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日曜日の昼下がり、なんとなく二人でテレビを見ていた。 「日テレからのお中元」なんて言っているから、視聴者プレゼントなのかと思っていたら 何のことはない、ただの通販番組だった。 ところが、 「あっ!これ食べたい。ほしい」と妻が突然身を乗り出した。 タレントの田中義剛さんの花畑牧場の商品詰め合わせセットだった。 「ねぇ、注文して。なかなか手に入らないらしいよ」 「でも、10000円だよ?それにデブの元」 「いいから。話の種に。それにこれ食べないで死んだら、絶対後悔する」 「まさか・・・」しかし、妻があまりに真剣なので、 仕方なく、そばにあった妻の「亀」ノートPCで、アクセスしたのだが 「ただいまアクセスが集中しております・・・」で日テレのサイトが開けない。 自分の部屋に行き、自分のパソコンで再度アクセスすると、 今度は「商品購入ページにアクセスできない場合はこちらをクリック」とでて すんなり購入ページへ行けた。 放送からまだ数分だというのに、すでに購入数は500を超えていた。 そして何とか、購入の手続きが終わって、もう一度販売状況を見ると、 すでに注文は800を超え、7月発送分は完売になっていた。 結局、この商品は、放送1時間足らずで1700セットあまりを完売した。 リビングに戻ると妻が電話をしていた。 「じゃぁ、よろしくお願いします」 そして、次の瞬間、ほぼ同時に声を発していた。 「買えたよー(⌒∇⌒)」 「買えたよー(⌒∇⌒)」 応援よろしく お願い致します
2008/06/30
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思いのほか、仕事が早く片付いて、まだ日のあるうちに帰路についた。 駅前のスーパーの前に来ると、突然頭の中で”天使”が囁いた。 (ねぇ。料理用の酒が切れてるよ。お酒は重いから、きっと喜ぶよ) でも、それが失敗の始まりだった。 お酒を買いに、スーパーに入ると、今度は「見栄っ張りの神」が囁く。 (お酒だけ、それも料理用の酒だけ買うと、よほどののんべぇだと思われるぞ。 しかも2L1000円の安酒だ。哀れに思われるかもしれんぞ) この日は、妻はレッスンの日で、帰宅は8時過ぎになる。 (ついでだから、夕飯のしたくもしといてやるか) 悪魔に魅入られたように、夕食のための買い物を始めてしまった。 (きょうは、きのこが安いんだ。おーっ!生鮭にあさりにかつおが安売りか) メニューは決まった。 きのこと野菜とアサリの蒸し煮に鮭のフライ、 それに、妻の好物のかつおの土佐作りもつけてやろう。 あとはあのいまいましいキャベツを即席漬けにでもしよう。 和洋折衷だけど、まぁいいだろ。 食事の支度がほぼ出来上がった頃、妻がようやく帰宅した。 「お酒が重くて・・・、えぇご飯作ってくれたの?うれしい・・・・・あらら」 「お酒なら買ってきたのに」 「ええー?お酒買ってきたのぉ。やだ、鮭にかつおもあるじゃない」 「きょう安かったから・・・」 「まぁ、私たちって、ほんとに気が合うわねぇ」 そういいながら、妻はかつおと鮭のパックを取り出した。 そしてご丁寧にも、アサリもきのこも買って来ていた。 お互い、メニューのイメージが貧困なせいなのか、 それともただ安いという理由で飛びつく「貧乏性」が原因か。 昔は、料理を作るというと、高い食材ばかり使うので 「あなたの料理は高くつく」とぶーぶーいわれていたのに、 最近は、どうやら私はおばちゃん化が進行しているようだ。 おばちゃんにのしかかられたり、ぶつかられたりしたせいではないだろうが 恐ろしいことだ。 応援よろしく お願い致します
2008/06/27
