変なじじい『ゆきのじょーお』

変なじじい『ゆきのじょーお』

2004/09/11
XML
カテゴリ: キネマ
東千代之介って、東映時代劇の看板スターだったけど、はまり役がないんですねぇ・・歌右衛門:退屈男、千恵蔵:遠山金四郎、錦之介:一心太助、大川橋蔵:葵新吾、若様侍、大友柳太朗:右門、黒頭巾という具合にねぇ・・
 昭和31年の主演映画です。こんなのが、見られて最高でした・・・
見てびっくり、悪をやってましたわ・・「東海道四谷怪談」誕生ものがたりですな~あ

原作が邦枝完二、キネ旬の作品紹介によれば、朝日新聞の連載小説だった。
脚本が橋本忍だからmないようがいいわけだな~あ

 ファーストシーンは山王祭だ・・人混みの中で鮮やかな手並の掏摸(原健策)、そして、掏摸がほっとしたところで、侍が現れる。田宮伊右衛門(東千代之介)だわなーあ。
掏摸とった財布を、脅しで奪っていってしまう・

舞台は変わり山村座で、金主の大久保今助はスリに財布をすられた話をしている。金はともかく、実印が痛いという・・・ そこに、財布を持って伊右衛門が現れる。少しの礼金を包むが、少ないとかなりの金を巻き上げる。
そこには、鶴屋南北(坂東簑助)と菊五郎がいて、その悪ぶりに、この悪党をモデルにした芝居書いてくれという。

 伊右衛門は、鶴姫の腰元となっている桔梗の以志(田代百合子)と密会している。以志は妻以和(長谷川裕見子)の実の妹だ。当時は道ならぬ仲だ。
 以和は以志を安川大次郎の妻にという話のためにでかけていた。そのときに、掏摸の女房なるものが、現れて取った財布を返せと現れて居座った。
そこに来た、宅悦(東野英治郎)の仲介でその場は納まる。

 宅悦とは、初仕事をしてからの悪仲間である。伊右衛門は非役であるが、それは上が変わってからのことだ。それまでは、律儀な侍であった・・・付け届けをしないために、役につけないでいる。
そうした折、松平家へ奉公に出ていた妹が、簪をなくし、それがもとで妹の以志との間に火がついた。

伊右衛門は強請や辻斬りをして金を得るようになっていた。
その金を、以志の覚えを良くするための賄に使ったりしていた。
だが、掏摸と以志に好意をもっていた安川などの恨みを買い、安川に決闘を申し込まれた
腕は、相手の方が上で勝ち目はうすい。槍の名手である。その現場に駆けつける以志は、槍持ちを差して、槍を奪う・・
そして刀での二人の決闘、伊右衛門が勝った・・・ もう、あとは二人で落ちていくしかなかった。
最後に南北のところに立ち寄り、別れの品に、南北直筆の白扇をもらって去る。
追っ手が迫る・・・・ 

凄惨な形相の以和の死顔を見て「これだッ」と南北は叫んだ。「蓮の花なんかじゃない」一度は、伊右衛門を追跡して、悪のなかにも、蓮の美しさを感じていたのだが。これで決まったようだ・・これだ・・
そして、ラストは「東海道四谷怪談」の柿落としのシーンで「終」の時が出る。

なかなかでしたよーん。監督は河野寿一です。「風雲児織田信長」という作品がありますな~あ。
9/9のNHKBS2の放映ですわ・・・ 

キャスティングの画面を見るのが好きでねぇ・・これでランクわかりますわ
1st 東千代之介
2nd 長谷川裕見子 浦里はるみ 田代百合子

Last 板東簑助

江原真二郎がちょっと出ていましたな~あ・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/07/05 11:45:11 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

プロフィール

ゆきのじょーお

ゆきのじょーお

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: