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昨日のお話の続きです。ご相談者の妹さんが原因不明の重病だと聞いた与乃登は病気の原因は呪詛に負けたからだと見抜いた。助けるように神霊から指示された。与乃登は長い時間を掛けて、妹さんに呪詛を賭けた祈祷師を霊視で割り出し、呪詛返しを行った。与乃登「相手方は5人。」相手の祈祷師も女性だった。与乃登は相手方が、呪詛に勝ったと油断している隙を狙って、対抗した。与乃登「さて、やっかいな。相手方をつぶさねば、こちらがやられる。因業な事よ。」神前で、香を焚きながら、つぶやいた。与乃登「弁天様。お助け下され。相手の祈祷能力を奪って下され。」やがて、長い時間が経って、ふっと、緊張した空気が和らいだ。与乃登「止まったな。」おそらく、死んではいないだろうが、もう護摩は焚けまい。与乃登「さて、魂振りにはいるか。」妹さんの魂を呼び、魂振りをかけた。与乃登「もう、死ぬ気でいらしたか。ずいぶんと冷えておられる。まだ、お役目が残っておられますぞ。」力一杯、十種神宝と共に御霊を振った。そこへご相談者のお姉さんが来られた。与乃登「これは、ようお越しです。」奥さん「妹はずいぶんと良いようです。」与乃登「そうでしたか。それは良かった。」奥さん「妹は元に戻りますか。」与乃登「それには条件があります。」奥さん「何でしょう。」与乃登「神様をお返しなさいませ。」奥さん「それはちょっと。」与乃登「おそらく、お母様かどなたかの跡を継がれたのですね?」奥さん「えぇ、そうです。」与乃登「妹さんは祈祷師としては優しすぎた。躰も祈祷師をする体力にはおそらく戻らないでしょう。」奥さん「では、どうすれば。」与乃登「教会は誰かに任せて、妹さんには普通の生活に戻ってもらってください。」奥さん「妹は霊能者として生きてきました。今更、普通の生活なんて。」与乃登「では、躰がもちませんよ。」奥さん「何とかなりませんか。弁天様も助けるとおっしゃられたと。」与乃登「そうですよ。助けて頂いたから、命があるのですよ。功徳ですよ、今までの。」奥さん「なんと言うこと。妹は、死ぬも地獄、助かるも地獄です。」与乃登「そうですか?妹さんはまだ若い。幸せな結婚も有りですよ。」奥さん「元気になれば、妹に決めさせます。」与乃登「そうしてもらってください。」その後の噂では、妹さんは回復後、信者の声に押されて、また、祈祷師を始められ、間もなく亡くなられたと聞いた。与乃登(よのと)の神霊心療室与乃登の神霊心療室/http://yonoto.com/
2009年01月10日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。上品な感じの奥さんが相談に来られました。与乃登「どうされました?」奥さん「実は、妹が原因不明の重病なんです。」与乃登「それはお困りでしょう。」奥さん「何が原因か視て頂きたいのです。」与乃登「わかりました。視てみましょう。」早速、与乃登は神前に座り霊視を始めた。寝ている女性の頭元に大きな白蛇が巻き付いていた。与乃登「あっ!これは!」よく見ると憑きものの蛇ではない。眷属だな。すると主祭神は白蛇の系統か?ゆっくりと白蛇を見つめた。白蛇はこちらを見据えてこう言った。白 蛇「われにかまうな。」与乃登「そなたはなにゆえ、この女性に憑いている。」白 蛇「我らが役目。」どうも、この蛇が原因で、病気になったのではなさそうだ。眷属がこの女性を守っているのか。与乃登「この女性は原因不明の病気と聞いている。何か知っているか?」白 蛇「妙心様をお守りしておる。そなたも殺しに来た祈祷師か?」与乃登「殺し?これは物騒な。この方の姉の頼みゆえ、病気の原因を探っている。命を狙われているのか?」白 蛇「幾人も来ておるわ。おぬしもこざかしい事をぬかして、命を狙うておろうが。」与乃登「笑止!そなたは格の高そうな眷属のくせをして私が理解できぬか?祓いをかけるぞ。」白 蛇「祓い?かけてみるが良かろう。返り討ちにしてくれるわ!」やれやれ、面倒な事よ。どうしてくれよう。白蛇は今にも飛びかかりそうな勢いで、鎌首をもたげ、牙を見せた。すると、そこへ、弁天様が現れた。弁天様「白牙、下がりなさい。」与乃登「これは、弁天様。」弁天様「これ、祈祷師よ。少し頼みがある。」与乃登「なんでございましょう。」弁天様「この者は、私の行者です。呪詛に負けて苦しんでおる。助けてはくれまいか。」与乃登「はぁ、でも。」弁天様「私も助ける。浄めてはくれまいか。」えーっ。なんぼ弁天様の頼みでも、呪詛に負けた玉の緒の切れそうな方のお浄めとは。与乃登「私には無理でございます。」弁天様「では、頼んだぞ。」すっと、お消えになられた。えーっ!人の話は聞いてくれー!奥さん「どうなりました?」あぁ、聞かないで欲しい。与乃登「妹さんは、弁天様の行者さんですか?」奥さん「え!わかりますか。そうなんです。でも、急に倒れて。」与乃登「呪詛に負けたようですね。」奥さん「は?呪詛?治りますか?」与乃登「何とも言えませんね。治られても元の躰に戻るかどうか。」奥さん「医者にはさじを投げられました。尽くす手だてはありません。お願いします。」与乃登「とりあえず、呪詛返しを致しましょう。」ここから、与乃登と相手の祈祷師と長い戦いが始まった。この続きは次回と言うことで。
2009年01月09日
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この前のお話の続きです。奥さんと折り合いが悪く、離婚を考えていると自営業の中年の男性がご相談に来られました。与乃登は早速守護霊を呼んで聞いてみた。男 性「我らの末裔が、我らを滅ぼした、藤原一族の嫁になるなんぞ、許しておらん。今すぐ、別れるように助言してたもれ。」奥さん側の守護霊が主張した。すると、今度は社長の守護霊が出てきた。女房装束を着たやんごとなき姫君が現れた。女 性「我らの一族の嫁にふさわしくない者が、何を言う。臣下の者が厚かましい。出て行くよう進言してまいれ。」あちゃー、代理戦争かよ。与乃登は神前に二人の守護霊を並べた。お互いに敵意むき出しだった。与乃登「お二方とも良く聞かれよ。よろしいかな。神の許しがあって、夫婦となられたお方々。あなた方の出身一族の都合でいがみ合われては気の毒です。」男 性「だから申しておる。別れて、我々一族のふさわしい所へ収まるべきだ。」女 性「それはこちらが言うべき言葉。そなた達が言うなどとは、あり得ないことです。」あぁ。なんということ!与乃登「いいですか。あなた方は守護の資格を神様から頂かれたはず。それは、都合を押しつけることではないはずです。」二人は押し黙った。与乃登「ご夫婦は別れる意志はないのですよ。とにかく、仲良く協力できないのなら、御神霊に交代を要求しますよ。」男 性「それは、困る。」女 性「こちらが言うべき言葉です。」与乃登「では、後ろに退きなさい。夫婦の意志に沿って、先祖から、新しい守護霊をお呼びしましょう。」二人は渋々納得した。与乃登は御神霊に内容をお伝えして、ふさわしい守護霊となる方々を呼び出してもらった。やがて、奥さん側に女性の守護霊が、そして、社長側に男性の守護霊が出てきた。与乃登「よくお越し下さいました。ご夫婦の守護をお願いできるのでしょうか。」社長側「この二人は縁有る御霊。我らが守りましょう。」奥様側「何もいがみ合うことが、二人の目的ではありません。本来の目的のために守護を致しましょう。」与乃登「それでは、今までの守護霊さん達共々よろしく頼みますね。」与乃登は奥さん側の天神様に事の経緯を報告して、さらなる守護と安寧を願った。与乃登「社長、何とか収まりました。」社 長「はあぁ、守護霊様同士が仲悪かったと言うことですか。」与乃登「そうですね、たまにありますね。特に因縁深い方々だとね。」社 長「ま、なんでもよろしいわ。女房が収まって、実家が口出ししてこないのなら。」与乃登「様子を見てまた連絡下さい。」社長は納得できない様子だったが帰って行った。それからしばらくして電話があった。奥さんが、気持ち悪いぐらい協力的で、実家もきついことは一切言わなくなったと言うことです。婚家の家族と折り合いが悪い話はいくらでも聞くが、守護霊と出身一族の折り合いの悪さというのはどうしたらいいんだろうねぇ。守護霊と言えども、元は人間だからすることは人間くさいよねぇ。与乃登(よのと)の神霊心療室与乃登の神霊心療室/http://yonoto.com/
2008年11月13日
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三十代後半の男性が疲れ切った表情で、相談に来られました。引っ越しをしてから体調が悪くなり、マンションの部屋が原因と疑っていた。与乃登は部屋に問題のないことを視て、マンションの建つ土地にいた地縛霊を供養した。しかし、男性は体調不良を訴えた。なぜだ?そのとき、与乃登の目前に殺戮現場が飛び込んできた。与乃登「あっ!これは、この人の前世の体験か。」見えた現場はこうだ。男性の一つ前の世で、男性は一家もろとも殺されていた。ちょうど、このマンションの土地いた家族のように。与乃登「まるでそっくりだ。家族構成も殺され方も。」あぁ、引き寄せたのだな。同じ体験が、この土地に。そして、この体験が元で、被害者意識が、漫然とした病気の恐怖を引き起こしていたのだ。よしわかった、この人の前世の体験を、そして家族の思いを浄化して、供養をしよう。早速、与乃登は亡くなった家族を呼び出して、御幣に載せ、神前に祀った。与乃登は供養のために特殊な紙札を焚いた。香がくべられ、観音経が読まれた。やがて、香の煙が御幣に吸い込まれ、家族の姿が薄らいだ。よし、送ろう。与乃登「それでは、あの世へお送りさせて頂きます。」緋龍が家族を乗せて、風と共に走り去った。男 性「あぁ、なんだか、躰が楽になりました。」与乃登「それは良かったですね。」男 性「前世で私は殺されていたのですか。」与乃登「そうですね。お住まいの土地にいた家族と同じようにね。」男 性「そういえば、喉が詰まったような感覚がなくなりました。」与乃登「あなたは首を絞められ、殺されていました。」男 性「あぁ、やっぱり。首を絞められて殺される夢を見ていました。」与乃登「とりあえず、様子を見てください。快方に向かうと思います。」男 性「助かります。」そういって、男性は帰っていった。後に聞くところによると、転職し、穏やかに暮らせていると言うことでした。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年10月20日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。三十代後半の男性が疲れ切った表情で、相談に来られました。与乃登「どうされました?」男 性「はい。実は元々被害恐怖がありまして、だましだまし生活をしてきたのですが、引っ越してから悪化をしてしまいました。何か風水でも悪いのでしょうか。」与乃登「マンションの間取りはお持ちですか?」与乃登は間取りを見たが特に病気が悪化するような風水要因は見られなかった。与乃登「引っ越してすぐにですか?」男 性「いえ、最初は別にどうもなかったのですが、だんだん息苦しくなってきました。」与乃登「そうですか。少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入った。与乃登は男性の部屋を視た。観葉植物が枯れてはいるが特に問題はなさそうだ。さて、どうしたものか。しかし、妙に引っかかる。この部屋で、何かあれば、入居の時に告知されているはずだし。ふと、マンションが建っている土地に目がいった。与乃登「あっ!そうか!」与乃登は土地に居る地縛霊を呼び出した。すると、家族が現れた。与乃登「長い間お疲れ様でした。何がありましたか?」家族は口々に殺された恨みを口にした。しかし、相談者の男性とは関係がなさそうだ。たまたま霊媒体質の男性が入居したために感応し、病気が悪化したのだろうか。とりあえず、殺されたご家族には成仏して頂こう。与乃登は「みたまなごめ」の祝詞を奏上した。与乃登「マンションが建つ前に、殺された方が居たようです。どうもその方々の恨みに感応したのでしょう。」男 性「そうでしたか。それで?成仏はしましたか?」与乃登「はい。お送りさせて頂きました。とりあえず、病気の様子を見てみましょう。」与乃登は男性のために病気平癒の祝詞を奏上した。これで、解決する物と思っていた。しかし、男性は予想に反して病気の不安を強く訴えた。何故だ?何が起こった?そのとき、与乃登の目前に強制的に映像が見えた。与乃登「あっ!これは!」この続きは次回と言うことで。
2008年10月18日
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昨日のお話の続きです。団塊世代の男性が深刻な表情でご相談に見えました。聞くところによると、親戚にも不幸事が続き、本人も原因不明の病気とのこと。霊視により、家にまつわる問題と視た与乃登は本人に家の由来を聞いてくるように頼んだ。男 性「先生、判りました。」与乃登「それで、どうでした?」男 性「はい。年の離れた長兄が申しますには、父親は**藩の末裔で、先祖が戦で姫君を預かり、守る仕事に就きながら敵方に攻め込まれ、姫君を見殺しにしたそうなんです。」与乃登「あぁ、やっぱり。私が視た、逃げまどう姫の姿はその姫君でしょうね。」男 性「そこで、いけないと気が付いた先祖が代々、姫を地元の寺で供養をしてきたらしいのですが、その寺が燃えてしまいまして、もう何も残っていません。」与乃登「と、言うことは、供養も止まっていると言うことですね。」男 性「そうらしいです。悪いことに、田舎から出てきた両親は供養を一切しなくて良いという宗教に改宗致しましてその姫君どころか、先祖や亡くなった兄弟達も供養をしていなかったみたいなのです。」与乃登「なるほど。それで読めてきました。」つまり、この男性の先祖が見捨てた姫君を供養していた寺が焼け、供養がとぎれてしまった。供養して欲しい姫君と先祖が、判って欲しい一心で、トラブルを巻き起こしていた。そして、戦後の貧しい時代に亡くなって、満足に弔いもしてもらえなかった幼い兄弟達は行き場所が判らず、年の離れた弟であるこの男性にしがみついていたのだ。与乃登「判りました。取りあえず、必要なご供養から始めましょう。」長々と経典が読まれた。そして、姫君がようやく現れた。両手にはこの男性の腰にしがみついていた幼い兄弟達の手が握られていた。与乃登「和解が成立したな。」男性の顔を見据えて与乃登「どこか、同じ宗派のお寺で、ご供養を入れてあげてください。」男 性「地元に燃えた寺のご住職の親戚の方がまだ、残ってられて同じ宗派のご住職をなさっているそうなので、そちらで面倒を見て頂こうかと長兄と話し合ってきました。」与乃登「そうでしたか。それはいいですね。」これで、姫君もご先祖も安心だろう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年10月04日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。団塊世代の男性が深刻な表情でご相談に見えました。与乃登「どうなさいました。」男性を見たとき、与乃登は息を呑んだ。腰に2人の幼い男女がしがみついていた。男 性「はい、実は、原因不明の病気で、働けないのです。」話を聞くと、こうだ。この男性は、8人兄弟の末っ子で、年の離れた兄たちが居るそうだ。しかし、たくさんの兄弟を病気で亡くし親戚もたくさん自殺している家系だというのだ。与乃登「それで、何かあるのではないかとご心配なのですね。」男性はうなずうた。腰にしがみついていた幼くして亡くなった兄弟達も与乃登をじっと見つめた。うーん、これはかなりのいわれがありそうだな。与乃登「わかりました。視てみましょう。」早速、与乃登は神前に座って霊視に入った。ふと気が付くと男性の亡くなった幼い兄弟達は与乃登のそばに正座をしていた。与乃登は原因に集中した。すると、どこからともなく馬が武者を乗せて駆けまわり、姫が逃げまどう姿が見えた。やがて、姫はとらわれ、殺された。痛ましい姿は寺へと消えた。これは家の因縁が何かあるな。与乃登「お家のいわれはお聞きではありませんか。」男 性「さぁ、私は何も聞いていません。両親は田舎から出てきたとは聞いていますが。」与乃登「そうですか。ご両親は何かご存じでしょうか。」男 性「両親はとうの昔に亡くなっていますが、長兄が歴史に詳しいので何か知っているでしょう。」与乃登「では、聞いてみてください。今日は亡くなられたご兄弟をあの世へお送りしましょう。」供養のため観音経が読まれた。男 性「あ、思い出しました。そういえば家は**藩の末裔でした。」続きは明日と言うことで。
2008年10月02日
