれと同じような石を拾ってはりましたね。」

与乃登「やはりそうでしたか。」

与乃登は早速、霊視に入りました。

なるほど、これはご眷属だな。
すぐにお返ししなければ。

与乃登「これには悪い物が憑いていたわけではありませんが、ご眷属さんが乗っています。おそらく帰りたくていたずらしたのでしょう。」

男性 「それではこの石はお返しした方が良いのでしょうね。」

与乃登「はい、もとあった場所にすぐに返してきてください。それで治まると思います。」

男性 「分かりました。しかしその神社は遠いのですが、息子が比較的近くにいるので送って持って行ってもらっても良いでしょうか。」

与乃登「かまわないと思いますよ。同じ場所に戻してあげてください。」

男性 「そうですね。大至急そうします。」

そういって男性は帰っていった。
与乃登は石を拾った教祖のことを考えていた。
おそらくご眷属のことに気づいて力のある石と考えたのだろう。
しかし、残念ながら対処を間違われた。
男性への対応を見ているとご眷属にいたぶられているのではないかと心配なった。
神事には判断を誤ると我が身の危険に及ぶことがある。
神社の境内からは不用意にものなど拾ってはいけないのだ。

それからしばらくして男性から電話があった。

与乃登「久しぶりですね、お元気ですか?」

男性 「先生、息子が交通事故に遭いました。」

与乃登「え?大丈夫ですか?」

男性 「それが怪我はたいしたこと無いのですが、おかしいのですわ。視てください。」

与乃登「分かりました。来てください。」

この続きの講釈は明日と言うことで。








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最終更新日  2006年04月21日 23時30分24秒
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