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2005年12月25日
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非常に複雑な感慨を抱きつつ、日常の忙しさにかまけて、またまた遅更新。
忙しいっていっても、一寸言い訳だな。うん。
やっぱり、気が乗らないから書いてない訳で。
ウワァーンと泣いちゃえば、楽だったんでしょうけどね。
ともあれ、斬鬼さんのご冥福を祈り合掌。

いい年して、思い入れにも程があるたぁ自覚しております。
客観的に己をみれば、気色悪いっす。ゴメンw
しかし、正直、此処までのめり込むとは想定外でした。
毎週、日曜の朝が待ち遠しく。
文句を入れてばかりですが、それでも響鬼の世界が好きで、斬鬼さんが好きで。
この30分、本当に心躍る時間だった訳です。
そして、斬鬼さんが本当に消えちゃった今、心にぽっかりと穴が開いたような気分。
架空の世界の、架空の人物なのにね。
ホント、大の大人が何なのよ状態だ。

死相の出たキャラだってのは、比較的当初から覚悟はしておりました。
物語の盛り上げの為に、ここでひとつドラマチックに人死にをさせたい制作サイドの意向も判らぬでもない。
寧ろ、4番手格以降の脇役を、よくぞ此処まで持ち上げてくれたとすら思います。
ます、ます、ますが。
だが、それでも感じるこの違和感。
“時過ぐ”―さだすぐ。時機を失う事。
斬鬼さん自身は、その人気の盛り上がりでは、時花であるかもしれません。
が、ストーリー展開的に見た時、その死は時機を逸した“時過ぐ”ものだったのではないでしょうか。
残り話数が少なくなってから斬鬼さんへ比重の偏り、掛けた時間は、全体の展開のバランスを崩すものだった気がします。
これが、“仮面ライダー斬鬼”なる番組でしたら、構わない事なのですが。
いや、構うか。
一体どこまで、弦師弟のヘタレ密着度を強調すれば気が済むのかと。
死に至るまでやらにゃ自立させられぬのならば、あの、1シーンで鮮やかな印象を残した雨の自立宣言は、全く意味の無いものだったんかいっ。
あそこであぁ言う形で自立をマニフェストさせたならば、その後の斬鬼さん悲劇フラグは蛇足。(と言い切っちゃうのも、斬鬼ファンとしては断腸の思いだ)
何度も言っていますが、展開上必要だからではなく、人気におんぶに抱っこ便乗した故の死。
それが、喉に刺さった小骨のようにチクチクと感じられて、この四十五之巻、素直に泣く事も出来なかった訳です。

かてて加えて、この1話内でもバランス悪かったしね。
何で、太鼓師弟のエピソードと抱き合わせた。
信頼の絆を以ってしての卒業編と、信頼を築き始めた入門編との対比と言う事なんでしょうけれど。
納得いかねー。
両者喰い合って、印象が散漫になっただけじゃん。(おっと、お口が悪くなってるわ)

そんなこんなをあげつらって憂さ晴らし。


《朝から》
しかし何度観ても、朝からあの裸体のインパクトは……
OPで気を取り直す。2番でちょっと新鮮。
斬鬼・松田賢二の名前が〆に来ていた事が、嬉しいような切ないような。

《矛盾》
を言い連ねるのは、こういう番組では無粋な事なのでしょうけれど。
笛の若旦那よ、斬鬼さん死亡を確認したら、まずおやっさんに報告が筋なのでは?
報告した後だったとしても、響鬼さんと連れ立ってトドに問い質しに行くなんて、ヘンだぞ。
ま、再弟子入りを嬉々として惚気るトドが、一番ヘンなんだけど。
ありゃ、絶対惚気だよなw
男同士の絆に挫折感味わってるヒナちゃんが可哀想なり。