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昨日のお話の続きです。家を建て直してから良くないことが起きると男性が相談に見えました。与乃登はその家の埋めた井戸に問題があると見抜き、井戸の龍神を呼び出した。黒龍神「おまえに頼みがある。」与乃登「何でしょうか。」黒龍神「また、元のように井戸に我を祀って欲しいのだ。」与乃登「そうですか。話してみましょう。」与乃登は男性に龍神の頼みを話した。しかし、色よい返事はなかった。与乃登「この者は信心深くはありません。そして、今、井戸は残念ながら必要とされておりません。」黒龍神「何を言うか!礼儀を尽くすのが此の家の主のつとめであろうが。」与乃登「ごもっともの仰せではございますが、無理に祀らせても非礼は目に見えております。如何でしょうか、報賽祭(長年のご加護に感謝するお祭り・ かえりもうしのみまつり)をさせて頂きますので、龍神界へお帰りいただけませんか。」黒龍神「ならぬ!ならぬわ!」与乃登は長い時間を掛けて黒龍神をなだめ、お帰りいただくよう説得をした。ようやく、怒りの落ち着いてきた黒龍神は報賽祭を受け入れた。直ちに報賽祭が執り行われ、最後に龍神界へ帰る祝詞をあげた。与乃登「花戸の井戸の龍神、龍神界へ帰りませ、おぉー。」龍神は帰るはずだった。しかし、動かなかった。あっちゃー、説得失敗か?いや、おかしいぞ、何かが違う。与乃登は黒龍神を見つめた。あっ。そうか。帰れないのだ。与乃登は早速、龍神が龍神界へ帰る準備に取りかかった。理由はこうだ。長らく、祀られなかった龍神は怒りのため、本来の姿ではなくなっていた。そう、怒りの色で、黒くなっていたのだ。与乃登は龍神におみぬぐいをさせて頂いた。やがて、神の光の中で、黒龍神は白く輝く気高い龍神と変わっていった。与乃登「お待たせ致しました。龍神界へお送り致します。」与乃登「花戸の井戸の白龍神、龍神界へ帰りませ、おぉー。」しばらくして、風が吹き抜けた。与乃登「お帰りになられたか。」さぁ、これで大丈夫だな。与乃登「ご主人、今はもう埋められて使われない井戸ですが、感謝の念は忘れないで下さいよ。」男性 「いやぁ、龍神様は見えなかったですが、大きかったですね、真横を通っていった感じがしました。」与乃登「立派な白龍神様でした。お帰しするのはもったいないほど高貴なお方でしたよ。ま、もっとも祟っておられたのですけどね。」男性 「いやぁ、懲りました。これと言って、信心も出来ないですから、祟りが無くなれば十分です。」だんだんと、立派な神様が祀られなくなっていく。これでいいのだろうか。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年06月15日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。とある町の古い旧家の方が、家を建て直してから良くないことが起こると相談に見えました。与乃登「どうなさいましたか?」男性 「いや、3年ばかり前に古い家を建て直しました。それからというもの災い続きなのです。」与乃登「それは困りましたね。どういったことが起きますか?」男性 「家族が相次いで事故や病気になりまして、家の周りでも事件や病死者が出ています。」与乃登「あ、お家だけではないのですね?」男性 「そうです。向かいの方は心筋梗塞で亡くなりました。通り向こうにはヤクザの事務所が出来てしまいましたし、裏の方は脳梗塞で、老人ホームに入られました。」与乃登「高齢者の方だと一概に影響があるとは思えないですねぇ。」男性 「いや、それが皆さん、お元気で。そんなにお年でもないですし。」与乃登「そうですか。それでは心配ですね、少し視てみましょう。」早速、与乃登は霊視に入った。おや?このお家は、元は豪邸だったのか?与乃登「ご主人、今不幸にあわれた方々の家は元々ご主人の土地でしたか?」男性 「はぁ、ずいぶん昔になりますが、向かいの道路を通すまでは私どもの土地でした。」なるほど。しかし、何故?おや?井戸が見えるぞ。与乃登「大きな井戸がおありですか?」男性 「はい、ありました。元々たくさんの家が敷地に建っておりまして、その家すべてを潤すほど大きな井戸がありました。」与乃登「今は埋められましたか?」男性 「はい。ちょうどその井戸があった場所に今の家が建っています。」なるほど、その井戸が怪しいな。呼び出してみるか。与乃登は祝詞をあげた。すると、どこからともなく黒い龍神が祭壇の前に現れた。与乃登「井戸に祀られし、龍神か?」黒龍神「おうよ。我は、井戸の龍神よ。」鋭い眼光で、与乃登をにらみつけ、威圧感を漂わせた大きな龍神だった。しかし、長らく、祀られていないな。与乃登「祟りはあなた様の行いですか?」黒龍神「そうよ。我が行った。」与乃登「お怒りは解いてはいただけませんか?」黒龍神「できぬな。」与乃登「何故でしょうか?」黒龍神「こやつにむげに埋められ、祀りもしておらぬ。周りの者も我が井戸で喉を潤しておったことすら忘れ、挨拶にも来ぬわ。」龍神は怒りで姿が棘のようにささくれ立ち、黒光りをしていた。あぁ、井戸の龍神の怒りか。これはやっかいだ。与乃登「何かお望みはありませんか?」黒龍神「よし、おまえに頼みがある。」与乃登「なんなりと、どうぞ。」この続きは明日と云うことで。
2008年06月14日
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昨日のお話の続きです。東京からUターンして、出身地元で旧家を偶然手に入れた男性。良くないことが続き、怖くなって相談に来られました。与乃登はその家に伺って、男性に恨みの侍が懸かった。男性 「判らぬか?われはこの者に殺されたのよっ。」与乃登「そなたはこの家で殺されたのか?」男性 「そうよ、われの屋敷があった。そこへ、こやつが越してきたのよ。」やはりそうか。与乃登「もう長い時間が経っておる。どうだ、おとなしく、あの世へ帰らぬか?」男性 「いや、許さぬ。こやつだけ仕官は絶対にゆるさん。」そうか、この侍は仕官が決まっていたのか。その前日に殺されたのか。だから、この男性の就職を邪魔したのか。現代で仕官と言えば、就職だわな。さて、どうしたものか。与乃登「此処で祟っておっても仕官は叶わぬぞ。どうだ、仕官の望みを叶えてやろう。」しばらく、侍は考えていた。男性 「叶えてくれるか?」与乃登「請け合おう。」男性 「ならば、衣服と食べ物を用意してくれ。」なに、衣服?食べ物?お供えがいるのか?違うな。この侍は仕官の準備がしたいのだ。与乃登「あい、承った。しばし待たれよ。」与乃登は観想に入った。古神道の技法にイメージで供え物を供えるやり方がある。乱れ箱に、着物、裃と袴、足袋にわらじに至るまで、そして、二振りの刀。祝いの膳は一の膳、二の膳、三の膳。共に恭しく神前に供えられた。そして、重要なのは仕官のためのお迎えの行列。駕籠に従者たち。与乃登「ただいま、御仕官の準備が整いましてございます。」すると、侍はすっくと立ち上がり、私が用意した青い仕官の服装に着替え、刀を脇に挿し、意気揚々と駕籠に乗り込んだ。与乃登「それでは、御仕官の出立にございます。」与乃登は平伏し、警蹕(けいひつ)の声をかけた。与乃登「おぉー。」やがて、仕官の為の行列は滑るように空を掛けていった。霊界へと向かう行列を見送りながら、与乃登は侍の冥福を祈った。すると正気に戻り、気が付いた男性が口を開いた。男性 「何があったんです?」与乃登「あなたに懸かった、侍を今見送ったのですよ。」男性 「え?侍?それが祟っていたのですか?」与乃登「そうですよ。でも、もう、心配有りません。」男性 「そうですか、安心しました。」与乃登「でも、その侍は前世のあなたが此の家で殺したのですよ。」男性 「えぇっ!そんなことが?本当ですか。」与乃登「だから、あなたはここに舞い戻ったのですよ。しっかりと供養してあげて下さい。」男性 「はぁ、知らぬとはいえ、因果ですねぇ。」それから、男性はあの侍を熱心に供養した。間もなく、就職が決まったのは言うまでもない。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2008年05月12日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。30代半ばとおぼしき男性が、旧家の玄関で与乃登を出迎えた。男性 「先生、ようこそおいで下さいました。」与乃登「お招き頂きましてありがとうございます。」男性 「さ、中へどうぞ。」与乃登「立派なお家ですねぇ。」男性 「そうでしょう。こんな家が偶然とはいえ、手にはいるとは思っていませんでした。」この男性は、元々この地方出身である。東京からUターンして、地元に戻ってきた。すでにご両親は亡くなりささやかな遺産で、偶然この家を手に入れた。男性 「すでにお話の通り、この家に帰ってきてから、良くないことが続いています。やはり、この家の祟りでしょうか?」与乃登「たしかに視線を感じますね。何かありますね。」与乃登は大きな中庭を取り巻くように作られた廊下を歩きながら、悪意のある存在に気が付いていた。さて、何者だ。この男性がこの家の主となったことが気に入らないのか?それとも邪悪な存在か。男性 「先生、こちらの部屋です。」一番奥の広い部屋に通された。男性が自分の居間として使っている部屋だ。なるほど。ここにいるのか。男性 「どうも此処にいると息苦しくて。やっぱり祟りですか。」与乃登「おそらくはそうでしょう。何が居るのか視てみましょう。」与乃登は祭壇を組み、守護神を降ろした。男性は不安になってしゃべり出した。男性 「この家に引き寄せられるように購入したのですが、それからというもの、仕事がことごとくうまく行きません。」聞くところによるとこうだ。男性は東京で、コンピュータの技術者をしていた。いくつか就職先をあたり、手応えを持って、帰ってきた。しかし、採用の方向で進んでいた数社とも、理由は異なるがダメになった。まるで妨害が入ったのかの如くつぶれていった。その間に、車が壊れた。事故にもあった。腱鞘炎になった。ここへ越してきてわずか半年の間にである。そして、極めつけは夜中にうめき声が聞こえるというのだ。男性 「何か居ますか?」いる。鋭い視線を感じる。侍だな。恨みを持つ者か。この男性に恨みか?さて、前世での恨みか。えいっ!出でませいっ!男性の顔色が変わった。男性 「何の用だっ。」懸かったな。与乃登「そなたは誰だ。」男性 「われは栄之進と申す者。そなたこそ、何用だっ。」与乃登「何故に祟っておる?」男性 「判らぬか?われはこの者に殺されたのよっ。」与乃登「そうか。殺された恨みか。」男性 「おうよ。許さぬわ。」なかなか強い恨みと視た。さて、どうしたものか。この続きは明日と言うことで。
2008年05月11日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が霊障ではないかと尋ねてきました。ただの運気が悪いだけと見破った与乃登は温泉にはいるよう勧めた。そして、しばらくして男性が尋ねてきた。与乃登「あれからどう?」男性 「おかげさまでアトピーがましになりました。温泉が効いたんですかね。」与乃登「まずかったでしょ、あの温泉。ヒ素が入ってるからね。」男性 「大丈夫なんですかね、そんな物飲んで。」与乃登「決められた量は守ったんでしょ?なら大丈夫。」男性 「まさか、ヒ素がアトピーに効いたなんて言うんじゃないでしょうね。」与乃登「さぁ、どうかしらね。ホメオパシーのアトピーに効く薬はヒ素から作られているからね。効く人もいるかもよ。」男性 「よくわからないけど、温泉だしね、まずかった分効いてもらわないとね。」与乃登「その温泉、あなたの吉方位でもあったからね。」男性 「それから、この前、なにか草が生えてないかって聞きましたよね。」与乃登「はい。どうでした?」男性 「親父に聞いたら、確かに見たこともない草が生えてるって。それで、薬草園に持って行ったらしいんです。」与乃登「そしたら?」男性 「僕が今処方されている漢方薬の草だったんです。知っていたんですか?」与乃登「あら、そう。良かったじゃない。ちょうど、身体が悪くなった頃生えてきたのじゃない?その薬は効果があるわよきっと。」男性 「何でですか?」与乃登「さぁ、なんででしょうね。言い伝えがあるのよ。病人が出るとそこに薬が生えるって。」男性 「ついでに恋人の見つかる草は生えてきませんかね。」与乃登「あれば、紹介してください。ものすごい勢いで売れるでしょうからね。」男性 「あぁ、それはだめか。」与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2007年10月03日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い男性が霊障ではないかと尋ねてきました。与乃登「どうされました?」男性 「身体の調子が悪くて、持病も悪化しましたし、職もなくしました。彼女にも振られるし、最悪です。何か憑いていませんか?」与乃登はまじまじと男性の顔を見た。確かに運気は悪そうだ。しかし、どうして、すぐに憑きものだと考えるのだろうか。与乃登「いいえ、あなたには何も憑いていませんよ。」男性 「本当ですか?占い師に蛇が憑いていると言われました。」また。そんな。だいたい蛇なんて憑いているヤツを長らく見ていない。あり得ないとまでは言わないが、そうそう憑ものでもない。与乃登「じゃ、その占い師に取ってもらいなさい。」男性 「いや、出来ないと言うんで、ここに来たんです。」与乃登「大丈夫ですよ。ただ運気が悪いだけです。」男性 「あのー、喜んでいいんでしょうか。」与乃登「あなたの場合、後一ヶ月もすれば、今の状態から抜けられますよ。」男性 「そうですか。また、仕事は見つかるでしょうか。」与乃登「そうだねぇ。あなたの星まわりだと後2ヶ月ぐらいはかかるかなぁ。」男性 「それより、持病は治りますか?」与乃登「体質改善のために漢方薬でも処方してもらったら?」男性 「先月から処方してもらっています。」与乃登「そう。お薬が合うといいわね。」男性 「アトピーもひどくて。」与乃登「あなたは神戸にお住まいだったわね。兵庫駅から北へ車で15分ぐらいの所にある湊山温泉という天然温泉があるんだけで知ってる?」男性 「あぁ、聞いたことあります。」与乃登「そこの温泉へ行って飲んでいらっしゃい。」男性 「あ、飲めるんですか、そこの温泉。」与乃登「飲めますよ。まずいけどね。それと、お家にお庭があったわよね。」男性 「ええ、父が草花を植えてますけど。」与乃登「最近、何か変わった草は生えていない?」男性 「さぁ、草花に興味ないんで分かりません。」与乃登「そう、しかたないわね。まぁ、無理しないで気をつけてね。」男性は帰っていった。それからしばらくして、男性から電話があった。この続きは明日と言うことで。
2007年10月02日