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「帰りに整体に寄ってくるから、夕飯の買い物お願いしていい?」 「いいよ」 というわけで、スーパーで買い物をし、夕食を作ったのが火曜日のことだった。 私の仕事に抜かりがあろうはずもなく、 朝、出勤前に冷蔵庫のチェックをして出かけたから、 常備野菜など不足の食材などもしっかり補充をしておいた。 その翌日、私の少し後に帰ってきた妻が、キッチンで奇声を発した。 「あれぇ!?キャベツあったんだぁ。きのう買っといてくれたの?」 「ああ。キャベツなかったし、安かったから」 「あれぇみょうがもある」 「あるよ」 「まさか、しょうがはないわよね」 「あるよ」 「大葉・・・」 「あるよ」 「あっちゃー!卵もあるんだ。ああ、イチゴジャムも・・・」 「あるよ」 「ええー!?生ハムも買ってあるの?」 「あるよ」 「ねぇ、『HERO』のマスターの真似やめてくれる?似てないし」 「それより、君はどうして冷蔵庫チェックしていかないんだ?」 「冷蔵庫の中身なんて、いちいち見なくたって頭に入ってるもの」 「ふーん。その割には賞味期限切れのものが多いのはどういうわけだろうねぇ」 「まぁ、たまにはそういうこともあるけど・・・」 「で、どうするんだい。同じ食材ばっかりそろっちゃったぜ」 「しばらくは、キャベツの千切りとオムライスでいくっきゃないわね」「それだけかよ」「ほかにも知ってるわよ。ロールキャベツとかホイコーローとか・・・。でも、知ってることとうまくできることは別だから・・・」「・・・」「まったく、あなたに買い物頼むとろくなことないわね(おいおいそっちかよ)」 応援よろしく お願い致します
2008/06/19
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前夜、キッチンで片付け物をしている妻から声がかかった。 「ねぇ。段ボールっていつ収集日だっけー」 「第2、第4火曜日だよ。それくらい主婦なら覚えとけよ」 「だって、あなたに聞いたほうが早いんだもん」 そして今朝、目覚めて朝刊を取りに行くと、 玄関に、たたんだ段ボールと雑誌がきちんとまとめられて置いてあった。 いかにも、「捨てといてね」といっているようだった。 「んじゃ、捨てといてやるか」 段ボールと雑誌を持ってごみ置き場に行くと、 口うるさいので有名な近所のおばさんとばったり。 僕は、どうもこの人が苦手だ。 とはいえ、ご近所づきあいは大事だから、精一杯の笑顔で声をかけた。 「おはようございます。今日も暑くなりそうですね」 おばさんそれには答えず、私が段ボールと雑誌を置こうとすると ものすごく険しい顔になり、 「あーた。古紙の収集日っていつかご存知?」 「はっ?第2、第4火曜日だったと思いますが・・・」 「今日は第3火曜日ですよ。 ほんと、最近ルールを守らない人が多くて困るのよね(`Д´) あーたも、いい大人なんだから ちゃんとルールは守ってくださらないとヾ(*`Д´*)ノ"彡☆」 「は、はい。すみません、ついうっかりしました」 「お宅にはカレンダーというものがないんですか?゛(`ヘ´#) 」 「いや、カレンダーは腐るほどあるんですけど。 ついうっかり確認するのを忘れました。申し訳ありませんでした」 「次から気をつけてくださいよ。ほんとですよ」 ほうほうのていで逃げ帰り、ようやくのんびり起き出してきた妻に 「古紙は、第2、第4って言っただろ」と抗議したのだが、 「えっそうだった?ハハハ、やだ間違えちゃった。ごめんごめん」 「ごめんじゃないよ。○○さんの奥さんに散々文句言われちゃったじゃないか 」 「○○さんの奥さんいたの?わぁ、行かなくてよかった。 あなただからそれくらいで済んだんだから。 たぶん、私だったら、まだ延々嫌味言われ続けてるよ」 「その前にちゃんと確認ぐらいしろよな」 そのときテレビから、女子アナの美しい声が聞こえてきた。 「きょう最も悪い運勢なのは、 ごめんなさーい。乙女座のあなた。 頑張りが空回りしてアタフタ。 一人で抱え込んで事態は悪化・・・」 「・・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/06/17