《長足の感》
ここに来て、キリーの中の人の演技がこなれて来たと思う。
いや、若いって凄い。
達者なトッチーと比較されて気の毒だったけれど、今週の彼は、それほど悲惨に見えなかったよ。(って誉めてないなw)
初登場の時から比ぶれば、長足の進歩。
そして、ホントに足も長いっと。

しかし、キリー自身は進歩しているようで、やっぱりキリー。
根本的な誤りが痛い。
目的のためなら手段選ばず。
窃盗がばれても開き直るところがキリー。
お約束な“喧嘩の後の心の交流”(交流ってか、一方的なキリー語りだ)でのキリー、言ってることは悪くはないんだけど。
友達の物を盗んでおいて、どの口が言うっ。
と、グリグリと、口を抓ってやりたくなりますw
妙に晴れ晴れと盗品持ってちゃうしさ。

根本的な問題と言えば、オロチ魔化魍になるとターゲットの選り好みをするようになるんでしょうか。
廃校でのヨブコが響鬼を追いかけて来たのとは、事情が違いますよね。
餌になる人間がウヨウヨいる街中で、態々、キリーの元級友を追いかける必然性はない。
キリーにつなげる為のムリクリ感だけが残る。
火車と対峙するのは、消防士だったトーチャンを乗り越える事との絡みでしょうか。
そのあたりは、ふむふむ上手いじゃんとは思ったけど。
キリーにしちゃ、最大限頑張ったと思う。
これをきっかけに、弟子の正道を歩み直すのも、悪くない。
だから、だからこそ、認めちゃいけなかった。
響鬼さん、受け入れるにしろ、人のものを盗んだ事を流しては駄目だよぉ。
何度も言ってるけど、これ、子供番組だから。啓蒙も考えなきゃ。
いっちばん、流しちゃいけない事だと思う。
結果が如何あれ、まずは叱る、謝らせる。
そこが抜けているのが為に、非常に白々しく感じた響鬼の笑顔。
キリーの笑顔が、登場以来、初めて本当の笑顔になってただけに……

《モミモミ》
えっと、鬼とは言え治り早いねトド。
脊髄やられちゃった?状態から、あっと言う間に胡坐かくまでに回復たぁ驚きよ。
ホントに鬼として再起不能だったかすら、怪しい。
初診に医療ミスがあったんじゃないかと思わせるほどの長足の回復力。
こっちの足は毛だらけよんw

その毛脛をマッサージする師匠。はっはっは。
うつむき加減の松田さんが滅茶苦茶色っぽい事は、気にしないで良いかな。
しかし、すかさずマッサージをしてあげるなんて、死して後の方が気配り上手になっている師匠。
処で、裏っ返されて放置されたトドは、その後、どーしたんでしょうか?w

《組織崩壊》
だぁかぁらぁ。
何で、鬼二人だけで、そんな重要な相談してるわけさ?
猛士の組織は、完全に崩壊してますよね。
本来ならば、“金”であるおやっさんに報告を上げ、その後の指示を待つ。
それが筋、それが組織ってもんじゃないでしょうか。
猛士と言う組織のアイディアは、なかなか良かったと思うんです。
特撮は疎いのでこう言う設定が普遍的なのか判りませんが、少なくとも私にとっては斬新な世界に感じられたのさ。
それだけに、惜しい。
初期からそれほどキッチリと組織図を描いていなかったのが祟って、後半に入っては、全く蔑ろにされている。
ダラダラとした展開を端折って、こう言う、響鬼的世界観を持った設定を、もっとキッチリ描いてくれていたら。
岸壁で鬼二人が相談する姿を見つつ、そんな事を考えてしまいました。
なまじ、知名度の高い役者さんを起用してしまったが為に、展開と役者のスケジュールのの折り合いをつけると、こういう形にならざるを得なかったのでしょうが。
兎に角、バランスが悪くて、なんだかなぁ。