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この前のお話の続きです。若い女性が病気の父親の事で相談に来られました。与乃登は家にある大量のお札や動物のはく製などの処分の指示を出した。程なくして女性が病気の父親の祈祷に来られました。与乃登「お父様の具合は如何ですか?」女性 「おかげさまで幾分ましになってきました。」与乃登「そうですか、それは良かった。では、ご祈祷に入りましょう。」与乃登は早速神前に座って父親の住む家を霊視した。なるほど。此処は元、病院だったのか。しかも、評判の良くない札付きだ。あぁ、かわいそうに病気の老人達が乳母捨て山のように此処に入院していたのか。女性が聞いてきた近所の病人というのもすべてこの病院の跡地に立てられた開発住宅か。与乃登は祟っている亡くなった病人達を呼び出した。与乃登「お疲れ様でした。つらかったでしょう、寂しかったことでしょう。」病気で孤独死した老人達はじっと与乃登を見ていた。与乃登「今から、あなた方を苦しみのない、暖かな場所にお連れします。聞いていてください。」御霊鎮めと御霊なごめの祝詞が奏上された。やがて、龍神が呼ばれ、天津御船が用意された。与乃登「さぁ、どうぞ、お乗りください。行くべき所までお連れ致しましょう。」老人達は皆、船に乗り込んだ。やがて、龍神は船を乗せてあの世へ旅立った。風がさぁーと吹き抜けていった。与乃登「さぁ、これでいいでしょう。」女性は泣いていた。与乃登「どうされました。」女性 「なんだか知らないんですけど、泣けて泣けて。」与乃登「そうでしたか。ご実家の場所は元、病院だったんですよ。」女性 「はい、聞いていました。なんだか評判の良くない病院だったみたいで、つぶれたそうです。」与乃登「そこは老人病院だったみたいですね。家族に見捨てられた人も多くいたみたいで、今、皆さんをお送りしました。」女性 「そんな気がしていました。父親も同じような年齢ですから、人ごとではないですね。」与乃登「もう、お父様の病気も大丈夫でしょう。回復に向かうと思いますよ。」女性 「そうですね。そんな気がしてきました。」女性は帰っていった。それから父親の病気も回復されたと聞く。病気の老人達にとっては、最後の時を家族と暮らさないのが何よりつらいことだろう。今は、最後の時を家で過ごせない。ましてや、家族から見捨てられてはあの世に行くに行けないことだろう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2007年09月22日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い女性が相談に来られました。与乃登「どうなさいました?」女性 「はい。父親が原因不明の病気で苦しんでいます。」与乃登「それは心配ですね。どのようなご様子ですか?」女性 「それが、はっきりとしないのです。家で静養していますが良くありません。たくさんのお医者さんにも見てもらったのですが、病名すらつきません。ひょっとして何か分かればと思いまして。」与乃登「そうでしたか。それでは少し視てみましょう。」与乃登は父親の写真と名前を受け取って、神前に座った。するとたくさんのお札が見えた。なかにはよろしくない気配のモノも見える。これは清祓いをした方が良いな。与乃登「お札がたくさん見えますが、何かお祀りですか?」女性 「あ、いいえ。父の知り合いが心配していろんなものをくれますので、置いてあります。」与乃登「ずいぶんと古いモノもあるようですから、近所の神社さんの古札入れにでもお返ししてください。」女性 「あのぉー。やっぱり、いけませんでしょうか。」与乃登「何かご心配なことでも?」女性 「全部捨てた方が良いですよね?すごい数があるんです。」与乃登「きちんとお祀りをされないのでしたら、この機会に処分をされてはいかがでしょうか?」女性 「ですよねぇ。気味が悪いので父に捨てるように言っていたのですが。ふんぎりがつかないらしくって。」いったい何があるのだ?祟るようなものでも置いているのか?女性 「近所の方が蛇の皮だの、熊の毛皮だの、水牛の角だの、変なモノを持ってくるんです。」うーん、気を遣ってくれているだろうが、病人の家にはふさわしくないなぁ。与乃登「お札ではないのですか?」女性 「あ、お札は別の人です。全国の有名な神社仏閣を参っておられる方でついでに買ってきてくれるのです。」与乃登「祟っているわけではありませんが、思い切って整理をしてみてください。何か変化があるかも知れません。」女性 「そうですね、そうしてみます。」与乃登「それから、このお家の土地について何かご存じないですか?」女性 「いいえ。この家は建て売りの中古を10年ほど前に買ったので、詳しくは知りません。」与乃登「そうでしたか。ま、分かる範囲で結構です、聞いてみてください。」女性が帰ってから数日後連絡があった。与乃登「それで何か分かりましたか?」女性 「はい。周りで何人もの人が原因不明の病気で亡くなっています。」やっぱり何かあるな。与乃登「やはりそうでしたか。ご祈祷に入りましょう。」女性 「はい、伺います。」この続きは明日と言うことで。
2007年09月21日
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昨日のお話の続きです。中年の男性が思い詰めた様子で相談に見えました。家業の後継ぎのことで悩んでおられました。この男性の兄が横暴を言い出したのは引っ越した家のせいではないかと睨んだ与乃登は住所を見て納得した。与乃登「やはりな。そうだったのか。」男性 「兄の家が何か?」与乃登「お兄さんの横暴の原因はこの家ですよ。」与乃登の目にはこの家が殿様の別宅だった頃の姿が見えていた。霊視で見えていた、落ち武者はこの家に仕えていた者達。戦で負け、お家再興を夢見た忠実な武士達。そして、売れないロックミュージシャンの娘婿は殿様の生まれ変わり。与乃登「この家に越してきたのも何かの因縁か、ご縁でしょう。そして、忠実な落ち武者達は殿様の生まれ変わりである娘婿に会社を継がせ、お家再興の形を取りたかったのでしょう。」男性 「そんなばかな。殿様って?仮に生まれ変わりは間違いなかったとしても、この世で会社を継がせるって?それがお家再興ですって?それはないでしょう!ばかげている。」与乃登「たしかにね。そーんなばかな事があるかってお思いのお気持ちはよく分かりますよ。」男性 「そりゃね、殿様の生まれ変わりといったら納得するところがありますけどね。でも、ありえない!なんでウチの会社なんです?」与乃登「さぁ。それは分かりません。」しばらく男性は考えていた。男性 「いま、おっしゃった話が仮に本当だとして、ではどうしたら良いんです?その殿様の生まれ変わりには後を継がすわけにはいかないんですよ。」与乃登「そうですよね。ロックミュージシャンが織物を家業にしてうまくいくかどうか疑問ですよね。」男性 「内容をとやかく言うのはやめました。意味のないことです。とにかく、兄の横暴を止めてください。」与乃登「分かりました。そういたしましょう。」シンプルにご祈祷をすることにした。まず、会社の繁栄を祈願して、この社長が十分に働けるようにご祈願。そして、お兄さんの家の祓いと浄霊祈祷。さぁ、結果が楽しみだ。しばらくして、この男性から電話があった。与乃登「それでどうでした?」男性 「いやー。どうもこうも。人騒がせな話ですわ。」与乃登「どうなりました。」男性 「あの娘婿ですが、娘と離婚しよりましたわ。」与乃登「え!そうですか・・・・・・。」男性 「憑きものが落ちたみたいに兄もおとなしくなりました。良かったです。」思わぬ形で幕引きとなったこの案件は、本当に殿様が原因だったのだろうか。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年10月01日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。中年の男性が思い詰めた様子で相談に見えました。与乃登「どうなさいましたか?」男性 「はい。実は、家業のことでご相談が。」与乃登「後継ぎの問題ですね。」男性 「え?よくおわかりで。話せば長い内容になるのですが。」聞くところによると、この男性の実家は、代々続く織物メーカーだった。長男である兄が家業を継ぐことを厭がり、次男であったこの男性が会社を継いだ。業績の良くなかった会社を必死になって建て直し、ようやく、新技術の開発にもめどが立ち、これからと言うところになって、兄が娘婿に会社を譲れと言い出した。娘婿は全く畑の違う仕事をしており、経営者には向かないタイプ。どうして突然言い出したか分からない。与乃登「なるほど、お兄さんの突然の提案に困惑されているわけですね。」男性 「はい。本当に突然なんです。今まで、仕事には見向きもしなかったのに。」与乃登「断れない訳でもおありなんでしょうか。」男性 「はい、先代の遺言で、兄が継がない代わりに大株主なんです。まだ、先代の息のかかった人が株主でいますから、兄の意向には逆らえないんです。」与乃登「困りましたね。娘婿に継がせたい理由でも出来たのでしょうか?」男性 「それはないと思います。娘婿は売れないロックミュージシャンですし、今になって何も変わったことはありません。」与乃登「それでは継がせるのに無理がありますねぇ。」男性 「そうなんです。私もまだ、やらなくてはならないことがありますし、これから中国産の安い輸入品と競り勝って行かなくてはなりません。難しい舵取りをしているときに、なんと無茶な事を言ってきているのか理解できないのです。」与乃登「分かりました、視てみましょう。」早速、神前に座り、霊視に入った。はて、先代が出てこない。これは何かあるな。おやー?落ち武者か?なぜ?この家は落ち武者とは関係がないはず。与乃登「社長、落ち武者に何か心当たりはありますか?」男性 「落ち武者ですか?いいえ、心当たりはありません。」与乃登「そうですか。」しかたない、聞いてみるか。フレンドリーな連中ではなさそうだから、困ったな。男性 「あ、そういえば、兄が最近引っ越した家が、殿様の別荘に当たるところで由緒ある家の跡だと言うことでしたが。」おやー?臭いな。与乃登「ひょっとして、お兄さんが突然無茶を言い出したのは、引っ越してからではありませんか?」男性 「あぁ、そういえばそうですね。ちょうどその頃から、急に、仕事に口を出すようになりました。」なるほど、見えてきたぞ。これは引っ越した家と関係があるな。与乃登「そのお家の住所は分かりますか?」男性 「はい、家にはがきが来ていたので、女房に聞けば分かります。」与乃登「では聞いて頂けませんか。」男性は自宅に電話して兄の住所を聞いた。与乃登は住所を見て気が付いた。与乃登「あぁ、なるほど、こういう事だったのか。」男性 「え?兄の家が何か?」この続きは明日と言うことで。
2006年09月30日
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昨日のお話の続きです。女性がご家族のギャンブル狂のことでご相談に来られました。与乃登は先祖にギャンブル狂の原因があると睨み、先祖を神前に呼び出した。四代前のご当主が原因と分かったが、供養をして欲しいとの頼まれ、依頼者の女性に供養をするよう伝えた。その女性がまた尋ねてきた。与乃登「それで、お父さんが枕元に立たれたのですね。」女性 「はい。血まみれでした。」与乃登「血まみれである様な原因は心当たりでも?」女性 「いいえ、思い当たりません。」与乃登「そうですか。」女性 「ただ、心配なことがあるのです。」与乃登「何でしょうか。」女性 「今年が父の三回忌に当たるのですが、事情があって、ウチはお仏壇が無く、兄嫁も供養をする人ではありません。」与乃登「お兄さんが実家をお継ぎになっている?しかし、お仏壇がない事情とは?」女性 「はい、言いづらい事なんですが、おじいちゃんが突然宗派を変えまして昔の仏壇を庭で焼いてしまったんです。次の新しい宗派の仏壇が来たときに上げたお灯明がお飾りに燃え移って家が焼けてしまったんです。それからウチにはお仏壇がありません。」与乃登「・・・・・・・。」女性 「今年が父の三回忌ですが未だにお祀りも何もして無くて、父もそれを苦にして出てきたのかなぁーとは思うんです。」与乃登「そ、そうでしたか。」女性 「いまだにお葬式に時の白木の位牌を布にくるんだまま引き出しに突っ込んで居るんですよ兄嫁は。ひどいでしょう?」与乃登「い、いけませんねぇ。」女性 「あ!そのときくるんでいた布が赤くって、白木の位牌が赤く染まっていましたが、そのせいかしら。父が血まみれに見えたのは。」だんだんくらくらしてきた。なんちゅう家族だ、この家は。そりゃギャンブル狂の家にお嫁に行くだけのご縁があるわいな。この人が何ともないのはこちらの家の方が霊障きついからかしらん。与乃登「とりあえず、お兄さんとお祀りのことでお話は出来ないんですか?」女性 「ええ、出来ますけど、面倒を見るのは私だからって、兄嫁が反対して居るんです。」与乃登「それは困りましたね。」女性 「ねぇー。そんな事しているから、子供ができないんだよねぇー。」与乃登「あ、お子さんが出来ない。それはちょっとつらいですねぇ。」そりゃそうーだろ。霊障は一番つらい所をついてくる。お金の問題や、病気、家族の人間関係、ギャンブル、家族の生死、そしてありとあらゆるトラブル。とりわけ男の子が生まれないというのはよく聞く話だ。与乃登「しかし、何とかお話をされた方が良いでしょうね。あなたにとってもお父さんのことですしね。」女性 「そうなんだけど、私は嫁に行った身だしねぇ。実家のことはねぇ。兄がしないとねぇ。」与乃登「お嫁に行ったお家もそうですけど、トラブルを抱えているのなら、まず、原因を解決しないことには収まりません。出来ることからして行かなくては。」女性 「でも、何もかも私が出来るわけではありません。」与乃登「もちろんそうでしょう。しかし、お父さんが枕元に立たれたのなら答えてあげて下さい。」女性 「そうですね、父もたまりかねてのことでしょうしね。夫の家も私の息子が継いでいくわけですからねぇ。」与乃登「出来ることからやっていきましょう。」女性 「そうですね、兄と真剣に話をしてきます。」与乃登「お父様も喜ばれることでしょう。」女性は納得して帰って行った。核家族化になってマンションに仏壇も神棚もない家が増えて、お墓参りすら行ったことのない子供達が大人になっていく。供養を受けられなくなった先祖は苦しみだけが取り残されていく。思い返せる時間があるのなら、ご先祖に手を合わせてみられてはいかがだろうか。仏壇はなくとも、祈りは届く。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年08月08日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。女性がご家族のことでご相談に来られました。与乃登「どうなさいました?」女性 「はい、実は家族のことでちょっと。」与乃登「何かご心配事でもおありですか?」女性が語るには、嫁いだ先の家族、兄弟が全員ギャンブル狂でなおかつ持病が重いのだそうだ。与乃登「それは大変ですね。」女性 「えぇ。夫も今は元気ですが、いつガンになるかも知れないと思うと心配で。」与乃登「あなたは大丈夫ですか?」女性 「はい、おかげさまで、私は健康ですし、ギャンブルもやりません。」与乃登「そうでしたか。」おかしいな。これだけきつい霊障のご家庭へ嫁いできてどうもないのは珍しい。よほどのご縁があって嫁がれたのだろうか?与乃登は手渡された家系図と病名を見ながら考えた。与乃登「とりあえず、見てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入った。おお、これは。四代前のご当主がお出ましになった。うらめしそうに与乃登を見据えた。与乃登「あなたがこの因縁の当事者ですね。」当主は黙った頷いた。与乃登「あなたが身上をつぶされたのですね。」事の起こりは、こうだ。莫大な土地を相続した四代前は時節柄に乗って船の運輸会社を創設した。とんとん拍子に莫大な富を得た四代前は残念ながら経営者の器ではなかった。飲む、打つ、買う、にのめり込んだ四代前は一代で築き上げた富をすべてすってしまった。しかも、かなり強引であくどい手法だったために恨みまで買ってしまった。さぁ、それから大変だ。飲む、打つ、買うのDNAはしっかり受け継がれ、商売に手を出しては失敗するというおまけまで受け継いでしまった。与乃登「なるほど。それで何か言いたいことでもおありか?」四代前は供養が欲しいと言った。与乃登は家系図をじっと見つめた。なるほど。後継ぎはどいつもこいつも供養など、しよらんヤツばかり。しょうがないな。自業自得だろうと言ってはみたものの、仏さんの希望とあれば無視も出来まい。与乃登「わかった。家族には伝えよう。しかし、あんたの息子達だからな。まじめな供養は無理かも知れんぞ。ま、そこに座りなはれ。」与乃登は飲む、打つ、買うの執着を切るための特殊な札を焚いた。香を焚き、経を上げた。四代前が泣いた。泣かせただろうご婦人方の姿も見えた。与乃登「よしわかった。供養の欲しい者は皆揃ったか?」与乃登は霊璽(神道で使う位牌のような物)に供養の欲しい御霊を載せ込んだ。与乃登「さて、ご先祖様で事業に失敗をされた方がいますね?」女性 「はい、ずいぶん前の先祖が大きな商いをしていたと聞いています。」与乃登「その方がギャンブル狂の原因ですよ。」女性 「はぁー、やっぱり。」与乃登「とりあえず、供養の途絶えておられるみたいなので、この霊璽をご供養なさって下さい。」女性 「はい、仏壇もないので心配はしていました。」与乃登「至急、ご家族と相談されて、ご供養の準備を整えて下さいね。」女性 「はぁ、主人がするかどうか。」与乃登「お金を掛けないでも良いですから、あなたから始めてみられてはいかがですか?でないと息子さんに悪い因縁が受け継がれてしまいますよ。」女性 「それは困りますね。一番心配していました。上の子は高校生なのでパチンコでもし始めてしまったら取り返しが付きませんしね。」供養を必ずしますと約束されて女性は帰っていった。それからしばらくして女性から電話があった。与乃登「どうされました?」女性 「実は、亡くなった実父が枕元に立ったのです。」与乃登「それで?」女性 「血まみれでした。」与乃登「え?」この続きは明日と言うことで。
2006年08月07日
