徒然

徒然

2011.05.12
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以前、アテンドをしたことがあります。
海外からの顧客や重役の接待です。

朝のタクシーはMKタクシーを使い、ホテルに横付け。
午前中は3Dプラネタリウムへ。
お昼は個室予約で和食へ。料理の内容もすべて説明。
その後、夕方の夕日を見えるよう東京湾のクルージングへ。
見えるものすべてに質問に対応。
夜は汐留のレストランへ。
奥様がワインが好きだということで、ワインの多い店へ。
そして、最後はタクシーをホテルへ横付けし、翌日のプランをお渡しし帰宅。

まあ、一言で言うと全く楽しくはないです。
気を使いますからね。
帰ってきてからの、缶ビール一杯のほうが一流レストランのシャンパンよりおいしかったです。


その際に、先輩から

「これはビジネスの基本だから覚えておけ」

と教えられた話があります。

それは、

『その鳥を狙うな』

という言葉です。





ある少年が、とある山に囲まれた土地に住んでいました。
彼はお父さんとよく鳥を採りにいきました。

方法は簡単です。
トリモチと呼ばれる棒にべたべたしたお餅をくっつけた道具で鳥を採るというものです。
しかし、少年は全く言っていいほどとれません。
ふと、お父さんのかごを見ると鳥だらけ。
「なんで、お父さんはそんなに鳥をとるのがうまいの?」
と聞くと
「お前は、鳥を狙うからとれないんだ」
「鳥がどこへ逃げるか考えてみな?そうすれば取れるぞ」
と言いました。
すばしっこい鳥ですが、逃げる時にはさすがに反射的に動くため一定のパターンがあるようでした。
その後、鳥の止まっている場所を狙わず、鳥が逃げそうな場所を狙うテクニックを実につけ、以前よりも鳥をたくさん採れるようになりました。
そして、少年期のよい思い出を作りました。

これは、「営業の天才」と呼ばれた三愛(現:リコー)の社長・市村清さんの講演会での話です。

私も、気が使えないやつだなとか、何度も言われました。
それはもう、泣きそうになるくらい(笑)
なぜ気が使えないんだろうと何度も考えましたが、

要は「鳥を狙っていたから」です。

モノではなくコトで見ると、柔軟に最適なサービスを提供できるというものです。
いわゆる、気が利くようになったということです。

「気が利くということも発展すれば、大きな眼力になる」

と散々言われました。
その意味が、ようやくわかってきましたね。

アメリカで、19世紀に大規模な西部開拓が行われたゴールドラッシュはセンセーショナルな出来事でした。

「西には金の山があるぞ!」という噂が噂を呼び、新大陸に移動した移民たちが、こぞって「Go West!」の大移動を行った現象です。原住民にしてみれば、単なる迷惑でしたが、一攫千金を夢見て移民してきた白人たちは、そんなことにはお構いなく、「宝の山」を掘り当てることを夢見て、我も我もと西を目指しました。

肝心の「金」はありました。しかし、ちょっとだけ。

結局、金を掘り当てた人は全体の5%にもなりませんでした。

「もう、カリフォルニアはダメだ」

と諦めた人は、さらに西のハワイや日本、中国に行ったのも皆が知る事実で、それはこっち側では「黒船」とか呼ばれています。

つまり、「95%は儲からなかった」のです。

そんな中、笑いが止まらないほど、確実に儲けた人たちがいました。

「ゴールドラッシュ」なのに、本当の「ゴールド」は、山じゃないところに埋もれていたのです。一体、誰なんでしょう。

それは、「バケツとスコップを売った人」でした。

「ブーム」とは、ある状態に置かれていた前提が別の前提に向かう大きな集団心理です。そんな熱狂の中では「乗り遅れるな」と周囲と同じことをするのではなく、「みんながやること」を考える方が、手っ取り早い成功方法です。

では、ゴールドラッシュにおいて「みんながやること」とは、何だったのでしょうか。

「金山を掘り当てること?」
「金山の見分け方を講義すること?」

両方とも違います。

それは、

「移動すること」
「穴を掘ること」

です。これなら、誰もが確実にやります。やっている本人も考えないくらい、当たり前のことです。
そして、バケツやスコップを売った人が本当に「ゴールド」を手に入れたということです。


仕事や就職活動で自分の能力はこの程度しかないと落ち込む必要はないです。
落ち込むことが悪いのではなく、ダメだと思い続けることそれ自体がダメです。
自分の中の能力は必ずあります。それに気づけるかどうかです。
社会人や先輩からすればその能力は非常に有効なもので、将来役立つということを見ているものです。

ですから、

「私は気が利きます」

ということも、きちんと考えてアピールできれば、大きな能力になります。
それを見出すことが「反省」ですね。

どんな小さなことでも、積み重なれば大きなことになります。
ですので、凡事を徹底して、習慣にして、反省し、自分の能力を練磨していくことです。
仕事や就活でもインパクトのある仕事をしているというよりも、その意味や意義を考えて、自分に落としこめるほうがよっぽど能力があるというものです。
まずは、知識よりも物事への考え方のほうがよっぽど大事です。
20代はそういうことを積み重ねていきたいですね。

あなたは、
金山を掘り当てようとしていませんか?
バケツやスコップを探り当てる眼力を鍛えていますか?





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最終更新日  2011.05.12 09:31:21
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