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6月10日の早朝、我が家のアイドルだった、ひとつの小さな命が消えました。 ハムスターの凛は、この日、1年11ヶ月の短い生涯の幕を閉じましたが、 この小さな愛らしい動物が、我が家にもたらしてくれたものは、 計り知れないほど大きなものがありました。 私たちは、彼にどれほど癒されたか知れません。あんなに小さいのに、すっかり私たちの心に入り込んでしまって・・・。 5月3日の朝、突然鼻を鳴らし、呼吸困難に陥ってから 喘息のような発作がやむことはなく、 鼻も詰まっているようで、絶えず鼻を鳴らしていました。 次第に食欲も落ちてきていましたが、それでも頑張って生きていました。 ちょっぴり冷え込んだ深夜に、容態が急変したのでしょう。 朝、ケージをのぞいた時には、目を閉じたままぐったりと横になっていて もはや、ほとんど息もしていないようにさえ見えました。 朝の支度を終えた妻がケージを覗くと、 彼はいつの間にか、ケージの入り口の前に移動していました。 しかし、もはやピクリとも動きません。 「水が飲みたかったのかもしれないね」 「そうかもしれないわね。お水あげようね」 妻が、スポイトで水をあげようとすると、彼は突然がばっと起き上がりました。 「わっ。この子死んだふりしてたの?」 でも、起き上がろうとしたのは一瞬だけで ほとんど水を飲むこともできず、すぐにまた横になってしまいます。 彼を掌に乗せると、体温がかなり下がっていました。 体を暖めるために両手で包むように抱いていると、 わずかに、頭をもたげました。 妻が耳を当てると「くーん」と鳴いたようでした。 そして、そのまま手の中で、静かに息を引き取りました。 きっと、私たちが起きてくるまで、必死に頑張ってくれたのでしょう。 ぽっかりと空洞のできたような寂しさが募ります。 ゆうべ、妻は黙々とケージを掃除し、 腕時計のケースを改造した棺に、好物の餌と一緒に彼を納めると 最後の別れをしたようでした。 応援よろしく お願い致します
2008/06/11
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男子のバレーボールが五輪出場を決め、 感極まった監督が、コートにはいつくばっている映像に 妻の爆笑がとまらなくなった。 どうやら、昼間の出来事と重なってしまったようだった。 人間ドックの帰りの始発駅でのことである。 発車間際の電車に、中年の女性が駆け込んできた。 ところが、ホームと電車の数センチの段差につまずいた彼女は つんのめりながら車内に飛び込んでくると、 そのまま、かえるがひしゃげるように、べたーんと転倒した。 それが、たまたま座席に座っていた妻の目の前だったので その気の毒なおばさんを助け起こそうと妻は席を立った。 まさに、その時だった。 ドアが閉まり、電車が動き出したのだ。 立ち上がりかけて、中腰の体勢だった妻はバランスを崩し、 ほかにつかまるところがなかったので、 起き上がろうとしていたその女性の背中に、思わず両手を突いてしまった。 何とか自力で起き上がろうとしていたのに、 思いもかけず、上から押さえつけられたので、 おばさんは、気の毒にも、またも床にへばりつくことになってしまった。 妻は、謝りながら、手を差し伸べたのだが、「すごい目でにらまれちゃった」らしい。 そのとき、近くで幼い声が聞こえてきた。「ねぇママ。あのおばちゃんたち何してるの?」 応援よろしく お願い致します
2008/06/08
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妻は、午前中にジムでスイミングとヨガをこなし、 私も、5kmほどのウォーキングに汗を流したこともあって 昼食をすませ、リビングでくつろいでいるうちに、 いつの間にか二人ともウトウトと眠ってしまったようだ。 「ごめんください・・・誰かいませんか・・・」 意識の底で、確かに、そんな声を聞いたような気がした。 隣で寝ていた妻もその声に気づいたようで、彼女はガバッとおきると、 私の足を思いっきり踏みつけながら玄関へ走っていった。 「へんねぇ。誰か声かけたような気がしたんだけど。お隣だったのかなぁ」 「どうせ、マンションかお墓のセールスかなんかだろ」 「”こーあん”さんとかいってたみたいだけど。なんだかお坊さんみたいな名前ね」 「お坊さん?お坊さんがうちに何の用だ」 「托鉢にきたとか、あ、それこそ檀家拡大月間とかで、お墓売りに来たのかも」 「お坊さんがお墓なんか売るか。君が聞いたのは、たぶんあれじゃないか?」 つけっぱなしのテレビでは、サスペンスドラマが放送されていた。 「公安の者ですが、ちょっとお尋ねしたいことがありまして・・・」 応援よろしく お願い致します
2008/06/03
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