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昨日のお話の続きです。若い女性が部屋に化け物が出ると言ってご相談に見えました。狐の嫁入り行列だそうだ。与乃登は行列の狐を呼び出した。そして、女性に郷里での言い伝えを聞いてくるように言った。与乃登「何か分かりましたか。」女性 「はい。確かに昔はお稲荷さんのお社でお祭りが行われていたそうです。」与乃登「そこに嫁入り行列もあった?」女性 「はい、詳しくはもう、誰も分からないのですが、行列はしていたそうです。」与乃登「それで、今お社は?」女性 「今年、お祭りを復活しようという動きはあるようです。」与乃登「さて、どうしたものか。」与乃登は思案の末、稲荷の使いに伝えることにした。やがて、神前に狐の面を着けた侍が出てきた。与乃登「お待たせしました。」侍 「して、いかようなことに。」与乃登「ご存じとは思いますが、祭りは復活されるそうです。」侍 「おぉ。さようか。」与乃登「しかし、時間がかかります。」侍 「それは致し方ない。」与乃登「それで、どうでしょう。復活が決まれば詳細をお伝えしますので、本来の行列に参加されるのはいかがでしょうか。」侍はしばらく考えていた。侍 「確かに、祭りが行われなければ、ご用の女性をお連れしても意味はない。」しめた。賛同してくれた。与乃登「とりあえず、お待ち頂くと言うことでいかがでしょうか。」侍 「では、連絡を待とう。」与乃登「よろしくお願いします。」行列が帰って行った。与乃登「とりあえず、行列は来ないと思います。」女性 「本当ですか?」与乃登「はい。祭りが復活するまで待ってくれと言いましたから。」女性 「あの、復活したら、どうしたら良いんでしょうか。」与乃登「お社の宮司さんにお話をして、行列を行っていたお使いの方に報告をしてもらって下さい。」女性 「はぁ。それで分かるんでしょうか。」与乃登「たぶん、言い伝えもあることですから分かると思いますよ。」女性 「でも、なんで、私なんでしょうね。」与乃登「さぁ、なんか意味があったんでしょうね。」女性 「本当に何にもなくて良かった。」与乃登「無くなっていくお祭りにお使いの方も心を痛められているのですよ。」女性 「そうでしょうねぇ。祭りに誰も参加しませんもの。」与乃登「ま、これもご縁ですから、郷里のお祭りに参加してあげて下さい。」女性 「そうですね。そうします。」与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年07月09日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い女性がご相談に見えました。与乃登「どうされました?」女性 「実は部屋に化け物が出るのです。」与乃登「おぉ。それは大変ですね。どんな化け物ですか?」女性 「はい。それが、たくさんなんです。行列で。」与乃登「百鬼夜行ですか?」女性 「うーん。狐の行列なんです。」与乃登「狐、ですか。」女性 「はい。狐の嫁入りの大名行列のような物で、夜中に現れるのです。」与乃登「小さいのですか?」女性 「はい、小さいです。」これは怪しい。小さい人の行列を見るというのは、アルコール依存症の人に多いと聞くぞ。与乃登「ところで、お酒は飲まれますか?」女性 「お酒ですか?飲めないのです。」あ、違ったか。そうすると、百鬼夜行か?与乃登「いつ頃からですか?」じっと、うつむいて考えていた女性は重たい口を開いた。聞くところによると、行列が現れたのは三日前。この女性の郷里では自分が花嫁になって行列する姿を見ると不吉なことが起こるという言い伝えがあるそうだ。行列は一週間続き、その中に自分が居ないと助かるそうだが、後四日あるので怖くなって相談に来たというのだ。与乃登「今回が初めてなのですよね、行列を見るのは。」女性 「郷里でも、もう長い間見た人はいません。」与乃登「では、何故、三日前に現れたのでしょう。心当たりはありますか。」女性 「さぁ。分かりません。」与乃登「分かりました。視てみましょう。」早速、神前に座り、霊視に入った。すると、狐の面を着けた、小さな足軽が現れた。与乃登「あなた方は何者ですか?」足軽 「我らは稲荷大明神の使いの者。」与乃登「行列は何用ですか?」足軽 「我らは、節目節目にご用の女性をお連れする物なり。」与乃登「何用の?」足軽 「里の決まり。」与乃登「しかし、里の者は心得てはおりませぬ。」足軽 「里の決まり。祭りが行われる。」さて、困ったぞ。どうしたものか。与乃登「祭りは行われますまい。お困りでしょう?」足軽は予想外の質問だったのか、困惑していた。足軽 「伺って参る。」足軽が姿を消し、やがて、裃(かみしも)を着た侍が出てきた。やはり狐の面を着けている。侍 「祭りは行われないのだ。我らも困っておる。だから、ご用の女性をお連れする。」ははぁ、巫女が必要なのか。与乃登「どうだろう。祭りを行うよう、働きかけよう。そのために、行列を待ってはくれまいか。」しばらく、侍は考えてから侍 「良かろう。今日は本陣に泊まると致す。」与乃登「それはかたじけない。しばし、時間をちょうだいしたい。」侍は帰っていった。与乃登「さて、もう少し、詳しく、郷里での行列の話を聞いてきてはくれませんか。」女性 「はい。でも。」与乃登「どりあえず、今日は行列は来ませんよ。安心して下さい。」女性 「はい、聞いてきます。」この続きは明日と言うことで。
2006年07月08日
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昨日のお話の続きです。良くないことが立て続けに起こると言って中年の女性が相談に訪れました。ご供養に問題があるのではとご心配の様子でしたが、住んでいるマンションに問題があることが分かりました。与乃登「何か分かりましたか?」女性 「はい。マンションの住人で通院している人がやたらに多いことが分かりました。」与乃登「やはり、何かありますね。」女性 「二百人ちょっと住んでいるのですが、約一割の人が病院通いです。事故や怪我を入れるともっとになります。」与乃登「そうでしたか。それは心配ですね。」女性 「今年に入ってから自殺者も出ていますし、自治会でも問題になっていたようです。」与乃登「そうですか。しかしねぇ、土地と建物に関してはどうしようもないですねぇ。」女性 「それに立てるときに地鎮祭をしていないようなんです。」与乃登「それは険しいですね。病院の跡と聞いていますし、問題ですね。」女性 「やはり、引っ越した方が良いでしょうか。」与乃登「そうですね、その方が良いと思います。」女性 「そうですよねぇ。でも、いますぐというわけには。」与乃登「お札をお渡ししましょう。お引っ越しの検討に入って下さい。」女性 「そうですね、変わるにしても、先を決めないと変われませんものねぇ。」与乃登は四方封じの札を女性に渡した。女性は引っ越しを検討すると言って帰って行った。後日、女性から電話があった。駐輪場を増設していた工事現場から、石仏の頭だけが出たというのだ。とにかく引っ越しをしますと言うことだった。よほど気持ち悪かったのだろう、すぐに引っ越しをして、良い物件が見つかったと言っていた。災い事も収まって、ご先祖様も一安心と言うところだろう。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年06月17日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。立て続けに不幸事が起こるので何かあるのではないかと中年の女性が相談に来られました。与乃登「どうされました。」女性 「実は主人のお母さんが亡くなってから立て続けにいろんな事が起きているものですから、供養に問題があるのかと思いまして見て頂きたいのです。」与乃登「それはご心配でしょう。他に何か気になることはありますか?」女性 「いえ、今はそのことだけです。」女性は家族の名前が書かれた紙を差し出した。与乃登「分かりました。視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。さて、この家のご先祖はどうなっているのだろうか。おかしいな、誰も出てこない。ようやく出てきたご先祖はご主人の守護霊のようだった。与乃登「よくお出ましいただきました。なにかおっしゃりたいことはございますか。」守護霊「田舎の墓を何とかして欲しい。」与乃登「何か問題でも?」守護霊「とにかくきちんと見て欲しい。」与乃登「分かりました、伝えましょう。他には?」守護霊「早く引っ越せ。」それだけ言うと帰って行った。与乃登「奥さん、田舎のお墓はどうなっていますか。」女性 「はい、主人の兄がみています。近く義母の納骨に行きますけど。」与乃登「そうでしたか。ご先祖様はお墓を気にしておられましたよ。」女性 「そうですか、では、私がちゃんと見てきます。」与乃登「それとすぐに引っ越せと言っていましたが何か心当たりはありますか?」女性 「今住んでいるところをですか?それは無理です。」与乃登「何か問題でも?」女性 「はい。この前義母が亡くなって、今のマンションに引っ越したばかりです。ようやく便利の良いところを手に入れたのです。買ってまだ、半年も経ちません。引っ越しは無理です。」与乃登「それでは仕方ないですよね。念のため、住所を教えて頂けますか?」女性は住所をメモに書いた。与乃登「少し視てみましょう。」これはいかん。先祖の問題より、この場所だ。何だろう、不浄霊がいっぱい居るぞ。与乃登「奥さん、このマンションの場所なんですが、何かの跡地ですか?」女性 「さー、詳しくは知らないのですが、病院があったとは聞いています。」与乃登「ご事情がおありとは思いますが、いろんな事が起きているのは、直接ご先祖の問題ではないですね。この場所が良くないのだと思います。」女性 「では、先祖には問題がない?」与乃登「いえ、先祖供養に問題がなければ、こんな場所に行かなくても良いようにお導き頂けるはずです。ご供養に問題はあるはずです。」女性 「こんな場所って、そんなにひどいのですか?」与乃登「周りにお聞きになってみてはいかがでしょう。たぶん、いろんな問題があるはずですよ。」女性 「はー。そうですか。分かりました。聞いてみます。」与乃登「取り合えず、ご先祖のお墓は確かめてみて下さいね。」女性は帰っていった。そうしてしばらく立って女性から連絡があった。与乃登「何か分かりましたか?」女性 「はい、とんでもないことが分かりました。伺ってもよろしいでしょうか。」与乃登「お待ちしております。」この続きは明日と言うことで。
2006年06月16日
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昨日のお話の続きです。ラーメン屋さんをオープンさせるので店を見て欲しいと男性が訪れました。どうしても取れない異臭は畜霊の霊臭だと気が付いた与乃登は浄霊祈祷を行った。与乃登「それで、お店のその後はいかがですか?」男性 「はい、ご祈祷をして頂いてから、匂いはありませんでした。」与乃登「それは良かったですね、でも、人が入らないとか?」男性 「はい、おかげさまで、オープン当初は良かったのですが、その後ぱったりと。」与乃登「困りましたね。匂いはどうですか?」男性 「それが、また匂うような気がするのです。」与乃登「以前のようには匂わないのですか?」男性 「お客様に聞くと、匂う人と匂わない人がいまして、どうも、はっきりしないのです。」与乃登「前のような霊臭ですと、感じない人もいますよ。慰霊祭は行かれましたか?」男性 「いえ、行ってません。忙しかったものですから。」与乃登「そうですか。前のオーナーさんは豚骨や牛骨でこだわりのスープを作っていたのではないですか?」男性 「そうです、気に入らなければできあがったスープを捨てて営業しなかったそうです。」与乃登「なんともったいない。食べられるものに感謝の念がないですね。」男性 「私も、前のオーナーさんに負けまいと、オリジナルのスープを追求し、同じようにしています。」与乃登「なんと、あなたまで。それでは、また、同じように異臭がしても当然ですよ。」男性 「私は感謝はしていますよ。しかし、プロの技を追求するのに妥協は許されません。ある程度、無駄は仕方がないのです。」与乃登「しかし、前と同じように異臭がするのでは問題があるということでしょう。お客さんが入ってこないのもそういうことではないのですか。」男性 「また、地縛霊の仕業でしょう?祓って頂きたいのです。」与乃登「たしかに、お店の周辺の土地は地縛霊の多い場所です。それはあなたの責任ではないでしょうけども、今度の異臭はあなたが呼び込んだ物ですよ。」男性 「営業に差し障るので困るのです。また、祓って下さい。」与乃登「祓ったとしても、また、同じように匂いますよ。」男性 「止めることは出来ないのですか?」与乃登「あなたが、きちんと慰霊をして、あなたが異臭の原因を止めなければ同じ事です。」男性 「では、慰霊祭に行けば止まりますか?」与乃登「食材に感謝の念がなければ同じ事です。」男性 「祓って頂けないなら結構です。」男性は怒って帰ってしまった。店は繁盛したかどうか定かではない。どこの食肉センターや屠殺場でも、馬頭観音や慰霊碑を作り祀っている。珍しいところでは、牛頭観音や、豚頭観音もあるそうだ。日本では食材に感謝し、肉だけでなく魚など、命をいただく物すべてに慰霊祭を行っている。命をいただく仕事をしている者が食材への感謝の念がないのは大変問題である。私たちは命あるものをいただかないと生きていけないからである。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年06月06日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。男性が店を見て欲しいと言って訪れました。与乃登「どうされました?」男性 「はい、店を見て欲しいのです。」男性は数枚の写真を与乃登に手渡した。与乃登「ラーメン屋さんですね。」男性 「はい、実は、まだオープンしていないのです。」与乃登「え?そうでしたか、営業されているように見えますけどね。」男性 「この店は、オープンして間もない店を買い取ったのです。」与乃登「前の方は、何かトラブルですか?」男性 「いえ、お客さんがまったく入らなかったのです。」与乃登「それは、それは。でも、良く決心されて買われましたね。」男性 「えぇ。まずかったという評判でしたし、場所は良いので味が原因なら大丈夫だろうということで買いました。」与乃登「それで、何か気になることでも?」男性 「はい。匂いが気になるのです。」与乃登「匂いですか?」男性 「はい。前のオーナーさんは豚骨ラーメンが売りでした。まぁ、ある程度、匂いがするのは当然なのですが、臭いのです。」与乃登「匂いが取れないのですね。」男性 「えぇ。クリーニングも入れて、内装も変えましたが、ダメでした。何とも言えない嫌な匂いがするのです。」与乃登「それは困りましたね。分かりました、少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。すると、与乃登の鼻を異臭が突いた。う、臭い。これは霊臭だな。畜霊の霊臭だな。前のオーナーさんは何をしていたのだ。ひょっとして、肉の食材に感謝のない人だったのか。それと、ここは地縛霊がたくさん居るな。おそらくは、恨みの地縛霊達が、食材に対してぞんざいな扱いに畜霊達の恨みを呼び込んだに違いない。与乃登「ご主人、この匂いは霊臭ですね。」男性 「やはり、霊障ですか。幽霊が出ると言った噂は多いんです、このあたりは。」与乃登「原因となっているのは、前のオーナーさんが引き込んだ畜霊の恨みでしょう。」男性 「このままですと、オープンできなくなってしまいます。何とかなりませんか。」与乃登「分かりました。浄霊祈祷を致しましょう。」男性 「よろしくお願いします。」与乃登は祓い清めの儀式を行った。続いて、地縛霊をあの世へ送り、畜霊達を慰めた。やがて、供養が通ってくると、異臭が薄らいできた。与乃登「さぁ、これで良いでしょう。」男性 「もう、臭いませんか。」与乃登「大丈夫だと思いますよ。」男性 「これで安心して店がオープンできます、ありがとうございました。」与乃登「前のオーナーのこともありますので、食材への感謝は忘れないで下さいね。」男性 「はい、近くの食肉センターで、畜霊供養祭をしていますから、参加しようと思います。」与乃登「そうですか、がんばって下さいね。」男性は安心したように帰って行った。そうして、店はオープンし、順調そうに見えた。しばらくたって、この男性から連絡があった。与乃登「お店の方はどうですか?」男性 「それが、お客さんが全く入ってこなくなったんです。」与乃登「なんですって?」この続きは明日と言うことで。
2006年06月05日
