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2026年03月20日
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カテゴリ: 本にまあ
今日は車の定期点検。待っている間に「憤怒の人:母・佐藤愛子のカケラ」(杉山響子、小学館)を読みました。

去年の11月に102歳になった作家の佐藤愛子さん。本書はその実の娘、杉山響子さんが母親のことをつづったエッセイです(初出は女性セブン)。杉山響子さんの娘、杉山桃子さんの​ 「佐藤愛子の孫は今日も振り回される」 を読んだときも思いましたが、文豪の家族というのはどうしてこうも面白おかしく書くことができるのでしょうか。

家族として文豪に文章を鍛えられているからか、文豪という名の変人がおもしろネタをいくらでも提供してくれるからか。​

著者の杉山響子さんはこれまで、依頼を受けてもお母さんのことを書きたくなかったそうです。それは、お母さんである佐藤愛子が娘の文章を見て容赦なくツッコミ、添削し、しまいには自分の文章とは似ても似つかぬものにしてしまうから。「困ったおかあさん」というタイトルで杉山響子名で書いたものが完全に母親の文章になってしまったのには本当に困ったとか。

その母が百歳を過ぎ認知症に冒されだし、そこでようやく娘は元気だった頃の母を書き残しておきたいと思いました。

その結果できたのがこの本です。いかに母親の認知症が進んで行っているかの記録であると同時に、元気だった頃の母親がどんな人だったのか、自分との関係を通じた思い出を残しておくことにしました。ただ、たくさんの優しかった思い出もある一方、元気だった頃の佐藤愛子はタイトル通り、まさに「憤怒の人」で、すぐに火山が爆発する人だったようです。孫より娘はもっと振り回されていたことが本書では赤裸々に描かれます。

笑える話、笑えない話。困った話、怖い話。佐藤愛子の周りにはいくらでもネタが転がっています。

読者にしてみれば面白いエピソードが満載のこの本、ただ楽しんでいればいいのですが、家族はどうだったのでしょうね。文章を読む限り、娘の杉山響子さんにしても孫の杉山桃子さんにしても佐藤愛子とは違って、ごく普通の人のよう。普通の人が佐藤愛子のようなモンスターと日常的に接するのは大変だったろうと案ずるばかりです。

そんなモンスター愛子さんですが、家族や周りの人には愛されているのが分かります。余生が楽しいものでありますように。





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最終更新日  2026年03月20日 11時55分48秒
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