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2024年01月27日
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カテゴリ: 本にまあ
「大学教授こそこそ日記」(多井学著 三五館シンシャ)を読みました。



この日記シリーズは好きで、結構読んでいます。たいていはその業界の過酷さが描かれています。

しかし、本書に出てくる大学教授の仕事はそれほど過酷に見えません。私も知らない業界ではないのでどんなことが暴露されているのか興味津々で読みましたが、世間によくある職業の一つ程度に描かれていました。著者が大変だと書いている長時間にわたる会議や全員参加の慰安旅行は他の業界でもあること。大きな問題が発覚した場合は長時間会議はあり得るし、全員参加の慰安旅行も小さな企業ではある話です(さすがに最近は減ったでしょうが、本書の話も数十年前の話)。

タイトルの「こそこそ」も、こそこそ仕事をやるのではなく本書を出して身バレしないかが気になる「こそこそ」です。

多井教授の仕事ぶりは何もこそこそしていません。むしろ堂々と研究や教育に邁進する姿は立派ですし、帯に「いくらでも手抜きのできる仕事」と書かれている割りには全然手を抜くこともなくしっかりと立ち向かっています。研究業績にちっとも関心がない教授の話も出て来ますが、それはむしろ例外です。

ただ最近は教授も業績を上げることが必須になったとか博士号があっても就職できないとか、業界が厳しさを増しているのは事実。

文部科学省は教授も含めて毎年業績を上げ報告しろと締め付け、文系学部でも就職するために博士号は必須となり、博士号があったところで教授職に就けるのは宝くじに当たるようなものになっています。その意味では大学教授という職業は若者にとって目指したい職業でなくなってしまいました。

大学教授はあまり過酷ではないようだと最初に書きましたが、それは小規模短期大学→地方国立大学→関西大規模私大と多井さんがたどってきた、これまでの過去の話。今後は教授を目指す人にとっても教授になった人にとっても、いずれも厳しい世界になることは覚悟しておかなければなりません。

少子化が進むなか大学の数は減らないどころか増えている実態を見ると厳しくなるのも当然でしょうね。





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最終更新日  2024年01月27日 13時03分00秒
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