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昨日のお話の続きです。若い女性が結婚祈願に来られました。意中の方と結婚したいとのお望みでしたが、その実態は相手の付き合っている女性を呪うものだったのです。与乃登はいさめましたが、聞き入れず、帰ってしまいました。その女性の友人が尋ねてきました。与乃登「それで事故の様子は。」友人 「はい、自分で運転する車で壁に激突、命に別状はない様子ですが、骨折で重症です。」与乃登「それは痛ましい。」友人 「病院に見舞ったところ、ここへ行くように頼まれまして。」与乃登「それでなんと言っていましたか?」友人 「はい。何とか救って欲しいと。」与乃登「詳しい内容はお聞きですか?」友人 「はい。聞いています。幸いなことに妬んでいた相手も退院したそうです。」与乃登「彼女の事故の後ですか?」友人 「はい、そうです。」与乃登「うーん、そうですか。呪いの糸が切れましたね。」友人 「馬鹿なことはするもんじゃぁないねって、泣いていました。」与乃登「そうですか。反省してましたか。」友人 「はい、申し訳ないことをしたって言ってました。罰が当たったんだから、なんとかまともになりたいとも言っていました。」与乃登「分かりました。お祓いをして、神様にお詫び申し上げてから開運祈祷を致しましょう。」友人 「よろしくお願いします。今まであんなに人を妬むような娘じゃなかったので、私からもしっかりお願いします。」与乃登「そう。神様に聞き入れられると良いね。こうやって言いに来てくれるお友達がいるんだもの、きっと良くなりますよ。」早速、神前に座り祈祷に入りました。状況報告をする祝詞が奏上され、祓い清め、お詫びを含めて開運祈祷がなされた。与乃登「さぁ、このお守りを持って行って上げて下さい。」友人 「ありがとうございます。」友人は彼女の病院へと帰っていった。人を呪えば穴二つ。どんな理由があっても、人を呪ってはいけない。必ず、呪いは帰ってくるのだ。もし、被害があって、恨んだとしても、被害の上に自分の呪いが帰ってきてますます、人生はダメになる。これは割の合わないことだろう?ではどうすればいいのかって?神仏にお任せすればいいのだ。自分の行いは必ず、我が身に帰る。相手から恨まれるような悪行を行えば、必ず、戻るのだ。静かに神仏に報告すればいいのだ。そうすれば速やかにお返し下さることだろう。これは、呪いではない。かならず、一緒に相手の開運も祈れば効果はてきめんなのだ。その方が健全だ。ただし、報告に嘘や誇張があれば、効かないよ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月26日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。若い女性が結婚祈願に来られました。与乃登「良縁祈願ですか?」女性 「はい。実はこの人と結婚しようと思っているのですが、全然お話が前に進みません。何とかご祈祷で結婚にこぎ着けたいのです。」女性は写真を取り出し、与乃登へ渡した。与乃登「この方ですか。結婚のお話はされているのですか?」女性 「いえ、まだそこまでは。でも、どうしても結婚したいのです。」やっかいだな。相手はその気ではないと見えるな。さて、どう説得した物か。与乃登「そうですねぇ。こればっかりはねぇ。ご祈祷で無理矢理結婚させるというわけにはいかないんですよ。」女性 「でも、私にはこの人しか居ませんし、この人が運命の人なんです。何とかして下さい。」すがりつくような目で与乃登に迫ってきた。今なら悪魔にだって魂を売りかねない勢いだ。与乃登「では、取り合えず、お祓いをしてから、良縁祈願を致しましょう。」女性 「よろしくお願いします。」与乃登「ただし、この人と結婚できるとは限りませんよ。」女性 「そんな・・・。でも、私にとって良縁ですよね?なら、良いです。この人で間違いありませんから。」与乃登「違った場合は、この人と別れることになりますよ、よろしいですね?」女性 「・・・・。いやです。」困ったなー、言うべきかなー、言うべきだろうなー。与乃登「あなた、今、身体の調子が悪くはないですか?」女性 「そうですね、頭痛もしますし、疲れやすいです。」与乃登「婦人科系の不調はないですか?」女性 「えぇ、あります。」与乃登「原因は分かりますか?」女性 「ストレスですか?」与乃登「違います。あなたひょっとして誰か呪っているのではないですか?」女性 「いえ、そんなことは・・・。」与乃登「隠しても無駄ですよ。あなたのオーラがどす黒く変色していますから。さっきから、私も頭痛がします。おそらくあなたの殺気だった想念が原因でしょう。ひょっとしてこの人のお相手を呪っていませんか?」女性はうつむいてシラを切り通そうとしていた。与乃登「この人の婚約者ですね?その人を呪っているから、穴二つで、あなたは体調を崩し、婦人科系の異常をきたしているのですよ。」女性 「もうちょっとなんですよ。お願いします。」与乃登「何がもうちょっとなんですか?ひょっとして呪い殺すのがですか?お相手が入院でもしたのですね?なんと罰当たりな。」女性 「それでも、振り向いてくれないんです。」与乃登「当たり前でしょう。こんな事をしていたら、あなたの方が先に死にますよ。」女性 「もう、いいです。私が後はしますから。」与乃登「待ちなさい。あなたの人生も台無しになる。呪いを解除しましょう。」女性 「本当にもう良いです。さようなら。」逃げるように止めるのも振り切って帰って行ってしまった。これでは後が心配だ。そうしていると、女性の友達から連絡があった。与乃登「どうしました。」友人 「彼女が事故に遭いました。」与乃登「何ですって?」この続きは明日と言うことで。
2006年05月25日
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昨日のお話の続きです。中年の男性が婚約者のことで相談に訪れました。婚約者の開店したスナックでボヤが出た。与乃登は死霊がたくさん居ることを心配し、店を手放すことを勧めた。与乃登「それで、お店の方は?」男性 「はい、僕が止めるのも聞かず、再開してしまいました。」与乃登「それはちょっと心配ですね。」男性 「どうしたらいいでしょうか。数年前のボヤも、今回のボヤも原因不明なんです。」与乃登「ちょっと困りましたね。彼女は魅入られたのでしょうかね。」男性 「僕もそんな気がするんです。少し対応が今までと違うんです。」しょうがないな。霊媒体質なのは本人も知っているだろうに。なんだって、そんな危ない物に手を出すんだ。これは次の事件が起きるまでに何とかしなくては。与乃登「それでは、取り合えず、死霊を祓いましょう。」男性 「お願いします。彼女に何かあったらと心配で。」早速、与乃登は神前に座り祈祷に入りました。死霊を祓う紙の護摩札が焚かれた。破邪の剣により剣祓いが行われた。そして、十種神宝が振られた。死霊が祓われ、焦げたような匂いが鼻を突いた。祝詞を奏上すると、やがて、どこからともなく鈴の音が小さく聞こえた。与乃登は死霊を浄化するため香を焚いた。与乃登「祓いは済みましたよ。」男性 「あの、鈴の音が聞こえたみたいな気がしたんですが。」与乃登「あぁ、お聞きになりましたか。三時になると自動的に鳴るんです。」男性 「そうですか。」与乃登「うそですよ。たまに、御神霊がお出ましになるとき聞こえることがあるんです。」男性 「本当ですか。」与乃登「本当に不思議なんですが、鐘の音を聞いたり、笛の音がすることもありますねぇ。もちろん滅多にありませんが。」男性 「そういうことは効果があるって事ですね。」与乃登「聞こえなくても、効果は変わりませんけどねぇ。でも、得した気にはなりますでしょ?」男性 「はぁ。そうですね。」与乃登「少し様子を見て下さい。良い変化があると思いますよ。」男性 「分かりました。楽しみにしています。」それから、しばらくして男性から電話があった。婚約者が店を手放したというのだ。繁盛店と見越して権利を買いたいと言う人が現れ、あっさり譲ったというのです。今は新しい店を探しているというのです。ご祈祷の効果が出て何よりです。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月20日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。中年の男性が相談に訪れました。与乃登「どうなさいましたか?」男性 「はい。今度結婚をしようと思うのですが、その相手が何をやってもうまくいかないので見て頂こうと思いまして。」与乃登「そうでしたか。こちらの女性ですね?」中年の女性の写真と名前を受け取った。男性 「私も、彼女もバツイチですが、今度こそ、幸せになろうと思います。」与乃登「そうですか、うまくいかないとなると心配ですね。」男性 「はい。二人の間には問題はないのですが、この人が始めた店がこの前ボヤを出しまして。」与乃登は話を聞きながら他のことを考えていた。写真の女性は水商売を長らくしてきたことが見て取れた。苦労も見えるが気だては良さそうだ。しかし、決定的な問題が見えた。きつい霊媒体質なのだ。与乃登「それで、お怪我とかはなかったのですね。」男性 「おかげさまで、たいしたことはなかったのですが、内装がパァになりました。この店が悪いのでしょうか?」悪いかって?悪いに決まってるだろ。怨霊がいっぱい居るじゃぁないか。何だってこんな店を選ぶんだ。与乃登は、黙って新装開店の店内が写った写真を見つめていた。男性 「僕は、この店は良くないんじゃないかって彼女に言ったのですが、すごく気に入りまして。ようやく開店にこぎ着けた矢先なんです。」与乃登「良くないと思われましたか?」男性 「はい、不動産屋さんにも言われたんですが、この店、数年前にもボヤを出して居るんですよ。しかも、従業員が首つり自殺までしていますから。」与乃登「だったら、どうしてこの店を気に入ったんでしょうね?」男性 「実は、この店は代々すごく繁盛して居るんです。儲かる店として有名で。しかし、自殺者が出てからは借り手が付かなかったらしいんです。ま、そんな関係で条件がすごくいいもので、飛びついたんです。」うーん、幽霊の居る店は繁盛するって言うからなぁ。しかし、きつい霊媒体質でこの店はいかんだろう。よくボヤで済んだものだ。一歩間違ったら持って行かれたところだ。与乃登「この店はだめですよ。怨霊がいっぱい居ます。ましてこの方は霊媒体質ですから、悪い影響が必ず、出ますよ。お店は再開しないで手放されたらどうですか。」男性 「そうですね。死霊が居ても不思議ではないと思います。何とか説得してやめさせます。」与乃登「それが良いでしょうね。結婚されるのでしたら、なおさら、死霊とは縁を切った方が良いと思いますよ。」男性 「分かりました。そうします。」男性は帰っていった。それからしばらくして、男性から電話があった。与乃登「その後どうですか?」男性 「先生、彼女が店を再開してしまいました。」与乃登「何ですって?」男性 「それも、ちょっとかしいんです。」与乃登「わかりました、すぐ来られますか?」この続きは明日と言うことで。
2006年05月19日
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昨日のお話の続きです。中年の男性が亡くなられたお父さんのことで相談に見えられました。不幸続きの一族で、変死が続き、父親が亡くなられた後、相続争いの場に幽霊となって現れたというのです。強い先祖因縁を感じた与乃登は取り合えず、父親を呼び出し、あの世へ送り届けた。与乃登「何か分かりましたか?」男性 「はい。郷里のお寺の方で聞きましたところ、父親の今わの際に言い残した言葉の意味が分かりました。」与乃登「お父様はなんとおっしゃったのですか?」男性 「騙した奴はゆるさん、と。」与乃登「どなたかに恨みでも、持たれていたのでしょうか?」男性 「いえ、その逆です。どうも私たちの先祖が騙したようなんです。」与乃登「と、言いますと?」男性 「はい、お寺さんが聞いた言い伝えによりますと、私たちの5代前の先祖が、村の人を騙し、土地を取り上げたのだそうです。騙された人は、騙した奴はゆるさん、といいながら死んでいったそうで、私たち一族の変死者は同じように騙した奴はゆるさんといいながら死んでいっているそうです。」与乃登「そうすると、祟りで乗り移られたという事でしょうか。」男性 「そうなりますね。ここに、私たちの先祖とその騙した相手の方の名前があります。」与乃登「分かりました、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。すると、大勢の人影が見えた。この祟りで亡くなった人たちか。人影の中から、小柄な男性が前に出てきた。与乃登「貴方が当事者の総次郎さんか。」小柄な男性は黙って頷いた。与乃登「もう十分であろう。たくさんの人が亡くなった。」男性は唇をかみしめ、与乃登を強くにらみつけた。与乃登「そうか。まだ足りないか。一族を根絶やしにするつもりか。」総次郎「あと、二人。」与乃登「その二人で満足すると思うのか?」男性は再び、きついまなざしで与乃登を見据えた。与乃登はため息をつきながら、与乃登「地獄よのぉ。今の貴方の心が地獄にあるのがわからんか。後、何人殺しても貴方は満足はしない。貴方は鬼だ。もう、人の心ではないのだよ。だから満足はしないのだ。」男性は押し黙ったまま、与乃登の話を聞いていた。与乃登「貴方は苦しい想いをしてきたであろう。しかし、見よ。後ろにいるたくさんの取り殺した人たちを。苦しいままでは救われんぞ。」男性の顔に動揺が浮かんだ。総次郎「どうすればいい。」与乃登「本当に安らぎが欲しいなら、恨みを捨てることだ。皆を幽世へ送ろう。」男性は、決めかねていた。与乃登「いいさ。すぐに決めなくても。今から経典を上げる。聞いていなさい。人の心に戻る時間をあげよう。」与乃登は観音経をあげた。やがて、すすり泣く声が聞こえ始め、大勢の人影が一人消え、二人消え、そして最後に総次郎の姿も消えた。与乃登「さあ、これで良いでしょう。」男性 「なんだかほっとしました。祟りは消えましたか。」与乃登「そうですね。消えたと思います。これから貴方が亡くなった方々の供養をなさって下さい。」男性 「はい、お寺さんと相談してしていきたいと思います。」与乃登「これで相続争いも収まるでしょう。お父様もお喜びだと思いますよ。」男性 「そうだと良いですね。」男性は帰っていった。争い事は人の恨みを買い、恨みは刃物のように帰ってくる。それも、時空を超えて。この世さえ、今さえよければ、ばれなければ何をしても良いのだと思う心は、時を超えて大きなツケとなって帰ってくるのだ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月16日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。中年の男性が亡くなられたお父さんのことで相談に見えられました。与乃登「どうされました?」男性 「はい、この前父親が亡くなりまして、そのことでちょっと。」与乃登「何かご心配なことでも?」男性 「えぇ、普通の亡くなり方をしませんでしたので。」与乃登「それはご心配でしょう。」男性 「はい。でも、亡くなり方よりも、葬儀の後、幽霊となって出てきたことの方が気がかりで。」与乃登「よほどご心配なことがあったのでしょうね?」男性が語るには、親戚一同、いざこざが絶えない一族で、なおかつ変死や倒産、金に困るなど不幸事のデパートだというのです。この男性の父親も変死で、うわごとのように「騙した奴はゆるさん」と言いながら死んでいったというのです。しかし、そのことよりも、おそらく亡くなった父親が心配したのは相続争いだというのです。葬儀の後、一族で醜い争いになり、この男性に遺産をすべて与えるという遺言がありながら、土地を巡り争奪戦が繰り広げられたそうです。与乃登「なるほど、そこへ亡くなったお父さんが現れたわけですね?」男性 「はい。もう、守銭奴の叔父や叔母はあわてて帰って行きましたけどね。彼らを追い払うのが目的だったのなら良いのですが。何か言い残したことがあるのではないかと心配で。」与乃登「分かりました。少し、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。するとこの男性の父親が現れた。与乃登「まだ迷うておられたか。ご子息が心配しておいでだ。何か言いたいことはおありか?」父親 「・・・・・・。」与乃登「相続争いがご心配か?」父親は黙って頷いた。与乃登「わかりました、それは法律にゆだねましょう。」しかし、まだ、何か言いたそうにたたずんでいた。与乃登「今から、貴方を霊界に送り届けましょう。一族の因縁にも供養をお入れしましょう。」父親は黙ってまた、頷いた。与乃登は長い祝詞を奏上した。父親は安心したような笑顔を見せ、龍神に誘われて霊界へ旅立っていった。与乃登「さぁ、これで良いでしょう。お父様は無事あの世へお帰りになりました。」男性 「そうですか。安心しました。何か言い残したことがありましたか?」与乃登「いえ、何もおっしゃいませんでしたが、法律にゆだねるようお約束を致しました。」男性 「それは助かりました。もちろん、そうします。」与乃登「それと、やはり一族の因縁が強くご供養が足りていません。お父様のお墓の件もあるでしょうから、お寺さんの方で少し、調べてみて下さい。」男性 「そうですね。何がどうなっているのか私にはさっぱり分かりませんので、聞いてみます。」そういって男性は帰っていった。私は一族の強い恨みの因縁を感じていた。しかし、ご本人が供養をする気にならなくては始まらないのだ。そうこうするうちに、男性から連絡があった。男性 「先生、実は大変なことが分かりました。」与乃登「こちらに来られますか?」男性 「すぐに伺います。」この続きは明日と言うことで。
2006年05月15日