《トド崩壊》
「まるで死んでるみたいに冷たい」んじゃなくって、ホントに死んでますから。
“あの人が死んでるなんて、信じないっ。えぇ、あたし、絶対信じなくってよっ!”と泣き伏す乙女キャラのトドも、リアルな手の冷たさには、現実逃避出来ず。
鬼なんだから、その前に死者の冷気なりを感じ取れ。
この鈍感さがトド。
きっと今までも、妖しの存在を見逃して来たに相違ない。
でも、今回のトド川口氏は良かった。
リキ入った演技でした。

《ありがと》
私の中では、ラストの2鬼共闘より、階段でのシーンが山場。切なかったね。
ただ一心に弟子を思っている筈なのに、本人の意思を裏切って心が冥界に彷徨いだしそうな斬鬼さん。
松田さんの演技の細かさに、改めて脱帽。
トドが転げる直前、半分、人外に飛んでた。
一瞬の間が、心と魂のブレを感じさせて。
この番組の中で、実は一番情が深くて人間臭かった斬鬼。
その彼が、“人でない者”に堕ちる気配が、短い1シーンでしたが、哀切に感じられました。
「止めてみろよ」で、己を奮い立たせて人/鬼に戻った姿も、切ないよー

そして、これが最後のアテレコ。
松田さんのあてぶり、好きでした。
臨場感があって。
でもね。正直に言おう。
ワシ、感動すべきツインギター姿に、吹き出しちゃったっす。
ごめん、頭では感動したいと思いつつ、こういうベタなのダメなんだよ。
(と言いつつ、今も一度観なおしてみたら、ちょっとウルっときました)

そして、最後の言葉。
何故、あの「ありがと」が、かくも軽やかだったのか。
あの瞬間、彼は“師匠”でも“斬鬼”でもなく、一人の人間“財津原蔵王丸”に戻ったのだと思う。
そして、ただの人間として、渾身の力で弔ってくれた友・戸田山登己蔵に感謝した。
武張った言葉遣いでなく、対等の友に向かっての語り口でこの世を後に出来た彼は、幸せだったのかも。
ふっと消えてしまった最期も、斬鬼さんらしいや。
(と言いつつ、“あの最初の川原に、全裸体に戻って転がってるかも”なんて考えちゃった不届き者をお赦し下さい)

最期は良かったんだけどなぁ。
死ぬ事も、私個人としては“有り”だったんだけどなぁ。
でも、やっぱり納得出来ない、このタイミングでの昇天。
もっと早い話数のうちに、弦師弟の成長話にケリをつけておくべきだったと思う。
ってか、39話でケリはついてたんだから。
その後のこの中途半端な時間の掛け方が、何とも勿体無い。
こんなに引っ張るでなく、残りの話数との兼ね合いを考えて欲しかった。
それと、他のエピソードと絡めるのではなく、集中してパキっとした話運びで。
引きでファンの気を惹く効果はあったかもしれないけれど、それで犠牲にした部分も大きかったのでは。
後3話じゃ、いろんな意味で無理がありすぎでしょ。
でも、結局、多くのファンにとって、この物語で最大のインパクトを残したのは斬鬼になるんだろうな。

いつもの如く、文句ばかりですが。
男の強さ、優しさ、そして脆さ、色んな魅力を体現した斬鬼さん、今までありがと。
そして、演じた松田賢二さん。
この番組を通して、今まで思っても無かった世界が開けましたが、その中でも最大の宝石が貴方です。
ここまで三拍子揃って好みの役者さんに巡り合えるとは、思ってもいなかった。
斬鬼を演じた事が、糧となるか枷となるか。
苦節を経てきた松田さんならば、きっと更なる跳躍を遂げてくれると信じています。
今後の貴方に、益々目は釘付けです。


にしても、後3話だぞー
暢気に餅食べてる場合かー?
そして、私よ。
今年は後、33時間だぞー
暢気にブログ書いてる場合かー?
ああぁぁぁっ
我が家は、オロチな魔化魍“ゴミノヤマ”に襲われておりまする。ヘルプミィー!





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最終更新日  2005年12月30日 15時43分47秒
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