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昨日のお話の続きです。30を過ぎの女性が思い詰めたような顔をして尋ねてきた。だまされ続けてきたので、出来ることなら自分を殺して欲しいと言った。困り果てた与乃登はだました相手を懲らしめる祈祷をするという事で女性の指導霊と話をした。女性 「約束の宿題を持ってきました。」与乃登「そうでしたか。では、早速、お届けしましょう。」女性 「私、この反省文の手紙を書いていて、なんてひどい人生だったんだろうと気が付きました。」与乃登「そうですか。少しは落ち着きましたか?」女性 「そうですね。結局、私の問題だったと気がつきました。」与乃登「それは、それは。貴方の指導霊さんも貴方が気づく事をお望みでしたよ。」女性 「なんだかはめられたようですね。だまされるのはこれで最後にしたいと思います。」与乃登「あぁ、気づいておられましたか。でも、ちゃんと、ろくでもない連中を怒って頂くようには祈祷しましたよ。」女性 「もう、どうでも良くなりました。あんな人たちのために死ぬこと無いなって思いますし。」与乃登「では、今度は貴方の開運のご祈祷を致しましょう。」女性 「そうですね、お願いします。」与乃登は女性が書いてきた反省文を焼いて指導霊の元へ届けた。さらに、開運のための護符を焚き、女性の開運を祈祷した。与乃登「さぁ、これで良いでしょう。」女性 「あの、ついでに結婚のご祈祷をして頂けませんか。」あらら。この前まで生きていけないから殺してくれと言ってたんじゃ無かったか。こりゃ、ちと効き過ぎたか?ふと気が付くと、女性の後ろに指導霊がにっこり笑ってたたずんでいた。しょうがないな。こちらもはめられたか。与乃登「そうですね、一度にいくつも祈祷しない方が良いでしょうね。」女性 「分かりました。今度も反省文を書いてきたらいいですか?」与乃登「そ、そうですね。お待ちしていますよ。」いそいそと女性は帰っていった。見事な指導霊の指導ぶりに感服した。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年05月09日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。年の頃は30を過ぎたぐらいの女性が思い詰めたような顔をして尋ねてきた。与乃登「どうなさいました。」女性 「実は私詐欺にあったんです。」与乃登「それは大変な。それで被害届は?」女性 「もういいんです。今回が初めてではありませんから。」与乃登「え?初めてではない?」女性 「はい。もう若い頃からありとあらゆるものにだまされ続けてきました。もういいんです。死ぬ覚悟できましたから。」与乃登「それは大変でしたね。それで死ぬ覚悟でご祈祷を?」女性 「いえ、私を殺して欲しいんです。それも、私をだました人たちに災いが懸かるようにして欲しいんです。」与乃登「それは困りましたねぇ。」たまにいるのだ。怨みから人を呪い殺して欲しいという人は。しかし、自分を殺して欲しいという人は初めて見た。さて、どうしたものか。女性 「今すぐに死ぬのでなくてもかまいません。死ぬときには復讐したいのです。」女性は思い詰めたような目で与乃登に迫った。与乃登「そうですねぇ。取り合えず、そのだました人達に、災いが懸かるようにご祈祷しましょうか。」女性はずいぶんと長い間押し黙っていたが、意を決したように一言つぶやいた。女性 「よろしくお願いします。」与乃登「それでは少し霊視をしてみましょう。相手のお名前は分かりますか?」女性 「これです。」手渡された便せんにはきれいに整理されて相手の名前と生年月日が書かれていた。そこには、確かに多岐にわたってだまされ続けただろう女性の経歴が見て取れた。与乃登は早速神前に座って霊視に入りました。そこで視えたものは。この人はなぜ自分からだまされにいくのだろう。人が良すぎるから?信じやすいから?違うな。指導霊を呼んでみよう。与乃登「貴方が指導の御霊か?この人は何故だまされる?」指導霊「この娘は自分から選んできたのだ。」与乃登「今生のテーマか?でも、身の破滅までさせる必要はないだろう。」指導霊「強い意志を育てることも今生での取り組む課題だ。」与乃登「しかし、死まで覚悟をしている。課題の見直しは出来ないものか?」指導霊「本人が何も望まないのだ。気づきは与えている。しかし、憎しみと怒りと絶望が強くて聞こえないのだ。」与乃登「ではどうすればよい?ここへ導いたのは貴方であろう?」指導霊「では、人生の見直しをするように指導して欲しい。こちらからも応援する。」与乃登は指導霊の意を汲み祈祷に入った。まず、凝り固まった思いを祓い、意志の決定を司る喉のチャクラを調整した。滞ったエネルギーが流れるように身体を調整し、大地とのつながりを良くした。さらに、だまされてもかまいませんという想いが霊体にあったので消しておいた。ついでに、今までだましてきた男どもはろくでもない連中だったので善導指導を入れ、お不動様に怒って頂くようにお願いをした。与乃登「さぁ、これで良いでしょう。どうですか?」女性 「なんだかすっきりとしました。」与乃登「そうでしょう?運気も変わりますよ。」女性 「あの、本当にこの人達に災いが懸かるのでしょうか?」与乃登「さぁ、そこの所はどうでしょうね。でも、悪い連中みたいですからお不動様は懲らしめてくれるでしょう。」女性 「そうだと良いんですが。」与乃登「それと、指導霊さんから宿題が出ていますよ。」女性 「え?指導霊?宿題?」与乃登「はい、これまでの人生について反省文を書くようにとのことです。」女性 「反省文ですか?書いて持ってきたらいいのですか?」与乃登「心配しなくても私は読みません。お手紙にして持ってきて下さい。お届けしますから。」女性 「はぁ。分かりました。」狐につままれたような顔をして女性は帰っていった。それからしばらくして女性から連絡があった。女性 「手紙を持って行っても良いですか?」与乃登「はい、お待ちしていますよ。」こ続きは明日と言うことで。
2006年05月08日
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昨日のお話の続きです。中年の男性が息子さん非行について心を痛められ、ご相談に見えました。父親として強く指導すると約束をされ、事故を起こして入院していた息子さんが退院となりました。与乃登「それで息子さんのご様子は?」父親 「それが、リハビリすらしようとしないので歩けないままなのです。」与乃登「そうでしたか。それはつらいですね。」父親 「何か他の原因があるような気がしてならないのです。」与乃登「そうですね、少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。確かに、心がけの悪い若者ではある。しかし、墓や祀られている仏像に手を掛けるような状況でもなかったはず。何がそうさせたのか?なにやら因縁の匂いがするぞ。ほほう、そうか。やはりな。壊された墓の家とこの若者の家には少なからず、因縁があったのか。良からぬ思い。乗せられたか。5代も前のことならば、今の当事者同士は何も知るまい。今となっては、理不尽な思いだけが残っているに過ぎない。しかし、許せない。この若者は、自分で引き寄せた報いとはいえ、体を痛め、動けない。利用した恨み辛みの主が居るはずだ。さて、どうしてくれようか。見つけたぞ。お前だな。5代前の積年の軋轢に便乗した、両家に怨みを残す者。よし、お前から祓いを入れてやる。与乃登は原因の悪霊を特定し、ひふみ祝詞をあげた。破邪の剣で薙祓い、十種神宝で鎮魂を行った。そして、若者へ病気平癒の祈祷を入れた。与乃登「ご主人、この墓の持ち主とは何か曰く因縁でもおありでしたか?」父親 「さぁ、私の所と彼の家は代々庄屋をしていたぐらいで詳しい関わりは知りません。」与乃登「そうですか。どうも両家に怨みを残していた者が悪霊となって関わっていたようです。」父親 「そうでしたか。それで何とかなりましたか?」与乃登「はい。祓いを入れておきました。息子さんの病気平癒もご祈祷させて頂きました。変化が出るでしょう。」父親 「それはありがたい。今のままなら救われない。」与乃登「少し様子を視て下さい。リハビリが進むと良いですね。」父親は安心したように帰って行った。後日、息子さんが歩けるようになったと報告があった。親子で墓参りとお地蔵さんへ花を供えてきたそうだ。これで、落ち着いて生活が出来るようになればいい。他のグループの悪ガキどもはどうなったのかと心配にはなる。良からぬ事を考えて良からぬものと繋がらなければよいのだがと案じるばかりだ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年04月30日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。中年の男性が息子さんのことでご相談に見えました。与乃登「どうかなさいましたか?」父親 「はい、実は息子のことでご相談が。」与乃登「何かご心配事でも?」父親 「実はウチの息子は手の付けられないバカタレでして。私が仕事にかまけてほったらかしにしていたもので、わがまま放題でして。」与乃登「何か事件でも起こされたのですね?」父親 「はい。ウチの近くにある墓場とお地蔵さんを壊しまして。」与乃登「それは大変なことを。それで何か不吉なことでも?」父親 「はい。ウチのバカ息子が主犯格でして。グループ全員が何らかの天罰をいただきまして・・・。」与乃登「はぁ。それはお気の毒なことで。それでご無事でしたか?」父親 「はい、大変なバイク事故でしたが一命は取り留めました。」与乃登「そうでしたか。」父親 「これでもう済んだものやら。何か償いをしなくてはならないものかと心配になりまして、見て頂きたいのです。」聞くところによると、ここの息子さんは地元の悪ガキグループの頭で、たいがいの悪さをしていたらしい。今回のことの発端は近所の墓地で酒盛りをしていたところ、そこの一番大きな墓の持ち主に怒られたらしい。そこで仕返しにその持ち主の老母が熱心に手入れをし、信心していたお地蔵さんを壊し、墓も傷つけたらしい。持ち主は元、地元の有力者で、少年達の将来を案じて事が公になることを心配し、親を呼んで厳重注意に留めたらしい。しかし、悪ガキどもは罰せられないと分かってさらにエスカレート。バイクで暴走行為を繰り返した。しかし、天罰が下り、全員が事故を起こすこととなった。与乃登「では、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入った。ほう、派手に悪さをしているようだな。しょうがないな。なるほど、天罰としか言いようがない。まぁ、本人が人生について考え直さない限り、始まらないな。与乃登「ご主人、息子さん達ですが、まだ、怪我が治っていませんね。とにかく余裕が出来たら今までの生き方を反省させることですね。」父親 「そうでしょうねぇ。でも、私の言うことなんか聞かないのですよ。」与乃登「貴方が消極的だから息子さんはこうなったのですよ。ここでしっかりなさいませんと、将来はありませんよ。」父親 「先生、何とか怒ってやってくれませんか。」与乃登「ダメです。お父さんの仕事です。」父親 「はぁ、そうですよねぇ。」与乃登「とにかく、今までさんざん悪さをしてきたのを見逃してきたのですから、一筋縄ではいきませんよ。しかし、息子さんは当分ベッドの上ですからしっかり話をして、叱ってやって下さい。」父親 「分かりました、そうします。しかし、これで天罰は終わりでしょうか?」与乃登「分かりませんよ。息子さんの心がけ次第でしょう。まずは、父親の出番です。」父親 「はぁ。家内に息子の教育を任せっきりにしたツケでしょうな。」一番痛いところを指摘された父親はつらそうに帰っていった。まだ、この父親はグループの中でもましな方である。問題を認識していた。怖いのは問題さえ感じていない他の親たちである。それからしばらくしてこの父親から連絡があった。怪我をした息子が退院するというのだ。与乃登「良かったですね。」父親 「それが治る見込みがないので退院なのです。」与乃登「何ですって?」父親 「もう一度視て頂けますか?」この続きは明日と言うことで。
2006年04月29日
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昨日のお話の続きです。年配の男性が白い石を拾い、良くないことが起きるので祟りがあるのではないかと心配されてご相談に訪れました。その白石に神社の眷属が宿っていることを見抜いた与乃登はもとの場所に戻すことを勧め、相談者の息子さんが返すことになり解決したはずでした。※「眷属」は「けんぞく」と読み、神社やお寺にはそこの神仏にお仕えする存在があります。たとえばお稲荷さんのお使いのお狐さんのように。動物とは限りません。妖怪のような姿をしている者もあれば、お不動さんのけんぞくのように男の子の姿をしている者も居ます。姿のない者も居て様々です。つまりそこにいて、神仏のお手伝いをしているのです。与乃登「それで交通事故に遭われた息子さんの様態は?」男性 「はい。怪我はたいしたことがありません。もう退院しても良いのですが、本人がちょっと。」与乃登「なにかおかしいのですね?」男性 「はい。何がというよりも、心ここにあらずという感じで。やはり、祟りでしょうか?」与乃登「ちょっと待ってください。息子さんはあの例の石をお返しになりましたか?」男性 「あ、いや、確認はしておりませんが、返したはずですが。」与乃登「ひょっとしてまだお持ちなのでは?」男性 「はぁ。それは分かりませんね。確認してみます。ちょうど家内が息子の部屋を掃除に行っていますので聞いてみましょう。」男性は奥さんに電話をかけ、尋ねていた。男性 「先生、あたりですわ。タンスの上に半紙にくるんで置いてあるそうです。」与乃登「やっぱり。」男性 「どうしましょう?」与乃登「そうしましたら、すぐにその石を神社に送って下さい。経緯を書いて、いくらかお布施を包んで送って下さい。」男性 「行かなくても大丈夫でしょうか?」与乃登「すぐに行けるのであればそうして下さい。でも、時間がかかるようでしたら送った方が早いでしょう。」男性 「わかりました。休みの日まで待てませんね。そうします。」男性はまた奥さんに電話をして神社に送るように頼んでいた。与乃登は祈念に入った。よし、石を送り返したら大丈夫だろう。与乃登「落ち着いたら息子さんを連れて、その神社にお参りに行って下さい。くれぐれも石を拾わないように。」男性 「もう懲りました。拾いません。」しばらくして、息子さんが元気に退院したと連絡があった。珍しい石や灌木など何でも拾う人がいるが注意は必要だ。おかしいと思ったらもとの場所に返す方が良い。それでもおかしいと思ったら、信頼できる神社仏閣で祓いを受けて欲しい。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年04月22日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。年配の男性がご相談に訪れました。与乃登「どうされましたか?」男性 「はい、実は石の祟りについてお伺いしようと思いまして。」与乃登「何かご心配なことでも?」聞くところによると、この男性はある小さな宗教団体の信者でそこの教祖が主催する聖地巡りのツアーに参加したのだそうです。ある地方の有名な神社に参拝した男性は、教祖の勧めるままに神社の境内で小さな白い石を拾い、自分が経営する会社の神棚に祀ったのだそうです。男性 「その白い石を祀ってからというもの、ろくなことがないんですわ。」与乃登「それは災難でしたね。」男性 「はい。ウチの従業員は立て続けに三人も交通事故を起こしますし、取引先から突然の製品クレームが出るし、家内も病気になるし、あんまりにもおかしいんで教祖に見てもらったんですが問題無い、の一点張りで。」与乃登「それはおかしいですね。」男性 「はい。挙げ句の果てにはお布施が少ないからだと言い出す始末で。あまりにも非常識なんでその団体をやめてきました。」与乃登「はぁ、それは困りましたね。それでその石はお持ちですか?」男性 「はい、これです。」出されたきれいな小さな石は、確かに妖気を放っていた。こ、これは。何か乗っかっているな。さては、教祖、これに引かれたか。男性 「あのぉ、今思い出したんですが、教祖もこれと同じような石を拾ってはりましたね。」与乃登「やはりそうでしたか。」与乃登は早速、霊視に入りました。なるほど、これはご眷属だな。すぐにお返ししなければ。与乃登「これには悪い物が憑いていたわけではありませんが、ご眷属さんが乗っています。おそらく帰りたくていたずらしたのでしょう。」男性 「それではこの石はお返しした方が良いのでしょうね。」与乃登「はい、もとあった場所にすぐに返してきてください。それで治まると思います。」男性 「分かりました。しかしその神社は遠いのですが、息子が比較的近くにいるので送って持って行ってもらっても良いでしょうか。」与乃登「かまわないと思いますよ。同じ場所に戻してあげてください。」男性 「そうですね。大至急そうします。」そういって男性は帰っていった。与乃登は石を拾った教祖のことを考えていた。おそらくご眷属のことに気づいて力のある石と考えたのだろう。しかし、残念ながら対処を間違われた。男性への対応を見ているとご眷属にいたぶられているのではないかと心配なった。神事には判断を誤ると我が身の危険に及ぶことがある。神社の境内からは不用意にものなど拾ってはいけないのだ。それからしばらくして男性から電話があった。与乃登「久しぶりですね、お元気ですか?」男性 「先生、息子が交通事故に遭いました。」与乃登「え?大丈夫ですか?」男性 「それが怪我はたいしたこと無いのですが、おかしいのですわ。視てください。」与乃登「分かりました。来てください。」この続きの講釈は明日と言うことで。
2006年04月21日
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昨日のお話の続きです。部屋に変な物音がすると言って派手な服装の若い女性が相談に来られました。部屋に子供の幽霊が居ることを霊視した与乃登は早速あの世へ送り返した。この女性が男性のトラブルを抱えて現れた。与乃登「どうされました。」女性 「あのぉ、彼氏がぁ、浮気しててぇ。それも、幽霊が教えてくれてぇ。」与乃登「は?幽霊が教えてくれた?」女性 「うん。彼氏のぉ家にぃ、泊まってたらぁ、髪の毛の長い女が出てきて、女はいっぱい居るし、こいつは最低だから別れろって言うのぉ。」与乃登「幽霊が?」女性 「そう。それでぇ、あんまし怖くなかったんでぇ、うるさいって言ったら、すごい怖い顔してこの前お前の誕生日に持っていった花とぬいぐるみは事故現場の供え物だって言うの。こいつに聞いてみろって。」与乃登「・・・・。」女性 「そういえば彼氏の住んでいるところの近くで幼稚園児の列に車が突っ込んで何人か死んだ事件があったの。ピンと来たから彼氏たたき起こして聞いたの。そうしたら白状したの。そうだって。女も居るのよ。」与乃登「なんと痛ましい。するとあなたの部屋にいた小さな子供達はその事故にあった子供かしらね。」女性 「もぉ、あったま来たんではり倒して別れてきたんだけどぉ、もう、悔しくって。」与乃登「何が悔しいの?」女性 「だってぇ、そんなところからぬいぐるみなんか取ってこなくても良いでしょう?ケチさが嫌じゃない?女もいっぱい居るし。」与乃登「あなたねぇ、そんな男と付き合っているあなたがダメなんじゃないの。浮気だケチだっていう問題じゃあないでしょう。」女性 「でもぉ、イケメンだったしぃ。やさしかったしぃ。」与乃登「本当に大切なことが分からないのなら、また同じ事に出くわすわよ。もっと考えてまともな男と付き合いなさい。」女性 「うん、わかったぁ。そんな事しなくても良いようなお金に困ってない男と付き合うようにする。」与乃登「・・・・。」何を納得したのかよく分からんが、女性は帰っていった。人の気持ちを推し量れない人が増えているとすればそれはそれで怖いことである。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年03月04日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。部屋に変な物音がすると言って派手な服装の若い女性が相談に来られました。与乃登「どうされました?」女性 「部屋にどうも子供の幽霊が居るようなんですぅ。」与乃登「見られたのですか?」女性 「いいえー、見ては居ないですー。夜中に走り回るような足音が聞こえて気味が悪いのでぇ。」与乃登「前からですか?」女性 「うぅん。最近なんですぅ。」与乃登「分かりました。少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。なるほど、幼稚園ぐらいの女の子だな。しかも二人ほどいるのか?迷い込んだな。この家に付いているわけではないらしい。何が因果か知れないが、親は葬式をしているだろうに。死んだことが分からないのか。早速あの世へ送ってやろう。与乃登は観音経をあげた。白衣観音がお出ましになり、二人を抱きかかえて連れて行かれた。与乃登「やはり居ましたね。小さな女の子でしょう?」女性 「そうねぇ、小さな子じゃないかなぁ。はしゃいで走り回ってましたぁ。」与乃登「もう大丈夫ですよ。あの世へ送り届けましたから。」女性 「そうですかぁ。たすかりますぅ。」香水の匂いを振りまきながら女性は帰っていった。それからしばらくしてこの女性から連絡があった。女性 「センセ。大変なんですぅ。」与乃登「どうされました?」女性 「彼氏が。彼氏が。ううう。」与乃登「落ち着いて。こちらへ来られますか?」女性 「すぐに行きますぅ。」このとんでもない続きは明日と言うことで。
2006年03月03日
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昨日のお話の続きです。男性が食事のことで悩んでいるといって相談に来られました。亡くなられたおじさんの大好物だった餃子が命日近づくと無性に食べたくなるというのです。どうやら命日にお供えすると言うことで治まったようです。与乃登「今日はどうされました?」男性 「はい、実は甥っ子のことで。」与乃登「何か不思議なことでも?」男性 「はい。まだ4つなんですがこの前、饅頭を三十個も食べてしまいました。」与乃登「三十個ですか。普通ではないですね。」男性 「はい、ぺろっと一気に食べたそうなんです。それが、腹痛も起こさず元気なんですが心配で。」与乃登「いつもではないのでしょう?」男性 「えぇ、その日はその子のおじいちゃんの法事で、お供えのお饅頭がたくさんあったんです。それを片っ端から食べたみたいで。」与乃登「その後も食べ続けていますか?」男性 「いえ、それは聞いていません。」与乃登「だったら、大丈夫でしょう。おじいちゃんの好物だったのでしょう。」男性 「そうなんですよ。糖尿病で甘い物を禁止されていましたから。」与乃登「なら、なおのこと大丈夫でしょう。お供えしていれば治まるでしょう。あなたも少し霊媒体質だし、その子もおそらくそうでしょう。御霊さんが乗っかって一生懸命食べておられたのでしょう。」男性 「私は良いとして、甥っ子は大丈夫でしょうか。」与乃登「心配なら、おじいちゃんによく言っておかれたらどうです。お供えするから乗っかるなって。」男性 「誰が言うんですか?」与乃登「あなたですよ。僧籍をお持ちでしょう?」男性 「いや、私はそんなことは。」与乃登「だったら誰が言うんです。お身内の方が言うのが一番!」男性 「はぁ、いっぺん言ってみます。」納得したようなしてないような顔をして男性は帰っていった。あの世に行かれたら普通は帰ってこないものだが、命日や法事、彼岸や盆にはお帰りになって、少々手間を取らせる方もいると聞く。故人をしのばれたときには好物をお供えされてみてはいかがだろうか。大変喜んで頂けること請け合いである。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年03月02日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。男性が食事のことで悩んでいるといって相談に来られました。与乃登「どうされました。」男性 「あの、食事のことでちょっとご相談が。」与乃登「はい、どういったことでしょう。」男性 「先生は何か食事制限をされておられますか?」与乃登「最近太ってきたので脂っこいものは食べないようにしていますが。」男性 「いえ、ちがいますがな。食事の戒律のことですがな。」与乃登「あぁ、戒律。四つ足物は食べないようにしていますが。」男性 「私は完全精進なんです。」与乃登「ベジタリアンですね?」男性 「私はサラリーマンですが僧籍を持っていますので、出来ることなら肉食を避けて生活をしたいのです。」与乃登「それは、それは。ご苦労が多ございましょう?」男性 「はい。日本は精進料理を食べるところがほとんどありませんので外食は大変です。」与乃登「そうですよね。フィッシュ・チキンベジタリアンで卵、牛乳オーケーの私ですらファミリーレストランでは食べるものがなかったりしますから完全精進は大変でしょう。」男性 「えぇ、でも、まぁなんとかなる物です。居酒屋には野菜メニューは多いですから。」与乃登「そうですよね。行あけの食事は居酒屋の限りますよね。私も肉を全く受け付けなくなりますから他の選択肢が無くなります。」男性 「実は、普段は完全精進の私ですが、月初めになるとどうしても餃子が食べたくなるのです。」与乃登「餃子ですか?たまに食べたくなると言うのは分かる気がしますが、そういうものではないわけですね?」男性 「そうなんです。」あ、御霊さんが食べたがっているな。与乃登「どなたかお身内の方で餃子がお好きな方がいらっしゃいませんでしたか?」男性 「叔父が大好物でした。」与乃登「おじさまはご存命ですか?」男性 「いえ、3年前に亡くなりました。え!やはり、もしかして。」与乃登「月初めというのは命日の頃ではないですか。」男性 「そうです、3日に亡くなりました。」与乃登「命日にお供えされてはいかがですか。食べたくなるのが治まるかも知れません。」男性 「はい、そうします。豚肉を食べさせられるのは臭くてかないませんわ。」与乃登「おじさまが食べたかったのでしょう。」男性 「早速試してみます。」男性は納得して帰って行った。そして、しばらくたった頃、また電話があった。男性 「先生、この前はどうも。うまく治まりました。」与乃登「それは良かった。」男性 「今度は甥っ子が。」与乃登「また、餃子ですか?」男性 「いえ、饅頭です。すぐ伺います。」この続きは明日と言うことで。
2006年03月01日
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昨日のお話の続きです。どうも体調が悪いと男性が相談に来られました。男性は奇門遁甲によるお水取りを希望された。与乃登は秘伝の書物による吉方位を導き出した。それからしばらくして男性また訪れた。与乃登「どうされました。」男性 「はい、先生に教えて頂いた通り、お水取りをしてきました。温泉にも入り、地元名産も食べてきました。」与乃登「それは良かったですね。それで体調はいかがですか。」男性 「おかげさまで前よりうんと良いです。しかし、ちょっと心配なことが。」与乃登「あぁ、そうでしたね。何か起きましたか?」男性 「はい。先生にお守りの水晶や数珠を御神水で洗うと良いと聞きましたので持って行きまして、洗ってきました。」与乃登「はい、それで?」男性 「家に帰ったとき、水晶玉が粉々に割れてしまいました。何かあるのでしょうか。」与乃登「それはよかったですね。身代わりになってくれたのでしょう。厄払いになったと思いますよ。」男性 「え?そうなんですか?」与乃登「何か悪いことがあったとは今感じませんので、まず間違いないでしょう。」男性 「あ、そうですか。僕はてっきり何か悪いことでも起こったのかと。」与乃登「水晶は厄や不浄にふれると割れたりひもが切れたりします。そのとき不浄も持って行ってくれるので大丈夫ですよ。」男性 「そういうものですか。安心しました。」与乃登「大丈夫、体調も良くなったとしたらお水取りは成功ですよ。お仕事も心配ないんじゃないですか。」男性 「まだ分かりませんが、うまくいきそうな気がします。」与乃登「そう。期待が持てるというのは効果があった証拠ですよ。しっかりがんばってくださいね。」男性 「はい。そうします。」男性は安心したように帰って行った。都会での暮らしは大地との関わりを切り離している。たまに良い空気、良い景色、良い水、良い食べ物を温泉とともに体に取り入れるのは、運気がどうの、こうの、より疲れた体が欲しているはずだ。素直に土に素足を降ろし、リフレッシュしてみるのも悪くはないはずだ。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月28日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。どうも体調が悪いと男性が相談に来られました。与乃登「どうされました?」男性 「はい、ここのところ体調も優れす、難儀しております。私は営業の仕事をしておりますが、今度、大きな取引を控えておりましてどうしても決めたいのです。しかし、体調は良くない、運気も今ひとつで、取引を逃がしてしまうのではないかと心配でして。」与乃登「なるほど、ここが踏ん張りどころということですね。」男性 「それで、ウチの祖母が中国の良く効くやり方があると聞きましてお水取りをしてみてはどうかというのですが、そのやり方を知っているという近所のお坊さんが亡くなってしましまして、こちらに相談に来ました。」与乃登「そうでしたか。奇門遁甲ですね。良く効きますよ。」男性 「吉方位の方向でお水を汲むというのは同じでしょうか。」与乃登「そうです。いろんなやり方が伝わっていますが、日にちや時間、場所を秘伝の方法で割り出してお水をもらいます。」男性 「健康と勝負と両方に効きますか?」与乃登「そのような取り方もあります。」男性 「早速、今週末の休日に行きたいのですがよろしくお願いします。」与乃登「それはできるかどうか。」男性 「え?だめですか。」与乃登「日にちと時間帯に制約があります。休みの日に当たればいいですが。最短で見てみましょう。」与乃登は秘伝の書物をひもといた。与乃登「お住まいはこちらの住所ですね?えぇっと、そうですね、ちょうど金曜日の深夜に出発すると行けますね。」男性 「金曜の深夜ですか。」与乃登「あ、ちょうど良いですね、吉方位に当たる場所に名水百選がありますね。神社の御神水ですし、これは飲むと良いでしょうね。近くに温泉地もあるのでこちらで温泉に入ってきてください。」男性 「温泉ですか?」与乃登「もちろん。大地のエネルギーを体に取り入れるには温泉が一番。次に地元の名産を食べてきてください。」男性 「地元の名産ですか?」与乃登「はい。水と食べ物が基本です。名産以外は材料が地元の物とは限りません。温泉に入って地元名産を食べる。これに限ります。」男性 「はぁ、観光旅行のようですね。」与乃登「そうですよ、観光旅行とは本来、良い気を体に取り入れるための物ですよ。」男性 「はぁ、そうですか。とにかくいつどこへ行ったらいいか教えてください。」与乃登「はい、こちらが吉方位のお水取り、出発時間と滞在時間になります。」男性 「分かりました、早速行ってきます。」与乃登「あ、お守りの水晶とか数珠とかをお持ちになって、吉方位に示した神社の御神水で洗ってきてください。きれいになりますし、効果が上がりますよ。」男性 「それでは行ってきます。」真剣な表情で男性は帰っていった。それからしばらくして男性からまた、電話があった。男性 「先生、大変なんです。水晶が。」与乃登「どうされました?」男性 「とにかく伺います。」この続きは明日と言うことで。
2006年02月27日
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昨日のお話の続きです。男性が幽霊に狙われているといって相談に来られました。霊視で男性を襲っているのは魔物と判断した与乃登は祓いを掛けた。しかし、また、男性は魔物に襲われた。男性が寝不足の顔をして訪れた。与乃登「また襲われたのですか?」男性 「はい。」なぜだろう。この人は霊媒体質だからだろうか。しかし、なぜ。男性 「あのぉ。いつも、青い目をした金髪の女性に助けてもらっているのですがあれは守護霊でしょうか。」与乃登「はい?金髪碧眼の女性ですか?」男性 「えぇ、僕が危険な目に遭うと必ず、どこからか現れて助けてくれるんです。」与乃登「そうですか。守護霊さんは日本人とは限りませんからあり得るでしょうね。少し、視てみましょうか。」早速、神前に座り霊視に入りました。祭壇の前のまばゆい光に与乃登は驚いた。はて、どなた様だろうか。おぉ、天使だ。初めて見た、大きいんだな。羽が本当に生えて居るんだ。ふーん、昔の絵の通りだ。すると、この人の守護天使か。するとこの人はクリスチャンか。あぁ、おじいさまがクリスチャンか。与乃登は振り返って男性に尋ねた。与乃登「あなたはクリスチャンですか?」男性 「いえ、洗礼を子供の頃カナダでしていますが取り立てて信仰をしていません。」与乃登「え?カナダにお住まいだった?」男性 「はい、おじいさんがカナダ人の牧師だったんです。ぼく、クォーターなんです、わかりにくいですけど。」与乃登「あぁ、それで。でも、牧師さんは結婚しないんじゃないんですか。」男性 「はい。牧師になったのは日本に来てからです。なんだか知らないですけどなれるみたいです。」与乃登「そうですか。あなたを助けていたのは、あなたの守護天使ですよ。」男性 「あぁ、そうですか。やはり守ってくれていたんですね。」与乃登「たぶん、ずっと守ってくれるでしょう、感謝してくださいね。魔物も手出しは出来ないでしょう。」男性 「おじいちゃんにちゃんと聞いておくんだったなぁ。」与乃登「私は天使のことについては分かりませんので、詳しい方に聞いてみてください。」男性 「はい、知り合いに牧師が居ますので聞いてみます。」男性は納得して帰って行った。ご縁があってご守護されているのだろう。不思議なこともある物です。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月22日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。男性が幽霊に狙われているといって相談に来られました。与乃登「どうなさいました?」男性 「はい、最近、幽霊に襲われているのです。」与乃登「それは大変ですね。同じ幽霊ですか?」男性 「どうも、こちらに越してきてからはそうみたいです。」与乃登「なるほど、お家で寝ているときですか?」男性 「はい、金縛りになります。」与乃登「分かりました、少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。おぉ、これか。これは。幽霊ではないな。何か良からぬ、魔物だな。どこからかこの人に憑いてきたのか?いや、これはいけない、早く何とかしないとこの人が危険だ。与乃登「襲われるときには被害はありませんか。」男性 「首を絞められます。」与乃登「それは放っておいてはいけません。命に関わります。」男性 「何とかなりますか?」与乃登「わかりました、何とかしましょう。」今まで神前で見えていた魔物は姿をくらました。隠れたって無駄さ。もう、お前を捕捉したからな。呼び出してやるさ。「物の怪を引いて放すぞ梓弓、引き取り給え他方世界へ」次に封じの呪文を唱えた。よし、手応えはあった。与乃登「これで良いでしょう。魔物はもう近寄らないでしょう。」男性 「あ、そうですか。助かります。これで安心して眠れる。」喜んで男性は帰っていった。そして後日、男性から電話があった。与乃登「その後どうですか。」男性 「あれからしばらくはぐっすり眠れました。」与乃登「そうですか、良かったですねぇ。」男性 「はい、でも、昨日また、襲われました。」与乃登「何ですって?」この続きは明日と言うことで。
2006年02月21日
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昨日のお話の続きです。彼氏の仕事がうまくいかないといって若い女性が相談に来られました。女性から、彼氏にお金を貸していること、結婚の約束をしながら彼氏は離婚が成立していないこと、を聞き出した与乃登はだまされているのではないかと直感した。霊視の結果を聞いても、半信半疑の女性は与乃登に促されて彼氏のことについて、調べてみることにした。後日、女性から電話があり女性 「先生!私だまされていました。」与乃登「何か分かりましたか?」女性 「ひどいんです。わぁぁぁぁっ。」与乃登「おちついて、泣かないでこちらに一度いらっしゃい。」しばらくして泣きはらした目で女性が現れた。与乃登「どうしました?」女性 「彼氏は私から借りたお金で奥さんにお店をさせていました。」与乃登「そうでしたか。」女性 「すべて嘘だったんです。」与乃登「そうなの。真相が分かって良かったじゃないですか。」女性 「それで私、死のうと思って川に飛び込んだんです。」与乃登「え?無事だったんですね?」女性 「はい。気が付いたら川岸に居ました。」与乃登「それは良かった。無事で何より。そんな男のために死ぬもんじゃない。」女性 「でも。彼氏が死ねばいいと願って私、自殺しようとしましたから・・・。」与乃登「それでどうしました?」女性 「そうしたら、彼氏は。交通事故で死にかけて入院しています。」与乃登「え!何ですって。」女性 「周りは自業自得だろうというんですが、私、幽霊になって、運転中だった彼氏の首を絞めた記憶があるんです。」与乃登「うーーん。これは難儀なこと。彼氏は重体ですか?」女性 「はい、もう命に別状はないそうなんですが、私が来るといってうわごとを言っているそうです。」与乃登「とにかく生きていて良かった。あなたも、彼氏も。命をもてあそぶものじゃない。」女性 「私はどうしたらいいでしょうか。」与乃登「別れなさい。きっぱりと。」女性 「でも、お金が。」与乃登「そんなことは弁護士にでも任せてしまいなさい。」女性 「もう、結婚は無理ですよね。」与乃登「まだそんなことを!自分の命を絶とうとしたことと、彼氏を殺そうと思ったことの責任を考えなさい。」女性 「あぁ。やっぱり死ねば良かった。」与乃登「取り合えず一週間ほど、尼さん修行しておいで。お寺を紹介してあげるから。」女性 「あー、それ良いかも。」与乃登は知り合いのお寺に尼修行を頼んであげた。与乃登「もう、死のうなんて思わないようにね。死んだらつらいのはあなたよりも、家族だからね。もし、彼氏の事後があなたのせいだったら、それもあなたの因縁になるからね。ゆっくり考えておいで。」女性 「取り合えず、行ってきます。」そういって女性は帰っていった。人生が思い通りに行かなくなると安易に自殺に走る若者が多いが、残された家族の悲しみはいやされることがない。自殺をしても、霊的には何の解決にもならないばかりか、自分の人生を放棄したことの罪の償いに苦労することを与乃登はかいま見て知っている。くれぐれも、自殺しないことだ。ましてや、誰かを殺そうなんて。殺さなくても、人はいずれ死んでいくものだ。短い人生を大切にして欲しい。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月17日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。彼氏の仕事がうまくいかないといって若い女性が相談に来られました。与乃登「どうされました?」女性 「はい、今つきあっている人が小さな会社をしているのですがうまくいっていません。何とかうまくいくようにご祈祷して頂けませんでしょうか。」与乃登「お相手の方は経営者さんですね?」女性 「はい。ベンチャー起業で、コンピュータのシステム開発をしています。」与乃登「なるほど。お仕事が大変なんですね。」女性 「資金繰りがうまく行っていなくって。仕事がうまくいかないと結婚できないって言われています。」与乃登「そうですか、それは心配ですね。」与乃登は話がおかしいと感じた。何かある。与乃登「もう少し、詳しくお聞かせ願えませんか?」女性 「実は言いにくいことなんですが、お金を少し融通しているんです。それで心配になってきまして。それに奥さんとの離婚もまだですし。」でたぞっ。借金に離婚がまだ。だまされているんじゃないかい?霊視しなくてもそう思うぞ。与乃登「なるほど。それはお困りでしょう。どのぐらいお貸しになっているんですか?」女性 「もう、五百万円ぐらいにはなります。結婚資金で貯めていたお金なんです。」あちゃー、これは返ってこないな。借用書は取っとるんかいな。与乃登「それで、彼氏は離婚が成立していない?」女性 「そうなんです。彼の借金がたくさんあるので離婚が出来ないって、言われています。」普通逆だろう。愛想尽かしたダンナの借金がたくさんあったらさっさと別れるだろうに。嫁さんの土地とか家とか担保に金を借りているのか?慰謝料でもめているのか?与乃登「うーん、少し不利な立場ですねぇ。お金のことですし、少しきちんとけじめを付けられてはいかがですか?」女性 「でも、彼と結婚を約束していますし。返すって言ってくれていますし。」信じて待ちますってか。もぉ、嫌な霊視だねぇ。彼氏がだましていたら言わなくちゃならんし、信じないだろうしなぁ。与乃登「わかりました。少し視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。はら、言わんこっちゃ無い。見ろ。夫婦仲は良さそうじゃないか。おやぁ?嫁さんに商売でもさせているのか?何らかの裏事情がありそうだぞ。与乃登「彼氏の言っていることの裏は取れていますか?」女性 「え?裏ですか?」与乃登「そうです。あなたはだまされている可能性が高いですね。」女性 「そんな馬鹿な。あり得ません。」与乃登「では、その根拠は?」女性 「・・・。」与乃登「いいですか。彼氏の仕事のご祈祷はちょっと置いておいて、お二人の関係をキチンとされてみてはいかがでしょう。」女性 「でも。」与乃登「あなたもお金が心配になってきたのでしょう?当たり前ですよね。だったら、自分の亭主にしようとしている男性のことをどれだけ知っていますか?調べてみて、納得されたらそれで良いじゃないですか。そうしたら落ち着いて結婚を待てるでしょう?」女性 「それは、そうですね。」与乃登「それからご祈祷でも遅くはないでしょう?」女性 「分かりました。そうします。」女性は渋々納得して帰って行った。後日、この女性から電話がかかってきた。女性 「先生!私だまされていました。」与乃登「ほぉ、何か分かりましたか?」女性 「ひどいんです。わぁぁぁぁっ。」与乃登「おちついて、泣かないでこちらに一度いらっしゃい。」女性 「もう死んでやるー!」与乃登「あっ。もしもし、もしもし?」この続きは明日と言うことで。
2006年02月16日
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昨日のお話の続きです。深刻な悩みがあると言って若い女性が訪れました。この女性は霊媒体質で困っていた。霊視でこの女性が八幡神の巫女だったことを知った与乃登は八幡神に何とかしてくれるように頼んだ。この女性が久しぶりに尋ねてきた。与乃登「どうですか、おばあさまの里の八幡様は分かりましたか。」女性 「はい、分かりました。少し離れた町でしたが、八幡様がありました。」与乃登「そうでしたか。それでもうお参りには行かれましたか。」女性 「はい、行ってきました。古い立派なお社でゆっくりお祈りをさせて頂きました。」与乃登「良かったですね。願いは聞き届けられましたか?」女性 「はい。実は、私の仕事はツアーの添乗員でして、行く先々のホテルで一般のお客様をお泊めできない、問題のある部屋をあてがわれまして、そのたびに憑依され困っていました。」与乃登「そうだったのですか、それはお困りでしたでしょう。」女性 「はい。今回も死にそうになりながら何とか八幡様にお助け頂こうと思い伺いました。」与乃登「それで?」女性 「一生懸命お祈りをしていますと、若い神主さんに声を掛けられまして、お祓いをして頂きました。」与乃登「あぁ、ご縁ですねぇ。」女性 「お話を聞いて頂くうちに、おばあさんの実家の方が総代さんをしていることが分かったのです。」与乃登「そうすると親戚筋に当たるわけですよね。」女性 「そうです。会ったことはありませんが、親戚です。そこで、その神主さんが、そんな仕事をしていてはいけない、ここへ来て巫女さんをしないかと言うんです。」与乃登「あなたは巫女さんをされていましたよね。」女性 「えぇ、中学生の時ですけど、踊りを奉納していました。」与乃登「良いお話ではありませんか。」女性 「私もそう思います。もう仕事には困り果てていましたし、疲れました。静かに巫女さんをするのも良いかなと。」与乃登「良い時期かも知れませんね。そこだともし何かあっても祓って頂けるわけだし。」女性 「そうですね、心強いです。親戚もいますし。」与乃登「それは八幡様のお計らいでしょうね。」女性「本当に助かりました。」女性は納得して帰って行った。後日、この女性から、あのお祓いをしてくれた神主さんと結婚したという手紙が届いた。ゆくゆくはそこの宮司を継ぐお方だそうです。やらはりましたね、八幡様。見事なお計らいです。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月14日
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与乃登へご相談をされた方の中にはこんな方がおられました。深刻な悩みがあると言って若い女性が訪れました。与乃登「どうなさいました。」女性 「実は私、お持ち帰り体質なんです。」与乃登「お持ち帰りですか?」お持ち帰りとは何だ。合コンのお持ち帰りか?まさか、幽霊のお持ち帰りか?女性 「仕事柄、あちこちに行きますので、まずいなー、と思うところでは必ず、憑いて来ちゃうんです。」そうだろうな。ウチに合コンの相談はないわな。与乃登「霊媒体質ですね。」女性 「そうなんです。何とかなりませんでしょうか。」与乃登「こればっかりはねぇ。」女性 「そうでしょうねぇ。どこのお寺でも、修行をしなさいとしか指導されませんでした。」相当、困っている様子が見て取れた。与乃登「まぁ、何か良い方法がないか、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。なるほど、この娘の前世は巫女か。そりゃしかたないわな。職業病でしょうに。おや?神様がいらっしゃる。与乃登「どちら様でしょうか。」八幡神「わしは八幡神である。このものはわしに仕えた巫女である。」与乃登「どちらの八幡様でしょうか。」八幡神「このものの母の、母、の郷里の八幡神である。」与乃登「では、この娘の願いは聞き届けてはいただけませんでしょうか。」八幡神「よろしい。難儀はわしの本意ではない。我が宮に来て祈るがよい。」与乃登「はい、よろしくお計らいを。」八幡神はお帰りになった。与乃登「あなたは前世で、八幡神に仕えた巫女でしたね。」女性 「はぁ、それで。私は幼い頃、地元の神社の巫女をしていました。」与乃登「その神社は、お母さんのお母さん、の里ですか?」女性 「いいえ、おばあさんは私の生まれた場所の出身ではありません。」与乃登「そうでしたか。お母さんのお母さん、の里の八幡様というのは分かりますか?」女性 「さぁ、私は知りません。」与乃登「そうですか。一度お母さんにでもお聞きになって、そこの八幡様にお参りして祈ってみてください。お聞き届け下さると思います。」女性 「そうですね。調べてみます。」そういって女性は帰って行った。この話の続きは明日と言うことで。
2006年02月13日
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昨日の話の続きです。奥さんがおかしくなられたとご主人が相談に来られました。おそらく狐憑きではないかと話すご主人の苦悩が伝わってきた。早速霊視に入った与乃登にはタヌキが憑いているのが見えた。早々にタヌキと対決し、あちらの世界に追い返した。数日後、ご主人から電話があり、今朝から奥さんの様子がおかしいというのです。急いで、ご主人がお見えになりました。与乃登「奥さんの様子はどうですか?」ご主人「はい、やはり、今朝から前の状態に戻ってしまいました。」与乃登「うーん、原因は何だろうか。」ご主人「あのう、タヌキのことでちょっと。」与乃登「何か心当たりでも。」ご主人「実は私はそば屋を経営しておりまして。この前、知り合いの方にタヌキのはく製を店の飾りにいただいたのです。」与乃登「タヌキのはく製ですか。」ご主人「それが、私は知らなかったのですが、下さったのがうちの父の友人でして、どうもその方が車で撥ねたタヌキだったらしいのです。」与乃登「これはまた因果な。」ご主人「そのタヌキを撥ねた時にうちの父も車に乗っていたらしく、丁重に弔うように言ったらしいんですが、その人は元猟師さんで、はく製にしてしまったらしいんです。」与乃登「はぁ。」ご主人「それで、僕がそば屋をしているので飾りに良いだろうと言うことで、ちょっとユーモラスな姿に仕立てて、下さったということなんだそうです。」与乃登「それで怒って、タヌキが奥さんに憑いた。」ご主人「そうなるかと思います。」与乃登「しかし、そのタヌキはこの前あちらの世界に返しました。今になってまた祟るのは不可能なはず。なぜ、また奥さんがおかしくなったのでしょうね、何か心当たりはありますか?」ご主人「いえ、そこまでは。」与乃登「分かりました、視てみましょう。」早速、神前に座り霊視に入りました。そこで見えたものは。小さな子狸が5匹。こちらをじーっと見据えていた。あ、あのタヌキは母親だったのか。生まれて間もない子狸も母を亡くして餓死したか。これは罪深い。丁重に供養の経を上げ、香を焚いた。与乃登「ご主人、子供がいたのですよ。あのタヌキには。」ご主人「え!そうでしたか。これはかわいそうな。」与乃登「原因が分かったからには丁重に供養をしてやらないと。」ご主人「そうですね。あのはく製はどうしたらいいですかね?」与乃登「こちらにお持ち下さい。祓い清めをしましょう。そして葬ってやって下さい。」ご主人「わかりました。そうします。」それから、ご主人は一生懸命、タヌキの供養に努められた。奥さんの状態も薄紙をはぐように回復に向かわれたと聞いている。不思議なこともあるものです。与乃登(よのと)の神霊心療室http://yonoto.com/
2006年02月11日
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